JP6467267B2 - 柱継手構造 - Google Patents

柱継手構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6467267B2
JP6467267B2 JP2015071858A JP2015071858A JP6467267B2 JP 6467267 B2 JP6467267 B2 JP 6467267B2 JP 2015071858 A JP2015071858 A JP 2015071858A JP 2015071858 A JP2015071858 A JP 2015071858A JP 6467267 B2 JP6467267 B2 JP 6467267B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel
column
joint structure
shaped
joint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015071858A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016191258A (ja
Inventor
平松 剛
平松  剛
吉田 文久
文久 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiwa House Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiwa House Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiwa House Industry Co Ltd filed Critical Daiwa House Industry Co Ltd
Priority to JP2015071858A priority Critical patent/JP6467267B2/ja
Publication of JP2016191258A publication Critical patent/JP2016191258A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6467267B2 publication Critical patent/JP6467267B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

この発明は、下側の柱部と上側の柱部を現場において無溶接で相互に接合するための柱継手構造に関する。
特許文献1には、図6(A)(B)に示すように、上柱部材100の下端面に一体的に接合された第1継手部材101と、下柱部材103の上端面に一体的に接合された第2継手部材102とを備え、上記第1継手部材101と上記第2継手部材102を上下方向にボルト接合する柱継手構造が開示されている。また、この柱継手構造では、上記上柱部材100および下柱部材103の各々の中央に角柱部104を備えるとともに、この角柱部104の各面の中央から上柱部材100および下柱部材103の各々の辺の中央に延びる補強板105を備えている。
特開2005−188258号公報
しかしながら、上記従来の柱継手構造では、上記補強板105として板厚の厚いものを用いる必要があった。
この発明は、上記の事情に鑑み、板厚自体をあまり厚くしなくても必要とされる曲げ剛性や曲げ耐力を確保することができる柱継手構造を提供することを課題とする。
この発明の柱継手構造は、上記の課題を解決するために、上下に配置される柱部を相互に接合する柱継手構造において、各柱部の端部には、横断面の外形が略十字形であり且つ内部に略十字形の空洞部が形成されるように複数の鋼材が相互に固定された端部鋼材部と、この端部鋼材部に固定された方形のエンドプレートとからなる継手部が接合されており、上記継手部同士が、上記エンドプレートの四隅で相互に締結部材によって接合されることを特徴とする。
