JP6468634B2 - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、蒸発器に霜が発生したかどうかを判定する機能を有した冷凍サイクル装置に関するものである。
例えば冷凍サイクル装置の一種である冷蔵庫を稼働させ続けていると、蒸発器に霜が発生してフィンの間が氷で埋まってしまい熱交換効率が大幅に低下することがある。このため、従来から各種センサを蒸発器又はその近傍に設けて、蒸発器に霜が発生したことが検知された場合に自動的にデフロスト運転より蒸発器についている霜を溶かして除去することが行われている。
例えば特許文献1に記載の冷蔵庫では、図7(a)、図7(b)に示すように蒸発器4Aの空気吸い込み側の空間内に第1温度センサ61Aを設け、蒸発器4Aのフィン上に第2温度センサ62Aを設けてある。そして、第1温度センサ61Aと第2温度センサ62Aのそれぞれで測定される温度の差が所定値以上となった場合に蒸発器4Aに霜が発生していると判定するように構成されている。
しかしながら、このような着霜検知のための構成では以下に列挙するような問題が存在する。
まず、冷蔵庫において通常用いられる温度センサには比較的大きな測定誤差が発生する可能性がある。このため蒸発器に着霜が起こっていないにもかかわらず、着霜が起こっていると誤判定されることを防ぐには、温度センサの測定誤差を考慮して着霜が起こっていると判定する温度差を大きめに設定する必要がある。このように霜が発生していると判定する温度差が大きく設定されるので、蒸発器に霜が発生していることを発生の初期段階で検知することは難しい。
また、図7(b)に示されるように霜が蒸発器4Aのフィン上に設けられた第2温度センサ62Aとは別の場所に発生している場合には、第2温度センサ62Aの温度はそれほど下がらないため霜が発生していることを検知できない。つまり、フィン間の隙間の大部分が霜で覆われてからでないと、蒸発器4Aに霜が発生していることが検知されにくく、冷凍サイクルとしての性能が低下した状態での運転が長期間続いてしまうことになる。
さらに、着霜を検知するためには少なくとも2つのセンサを設けなくてはならず、製造コストを押し上げる要因となっている。
特開2008−304137号公報
本発明は上述したような問題を鑑みてなされたものであり、1つのセンサでも精度よく着霜を検知することができる冷凍サイクル装置を提供することを目的とする。
すなわち、本発明の冷凍サイクル装置は、圧縮機、凝縮器、絞り、蒸発器を具備し、この順に冷媒が循環する冷媒循環回路が形成された冷凍サイクル装置であって、前記蒸発器を通過する空気流を形成するファンと、前記蒸発器に対して下流側に設けられる圧力センサと、前記ファンがON状態の時に前記圧力センサで測定されるON時圧力と、前記ファンがOFF状態の時に前記圧力センサで測定されるOFF時圧力との差又は比である圧力状態値を算出する圧力状態値算出部と、前記蒸発器に所定量以下の霜が発生している状態において測定されたON時圧力及びOFF時圧力により算出された圧力状態値を基準値として記憶する基準値記憶部と、前記基準値と、前記圧力状態値算出部で算出される圧力状態値と、に基づいて前記蒸発器に許容量以上の霜が発生しているかどうかを判定する着霜判定部とを備えていることを特徴とする。
このようなものであれば、前記圧力センサを1つ設けるだけで当該蒸発器に許容量以上の霜が発生しているかどうかを判定することができる。
また、前記圧力センサは前記蒸発器の下流側に設けられているので、霜の発生により前記蒸発器のフィン間が詰まることによる空気流への抵抗の変化を静圧の上昇量として検出することができる。このため、霜が蒸発器のどこに発生しているかによらず、霜の発生による影響を前記圧力センサの出力から捉える事ができる。
さらに、前記着霜判定部は前記ON時圧力と前記OFF時圧力の差又は比である圧力状態値に基づいて判定を行うので大気圧の変化をキャンセルすることができる。
加えて、前記圧力センサは温度センサと比較して測定誤差が小さく、少量の霜の発生であってもその変化を捉えやすい。
これらのことから、従来と比較して前記着霜判定部は少量の霜が発生している初期段階であっても精度よく判定する事が可能となる。
