JP6468497B2 - 情報提供方法 - Google Patents
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Description
販促情報とは、一般的には、顧客の購買意欲を高めるためのいわゆる宣伝広告のことである。そのため、販促情報は、顧客に効果的に、かつ、確実に見せる必要がある。
特許文献1には、商品に手を伸ばす顧客ごとにその嗜好を解析しておき、顧客に応じた販促情報を商品ごとに設置した表示装置に表示する技術が開示されている。
まず、本開示に係る各態様の発明をするにあって本発明者らが検討した事項を説明する。
上記特許文献1では、顧客に入店時に専用のブレスレットを装着させている。前記ブレスレットを装着した顧客が商品手を伸ばした場合、前記ブレスレットの表示装置に、顧客に関連する販促情報の表示している。
そのため、その顧客が手に取った前記商品を戻した場合には、前記顧客に対して、前記商品への購買意欲を高めることはできない。
尚、特許文献1では、商品を扱う店舗は、顧客のためにブレスレットを用意しなければならないので煩わしい。同様に、顧客にとっても、店舗に入る毎に前記ブレスレットを装着しなければならず煩わしいという問題がある。
<実施の形態1>
本開示に係る情報提供システムの一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
<概要>
情報提供システムでは、図1に示すように、購買者が商品を、その商品が陳列されている箇所から取り上げたときに、表示装置が第1の販促情報を表示する。
このように、情報提供システムでは、商品を取り上げたときと、戻したときの2回、販促情報を表示するタイミングがあり、また、そのタイミングにおいては購買者が販促情報を高確率で視認できるので、購買者の購買意欲を高める機会を多く提供することができる。
<構成>
図3は、情報提供システムのシステム構成を示す概念図である。
図4に示すようにサーバ100は、通信部400と、制御部410と、記憶部420とから構成される。
通信部400は、ネットワーク140を介して各表示装置110と通信を実行する機能を有する。具体的には、通信部400は、制御部410から指定されたデータを所定の通信方式に従って変調し、制御部410から指定された表示装置110を宛先として、変調後の信号を送信する機能を有する。また、通信部400は、ネットワーク140を介して表示装置110から送信された信号を受信し、所定の通信方式に従って受信したデータを復調し、復調後のデータを制御部410に伝達する機能も有する。
図5に示すように表示装置110は、通信部500と、人感センサ510(第1人感センサ)と、記憶部520、表示部530と、制御部540とから構成される。
通信部500は、ネットワーク140を介して、サーバ100と通信を実行する機能を有する。具体的には、通信部500は、制御部540から指定されたデータを所定の通信方式に従って変調し、制御部540から指定されたサーバ100を宛先として、変調後の信号を送信する機能を有する。また、通信部500は、ネットワーク140を介してサーバ100から送信された信号を受信し、所定の通信方式に従って受信したデータを復調し、復調後のデータを制御部540に伝達する機能も有する。ここでは、通信部500は、主として、販促情報要求を送信し、これに応じてサーバから表示装置用販促情報を受信する。
制御部540は、プロセッサであり、記憶部420に記憶されているプログラムを実行することにより表示装置110の各部を制御する機能を有する。制御部540は、主として以下の機能を有する。まず、サーバ100に対して表示装置110が対応する商品の販促情報を要求する販促情報要求を、通信部500に送信させる機能を有する。次に、サーバ100から送信されてきた表示装置用販促情報を記憶部520に記録する機能を有する。ここで、サーバ100から受信した表示装置用販促情報は、第1販促情報と第2販促情報とを含み、個々に区別できる形式になっている。表示装置用販促情報の詳細については後述する。
カメラ130は、画像を逐次撮像し、撮像して得られる画像を表示装置110に送信する機能を有する。カメラ130は、図1や図2に示すように、商品を取り上げたり戻したりする顧客の情報(性別や特定の人物であるかや、おおよその年齢など)を表示装置110が取得するために設けられる。
