JP2004323081A - 包装容器及び包装容器用保持アダプター - Google Patents
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Abstract
【解決課題】互いに嵌合可能な内側筒状体及び外側筒状体を組み付けてなる包装容器であって、内側筒状体及び外側筒状体が係脱容易であり、軸方向長又は外径が異なる種々の被収納物に対応可能な包装容器を提供する。
【解決手段】互いに嵌合可能な内側筒状体(10)及び外側筒状体(20)を組み付けてなる包装容器(1)において、前記内側筒状体(10)は、案内溝(11)と、少なくとも1つの係合溝(12)とを有し、前記外側筒状体(20)は、第一の案内用傾斜部(21a)が設けられた少なくとも1つの内方突条部(21)を有し、前記外側筒状体(20)が、前記内側筒状体(10)に対して、該内方突条部(21)が該案内溝(11)に軸方向に挿入されつつ嵌合された後、該外側筒状体(20)が回転されることにより、該内方突条部(21)が該第一案内用傾斜部(21a)の案内により該係合溝(12)内に進入して係止される包装容器。
【選択図】 図1
【解決手段】互いに嵌合可能な内側筒状体(10)及び外側筒状体(20)を組み付けてなる包装容器(1)において、前記内側筒状体(10)は、案内溝(11)と、少なくとも1つの係合溝(12)とを有し、前記外側筒状体(20)は、第一の案内用傾斜部(21a)が設けられた少なくとも1つの内方突条部(21)を有し、前記外側筒状体(20)が、前記内側筒状体(10)に対して、該内方突条部(21)が該案内溝(11)に軸方向に挿入されつつ嵌合された後、該外側筒状体(20)が回転されることにより、該内方突条部(21)が該第一案内用傾斜部(21a)の案内により該係合溝(12)内に進入して係止される包装容器。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、コアドリル組立体等の物品を収納する互いに嵌合可能な内側筒状体及び外側筒状体を組み付けてなる包装容器に関し、特に内側筒状体及び外側筒状体が係脱容易であり、軸方向長又は外径が異なる種々の被収納物に対応可能な包装容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
コアドリル本体、コアドリル本体とセンタードリルとシャンク部とを組み付けてなるコアドリル組立体、コンクリートドリル(ハンマードリル)、アンカー、及びホールソー等の工具(以下適宜「被収納物」という)は、その用途の違い(例えば穿孔対象材料又は作業場所)により、その軸方向長が異なる。
【0003】
これら軸方向長が異なる種々の工具に対応する包装容器を提供すべく、互いに嵌合可能な内側筒状体及び外側筒状体を組み付けてなり、前記内側筒状体は、その筒状部の外周面において、その略軸方向に延びる少なくとも1つの案内溝と、該案内溝の一の側縁から該内側筒状体の略周方向に延びる少なくとも1つの係合溝とを有し、前記外側筒状体は、その筒状部において、内方へ突出する内方突出部であって、略軸方向に沿って配列される少なくとも1つの前記内方突出部を有し、前記外側筒状体が、前記内側筒状体に対して、該内方突出部が該案内溝に軸方向に挿入されつつ嵌合された後、該外側筒状体が回転されることにより、該内方突出部が該係合溝内に進入して係止される構成を有する包装容器(以下、「第一の従来品」という)が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
しかし、上記「第一の従来品」は、係合溝及び突出部の係合強度を確保するために、「係合溝の進入口を内方突出部の直径より僅かに小さく」する必要がある。このため、外側筒状体の各内方突出部が、内側筒状体の対応する各係合溝部の延長線上に正しく対応しないで、これからわずかな距離だけ軸方向に位置ずれした状態で各係合溝間に形成される係合溝画成部の延長線上に位置決めされる場合には、操作者が意図的に外側筒状体を内側筒状体に対して予め上記位置ずれ距離を修正移動させる必要があり、内方突出部及び係合溝を容易に係合できない問題点がある。
【0005】
他方、係合溝を画成する係合溝画成部に内方突出部を案内して係合溝にスムーズに係合できるよう軸方向案内斜面を設けている包装容器(以下、「第二の従来品」という)もある(例えば、特許文献2参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開昭50−144200号公報 (第2頁(特許請求の範囲)、図1乃至図8)
【特許文献2】
特開2001−163384号公報 (第2頁(特許請求の範囲)、図1乃至図8)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、「第二の従来品」の包装容器は、操作者の力の作用方向(円周方向)は軸方向案内斜面の案内方向とは異なり、また包装容器の材料であるポリエチレン等の合成樹脂材は比較的摩擦係数が大きいため、内方突出部が軸方向案内斜面によって係合溝にスムーズに案内されず、操作者は、外側筒状体を内側筒状体に対して相対的に回転させつつ意図的に内側筒状体又は外側筒状体を軸方向へ相応の力を作用させて修正移動して内方突出部を係合溝に係合させる必要がある。
【0008】
したがって、このような軸方向案内斜面を係合溝画成部に設けることによっては、上記問題点を十分に解決できない。
また、包装容器を外側筒状体の手提げ部により持ち上げる場合は、各係合溝及び各内方突出部の軸直交方向接触部分により、内側筒状体に作用した被収納物の重量を支えるが、上記「第一の従来品」及び「第二の従来品」は、各係合溝及び各内方突出部の軸直交方向接触面積が比較的小さいため、比較的重量のある被収納物に耐用するためには、各係合溝及び各内方突出部の係合面積を大きくすべく、一列あたりの内方突出部の個数を多くするか、係合溝及び内方突出部の列数を多くする必要があり、包装容器の構成が複雑になることに起因して包装容器の製造コストがかさむ問題点がある。
【0009】
さらに、上記「第一の従来品」及び「第二の従来品」は、異なる外径を有する種々の被収納物について同じ容器を兼用できない問題点がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するための本発明の包装容器は、互いに嵌合可能な内側筒状体及び外側筒状体を組み付けてなり、前記内側筒状体は、その筒状部の外周面において、その略軸方向に延びる少なくとも1つの案内溝と、該案内溝の一の側縁から該内側筒状体の略周方向に延びる少なくとも1つの係合溝とを有し、前記外側筒状体は、その筒状部において、内方へ突出する所定長の周方向内方突条部であって、略軸方向に沿って配列される少なくとも1つの前記内方突条部を有し、該内方突条部の一方端部に半径方向に対して傾斜する第一の案内用傾斜部が設けられ、前記外側筒状体が、前記内側筒状体に対して、該内方突条部が該案内溝に軸方向に挿入されつつ嵌合された後、該外側筒状体が回転されることにより、該内方突条部が該第一案内用傾斜部の案内により該係合溝内に進入して係止される
ことを特徴とする。
【0011】
また好ましくは、前記内側筒状体は、前記係合溝又はその延長線上の所定位置に少なくとも1つの係止突部を有し、前記内方突条部が前記案内溝内に進入したとき、該内方突条部の他方端部が該係止突部により係止抜け止めされる。
【0012】
また好ましくは、前記内方突条部の前記他方端部に半径方向に対して傾斜する第二の案内用傾斜部が設けられる。
また好ましくは、前記内側筒状体は、前記係合溝を画成する係合溝画成部を有し、前記案内溝の前記一の側縁に面する前記係合溝画成部の先端に半径方向に対して傾斜する第三の案内用傾斜部が設けられる。