前記着霜判定部が、前記蒸発器で霜が発生していないときの圧力状態値を基準値として、現時点での圧力状態値との比較を行えるようにして、精度よく霜の発生を判定できるようにするには、前記基準値記憶部が、冷凍サイクル装置に電源が投入された後、又は、前記蒸発器についた霜を取り除くためのデフロスト運転が行われた後に測定されたON時圧力及びOFF時圧力により算出された圧力状態値を基準値として記憶するように構成されていればよい。また、デフロスト運転が行われた後の圧力状態値を基準値として更新していくようにすれば、蒸発器に埃が詰まる等の経年変化が発生して空気抵抗が大きくなった場合でも、その空気抵抗の上昇分は着霜の判定に影響させないようし、判定精度を保つことができる。
蒸発器における霜の発生を簡易な演算のみで精度よく判定できるようにするには、前記着霜判定部が、前記圧力状態値が前記基準値よりも大きい場合に前記蒸発器に許容量以上の霜が発生していると判定するように構成されていればよい。
冷凍サイクルの効率にそれほど影響が発生しない量の霜が発生している間は例えばデフロスト運転を行わないことによりトータルの冷凍効率を向上させるとともに、より確実な着霜判定ができるようにするには、前記着霜判定部が、前記ファンがON状態からOFF状態へ切り替わる、又は、OFF状態からON状態へ切り替わるごとにその時点での前記圧力状態値と前記基準値とを比較するように構成されており、所定回数以上前記圧力状態値が前記基準値よりも大きい場合に前記蒸発器に霜が発生していると判定するように構成されていればよい。
前記蒸発器から霜が冷凍効率に対して悪影響を与えるようになる前に除去し、常に冷凍サイクル装置の冷凍効率を一定以上に保てるようにするには、前記着霜判定部が前記蒸発器に許容量以上の霜が発生している判定した場合に、前記蒸発器についた霜を取り除くためのデフロスト運転が行われるように構成されるように構成されていればよい。
大気圧の変化等の外乱影響を受けにくくし、着霜判定の精度をより高められるようにするには、前記蒸発器及び前記圧力センサがダクト内に設けられていればよい。
本発明の効果が顕著に奏される具体的な実施の態様としては、本発明の冷凍サイクル装置を冷蔵庫として構成したものが挙げられる。
例えば既存の冷蔵庫においてプログラムを変更するだけで、着霜判定の精度を大きく向上させるには、圧縮機、凝縮器、絞り、蒸発器を具備し、この順に冷媒が循環する冷媒循環回路が形成されており、前記蒸発器を通過する空気流を形成するファンと、前記蒸発器に対して下流側に設けられる圧力センサとを備えた冷凍サイクル装置に用いられるプログラムであって、前記蒸発器に前記ファンがON状態の時に前記圧力センサで測定されるON時圧力と、前記ファンがOFF状態の時に前記圧力センサで測定されるOFF時圧力との差又は比である圧力状態値を算出する圧力状態値算出部と、前記蒸発器に所定量以下の霜が発生している状態において測定されたON時圧力及びOFF時圧力により算出された圧力状態値を基準値として記憶する基準値記憶部と、前記基準値と、前記圧力状態値算出部で算出される圧力状態値と、に基づいて前記蒸発器に許容量以上の霜が発生しているかどうかを判定する着霜判定部としての機能をコンピュータに発揮させることを特徴とする冷凍サイクル装置用プログラムを用いればよい。なお、このプログラムはCD、DVD、フラッシュメモリ等のプログラム記憶媒体に記憶されているものであってもよいし、インターネット等を介して電子的に配信されるものであってもよい。
このように本発明の冷凍サイクル装置によれば、ファンのON時とOFF時に測定される前記蒸発器の下流側における圧力の差又は比に基づいて前記蒸発器に許容量以上の霜が発生しているかどうかを判定するように前記着霜判定部が構成されているので、大気圧等の外乱影響をキャンセルすることができる。また、圧力を測定しているので前記蒸発器における霜の発生する場所の影響を受けにくい。これらのことから、前記蒸発器の下流側に1つの圧力センサ設けるだけで従来よりも精度よく少量の霜の発生であっても判定することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る冷蔵庫の冷媒循環回路及び圧力センサを示す模式図。 同実施形態における蒸発器及びファンの配置について示す模式的断面図。 同実施形態における着霜判定に関わる構成を示す機能ブロック図。 同実施形態における着霜判定の具体例を示すタイムチャート。 本発明の圧力センサの配置に関する変形例を示す模式図。 本発明の別の実施形態における着霜判定の具体例を示すタイムチャート。 従来の冷蔵庫における着霜判定に関する構成を示す模式図。
