JP6466823B2 - コネクタ装置および係止保持部材 - Google Patents

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本発明は、コネクタ同士が互いに嵌合されて係止された状態を保持する係止保持部材を備えたコネクタ装置、およびコネクタ同士が互いに嵌合されて係止された状態を保持する係止保持部材に関する。
例えば、産業用ロボットや自動車等には、各部に設けられたアクチュエータおよびセンサに対して信号の送受信を行うためのケーブルが配線され、これらケーブル間を接続するためにコネクタが用いられる。
また、産業用ロボットのように可動部が頻繁に動作する装置、または自動車のように動作中に大きく振動する装置においては、互いに接続された2つのコネクタが装置の動作中に外れないようにするために、互いに嵌合されたコネクタ同士を互いに係止してその嵌合状態を保持する機構を備えたコネクタが用いられることがある。
下記の特許文献1および2にはこのような係止機構を備えたコネクタがそれぞれ記載されている。
特許文献1に記載されたコネクタは、同文献の第2図(d)に示されているように、ロック部材(22)およびロックレバー(13)の2つの係止機構によってコネクタ同士の嵌合状態を保持する構成を備えている。
しかしながら、このコネクタでは、ロック部材の係止状態がその弾性力によって保持されているにすぎず、また、ロック部材の下方には、ロック部材が係止解除方向へ移動することを許す空間が形成されている。このため、例えば産業用ロボットの可動部の動作中に、ケーブルや他の物体がロック部材に接触することにより、ロック部材による係止が外れるおそれがある。また、ロックレバーについても、その先端に形成された係止部(13d)が相手コネクタのハウジングに引っ掛かることにより係止されているにすぎないため、産業用ロボットの可動部の動作中にケーブルや他の物体がロックレバーに接触することにより係止が外れるおそれがある。また、このコネクタでは、ロック部材もロックレバーも、腕状の部材の自由端側に相手コネクタの一部に引っ掛かる係止部が形成されている構造であるため、コネクタ同士が抜去方向に強い力で引っ張られると、腕状のロック部材またはロックレバーが湾曲し、係止が外れるおそれがある。
一方、特許文献2に記載されたコネクタは、同文献の図4に示されているように、ロック片(3)が係止部(7)に係止されることにより、コネクタ同士の嵌合状態を保持する構成を備えている。さらに、このコネクタは、コネクタ同士が嵌合したときに、係止部に係止されたロック片の下側に押圧部(17)が配置される構成を備えている。
このコネクタによれば、係止部に係止されたロック片の係止解除方向への移動が押圧部により阻止されるため、例えば産業用ロボットの可動部の動作中にケーブルや他の物体がロック片に接触しても、特許文献1に記載のコネクタと比較して、ロック片の係止が外れ難い。また、係止部に係止されたロック片が押圧部により押さえられるので、コネクタ同士が抜去方向に強い力で引っ張られても、ロック部材が湾曲し難く、それゆえ、特許文献1に記載のコネクタと比較して、係止が外れ難い。
特開平1−137572号公報 特開平10−41016号公報
上述したように、コネクタ同士の嵌合状態を保持する係止機構の係止の外れ難さ、または係止の強度の点から、ロック片の係止解除方向への移動またはロック片の湾曲を阻止する構造を備えた特許文献2に記載のコネクタの方が、そのような構造を備えていない特許文献1に記載のコネクタよりも優れていると考えられる。
しかしながら、特許文献2に記載のコネクタのように、ロック片の係止解除方向への移動または湾曲を阻止する構造を備えたコネクタは、構造が複雑になる。例えば、特許文献2に記載のコネクタにおいて、一方のコネクタと他方のコネクタとが互いに嵌合される前においては、同文献の図3に示されているように、ロック片を係止部の下をくぐらせて係止部と係止される位置へ移動できるようにするために、ロック片の係止解除方向(下方)への移動を許し、その一方で、コネクタ同士が嵌合された後においては、同文献の図4に示されているように、ロック片を押圧部で押さえてロック片の係止解除方向への移動を阻止しなければならない。このように、ロック片の係止解除方向への移動または湾曲を阻止する構造を備えたコネクタは、ロック片の係止解除方向への移動が阻止される状態とロック片の係止解除方向への移動が許される状態とを切り換える構造を備えなければならず、それゆえ、構造が複雑になる。
この結果、ロック片の係止解除方向への移動または湾曲を阻止する構造を備えたコネクタは、小型化が困難であり、小型のコネクタが要求される産業用ロボットに採用することが難しいという問題がある。また、自動車に採用するに当たっても、コネクタを配置するスペースを確保することが容易でないという問題がある。
本発明は例えば上述したような問題に鑑みなされたものであり、本発明の課題は、コネクタ同士の嵌合状態を保持する係止機構の係止を外れ難くすることができ、または当該係止機構の係止の強度を高めることができる小型のコネクタ装置および係止保持部材を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のコネクタ装置は、互いに嵌合、抜去可能な第1のコネクタおよび第2のコネクタと、前記第1のコネクタおよび前記第2のコネクタが互いに嵌合されて係止された状態を保持する係止保持部材とを備えたコネクタ装置であって、前記第1のコネクタは、先端側が前記第2のコネクタと嵌合し、基端側には第1のケーブルが接続される第1のハウジングと、前記第1のハウジングに設けられた第1の係止部とを備え、前記第2のコネクタは、先端側が前記第1のコネクタと嵌合し、基端側には第2のケーブルが接続される第2のハウジングと、嵌合抜去方向に伸長し、前記第2のハウジングの先端部に近い一端側が第2のハウジングに支持され、前記第2のハウジングの基端部に近い他端側が前記第2のハウジングの周面から離間し、当該他端側が前記第2のハウジングの周面に接離する方向に変位可能であるロック片と、前記ロック片に設けられ、前記ロック片の他端側が前記第2のハウジングの周面から所定距離以上離間した位置にあるときに前記第1の係止部と係止され、前記ロック片の他端側が前記位置から前記第2のハウジングの周面へ接近する方向に変位したときに前記第1の係止部との係止が解除される第2の係止部とを備え、前記係止保持部材は、前記ロック片の他端側と前記第2のハウジングの周面との間に前記第2のハウジングの基端側から挿入され、前記ロック片の他端側の変位を阻止して前記第1の係止部と前記第2の係止部との係止状態を保持する変位阻止部と、前記変位阻止部を、前記第1のハウジングに接続された前記第1のケーブルまたは前記第1のハウジングの基端側の部分に連結させる連結部とを備えていることを特徴とする。
本発明のこの態様によれば、ロック片の他端側と第2のハウジングの周面との間に変位阻止部を挿入することにより、ロック片の他端側が、第1の係止部と第2の係止部との係止が解除される方向へ移動することを阻止することができる。したがって、ケーブルや他の物体がロック片に接触することによりロック片が移動して係止が解除されることを防止することができる。また、変位阻止部によりロック片の他端側を押さえることができるので、コネクタ同士が抜去方向に強い力で引っ張られたときに、ロック片が湾曲して第1の係止部と第2の係止部との係止が解除されることを防止することができる。これにより、係止の強度を高めることができる。また、変位阻止部を第1のケーブルまたは第1のハウジングの基端側の部分に連結部により連結することで、変位阻止部がロック片の他端側と第2のハウジングの周面との間に挿入された状態を保持することができ、かつこのような連結構造を簡単な構造により実現することができる。したがって、コネクタ装置の小型化を図ることができる。