【0013】
また好ましくは、前記内側筒状体の底部及び前記外側筒状体の底部の内少なくとも一方は、その略中央に前記包装容器の被収納物を係止するための係止凹部を有する。
【0014】
また好ましくは、前記内側筒状体及び前記外側筒状体は夫々、その筒状部の外周面の所定位置に周方向に延びるマーク部を有する。
上記問題点を解決するための本発明の包装容器は、互いに嵌合可能な内側筒状体及び外側筒状体を組み付けてなり、前記内側筒状体は、その筒状部の外周面において、その略軸方向に延びる少なくとも1つの案内溝と、該案内溝の一の側縁から該内側筒状体の略周方向に延びる少なくとも1つの係合溝と、該係合溝を画成する係合溝画成部とを有し、該案内溝の該一の側縁に面する該係合溝画成部の先端に半径方向に対して傾斜する第三の案内用傾斜部が設けられ、前記外側筒状体は、その筒状部において、内方へ突出する所定長の周方向内方突条部であって、略軸方向に沿って配列される少なくとも1つの前記内方突条部を有し、前記外側筒状体が、前記内側筒状体に対して、該内方突条部が該案内溝に軸方向に挿入されつつ嵌合された後、該外側筒状体が回転されることにより、該内方突条部が該第三案内用傾斜部の案内により該係合溝内に進入して係止されることを特徴とする。
【0015】
また好ましくは、前記内側筒状体の内側断面形と略等しい外形を有する平板部であって、被収納物を保持するための少なくとも1つの保持穴が所定位置に設けられた前記平板部と、該保持穴の周縁から下方へ向けて、径が漸次小さくなるテーパ状に設けられた少なくとも1つのテーパ状保持筒状体とを具備する保持アダプターであって、該保持アダプターは単体でも使用可能であり、又は2つ以上の該保持アダプターを各々のテーパ状保持筒状体を軸方向に嵌合させた状態でも使用可能である少なくとも1つの前記保持アダプタを有する。
【0016】
上記問題点を解決するための本発明の包装容器用保持アダプターは、前記包装容器の内側断面形と略等しい外形を有する平板部であって、被収納物を保持するための少なくとも1つの保持穴が所定位置に設けられた前記平板部と、該保持穴の周縁から下方へ向けて、径が漸次小さくなるテーパ状に設けられた少なくとも1つのテーパ状保持筒状体とを具備し、該保持アダプターは単体でも使用可能であり、又は2つ以上の該保持アダプターを各々のテーパ状保持筒状体を軸方向に嵌合させた状態でも使用可能であることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明に係る包装用器の第一の実施例を図1乃至図12を使用して説明する。
図1中、包装容器1は、互いに嵌合可能な内側筒状体10及び外側筒状体20を組み付けてなり、コアドリル組立体2を収納している。コアドリル組立体2は、大略、センタードリル2a、シャンク部2b及びコアドリル本体2cからなる。
【0018】
図2中、内側筒状体10は、ポリプロピレン等の透明又は半透明の樹脂からなり、その一方端に底部15を備える筒状体であり、その開口端から軸方向に所定長さ延びる円筒部分を有する。その円筒部分の筒状部16の外周面において、その開口端から軸方向に延びる2つの所定長の案内溝11が、直径方向対称位置に設けられる。また、周方向溝部16aは、図2に示す如く、筒状部16の外周面の軸方向所定位置において周方向全体に沿って延びるよう設けられる。ここで、内側筒状体10は、成形容易且つ所要強度を有する段ボール紙又は金属等の他の材料からなってもよい。また、円筒部分の筒状部16の外周面に設けられる案内溝11は、1つでもよい。
【0019】
複数の係合溝12は、各案内溝11の一の側縁11aから内側筒状体10の周方向に延びるよう設けられ、これにより、相対的に係合溝12間に筒状部16と同一の径位置に複数の係合溝画成部13が形成される。係合溝画成部13は、案内溝11の一の側縁11aに面する先端13aにおいて、図2に示す如く、内側筒状体10の半径方向に対して傾斜する第三の案内用傾斜部としての案内用傾斜部13aが設けられる。係止突部14は、各係合溝12において案内溝11の一の側縁11aにおいて各係合溝12の周方向延長対応位置に設けられる。ここで、係止突部14は、係合溝12内の所定位置に設けられてもよい。なお、図2中6−6線に沿う断面を図6に示す。
【0020】
図12は、コアドリル組立体2を収納した内側筒状体10の底部15近傍の断面を示す。シャンク係止凹部15aは、底部15の内側中心部に設けられ、図12に示す如く、シャンク部2bがシャンク係止凹部15aにより係止される。
【0021】
図3中、外側筒状体20は、ポリプロピレン等の透明又は半透明の樹脂からなり、その一方端に天井部22を備える筒状体であり、その開口端から軸方向に所定長さ延びる円筒部分を有する。その円筒部分の筒状部23において、半径方向内方へ突出する可撓性の周方向内方突条部21であって、その開口端近傍から略軸方向に沿って配列される複数の周方向内方突条部21を有する。なお、図3中7−7線に沿う断面を図7に示す。ここで、外側筒状体20は、成形容易且つ所要強度を有する段ボール紙又は金属等の他の材料からなってもよい。
【0022】
内方突条部21の両端には夫々、図7に示す如く、半径方向に対して傾斜する第一の案内用傾斜部としての前方案内用傾斜部21a及び第二の案内用傾斜部としての後方案内用傾斜部21bが設けられる。なお、内方突条部21の長さは、係合溝12の終端及び係止突部14間の長さに略等しいことが好ましい。
【0023】
刃物係止凹部22aは、天井部22の内側中心部に設けられ、図1に示す如く、センタードリル2aが刃物係止凹部22aにより係止される。図3に示す如く、手提げ部24は、包装容器1を持ち運びできるよう天井部22の上方に設けられる。また、周方向溝部23aは、筒状部23の外周面の軸方向所定位置において周方向全体に沿って延びるよう設けられる。
【0024】
次に、包装容器1の使用方法について説明する。
先ず、包装容器1を閉じる場合について説明する。
コアドリル組立体2を内側筒状体10内に収納した後、外側筒状体20を内側筒状体10に対して、内方突条部21が案内溝11に軸方向に挿入されつつ嵌合させる(図4、図8及び図10参照)。この際、外側筒状体20は、内側筒状体10に対して、コアドリル組立体2のセンタードリル2a及びシャンク部2bが夫々外側筒状体20の刃物係止凹部22aの下面及び内側筒状体10のシャンク係止凹部15aの下面に当接することにより、コアドリル組立体2の全長に対応するよう軸方向に位置決めされる(図1及び図12参照)。このとき、外側筒状体20の各内方突条部21は、内側筒状体10の対応する各係合溝部12の延長線上に正しく対応する。ここで、内方突条部21は係止突部14により係止されるため、内方突条部21を係止するために係合溝12の進入口を内方突条部21の幅より小さくする必要がないため、外側筒状体20の各内方突条部21が、上記正しい対応位置に配される確率は、上記「第一従来品」及び「第二従来品」に比して高くなる。
【0025】
その後、外側筒状体20が内側筒状体10に対して図4、図8及び図10中A方向へ相対的に回転されることにより、各内方突条部21が各係合溝12内に進入して係止されるとともに、内方突条部21の他方端部21bが係止突部14により係止抜け止めされる(図5、図9及び図11参照)。コアドリル組立体2は、センタードリル2a及びシャンク部2bが夫々、図1及び図12に示す如く、外側筒状体20の刃物係止凹部22a及び内側筒状体10のシャンク係止凹部15aに対して係止されることにより、包装容器1内に保持される。
【0026】