本発明の一実施形態に係る冷蔵庫100ついて図1乃至図4を参照しながら説明する。
図1及び図2に示すように本実施形態の冷凍サイクル装置たる冷蔵庫100は、物品が収容される冷蔵庫100内を冷却する冷媒循環回路RCと、前記冷媒循環回路RCの制御を司る制御演算機構7と、を備えている。なお、本実施形態の冷蔵庫100は冷蔵室、冷凍室、野菜室等を備えたいわゆる冷凍冷蔵庫であるが、冷蔵室、冷凍室、野菜室のいずれか単体を有するものであっても構わない。
図1に示すように前記冷媒循環回路RCは、圧縮機1、凝縮器2、絞り3、蒸発器4を具備し、この順番で冷媒が循環するように冷媒配管CTで接続してある。さらに前記凝縮器2、前記蒸発器4には熱交換を促すようにファンが設けてある。
図2に示すように前記蒸発器4と前記蒸発器4に対して送風するファン5は、冷蔵庫100内における背面側にもう形成されたダクト8内に配置してある。前記ファン5は前記蒸発器4を通過する空気流を形成しており、前記ダクト8内から吐出された冷気は冷蔵庫100内において天面側、前面側、底面側の順番で循環して再びダクト8内へと戻るようにしてある。
さらに本実施形態の冷蔵庫100では、前記ファン5により形成される空気流を基準にして見た場合に、前記ダクト8内において前記蒸発器4の下流側で、かつ、前記蒸発器4と前記ファン5との間に圧力センサ6(気圧センサ)を設けてある。
前記制御演算機構7は、冷媒循環回路RCの動作を制御するものであり、CPU、メモリ、A/D・D/Aコンバータ、入出力手段を備えたいわゆるコンピュータである。そして、前記メモリに格納されている冷凍サイクル装置用プログラムが実行され、各種機器が協業することにより、前記蒸発器4に許容量以上の霜が発生しているか否かが判定され、許容量以上の霜が発生している場合にはデフロスト運転が実行されるようにしてある。より具体的には、前記制御演算機構7は、図3に示すように少なくとも運転制御部71、圧力状態値算出部72、基準値記憶部73、着霜判定部74、デフロスト運転指令部75としての機能を発揮するように構成してある。
各部について詳述する。
前記運転制御部71は、前記冷蔵庫100内の温度等に基づいて冷蔵庫100内の温度が設定されている温度に保たれるように前記圧縮機1や前記ファン5の動作を制御するように構成してある。図4のグラフに示すように前記運転制御部71は、前記蒸発器4に設けられている前記ファン5をある風速を作るように動作させるON状態と、完全に停止させるOFF状態の切り替え制御を行っている。ここで、前記ファン5のON状態とOFF状態の切り替えは予め定められた運転時間ごとに行われるようにしてある。
前記圧力状態値算出部72は、前記ファン5がON状態の時に前記圧力センサ6で測定されるON時圧力と、前記ファン5がOFF状態の時に前記圧力センサ6で測定されるOFF時圧力との差である圧力状態値を算出するように構成してある。本実施形態では、前記圧力状態値算出部72は、前記ファン5がOFF状態からにON状態切り替わるごとに直近のON時圧力、OFF時圧力の差を圧力状態値として算出する。なお、ON状態からOFF状態に切り替わる度に前記圧力状態値算出部72が圧力状態値を算出するようにしてもよい。
前記基準値記憶部73は、前記蒸発器4に所定量以下の霜が発生している状態において測定されたON時圧力及びOFF時圧力により算出された圧力状態値を基準値として記憶するものである。本実施形態では、冷蔵庫100に電源が投入された後に前記ファン5が最初にOFF状態からON状態となったときのOFF時圧力及びON時圧力の差である初期の圧力状態値を基準値として記憶している。
前記着霜判定部74は、前記基準値記憶部73に記憶されている前記基準値と、前記圧力状態値算出部72で算出される圧力状態値と、に基づいて前記蒸発器4に許容量以上の霜が発生しているかどうかを判定するように構成してある。より具体的には前記着霜判定部74は前記圧力状態値と前記基準値の差が所定値以上に大きくなった場合に前記蒸発器4に許容量以上の霜が発生している判定し、前記圧力状態値と前記基準値の差が所定値よりも小さい場合には前記蒸発器4には許容量以上の霜が発生していないと判定するように構成してある。ここで、許容量以上の霜とは、霜が発生することにより蒸発器4における熱交換効率が低下して、例えば所定の消費電力で冷蔵庫100に求められる冷凍性能が実現できないようになっている状態をいう。