上記の構成であれば、上記端部鋼材部は、横断面の外形が略十字形であり且つ内部に略十字形の空洞部が形成されるように複数の鋼材が相互に固定されたものであるので、上記鋼材自体の板厚が薄くても、外形の面積を大きくして必要とされる曲げ剛性や曲げ耐力を確保することが容易である。また、上記鋼材の板厚の選択や配置等の設定によって、上記継手部の曲げ剛性や曲げ耐力を細かく調整することが可能である。
上記端部鋼材部は4枚の平板鋼材と断面L字の4本のL字鋼材とからなり、上記4枚の平板鋼材がそれぞれ上記エンドプレートの辺と平行に設けられていてもよい。
或いは、上記端部鋼材部は断面L字のL字鋼材のみからなっていてもよい。また、上記L字鋼材は山形鋼であってもよい。
或いは、上記端部鋼材部は平板鋼材のみからなっていてもよい。
本発明であれば、上記鋼材自体の板厚を薄くしても、必要とされる曲げ剛性や曲げ耐力を確保することが容易である。また、上記鋼材の板厚の選択や配置等の設定によって、上記継手部の曲げ剛性や曲げ耐力を細かく調整できる等の効果も奏する。
図1は本発明の実施形態に係る柱継手構造を示した概略の側面図である。 図1のA−A矢視断面図である。 平板鋼材と山形鋼の溶接箇所を示した図2の一部拡大図である。 他の実施形態に係る柱継手構造を示した断面図である。 他の実施形態に係る柱継手構造を示した断面図である。 同図(A)は、従来の柱継手構造を示した断面図であり、同図(B)は同側面図である。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に示しているように、この実施形態にかかる柱継手構造1は、下側の角鋼管柱部2と上側の角鋼管柱部3とを相互に接合するための構造であって、上記角鋼管柱部2の上端面に接合された第1継手部20と、上記角鋼管柱部3の下端面に接合された第2継手部30とを備えている。そして、上記第1継手部20および第2継手部30は正方形状のエンドプレート21、31をそれぞれ有しており、これらエンドプレート21、31が互いに接し合った状態で、ボルトとナットからなる締結部材5によって無溶接で相互に接合される。なお、上記ボルトの頭形状は丸頭に限らず、六角頭でもよい。また、上記第1継手部20と第2継手部30の長短関係は上下逆にしても構わない。ただし、ナットを長い方の継手の側に位置させるようにするのがよい。
上記第1継手部20は、上記エンドプレート21と、上記角鋼管柱部2の上端面に接合された正方形状のプレート22と、これらのプレート21、22間に位置し、各プレート21、22に接合された端部鋼材部23とからなる。
上記端部鋼材部23は、図2にも示すように、横断面の外形が略十字形であり且つ内部に略十字形の空洞部が形成されるように、4枚の平板鋼材23aと断面L字の4本の山形鋼(L字鋼材)23bとから構成されている。換言すれば、略十字形の輪郭に沿うように、上記4枚の平板鋼材23aは、略十字形における4箇所の突出面部を形成しており、上記4本の山形鋼23bは、略十字形における4箇所の入隅部位を形成している。
また、上記4枚の平板鋼材23aのうちの対向する2枚の平板鋼材23aの各々の向き合う面に、上記山形鋼23bの縁部が近接しており、図3に拡大して示すように、この近接する部位の外側部位(曲面が形成されている側)を、溶接箇所とし(破線丸囲み参照)、溶接が的確に行えるようにしている。なお、上記平板鋼材23aは、その内側の面に配置された図示しない裏当て板に支えられた状態で、また、上記山形鋼23bは、特に支えを必要とせずに、いわゆる狭開先溶接法によってそれぞれ上記プレート21、22に接合することができる。
そして、上記エンドプレート21の各角部に上記締結部材5用の貫通孔が形成されており、この貫通孔への上記締結部材5の装着に支障が生じないように、上記端部鋼材部23は、その十字形における上記入隅部位を上記貫通孔の側に位置させている。換言すれば、上記4枚の平板鋼材23aは、その広幅の面が上記方形状のエンドプレート21の各辺に平行になるように設けられている。
また、上記第2継手部30は、図1に示したように、上記エンドプレート31と、上記角鋼管柱部3の下端面に接合された方形状のプレート32と、これらのプレート31、32間に位置し、各プレート31、32に接合された端部鋼材部33とからなる。