<データ>
サーバ100が保持する販促情報DB421について説明する。
商品コード601は、情報提供システムで管理されている各商品固有の識別情報である。
第1販促情報603は、商品コード601で示される商品が配置されている箇所から取り上げられた場合に、表示装置110が表示すべき販促情報の識別子である。販促情報DB421には図示していないが、この識別子に対応する販促情報(表示用のデータ)も記憶されている。
表示装置110が保持する表示装置用販促情報は、販促情報DB421の一部であり、表示装置110が対応する商品についての販促情報(図6における表示装置110がサーバ100に送信した販促情報要求に含まれる商品コードについての対応関係部分とそこで示される第1販促情報および第2販促情報の表示用のデータ)のみを、図6に示すような形式で記憶している。これにより、表示装置110は、商品が取り上げられたときと、戻されたときとで、正確に第1販促情報と第2販促情報とを表示することができる。
<動作>
図7〜図9を用いて、表示装置110およびサーバ100の動作について説明する。
図7に示すように、表示装置110の制御部540は、対応する商品の商品コードを取得する(ステップS701)。表示装置110が対応する商品の商品コードは、予め記憶部520にオペレータ等により入力される。
通信部500は、送信した表示装置用販促情報要求に対してサーバ100から送信されてきた表示装置用販促情報を受信し、制御部540に伝達する(ステップS703)。上述の通り、表示装置用販促情報は、上述の通り、図6に示すような構成のデータの、表示装置110が対応する商品の部分のみのデータ及び表示される販促情報のデータを含む。
このようにして、表示装置110は、表示すべき販促情報を得ることができる。当該動作は、予め定められたタイミング(例えば、始業1時間前、あるいは、オペレータが指示したタイミング)で実行する。
図8に示すように、表示装置110の制御部540は、重量センサ120から測定された重量情報を受け付ける(ステップS801)。
所定範囲の重量が軽減していない場合には(ステップS802のNO)、ステップS801に戻る。
そして、制御部540は、重量センサ120から測定された重量を受け付けると、前回受け付けた重量情報を記憶部520から読み出し、測定された重量から読み出した重量を減算する。そして、その減算値に基づいて、制御部540は、所定範囲の重量が増加しているか否かを判定(判断)する(ステップS805)。
人感センサ510が人を検知している場合には(ステップS806のYES)、商品を取り上げた人物がまだ陳列箇所の前にいる可能性があるので、ステップS805に戻る。一方、人感センサ510が人を検知していない場合には(ステップS806のNO)、商品はそのまま取り上げた人物が購入のために持って行ったことになるので、処理を終了する。
図9に示すように、サーバ100の通信部400は、表示装置110から送信された表示装置用販促情報要求を受信する(ステップS901)。通信部400は、受信した表示装置用販促情報要求を制御部410に伝達する。
制御部410は、表示装置用販促情報要求を受け付けると、表示装置用販促情報要求に含まれる商品コードを抽出する。そして、抽出した商品コードに対応する部分の販促情報を販促情報DB421から読み出す。また、読み出した販促情報の第1販促情報及び第2販促情報との実データも読み出す(ステップS902)。
以上がサーバ100の販促情報を送信する動作の説明である。
<販促情報例>
本開示に係る情報提供システムは、互いに異なる販促情報をそれぞれ商品が配置箇所から取り上げられたときと、戻されたときの少なくとも2回表示する。つまり、各種の販促情報を表示する機会を増加させている。販促情報の種類としては、例えば、商品の品質を説明するもの、通常よりも安く設定されている値段を説明するもの、商品の店舗での人気ランキング、取り上げた商品と他の商品との組み合わせによりお買い得になることを示す情報、SNSなどにおいてその商品に対して好みであるとの投票がなされた回数など、多種多様なものがある。これらは情報提供システムのオペレータによりサーバ100に記録される。
(例1)
