以下、図1〜図11を用い、実施形態に係る複合機100(画像形成装置に相当)を説明する。本実施の形態に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定せず、単なる説明例にすぎない。
(画像形成装置の概要)
まず、図1に基づき、実施形態に係る複合機100の概要を説明する。図1は、実施形態に係る複合機100の一例を示す図である。
複合機100は、主制御部1と記憶部10を含む。主制御部1は、装置全体の動作を統括し複合機100の各部を制御する。主制御部1は、演算、制御を行うメインCPU11と、印刷に必要な画像処理を画像データに施す画像処理部12を含む。記憶部10はROM、RAM、HDDのような記憶装置を含み、制御用プログラムやデータを記憶する。また、主制御部1は、原稿搬送装置2、画像読取部3と通信可能に接続される。原稿搬送装置2、画像読取部3の詳細は後述する。
主制御部1は、操作パネル4と通信可能に接続される。操作パネル4は、表示パネル41、タッチパネル部42、スタートキーのような設定用のハードキー43を含む。表示パネル41は、ソフトキーやボタンのような操作画像、設定画面のような各種画面、メッセージなどを表示する。タッチパネル部42の出力に基づき、操作された操作画像が認識される。主制御部1は、操作パネル4でなされた使用者の設定どおりに動作するように複合機100を制御する。
又、複合機100は、印刷部5を含む。印刷部5は、エンジン制御部50(エンジン基板)、給紙部5a、搬送部5b、画像形成部5c、定着部5dを含む。エンジン制御部50は、エンジンCPU51、エンジンメモリー52を含む。エンジンメモリー52は、印刷部5の動作制御に用いるデータ、プログラムを記憶する。そして、エンジン制御部50と主制御部1は通信可能に接続される。主制御部1は、印刷指示、印刷ジョブの内容、印刷に用いる画像データをエンジン制御部50に与える。
エンジン制御部50は、原稿搬送装置2と通信可能に接続される。また、エンジン制御部50は、主制御部1の指示に基づき原稿搬送装置2の動作を制御する。具体的に、エンジン制御部50は、原稿の給紙、原稿搬送のような原稿搬送関連処理を制御する。また、エンジン制御部50は、主制御部1の指示に基づき、給紙部5a、搬送部5b、画像形成部5c、定着部5dの動作を制御し、給紙、用紙搬送、トナー像の形成、転写、定着のような印刷関連処理を実際に制御する。エンジン制御部50は、用紙を一枚ずつ給紙部5aに供給させる。エンジン制御部50は、供給された用紙を画像形成部5c、定着部5dを経て排出トレイ(不図示)まで搬送部5bに搬送させる。エンジン制御部50は、搬送部5bより搬送される用紙にのせるトナー像を画像形成部5cに形成させ、トナー像を用紙に転写させる。エンジン制御部50は、用紙に転写されたトナー像を定着部5dに定着させる。搬送部5bは、印刷済用紙を排出トレイ(不図示)に排出する。
又、複合機100は、通信部6を含む。通信部6は、ローカルネットワーク内のPCのようなコンピューター200と通信できる。通信部6は、コンピューター200から画像データのような印刷内容を示すデータと印刷に関する設定を示すデータを含む印刷用データを受信する。主制御部1は、印刷用データに基づく印刷を印刷部5に行わせる。また、通信部6は、ローカルネットワーク外の管理サーバー60(詳細は後述)と通信できる。
また、複合機100には、接続部7が設けられる。接続部7は、USBメモリーや各種メモリーカードのような携帯型記憶媒体70を接続するためのインターフェイスである。接続部7に接続された携帯型記憶媒体70へのデータの書き込みや、携帯型記憶媒体70に記憶されているデータの読み出しを行うことができる。
(原稿の読み取り)
次に、図1〜図3を用いて、実施形態に係る複合機100の原稿読み取りを説明する。図2、図3は、実施形態に係る複合機100の原稿読み取りに関する部分の一例を示す図である。
まず、原稿搬送装置2を説明する。原稿搬送装置2には、原稿搬送制御部20が設けられる。原稿搬送制御部20は、CPUや、制御用のプログラムやデータを記憶するメモリーを含む基板である。原稿搬送制御部20は、主制御部1、エンジン制御部50、読取制御部30と通信可能に接続される。原稿搬送制御部20は、エンジン制御部50からの原稿搬送の指示を受け、原稿搬送装置2の動作制御を行う。