デフロスト運転指令部75は、前記着霜判定部74において霜が発生していると判定されている場合に、前記運転制御部71に対してデフロスト運転を実行するように指令するものである。前記デフロスト運転指令部75から指令が出されると前記運転制御部71は、前記冷媒循環回路RC中の図示しない四方弁を切り替え、前記蒸発器4にホットガスが所定時間流れるようにする。その後、四方弁が戻されて通常の冷凍運転に戻される。
このように構成された冷蔵庫100における前記蒸発器4への着霜検知に関する動作について図4のグラフを参照しながら説明する。
まず冷蔵庫100に電源が投入されると前記冷媒循環回路RCに冷媒が循環するとともに前記蒸発器4に設けられた前記ファン5がOFF状態からON状態へと変化する。そして、OFF状態時に前記蒸発器4の下流側において前記圧力センサ6により測定される冷蔵庫100内の気圧であるOFF時圧力と、前記ファン5がON状態になったときの冷蔵庫100内の気圧であるON時圧力に基づき、前記圧力状態値算出部72は圧力状態値としてON時圧力とOFF時圧力の差圧を算出する。この最初に算出された圧力状態値は前記基準値記憶部73に基準値として記憶される。この例では前記基準値記憶部73は基準値としてΔP=5Paを記憶している。
また、前記運転制御部71は電源投入後には前記蒸発器4に設けられた前記ファン5のON状態とOFF状態の切り替えを繰り返し行うように前記ファン5を制御する。前記ファン5がOFF状態からON状態へ切り替えが行われる度に前記圧力状態値算出部72は、前記圧力センサ6で測定されるON時圧力とOFF時圧力の差圧を圧力状態値として算出する。
そして、圧力状態値が新たに算出される度に前記着霜判定部74は新たに算出される圧力状態値と基準値とを差分によって比較し、差圧である圧力状態値が20Pa以上となり、圧力状態値と基準値の差が15Pa以上となった場合に前記蒸発器4に許容量以上の霜が発生していると判定する。
より具体的には図4のグラフにおいて中央部に示した圧力状態値はΔP≦20Paであるので、圧力状態値と基準値の差が15Pa以上に広がっておらず、前記蒸発器4に許容量以上の霜は発生していないと前記着霜判定部74は判定する。一方、図4のグラフにおいて右端に示した圧力状態値はΔP≧20Paであり、圧力状態値と基準値の差が15Pa以上となっているので、前記蒸発器4に許容量以上の霜が発生していると前記着霜判定部74は判定する。この際、前記着霜判定部74は許容量以上の霜が発生していることを前記デフロスト運転指令部75に出力し、当該デフロスト運転指令部75は前記運転制御部71にデフロスト運転を実行するように指令する。そして、前記運転制御部71は所定時間デフロスト運転を継続して、その後通常の冷凍運転に戻す。以降についても前記蒸発器4における霜の発生の有無について同様の判定動作が繰り返される。
このように構成された本実施形態の冷蔵庫100が奏する効果について説明する。
本実施形態の冷蔵庫100であれば、前記圧力センサ6が前記蒸発器4の下流側に設けてあるので、前記蒸発器4に霜が発生していることを、前記ファン5をON状態にしたときに前記蒸発器4での通風抵抗が大きくなることにより圧力損失が増加することで静圧が上昇することを介して検知できる。すなわち、蒸発器4での霜の発生量が多くなるほど、前記ファン5の運転により静圧の上昇量が大きくなるので、静圧の上昇量であるON状態時の圧力とOFF状態時の差圧を監視することで蒸発器4に許容量以上の霜が発生しているかどうかを検知することができる。
さらに、本実施形態の前記着霜判定部74は、前記圧力状態値算出部72で算出されるON時圧力とOFF時圧力の差である圧力状態値と基準値とを比較して霜の発生を判定しているので、大気圧の変動の影響を無くした上で霜の発生を判定することができる。すなわち、初期状態のON時圧力と現在のON時圧力を単純に比較して霜の発生を判定するようにすると、現在の大気圧が初期状態の大気圧よりも高いために前記圧力センサ6で測定される圧力が高くなっている場合と、前記蒸発器4に霜が発生しているために圧力損失が大きくなり静圧の上昇量が大きくなっている場合とを区別できず、実際には霜が発生していないのに霜が発生していると誤判定をしてしまうことがある。本実施形態の冷蔵庫100であれば1つの圧力センサ6だけを用いながら、このような誤判定を防ぎ、許容量以上の霜が前記蒸発器4に発生している場合にだけデフロスト運転を実行できる。
