JP6470513B2 - ソケット取外し機構及び埋設型ガス栓 - Google Patents
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Description
簡単に説明すると、ガス栓本体には、揺動部材が揺動可能に設けられている、この揺動部材は、揺動支点の両側に被押圧部と作用部を有している。前記操作部材はプラグ部の軸線方向に移動可能であり、その基端が前記被押圧部に連結または当接されている。操作部材を指で押すと、前記揺動部材の前記被押圧部が揺動し、前記作用部が前記プラグ部に接続されたソケットを前記押し操作方向と反対方向に押し出し、取り外すようになっている。
前記ガス栓本体に揺動可能に設けられ、この揺動支点の両側に被押圧部と作用部を有する揺動部材と、前記プラグ部の軸方向に移動可能な操作ユニットとを備え、前記操作ユニットを押し操作して前記揺動部材の前記被押圧部を押すことにより、前記揺動部材を揺動させ、前記作用部で前記プラグ部に接続されたソケットを前記押し操作方向と反対方向に押し出して取り外すようにしたソケット取外し機構において、
前記操作ユニットは、基端部が前記揺動部材の被押圧部に連結されるか当接される支持部材と、前記支持部材に連結される操作部材とを備え、前記支持部材と操作部材の一方が前記プラグ部の軸方向に延びる軸部を有し、他方が前記軸部を挿通させる挿通孔を有し、
前記軸部の外周と前記挿通孔の内周のいずれか一方に第1嵌合部が形成され、他方に前記軸方向に間隔をおいて第2嵌合部が複数形成され、
前記第1嵌合部が複数の前記第2嵌合部のいずれかに選択的に嵌合されることにより、前記操作ユニットの長さを調整可能としたことを特徴とする。
この構成によれば、第1の嵌合部を複数の第2の嵌合部に選択的に嵌合させることにより、操作部材の長さの調整が簡易に短時間でできる。
この構成によれば、操作部材を第1回動位置で支持部材に対して軸方向に移動させることにより、操作ユニットの長さを調節し、それから操作部材を第2回動位置へと回わして嵌合凸部と嵌合凹部を嵌合させることにより、操作部材と支持部材を簡単に連結することができる。
この構成によれば、操作部材を支持部材に安定して支持することができる。
操作ユニットの他の例として、前記挿通孔の内周に前記嵌合凸部が形成され、前記軸部の外周に前記嵌合凹部と前記逃げ凹部が形成されている。
この構成によれば、嵌合凸部と嵌合凹部をしっかりと結合することができる。
図1〜図17は、この発明の第1実施の形態を示す。この実施の形態は、この発明を壁面や床面に埋設される形式のガス栓(埋設型ガス栓A)に適用したものである。そこで、まず図1〜図9を参照して、埋設型ガス栓Aについて説明する。埋設型ガス栓Aは、収納ボックス1、ガス栓本体2、蓋体3、揺動部材(アーム4)及び操作ユニット5を主な構成要素としている。アーム4及び操作ユニット5は、ガス栓本体2に接続されたソケットSの固定を解除する際に用いられる。
窓孔33は、ソケットSをプラグ部21に接続する際にソケットSを挿通するためのものであり、図5に示すようにプラグ部21に対向する位置に形成されている。窓孔33の径方向外側には、ボルトB4、B4を挿通するための2つの透孔35、35が形成されている。透孔35、35はガス栓本体2のねじ孔22、22と対向する位置に形成されている。ボルトB4、B4が、透孔35、35に挿通され、ガス栓本体2のねじ孔22、22に螺合されることにより、蓋体3は、ガス栓本体2に固定され、ひいては収納ボックス1に固定される。
窓孔33の周の一部に隣接して、操作ユニット5の操作部材である押し釦51を位置決めするとともに室内Iに露出させるガイド孔34が形成されている。ガイド孔34の形状は押し釦51の形状に対応して形成されている。
図11〜図13に示すように、支持部材6が、プラグ部21の軸方向に延びる軸部である、中間軸部63及び挿入軸部64を有している。挿入軸部64の外周に嵌合部(嵌合突起65)が形成されている。図14に示すように、押し釦51が、挿入軸部64を挿通させる挿通孔53を有している。挿通孔53の内周に軸方向に間隔をおいて嵌合部(嵌合孔52)が複数形成されている。図2に示すように、支持部材6が複数の嵌合孔52のいずれかに選択的に嵌合されることにより、操作ユニット5の長さが調整される。
押し釦51の背面には、内側に湾曲した湾曲部56が形成されている。湾曲部56の湾曲形状は、プラグ部21に接続されるソケットSの外周に対応しており、接続されたソケットSの逃げとして機能する。湾曲部56にソケットSの外周の一部が納まるため収納ボックス1内の狭い空間を有効に利用できる。
狭小部57aは嵌合突起65の径より狭い。狭小部57aを形成する突出部57、57の存在により、嵌合突起65を固定部58にしっかりと固定することができ、押し釦51が回転し難くなる。また、固定部58に嵌合された嵌合突起65は不用意に固定解除方向に回ることがなく、不用意な押し釦51の取り外しを防止することができる。
また、押し釦51を支持部材6に固定する際、嵌合突起65が狭小部57aを通過する前後に、押し釦51の嵌合孔52は弾性変形するので操作者はクリック感をもって押し釦51が支持部材6に固定されたことを知ることができる。
押し釦51と支持部材6の接続位置の変更により、操作ユニット5の全長を4段階に切り替えることができる。既設の配管に新しいガス栓を取り換えた場合、ガス栓本体2が奥まっていても近接していても対応することができ操作ユニット5の操作性が向上する。また、ガス栓本体2がさらに奥まって設置されている場合にも対応するため、全長のより長い支持部材6、さらに長い支持部材6を用意すれば、操作ユニット5の全長を12段階に切り替えることができる(図11〜14)。
壁面や床面からのガス栓本体2の深さに対して、予め押し釦51の嵌合孔52(本実施の形態では4段階になっている)のいずれかと使用する支持部材6との組み合わせを定めておけば、より効率的に操作ユニット5の長さを調整できる。
上記構成においては、螺合度合の調整を必要とすることなく、押し釦51の突出長さの調整が簡易に短時間でできる。
固定凸部59aと固定凹部69により、嵌合突起59を固定部68にしっかりと固定することができる。また、固定部68に嵌合された嵌合突起59は不用意に固定解除方向に回ることがなく、不用意な押し釦51の取り外しを防止することができる。
また、押し釦51を支持部材6に固定又は固定解除する場合に、固定凸部59aが固定凹部69に嵌合又は嵌合解除する際、押し釦51の嵌合突起59は双方は弾性変形するので操作者はクリック感をもって押し釦51が支持部材6に固定又は固定解除されたことを知ることができる。
第1実施形態において、嵌合突起65を挿入軸部64の周方向に2つ、嵌合孔52を押し釦51の挿通孔53の周方向に2つ、それぞれ形成したが、嵌合突起65及び嵌合孔52は、それぞれ周方向に1つ形成してもよく、3つ以上形成してもよい。これらに対応して切欠き部54は、1つでもよく、3つ以上形成してもよい。
押し釦51の挿通孔53の軸方向に嵌合孔52を4段形成したが、5段以上でもよく、3段以下でもよい。
嵌合孔52は、挿通孔53から押し釦51の正面又は背面まで貫通して形成したが、貫通させなくてもよい。
嵌合孔52に狭小部57aを形成するため、突出部57が2つ形成されているが、1つでもよい。
嵌合孔52の形状は上記実施形態の瓢箪型の他、嵌合孔52に突出部57を形成せず、楕円、長円等であってもよい。
上記実施の形態では、支持部材6をアーム4の被押圧部43に連結させているが、当接させてもよい。
嵌合凸部を軸部又は挿通孔にその軸方向に複数設けてもよく、その場合、嵌合凹部は嵌合凸部より多く設ければよい。
A 埋設型ガス栓
M ソケット取外し機構
S ソケット
1 収納ボックス
2 ガス栓本体
21 プラグ部
25 軸(揺動支点)
3 蓋体
31 開閉蓋
4 アーム(揺動部材)
41 板部(作用部)
43 被押圧部
46 軸受孔(揺動支点)
5 操作ユニット
51 押し釦(操作部材)
52 嵌合孔(嵌合部、嵌合凹部)
53 挿通孔
54 切欠き部(逃げ凹部)
55 突起
57 突出部
57a 狭小部
58 固定部(終端部)
59 嵌合突起(嵌合部、嵌合凸部)
59a 固定凸部
6 支持部材
61 取付部(基端部)