ところで、外側筒状体20の各内方突条部21が、内側筒状体10の対応する各係合溝部12の延長線上に正しく対応しないで、これから所定距離だけ軸方向に位置ずれした状態で、各係合溝画成部13の延長線上に位置決めされる場合もある。
【0027】
この場合は、外側筒状体20が内側筒状体10に対して相対的に回転されるとき、先ず内方突条部21の前方案内用傾斜部21aが、係合溝画成部13の案内用傾斜部13aに乗り上げる。これにより、操作者が外側筒状体20又は内側筒状体10に対して相対的に軸方向にさほどの力を作用させる必要なく、各内方突条部21は、前方案内用傾斜部21a及び案内用傾斜部13aの互いの傾斜角の案内により上記軸方向所定距離だけ上記正しい対応位置の方へ容易に修正移動してスムーズに各係合溝部13に係合する。ここで、斯かる場合に操作者がさほどの上記軸方向力を作用させる必要がない主な理由としては、前方案内用傾斜部21a及び案内用傾斜部13aに傾斜角が設けられていることにより、操作者が外側筒状体20を上記回転されるために作用させる周方向の力の前方案内用傾斜部21a及び案内用傾斜部13aの接触平面における該平面直交方向分力は該周方向力より小さいため、このような傾斜角が設けられていない場合に比較して、内方突条部を係合溝に嵌めるために軸方向へスライドさせる動きに対する摩擦抵抗が小さくなることが考えられる。
【0028】
したがって、このような場合においても、操作者が意図的に外側筒状体20を内側筒状体10に対して予め上記軸方向所定距離を修正移動させる必要なく、各内方突条部21を各係合溝12に対してスムーズに係合させることが可能である。
【0029】
また、内方突条部21及び係合溝部13の軸直交方向接触面積が大きいため、包装容器1に比較的重い被収納物を収納することにより内側筒状体10及び外側筒状体20が軸方向に離間するよう大きな力が作用した場合においても、内方突条部21及び係合溝部13の係合は容易に解除されない。
【0030】
続いて、包装容器1を開ける場合について説明する。
外側筒状体20を内側筒状体10に対して、図5、図9及び図11中B方向へ相対的に回転させる。この際、内方突条部21の前方案内用傾斜部21bが係止突部14に乗り上げることにより、内方突条部21及び係止突部14の係合をスムーズに解除することができる。その後、外側筒状体20を内側筒状体10から軸方向に離間させることにより包装容器1を開けることができる。
【0031】
周方向溝部16a,23aに沿って内側筒状体10及び外側筒状体20を夫々切断することにより、これら筒状体10、20の軸方向長を被収納物の軸方向長に対応するよう調節することが可能である。
【0032】
なお、勿論、包装容器1は、コンクリートドリル(ハンマードリル)、アンカー、ホールソー等の他の物品を収納することができる。また、係合溝部12及び内方突条部21の係合強度が所要強度である場合は、内側筒状体10は係止突部14を有さなくともよい。さらに、包装容器1は、内方突条部21の前方案内用傾斜部21a及び係合溝画成部13の案内用傾斜部13aの内いずれか一方を有さなくともよい。
【0033】
次に、本発明に係る包装用器の第二の実施例を図13を使用して説明する。
図13中、包装容器1Aは、図1に示す包装容器1についてその軸方向直交断面の内径を大きく設定した包装容器であり、互いに嵌合可能な内側筒状体10A及び外側筒状体20Aを組み付けてなる。なお、図13中、図5と同一部分には同一符号を付してその説明を省略すると共に対応する部材には図5の符号に「A」を付加して示す。
【0034】
4つの案内溝11Aは、内側筒状体10Aの筒状部の外周面に周方向等分位置に設けられる(包装容器1Aの背面に配された2つの案内溝11Aについては、図示せず)。内側筒状体10Aは、包装容器1の内側筒状体10と同様に係合溝12A、係合溝画成部13A、及び係止突部14Aが設けられる。案内溝11Aに挿入可能な複数の周方向に延びる内方突条部21Aは、外側筒状体20Aの外周面の周方向等分位置に設けられる。包装容器1Aの使用方法は、上記包装容器の第一実施例と同様である。
【0035】
内方突条部21Aの列数を、例えば本第二実施例の如く4つと多く設けることにより、各係合溝12A及び各内方突条部21Aの軸直交方向接触面積を大きくできるため、特に比較的径が大きく重量の重い被収納物の重量を支えることが可能である。
【0036】
次に、本発明に係る包装用器の第三の実施例を図14及び図15を使用して説明する。
図14中、保持アダプター30は、大略、内側筒状体10の内側断面形と略等しい外形を有する円形平板部31及び3つのテーパ状保持筒状体32を一体的に構成してなる。
【0037】
円形平板部31は、コアドリル組立体2等を保持するための3つの比較的口径の大きい保持穴31a、及びセンタードリル2a等を保持するための3つの比較的口径の小さい保持穴31bが、図14に示す如く、互い違いに周方向等分位置に設けられる。なお、保持穴31a、31bは、上記配置位置に設けられなくとも、適宜ランダムな位置に配されてもよい。テーパ状保持筒状体32は、保持穴31aの周縁から下方へ向けて、径がDからdへ漸次小さくなるテーパ状に設けられる。
【0038】
続いて、本第三実施例の組み付け及び使用方法について説明する。
図14及び図15に示す如く、夫々対応する各テーパ状保持筒状体32を軸方向に嵌合させて、組合わせ筒状体32の軸方向長さを調整された2つの保持アダプター30を内側筒状体10内に配設した後、各保持穴31a、31b内にコアドリル組立体2、コアドリル本体2c及びセンタードリル2aを挿通する。外側筒状体20を内側筒状体10に嵌合させることにより包装容器1を閉じることができる。包装容器1を開ける方法は上記第一実施例と同様である。
【0039】
これにより、包装容器1の内径が各コアドリル組立体2、コアドリル本体2c及びセンタードリル2aに比して大きい場合に、複数のコアドリル組立体2等を包装容器1内に収納保持することが可能である。
【0040】
なお、保持アダプター30に設けられる保持穴31a,31bは、1つ、2つ又は4つ以上でもよい。1つの保持アダプター30又は3つ以上の保持アダプター30を適宜組合せて包装容器1に使用することが可能であり、また1以上の保持アダプター30を包装容器1を伴わず単体で使用することも可能である。さらに、組合せ筒状体32の最下段にあるテーパ状保持筒状体32、又は単体で使用される保持アダプター30のテーパ状保持筒状体32の下方端は、有底でもよい。
【0041】
【本発明の効果】
本発明の包装容器によれば、互いに嵌合可能な内側筒状体及び外側筒状体を組み付けてなる包装容器において、前記内側筒状体は、所定の案内溝と、所定の係合溝とを有し、前記外側筒状体は、所定の第一の案内用傾斜部が設けられた周方向内方突条部を有し、前記外側筒状体が、前記内側筒状体に対して、該内方突条部が該案内溝に軸方向に挿入されつつ嵌合された後、該外側筒状体が回転されることにより、該内方突条部が該第一案内用傾斜部の案内により該係合溝内に進入して係止されるため、次の利点を有する。
【0042】
(1)本発明の包装容器は、その軸方向長が異なる種々の被収納物に対応可能である。
また、内側筒状体の係合溝及び外側筒状体の突条部をスムーズ且つ容易に係脱することが可能である。
【0043】
さらに、各係合溝及び各突条部の軸直交方向接触面積が大きいため、特に比較的重量のある被収納物を収納する場合であっても、包装容器の構成を簡単にでき、これにより、包装容器の製造コストを低減できる。
【0044】
(2)前記内側筒状体は、前記係合溝又はその延長線上の所定位置に少なくとも1つの係止突部を有し、該内方突条部の他方端部が該係止突部により係止抜け止めされるため、簡単な構成により外側筒状体の突条部を係止することが可能である。