また、上述した本発明のコネクタ装置において、前記連結部は、弾性をもって嵌合抜去方向に伸縮可能であり、前記ロック片の他端側と前記第2のハウジングの周面との間に挿入された前記変位阻止部を前記第1のハウジングの基端側へ引っ張る構成であることが好ましい。
本発明のこの態様によれば、ロック片の他端側と第2のハウジングの周面との間に挿入された変位阻止部を連結部の弾性力により第1のハウジングの基端側へ引っ張ることによって、変位阻止部がロック片の他端側と第2のハウジングの周面との間に挿入された状態を保持することができる。これにより、ロック片の係止解除方向への移動が阻止された状態を保持することができる。また、連結部は弾性をもって嵌合抜去方向に伸縮可能であるので、第1のコネクタおよび第2のコネクタが互いに嵌合した状態で、変位阻止部をロック片の他端側と第2のハウジングの周面との間に差し込むときには、変位阻止部を第2のハウジングの基端側へ引っ張るだけで差し込むことができ、また、変位阻止部をロック片の他端側と第2のハウジングの周面との間から抜き外すときには、変位阻止部を第2のハウジングの基端側へ引っ張るだけで抜き外すことができる。すなわち、変位阻止部を第2のハウジングの基端側へ引っ張るだけで、ロック片の係止解除方向への移動が許された状態をつくり出すことができる。このように、本発明のこの態様によれば、ロック片の係止解除方向への移動が阻止された状態と、ロック片の係止解除方向への移動が許された状態とを切り換える機能を簡単な構造により実現することができる。
また、上述した本発明のコネクタ装置において、前記連結部は弾性材料により形成されていることが好ましい。
本発明のこの態様によれば、変位阻止部がロック片の他端側と第2のハウジングの周面との間に挿入された状態を連結部の弾性力により保持する構成、および変位阻止部を第2のハウジングの基端側へ引っ張ってロック片の他端側と第2のハウジングの周面との間に抜き差しする構成を容易に実現することができる。
また、上述した本発明のコネクタ装置において、前記変位阻止部には、前記第2のコネクタの先端側に向かって嵌合抜去方向に突出する突出部が形成され、前記突出部の先端が前記ロック片の他端側と前記第2のハウジングの周面との間において前記第2のコネクタの先端側に向かって入り込む構成であることが好ましい。
本発明のこの態様によれば、変位阻止部をロック片の他端側と第2のハウジングの周面との間に挿入された状態を確実に保持することができると共に、変位阻止部によりロック片の他端側の係止解除方向への移動を確実に阻止することができ、かつ変位阻止部を押さえて変位阻止部の湾曲を確実に防止することができる。したがって、第1の係止部と第2の係止部との係止を外れ難くする効果、および両者の係止を強くする効果を高めることができる。
また、上述した本発明のコネクタ装置において、前記突出部には、当該突出部が前記ロック片の他端側と前記第2のハウジングの周面との間に挿入されたときに前記ロック片の他端側または前記第2のハウジングの周面に圧接する第1の突起が形成されている構成としてもよい。
本発明のこの態様によれば、第1の突起がロック片の他端側または第2のハウジングの周面に押し付けられることにより、突出部がロック片の他端側と第2のハウジングの周面との間から抜け難くなる。
また、上述した本発明のコネクタ装置において、前記嵌合抜去方向および前記ロック片の他端側の接離方向の双方と交わる方向において前記ロック片の他端側の両側には、前記第2のハウジングの周面から前記ロック片の他端側の接離方向に突出する一対の壁部が形成され、前記突出部は前記一対の壁部間に挿入される構成としてもよい。
本発明のこの態様によれば、突出部がロック片の他端側と第2のハウジングの周面との間に挿入されたときに、一対の壁部によって突出部を位置決めすることができる。
また、上述した本発明のコネクタ装置において、前記突出部には、当該突出部が前記一対の壁部間に挿入されたときに前記一対の壁部にそれぞれ圧接する複数の第2の突起が形成されている構成としてもよい。
本発明のこの態様によれば、各第2の突起が一対の壁部にそれぞれ押し付けられることにより、突出部がロック片の他端側と第2のハウジングの周面との間から抜け難くなる。
また、上述した本発明のコネクタ装置において、前記連結部は、嵌合抜去方向に伸長する棒状の2つの腕部を有し、前記変位阻止部は、これら2つの腕部に支持されていることが好ましい。
本発明のこの態様によれば、2つの腕部により、ロック片の他端側と第2のハウジングの周面との間に挿入された変位阻止部を安定した状態で支えることができる。また、第1のハウジングまたは第2のハウジングにおいてその外周面から突出した部分を、連結部の2つの腕部との間に配置することにより、当該突出した部分と連結部とが干渉するのを防ぐことができる。したがって、連結部を第1のハウジングおよび第2のハウジングに密接させて配置することができるので、コネクタ装置を小さくすることができる。
また、上述した本発明のコネクタ装置において、前記連結部の一端側には当該連結部を前記第1のケーブルに取り付ける取付部が設けられ、前記取付部には前記第1のケーブルを挿通させる挿通孔が形成されていることが好ましい。
本発明のこの態様によれば、挿通孔に第1のケーブルを通すことにより、連結部を当該ケーブルに取り付けることができる。これにより、変位阻止部がロック片の他端側と第2のハウジングの周面との間に挿入された状態を保持する構造を簡単に形成することができる。
上記課題を解決するために、本発明の係止保持部材は、先端側には第1の嵌合部が形成されると共に基端側には第1のケーブルが接続される第1のハウジングと、前記第1のハウジングに設けられた第1の係止部とを備えた前記第1のコネクタと、先端側には前記第1のコネクタの前記第1の嵌合部と嵌合される第2の嵌合部が形成されると共に基端側には第2のケーブルが接続される第2のハウジングと、嵌合抜去方向に伸長し、前記第2のハウジングの先端部に近い一端側が第2のハウジングに支持され、前記第2のハウジングの基端部に近い他端側が前記第2のハウジングの周面から離間し、当該他端側が前記第2のハウジングの周面に接離する方向に変位可能であるロック片と、前記ロック片に設けられ、前記ロック片の他端側が前記第2のハウジングの周面から所定距離以上離間した位置にあるときに前記第1の係止部と係止され、前記ロック片の他端側が前記位置から前記第2のハウジングの周面へ接近する方向に変位したときに前記第1の係止部との係止が解除される第2の係止部とを備えた前記第2のコネクタとを備えたコネクタ装置に用いられ、前記第1のコネクタおよび前記第2のコネクタが互いに嵌合されて係止された状態を保持する係止保持部材であって、前記ロック片の他端側と前記第2のハウジングの周面との間に前記第2のハウジングの基端側から挿入され、前記ロック片の他端側の変位を阻止して前記第1の係止部と前記第2の係止部との係止状態を保持する変位阻止部と、前記変位阻止部を、前記第1のハウジングに接続された前記第1のケーブルまたは前記第1のハウジングの基端側の部分に連結させる連結部とを備えていることを特徴とする。