原稿搬送装置2は、セットされた原稿を1枚ずつ、自動的、連続的に読み取り位置(送り読取用コンタクトガラス31)に搬送する。原稿搬送装置2は、原稿搬送方向上流側から順に、原稿トレイ21、供給ローラー22、原稿搬送路23、複数の搬送ローラー対24、排出ローラー対24a、原稿排出トレイ25を備える(図3参照)。又、原稿搬送装置2は、画像読取部3に上下方向に開閉自在であり画像読取部3の各コンタクトガラスを上方から押さえるカバーとして機能する。
原稿トレイ21に用紙が存在する否かを検知するためのセットセンサーS1が原稿搬送装置2に設けられる。原稿読取を伴うジョブの実行指示が操作パネル4になされたとき、原稿搬送制御部20は、セットセンサーS1の出力を確認し、原稿トレイ21に用紙が存在する否かを検知する。原稿トレイ21に原稿があるとき、原稿搬送制御部20は搬送モーター26を駆動させ、原稿搬送に関するローラーを回転させる。
図3に示すように、原稿トレイ21には、原稿トレイ21にセットされた原稿を主走査方向で挟むように規制する一対の規制板21aが設けられる(図2では一方のみ可視)。また、原稿搬送装置2には、規制板21aの位置に応じてセット原稿の主走査方向の幅を検知するための幅検知センサーS2が設けられる(図2参照)。
操作パネル4のスタートキー(不図示)が押されると(読取実行入力がなされると)、供給ローラー22は、原稿トレイ21にセットされた原稿を原稿搬送路23に原稿を1枚ずつ送り出す。原稿は、複数の各搬送ローラー対24に導かれ、送り読取用コンタクトガラス31の上面側を通過する。この通過の際、画像読取部3が読取を行う。そして、読取が完了した原稿は、排出ローラー対24aにより原稿排出トレイ25に排出される。
一方、画像読取部3には、読取制御部30が設けられる(図2参照)。読取制御部30は、CPU、メモリー、集積回路などを含む。読取制御部30は、主制御部1、エンジン制御部50からの指示、信号を受け、画像読取部3の動作の制御を行う。
図3に示すように、画像読取部3には透明板状の送り読取用コンタクトガラス31が配される。そして、送り読取用コンタクトガラス31の右側に、透明板状の載置読取用コンタクトガラス32が配される。画像読取部3内には、光源33と、第1ミラー34aを支持する第1移動枠35aと、第2ミラー34bと第3ミラー34cを支持する第2移動枠35bと、ワイヤー36aと、巻取ドラム36bと、レンズ37と、原稿の反射光に基づき画像データを生成するためのイメージセンサー38が設けられる。
複数本のワイヤー36aが、第1移動枠35a及び第2移動枠35bに取り付けられる(尚、図2では、便宜上、ワイヤー36aを1本のみ図示)。又、ワイヤー36aの他端は巻取ドラム36bに接続される。巻取ドラム36bは、巻取モーター36c(図2参照)を駆動源とする。巻取モーター36cの正逆回転により、第1移動枠35aと第2移動枠35bを水平方向に自在に移動させることができる。
イメージセンサー38の各受光素子(各画素)は、反射光のレベル(受光量)に応じたアナログの電気信号(電流、電圧)を出力する。原稿の主走査方向(原稿搬送方向と垂直な方向)にライン単位で読取が行われ、ライン単位の読取を副走査方向(原稿搬送方向)に連続して繰り返し行って、1枚の原稿が読み取られる。
読取制御部30は、主制御部1やエンジン制御部50からの読み取り開始の指示に基づき、光源33を点灯させる。画像データ生成部39は、イメージセンサー38によって得られた各画素のアナログ電気信号の補正、増幅、量子化を行って、原稿の画像データを生成する。画像データ生成部39が生成した画像データは、記憶部10に転送され、印刷や送信に用いられる。
(固有情報i1)
次に、図2、図4を用いて、実施形態に係る原稿搬送装置2の識別を説明する。図4は、実施形態に係る原稿搬送装置2の識別の流れの一例を示すフローチャートである。
エンジン制御部50(エンジンメモリー52)は、管理情報i0を不揮発的に記憶する。管理情報i0は、固有情報i1、カウント値i2、仕様情報i3を含む(図2参照)。固有情報i1は、原稿搬送装置2がどの個体かを識別するための情報である。固有情報i1は、原稿搬送装置2のそれぞれに固有に割り当てられた情報である。例えば、固有情報i1は、原稿搬送装置2に付けられた名前や、原稿搬送装置2に付されたシリアル番号である。固有情報i1は、原稿搬送制御部20の内部に設けられたROMにも記憶されている。そこで、図4を用いて、原稿搬送装置2の認識の流れの一例を説明する。
