JP2008249240A - コンデンシングユニット及びそれを備えた冷凍装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンデンシングユニットの運転状況、並びにコンデンシングユニットと室内機との配管接続設置状況等の種々の状況においても、室内機側の負荷に合わせてコンデンシングユニットを制御し、信頼性の向上を図ったコンデンシングユニット及びそれを備えた冷凍装置を提供する。
【解決手段】圧縮機11及び凝縮器12を備え、圧縮機11の吸入側に、冷媒の低圧圧力を検知するための低圧センサ14又は冷媒温度を検知するための温度センサ16を設け、圧縮機11と室内機20の蒸発器22までの冷媒配管1の配管長Lと、目標とする蒸発温度の圧力P1とを設定し、配管長Lから冷媒配管1を導通する冷媒の圧力損失ΔPを算出し、低圧センサ14から送られる現在の低圧圧力PをP1とするように圧縮機11の運転を制御する制御装置15を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等に搭載されるショーケースや、冷蔵庫、冷凍庫等に用いられるコンデンシングユニット及びそれを搭載した冷凍装置に関し、特に信頼性を向上させた冷凍装置に関するものである。
従来、一般的な冷凍装置では、コンデンシングユニット側(熱源側)圧縮機吸入入口の低圧圧力を圧力センサで検知し、検知した圧力情報に応じて制御器にて圧縮機の運転台数、圧縮機の運転周波数(インバータ圧縮機の場合)、凝縮器近傍に設けられているファン等の送風機の出力等が制御され、コンデンシングユニットの運転を行っている。そのため、室内機側に搭載されている蒸発器から圧縮機の入口までに接続された配管内における圧力損失を制御上特に考慮していなかった。
冷凍装置は、室内機及びコンデンシングユニットの設置状況によって、冷媒配管の配管長を短くしたり長くしたりしなければならない。冷媒配管の配管長が長くなると、その中を導通する冷媒の圧力損失が大きくなるために、コンデンシングユニット側圧縮機入口で検知した低圧圧力に対して、室内機側蒸発器の低圧圧力の方が高くなることになる。したがって、室内機側蒸発器をユーザが要求する温度にするためには、庫内の負荷や、コンデンシングユニットの冷却具合等の種々の状況によって、コンデンシングユニットの目標とする蒸発温度の設定を低く調整しなければならなかった。
そのようなものとして、冷却運転時において室外機(コンデンシングユニット)側の吸入過熱度を適正過熱度に制御することによって、空調サイクルの信頼性の向上を図った空気調和機が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。この空気調和機は、室内機側蒸発器に備えた低圧圧力センサにより検知した室内機の温度から室内機と室外機(コンデンシングユニット)の接続配管長さを推定し、圧力損失を減ずることにより、室外機側の圧縮機入口の低圧圧力を推定するようにしている。そして、推定した低圧圧力から、圧縮機の吐出温度ならびに室内機側膨張弁の開度を適正に制御をするよう室外機側の吸入過熱度を高精度に推定することができるようになっている。
特許第3849467号(第7頁、第1図)
特許文献1に記載の空気調和機が実行する制御は、室内機側に電動膨張弁を使用している場合であり、かつ、室内機と室外機とをセット販売する場合に有効なものである。しかしながら、冷凍装置は、室外機と室内機とをセット販売せずに、室外機と室内機とをそれぞれ単品として販売することも多い。また、室内機は、電動膨張弁ではなく、温度式膨張弁を主に使用している。よって、室外機と室内機とがいかなるメーカーのもので構成された冷凍装置であっても、ユーザの要求を満足できるようにすることが要求される。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、コンデンシングユニットの運転状況、並びにコンデンシングユニットと室内機との配管接続設置状況等の種々の状況においても、室内機側の負荷に合わせてコンデンシングユニットを制御し、信頼性の向上を図ったコンデンシングユニット及びそれを備えた冷凍装置を提供することを目的とするものである。
