JP6289403B2 - 冷媒不足判定装置、これを備えた冷凍サイクル、及び冷凍サイクルの冷媒不足判定方法 - Google Patents
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Description
すなわち、サイクル内を循環する冷媒量が不足すると、
1. 圧縮機から冷媒と共に吐出される潤滑油が圧縮機に十分に戻らなくなり、圧縮機内の潤滑油が不足して圧縮機の焼き付きが生じる、または、
2. 蒸発器での吸熱効果が低下し、十分な冷却能力が得られなくなる。
したがって、熱負荷が高くない場合には、サイクル稼動時の高圧側ラインの冷媒圧力(冷媒飽和圧力)が適正範囲を外れて低くなった時点で警報を発令すれば、冷媒量が不足していることを捉えることが可能となる。
したがって、この判定手法を用いれば、外気温度が高い高熱負荷時(外部の熱負荷が高い場合)においても、冷媒量の不足を示す警報が誤って発令される不都合がなくなる。
このように、冷却能力が低下しているか否かの評価は、蒸発器の温度(又は、蒸発器を通過した直後の空気温度)に基づいて行なう方がより直接的である。
飽和状態の冷媒は圧力と温度とが一義的に対応する関係にあるので、第2の判定手段において、飽和圧力のみならず飽和温度を用いることも可能であり、判定手段の設計自由度を広げることが可能となる。
このような構成においては、第2の判定手段の冷媒量の不足の有無を判定する閾値が、被空調空間の外部の熱負荷の大きさに応じて変更されるので、冷媒不足の有無の誤判定の可能性を一層なくすことが可能となる。
このような構成により、圧縮機が焼き付くほどの冷媒不足を圧縮機を稼動させる前に判定することができ、圧縮機が作動して焼き付く不都合を回避することが可能となる。
また、誤判定の可能性を一層なくすために、前記被空調空間の外部の熱負荷の大きさに応じて前記第2の所定値の大きさを変更させるようにするとよい。
この車両用空調装置1は、HVACユニット2と、冷凍サイクル3と、冷凍サイクル3を監視・制御する制御ユニット4とを有して構成されている。
ここで、冷媒圧力検出センサ41により検知される高圧側ラインの圧力は、例えば、圧縮機31の吐出口と凝縮器32との間や凝縮器32と膨張装置33との間の配管に設けられた圧力センサにより検出するとよい(この例では、凝縮器32と膨張装置33との間の配管に設けられている)。
To=A・Tset+B・Tamb+C・Tinc+D ・・・・(1)
ここで、A,B,Cはそれぞれの信号の重み付けの演算定数であり、Dは補正項である。このように目標温度Toは、外気温度検出センサ43により検出された外気温度(Tamb)だけでなく、車室内温度(Tinc)や設定温度(Tset)も用いて演算されるものなので、仮にエンジンルームの熱風が外気温度検出センサ43に伝わり外気温度検出センサ43が正確な外気温度を検出しない場合であっても、正確な温度からの逸脱量は限定的なものとなる。
したがって、本発明では、乗員に対する注意喚起がなされる場合でも、冷凍サイクル内の冷媒量の不足を冷却能力の不足によって捉える点を基準としているので、高い精度で判定することができ、かつ、乗員の感覚に沿ったものとなる。
しかも、冷媒量の不足判定を行なうにあたり、既存のセンサ(冷媒圧力検出センサ41、蒸発器温度検出センサ42、外気温度検出センサ43、車室内温度検出センサ44)を用いて対応できるので、新たなセンサの追加が不要となり、コストをかけずに冷媒量の不足の有無の正確な判定が可能となる。
31 圧縮機
32 凝縮器
33 膨張装置
34 蒸発器
41 冷媒圧力検出センサ
42 蒸発器温度検出センサ
43 外気温度検出センサ
44 車室内温度検出センサ
46 温度設定器
Claims (11)
- 冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機によって圧縮された冷媒を凝縮する凝縮器と、前記凝縮器で凝縮された冷媒を減圧する膨張装置と、前記膨張装置から流出する冷媒を蒸発する蒸発器と、を有する冷凍サイクルに用いられる冷媒不足判定装置であって、
前記圧縮機と前記膨張装置との間の冷媒経路を流れる冷媒の圧力を検出する冷媒圧力検出器と、
前記蒸発器の温度、又は、前記蒸発器を通過した直後の空気温度を検出する蒸発器温度検出器と、
被空調空間の外部の熱負荷を検出する外部熱負荷検出器と、
前記被空調空間の内部の熱負荷を検出する内部熱負荷検出器と、
前記被空調空間の制御温度を設定する温度設定器と、
前記外部熱負荷検出器により検出された熱負荷、前記内部負荷検出器により検出された熱負荷、および前記温度設定器で設定された制御温度により、前記蒸発器、又は、前記蒸発器を通過した直後の空気の目標温度を演算する目標温度演算手段と、