したがって、不必要なデフロスト運転を防ぎつつ、前記蒸発器4には許容量以上の霜が発生しないようにできるので、簡単な霜検知構成でありながらも冷凍冷蔵に係る消費電力を低減し、省エネルギーを実現できる。
さらに、前記蒸発器4に霜が発生しているかどうかを、温度ではなく圧力で検知するように構成してあるので、従来であればセンサが設けられている部分に霜が発生しないと霜の検知が難しかったところ、本実施形態では通風抵抗の増加を圧力センサ6で取得して霜の発生を判定するので、前記蒸発器4において霜が発生する場所によらずその変化を検知することができる。加えて、温度センサと比較して圧力センサ6は測定精度の高いものを使いやすい。したがって、従来の温度センサによる霜の検知と比較して、本実施形態の圧力センサ6を用いた検知であれば、霜の検知精度を従来よりも高くすることができる。
また、前記圧力センサ6を設けるのは1つだけでよいので前記蒸発器4に霜が発生しているかどうかを精度よく検知できるようにしつつ、製造コストの上昇を抑えることができる。
その他の実施形態について説明する。
前記実施形態では図5(a)に示すように前記蒸発器4と前記ファン5との間に前記圧力センサ6が設けられていたが、図5(b)に示すように前記蒸発器4と前記ファン5との間に前記圧力センサ6が設けられていなくてもよい。図5に示すように前記ファン5が形成する空気流を基準として前記蒸発器4の下流側に前記圧力センサ6が設けてあり、霜の発生による通風抵抗の変化を前記圧力センサ6で測定できるようにしてあればよい。言い換えると、前記蒸発器4を通過した後の空気の圧力を測定できるように前記圧力センサ6を設ければよい。したがって、前記実施形態ではダクト8内に前記圧力センサ6を設けていたが、例えば前記冷蔵庫100の内部の天面等に設けてもよい。ただし、ダクト8内に前記圧力センサ6を設けた方が前記蒸発器4に霜が発生したことによる静圧の上昇を検知しやすく霜の検知精度を高めやすい。
前記実施形態では、一度でも圧力状態値と基準値との差が所定値よりも大きくなった場合に前記着霜判定部は許容量以上の霜が発生していると判定するように構成していたが、図6に示すように例えば2回等の所定回数以上前記圧力状態値が前記基準値よりも所定値だけ大きい場合に前記蒸発器に霜が発生していると判定するように、前記着霜判定部を構成してもよい。このようなものであれば、複数回の比較結果に基づき霜の発生を判定するので、より誤判定が起こりにくくなり、確実に霜が発生している場合だけデフロスト運転を行うようにできる。また、デフロスト運転は電熱線等で構成されたヒータのON、OFFを切り替えて前記蒸発器に付着した霜を溶かす運転であっても構わない。
また、所定値については様々な値を設定してもよく、所定値をゼロとして前記基準値よりも圧力状態値が大きいことだけで霜が発生しているかどうかを判定してよい。
さらに、基準値については前記実施形態に示した電源投入直後の値に限られるものではなく、要するに前記蒸発器に所定量以下しか霜が発生していない状態の値を設定すればよい。したがって、デフロスト運転が行われた直後の圧力状態値を基準値として前記基準値記憶部に逐次更新していくように構成しても構わない。
さらに、前記圧力状態値はON時圧力とOFF時圧力との差に限られず、OFF時圧力とON時圧力の比であっても構わない。また、OFF時圧力は前記ファンが完全に停止している状態の圧力に限られず、ON時圧力よりも前記ファンの風速が低い状態の圧力であっても構わない。なお、ON時圧力については基準時と現在との間で前記ファンが同じ能力で運転している状態で圧力状態値が算出されるようにしておけばよい。要するにON時圧力とは前記ファンが同じ所定量の仕事を行っている場合に、圧力損失により発生する静圧上昇量を比較できるようにしておけばよい。
また、本発明の冷凍サイクル装置は冷蔵庫に限られるものではなく、例えば空気調和装置やその他の冷凍サイクル装置であっても構わず、蒸発器に発生する霜を検出するのに用いることができる。
その他、本発明の趣旨に反しない限りにおいて様々な実施形態の変形や組み合わせを行っても構わない。
100・・・冷蔵庫(冷凍サイクル装置)
1 ・・・圧縮機
2 ・・・凝縮器
3 ・・・絞り
4 ・・・蒸発器
5 ・・・ファン
6 ・・・圧力センサ