【0045】
また、内方突条部は係止突部により係止されるため、内方突条部を係止するために係合溝の進入口を内方突条部の幅より小さくする必要がない。したがって、外側筒状体の各内方突条部が内側筒状体の対応する各係合溝部12の延長線上に正しく配される確率は、上記「第一従来品」及び「第二従来品」に比して高くなる。
【0046】
(3)前記内方突条部の前記他方端部に半径方向に対して傾斜する第二の案内用傾斜部が設けられるため、外側筒状体の突条部及び係止突部の係合解除をスムーズ且つ容易にすることが可能である。
【0047】
(4)前記内側筒状体は、係合溝画成部の先端に半径方向に対して傾斜する第三の案内用傾斜部が設けられるため、さらに内側筒状体の係合溝及び外側筒状体の突条部をスムーズ且つ容易に係合することが可能である。
【0048】
(5)前記内側筒状体の底部及び前記外側筒状体の底部の内少なくとも一方は、係止凹部を有するため、包装容器は簡単な構成により被収納物を保持収納することが可能である。
【0049】
(6)前記内側筒状体及び前記外側筒状体は夫々、所定位置にマーク部を有するため、これらマーク部に沿って内側筒状体及び外側筒状体を夫々切断することにより、これら筒状体の軸方向長を被収納物の軸方向長に対応するよう調節することが可能である。
【0050】
(7)上記包装容器について、突条部が第一案内用傾斜部を有さず、係合溝画成部が第三案内用傾斜部を有する場合であっても、上記効果を奏することが可能であり、特に内側筒状体の係合溝及び外側筒状体の突条部をスムーズ且つ容易に係合することが可能である。
【0051】
(8)本発明の包装容器は、前記内側筒状体の内側断面形と略等しい外形を有する平板部であって、被収納物を保持するための少なくとも1つの保持穴が所定位置に設けられた前記平板部と、該保持穴の周縁から下方へ向けて、径が漸次小さくなるテーパ状に設けられた少なくとも1つのテーパ状保持筒状体とを具備する保持アダプターであって、該保持アダプターは単体でも使用可能であり、又は2つ以上の該保持アダプターを各々のテーパ状保持筒状体を軸方向に嵌合させた状態でも使用可能である少なくとも1つの前記保持アダプターを有する。
【0052】
したがって、本発明の包装容器は、外径が異なる種々の被収納物に対応可能である。
また、2つ以上の保持アダプターを適宜組み合わせることにより、1種類の保持アダプターにより、軸方向長の異なる種々の包装容器に対応可能である。これにより、軸方向長の異なる種々の保持アダプターを用意する必要が無く、その製造コストの低減化、並びに保管倉庫管理の簡素化及び管理コスト低減化が可能である。
【0053】
(9)さらに、1以上の上記保持アダプターを包装容器を伴わず単体で、コアドリル組立体等の物品を保持するために使用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の包装容器の1実施例を説明するためのコアドリル組立体を収納した包装容器の斜視図である。
【図2】図1中の包装容器を構成する内側筒状体の斜視図である。
【図3】図1中の包装容器を構成する外側筒状体の斜視図である。
【図4】本発明の包装容器の1実施例を説明するための包装容器について、内側筒状体及び外側筒状体を軸方向に嵌合したときの包装容器の正面図である。
【図5】図4中外側筒状体を内側筒状体に対して回転したときの包装容器の正面図である。
【図6】図2中の内側筒状体の6−6線に沿う断面図である。
【図7】図3中の内側筒状体の7−7線に沿う断面図である。
【図8】図4中の包装容器の8−8線に沿う断面図である。
【図9】図5中の包装容器の9−9線に沿う断面図である。
【図10】図8中の断面図について、係合溝及び突条部を拡大した図である。
【図11】図9中の断面図について、係合溝及び突条部を拡大した図である。
【図12】図1中の包装容器についてコアドリル組立体のシャンク部が係止凹部によって係止されている状態を示す拡大断面図である。
【図13】本発明の包装容器の他の実施例を説明するための包装容器の正面図である。
【図14】本発明の包装容器の更に他の実施例を説明するための2つのセンタードリル、1つのコアドリル本体、1つのコアドリル組立体、2つの保持アダプター、及び1つの内側筒状体を組み付ける際のこれら物品の分解斜視図である。
【図15】図14中これら物品を組み付けた後外側筒状体によって閉じられた包装容器の正面図である。
【符号の説明】
1…包装容器
2…コアドリル組立体
10…内側筒状体
12…係合溝
14…係止突部
20…外側筒状体
21…突条部
30…保持アダプター
31a,31b…保持穴
32…テーパ状保持筒状体
【産業上の利用分野】
本発明は、コアドリル組立体等の物品を収納する互いに嵌合可能な内側筒状体及び外側筒状体を組み付けてなる包装容器に関し、特に内側筒状体及び外側筒状体が係脱容易であり、軸方向長又は外径が異なる種々の被収納物に対応可能な包装容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
コアドリル本体、コアドリル本体とセンタードリルとシャンク部とを組み付けてなるコアドリル組立体、コンクリートドリル(ハンマードリル)、アンカー、及びホールソー等の工具(以下適宜「被収納物」という)は、その用途の違い(例えば穿孔対象材料又は作業場所)により、その軸方向長が異なる。
【0003】
これら軸方向長が異なる種々の工具に対応する包装容器を提供すべく、互いに嵌合可能な内側筒状体及び外側筒状体を組み付けてなり、前記内側筒状体は、その筒状部の外周面において、その略軸方向に延びる少なくとも1つの案内溝と、該案内溝の一の側縁から該内側筒状体の略周方向に延びる少なくとも1つの係合溝とを有し、前記外側筒状体は、その筒状部において、内方へ突出する内方突出部であって、略軸方向に沿って配列される少なくとも1つの前記内方突出部を有し、前記外側筒状体が、前記内側筒状体に対して、該内方突出部が該案内溝に軸方向に挿入されつつ嵌合された後、該外側筒状体が回転されることにより、該内方突出部が該係合溝内に進入して係止される構成を有する包装容器(以下、「第一の従来品」という)が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
しかし、上記「第一の従来品」は、係合溝及び突出部の係合強度を確保するために、「係合溝の進入口を内方突出部の直径より僅かに小さく」する必要がある。このため、外側筒状体の各内方突出部が、内側筒状体の対応する各係合溝部の延長線上に正しく対応しないで、これからわずかな距離だけ軸方向に位置ずれした状態で各係合溝間に形成される係合溝画成部の延長線上に位置決めされる場合には、操作者が意図的に外側筒状体を内側筒状体に対して予め上記位置ずれ距離を修正移動させる必要があり、内方突出部及び係合溝を容易に係合できない問題点がある。
【0005】
他方、係合溝を画成する係合溝画成部に内方突出部を案内して係合溝にスムーズに係合できるよう軸方向案内斜面を設けている包装容器(以下、「第二の従来品」という)もある(例えば、特許文献2参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開昭50−144200号公報 (第2頁(特許請求の範囲)、図1乃至図8)
【特許文献2】