販促情報としては、直接的に、商品そのものの魅力を顧客に訴えて、購買意欲を高めるものがある。その一例を図10に示す。
ここでは商品の一例としてリンゴを例に説明する。図10(a)には、そのリンゴの特徴を打ち出す販促情報の一例を示している。このように、表示装置110は、販促情報として、商品であるリンゴの果物としての大きな魅力である甘味の度合い(糖度)を強調する販促情報を表示する。
このように多様な面から商品の魅力を打ち出す販促情報を表示することで顧客の購買意欲を高めることができる。
また、図10(a)と図10(b)に表示されているように、例えば、第1販促情報である「青森県産」を表示した後、「青森県」でもさらに有名な特産地である「○×町」を第2販促情報として表示することで、さらに顧客の購買意欲を高めることができる。また、第1販促情報である「りんごの説明」を表示した後、「りんご」の季節を表す「今だけたべられる」を第2販促情報として表示することで、さらに顧客の購買意欲を高めることができる。このように、第2販促情報は第1販促情報に関連付けられている情報でもよい。
販促情報の別例としては、商品の人気の度合いを示して、顧客の購買意欲を高めることが考えられる。その一例を、図11に示す。
図11(a)に示す販促情報では、その商品の店舗における人気の度合いを示している。このように、人気の高い商品については、興味の低かった人物でも購買意欲を高めることができる。
このように人気の高い商品は、その人気の度合いを示す販促情報を表示することも効果的である。
(例3)
販促情報の更なる別例を説明する。販促情報は、取り上げられた商品に限らず、更にその他の商品の購買を顧客に促すものであってもよい。
例えば、取り上げた商品が弁当であった場合には、図12(a)に示すように、弁当とともにドリンク商品を提示し、また、両方合わせたセット価格を提示することで、両商品を単独で購入するよりも、お得感を感じさせて、購買意欲を高めることができる。
このように、取り上げた商品と併せて購入することで商品購入のお得感が増す、あるいは、魅力が増す販促情報を表示することも効果的である。
また、ここでは、取り上げられた商品と他の商品とのセットでの例を示しているが、取り上げられた商品とは異なる商品単体の販促情報を第1販促情報、第2販促情報として用いることとしてもよい。例えば、取り上げられた商品がパンだったとして、第1販促情報あるいは第2販促情報として、パンに用いるジャムやバターの販促情報を用いてもよい。取り上げられた商品とは異なる商品の中でも、取り上げられた商品と関連性が高いと、より効果的な販売促進効果を見込める。
即ち、第1販促情報として、取り上げられた商品の販促情報を表示し、第2の販促情報として、取り上げられた商品とは異なる代替商品の販促情報を表示してもよい。これにより、顧客に対し、取り上げられた商品の購買意欲は上げられなかったとしても、他の商品の販売促進を行うことが可能となる。
販促情報の別例について説明する。販促情報としては、顧客の購買意欲を高めるために、商品の価格に関するものであってもよい。
例えば、図13に示すように、商品について、通常よりも安い価格の提示や、同種の商品を複数買うことによる値引き提案などであってもよい。
例えば、図13(a)に示すように、まず、商品3個について、まとめ買いをすることにより通常価格よりも安い値段で売却可能であることを提示する販促情報を第1販促情報として用いる。
こうすることで、顧客の購買意欲を高めることができる。なお、これは、例えば、まずは1個で値下げができることを示す第1販促情報として表示し、第2販促情報としてはより値引き率の高い図13(a)に示すような販促情報を第2販促情報として表示することとしてもよい。
その他にも、顧客の購買意欲を高められるのであれば、以下のような販促情報を用いてもよい。
例えば、図14に示すようにマスコットキャラターに顧客の購買意欲を高めるようなセリフを言わせ、顧客の情に訴えるようなものであってもよい。
また、ここでは、一例としてキャラクターを用いる場合を説明しているが、これは、キャラクターに限らず、俳優や歌手などの有名人を起用してもよい。
<変形例>
上記実施の形態に従って、本開示に係る情報提供システムについて説明してきたが、本発明はこれに限られるものではない。以下、本開示の思想として含まれる各種変形例について説明する。