前記蒸発器温度検出器により検出された温度と前記目標温度演算手段により演算された目標温度との差が第1の所定値以上となった場合に前記冷凍サイクル内の冷媒量の不足を仮判定する第1の判定手段と、
前記外部熱負荷検出器により検出された熱負荷から導かれる第1冷媒飽和圧力と前記冷媒圧力検出器により検出された冷媒の圧力である第2冷媒飽和圧力との差が第2の所定値以上となった場合に前記冷凍サイクル内の冷媒量の不足を仮判定する第2の判定手段と、
前記第1の判定手段により前記冷凍サイクル内の冷媒量が不足していると仮判定され、且つ、前記第2の判定手段により前記冷凍サイクル内の冷媒量が不足していると仮判定された場合に、前記冷凍サイクル内の冷媒量の不足判定を確定する冷媒不足判定確定手段と、
を具備することを特徴とする冷媒不足判定装置。 - 前記冷凍サイクル内の冷媒量の不足を仮判定する第2の判定手段は、前記第1冷媒飽和圧力に代えて前記外部熱負荷検出器により検出された熱負荷から導かれる第1冷媒飽和温度を用い、前記第2冷媒飽和圧力に代えて該第2冷媒飽和圧力から決定される第2冷媒飽和温度を用いることを特徴とする請求項1記載の冷媒不足判定装置。
- 前記被空調空間の外部の熱負荷の大きさに応じて前記第2の所定値の大きさを変更させることを特徴とする請求項1又は2記載の冷媒不足判定装置。
- 前記圧縮機を起動する前の前記冷媒圧力検出器により検出された冷媒圧力が所定の圧力値よりも低いか否かを判定する第3の判定手段を更に備え、
前記第3の判定手段により前記圧縮機を起動する前の冷媒圧力が所定の圧力値よりも低いと判定された場合に、前記圧縮機を起動させないことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の冷媒不足判定装置。 - 前記圧縮機は、固定容量型であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の冷媒不足判定装置。
- 前記圧縮機は、可変容量型であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の冷媒不足判定装置。
- 請求項1乃至6のいずれかに記載の冷媒不足判定装置を備えた冷凍サイクル。
- 冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機によって圧縮された冷媒を凝縮する凝縮器と、前記凝縮器で凝縮された冷媒を減圧する膨張装置と、前記膨張装置から流出する冷媒を蒸発する蒸発器と、を有する冷凍サイクルと、
前記圧縮機と前記膨張装置との間の冷媒経路を流れる冷媒の圧力を検出する冷媒圧力検出器と、
前記蒸発器の温度、又は、前記蒸発器を通過した直後の空気温度を検出する温度検出器と、
被空調空間の外部の熱負荷を検出する外部熱負荷検出器と、
前記被空調空間の内部の熱負荷を検出する内部熱負荷検出器と、
前記被空調空間の制御温度を設定する温度設定器と、
前記外部熱負荷検出器により検出された熱負荷、前記内部負荷検出器により検出された熱負荷、および前記温度設定器で設定された制御温度により、前記蒸発器、又は、前記蒸発器を通過した直後の空気の目標温度を演算する目標温度演算手段と、
を備えて構成される前記冷凍サイクルの冷媒不足判定方法であって、
前記蒸発器温度検出器により検出された温度と前記目標温度演算手段により演算された目標温度との差が第1の所定値以上と判定され、且つ、前記外部熱負荷検出器により検出された熱負荷から導かれる第1冷媒飽和圧力と前記冷媒圧力検出器により検出された冷媒の圧力である第2冷媒飽和圧力との差が第2の所定値以上と判定された場合に、前記冷凍サイクル内の冷媒量が不足であると判定することを特徴とする冷凍サイクルの冷媒不足判定方法。 - 前記第1冷媒飽和圧力に代えて前記外部熱負荷検出器により検出された熱負荷から導かれる第1冷媒飽和温度を用い、前記第2冷媒飽和圧力に代えて該第2冷媒飽和圧力から決定される第2冷媒飽和温度を用いることを特徴とする請求項8記載の冷凍サイクルの冷媒不足判定方法。
- 前記被空調空間の外部の熱負荷の大きさに応じて前記第2の所定値の大きさを変更させることを特徴とする請求項8又は9記載の冷凍サイクルの冷媒不足判定方法。
- 前記圧縮機を起動させる前の前記冷媒圧力検出器により検出された冷媒圧力が所定の圧力値よりも低いと判定された場合に、前記圧縮機を起動させないことを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載の冷凍サイクルの冷媒不足判定方法。
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