特開2001−163384号公報 (第2頁(特許請求の範囲)、図1乃至図8)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、「第二の従来品」の包装容器は、操作者の力の作用方向(円周方向)は軸方向案内斜面の案内方向とは異なり、また包装容器の材料であるポリエチレン等の合成樹脂材は比較的摩擦係数が大きいため、内方突出部が軸方向案内斜面によって係合溝にスムーズに案内されず、操作者は、外側筒状体を内側筒状体に対して相対的に回転させつつ意図的に内側筒状体又は外側筒状体を軸方向へ相応の力を作用させて修正移動して内方突出部を係合溝に係合させる必要がある。
【0008】
したがって、このような軸方向案内斜面を係合溝画成部に設けることによっては、上記問題点を十分に解決できない。
また、包装容器を外側筒状体の手提げ部により持ち上げる場合は、各係合溝及び各内方突出部の軸直交方向接触部分により、内側筒状体に作用した被収納物の重量を支えるが、上記「第一の従来品」及び「第二の従来品」は、各係合溝及び各内方突出部の軸直交方向接触面積が比較的小さいため、比較的重量のある被収納物に耐用するためには、各係合溝及び各内方突出部の係合面積を大きくすべく、一列あたりの内方突出部の個数を多くするか、係合溝及び内方突出部の列数を多くする必要があり、包装容器の構成が複雑になることに起因して包装容器の製造コストがかさむ問題点がある。
【0009】
さらに、上記「第一の従来品」及び「第二の従来品」は、異なる外径を有する種々の被収納物について同じ容器を兼用できない問題点がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するための本発明の包装容器は、互いに嵌合可能な内側筒状体及び外側筒状体を組み付けてなり、前記内側筒状体は、その筒状部の外周面において、その略軸方向に延びる少なくとも1つの案内溝と、該案内溝の一の側縁から該内側筒状体の略周方向に延びる少なくとも1つの係合溝とを有し、前記外側筒状体は、その筒状部において、内方へ突出する所定長の周方向内方突条部であって、略軸方向に沿って配列される少なくとも1つの前記内方突条部を有し、該内方突条部の一方端部に半径方向に対して傾斜する第一の案内用傾斜部が設けられ、前記外側筒状体が、前記内側筒状体に対して、該内方突条部が該案内溝に軸方向に挿入されつつ嵌合された後、該外側筒状体が回転されることにより、該内方突条部が該第一案内用傾斜部の案内により該係合溝内に進入して係止される
ことを特徴とする。
【0011】
また好ましくは、前記内側筒状体は、前記係合溝又はその延長線上の所定位置に少なくとも1つの係止突部を有し、前記内方突条部が前記案内溝内に進入したとき、該内方突条部の他方端部が該係止突部により係止抜け止めされる。
【0012】
また好ましくは、前記内方突条部の前記他方端部に半径方向に対して傾斜する第二の案内用傾斜部が設けられる。
また好ましくは、前記内側筒状体は、前記係合溝を画成する係合溝画成部を有し、前記案内溝の前記一の側縁に面する前記係合溝画成部の先端に半径方向に対して傾斜する第三の案内用傾斜部が設けられる。
【0013】
また好ましくは、前記内側筒状体の底部及び前記外側筒状体の底部の内少なくとも一方は、その略中央に前記包装容器の被収納物を係止するための係止凹部を有する。
【0014】
また好ましくは、前記内側筒状体及び前記外側筒状体は夫々、その筒状部の外周面の所定位置に周方向に延びるマーク部を有する。
上記問題点を解決するための本発明の包装容器は、互いに嵌合可能な内側筒状体及び外側筒状体を組み付けてなり、前記内側筒状体は、その筒状部の外周面において、その略軸方向に延びる少なくとも1つの案内溝と、該案内溝の一の側縁から該内側筒状体の略周方向に延びる少なくとも1つの係合溝と、該係合溝を画成する係合溝画成部とを有し、該案内溝の該一の側縁に面する該係合溝画成部の先端に半径方向に対して傾斜する第三の案内用傾斜部が設けられ、前記外側筒状体は、その筒状部において、内方へ突出する所定長の周方向内方突条部であって、略軸方向に沿って配列される少なくとも1つの前記内方突条部を有し、前記外側筒状体が、前記内側筒状体に対して、該内方突条部が該案内溝に軸方向に挿入されつつ嵌合された後、該外側筒状体が回転されることにより、該内方突条部が該第三案内用傾斜部の案内により該係合溝内に進入して係止されることを特徴とする。
【0015】
また好ましくは、前記内側筒状体の内側断面形と略等しい外形を有する平板部であって、被収納物を保持するための少なくとも1つの保持穴が所定位置に設けられた前記平板部と、該保持穴の周縁から下方へ向けて、径が漸次小さくなるテーパ状に設けられた少なくとも1つのテーパ状保持筒状体とを具備する保持アダプターであって、該保持アダプターは単体でも使用可能であり、又は2つ以上の該保持アダプターを各々のテーパ状保持筒状体を軸方向に嵌合させた状態でも使用可能である少なくとも1つの前記保持アダプタを有する。
【0016】
上記問題点を解決するための本発明の包装容器用保持アダプターは、前記包装容器の内側断面形と略等しい外形を有する平板部であって、被収納物を保持するための少なくとも1つの保持穴が所定位置に設けられた前記平板部と、該保持穴の周縁から下方へ向けて、径が漸次小さくなるテーパ状に設けられた少なくとも1つのテーパ状保持筒状体とを具備し、該保持アダプターは単体でも使用可能であり、又は2つ以上の該保持アダプターを各々のテーパ状保持筒状体を軸方向に嵌合させた状態でも使用可能であることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明に係る包装用器の第一の実施例を図1乃至図12を使用して説明する。
図1中、包装容器1は、互いに嵌合可能な内側筒状体10及び外側筒状体20を組み付けてなり、コアドリル組立体2を収納している。コアドリル組立体2は、大略、センタードリル2a、シャンク部2b及びコアドリル本体2cからなる。
【0018】
図2中、内側筒状体10は、ポリプロピレン等の透明又は半透明の樹脂からなり、その一方端に底部15を備える筒状体であり、その開口端から軸方向に所定長さ延びる円筒部分を有する。その円筒部分の筒状部16の外周面において、その開口端から軸方向に延びる2つの所定長の案内溝11が、直径方向対称位置に設けられる。また、周方向溝部16aは、図2に示す如く、筒状部16の外周面の軸方向所定位置において周方向全体に沿って延びるよう設けられる。ここで、内側筒状体10は、成形容易且つ所要強度を有する段ボール紙又は金属等の他の材料からなってもよい。また、円筒部分の筒状部16の外周面に設けられる案内溝11は、1つでもよい。
【0019】
複数の係合溝12は、各案内溝11の一の側縁11aから内側筒状体10の周方向に延びるよう設けられ、これにより、相対的に係合溝12間に筒状部16と同一の径位置に複数の係合溝画成部13が形成される。係合溝画成部13は、案内溝11の一の側縁11aに面する先端13aにおいて、図2に示す如く、内側筒状体10の半径方向に対して傾斜する第三の案内用傾斜部としての案内用傾斜部13aが設けられる。係止突部14は、各係合溝12において案内溝11の一の側縁11aにおいて各係合溝12の周方向延長対応位置に設けられる。ここで、係止突部14は、係合溝12内の所定位置に設けられてもよい。なお、図2中6−6線に沿う断面を図6に示す。
【0020】
図12は、コアドリル組立体2を収納した内側筒状体10の底部15近傍の断面を示す。シャンク係止凹部15aは、底部15の内側中心部に設けられ、図12に示す如く、シャンク部2bがシャンク係止凹部15aにより係止される。
【0021】
図3中、外側筒状体20は、ポリプロピレン等の透明又は半透明の樹脂からなり、その一方端に天井部22を備える筒状体であり、その開口端から軸方向に所定長さ延びる円筒部分を有する。その円筒部分の筒状部23において、半径方向内方へ突出する可撓性の周方向内方突条部21であって、その開口端近傍から略軸方向に沿って配列される複数の周方向内方突条部21を有する。なお、図3中7−7線に沿う断面を図7に示す。ここで、外側筒状体20は、成形容易且つ所要強度を有する段ボール紙又は金属等の他の材料からなってもよい。