7 ・・・制御演算機構
71 ・・・運転制御部
72 ・・・圧力状態値算出部
73 ・・・基準値記憶部
74 ・・・着霜判定部
75 ・・・デフロスト運転指令部
8 ・・・ダクト
RC ・・・冷媒循環回路
CT ・・・冷媒配管

Claims (8)

  1. 圧縮機、凝縮器、絞り、蒸発器を具備し、この順に冷媒が循環する冷媒循環回路が形成された冷凍サイクル装置であって、
    前記蒸発器を通過する空気流を形成するファンと、
    前記蒸発器に対して下流側に設けられる圧力センサと、
    前記ファンがON状態の時に前記圧力センサで測定されるON時圧力と、前記ファンがOFF状態の時に前記圧力センサで測定されるOFF時圧力との差又は比である圧力状態値を算出する圧力状態値算出部と、
    前記蒸発器に霜が発生していない状態において測定されたON時圧力及びOFF時圧力により算出された圧力状態値、又は、前記蒸発器に所定量以下の霜が発生し、求められる冷凍性能を実現できる状態において測定されたON時圧力及びOFF時圧力により算出された圧力状態値を基準値として記憶する基準値記憶部と、
    前記基準値と、前記圧力状態値算出部で算出される圧力状態値と、に基づいて前記蒸発器に霜が発生しているかどうかを判定する着霜判定部とを備えていることを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 前記基準値記憶部が、冷凍サイクル装置に電源が投入された直後で前記蒸発器に霜が発生していない状態で測定されたON時圧力及びOFF時圧力により算出された圧力状態値を基準値として記憶する、又は、前記蒸発器についた霜を取り除くためのデフロスト運転が行われた後に測定されたON時圧力及びOFF時圧力により算出された圧力状態値を基準値として記憶するように構成されている請求項1記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記着霜判定部が、前記圧力状態値が前記基準値よりも所定値以上大きい場合に前記蒸発器に許容量以上の霜が発生していると判定するように構成されている請求項1又は2記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記着霜判定部が、前記ファンがON状態からOFF状態へ切り替わる、又は、OFF状態からON状態へ切り替わるごとにその時点での前記圧力状態値と前記基準値とを比較するように構成されており、
    所定回数以上前記圧力状態値が前記基準値よりも大きい場合に前記蒸発器に許容量以上の霜が発生していると判定するように構成されている請求項1乃至3いずれかに記載の冷凍サイクル装置。
  5. 前記着霜判定部が前記蒸発器に許容量以上の霜が発生している判定した場合に、前記蒸発器についた霜を取り除くためのデフロスト運転が行われるように構成された請求項1乃至4いずれかに記載の冷凍サイクル装置。
  6. 前記蒸発器及び前記圧力センサがダクト内に設けられている請求項1乃至5いずれかに記載の冷凍サイクル装置。
  7. 請求項1乃至6いずれかに記載の冷凍サイクル装置を備えた冷蔵庫。
  8. 圧縮機、凝縮器、絞り、蒸発器を具備し、この順に冷媒が循環する冷媒循環回路が形成されており、前記蒸発器を通過する空気流を形成するファンと、前記蒸発器に対して下流側に設けられる圧力センサとを備えた冷凍サイクル装置に用いられるプログラムであって、
    前記蒸発器に前記ファンがON状態の時に前記圧力センサで測定されるON時圧力と、前記ファンがOFF状態の時に前記圧力センサで測定されるOFF時圧力との差又は比である圧力状態値を算出する圧力状態値算出部と、
    前記蒸発器に霜が発生していない状態において測定されたON時圧力及びOFF時圧力により算出された圧力状態値、又は、前記蒸発器に所定量以下の霜が発生し、求められる冷凍性能を実現できる状態において測定されたON時圧力及びOFF時圧力により算出された圧力状態値を基準値として記憶する基準値記憶部と、
    前記基準値と、前記圧力状態値算出部で算出される圧力状態値と、に基づいて前記蒸発器に霜が発生しているかどうかを判定する着霜判定部としての機能をコンピュータに発揮させることを特徴とする冷凍サイクル装置用プログラム。
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