本発明のこの態様によれば、ロック片の他端側と第2のハウジングの周面との間に変位阻止部を挿入することにより、ロック片の他端側の移動を阻止し、第1の係止部と第2の係止部との係止が解除されることを防止することができると共に、当該係止の強度を高めることができる。また、変位阻止部を第1のケーブルまたは第1のハウジングの基端側の部分に連結部により連結することで、変位阻止部がロック片の他端側と第2のハウジングの周面との間に挿入された状態を保持することができ、かつこのような連結構造を簡単な構造により実現することができ、コネクタ装置の小型化を図ることができる。
本発明によれば、コネクタ同士の嵌合状態を保持する係止機構の係止を外れ難くすることができ、または当該係止機構の係止の強度を高めることができる小型のコネクタ装置を実現することができる。
本発明の実施形態によるコネクタ装置を示す斜視図である。 図1中のコネクタ装置における第1のコネクタを示す斜視図である。 図2中の第1のコネクタにおけるロック片挿入部および第1の係止部等を示す断面図である。 図1中のコネクタ装置における第2のコネクタを示す斜視図である。 図4中の第2のコネクタにおけるロック片および第2の係止部等を示す断面図である。 本発明の実施形態によるコネクタ装置において、第1のコネクタに設けられた第1の係止部と、第2のコネクタに設けられた第2の係止部とが係止される動作を示す説明図である。 図1中のコネクタ装置における係止保持部材を示す斜視図である。 図7中の係止保持部材を上方から見た説明図である。 図7中の係止保持部材の断面図である。 図7中の係止保持部材における突出部の断面図である。 本発明の実施形態によるコネクタ装置において、第1のコネクタと第2のコネクタとが嵌合される動作を示す説明図である。 本発明の実施形態によるコネクタ装置において、ロック片の他端側と第2のコネクタのハウジングの周面との間に変位阻止部が挿入される様子を示す説明図である。 本発明の実施形態によるコネクタ装置において、係止保持部材の取付構造の他の例を示す説明図である。 本発明の実施形態によるコネクタ装置において、係止保持部材の取付構造のさらなる他の例を示す説明図である。
図1は本発明の実施形態によるコネクタ装置を示している。なお、以下の説明において、説明の便宜上、図1中の矢示A方向を「嵌合抜去方向」といい、矢示B方向を「高さ方向」といい、矢示C方向を「幅方向」という。
図1において、本発明の実施形態によるコネクタ装置1は、複数の第1のケーブル51と複数の第2のケーブル52とを接続する装置である。コネクタ装置1は、互いに嵌合、抜去可能な第1のコネクタ11および第2のコネクタ21と、第1のコネクタ11および第2のコネクタ21が互いに嵌合されて係止された状態を保持する係止保持部材31とを備えている。
図2は第1のコネクタ11を示している。図3は、図2中の矢示III−III方向から見た第1のコネクタ11の断面のうち、ロック片挿入部16および第1の係止部18等の断面を示している。図2に示すように、第1のコネクタ11は、樹脂材料等の絶縁材料により筒状に形成された第1のハウジング12を備えている。第1のハウジング12において、嵌合時に第2のコネクタ21と向き合う先端側には、第2のコネクタ21と嵌合する第1の嵌合部としての凹状嵌合部13が形成されている。また、凹状嵌合部13の先端は、第2のコネクタ21が挿入される嵌合口14となっている。また、第1のハウジング12の基端側には、複数の第1のケーブル51が挿入される第1のケーブル挿入部15が形成されている。さらに、図示しないが、第1のハウジング12の内部には端子保持部が形成され、端子保持部には複数の端子が保持され、各端子には第1のケーブル51の導体の端部が接続される。各端子が端子保持部に保持されることにより、各第1のケーブル51と第1のハウジング12との接続が確立される。
また、第1のハウジング12の先端側において、高さ方向一側、すなわち図2中の上側の部分には、第2のコネクタ21のロック片25が挿入されるロック片挿入部16が形成されている。ロック片挿入部16は、第1のハウジング12の先端側の周壁の一部を上方に拡張することにより形成されている。また、ロック片挿入部16の幅方向中間部には、第2のコネクタ21に設けられた第2の係止部26が入り込む係止孔17が形成されている。係止孔17は、ロック片挿入部16を高さ方向に貫通している。また、ロック片挿入部16の先端部には、第2の係止部26と係止される第1の係止部18が形成されている。
一方、図4は第2のコネクタ21を示している。図5は、図4中の矢示V−V方向から見た第2のコネクタ21の断面のうち、ロック片25および第2の係止部26等の断面を示している。図4に示すように、第2のコネクタ21は、樹脂材料等の絶縁材料により筒状に形成された第2のハウジング22を備えている。第2のハウジング22において、嵌合時に第1のコネクタ11と向き合う先端側には、第1のコネクタ11と嵌合する第2の嵌合部としての凸状嵌合部23が形成されている。また、第2のハウジング22の基端側には、複数の第2のケーブル52が挿入される第2のケーブル挿入部24が形成されている。さらに、図示しないが、第2のハウジング22の内部には端子保持部が形成され、端子保持部には複数の端子が保持され、各端子には第2のケーブル52の導体の端部が接続される。各端子が端子保持部に保持されることにより、各第2のケーブル52と第2のハウジング22との接続が確立される。
また、第2のハウジング22において、高さ方向一側、すなわち図4中の上側にはロック片25が設けられている。ロック片25は、第2のハウジング22の先端部から基端部にかけて嵌合抜去方向に伸長している。図5に示すように、ロック片25の一端部25Aは第2のハウジング22の先端部に接続され、ロック片25の他端側は第2のハウジング22における高さ方向一側の外周面、すなわち上面22Aから離間した自由端となっている。また、ロック片25は、第2のハウジング22と同一の材料により形成され、ロック片25の一端部25Aは第2のハウジング22の先端部と一体化している。また、ロック片25は、その幅方向の寸法に比して嵌合抜去方向の寸法が大きく、かつその幅方向の寸法に比して高さ方向の寸法が小さい板状に形成されている。また、ロック片25の他端側は、ロック片25の弾性変形により、第2のハウジング22の上面22Aに対して接離する方向、すなわち上下方向に変位することができる。
また、ロック片25の他端側の上面には、第1のコネクタ11に設けられた第1の係止部18と係止される第2の係止部26が設けられている。第2の係止部26は、ロック片25と一体形成され、ロック片25の上面から上方に突出している。
また、ロック片25の他端部には操作部27が形成されている。操作部27は、ユーザが第1の係止部18と第2の係止部26との係止を解除するときに操作する部分である。操作部27は、ロック片25の他端部を上方に盛り上げることにより形成されている。また、第2の係止部26と操作部27とは嵌合抜去方向に離間しており、第2の係止部26と第1の係止部18とが係止される際には、第2の係止部26と操作部27との間に第1の係止部18が配置される。
