JP6468132B2 - 船外機の冷却構造 - Google Patents
船外機の冷却構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6468132B2 JP6468132B2 JP2015169606A JP2015169606A JP6468132B2 JP 6468132 B2 JP6468132 B2 JP 6468132B2 JP 2015169606 A JP2015169606 A JP 2015169606A JP 2015169606 A JP2015169606 A JP 2015169606A JP 6468132 B2 JP6468132 B2 JP 6468132B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recoil
- cooling fan
- reel
- flywheel
- case
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Motor Or Generator Cooling System (AREA)
Description
特許文献1には、冷却ファンと始動用のリコイルスタータとがクランク軸の端部に設けられ、冷却ファンをファンケースで覆い、リコイルスタータをスタータケースで覆う冷却構造が開示されている。ファンケースには、スタータケースとの境界であって冷却ファンと近接する吸風口が形成されている。更に、吸風口は、スタータケースの内周面よりもファンケース側に斜めに突出させて、より冷却ファンに近接するように配置されている。
特許文献1の冷却構造によれば、吸風口は吸入された空気を冷却ファンの回転中心側にガイドすると共に、冷却ファンによって吐出された空気が冷却ファンと吸風口とを間を通って再び回転中心側に回り込んでしまうことを防止することで、冷却効率の向上を図っている。
また、シリンダヘッド20の上側には、燃料を貯留するための燃料タンク30が設置される。また、クランクケース19の上側であってクランクシャフト22の軸端にはフライホイールマグネト装置40が配設され、フライホイールマグネト装置40の上側にはリコイルスタータ装置50が配設される。
ドライブシャフトハウジング32内には、クランクシャフト22の下端に接続されたドライブシャフト33が下側に向かって延設される。ドライブシャフトハウジング32の下側にはギアケース34が結合される。ギアケース34には、複数のギア35とプロペラシャフト36とが配設される。複数のギア35は、ドライブシャフト33の回転をプロペラシャフト36に伝達する。プロペラシャフト36の後端には、プロペラシャフト36と同期して回転するプロペラ37が結合される。また、エンジンホルダ31あるいはドライブシャフトハウジング32には、ハンドルブラケットを介して操舵ハンドル38が取り付けられる。
以下、具体的に、図2〜図5を参照して説明する。
図2は、アッパカバー17aを取り外した船外機10の平面図である。図3は、図2に示すI−I線を切断して矢印方向から見た断面図である。図4は、図3の一部を拡大した断面図である。図5は、フライホイールマグネト装置40の一部、および、リコイルスタータ装置50の一部の部材を示す斜視図である。図6は、リコイルリール51を示す図である。
フライホイールマグネト装置40は、フライホイール41、遠心式の冷却ファン44、マグネト部48などを備える。
フライホイール41は、略円筒状であって、重量および慣性力が大きくなるように形成される。また、フライホイール41は、クランクシャフト22の軸端にナットなどを用いて締結される。したがって、フライホイール41は、クランクシャフト22と一体になって回転する。また、図5に示すように、フライホイール41の一方側の上面は略平坦であって、上面から一体で複数(本実施形態では4つ)の被係合部としての突状部42が上側に向かって突出する。突状部42は、リコイルスタータ装置50を用いてエンジン18を始動させるときに、後述するクラッチ部70の係合爪に係合される。各突状部42は、板状であって、回転軸を中心とした等角度に配置されている。
円板部45は、フライホイール41の上面に重なった状態でボルトなどを用いて締結される。したがって、冷却ファン44は、フライホイール41と一体になって回転する。円板部45は、中央にフライホイール41の突状部42を挿通させるための貫通孔46が穿設される。
ブレード47は、板状であって、円板部45の上面から一体で上側に向かって突出する。各ブレード47は、平面視で見て円弧状に形成される。ここで、冷却ファン44をフライホイール41に締結した状態では、ブレード47の上端はフライホイール41の突状部42の上端よりも下方に位置する。また、各ブレード47の外周縁47aを繋げることで形成される外周面は、フライホイール41の外周面よりも回転軸側に位置する。
マグネト部48は、フライホイール41とクランクケース19との間に配置され、交流電気を発生させる。
リコイルスタータ装置50は、リコイルリール51、リコイルケース60、クラッチ部70、スタータグリップ71、図示しないリコイルロープおよび図示しないリコイルスプリングなどを備える。
リコイルリール51は、例えば合成樹脂により形成され、操船者の始動操作によって回転する。リコイルリール51は、リコイルケース60との間に設けられた図示しないリコイルスプリングにより所定の回転位置に戻るように付勢される。