64 挿入軸部
65 嵌合突起(嵌合部、嵌合凸部)
66 嵌合溝(嵌合部、嵌合凹部)
67 平坦部(逃げ凹部)
68 固定部(終端部)
69 固定凹部
Claims (4)
- ガス栓本体のプラグ部に接続されたソケットを取り外すためのソケット取外し機構であって、
前記ガス栓本体に揺動可能に設けられ、この揺動支点の両側に被押圧部と作用部を有する揺動部材と、前記プラグ部の軸方向に移動可能な操作ユニットとを備え、前記操作ユニットを押し操作して前記揺動部材の前記被押圧部を押すことにより、前記揺動部材を揺動させ、前記作用部で前記プラグ部に接続されたソケットを前記押し操作方向と反対方向に押し出して取り外すようにしたソケット取外し機構において、
前記操作ユニットは、基端部が前記揺動部材の被押圧部に連結されるか当接される支持部材と、前記支持部材に連結される操作部材とを備え、前記支持部材が前記プラグ部の軸方向に延びる軸部を有し、前記操作部材が前記軸部を挿通させる挿通孔を有し、
前記軸部の外周に嵌合凸部が形成され、前記挿通孔の内周に前記軸方向に間隔をおいて嵌合凹部が複数形成され、
前記嵌合凹部が形成された前記挿通孔の内周には、軸方向に延びるとともに前記嵌合凹部に連なる逃げ凹部が形成され、
前記操作部材は、前記嵌合凸部が前記逃げ凹部に配置された状態で前記支持部材に対して軸方向に移動可能な第1回動位置と、前記嵌合凸部が前記嵌合凹部に嵌合される第2回動位置との間で、回動可能であり、
前記嵌合凸部が複数の前記嵌合凹部のいずれかに選択的に嵌合されることにより、前記操作ユニットの長さを調整可能とし、
前記嵌合凹部が周方向に細長い穴からなり、この穴は、その長手方向の基端部に前記逃げ凹部が連なり、その中間部に狭小部を有するとともに、その終端部に前記嵌合凸部を固定する固定部を有し、前記細長い穴の基端部と終端部は、前記挿通孔の軸方向における位置が同一であることを特徴とするソケット取外し機構。 - ガス栓本体のプラグ部に接続されたソケットを取り外すためのソケット取外し機構であって、
前記ガス栓本体に揺動可能に設けられ、この揺動支点の両側に被押圧部と作用部を有する揺動部材と、前記プラグ部の軸方向に移動可能な操作ユニットとを備え、前記操作ユニットを押し操作して前記揺動部材の前記被押圧部を押すことにより、前記揺動部材を揺動させ、前記作用部で前記プラグ部に接続されたソケットを前記押し操作方向と反対方向に押し出して取り外すようにしたソケット取外し機構において、
前記操作ユニットは、基端部が前記揺動部材の被押圧部に連結されるか当接される支持部材と、前記支持部材に連結される操作部材とを備え、前記支持部材が前記プラグ部の軸方向に延びる軸部を有し、前記操作部材が前記軸部を挿通させる挿通孔を有し、
前記挿通孔の内周に嵌合凸部が形成され、前記軸部の外周に前記軸方向に間隔をおいて嵌合凹部が複数形成され、
この嵌合凹部が形成された前記軸部の外周には、軸方向に延びるとともに前記嵌合凹部に連なる逃げ凹部が形成され、
前記操作部材は、前記嵌合凸部が前記逃げ凹部に配置された状態で前記支持部材に対して軸方向に移動可能な第1回動位置と、前記嵌合凸部が前記嵌合凹部に嵌合される第2回動位置との間で、回動可能であり、
前記嵌合凸部が複数の前記嵌合凹部のいずれかに選択的に嵌合されることにより、前記操作ユニットの長さを調整可能とし、
前記嵌合凹部が前記軸部の外周に周方向に延びて形成された嵌合溝からなり、この嵌合溝の終端部に前記嵌合凸部を固定する固定部が形成され、
前記嵌合凸部に形成された固定凸部が、前記固定部に形成された固定凹部に嵌合することにより、前記嵌合凸部は前記固定部に固定されることを特徴とするソケット取外し機構。 - 前記軸部および前記挿通孔が断面円形をなし、前記挿通孔の内周が、前記軸部の外周に面接触する支持面として提供されることを特徴とする請求項1又は2に記載のソケット取外し機構。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載のソケット取外し機構を備えた埋設型ガス栓。
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