本発明に係るコンデンシングユニットは、圧縮機及び凝縮器を備えたコンデンシングユニットであって、前記圧縮機の吸入側に、冷媒の低圧圧力を検知するための検知手段を設け、前記圧縮機とこのコンデンシングユニットに接続される室内機の蒸発器までの冷媒配管の配管長Lと、目標とする蒸発温度の圧力P1とを設定し、前記配管長Lから前記冷媒配管を導通する冷媒の圧力損失ΔPを算出し、前記圧力損失ΔPに基づいて前記検知手段から送られる現在の低圧圧力Pを前記P1とするように前記圧縮機の運転を制御する制御装置を備えたことを特徴とする。また、本発明に係る冷凍装置は、前記コンデンシングユニットと、膨張弁及び蒸発器を有し、前記コンデンシングユニットに接続された室内機とを備えたことを特徴とする。
本発明に係るコンデンシングユニット及びそれを備えた冷凍装置は、前記圧縮機と室内機の蒸発器までの冷媒配管の配管長Lと、目標とする蒸発温度の圧力P1とを設定し、前記配管長Lから前記冷媒配管を導通する冷媒の圧力損失ΔPを算出し、この圧力損失ΔPに基づいて前記低圧センサから送られる現在の低圧圧力Pを前記P1とするように前記圧縮機の運転を制御する制御装置を備えたので、コンデンシングユニットと室内機の配管接続設置状況や、コンデンシングユニットの低圧圧力の変化、圧縮機の運転台数、インバータ圧縮機の場合は更に運転周波数により、冷媒循環量が変化しても、実際の蒸発器の負荷変動に応じて、安定した温度制御が実現できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る冷凍装置100の冷媒回路構成を示す冷媒回路図である。図1に基づいて、冷凍装置100の回路構成について説明する。この冷凍装置100は、冷媒を循環させる冷凍サイクルを搭載し、ショーケースや、冷蔵庫、冷凍庫等に使用されるものである。なお、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
冷凍装置100は、2台の室内機20と、コンデンシングユニット10とで構成されている。この2台の室内機20は、コンデンシングユニット10に対して並列に接続されており、同様の構成となっている。室内機20とコンデンシングユニット10とは、ガス配管及び液配管で構成される冷媒配管1で接続されて連絡するようになっている。なお、図1では、室内機20を2台設置されている場合を例に示しているが、設置台数を限定するものではない。たとえば、1台の室内機20を設置してもよく、3台以上の室内機20を設置してもよい。
コンデンシングユニット10は、室外ユニットや熱源側ユニットと称されるものであり、コンデンシングユニット10には2台の圧縮機11と、凝縮器(室外熱交換器)12と、液溜13とが順次直列に接続されて搭載されている。また、コンデンシングユニット10には、圧縮機11に吸入する冷媒の圧力(低圧)を検知するための圧力センサ等で構成された検知手段である低圧センサ14と、温度(低圧温度)を検知するためのサーミスタ等で構成された検知手段である温度センサ16とが圧縮機11の吸入側である低圧配管(吸入側配管)に設けられている。さらに、コンデンシングユニット10には、低圧センサ14又は温度センサ15で検知した情報に基づいて、目標とする蒸発温度を補正することができる制御装置15が設けられている。
圧縮機11は、冷媒配管1を流れる冷媒を吸入し、その冷媒を圧縮して高温・高圧の状態とするものであり、たとえばインバータにより回転数が制御され容量制御されるタイプのもので構成するとよい。凝縮器12は、凝縮器12の近傍に設けられているファン等の室外送風手段17から供給される空気と冷媒との間で熱交換を行ない、冷媒を凝縮液化するものである。液溜13は、凝縮器12で凝縮液化された冷媒を貯留するものである。制御装置15は、蒸発温度を補正するだけでなく、圧縮機11の運転周波数や、室外送風手段17の回転数を制御したりすることで冷凍装置100の全体を統括制御する機能を有しており、マイクロコンピュータ等で構成するとよい。
なお、図1では、コンデンシングユニット10に2台の圧縮機11が並列に接続され、搭載されている場合を例に示しているが、台数を限定するものではない。たとえば、冷凍装置100の目的や用途に応じて台数を決定すればよく、1台の圧縮機11を搭載してもよく、3台以上の圧縮機11を搭載してもよい。また、図1では、低圧センサ14と、温度センサ15とを低圧配管に設けている場合を例に示しているが、いずれか1つのセンサだけを設けるようにしてもよい。
室内機20には、膨張弁21と、蒸発器(室内熱交換器)22とが直列に接続されて搭載されている。膨張弁21は、冷媒を減圧して膨張させるものである。この膨張弁21は、たとえば開度が可変に制御可能な電子式膨張弁や温度式膨張弁等で構成するとよい。蒸発器22は、蒸発器22の近傍に設けられているファン等の室内送風手段23から供給される空気と冷媒との間で熱交換を行ない、冷媒を蒸発ガス化するものである。つまり、圧縮機11、凝縮器12、液溜13、膨張弁21及び蒸発器22を冷媒配管1で順次接続することで冷媒回路を構成しているのである。
この図1には、この冷凍サイクルを循環する冷媒の冷媒配管1におけるコンデンシングユニット10側の冷媒入口をコンデンシングユニットガス冷媒入口31、コンデンシングユニット10側の冷媒出口をコンデンシングユニット液冷媒出口30、室内機20側の冷媒入口を室内機液冷媒入口40、室内機20側の冷媒出口を室内機ガス冷媒出口41として示している。また、図1では、2台の室内機20を設置しているために、冷媒配管1を途中で分岐及び接続させて各室内機20とコンデンシングユニット10とが連絡するようになっている。
ここで、冷凍装置100の動作について説明する。
冷凍サイクルを構成する冷媒回路には冷媒が封入されている。この冷媒は、コンデンシングユニット10の圧縮機11で圧縮され、高温・高圧の冷媒ガス(吐出ガス)となって圧縮機11から吐出される。圧縮機11から吐出された冷媒は、凝縮器12に流入する。この凝縮器12に流入した冷媒は、室外送風手段17から供給される空気と熱交換して凝縮液化する。すなわち、冷媒は放熱して液体に状態変化するのである。凝縮液化した冷媒は、液溜13を経てコンデンシングユニット液冷媒出口30からコンデンシングユニット10の外部へと流出する。
コンデンシングユニット10を流出した冷媒は、室内機液冷媒入口40から室内機20に流入する。室内機20に流入した冷媒は、膨張弁21で減圧され膨張する。膨張した冷媒は、蒸発器22に流入し、室内送風手段23から供給される空気と熱交換して蒸発ガス化する。すなわち、空気から吸熱して(空気を冷却して)、気体に状態変化するのである。蒸発ガス化した冷媒は、室内熱ガス冷媒出口41から室内機10の外部へと流出する。室内機20を流出した冷媒は、コンデンシングユニットガス冷媒入口31からコンデンシングユニット10内に流入し、圧縮機11に再度吸入される。冷凍装置100は、この動作を繰り返す。
図2は、コンデンシングユニット10の運転時間と低圧圧力との関係を示すグラフである。図2に基づいて、コンデンシングユニット10の運転時間に対する低圧圧力について説明する。この図2では、縦軸に低圧圧力(P)を、横軸にコンデンシングユニット10の運転時間(t)をそれぞれ示している。また、波線Aが低圧センサ14が検知した現在の低圧圧力(以下、現在低圧圧力Pと称する)を、実線Bが制御装置15が設定した目標とする蒸発温度の圧力(以下、目標蒸発温度圧力P1と称する)を、破線Cが制御装置15が補正した後の目標とする蒸発温度の圧力(以下、目標蒸発温度圧力P2と称する)をそれぞれ示している。また、Paが現在低圧圧力Pの最初の下限値を、Pbが現在低圧圧力Pの最初の上限値をそれぞれ示している。
冷凍装置100の制御装置15は、目標蒸発温度圧力P1を設定した上で、コンデンシングユニット10の運転を開始する。制御装置15は、コンデンシングユニット10の運転を開始させると、低圧センサ14で検知した現在低圧圧力Pが、目標蒸発温度圧力P1となるように各機器を制御する。具体的には、制御装置15は、圧縮機11の運転台数や、圧縮機11がインバータ圧縮機の場合は運転周波数、凝縮器12近傍の室外送風手段17の出力等に基づいて現在低圧圧力Pを調整し、目標蒸発温度圧力P1となるように各機器の制御を繰り返し実行する。
また、制御装置15は、Pa及びPbの各値から、室内機20に搭載されている蒸発器22の出口からコンデンシングユニット10に搭載されている圧縮機11の入口までの冷媒配管1の圧力損失を算出する。冷媒配管1の圧力損失ΔPは、以下に示す式(1)で算出することができる。
Figure 2008249240
この式において、λが冷媒配管1内の摩擦係数を、Lが冷媒配管1の配管長(設定値)を、dが冷媒配管1内径を、ρが冷媒の密度を、vが冷媒の流速をそれぞれ表している。また、コンデンシングユニット10の冷媒循環量Gは、以下の式(2)で算出される。
Figure 2008249240
ここで、Aが冷媒配管1の流路断面積を、Vが圧縮機11の押退量をそれぞれ表している。なお、式(2)の他の記号は、式(1)と同じであるために、同記号を用いて表している。
式(2)から、コンデンシングユニット10の冷媒循環量Gは、圧縮機11の運転台数や、圧縮機11がインバータ圧縮機の場合は更に運転周波数で決定する押退量Vと、低圧センサ14で検知した低圧圧力を飽和温度換算した密度ρとで算出することができる。したがって、圧力損失ΔPは、冷媒循環量Gと、コンデンシングユニット10の運転開始前に設定入力した配管長Lとによって算出することができる。次に、制御装置15は、目標蒸発温度圧力P1から、算出した圧力損失ΔP分を補正した目標蒸発温度圧力P2とする。そして、制御装置15は、この目標蒸発温度圧力P2を温度換算し、それを次の目標とする蒸発温度として運転を実行する。すなわち、制御装置15は、波線Aを適宜破線Cに近づけるように各機器を制御してコンデンシングユニット10の運転を実行するのである。
図3は、目標蒸発温度圧力P1を補正しながら運転を実行するときの処理の流れを示すフローチャートである。図3に基づいて、目標蒸発温度圧力P1を補正しながら運転を実行するときの処理の流れを詳細に説明する。まず、コンデンシングユニット10内に搭載されている制御装置15は、コンデンシングユニット10と室内機20までの配管長L、及び、コンデンシングユニット10の目標蒸発温度圧力P1の設定入力を確認する(ステップS101)。そして、制御装置15は、コンデンシングユニット10の運転(具体的には圧縮機11の運転)を開始させる(ステップS102)。また、制御装置15には、コンデンシングユニット10の運転開始と同時にコンデンシングユニット10の低圧センサ14で検知した現在低圧圧力Pが送信される。
次に、制御装置15は、低圧センサ14で検知した現在低圧圧力PからPa及びPbを検知するためのセンシングを開始する(ステップS103)。制御装置15は、Pa及びPbを検知するまでセンシングを繰り返し実行する(ステップS104;NO)。そして、制御装置15は、Pa及びPbを検知すると(ステップS104;YES)、冷媒配管1の圧力損失ΔPcを算出する(ステップS105)。具体的には、制御装置15は、上記式(1)に基づいてPaにおける圧力損失ΔPa、Pbにおける圧力損失ΔPbをそれぞれ算出する。そして、制御装置15は、算出したΔPa及びΔPbから、それらの平均値を算出してΔPcとする。
次に、制御装置15は、算出したΔPcを前回のΔPcと比較する(ステップS106)。なお、この制御動作が初めての場合には前回のΔPcを0とし、現在の目標蒸発温度圧力P1をコンデンシングユニット10の運転開始前に設定した値とする。比較した結果、ΔPcの方が前回のΔPcより大きいときは(ステップS106;YES)、現在の目標蒸発温度圧力P1から圧力損失の差分(ΔPcと前回算出した平均値ΔPc又は0との差分)を減じて補正する(ステップS107)。そして、目標蒸発温度圧力P2を温度換算した値を次の目標蒸発温度として運転を実行する(ステップS108)。つまり、制御装置15は、補正された次の目標とする蒸発温度になるようにコンデンシングユニット10は運転を制御するのである。
一方、ΔPcが前回のΔPc以下のときは(ステップS106;NO)、制御装置15は、現在の目標蒸発温度圧力P1のままでコンデンシングユニット10の運転を継続させる(ステップS109)。次に、制御装置15は、コンデンシングユニット10に搭載されている全ての圧縮機11が停止状態かどうかを判断する(ステップS110)。全て圧縮機11のいずれか1台でも運転を継続していれば(ステップS110;NO)、制御装置15は、現在の運転を継続させる。
一方、全ての圧縮機11が停止していれば(ステップS110;YES)、制御装置15は、圧縮機11の停止を解除する条件かどうかを判断する(ステップS111)。全ての圧縮機11は、室内機側の庫内温度が設定した値に十分達している停止している。または、室内機側の霜取り運転のため停止している。よって、庫内温度が設定した値より高くなる、又は霜取り運転終了になれば、この制御装置15は、コンデンシングユニット10の運転を再び開始する(ステップS102)。この制御処置を繰り返し実行する。以上の制御処理によって、全ての圧縮機11が運転している場合の圧力損失を算出し、かつ目標蒸発温度圧力P1の補正が可能となる。したがって、コンデンシングユニット10の目標とする蒸発温度をユーザが所望する温度とすることができる。
なお、図3では、低圧センサ14を用いて圧縮機11に入力する冷媒の圧力(低圧)を検知し、その圧力情報を制御装置15に送信する場合を例に説明したが、これに限定するものではない。たとえば、低圧センサ14の代わりに温度センサ16を用いて圧縮機11に入力冷媒の温度(低圧温度)を検知し、その温度情報を制御装置15に送信し、制御装置15で温度情報を圧力換算して、冷媒の低圧を検知するようにしてもよい。また、双方の検知手段からの情報に基づいて、冷媒の低圧を検知するようにしてもよい。
次に、この目標蒸発温度圧力P1を補正する制御がリセットされる条件について説明する。まず、コンデンシングユニット10に搭載されている制御装置15は、上記制御処理を実行しているときに、冷凍サイクル内に何らかの異常が発生し、コンデンシングユニット10の全ての圧縮機11が停止する状態になった場合は、補正された目標蒸発温度圧力P2をリセットし、予め設定入力した目標蒸発温度圧力P1に戻す。また、制御装置15は、冷凍サイクル内の冷媒機器類や、電気回路部品の故障等により部品交換が必要になったとき、つまりコンデンシングユニット10の電源をOFFしたとき、補正された目標蒸発温度圧力P2をリセットし、予め設定入力した目標蒸発温度圧力P1に戻す。
さらに、制御装置15は、ユーザが室内機20が設置される場所や条件の変更により設定温度を変更するとき、つまりコンデンシングユニット10の目標蒸発温度圧力P1の設定再入力を確認したとき、補正された目標蒸発温度圧力P1をリセットし、再設定入力した目標蒸発温度圧力P1にする。リセット後、制御装置15は、自動的に補正を実行する。次に、この目標蒸発温度圧力P1を補正する制御は、コンデンシングユニット10の使用蒸発温度の範囲内で有効なものとする。たとえば、コンデンシングユニット10が使用蒸発温度下限にて運転している場合は、目標蒸発温度圧力P1の補正はせず、使用蒸発温度下限のまま、運転を継続するとよい。こうすれば、コンデンシングユニット10の品質を維持することができる。
以上より、コンデンシングユニット10と室内機20との冷媒配管1の接続設置状況や、コンデンシングユニット10の低圧圧力の変化、圧縮機11の運転台数、圧縮機11がインバータ圧縮機の場合は更に運転周波数により、冷媒回路内における冷媒循環量が変化したとしても、室内機20に搭載されている蒸発器22の実際の負荷変動に応じて、安定した室内機20側の蒸発器22における温度制御が可能となる。その結果、冷凍装置100は、信頼性の高いものとなる。
なお、冷凍装置100は、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等に搭載されるショーケースや、冷蔵庫、冷凍庫等に適用することが可能である。したがって、冷凍装置100の適用される目的・用途に応じてコンデンシングユニット10に搭載する圧縮機11の容量や搭載台数を決定するとよい。また、冷凍装置100に使用できる冷媒を特に限定するものではない。また、算出した各値(PaやPb、P2、ΔP等)を格納しておく、たとえばRAM(ランダム・アクセス・メモリ)や、フラッシュメモリ等の記憶部を設けておくとよい。さらに、制御装置15をコンデンシングユニット10内に設けた場合を例に説明したが、室内機20や外部に設けてもよい。
実施の形態に係る冷凍装置の冷媒回路構成を示す冷媒回路図である。 コンデンシングユニットの運転時間と低圧圧力との関係を示すグラフである。 目標蒸発温度圧力P1を補正しながら運転を実行するときの処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 冷媒配管、10 コンデンシングユニット、11 圧縮機、12 凝縮器、13 液溜、14 低圧センサ、15 制御装置、16 温度センサ、17 室外送風手段、20 室内機、21 膨張弁、22 蒸発器、23 室内送風手段、30 コンデンシングユニット液冷媒出口、31 コンデンシングユニットガス冷媒入口、40 室内機液冷媒入口、41 室内機ガス冷媒出口、100 冷凍装置。

Claims (5)

  1. 圧縮機及び凝縮器を備えたコンデンシングユニットであって、
    前記圧縮機の吸入側に、冷媒の低圧圧力を検知するための検知手段を設け、
    前記圧縮機とこのコンデンシングユニットに接続される室内機の蒸発器までの冷媒配管の配管長Lと、目標とする蒸発温度の圧力P1とを設定し、
    前記配管長Lから前記冷媒配管を導通する冷媒の圧力損失ΔPを算出し、
    前記圧力損失ΔPに基づいて前記検知手段から送られる現在の低圧圧力Pを前記P1とするように前記圧縮機の運転を制御する制御装置を備えた
    ことを特徴とするコンデンシングユニット。
  2. 前記制御装置は、
    前記P1の補正が可能であり、
    前記コンデンシングユニットに搭載されている全ての圧縮機が異常停止したとき、前記コンデンシングユニットの電源がOFFされたとき、又は、前記室内機での設定温度が変更されたときのいずれかで、前記補正をリセットする
    ことを特徴とする請求項1に記載のコンデンシングユニット。
  3. 前記制御装置は、
    前記コンデンシングユニットに使用蒸発温度範囲内で前記補正を実行する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のコンデンシングユニット。
  4. 前記制御装置は、
    前記リセット後に、前記補正を自動的に実行する
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載のコンデンシングユニット。
  5. 前記請求項1〜4のいずれかに記載のコンデンシングユニットと、
    膨張弁及び蒸発器を有し、前記コンデンシングユニットに接続された室内機とを備えた
    ことを特徴とする冷凍装置。
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