蓋状部61は、円板状であって、リコイルリール51を上側から覆う。蓋状部61は、上下方向に貫通する複数の吸入孔62を有する。図2に示すように、各吸入孔62は、蓋状部61の径方向に沿った長孔状であり、蓋状部61の中心軸を中心として等角度で左側、前側、左側に亘って形成される。また、蓋状部61は、前端および左右端に亘る外周縁から上側に突出する遮蔽壁63を有する。遮蔽壁63は、エンジンカバー17内の空気の流れを規制する。また、蓋状部61は、略中心から下側に突出する挿通部64を有する。挿通部64は、リコイルリール51の挿通孔53に挿通される。
第2円筒部66は、フライホイール41を側方から覆う。第2円筒部66は、第1円筒部65の後端および左右端に亘る下側の外周縁から拡開した後に下側に突出する。したがって、第2円筒部66の外径および内径は、それぞれ第1円筒部65の外径および内径よりも大きく形成される。
グリップ当接部68は、スタータグリップ71がロープ挿通部67内に引き込まれないように、スタータグリップ71を当接させる。グリップ当接部68は、ロープ挿通部67の前端から前側に突出する。
スタータグリップ71は、操船者が始動時に引っ張り、スタータロープを介してリコイルリール51を回転させるための操作部である。
図3に示すように、上側にリコイルリール51、下側にフライホイール41が配置され、リコイルケース60がリコイルリール51およびフライホイール41を上側から覆う。
まず、リコイルリール51の回転軸方向における下側(一方側)の端部と、冷却ファンの回転軸方向における上側(他方側)の端部とが対向して配置される。具体的には、図4に示すように、リコイルリール51のリム部54のうち第2壁55cと、冷却ファン44のブレード47の先端とが所定の隙間(第1の隙間G1)を介して対向している。すなわち、クランクシャフト22の軸線方向から見たときに、リム部54の第2壁55cとブレード47とが重なり合って配置される。このように、リム部54とブレード47とを対向して配置することで、リコイルリール51と冷却ファン44との間を流れる空気を制限することができる。
図3に示すように、ロアカバー17bの後側の下端に形成された吸気口72を通してエンジンカバー17内に空気が吸気される。吸気された空気は、ロアカバー17bの吸気ダクト73を通ってアッパカバー17a内に流入する。流入した空気は、シリンダヘッドカバー21とアッパカバー17aとの間を通って燃料タンク30に向かう。図2および図3に示すように、燃料タンク30に到達した空気は、燃料タンク30の周囲に沿って流れ、燃料タンク30を冷却しながら、リコイルケース60の上側に到達する。なお、図3に示すように、燃料タンク30とエンジン18との間には遮熱板74が配置されており、一部の空気は燃料タンク30と遮熱板74との間を通って、リコイルケース60の上側に到達する。
このように、本実施形態によれば、リコイルリール51のリム部54を、冷却ファン44への空気のガイドとして機能させることができる。また、冷却ファン44の内周側への空気の回り込みを少なくすることができる。したがって、冷却効率を向上させることができる。また、冷却ファン44、リコイルリール51、および、リコイルケース60の構造は、比較的に簡単な形状である。したがって、冷却構造の簡素化を図ることができることから、例えば各部材を射出成形する場合でも金型コストを削減でき、船外機10の製造コストを削減することができる。
上述した実施形態では、エンジン18に単気筒エンジンを用いる場合について説明したが、この場合に限られず、多気筒エンジンを用いてもよい。
Claims (2)
- クランクシャフトの軸端に取り付けられ、前記クランクシャフトと一体で回転するフライホイールと、
前記フライホイールと一体で回転する冷却ファンと、
始動操作に応じて前記フライホイールを介して前記クランクシャフトを回転させるリコイルリールと、
前記リコイルリールおよび前記冷却ファンを覆うリコイルケースと、を備え、
前記リコイルリールは、ハブ部、スポーク部およびリム部を有し、
前記スポーク部は、前記リコイルケース側から前記冷却ファン側に向かって空気が通る孔が形成され、
回転軸方向にて、前記リム部が、前記冷却ファンの回転軸方向における端部と対向して配置され、
前記リコイルケースは、前記リコイルリールを覆うと共に空気を吸入する吸入孔が形成された蓋状部と、前記リコイルリールおよび前記冷却ファンを外周側から覆う略円筒状の円筒部と、を有し、
前記円筒部と前記リム部の外周縁との間の隙間は、前記円筒部と前記冷却ファンの外周面との間の隙間よりも小さな隙間とし、
前記リコイルリールは、前記リコイルケースの前記蓋状部と対向して前記孔を取り囲む第1と第2の突壁部を有することを特徴とする船外機の冷却構造。 - 前記蓋状部の前端に、エンジンカバーに向けて遮蔽壁を設けたことを特徴とする請求項1に記載の船外機の冷却構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015169606A JP6468132B2 (ja) | 2015-08-28 | 2015-08-28 | 船外機の冷却構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015169606A JP6468132B2 (ja) | 2015-08-28 | 2015-08-28 | 船外機の冷却構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017044198A JP2017044198A (ja) | 2017-03-02 |