【0022】
内方突条部21の両端には夫々、図7に示す如く、半径方向に対して傾斜する第一の案内用傾斜部としての前方案内用傾斜部21a及び第二の案内用傾斜部としての後方案内用傾斜部21bが設けられる。なお、内方突条部21の長さは、係合溝12の終端及び係止突部14間の長さに略等しいことが好ましい。
【0023】
刃物係止凹部22aは、天井部22の内側中心部に設けられ、図1に示す如く、センタードリル2aが刃物係止凹部22aにより係止される。図3に示す如く、手提げ部24は、包装容器1を持ち運びできるよう天井部22の上方に設けられる。また、周方向溝部23aは、筒状部23の外周面の軸方向所定位置において周方向全体に沿って延びるよう設けられる。
【0024】
次に、包装容器1の使用方法について説明する。
先ず、包装容器1を閉じる場合について説明する。
コアドリル組立体2を内側筒状体10内に収納した後、外側筒状体20を内側筒状体10に対して、内方突条部21が案内溝11に軸方向に挿入されつつ嵌合させる(図4、図8及び図10参照)。この際、外側筒状体20は、内側筒状体10に対して、コアドリル組立体2のセンタードリル2a及びシャンク部2bが夫々外側筒状体20の刃物係止凹部22aの下面及び内側筒状体10のシャンク係止凹部15aの下面に当接することにより、コアドリル組立体2の全長に対応するよう軸方向に位置決めされる(図1及び図12参照)。このとき、外側筒状体20の各内方突条部21は、内側筒状体10の対応する各係合溝部12の延長線上に正しく対応する。ここで、内方突条部21は係止突部14により係止されるため、内方突条部21を係止するために係合溝12の進入口を内方突条部21の幅より小さくする必要がないため、外側筒状体20の各内方突条部21が、上記正しい対応位置に配される確率は、上記「第一従来品」及び「第二従来品」に比して高くなる。
【0025】
その後、外側筒状体20が内側筒状体10に対して図4、図8及び図10中A方向へ相対的に回転されることにより、各内方突条部21が各係合溝12内に進入して係止されるとともに、内方突条部21の他方端部21bが係止突部14により係止抜け止めされる(図5、図9及び図11参照)。コアドリル組立体2は、センタードリル2a及びシャンク部2bが夫々、図1及び図12に示す如く、外側筒状体20の刃物係止凹部22a及び内側筒状体10のシャンク係止凹部15aに対して係止されることにより、包装容器1内に保持される。
【0026】
ところで、外側筒状体20の各内方突条部21が、内側筒状体10の対応する各係合溝部12の延長線上に正しく対応しないで、これから所定距離だけ軸方向に位置ずれした状態で、各係合溝画成部13の延長線上に位置決めされる場合もある。
【0027】
この場合は、外側筒状体20が内側筒状体10に対して相対的に回転されるとき、先ず内方突条部21の前方案内用傾斜部21aが、係合溝画成部13の案内用傾斜部13aに乗り上げる。これにより、操作者が外側筒状体20又は内側筒状体10に対して相対的に軸方向にさほどの力を作用させる必要なく、各内方突条部21は、前方案内用傾斜部21a及び案内用傾斜部13aの互いの傾斜角の案内により上記軸方向所定距離だけ上記正しい対応位置の方へ容易に修正移動してスムーズに各係合溝部13に係合する。ここで、斯かる場合に操作者がさほどの上記軸方向力を作用させる必要がない主な理由としては、前方案内用傾斜部21a及び案内用傾斜部13aに傾斜角が設けられていることにより、操作者が外側筒状体20を上記回転されるために作用させる周方向の力の前方案内用傾斜部21a及び案内用傾斜部13aの接触平面における該平面直交方向分力は該周方向力より小さいため、このような傾斜角が設けられていない場合に比較して、内方突条部を係合溝に嵌めるために軸方向へスライドさせる動きに対する摩擦抵抗が小さくなることが考えられる。
【0028】
したがって、このような場合においても、操作者が意図的に外側筒状体20を内側筒状体10に対して予め上記軸方向所定距離を修正移動させる必要なく、各内方突条部21を各係合溝12に対してスムーズに係合させることが可能である。
【0029】
また、内方突条部21及び係合溝部13の軸直交方向接触面積が大きいため、包装容器1に比較的重い被収納物を収納することにより内側筒状体10及び外側筒状体20が軸方向に離間するよう大きな力が作用した場合においても、内方突条部21及び係合溝部13の係合は容易に解除されない。
【0030】
続いて、包装容器1を開ける場合について説明する。
外側筒状体20を内側筒状体10に対して、図5、図9及び図11中B方向へ相対的に回転させる。この際、内方突条部21の前方案内用傾斜部21bが係止突部14に乗り上げることにより、内方突条部21及び係止突部14の係合をスムーズに解除することができる。その後、外側筒状体20を内側筒状体10から軸方向に離間させることにより包装容器1を開けることができる。
【0031】
周方向溝部16a,23aに沿って内側筒状体10及び外側筒状体20を夫々切断することにより、これら筒状体10、20の軸方向長を被収納物の軸方向長に対応するよう調節することが可能である。
【0032】
なお、勿論、包装容器1は、コンクリートドリル(ハンマードリル)、アンカー、ホールソー等の他の物品を収納することができる。また、係合溝部12及び内方突条部21の係合強度が所要強度である場合は、内側筒状体10は係止突部14を有さなくともよい。さらに、包装容器1は、内方突条部21の前方案内用傾斜部21a及び係合溝画成部13の案内用傾斜部13aの内いずれか一方を有さなくともよい。
【0033】
次に、本発明に係る包装用器の第二の実施例を図13を使用して説明する。
図13中、包装容器1Aは、図1に示す包装容器1についてその軸方向直交断面の内径を大きく設定した包装容器であり、互いに嵌合可能な内側筒状体10A及び外側筒状体20Aを組み付けてなる。なお、図13中、図5と同一部分には同一符号を付してその説明を省略すると共に対応する部材には図5の符号に「A」を付加して示す。
【0034】
4つの案内溝11Aは、内側筒状体10Aの筒状部の外周面に周方向等分位置に設けられる(包装容器1Aの背面に配された2つの案内溝11Aについては、図示せず)。内側筒状体10Aは、包装容器1の内側筒状体10と同様に係合溝12A、係合溝画成部13A、及び係止突部14Aが設けられる。案内溝11Aに挿入可能な複数の周方向に延びる内方突条部21Aは、外側筒状体20Aの外周面の周方向等分位置に設けられる。包装容器1Aの使用方法は、上記包装容器の第一実施例と同様である。
【0035】
内方突条部21Aの列数を、例えば本第二実施例の如く4つと多く設けることにより、各係合溝12A及び各内方突条部21Aの軸直交方向接触面積を大きくできるため、特に比較的径が大きく重量の重い被収納物の重量を支えることが可能である。
【0036】
次に、本発明に係る包装用器の第三の実施例を図14及び図15を使用して説明する。
図14中、保持アダプター30は、大略、内側筒状体10の内側断面形と略等しい外形を有する円形平板部31及び3つのテーパ状保持筒状体32を一体的に構成してなる。
【0037】
円形平板部31は、コアドリル組立体2等を保持するための3つの比較的口径の大きい保持穴31a、及びセンタードリル2a等を保持するための3つの比較的口径の小さい保持穴31bが、図14に示す如く、互い違いに周方向等分位置に設けられる。なお、保持穴31a、31bは、上記配置位置に設けられなくとも、適宜ランダムな位置に配されてもよい。テーパ状保持筒状体32は、保持穴31aの周縁から下方へ向けて、径がDからdへ漸次小さくなるテーパ状に設けられる。