上記端部鋼材部33は、特に図示はしていないが、上記第1継手部20における上記端部鋼材部23と同様、横断面の外形が略十字形であり且つ内部に略十字形の空洞部が形成されるように、4枚の平板鋼材33aと断面L字の4本の山形鋼33bとから構成されている。そして、上記4枚の平板鋼材33aにおける対向する2枚の平板鋼材33aの向き合う面に、上記山形鋼33bの縁部が近接しており、図3に示したのと同様に、この近接する部位の外側部位が溶接される。また、上記平板鋼材33aは、その広幅の面が上記方形状のエンドプレート31の各辺に平行になるように設けられている。
上記の構成であれば、上記第1継手部20および上記第2継手部30において、それぞれの端部鋼材部23、33は、横断面の外形が略十字形であり且つ内部に略十字形の空洞部が形成されるように複数の鋼材(平板鋼材、山形鋼)が相互に固定されたものであるので、上記鋼材自体の板厚が薄くても、外形の面積を大きくして必要とされる曲げ剛性や曲げ耐力を確保することが容易になる。また、上記鋼材の板厚の選択や配置等の設定によって、上記継手部20、30の曲げ剛性や曲げ耐力を細かく調整することが可能である。これにより、1ランク上の既製の角柱部を採用する場合に生じがちな、過剰な板厚による重量化や高コスト化を防止することができる。また、上記端部鋼材部23、33は、その十字形における上記4箇所の入隅部位を上記貫通孔の側に位置させるので、締結部材5の大きさや配置に関する制約を生じにくいという利点も得られる。
次に、他の実施形態の柱継手構造を図4に基づいて説明する。なお、この実施形態において、第1継手部および第2継手部の各々の端部鋼材部は互いに同様の構造を有することとしており、便宜上、図4には第1継手部20の端部鋼材部23だけを示している。この端部鋼材部23は、図2に示した構造と同様、横断面の外形が略十字形であり且つ内部に略十字形の空洞部が形成されるが、8個の不等辺のL字鋼材23cから構成されている。
例えば、隣り合う2個の不等辺のL字鋼材23cがその短辺側の面部の縁同士を対向させて、十字形における4箇所の突出面部を形成しており、また、他の隣り合う2個の不等辺のL字鋼材23cがその長辺側の面部の縁同士を近接させて、十字形における4箇所の入隅部位を形成している。
なお、図4に示した端部鋼材部23は、不等辺のL字鋼材23cにより構成されているが、これに限らず、12個の等辺のL字鋼材からなっていてもよい。また、平板鋼材を曲げ加工してL字鋼材を作製してもよいし、既製の山形鋼を用いてもよい。また、上記L字鋼材23cには、開先溶接のためのテーパ状部が形成されていてもよいものである。
次に、他の実施形態の柱継手構造を図5に基づいて説明する。なお、この実施形態において、第1継手部および第2継手部の各々の端部鋼材部は互いに同様の構造を有することとしており、便宜上、図5には第1継手部20の端部鋼材部23だけを示している。この端部鋼材部23は、図2に示した構造と同様、横断面の外形が略十字形であり且つ内部に略十字形の空洞部が形成されるが、12枚の平板鋼材23dから構成されている。隣り合う平板鋼材23dの接合形態は、図5に示したものには限らない。また、上記平板鋼材23dには、開先溶接のためのテーパ状部が形成されていてもよいものである。
このような他の実施形態の柱継手構造も、第1継手部および第2継手部の端部鋼材部23、33は、横断面の外形が略十字形であり且つ内部に略十字形の空洞部が形成されるように複数の鋼材が相互に固定されたものであるので、上記鋼材自体の板厚が薄くても、外形の面積を大きくして必要とされる剛性を確保することが容易である。また、上記鋼材の板厚の選択や配置等の設定によって、上記継手部20、30の曲げ剛性や曲げ耐力を簡単に調整することが可能である。
なお、図4および図5に示した構造において、鋼材同士が接触する端部に開先を設ける加工等を行って溶接が的確に行われるようにするのがよい。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
1 柱継手構造
2 下側の角鋼管柱部
20 第1継手部
21 エンドプレート
22 プレート
23 端部鋼材部
23a 平板鋼材
23b 山形鋼
23c L字鋼材
23d 平板鋼材
3 上側の角鋼管柱部
30 第2継手部
31 エンドプレート
32 プレート
33 端部鋼材部
33a 平板鋼材
33b 山形鋼
5 締結部材