JP6468132B2 true JP6468132B2 (ja) | 2019-02-13 |
Family
ID=58212093
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015169606A Active JP6468132B2 (ja) | 2015-08-28 | 2015-08-28 | 船外機の冷却構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6468132B2 (ja) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6015975U (ja) * | 1983-07-13 | 1985-02-02 | 富士重工業株式会社 | 小型エンジンのリコイルスタ−タ |
JPH01149526U (ja) * | 1988-04-05 | 1989-10-17 | ||
JPH02139326U (ja) * | 1989-04-25 | 1990-11-21 | ||
JP3382479B2 (ja) * | 1996-12-05 | 2003-03-04 | 本田技研工業株式会社 | 空冷エンジンの冷却装置 |
JP2003343402A (ja) * | 2002-05-30 | 2003-12-03 | Starting Ind Co Ltd | リコイルスタータ |
JP4489673B2 (ja) * | 2005-09-21 | 2010-06-23 | 本田技研工業株式会社 | 強制空冷エンジン |
-
2015
- 2015-08-28 JP JP2015169606A patent/JP6468132B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017044198A (ja) | 2017-03-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10527125B2 (en) | Internal combustion engine assembly having a flywheel | |
JP5985691B1 (ja) | エンジン駆動発電機 | |
JP3950204B2 (ja) | 空冷エンジンを搭載した船外機 | |
JP6468132B2 (ja) | 船外機の冷却構造 | |
US6428373B2 (en) | Ventilation cover structure for outboard engine provided with four-stroke cycle engine | |
JP3315353B2 (ja) | 車両用エンジンの補機取付構造 | |
JP2002129960A (ja) | 車両用ラジエータ装置 | |
JP4776561B2 (ja) | 強制空冷式内燃機関 | |
JP2000001198A (ja) | 船外機の吸気装置 | |
US9587599B2 (en) | Outboard motor | |
JP3741228B2 (ja) | 内燃機関のオイルポンプ装置 | |
WO2019049447A1 (ja) | 内燃機関 | |
JP2017089415A (ja) | 燃料タンク内蔵型の船外機 | |
JP6340809B2 (ja) | エンジンの冷却構造 | |
JP5263709B2 (ja) | 2サイクルエンジン | |
JP4269026B2 (ja) | 船外機の吸気装置 | |
JPH09144599A (ja) | 4サイクル内燃機関のクランクケース構造 | |
JP5648292B2 (ja) | エンジンの配索構造 | |
US6196888B1 (en) | Outboard Motor | |
US9638150B2 (en) | Outboard motor | |
JP4097860B2 (ja) | 自動二輪車用内燃機関の始動装置 | |
JP2016044730A (ja) | Vベルト式無段変速機の冷却構造 | |
JPWO2019187083A1 (ja) | 汎用エンジン | |
CA2587822C (en) | Mounting structure for internal combustion engine on small planing boat | |
JP2017190757A (ja) | エンジン作業機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180116 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180920 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20181002 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20181017 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20181218 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20181231 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6468132 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |