JP6473593B2 - 柱接合用部材、柱の接合構造 - Google Patents

柱接合用部材、柱の接合構造 Download PDF

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Description

本発明は、鋼管柱を用いた構造物の柱の接合部に用いられる柱接合用部材およびこれを用いた柱の接合構造に関するものである。
従来、鋼管柱を用いた構造物において、上下方向に柱を接合する部位がある。このような柱の接合部においては、上下に接合する柱のサイズが異なる場合がある。たとえば、下方の柱に対して、上方の柱のサイズが小さい場合である。このような場合には、接合する柱の間に、テーパ形状の接合部材を用いる方法がある。
しかし、このようなテーパ状部材は、その製造が困難である。また、テーパ状部材とこれと接合される上下の水平面とは斜めに接触するため、テーパ状部材と水平面との接合部に設けられる板状部材である裏当て金の端面と水平面とが面接触ではなく、線接触となる。このため、この部位での溶接が困難であり、溶接不良の原因ともなる。
一方、上下に接合される柱は、必ずしも同一軸心上に設置されるわけではない。例えば、構造物における柱の位置によって、中柱、側柱、隅柱に分類され、それぞれの柱構造において、上下の柱の接合位置が同一ではない。また、このように柱の接合位置が異なる場合には、その柱の接合位置に応じて、柱接合用部材に必要な強度が異なる。しかし、全てに対応可能なように全体を厚肉としたのでは、重量増やコスト増となる。このため、各部位において適切な形状で補強する必要がある。
このような柱の接合構造としては、例えば、中柱、側柱、隅柱のそれぞれの接合位置を示した柱接合部材がある(特許文献1)。
特開2012ー172371号公報
しかし、特許文献1の柱接合部材は、方向性があるため、現場において接合方向を間違えてしまう可能性がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、上下の柱のサイズが異なる場合において、柱の接合位置が異なる場合であっても、取り付け方向を間違えることがない柱接合用部材および柱の接合構造を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため、第1の発明は、柱接合用部材であって、略矩形の本体部と、前記本体部の下面に設けられ、中央に向かうにつれて突出量が大きくなる凸部とを有し、前記凸部の中央部には、前記本体部の厚み方向に向けて、貫通孔または非貫通穴である除肉部が形成され、前記凸部および前記除肉部は、前記本体部の各辺に平行な前記本体部の中心線を対称軸とした際に、いずれの対称軸に対しても線対称に形成され、前記凸部は、前記本体部の下面から徐々に突出量が大きくなるテーパ部と、前記テーパ部の頂部であって、前記除肉部の縁部に形成されるリブとからなることを特徴とする柱接合用部材である。
前記除肉部は、前記本体部を貫通する貫通孔であり、前記凸部の頂部側から上面側に向かうにつれて、前記凸部の頂部から前記本体部の厚み内までの範囲においては、前記除肉部が略一定の傾斜で縮径され、前記本体部の厚み内の範囲において急激に縮径されてもよい。前記除肉部は、前記本体部の所定の深さまで形成される非貫通穴であり、前記本体部の上面側には薄肉部が形成されてもよい。
第1の発明によれば、柱接合用部材の接合方向に方向性がなく、いずれの向きでも柱接合用部材を取り付けることができる。また、除肉部によって軽量化を得るとともに、凸部によって所望の強度を得ることができる。
特に、除肉部の縁部にリブを形成することで、最も強度的に弱くなる部位の強度を確保することができる。
また、除肉部が貫通孔であれば、より大きな軽量化を図ることができる。また、除肉部が非貫通穴であり、上面側に薄肉部を形成することで、強度を確保することができる。
第2の発明は、 柱接合用部材を用いた柱の接合構造であって、柱接合用部材は、上面が平坦な本体部と、前記本体部の下面に設けられ、中央に向かうにつれて突出量が大きくなる凸部とを有し、前記凸部の中央部には、貫通孔または非貫通穴である除肉部が形成され、前記凸部および前記除肉部は、前記本体部の各辺に平行な前記本体部の中心線を対称軸とした際に、いずれの対称軸に対しても線対称に形成され、前記凸部は、前記本体部の下面から徐々に突出量が大きくなるテーパ部と、前記テーパ部の頂部であって、前記除肉部の縁部に形成されるリブとからなり、前記柱接合用部材の下面に、中空の第1の柱が接合され、前記柱接合用部材の上面には、前記第1の柱よりもサイズの小さな中空の第2の柱が接合され、前記第2の柱の全ての側面の位置が、平面視において、前記リブの内縁よりも外側に位置し、前記第2の柱は、前記本体部に対して少なくとも一方の側に偏心しており、前記第2の柱の当該一方の側の外側面の位置が、前記第1の柱の対応する外側面の位置と一致するとともに、前記第2の柱の偏心方向とは逆方向の前記第2の柱の側面における、最も前記除肉部に近くなる部位における前記第2の柱の肉厚の中心位置が、平面視において、前記凸部の範囲内に位置することを特徴とする柱の接合構造である。
前記第2の柱の偏心方向とは逆方向の前記第2の柱の側面における、最も前記除肉部に近くなる部位における前記第2の柱の肉厚の中心位置が、平面視において、前記リブの範囲内に位置してもよい。
第2の発明によれば、本体部の上面に接合される第2の柱の側面が、リブよりも外側に位置するため、第2の柱に対する柱接合部材の強度を確保することができる。
また、本体部の上面に接合される第2の柱が、本体部に対して偏心する場合において、第2の柱の偏心方向とは逆方向の第2の柱の側面の中心が、平面視において、凸部の範囲内に位置することで、第2の柱に対する柱接合部材の強度を確保することができる。
特に、第2の柱の偏心方向とは逆方向の第2の柱の側面の中心が、平面視においてリブの範囲内に位置すれば、第2の柱を第1の柱に対してより大きく偏心させても、第2の柱に対する柱接合部材の強度を確保することができる。
本発明によれば、上下の柱のサイズが異なる場合において、柱の接合位置が異なる場合であっても、取り付け方向を間違えることがない柱接合用部材および柱の接合構造を提供することができる。
接合部材3を用いた、柱の接合構造1を示す斜視図。 柱の接合構造1の一部を示す立面図であり、図1のA−A線断面図。 接合部材3を示す斜視図であり、(a)は底面斜視図、(b)は上面斜視図。 接合部材3を示す図であり、(a)は側面図、(b)は底面図。 柱の接合構造1における柱の配置を示す模式図。 接合部材3を用いた柱の各接合位置を示す図。 柱の接合構造の一部を示す立面図であり、(a)は柱5cと柱5bの中心が一致する状態を示す図、(b)は柱5bに対して5cが偏心した状態を示す図。 接合部材3bの断面図。
以下、本発明の実施の形態にかかる柱の接合構造1について説明する。図1は、柱の接合構造1の一部(中柱)を示す斜視図であり、図2は、図1のA−A線断面図である。柱の接合構造1は、下方から柱5a、5b、5cが鉛直方向に配置され、それぞれの柱間には柱接合用部材である接合部材3a、3が設けられる。下方の接合部材3aの下面17aには柱5aの上端が接合され、上面11aには柱5bの下端が接合される。また、柱5bの上端は接合部材3の下面17と接合される。さらに接合部材3の上面11には柱5cの下端が接合される。なお、接合部材3aは、通常の平板形状の接合部材でよい。また、接合部材3aに代えて、柱5a、5b間の接合にも、接合部材3を用いてもよい。
柱5a、5bは同一サイズの中空の角形鋼管である。柱5cは、柱5a、5bよりもサイズの小さな中空の角形鋼管である。接合部材3aは、柱5bのサイズよりもわずかに大きなサイズの矩形形状の平板状部材である。なお、接合部材3aは例えば鋼製であり、概ね300〜1000mm角程度の大きさであるが、接合される柱のサイズにより任意に設定することができる。
接合部材3、3aで挟まれた範囲の柱5bには、水平方向に梁7が接合される。したがって、梁7のフランジ部の端部は、接合部材3、3aの側面に接合され、梁7のウェブ部の端部が柱5bの側面と接合される。すなわち、上下の接合部材3、3aの設置間隔(柱5bの長さ)は、梁7の高さとほぼ一致する。なお、梁7のウェブ部の上下端部(フランジ部近傍)は、接合部材3、3aとの干渉を避けるため、切欠きが設けられる。また、柱5a、5b、5cと接合部材3、3aとの接合部において、柱5a、5b、5cの内面側には、裏当金9が配置される。
次に、接合部材3について詳細を説明する。図3(a)は、接合部材3を示す下面斜視図、図3(b)は接合部材3を示す上面斜視図であり、図4(a)は、接合部材3の側面図、図4(b)は底面図である。接合部材3は、略矩形の平板状である本体部2と、凸部13とからなる。
接合部材3の略中央には、除肉部19が形成される。接合部材3における除肉部19は、凸部13および本体部2を貫通する円形の貫通孔である。このように貫通孔とすることで、軽量化の効果が大きく、また、めっき処理などを行う際のガス抜き孔としても利用することができる。除肉部19は、上面11側が小径であり、凸部13の頂部(下面側)に向かうにつれて拡径される。なお、凸部13の頂部側から上面11側に向かうにつれて、凸部13の頂部から本体部2の厚み内までの範囲においては、除肉部19が略一定の傾斜で縮径され、本体部2の厚み内の範囲において急激に縮径される。
接合部材3の下面17側には、除肉部19の周囲に凸部13が形成される。凸部13は、テーパ部16とリブ15とからなる。テーパ部16は、本体部2側(凸部13の基部側)から先端側(頂部側)に行くにつれて徐々に中心方向に向かって傾斜する。また、テーパ部16の本体部2側(凸部13の基部側)は、略矩形であり、凸部13の先端側(頂部側)に行くにつれて徐々に円形となる。
テーパ部16の頂部であって、除肉部19の縁部には、リブ15が形成される。リブ15は、テーパ部16の頂部から下方に向けて突出する部位である。すなわち、接合部材3の厚み方向に対する凸部13の高さは、テーパ部16においてなだらかに変化し、リブ15の部位のみが急激に高くなる。
図4(b)に示すように、凸部13および除肉部19は、本体部2の各辺に平行な本体部2の中心線B、Cをそれぞれ対称軸とした際に、いずれの対称軸に対しても線対称に形成される。すなわち、凸部13および除肉部19は、本体部2の各辺から見て方向性がない。したがって、接合部材3を、任意の辺を基準にしていずれの向きに配置しても、凸部13および除肉部19は常に一定の形態となる。
なお、接合部材3の下面17の凸部13の周囲は、平坦部となる。また、接合部材3の上面11は、除肉部19を除き、平坦部となる。本体部2の平坦部は、柱5b、5cとの接合部となる。
次に、接合部材3を使用する構造体25について説明する。図5は、構造体25を示す平面模式図であり、周囲を外壁27で覆われ、所定間隔で柱5b(5a)が設置される。柱5b(5a)同士は梁7によって接続されている。なお、図5においては簡単のため接合部材3等は図示を省略する。下方に設置された柱5b(5a)上には、柱5b(5a)よりも外径の小さな柱5cが設置される。
ここで、四方向に梁7が接合される部位の柱を中柱29と称する。また、一方の側に外壁27が形成される部位の柱を側柱31と称する。また、構造体25の隅に形成され、2方向に外壁27が形成される部位の柱を隅柱33と称する。
中柱29は、水平方向の縦横両方に梁7が接合されており、柱5b(5a)に対して、柱5cは同心に配置される。すなわち、下方の柱5b(5a)の中心と、より外径の小さな柱5cの中心位置が一致する。
これに対し、側柱31は、下方の柱5b(5a)の中心と、より外径の小さな柱5cの中心位置が一致せず、柱5b(5a)に対して、柱5cは一方向に偏心して配置される(例えば図中上方向)。柱5cは、外壁27側に偏心し、柱5b(5a)の外壁27側の側面と柱5cの外壁27側の側面とが同一の位置となるように配置される。すなわち、柱5cは、柱5b(5a)の一方向側(外壁27側)に偏心し、偏心方向とは垂直な方向(例えば図中左右方向)には偏心しない。
一方、隅柱33は、2方向に接する外壁27方向それぞれの方向に偏心する。柱5cは、それぞれの外壁27側に偏心し、柱5b(5a)のそれぞれの外壁27側の側面と柱5cの対応する外壁27側の側面とが同一の位置となるように配置される。すなわち、柱5cは、柱5b(5a)の一方向側(例えば図中上側の外壁27側)に偏心するとともにこれと垂直な方向(例えば図中右側の外壁27側)にも同量だけ偏心する。
図6は、それぞれの柱位置における柱5b(第1の柱)に対する柱5c(第2の柱)の配置を示す平面断面図であり、図6(a)は中柱29、図6(b)は側柱31、図6(c)は隅柱33の状態をそれぞれ示す図である。
図6(a)に示すように、中柱29では、柱5b上に接合部材3が設置され、接合部材3の上面11の中央に柱5cが設置される。したがって、接合部材3の中心線B、Cは、柱5cの中心線と一致する。ここで、柱5b、5cは、いずれも、本体部2の平坦部に接合される。また、接合部材3の下方に設置される柱5bの中心はいずれの配置においても接合部材3の中心と一致する。
一方、図6(b)に示すように、側柱31では、接合部材3を挟んで、下方の柱5bの一方の側面(図中上方)と、上方の柱5cの一方の側面(図中上方)とが一致するように設置される。したがって、接合部材3の中心線Cと、柱5cの中心線Dとが偏心する。なお、側面が一致する側に対して垂直な方向(図中左右方向)は、接合部材3の中心線Bと柱5cの中心線とが一致する。この場合でも、柱5b、5cは、いずれも、本体部2の平坦部に接合される。
なお、通常、接合部材3の上下に設置される異径柱は、外径が50mm〜150mm程度異なるものが多い。したがって、偏心量は、概ね25mm〜75mmとなる。
同様に、図6(c)に示すように、隅柱33においては、接合部材3を挟んで、下方の柱5bの一方の側面(図中上方)と、上方の柱5cの一方の側面(図中上方)とが一致するように設置され、さらに、これと垂直な方向(図中右側)に対しても柱5bの側面(図中右側)と、上方の柱5cの側面(図中右側)とが一致するように設置される。したがって、接合部材3の中心線Cと柱5cの中心線Dとが偏心し、かつ、中心線Cと直交する接合部材3の中心線Bと、柱5cの中心線Eとが偏心する。
なお、前述の通り、通常、接合部材3の上下に設置される異径柱は、外径が50mm〜150mm程度異なるものが多いため、それぞれの偏心量は概ね25mm〜75mmとなる。また、それぞれの方向に対する偏心量は略同量である。
次に、柱5cと接合部材3の接合位置について詳細に説明する。図7(a)は、柱5cの中心と接合部材3の中心が一致する場合の断面図であり、例えば、図6(a)の中心線B、Cにおける断面図、および図6(b)における中心線Cにおける断面図である。前述した様に、柱5bは、接合部材3の下面17側の、凸部13の外側の平坦部に接合される。また、柱5cは、接合部材3の上面11側の、除肉部19の外側の平坦部に接合される。
ここで、柱5cは、リブ15の内縁部(除肉部19)よりも外側に配置される。すなわち、柱5cの中心線は、柱5cの側面が最も除肉部19に近づく部位(すなわち本体部2の中心線断面位置)においても、リブ15の内縁よりも内側(図中F)に位置することがない。また、中柱の場合には、柱5cの中心線が、全て凸部13の形成範囲内に位置することが望ましい。
また、図7(b)は、柱5cが接合部材3の中心から偏心する場合の断面図であり、例えば、図6(b)の中心線Bにおける断面図、および図6(c)における中心線B、Cにおける断面図である。前述した様に、この場合でも、柱5bは、接合部材3の下面17側の、凸部13の外側の平坦部に接合される。また、柱5cは、接合部材3の上面11側の、除肉部19の外側の平坦部に接合される。
図7(b)に示す例では、柱5cは、本体部2に対して少なくとも一方の側に偏心しており、当該一方の側の外側面の位置(図中左側の側面)が、柱5bの対応する外側面の位置と一致する。また、柱5cの偏心方向とは逆方向(図中右側)の柱5cの側面の、最も除肉部19に近くなる部位(すなわち本体部2の中心線断面)における柱5cの肉厚の中心位置が、凸部13の範囲内に位置する。ここで凸部13の範囲内とは、テーパ部16の基部とリブ15の内縁の間の範囲である。
特に、柱5cのサイズが、柱5bに対して小さい場合には、柱5cの偏心方向とは逆方向(図中右側)の柱5cの側面の、最も除肉部19に近くなる部位(すなわち本体部2の中心線断面位置)における柱5cの肉厚の中心位置が、リブ15の範囲内に位置することが望ましい。
ここで、接合部材3に対して柱5cを接合した際、柱5cとの接合位置が、本体部2の外周側(柱5bの側面に近い側)に近づくにつれて、接合部材3に要求される強度が低くなる。このため、凸部13の高さは、外周に向かうにつれて低くすることができる。一方、接合部材3に対して柱5cを接合した際、柱5cとの接合位置が、本体部2の中央にずれるにつれて、接合部材3に要求される強度が高くなる。このため、凸部13の高さは、中心に向かうにつれて高くし、厚みを厚くする必要がある。
また、接合部材3に対して柱5cを接合した際、柱5cとの接合位置が、除肉部19との境界部である凸部13の頂部近傍に位置する際に、接合部材3には特に大きな強度が必要となる。このため、凸部13の頂部には、リブ15が設けられ、接合部材3の厚みを厚くすることで、強度を確保することができる。また、柱5cが接合されることがない、本体部2の中央部近傍には、大きな応力が付与されることがないため、除肉部19を設け、軽量化を図ることができる。
本実施の形態にかかる接合部材3によれば、中柱29、側柱31、隅柱33のそれぞれの位置における柱5cに対しても、最適な形状の接合部材を適用することができる。このため、過剰に重量増となることがなく、必要な強度を確保することができる。また、接合部材3には、接合方向の方向性がないため、接合方向を間違えることがない。
また、柱5cの側面位置に応じて、凸部13の高さが設定される。したがって、柱5cを偏心させて接合部材3に接合した場合であっても、凸部13によって必要な強度を確保することができる。特に、最も強度的に厳しい条件となる除肉部19との境界部近傍には、リブ15が形成されるため、柱5cの接合位置が、本体部2の中心に近づいた場合でも、必要な強度を確保することができる。
また、凸部13の範囲において、柱5cの接合位置を任意に変更できるため、サイズの異なる柱5cに対しても、同一の接合部材3を適用することができる。
なお、柱の形状は実施例のような略正方形の角形柱に限られず、略長方形や円断面など柱の形状によらず、本発明は適用可能である。また、凸部13の形状や除肉部19の形状は、図示した例には限られない。
また、除肉部19は、必ずしも貫通孔でなくてもよい。例えば、図8に示す接合部材3bのように、除肉部19が、凸部13の頂部側から本体部2の所定の深さまで形成された非貫通穴であってもよい。この場合には、本体部2の上面側に、薄肉部が形成される。このように薄肉部を残すことで、より高い強度を確保することができる。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1………柱の接合構造
2………本体部
3、3a、3bc………接合部材
5a、5b、5c………柱
7………梁
9………裏当金
11、11a………上面
13………凸部
15………リブ
16………テーパ部
17、17a………下面
19………除肉部
25………構造体
27………外壁
29………中柱
31………側柱
33………隅柱

Claims (5)

  1. 柱接合用部材であって、
    略矩形の本体部と、前記本体部の下面に設けられ、中央に向かうにつれて突出量が大きくなる凸部とを有し、
    前記凸部の中央部には、前記本体部の厚み方向に向けて、貫通孔または非貫通穴である除肉部が形成され、
    前記凸部および前記除肉部は、前記本体部の各辺に平行な前記本体部の中心線を対称軸とした際に、いずれの対称軸に対しても線対称に形成され
    前記凸部は、前記本体部の下面から徐々に突出量が大きくなるテーパ部と、前記テーパ部の頂部であって、前記除肉部の縁部に形成されるリブとからなることを特徴とする柱接合用部材。
  2. 前記除肉部は、前記本体部を貫通する貫通孔であり、
    前記凸部の頂部側から上面側に向かうにつれて、前記凸部の頂部から前記本体部の厚み内までの範囲においては、前記除肉部が略一定の傾斜で縮径され、前記本体部の厚み内の範囲において急激に縮径されることを特徴とする請求項に記載の柱接合用部材。
  3. 前記除肉部は、前記本体部の所定の深さまで形成される非貫通穴であり、前記本体部の上面側には薄肉部が形成されることを特徴とする請求項1に記載の柱接合用部材。
  4. 柱接合用部材を用いた柱の接合構造であって、
    柱接合用部材は、上面が平坦な本体部と、前記本体部の下面に設けられ、中央に向かうにつれて突出量が大きくなる凸部とを有し、
    前記凸部の中央部には、貫通孔または非貫通穴である除肉部が形成され、
    前記凸部および前記除肉部は、前記本体部の各辺に平行な前記本体部の中心線を対称軸とした際に、いずれの対称軸に対しても線対称に形成され、
    前記凸部は、前記本体部の下面から徐々に突出量が大きくなるテーパ部と、前記テーパ部の頂部であって、前記除肉部の縁部に形成されるリブとからなり、
    前記柱接合用部材の下面に、中空の第1の柱が接合され、前記柱接合用部材の上面には、前記第1の柱よりもサイズの小さな中空の第2の柱が接合され、
    前記第2の柱の全ての側面の位置が、平面視において、前記リブの内縁よりも外側に位置し、
    前記第2の柱は、前記本体部に対して少なくとも一方の側に偏心しており、前記第2の柱の当該一方の側の外側面の位置が、前記第1の柱の対応する外側面の位置と一致するとともに、前記第2の柱の偏心方向とは逆方向の前記第2の柱の側面における、最も前記除肉部に近くなる部位における前記第2の柱の肉厚の中心位置が、平面視において、前記凸部の範囲内に位置することを特徴とする柱の接合構造。
  5. 前記第2の柱の偏心方向とは逆方向の前記第2の柱の側面における、最も前記除肉部に近くなる部位における前記第2の柱の肉厚の中心位置が、平面視において、前記リブの範囲内に位置することを特徴とする請求項記載の柱の接合構造。
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