しかし、商品が陳列されている箇所から取り上げられたこと、そして、戻されたことを検知できるのであれば、重量センサ以外の手法を用いて検知することとしてもよい。
例えば、各商品の陳列状態を逐次撮像できるように、店舗にカメラを設置する。そして、当該カメラは逐次画像を撮像し(例えば、1秒ごと)、その画像を表示装置110に送信する。表示装置110の制御部は、画像解析技術を用いて、受信した画像と、その前に受信した画像とを比較し、変化があるか否かに基づいて、検出を行う。即ち、画像を受信するごとに、その画像に対してオブジェクト検出を行い、受信した画像と、前回受信した画像とのオブジェクトの比較を行う。
あるいは、各商品にICタグを付与し、そのICタグが店舗における空間上の位置を検出して、商品が取り上げられたか否か、戻されたか否かを検出することとしてもよい。
また、複数の手法を組み合わせることで、検出精度を上げることとしてもよい。
しかし、各表示装置110が、商品が取り上げられたとき、戻されたときのそれぞれで、適切に販促情報を表示できるのであれば、サーバ100から取得しなくともよい。
(3)上記実施の形態では、表示装置110がどの販促情報を表示するのかを判断して、販促情報の表示を行うこととした。しかし、これはその限りではなく、適切に販促情報を選択できるのであれば、表示装置110ではなくサーバ100が判断することとしてもよい。
サーバ100は当該要求に対し、要求を送信した表示装置110に対応する商品に関する販促情報を選択し、選択した第1販促情報を表示装置110に送信する。
そして、表示装置110は、受信した第1販促情報を表示する。
このように、表示装置110が適宜表示すべき販促情報をサーバ100に送信するように要求する形で取得することとしてもよい。この場合、表示装置110で必要な販促情報を保持しておかなくともよいため、表示装置110のメモリ容量を、上記実施の形態で示した場合に比して、小さくすることができる。
即ち、表示装置110の人感センサが人を感知すると、表示装置110は、カメラに対して撮像開始を指示する。当該指示を受け付けてカメラは撮像を行い表示装置110に撮像した画像を送信する。撮像指示を受けている状態では、逐次撮像を行い、人感センサが人を感知しなくなると、表示装置110は、カメラに対して撮像中止を指示する。
(5)上記実施の形態においては、顧客が商品を取り上げたときと、商品を戻したときの2回、販促情報を表示する機会がある。
しかし、これはその限りではなく、表示装置110は、更に以下の構成を備えて、販促情報を3回以上表示することとしてもよい。このような場合に応じて、販促情報DB421や表示装置用販促情報521には、更に第3販促情報の識別子が対応付けられ、当該識別子で示される販促情報も記憶部420や記憶部520に記憶されている。
また、表示する機会こそ2回であるもののより多種多様な販促情報を表示して購買意欲を高めるために、複数の販促情報を用意し、商品を取り上げたときから経過した時間に応じて、販促情報を表示する。つまり、商品を見て、顧客が購買を悩んだ時の度合いに応じて、表示する販促情報を変更することとしてもよい。例えば、悩んだ時間が長い場合、即ち、商品を取り上げてから、商品が戻されるまでに、所定時間以上(例えば、20秒以上)経過した場合には、最後の一押しをするべく、通常料金よりも安い値段を提示した販促情報を表示する。このような販促情報を表示するために、販促情報DB421や表示装置用販促情報521には、更に第4販促情報の識別子が対応付けられ、当該識別子で示される販促情報も記憶部420や記憶部520に記憶されている。
(6)上記実施の形態では、表示装置110の制御部540は、変化した重量が予め記憶している重量と一致する、あるいは、記憶している重量範囲内に該当するかによって、商品が取り上げられたあるいは戻されたことを検出することとした。これは、陳列されている商品とは関係のないものが取り上げられたり、戻されたりした場合に、販促情報を表示してしまうのを防止できるというメリットがある。しかし、制御をより簡便にするために、制御部540は、単純に、重量が軽くなった、あるいは、重くなったかだけで、商品が取り上げられたか、あるいは、戻されたかを判断することとしてもよい。
(8)上記実施の形態では、表示装置110は、1つの商品につき、1台の場合を説明しているが、これはその限りではなく、表示装置110が対応する商品についての販促情報を適切に表示できるのであれば、表示装置110は、複数の商品に対応する構成にしてもよい。
例えば、フラッシュメモリ等に販促情報を記憶し、当該フラッシュメモリを表示装置110に接続して、そこから取得することとしてもよいし、あるいは、表示装置110に販促情報を作成するためのツールを備え、当該ツールを用いて表示装置110で販促情報を作成してもよい。
即ち、キャッシャー付近にもカメラを設置し、購入者を撮影し、その購入者が商品を陳列している箇所で、販促情報を確認したかどうか、第1販促情報の表示後に商品をとったのか、第2販促情報の表示後に商品をとったのか、あるいは、第3販促情報の表示後に商品をとったのかなどの販売情報を収集し、サーバ100に送信することとしてもよい。ここで、送信する情報は、例えば、商品を陳列されている箇所に配置されているカメラ130により撮影された画像(あるいは動画)と、キャッシャー付近に配置したカメラの撮影した画像の組み合わせであってもよいし、これらの画像情報を元に情報提供システムの店舗側のオペレータがどの販促情報を見て購買したのか、あるいは、購買しなかったのかのデータを作成して送信することとしてもよい。
当該送信処理は、表示装置110が実行してもよいし、店舗側に販売情報を専門に収集するサーバを設けて、その上でサーバ100に送信することとしてもよい。もちろん、情報提供システムを運用する店舗が1つの場合には、わざわざサーバ100に送信しなくともよい。
また、販促情報を表示するだけでなく、販促情報の内容を示す音声信号を出力することとしてもよい。
顧客によっては、別の箇所に戻してしまうことも考えられるが、このような場合を想定して、表示装置は、近隣の商品の重量センサからも重量情報を取得しておき、自装置に対応する重量センサ以外の重量センサから得た重量の値が、自装置に対応する商品の重量分だけ増加したか否かを判定し、他の重量センサから通知された重量が、自装置に対応する商品の重量分だけ増加していることを検出した場合にも、第2販促情報を表示することとしてもよい。
(15)上記実施の形態においては、カメラで撮影された対象(図6の対象602参照)に応じた販促情報を特定する手法を開示している。この対象602の代わりに、あるいは、対象602に加えて、販促情報を用いる条件に応じて、表示すべき販促情報が異なっていてもよい。
(16)上述の実施形態で示した販促情報の取得のための通信に係る動作(図7、図9参照)、販促情報の表示処理等(図8参照)をサーバや表示装置等のプロセッサ、及びそのプロセッサに接続された各種回路に実行させるためのプログラムコードからなる制御プログラムを、記録媒体に記録すること、又は各種通信路等を介して流通させ頒布させることもできる。このような記録媒体には、ICカード、ハードディスク、光ディスク、フレキシブルディスク、ROM等がある。流通、頒布された制御プログラムはプロセッサに読み出され得るメモリ等に格納されることにより利用に供され、そのプロセッサがその制御プログラムを実行することにより、実施形態で示したような各種機能が実現されるようになる。
<補足>
本開示に係る情報提供方法について、その一実施形態および奏する効果について説明する。
(b)上記(a)に係る情報提供方法において、例えば、前記情報提供システムは、複数の販促情報を記憶する販促情報データベースを備え、前記表示装置が前記第1販促情報及び前記第2販促情報を前記販促情報データベースから取得する取得ステップを含むこととしてよい。
(c)上記(a)に係る情報提供方法において、例えば、前記第1販促情報と前記第2販促情報とは互いに種類の異なる販促情報であることとしてよい。
これにより、第1販促情報、第2販促情報ともに値下げを示す販促情報と言うような表示方法ではなく、第1販促情報と第2販促情報とで別種のものを表示することで、商品についての魅力を多角的に訴えて、顧客の購買意欲を高めることができる。なお、ここで、別種とは、上記実施の形態に示した販促情報の例に示すように、(例1)の販促情報の表示の次には、(例4)の販促情報の表示というように、販促情報の内容の趣が異なることをいう。
(e)上記(a)に係る情報提供方法において、例えば、前記第1販促情報と前記第2販促情報とは、互いに異なる商品の販促情報であり、前記第1表示ステップは、前記取り上げられた商品とは異なる商品に関する販促情報である第1販促情報を表示し、前記第2表示ステップは、前記取り上げられた商品に関する販促情報である第2販促情報を表示することとしてよい。
これにより、顧客が商品を取り上げたときに、その商品とは異なる商品の販促情報を表示して、その異なる商品に対する顧客の購買意欲を高めるとともに、顧客が商品を戻したときには、その商品に関する商品の販促情報を表示して、一旦戻した商品であっても、再度顧客の購買意欲を高めることができる。
(g)上記(a)に係る情報提供方法において、例えば、前記情報提供システムは、商品が陳列されている箇所に人が近づいたことを検出するセンサ(第2人感センサ)を備え、前記センサが商品が陳列されている箇所に人が近づいたことを検出したときに、当該商品に関する第3販促情報を前記表示装置に表示する第3表示ステップを含むこととしてよい。
(h)上記(a)に係る情報提供方法において、例えば、商品が陳列されている箇所から取り上げられてから当該箇所に戻されるまでの時間を計時する計時ステップを含み、前記第2の販促情報は、少なくとも二種類以上あり、前記第2表示ステップは、前記計時ステップが計時した時間が所定時間以内である場合に、第1種の第2の販促情報を表示し、前記計時ステップが計時した時間が前記所定時間を経過していた場合に、第2種の第2の販促情報を表示することとしてよい。
(i)上記(a)に係る情報提供方法において、例えば、商品が陳列されている箇所から取り上げられてからの時間を計時する計時ステップと、商品が陳列されている箇所から取り上げられてから、戻されることなく所定の時間の経過が計時された場合に、前記第1販促情報および前記第2販促情報とは異なる第3販促情報を表示する第3表示ステップとを含むこととしてよい。
(j)上記(i)に係る情報提供方法において、例えば、商品が陳列されている箇所の近辺に人がいるか否かを逐次検出する人物検出ステップを含み、前記第3表示ステップは、前記人物検出ステップにおいて、陳列されている箇所の近辺に人がいると検出している場合にのみ前記第3販促情報を表示することとしてよい。
(k)上記(a)に係る情報提供方法において、例えば、前記表示装置が、所定期間ごとに、前記第1販促情報および前記第2販促情報を表示した回数を出力する出力ステップを含むこととしてよい。
(l)本開示に係る他の態様は、販促情報を提供する情報提供システムであって、複数の販促情報を記憶する販促情報データベースと、商品を配置する箇所の近傍に備えられ、販促情報を表示する1以上の表示装置と、商品が陳列されている箇所から商品が取り上げられたことと商品が戻されたことを検知する検知手段と、前記検知手段が商品が陳列されている箇所から商品が取り上げられたことを検知した場合に第1販促情報を前記表示装置に表示させ、前記検知手段が取り上げられた商品が戻されたことを検知した場合に前記第1販促情報とは異なる第2販促情報を前記表示装置に表示させる表示制御手段と、を備える。
また、商品を取り上げたタイミングや、商品を戻したときなど、顧客が商品の近傍にいることが分かっているタイミングでの表示を行うことで、より確実に販促情報を顧客の目にふれさせることができる。
これによれば、情報提供システムは、重量センサを用いて、重量の軽減、増かを検知することで、顧客が商品を取り上げたか、あるいは、戻したかを検知することができる。
これによれば、情報提供システムは、カメラを用いて、画像解析を行うことで、顧客が商品を取り上げたか、あるいは、戻したかを検知することができる。
110、110a、110b、110c 表示装置
120、120a、120b、120c 重量センサ
130、130a、130b、130c カメラ
140 ネットワーク
400 通信部
410 制御部
420 記憶部
421 販促情報DB
500 通信部
510 人感センサ
520 記憶部
521 表示装置用販促情報
530 制御部
Claims (14)
- 販促情報を提供する情報提供システムによる情報提供方法であって、
前記情報提供システムは、販促情報データベースを管理するサーバー装置と、
商品の陳列箇所に設置されたカメラと、
前記陳列箇所における商品の有無を検知する検知手段と、