Claims (5)

  1. 上下に配置される柱部を相互に接合する柱継手構造において、各柱部の端部には、横断面の外形が略十字形であり且つ内部に略十字形の空洞部が形成されるように複数の鋼材が相互に固定された端部鋼材部と、この端部鋼材部に固定された方形のエンドプレートとからなる継手部が接合されており、上記継手部同士が、上記エンドプレートの四隅で相互に締結部材によって接合されることを特徴とする柱継手構造。
  2. 請求項1に記載の柱継手構造において、上記端部鋼材部は4枚の平板鋼材と断面L字の4本のL字鋼材とからなり、上記4枚の平板鋼材がそれぞれ上記エンドプレートの辺と平行に設けられていることを特徴とする柱継手構造。
  3. 請求項1に記載の柱継手構造において、上記端部鋼材部は断面L字のL字鋼材のみからなることを特徴とする柱継手構造。
  4. 請求項2または請求項3に記載の柱継手構造において、上記L字鋼材は山形鋼であることを特徴とする柱継手構造。
  5. 請求項1に記載の柱継手構造において、上記端部鋼材部は平板鋼材のみからなることを特徴とする柱継手構造。
JP2015071858A 2015-03-31 2015-03-31 柱継手構造 Active JP6467267B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015071858A JP6467267B2 (ja) 2015-03-31 2015-03-31 柱継手構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015071858A JP6467267B2 (ja) 2015-03-31 2015-03-31 柱継手構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016191258A JP2016191258A (ja) 2016-11-10
JP6467267B2 true JP6467267B2 (ja) 2019-02-06

Family

ID=57246730

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015071858A Active JP6467267B2 (ja) 2015-03-31 2015-03-31 柱継手構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6467267B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7174576B2 (ja) * 2018-09-11 2022-11-17 大和ハウス工業株式会社 柱継手ブロック及び柱継手構造
JP7152440B2 (ja) * 2020-03-31 2022-10-12 日鉄建材株式会社 柱部材の乾式継手構造および建築物

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6156401U (ja) * 1984-09-14 1986-04-16
JPH0544253A (ja) * 1991-08-12 1993-02-23 Daikure:Kk 十字柱の施工方法および十字柱用grc製外装材兼用型枠
JPH11152797A (ja) * 1997-11-20 1999-06-08 Asahi Chem Ind Co Ltd 柱・柱接合金物及び柱体並びに柱体の施工法
JP2002021193A (ja) * 2000-07-03 2002-01-23 National House Industrial Co Ltd 柱接合構造
CN103104033A (zh) * 2011-11-10 2013-05-15 同济大学 钢管拼接无凸出转换式连接节点

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016191258A (ja) 2016-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6823950B2 (ja) 柱と梁との接合構造および接合方法
JP6473593B2 (ja) 柱接合用部材、柱の接合構造
JP2009275390A (ja) 柱脚用ベースプレート及びこれを用いた柱脚構造
JP2017057665A (ja) 柱梁接合構造
JP6467267B2 (ja) 柱継手構造
JP2021179172A (ja) 補強構造
JP5909117B2 (ja) 柱と梁との接合構造
JP6680467B2 (ja) 構造物の柱脚構造およびベースプレート
JP2012197661A (ja) 補強金属板及びこれを用いた鉄骨梁補強構造
JP5869814B2 (ja) 梁と柱との接合構造
JP2015017413A (ja) 制振構造
JP5934325B2 (ja) せん断ダンパ
JP5759317B2 (ja) 梁と柱との接合構造および接合部材
JP2009275470A (ja) 柱脚用ベースプレート
JP6125169B2 (ja) 柱梁接合構造
JP7100433B2 (ja) 鋼製柱および柱梁接合構造
JP6867624B2 (ja) 閉断面構造体
JP2015001115A (ja) 耐力壁及び住宅
JP2018162554A (ja) 柱梁接合方法および柱梁接合構造
JP2018091081A (ja) 柱梁接合部の補強構造
WO2015140894A1 (ja) 柱構造及びベース部材
JP2006104780A (ja) 鉛直リブ付きベースプレート
JP6410866B2 (ja) 柱梁接合構造及び建物
JP2017160705A (ja) 柱脚構造
JP6838887B2 (ja) 床梁構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180301

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190111

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6467267

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250