【0038】
続いて、本第三実施例の組み付け及び使用方法について説明する。
図14及び図15に示す如く、夫々対応する各テーパ状保持筒状体32を軸方向に嵌合させて、組合わせ筒状体32の軸方向長さを調整された2つの保持アダプター30を内側筒状体10内に配設した後、各保持穴31a、31b内にコアドリル組立体2、コアドリル本体2c及びセンタードリル2aを挿通する。外側筒状体20を内側筒状体10に嵌合させることにより包装容器1を閉じることができる。包装容器1を開ける方法は上記第一実施例と同様である。
【0039】
これにより、包装容器1の内径が各コアドリル組立体2、コアドリル本体2c及びセンタードリル2aに比して大きい場合に、複数のコアドリル組立体2等を包装容器1内に収納保持することが可能である。
【0040】
なお、保持アダプター30に設けられる保持穴31a,31bは、1つ、2つ又は4つ以上でもよい。1つの保持アダプター30又は3つ以上の保持アダプター30を適宜組合せて包装容器1に使用することが可能であり、また1以上の保持アダプター30を包装容器1を伴わず単体で使用することも可能である。さらに、組合せ筒状体32の最下段にあるテーパ状保持筒状体32、又は単体で使用される保持アダプター30のテーパ状保持筒状体32の下方端は、有底でもよい。
【0041】
【本発明の効果】
本発明の包装容器によれば、互いに嵌合可能な内側筒状体及び外側筒状体を組み付けてなる包装容器において、前記内側筒状体は、所定の案内溝と、所定の係合溝とを有し、前記外側筒状体は、所定の第一の案内用傾斜部が設けられた周方向内方突条部を有し、前記外側筒状体が、前記内側筒状体に対して、該内方突条部が該案内溝に軸方向に挿入されつつ嵌合された後、該外側筒状体が回転されることにより、該内方突条部が該第一案内用傾斜部の案内により該係合溝内に進入して係止されるため、次の利点を有する。
【0042】
(1)本発明の包装容器は、その軸方向長が異なる種々の被収納物に対応可能である。
また、内側筒状体の係合溝及び外側筒状体の突条部をスムーズ且つ容易に係脱することが可能である。
【0043】
さらに、各係合溝及び各突条部の軸直交方向接触面積が大きいため、特に比較的重量のある被収納物を収納する場合であっても、包装容器の構成を簡単にでき、これにより、包装容器の製造コストを低減できる。
【0044】
(2)前記内側筒状体は、前記係合溝又はその延長線上の所定位置に少なくとも1つの係止突部を有し、該内方突条部の他方端部が該係止突部により係止抜け止めされるため、簡単な構成により外側筒状体の突条部を係止することが可能である。
【0045】
また、内方突条部は係止突部により係止されるため、内方突条部を係止するために係合溝の進入口を内方突条部の幅より小さくする必要がない。したがって、外側筒状体の各内方突条部が内側筒状体の対応する各係合溝部12の延長線上に正しく配される確率は、上記「第一従来品」及び「第二従来品」に比して高くなる。
【0046】
(3)前記内方突条部の前記他方端部に半径方向に対して傾斜する第二の案内用傾斜部が設けられるため、外側筒状体の突条部及び係止突部の係合解除をスムーズ且つ容易にすることが可能である。
【0047】
(4)前記内側筒状体は、係合溝画成部の先端に半径方向に対して傾斜する第三の案内用傾斜部が設けられるため、さらに内側筒状体の係合溝及び外側筒状体の突条部をスムーズ且つ容易に係合することが可能である。
【0048】
(5)前記内側筒状体の底部及び前記外側筒状体の底部の内少なくとも一方は、係止凹部を有するため、包装容器は簡単な構成により被収納物を保持収納することが可能である。
【0049】
(6)前記内側筒状体及び前記外側筒状体は夫々、所定位置にマーク部を有するため、これらマーク部に沿って内側筒状体及び外側筒状体を夫々切断することにより、これら筒状体の軸方向長を被収納物の軸方向長に対応するよう調節することが可能である。
【0050】
(7)上記包装容器について、突条部が第一案内用傾斜部を有さず、係合溝画成部が第三案内用傾斜部を有する場合であっても、上記効果を奏することが可能であり、特に内側筒状体の係合溝及び外側筒状体の突条部をスムーズ且つ容易に係合することが可能である。
【0051】
(8)本発明の包装容器は、前記内側筒状体の内側断面形と略等しい外形を有する平板部であって、被収納物を保持するための少なくとも1つの保持穴が所定位置に設けられた前記平板部と、該保持穴の周縁から下方へ向けて、径が漸次小さくなるテーパ状に設けられた少なくとも1つのテーパ状保持筒状体とを具備する保持アダプターであって、該保持アダプターは単体でも使用可能であり、又は2つ以上の該保持アダプターを各々のテーパ状保持筒状体を軸方向に嵌合させた状態でも使用可能である少なくとも1つの前記保持アダプターを有する。
【0052】
したがって、本発明の包装容器は、外径が異なる種々の被収納物に対応可能である。
また、2つ以上の保持アダプターを適宜組み合わせることにより、1種類の保持アダプターにより、軸方向長の異なる種々の包装容器に対応可能である。これにより、軸方向長の異なる種々の保持アダプターを用意する必要が無く、その製造コストの低減化、並びに保管倉庫管理の簡素化及び管理コスト低減化が可能である。
【0053】
(9)さらに、1以上の上記保持アダプターを包装容器を伴わず単体で、コアドリル組立体等の物品を保持するために使用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の包装容器の1実施例を説明するためのコアドリル組立体を収納した包装容器の斜視図である。
【図2】図1中の包装容器を構成する内側筒状体の斜視図である。
【図3】図1中の包装容器を構成する外側筒状体の斜視図である。
【図4】本発明の包装容器の1実施例を説明するための包装容器について、内側筒状体及び外側筒状体を軸方向に嵌合したときの包装容器の正面図である。
【図5】図4中外側筒状体を内側筒状体に対して回転したときの包装容器の正面図である。
【図6】図2中の内側筒状体の6−6線に沿う断面図である。
【図7】図3中の内側筒状体の7−7線に沿う断面図である。
【図8】図4中の包装容器の8−8線に沿う断面図である。
【図9】図5中の包装容器の9−9線に沿う断面図である。
【図10】図8中の断面図について、係合溝及び突条部を拡大した図である。
【図11】図9中の断面図について、係合溝及び突条部を拡大した図である。
【図12】図1中の包装容器についてコアドリル組立体のシャンク部が係止凹部によって係止されている状態を示す拡大断面図である。
【図13】本発明の包装容器の他の実施例を説明するための包装容器の正面図である。
【図14】本発明の包装容器の更に他の実施例を説明するための2つのセンタードリル、1つのコアドリル本体、1つのコアドリル組立体、2つの保持アダプター、及び1つの内側筒状体を組み付ける際のこれら物品の分解斜視図である。
【図15】図14中これら物品を組み付けた後外側筒状体によって閉じられた包装容器の正面図である。
【符号の説明】
1…包装容器
2…コアドリル組立体
10…内側筒状体
12…係合溝
14…係止突部
20…外側筒状体
21…突条部
30…保持アダプター
31a,31b…保持穴
32…テーパ状保持筒状体
Claims (9)
- 互いに嵌合可能な内側筒状体(10)及び外側筒状体(20)を組み付けてなる包装容器(1)において、
前記内側筒状体(10)は、その筒状部(16)の外周面において、その略軸方向に延びる少なくとも1つの案内溝(11)と、該案内溝(11)の一の側縁(11a)から該内側筒状体(10)の略周方向に延びる少なくとも1つの係合溝(12)とを有し、
前記外側筒状体(20)は、その筒状部(23)において、内方へ突出する所定長の周方向内方突条部(21)であって、略軸方向に沿って配列される少なくとも1つの前記内方突条部(21)を有し、該内方突条部(21)の一方端部(21a)に半径方向に対して傾斜する第一の案内用傾斜部(21a)が設けられ、
前記外側筒状体(20)が、前記内側筒状体(10)に対して、該内方突条部(21)が該案内溝(11)に軸方向に挿入されつつ嵌合された後、該外側筒状体(20)が回転されることにより、該内方突条部(21)が該第一案内用傾斜部(21a)の案内により該係合溝(12)内に進入して係止される、
ことを特徴とする包装容器。 - 請求項1記載の包装容器(1)において、
前記内側筒状体(10)は、前記係合溝(12)又はその延長線上の所定位置に少なくとも1つの係止突部(14)を有し、
前記内方突条部(21)が前記案内溝(11)内に進入したとき、該内方突条部(21)の他方端部(21b)が該係止突部(14)により係止抜け止めされることを特徴とする包装容器。 - 請求項1又は2に記載の包装容器(1)において、
前記内方突条部(21)の前記他方端部(21b)に半径方向に対して傾斜する第二の案内用傾斜部(21b)が設けられることを特徴とする包装容器。 - 請求項1乃至3の何れか1項に記載の包装容器(1)において、
前記内側筒状体(10)は、前記係合溝(12)を画成する係合溝画成部(13)を有し、前記案内溝(11)の前記一の側縁(11a)に面する前記係合溝画成部の先端(13a)に半径方向に対して傾斜する第三の案内用傾斜部(13a)が設けられることを特徴とする包装容器。 - 請求項1乃至4の何れか1項に記載の包装容器(1)において、
前記内側筒状体(10)の底部(15)及び前記外側筒状体(20)の天井部(22)の内少なくとも一方は、その略中央に前記包装容器の被収納物(2)を係止するための係止凹部(15a,22a)を有することを特徴とする包装容器。 - 請求項1乃至5の何れか1項に記載の包装容器(1)において、
前記内側筒状体(10)及び前記外側筒状体(20)は夫々、その筒状部(16,23)の外周面の所定位置に周方向に延びるマーク部(16a,23a)を有することを特徴とする包装容器。 - 互いに嵌合可能な内側筒状体(10)及び外側筒状体(20)を組み付けてなる包装容器(1)において、
前記内側筒状体(10)は、その筒状部(16)の外周面において、その略軸方向に延びる少なくとも1つの案内溝(11)と、該案内溝(11)の一の側縁(11a)から該内側筒状体(10)の略周方向に延びる少なくとも1つの係合溝(12)と、該係合溝(12)を画成する係合溝画成部(13)とを有し、該案内溝(11)の該一の側縁(11a)に面する該係合溝画成部の先端(13a)に半径方向に対して傾斜する第三の案内用傾斜部(13a)が設けられ、
前記外側筒状体(20)は、その筒状部(23)において、内方へ突出する所定長の周方向内方突条部(21)であって、略軸方向に沿って配列される少なくとも1つの前記内方突条部(21)を有し、
前記外側筒状体(20)が、前記内側筒状体(10)に対して、該内方突条部(21)が該案内溝(11)に軸方向に挿入されつつ嵌合された後、該外側筒状体(20)が回転されることにより、該内方突条部(21)が該第三案内用傾斜部(13a)の案内により該係合溝(12)内に進入して係止される、
ことを特徴とする包装容器。 - 請求項1乃至7の何れか1項に記載の包装容器(1)において、
前記内側筒状体(10)の内側断面形と略等しい外形を有する平板部であって、被収納物(2,2a,2c)を保持するための少なくとも1つの保持穴(31a,31b)が所定位置に設けられた前記平板部(31)と、
該保持穴(31a,31b)の周縁から下方へ向けて、径が漸次小さくなるテーパ状に設けられた少なくとも1つのテーパ状保持筒状体(32)とを具備する保持アダプター(30)であって、該保持アダプター(30)は単体でも使用可能であり、又は2つ以上の該保持アダプター(30)を各々のテーパ状保持筒状体(32)を軸方向に嵌合させた状態でも使用可能である少なくとも1つの前記保持アダプター(30)を有することを特徴とする包装容器。 - 包装容器(1)に使用される保持アダプター(30)において、
前記包装容器(1)の内側断面形と略等しい外形を有する平板部であって、被収納物(2,2a,2c)を保持するための少なくとも1つの保持穴(31a,31b)が所定位置に設けられた前記平板部(31)と、
該保持穴(31a,31b)の周縁から下方へ向けて、径が漸次小さくなるテーパ状に設けられた少なくとも1つのテーパ状保持筒状体(32)とを具備し、
該保持アダプター(30)は単体でも使用可能であり、又は2つ以上の該保持アダプター(30)を各々のテーパ状保持筒状体(32)を軸方向に嵌合させた状態でも使用可能である、
ことを特徴とする保持アダプター。
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---|---|---|---|
JP2003122538A JP2004323081A (ja) | 2003-04-25 | 2003-04-25 | 包装容器及び包装容器用保持アダプター |
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JP2003122538A JP2004323081A (ja) | 2003-04-25 | 2003-04-25 | 包装容器及び包装容器用保持アダプター |
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ID=33500725
Family Applications (1)
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JP2003122538A Pending JP2004323081A (ja) | 2003-04-25 | 2003-04-25 | 包装容器及び包装容器用保持アダプター |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004323081A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013171749A1 (en) | 2012-05-17 | 2013-11-21 | Plasel Plastic Ltd. | Fastening assembly and container comprising the same |
JP2015511200A (ja) * | 2011-12-23 | 2015-04-16 | ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツングRobert Bosch Gmbh | 穴鋸のための吊り下げタグアセンブリ |
JP2016014409A (ja) * | 2014-07-01 | 2016-01-28 | 光陽産業株式会社 | ソケット取外し機構及び埋設型ガス栓 |
-
2003
- 2003-04-25 JP JP2003122538A patent/JP2004323081A/ja active Pending
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