前記商品の陳列箇所の周囲に備えられ、販促情報を表示する1以上の表示手段とを含み、
前記販促情報のデータベースは、商品コードのそれぞれと、2以上の販促対象との対応付けを示し、2以上の販促対象のそれぞれには、第1販促情報、第2販促情報が対応付けられており、前記2以上の販促対象は、性別又は年齢の違いによる顧客層の分類を示し、
前記カメラからの入力により前記商品に人が近づいたことを検出した時に、前記人を識別する識別ステップと、
識別された人が、前記陳列台に陳列される商品の商品コードに対応付けられた2以上の販促対象の何れに該当するかを特定する特定ステップと、
前記検知手段の信号により、前記商品コードに対応する商品の陳列箇所から前記商品が取り上げられたと判断する第1判断ステップと、
前記陳列箇所から前記商品が取り上げられたことを判断した場合、当該商品の商品コードに対応付けられた2以上の販促対象のうち、前記陳列箇所に接近した人が該当するとされたものと対応する第1販促情報を、前記表示装置に表示させる第1表示ステップと、
前記検知手段の信号により前記取り上げられた商品が前記陳列箇所に戻されたと判断する第2判断ステップと、
前記取り上げられた商品が戻されたと判断された場合、当該商品の商品コードに対応付けられた2以上の販促対象のうち、前記陳列箇所に接近した人が該当するとされたものと対応する第2販促情報を表示させる第2表示ステップと、
を含む情報提供方法。 - 前記性別又は年齢の違いによる顧客層の分類のうち、男性顧客層の販促対象に対応する第1及び第2販促情報と、女性顧客層の販促対象に対応する第1及び第2販促情報とでは、宣伝フレーズに用いる言葉使いの堅さ、簡潔さ、柔らかさ、華やかさの何れかが異なり、
低年齢層である販促対象に対応する第1販促情報及び第2販促情報は、マスコットキャラクターを描いた画像データで構成され、
前記低年齢層である販促対象に対応する第1販促情報と、前記低年齢層である販促対象に対応する第2販促情報とでは、画像データにより描かれるマスコットキャラクターの表情が異なる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報提供方法。 - 前記第1販促情報と前記第2販促情報とは互いに種類の異なる販促情報であり、
前記第1販促情報及び第2販促情報のうち一方は、陳列箇所における商品自体の品質の表示、希少性の表示、原産地の表示を含み、
他方は、陳列箇所における商品がどれだけの人気を獲得しているかを示す、人気度合のパラメータを含む
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報提供方法。 - 前記第2販促情報は、前記第1販促情報に関連付けられていて、前記第1販促情報に対応する商品と、他の商品とがセット販売の対象である旨の提示、商品のまとめ買い時の割引の提示、クーポン券利用による割引の提示の何れかであり、
前記第1表示ステップは、前記取り上げられた商品に関する販促情報である第1販促情報を前記表示装置に表示させ、
前記第2表示ステップは、前記取り上げられた商品と、他の商品とがセット販売の対象である旨の提示、商品のまとめ買い時の割引の提示、クーポン券利用による割引の提示の何れかを前記表示装置に表示させる
請求項1又は2に記載の情報提供方法。 - 前記第1販促情報と前記第2販促情報とは、互いに異なる商品の販促情報であり、
前記第1表示ステップは、前記取り上げられた商品に関する販促情報である第1販促情報を前記表示装置に表示させ、
前記第2表示ステップは、前記取り上げられた商品とは異なる商品であり、代替品となるものの販促情報である第2販促情報を前記表示装置に表示させる
請求項1又は2に記載の情報提供方法。 - 前記第1販促情報と前記第2販促情報とは、互いに異なる商品の販促情報であり、
前記第1表示ステップは、前記取り上げられた商品とは異なる商品であり、代替品となるものに関する販促情報である第1販促情報を前記表示装置に表示させ、
前記第2表示ステップは、前記取り上げられた商品に関する販促情報である第2販促情報を前記表示装置に表示させる
請求項1又は2に記載の情報提供方法。 - 前記情報提供システムは、
顧客に関する顧客情報を記憶する顧客情報データベースを備え、
前記情報提供方法は、