また、第2のハウジング22において、ロック片25の幅方向両側には、一対のガード壁部28が設けられている。各ガード壁部28は、第2のハウジング22の上面22Aから上方に突出し、ロック片25と第2のハウジング22の上面22Aとの間の空間をその側方から覆っている。なお、ガード壁部28とロック片25との間には幅方向に僅かな隙間が形成され、ロック片25の他端側の変位を許すようになっている。各ガード壁部28は、ロック片25の他端側が幅方向に位置ずれするのを防止する機能、およびロック片25と第2のハウジング22の上面22Aとの間にケーブル等が入り込むのを防止する機能を有する。さらに、各ガード壁部28は、係止保持部材31の変位阻止部32の突出部34が挿入される、ロック片25の他端側と第2のハウジング22の上面22Aとの間の空間をその幅方向において画成する機能を有する。すなわち、突出部34がロック片25の他端側と第2のハウジング22の上面22Aとの間に挿入されたときに、突出部34の幅方向における位置を各ガード壁部28によって定めることができる。さらに、各ガード壁部28は、突出部34をロック片25の他端側と第2のハウジング22の上面22Aとの間から抜け難くする機能を有する。すなわち、突出部34がロック片25の他端側と第2のハウジング22の上面22Aとの間に挿入されたときに、突出部34において幅方向に突出する突起35が当該各ガード壁部28の側面に押し付けられ、これにより、突出部34がロック片25の他端側と第2のハウジング22の上面22Aとの間から抜け難くなる。
図6は、第1のコネクタ11と第2のコネクタ21とが嵌合されるときに、第1の係止部18と第2の係止部26とが係止される動作を示している。図6(1)に示すように、第2のコネクタ21が第1のコネクタ11の嵌合口14に挿入される前においては、ロック片25は弾性変形しておらず、ロック片25の他端側の上面は第2のハウジング22の上面22Aから所定距離H1以上離間した位置にある。
第1のコネクタ11の嵌合口14への第2のコネクタ21の挿入が開始されたときには、図6(2)に示すように、ロック片25のロック片挿入部16への挿入が開始され、第2の係止部26が、ロック片挿入部16の縁部に当たって下方に押さる。これにより、ロック片25が弾性変形し、ロック片25の他端側および第2の係止部26が下方に変位する。そして、第2のコネクタ21が第1のコネクタ11の凹状嵌合部13の奥へ進むと、第2の係止部26がロック片挿入部16の縁部の下方をくぐり抜ける。
第2のコネクタ21が第1のコネクタ11の凹状嵌合部13に完全に挿入されると、図6(3)に示すように、第2のコネクタ21の凸状嵌合部23と第1のコネクタ11の凹状嵌合部13とが嵌合される。このとき、第2の係止部26がロック片挿入部16の縁部の下方から抜け出て、第2の係止部26への押圧が解除されるので、ロック片25の弾性力により、第2の係止部26およびロック片25の他端側が上方へ変位する。そして、ロック片25の他端側の上面が第2のハウジング22の上面22Aから距離H1離間した位置に到達したとき、ロック片25の他端側の上面がロック片挿入部16の上壁部の下面に接触すると共に、第2の係止部26が係止孔17に挿入され、第1の係止部18と係止される。
なお、図6(3)に示す状態で、ユーザが操作部27を下方に押すことにより、ロック片25の他端側および第2の係止部26が下方へ変位し、第1の係止部18と第2の係止部26との係止が解除される。
他方、図7および図8は係止保持部材31を示している。図9は、図8中の矢示IXーIX方向から見た係止保持部材31の断面を示している。図10は係止保持部材31の突出部34の断面を示している。図7に示すように、係止保持部材31は、ロック片25の他端側と第2のハウジング22の上面22Aとの間に挿入され、ロック片25の他端側の変位(移動)を阻止して第1の係止部18と第2の係止部26との係止状態を保持する変位阻止部32と、第1のハウジング12に接続された第1のケーブル51に変位阻止部32を連結させる連結部41とを備えている。変位阻止部32および連結部41は、弾性材料、具体的にはゴムにより一体形成されている。
変位阻止部32は、幅方向に伸長する基部33と、基部33の幅方向中間部から第1のハウジング12の基端側(すなわち、第2のハウジング22の先端側)に向かって嵌合抜去方向に突出する突出部34とを備えている。突出部34は、図8に示すように、その幅方向の寸法が突出部34の突出端側へ行くに連れて小さくなるような先細りの形状を有している。また、突出部34の幅方向両側には、幅方向に突出する複数の突起35(第2の突起)が形成されている。また、各突起35は先細りの形状を有している。また、突出部34において、幅方向一側の突起35の突出端と幅方向他側の突起35の突出端との間の距離W2は、第2のコネクタ21に設けられた一対のガード壁部28の内面間の距離W1(図4参照)よりも大きくなるように設定されている。これにより、突出部34をロック片25の他端側と第2のハウジング22の上面22Aとの間(一対のガード壁部28の間)に挿入したとき、各突起35がガード壁部28に押されて弾性変形し、各突起35の突出端がガード壁部28の内面に押し付けられ、圧接する。
また、突出部34は、図9に示すように、その高さ方向の寸法が突出部34の突出端側に行くに連れて小さくなるような先細りの形状を有している。また、突出部34の突出端側において高さ方向両側には、高さ方向に突出する一対の突起36(第1の突起)が形成されている。また、各突起36は先細りの形状を有している。さらに、突出部34の上面および下面は突出端に行くに連れて互いに接近するように傾斜する傾斜面37となっている。また、図10に示すように、突出部34において、高さ方向一側(上側)の突起36の突出端と、高さ方向他側(下側)の突起36の突出端との間の距離H2は、突出部34をロック片25の他端側と第2のハウジング22の上面22Aとの間の奥まで挿入したときに各突起36の突出端がロック片25の他端側の下面および第2のハウジング22の上面22Aにそれぞれ押し付けられるように設定されている。これにより、突出部34をロック片25の他端側と第2のハウジング22の上面22Aとの間に挿入したとき、上側の突起36がロック片25の他端側に押されて弾性変形し、当該突起36の突出端がロック片25の下面に押し付けられて圧接すると共に、下側の突起36が第2のハウジング22の上面22Aに押されて弾性変形し、当該突起36の突出端が上面22Aに押し付けられて圧接する。このように、突出部34には突起35および36が形成されているので、突出部34はロック片25の他端側と第2のハウジング22の上面22Aとの間に圧入され、抜けにくい状態で保持される。
連結部41は、図8に示すように、変位阻止部32の基部33を支持する2つの腕部42と、これらの腕部42を結合する結合部43と、連結部41を第1のケーブル51に取り付ける取付部44とを備えている。2つの腕部42は、互いに幅方向に離間し、嵌合抜去方向にそれぞれ伸長し、互いに平行である。また、これらの腕部42において第1のハウジング12の先端部に近い端部は、変位阻止部32の基部33において幅方向に離間した2つの部分にそれぞれ接続されている。2つの腕部42および基部33は、全体的に見て四角い枠状に形成されている。また、2つの腕部42において第1のハウジング12の基端部に近い端部は結合部43にそれぞれ接続されている。また、取付部44は、結合部43において第1のハウジング12の基端部に近い端部に接続されている。
また、各腕部42および結合部43は、弾性をもって嵌合抜去方向に伸縮することができる。また、図8に示すように、各腕部42および結合部43が弾性変形していない状態で、結合部43において第1のハウジング12の基端部に近い端部(取付部44の付け根の部分)と、腕部42において第1のハウジング12の先端部に近い端部(突出部34の付け根の部分)との間の距離L2は、第1のコネクタ11と第2のコネクタ21とが互いに嵌合された状態で、第1のハウジングの基端部と第2のハウジングの基端部(ロック片25の他端側と第2のハウジングの上面との間の空間の入口部分)との間の距離L1(図1参照)よりも小さくなるように設定されている。また、基部33を取付部44から離れるように嵌合抜去方向に引っ張ることにより、結合部43において第1のハウジング12の基端部に近い端部と、腕部42において第1のハウジング12の先端部に近い端部との間の距離が距離L1よりも大きくなるように各腕部42および結合部43を引き伸ばすことができる。
また、結合部43に接続された取付部44は、その軸線が高さ方向に伸長する円柱状に形成されている。結合部43と取付部44との接続部分45には、結合部43の直径寸法を漸次拡大することによってRが形成されており、これにより、結合部43と取付部44との強度が高められている。また、取付部44の中央部には、第1のケーブル51を挿通させるための挿通孔46が形成されている。挿通孔46に第1のケーブル51を挿通させることにより、連結部41が第1のケーブル51に取り付けられる。
挿通孔46の直径寸法は、1つの第1のケーブル51の直径寸法よりも大きい寸法に設定されている。また、挿通孔46の内面には、挿通孔46の中央に向かって径方向に突出する複数のケーブル支持片47が形成されている。これらケーブル支持片47は、挿通孔46に挿入された第1のケーブル51の外周面に接触し、取付部44を当該第1のケーブル51に対して動きにくくする機能を有する。
また、取付部44および各ケーブル支持片47は連結部41の他の部分と同一の弾性材料に形成されており、取付部44および各ケーブル支持片47は弾性変形することができる。これにより、第1のケーブル51の直径寸法が、第1のケーブル51として用いるケーブルの種類によって異なる場合でも、第1のケーブル51を挿通孔46に挿通させることができる。例えば、第1のケーブル51が太い場合には、各ケーブル支持片47が大きく弾性変形することで、当該第1のケーブル51が挿通孔46を挿通すること許す。一方、第1のケーブル51が細い場合には、各ケーブル支持片47が僅かに変形しつつ、挿通孔46に挿通された当該第1のケーブル51の外周面に接触し、取付部44を当該第1のケーブル51に対して動きにくくする。このように、取付部44によれば、直径寸法が異なる様々なケーブルに連結部41を取り付けることができる。
また、図1に示すように、連結部41は取付部44を介して、第1のハウジング12に接続された複数の第1のケーブルのうちの1つに取り付けられる。すなわち、取付部44の挿通孔46には、第1のハウジング12に接続された複数の第1のケーブルのうちの1つのみが挿通される。これにより、取付部44を、挿通孔46に挿通された第1のケーブル51と、その第1のケーブル51に隣接した第1のケーブル51との間に挟み込むことができる。したがって、これらの第1のケーブル51により取付部44を強固に支持することができ、取付部44の位置ずれを抑えることができる。また、挿通孔46に1つの第1のケーブル51を挿通させることで係止保持部材31と第1のコネクタ11との連結を形成することができるので、第1のハウジング12に接続された第1のケーブル51の数に拘わらず、係止保持部材31と第1のコネクタ11との連結を形成することができる。
また、係止保持部材31は、第1のコネクタ11および第2のコネクタ21に対して着脱自在である。すなわち、取付部44の挿通孔46に挿通された第1のケーブル51を挿通孔46から抜き取ることで、係止保持部材31と第1のコネクタ11との連結を解くことができる。コネクタ装置1の用途または利用態様によっては、第1のコネクタ11と第2のコネクタ21の嵌合および係止を強固に保持する必要がない場合もある。このような場合には、係止保持部材31を取り付けずに、第1のコネクタ11および第2のコネクタ21のみを用いてケーブル間の接続を行うことができる。したがって、コネクタ装置1の用途または利用態様を広げることができる。
また、本実施形態において、係止保持部材31は、上下対称であり、かつ左右対称の形状を有している。これにより、係止保持部材31を第1のコネクタ11に連結するとき、係止保持部材31の向きを考慮する必要がない。したがって、係止保持部材31を第1のコネクタ11に簡単に連結させることができる。
図11は、第1のコネクタ11と第2のコネクタ21とが嵌合される動作を示している。図12は、ロック片25の他端側と第2のハウジング22の上面22Aとの間に変位阻止部32が挿入される様子を示している。
ユーザは次の手順で第1のコネクタ11と第2のコネクタ21とを互いに接続することができる。すなわち、図11(1)に示すように、第1のコネクタ11と第2のコネクタ21とを嵌合させる前に、ユーザは、第1のハウジング12に第1のケーブル51を接続し、第2のハウジング22に第2のケーブル52を接続する。第1のハウジング12に第1のケーブル51を接続する際、ユーザは、第1のハウジング12に接続する複数の第1のケーブル51のうちのいずれか1つを係止保持部材31の取付部44の挿通孔46に挿通することにより、係止保持部材31を第1のコネクタ11に連結させる。
その後、ユーザは、第1のコネクタ11と凹状嵌合部13と第2のコネクタ21の凸状嵌合部23とを互いに向かい合わせ、ロック片挿入部16とロック片25との位置を合わせる。続いて、ユーザは、第2のコネクタ21を第1のコネクタ11の嵌合口14に挿入し、図11(2)に示すように、第1のコネクタ11と第2のコネクタ21とを嵌合させると共に、第1の係止部18と第2の係止部26とを係止させる。
続いて、ユーザは、図11(3)に示すように、第1のハウジング12を手で支えつつ、係止保持部材31における変位阻止部32の基部33を第2のハウジング22の基端側に向けて嵌合抜去方向に引っ張り、結合部43および各腕部42を引き伸ばし、突出部34を、ロック片25の他端側と第2のハウジング22の上面22Aとの間の空間の入口部分まで移動させる。このとき、取付部44が第2のハウジング22の基端側に向かって引っ張られるので、取付部44が第1のハウジング12に接近し、その基端部に接触すると共に、取付部44と結合部43との間が湾曲し、取付部44と結合部43との角度が90度に近い角度になる。
続いて、ユーザは、図12(1)に示すように、突出部34を、第2のハウジングの基端側から、ロック片25の他端側と第2のハウジング22の上面22Aとの間に差し入れ、図12(2)に示すように、突出部34を、ロック片25の他端側と第2のハウジング22の上面22Aとの間の奥へ押し込む(圧入する)。これにより、第1のコネクタ11と第2のコネクタ21の接続が完了する。
なお、第1のコネクタ11と第2のコネクタ21との係止状態を解除する場合には、第1のハウジング12を手で支えつつ、係止保持部材31における変位阻止部32の基部33を第2のハウジング22の基端側に向けて嵌合抜去方向に引っ張り、結合部43および各腕部42を引き伸ばし、突出部34を、ロック片25の他端側と第2のハウジング22の上面22Aとの間から引き抜く。
以上のように第1のコネクタ11と第2のコネクタ21とが接続されるに際し、係止保持部材31の突出部34がロック片25の他端側と第2のハウジング22の上面22Aとの間に挿入されることにより、ロック片25の他端側が突出部34に押さえられ、ロック片25が下方に移動することができなくなる。この結果、第1の係止部18と係止している第2の係止部26が下方、すなわち係止解除方向に移動することができなくなる。したがって、第1の係止部18と第2の係止部26との係止が保持され、それゆえ、第1のコネクタ11と第2のコネクタ21との嵌合が保持され、高い抜け止め効果が発揮される。このような構成により、操作部27またはロック片25にケーブルや他の物体が接触または衝突することによって、第1の係止部18と第2の係止部26との係止が外れることを防止することができる。また、突出部34がロック片25を押さえているので、第1のコネクタ11および第2のコネクタ21が抜去方向に強い力で引っ張られることによって、ロック片25が湾曲し、第1の係止部18と第2の係止部26との係止が外れることを防止することができる。
また、突出部34がロック片25の他端側と第2のハウジング22の上面22Aとの間に挿入されている間、係止保持部材31の連結部41における結合部43および各腕部42が弾性変形して伸長している。この結果、結合部43および各腕部42の弾性力により、変位阻止部32が第1のハウジング12の基端側に引っ張られ、すなわち、突出部34がロック片25の他端側と第2のハウジング22の上面22Aとの間に押し込まれる方向に付勢されている。このように、結合部43および各腕部42の弾性力により突出部34を付勢することにより、突出部34がロック片25の他端側と第2のハウジング22の上面22Aとの間から外れることを防止することができる。
また、係止保持部材31の突出部34は、基部33から第1のハウジング12の基端側に向かって突出しているので、突出部34は、ロック片25の他端側と第2のハウジング22の上面22Aとの間に深く入り込む。これにより、突出部34がロック片25の他端側と第2のハウジング22の上面22Aとの間から外れることを防止する効果を高めることができる。
また、突出部34がロック片25の他端側および第2のハウジング22の上面22Aとの間に挿入されているとき、突出部34に形成された各突起35がガード壁部28の内面に押し付けられ、かつ各突起36がロック片25の他端側の下面または第2のハウジング22の上面22Aに押し付けられる。これにより、突出部34と、各ガード壁部28、ロック片25、および第2のハウジング22との間の摩擦力が大きくなる。このように、突出部34の突起35および36により、突出部34と各ガード壁部28、ロック片25、および第2のハウジング22との間の摩擦力を大きくすることにより、突出部34がロック片25の他端側および第2のハウジング22の上面22Aとの間から外れることを防止する効果を高めることができる。
また、突出部34がロック片25の他端側および第2のハウジング22の上面22Aとの間に挿入されているとき、突出部34の傾斜面37がロック片25の他端側の下面または第2のハウジング22の上面22Aに接触する。突出部34に傾斜面37を形成したことにより、ロック片25の他端側と第2のハウジング22の上面22Aとの間の大きさに誤差があっても、突出部34をロック片25の他端側の下面または第2のハウジング22の上面22Aに確実に接触させることができ、突出部34をロック片25の他端側と第2のハウジング22の上面22Aとの間に確実に保持することができる。
また、ロック片25の他端側および第2のハウジング22の上面22Aとの間に挿入された突出部34は、連結部41の2つの腕部42により支持される。これにより、突出部34をロック片25の他端側と第2のハウジング22の上面22Aとの間に、幅方向においてバランスの取れた安定した状態で保持することができる。
さらに、本発明の実施形態によるコネクタ装置1によれば、第1のコネクタ11と第2のコネクタ21との嵌合状態および係止状態を係止保持部材31により保持する構成としたことにより、コネクタ装置1を小型化することができる。具体的には、係止保持部材31は、第1のコネクタ11および第2のコネクタ21に密着して配置されるので、コネクタ装置1を小型化することができる。また、係止保持部材31は弾性材料により形成されているので、第1のコネクタ11および第2のコネクタ21の外形に合わせて変形する。これにより、係止保持部材31の第1のコネクタ11および第2のコネクタ21に対する密着度を高めることができ、コネクタ装置1を小型化する効果を高めることができる。また、連結部41の腕部42間に、第1のコネクタ11のロック片挿入部16が配置されるので、連結部41の上方への出っ張りが抑えられる。これによっても、コネクタ装置1を小型化する効果を高めることができる。さらに、係止保持部材31を第1のケーブル51に取り付けることにより、第1のコネクタ11または第2のコネクタ21に係止保持部材31を支持する構造を形成する必要がない。これにより、コネクタ装置1を小型化する効果を一層高めることができる。
また、本発明の実施形態によるコネクタ装置1によれば、係止保持部材31を引っ張って、係止保持部材31の突出部34をロック片25の他端側と第2のハウジング22の上面22Aとの間に抜き差しするといった簡単な構造により、ロック片25の係止解除方向への移動を阻止して第1のコネクタ11と第2のコネクタ21との嵌合および係止を保持する状態と、ロック片25の係止解除方向への移動を許して第1のコネクタ11と第2のコネクタ21との嵌合および係止を解除可能にする状態との切り換えを実現することができる。したがって、このような切り換えを実現するための複雑で大がかりな機構を設ける必要がないので、コネクタ装置1を一層小型化することができる。
なお、上述した実施形態では、係止保持部材31の連結部41を第1のケーブル51に取り付ける場合を述べたが、連結部41を第1のハウジング12の基端側に取り付けてもよい。図13はその一例を示している。図13に示すように、係止保持部材31の取付部44は、第1のハウジング112の基端側に形成された支持突起113に取り付けられる。このとき、支持突起113は取付部44に形成された挿通孔46に挿通される。
また、上述した実施形態では、係止保持部材31を弾性材料により形成することにより、連結部41が伸縮し、かつ変位阻止部32を付勢する構造を実現したが、連結部41を例えば板ばねやつるまきばねにより形成することにより、連結部41が伸縮し、かつ変位阻止部32を付勢する構造を実現してもよい。
また、上述した実施形態では、第2のコネクタ21に一対のガード壁部28を設ける場合を述べたが、ガード壁部28を取り除いてもよい。また、ガード壁部28を取り除くことにより、係止保持部材31の基部33をロック片25の他端部と第2のハウジング22の上面22Aとの間に安定した状態で挟み込むことができる場合には、係止保持部材31から突出部34を取り除いてもよい。
また、上述した実施形態では、連結部41に2つの腕部42を設ける場合を述べたが、腕部42は1つでもよく、3つ以上でもよい。
また、上述した実施形態では、係止保持部材31の取付部44に挿通孔46を形成し、挿通孔46に第1のケーブル51を挿通させる場合を述べたが、連結部41を第1のケーブル51に取り付ける他の構成を採用することができる。例えば、図14に示すように、係止保持部材131の連結部141において第1のハウジング12の基端部に近い端部に、第1のケーブル51に巻き付ける部分142を形成し、当該部分142を第1のケーブル51に巻き付けることにより、連結部141を第1のケーブル51に取り付ける構成としてもよい。
また、上述した実施形態では、係止保持部材31を上下対称であり、かつ左右対称である形状としたが、係止保持部材31の形状はこのような形状に限定されない。また、係止保持部材31の変位阻止部32または取付部44を連結部41とは異なる材料により形成してもよい。
また、上述した実施形態では、一端部が第2のハウジング22に接続され、他端側が自由端である片持ち梁型のロック片25を有する第2のコネクタ21を例にあげたが、本発明はこれに限らず、中間部がハウジングに接続され、一端部に下方に突出する係止部が形成され、他端部を下方へ押すことにより一端部が上方へ移動し、係止部による係止が解除されるシーソー型のロック片を有するコネクタにも適用することができる。
また、本発明は、請求の範囲および明細書全体から読み取ることのできる発明の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うコネクタ装置および係止保持部材もまた本発明の技術思想に含まれる。
1 コネクタ装置
11 第1のコネクタ
12 第1のハウジング
13 凹状嵌合部(第1の嵌合部)
14 嵌合口
15 第1のケーブル挿入部
16 ロック片挿入部
17 係止孔
18 第1の係止部
21 第2のコネクタ
22 第2のハウジング
22A 上面(周面)
23 凸状嵌合部(第2の嵌合部)
24 第2のケーブル挿入部
25 ロック片
26 第2の係止部
28 ガード壁部(壁部)
31 係止保持部材
32 変位阻止部
33 基部
34 突出部
35 突起(第2の突起)
36 突起(第1の突起)
37 傾斜面
41 連結部
42 腕部
43 結合部
44 取付部
46 挿通孔
47 ケーブル支持片
51 第1のケーブル
52 第2のケーブル

Claims (10)

  1. 互いに嵌合、抜去可能な第1のコネクタおよび第2のコネクタと、前記第1のコネクタおよび前記第2のコネクタが互いに嵌合されて係止された状態を保持する係止保持部材とを備えたコネクタ装置であって、
    前記第1のコネクタは、
    先端側が前記第2のコネクタと嵌合し、基端側には第1のケーブルが接続される第1のハウジングと、
    前記第1のハウジングに設けられた第1の係止部とを備え、
    前記第2のコネクタは、
    先端側が前記第1のコネクタと嵌合し、基端側には第2のケーブルが接続される第2のハウジングと、
    嵌合抜去方向に伸長し、前記第2のハウジングの先端部に近い一端側が第2のハウジングに支持され、前記第2のハウジングの基端部に近い他端側が前記第2のハウジングの周面から離間し、当該他端側が前記第2のハウジングの周面に接離する方向に変位可能であるロック片と、
    前記ロック片に設けられ、前記ロック片の他端側が前記第2のハウジングの周面から所定距離以上離間した位置にあるときに前記第1の係止部と係止され、前記ロック片の他端側が前記位置から前記第2のハウジングの周面へ接近する方向に変位したときに前記第1の係止部との係止が解除される第2の係止部とを備え、
    前記係止保持部材は、
    前記ロック片の他端側と前記第2のハウジングの周面との間に前記第2のハウジングの基端側から挿入され、前記ロック片の他端側の変位を阻止して前記第1の係止部と前記第2の係止部との係止状態を保持する変位阻止部と、
    前記変位阻止部を、前記第1のハウジングに接続された前記第1のケーブルまたは前記第1のハウジングの基端側の部分に連結させる連結部とを備え
    前記連結部は、弾性をもって嵌合抜去方向に伸縮可能であり、前記ロック片の他端側と前記第2のハウジングの周面との間に挿入された前記変位阻止部を前記第1のハウジングの基端側へ引っ張ることを特徴とするコネクタ装置。
  2. 互いに嵌合、抜去可能な第1のコネクタおよび第2のコネクタと、前記第1のコネクタおよび前記第2のコネクタが互いに嵌合されて係止された状態を保持する係止保持部材とを備えたコネクタ装置であって、
    前記第1のコネクタは、
    先端側が前記第2のコネクタと嵌合し、基端側には第1のケーブルが接続される第1のハウジングと、
    前記第1のハウジングに設けられた第1の係止部とを備え、
    前記第2のコネクタは、
    先端側が前記第1のコネクタと嵌合し、基端側には第2のケーブルが接続される第2のハウジングと、
    嵌合抜去方向に伸長し、前記第2のハウジングの先端部に近い一端側が第2のハウジングに支持され、前記第2のハウジングの基端部に近い他端側が前記第2のハウジングの周面から離間し、当該他端側が前記第2のハウジングの周面に接離する方向に変位可能であるロック片と、
    前記ロック片に設けられ、前記ロック片の他端側が前記第2のハウジングの周面から所定距離以上離間した位置にあるときに前記第1の係止部と係止され、前記ロック片の他端側が前記位置から前記第2のハウジングの周面へ接近する方向に変位したときに前記第1の係止部との係止が解除される第2の係止部とを備え、
    前記係止保持部材は、
    前記ロック片の他端側と前記第2のハウジングの周面との間に前記第2のハウジングの基端側から挿入され、前記ロック片の他端側の変位を阻止して前記第1の係止部と前記第2の係止部との係止状態を保持する変位阻止部と、
    前記変位阻止部を、前記第1のハウジングに接続された前記第1のケーブルまたは前記第1のハウジングの基端側の部分に連結させる連結部とを備え、
    前記連結部は弾性材料により形成されていることを特徴とするコネクタ装置。
  3. 互いに嵌合、抜去可能な第1のコネクタおよび第2のコネクタと、前記第1のコネクタおよび前記第2のコネクタが互いに嵌合されて係止された状態を保持する係止保持部材とを備えたコネクタ装置であって、
    前記第1のコネクタは、
    先端側が前記第2のコネクタと嵌合し、基端側には第1のケーブルが接続される第1のハウジングと、
    前記第1のハウジングに設けられた第1の係止部とを備え、
    前記第2のコネクタは、
    先端側が前記第1のコネクタと嵌合し、基端側には第2のケーブルが接続される第2のハウジングと、
    嵌合抜去方向に伸長し、前記第2のハウジングの先端部に近い一端側が第2のハウジングに支持され、前記第2のハウジングの基端部に近い他端側が前記第2のハウジングの周面から離間し、当該他端側が前記第2のハウジングの周面に接離する方向に変位可能であるロック片と、
    前記ロック片に設けられ、前記ロック片の他端側が前記第2のハウジングの周面から所定距離以上離間した位置にあるときに前記第1の係止部と係止され、前記ロック片の他端側が前記位置から前記第2のハウジングの周面へ接近する方向に変位したときに前記第1の係止部との係止が解除される第2の係止部とを備え、
    前記係止保持部材は、
    前記ロック片の他端側と前記第2のハウジングの周面との間に前記第2のハウジングの基端側から挿入され、前記ロック片の他端側の変位を阻止して前記第1の係止部と前記第2の係止部との係止状態を保持する変位阻止部と、
    前記変位阻止部を、前記第1のハウジングに接続された前記第1のケーブルまたは前記第1のハウジングの基端側の部分に連結させる連結部とを備え、
    前記連結部は、嵌合抜去方向に伸長する棒状の2つの腕部を有し、前記変位阻止部は、これら2つの腕部に支持されていることを特徴とするコネクタ装置。
  4. 互いに嵌合、抜去可能な第1のコネクタおよび第2のコネクタと、前記第1のコネクタおよび前記第2のコネクタが互いに嵌合されて係止された状態を保持する係止保持部材とを備えたコネクタ装置であって、
    前記第1のコネクタは、
    先端側が前記第2のコネクタと嵌合し、基端側には第1のケーブルが接続される第1のハウジングと、
    前記第1のハウジングに設けられた第1の係止部とを備え、
    前記第2のコネクタは、
    先端側が前記第1のコネクタと嵌合し、基端側には第2のケーブルが接続される第2のハウジングと、
    嵌合抜去方向に伸長し、前記第2のハウジングの先端部に近い一端側が第2のハウジングに支持され、前記第2のハウジングの基端部に近い他端側が前記第2のハウジングの周面から離間し、当該他端側が前記第2のハウジングの周面に接離する方向に変位可能であるロック片と、
    前記ロック片に設けられ、前記ロック片の他端側が前記第2のハウジングの周面から所定距離以上離間した位置にあるときに前記第1の係止部と係止され、前記ロック片の他端側が前記位置から前記第2のハウジングの周面へ接近する方向に変位したときに前記第1の係止部との係止が解除される第2の係止部とを備え、
    前記係止保持部材は、
    前記ロック片の他端側と前記第2のハウジングの周面との間に前記第2のハウジングの基端側から挿入され、前記ロック片の他端側の変位を阻止して前記第1の係止部と前記第2の係止部との係止状態を保持する変位阻止部と、
    前記変位阻止部を、前記第1のハウジングに接続された前記第1のケーブルまたは前記第1のハウジングの基端側の部分に連結させる連結部とを備え、
    前記連結部の一端側には当該連結部を前記第1のケーブルに取り付ける取付部が設けられ、前記取付部には前記第1のケーブルを挿通させる挿通孔が形成されていることを特徴とするコネクタ装置。
  5. 前記変位阻止部には、前記第2のコネクタの先端側に向かって嵌合抜去方向に突出する突出部が形成され、前記突出部の先端が前記ロック片の他端側と前記第2のハウジングの周面との間において前記第2のコネクタの先端側に向かって入り込むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のコネクタ装置。
  6. 前記突出部には、当該突出部が前記ロック片の他端側と前記第2のハウジングの周面との間に挿入されたときに前記ロック片の他端側または前記第2のハウジングの周面に圧接する第1の突起が形成されていることを特徴とする請求項5に記載のコネクタ装置。
  7. 前記嵌合抜去方向および前記ロック片の他端側の接離方向の双方と交わる方向において前記ロック片の他端側の両側には、前記第2のハウジングの周面から前記ロック片の他端側の接離方向に突出する一対の壁部が形成され、
    前記突出部は前記一対の壁部間に挿入され、
    前記突出部には、当該突出部が前記一対の壁部間に挿入されたときに前記一対の壁部にそれぞれ圧接する複数の第2の突起が形成されていることを特徴とする請求項5または6に記載のコネクタ装置。
  8. 先端側には第1の嵌合部が形成されると共に基端側には第1のケーブルが接続される第1のハウジングと、前記第1のハウジングに設けられた第1の係止部とを備えた前記第1のコネクタと、
    先端側には前記第1のコネクタの前記第1の嵌合部と嵌合される第2の嵌合部が形成されると共に基端側には第2のケーブルが接続される第2のハウジングと、嵌合抜去方向に伸長し、前記第2のハウジングの先端部に近い一端側が第2のハウジングに支持され、前記第2のハウジングの基端部に近い他端側が前記第2のハウジングの周面から離間し、当該他端側が前記第2のハウジングの周面に接離する方向に変位可能であるロック片と、前記ロック片に設けられ、前記ロック片の他端側が前記第2のハウジングの周面から所定距離以上離間した位置にあるときに前記第1の係止部と係止され、前記ロック片の他端側が前記位置から前記第2のハウジングの周面へ接近する方向に変位したときに前記第1の係止部との係止が解除される第2の係止部とを備えた前記第2のコネクタと、を備えたコネクタ装置に用いられ、前記第1のコネクタおよび前記第2のコネクタが互いに嵌合されて係止された状態を保持する係止保持部材であって、
    前記ロック片の他端側と前記第2のハウジングの周面との間に前記第2のハウジングの基端側から挿入され、前記ロック片の他端側の変位を阻止して前記第1の係止部と前記第2の係止部との係止状態を保持する変位阻止部と、
    前記変位阻止部を、前記第1のハウジングに接続された前記第1のケーブルまたは前記第1のハウジングの基端側の部分に連結させる連結部とを備え、
    前記連結部は、弾性をもって嵌合抜去方向に伸縮可能であり、前記ロック片の他端側と前記第2のハウジングの周面との間に挿入された前記変位阻止部を前記第1のハウジングの基端側へ引っ張ることを特徴とする係止保持部材。
  9. 先端側には第1の嵌合部が形成されると共に基端側には第1のケーブルが接続される第1のハウジングと、前記第1のハウジングに設けられた第1の係止部とを備えた前記第1のコネクタと、
    先端側には前記第1のコネクタの前記第1の嵌合部と嵌合される第2の嵌合部が形成されると共に基端側には第2のケーブルが接続される第2のハウジングと、嵌合抜去方向に伸長し、前記第2のハウジングの先端部に近い一端側が第2のハウジングに支持され、前記第2のハウジングの基端部に近い他端側が前記第2のハウジングの周面から離間し、当該他端側が前記第2のハウジングの周面に接離する方向に変位可能であるロック片と、前記ロック片に設けられ、前記ロック片の他端側が前記第2のハウジングの周面から所定距離以上離間した位置にあるときに前記第1の係止部と係止され、前記ロック片の他端側が前記位置から前記第2のハウジングの周面へ接近する方向に変位したときに前記第1の係止部との係止が解除される第2の係止部とを備えた前記第2のコネクタと、を備えたコネクタ装置に用いられ、前記第1のコネクタおよび前記第2のコネクタが互いに嵌合されて係止された状態を保持する係止保持部材であって、
    前記ロック片の他端側と前記第2のハウジングの周面との間に前記第2のハウジングの基端側から挿入され、前記ロック片の他端側の変位を阻止して前記第1の係止部と前記第2の係止部との係止状態を保持する変位阻止部と、
    前記変位阻止部を、前記第1のハウジングに接続された前記第1のケーブルまたは前記第1のハウジングの基端側の部分に連結させる連結部とを備え、
    前記連結部は、嵌合抜去方向に伸長する棒状の2つの腕部を有し、前記変位阻止部は、これら2つの腕部に支持されていることを特徴とする係止保持部材。
  10. 先端側には第1の嵌合部が形成されると共に基端側には第1のケーブルが接続される第1のハウジングと、前記第1のハウジングに設けられた第1の係止部とを備えた前記第1のコネクタと、
    先端側には前記第1のコネクタの前記第1の嵌合部と嵌合される第2の嵌合部が形成されると共に基端側には第2のケーブルが接続される第2のハウジングと、嵌合抜去方向に伸長し、前記第2のハウジングの先端部に近い一端側が第2のハウジングに支持され、前記第2のハウジングの基端部に近い他端側が前記第2のハウジングの周面から離間し、当該他端側が前記第2のハウジングの周面に接離する方向に変位可能であるロック片と、前記ロック片に設けられ、前記ロック片の他端側が前記第2のハウジングの周面から所定距離以上離間した位置にあるときに前記第1の係止部と係止され、前記ロック片の他端側が前記位置から前記第2のハウジングの周面へ接近する方向に変位したときに前記第1の係止部との係止が解除される第2の係止部とを備えた前記第2のコネクタと、を備えたコネクタ装置に用いられ、前記第1のコネクタおよび前記第2のコネクタが互いに嵌合されて係止された状態を保持する係止保持部材であって、
    前記ロック片の他端側と前記第2のハウジングの周面との間に前記第2のハウジングの基端側から挿入され、前記ロック片の他端側の変位を阻止して前記第1の係止部と前記第2の係止部との係止状態を保持する変位阻止部と、
    前記変位阻止部を、前記第1のハウジングに接続された前記第1のケーブルまたは前記第1のハウジングの基端側の部分に連結させる連結部とを備え
    前記連結部の一端側には当該連結部を前記第1のケーブルに取り付ける取付部が設けられ、前記取付部には前記第1のケーブルを挿通させる挿通孔が形成されていることを特徴とする係止保持部材。
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