前記識別ステップにおいて識別された前記人が前記顧客情報データベースに登録されているか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにおいて登録されていると判定された場合に、前記人に応じた第1販促情報と第2販促情報とを特定する特定ステップとを含み、
前記第1表示ステップは、前記特定ステップで特定された第1販促情報を前記表示装置に表示させ、
前記第2表示ステップは、前記特定ステップで特定された第2販促情報を前記表示装置に表示させる
請求項1〜6のいずれか1項に記載の情報提供方法。 - 前記情報提供システムは、
前記情報提供システムが更に含む人感センサの入力により前記商品の陳列箇所に人が近づいたことを検出したときに、当該商品に関する第3販促情報を前記表示装置に表示させる第3表示ステップを含む
請求項1〜6のいずれか1項に記載の情報提供方法。 - 前記情報提供方法は、
商品が陳列されている箇所から取り上げられてから当該箇所に戻されるまでの時間を計時する計時ステップを含み、
前記第2販促情報は、少なくとも二種類以上あり、
前記第2表示ステップは、前記計時ステップが計時した時間が所定時間以内である場合に、第1種の第2の販促情報を前記表示装置に表示させ、
前記計時ステップが計時した時間が前記所定時間を経過していた場合に、第2種の第2の販促情報を前記表示装置に表示させる
請求項1記載の情報提供方法。 - 前記情報提供方法は、更に、
前記商品が陳列されている箇所から取り上げられてからの時間を計時する計時ステップと、
前記商品が前記陳列位置から取り上げられてから、戻されることなく所定の時間の経過が計時された場合に、前記第2販促情報を前記表示装置に表示させ、前記取り上げられた商品の陳列箇所に戻された場合に、前記第1販促情報および前記第2販促情報とは異なる第3販促情報を前記表示装置に表示させる第3表示ステップとを含む
請求項1〜6のいずれか1項に記載の情報提供方法。 - 前記情報提供方法は、更に、
前記表示装置が、所定期間ごとに、前記第1販促情報および前記第2販促情報を表示した回数を出力する出力ステップを含む
請求項1〜10のいずれか1項に記載の情報提供方法。 - データーベースに記憶された販促情報を提供する情報提供システムであって、
前記データベースは、商品コードのそれぞれと、2以上の販促対象との対応付けを示し、2以上の販促対象のそれぞれには、第1販促情報、第2販促情報が対応付けられており、前記2以上の販促対象は、性別又は年齢の違いによる顧客層の分類を示し、
商品の陳列箇所に設置されたカメラと、
前記カメラからの入力により前記商品に人が近づいたことを検出した時に、前記人を識別する識別手段と、
識別された人が、前記陳列台に陳列される商品の商品コードに対応付けられた2以上の販促対象の何れに該当するかを特定する特定手段と、
商品の陳列箇所の周囲に備えられ、販促情報を表示する1以上の表示装置と、
前記陳列箇所における商品の有無を検知する検知手段と、
前記検知手段の入力により前記商品コードに対応する前記陳列箇所から前記商品が取り上げられたこと及び前記取り上げられた商品が前記陳列箇所に戻されたことを判断する判断手段と、
前記陳列箇所から前記商品が取り上げられたことを判断した場合、当該商品の商品コードに対応付けられた2以上の販促対象のうち、前記陳列箇所に接近した人が該当するとされたものと対応する第1販促情報を前記表示装置に表示させ、
前記取り上げられた商品が戻されたことが検知された場合、当該商品の商品コードに対応付けられた2以上の販促対象のうち、前記陳列箇所に接近した人が該当するとされたものと対応する第2販促情報を前記表示装置に表示させる制御手段と、
を備える情報提供システム。 - 前記検知手段は、重量センサを含み、
前記検知手段は、陳列されている商品に相当する重量が軽減された場合に陳列されている商品が取り上げられたと検知し、陳列されている商品に相当する重量が追加された場合に商品が戻されたと検知する
請求項12記載の情報提供システム。 - 前記検知手段は、前記カメラで逐次撮影される画像の変化を検出することで、商品が取り上げらたこと、および、商品が戻されたことを検知する
請求項12記載の情報提供システム。
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