図4のスタートは、複合機100の電源ON時や、省電力モードからの復帰時のようなエンジン制御部50への電力供給の開始又は再開により、エンジン制御部50が動作する状態となった時点である。なお、エンジン制御部50が動作している間、一定の周期で図4のフローチャートを実行してもよい。
まず、エンジン制御部50は、原稿搬送装置2(原稿搬送制御部20)との通信を開始する(ステップ♯11)。そして、エンジン制御部50は、所定時間内に原稿搬送装置2から応答があったか否かを確認する(ステップ♯12)。原稿搬送装置2から応答がなかったとき(ステップ♯12のNo)、エンジン制御部50は、原稿搬送装置2が無い(取り付けられていない)と判断する(ステップ♯13)。そして、本フローは終了する。
原稿搬送装置2から応答があったとき(ステップ♯12のYes)、エンジン制御部50は原稿搬送装置2から固有情報i1を取得する(ステップ♯14)。また、エンジン制御部50は、エンジンメモリー52に固有情報i1が記憶されているか否かを確認する(ステップ♯15)。エンジンメモリー52に固有情報i1が記憶されていないとき(初めて固有情報i1を取得したとき、ステップ♯15のNo)、エンジン制御部50は、不揮発的に固有情報i1をエンジンメモリー52に記憶させる(ステップ♯16→エンド)。
エンジンメモリー52に固有情報i1が記憶されているとき(2回目以降の固有情報i1の取得のとき、ステップ♯15のYes)、エンジン制御部50は、取得した固有情報i1と記憶している固有情報i1を比較し、同じであるか否かを確認する(ステップ♯17)。同じとき(ステップ♯17のYes)、エンジン制御部50は、前から取り付けられている原稿搬送装置2のまま(原稿搬送装置2の交換はない)と判定する(ステップ♯18→エンド)。一方、同じでないとき(ステップ♯17のNo)、エンジン制御部50は、原稿搬送装置2が交換されたと判定する(ステップ♯19)。そして、エンジン制御部50は、取得した固有情報i1(交換後の原稿搬送装置2の固有情報i1)への書き換えをエンジンメモリー52に行わせる(ステップ♯110→エンド)。
(カウント値i2)
次に、図2、図5を用いて、実施形態に係る原稿搬送装置2に関するカウント値i2を説明する。図5は、実施形態に係るエンジンメモリー52に記憶される原稿搬送装置2のカウント値i2の更新の流れの一例を示すフローチャートである。
エンジン制御部50のエンジンメモリー52は、原稿搬送装置2がどれだけ使用されたか(使用回数)を示すカウント値i2を記憶する。カウント値i2は、管理情報i0の一部としてエンジンメモリー52に記憶される(図2参照)。カウント値i2は、搬送した原稿の枚数でもよいし、原稿搬送装置2を用いて実行された原稿読み取りを伴うジョブの実行回数でもよい。エンジン制御部50は、原稿搬送装置2が使用されるたびにカウント値i2を更新する。カウント値i2は、積算され、原稿搬送装置2が使用されるほど大きな値となる。
図5を用いて、エンジンメモリー52に記憶されるカウント値i2の更新の流れを説明する。図5のスタートは、操作パネル4のスタートキーの操作により、コピージョブやスキャン送信ジョブのような原稿搬送装置2を用いるジョブが実行された時点である。
まず、エンジン制御部50は、カウント値i2への加算値を定める(ステップ♯21)。実行したジョブ回数をカウントする場合、1ジョブにつき加算値は「1」とされる。搬送した原稿の枚数をカウントする場合、搬送した原稿の枚数が加算値とされる。
そして、エンジン制御部50(エンジンCPU51)は、今まで記憶されていたカウント値i2に加算値を加えてカウント値i2を更新する(ステップ♯22→エンド)。このように、原稿搬送装置2のカウント値i2は、エンジン制御部50に記憶される。また、エンジン制御部50は、原稿搬送装置2を用いたジョブが実行されるたびにカウント値i2を積算、更新する。
(管理情報i0のやりとりの概要)
次に、図6を用いて、実施形態に係る複合機100での管理情報i0(固有情報i1、カウント値i2、仕様情報i3)のやりとりの概要を説明する。図6は、実施形態に係る複合機100での管理情報i0のやりとりの概要を示す図である。
原稿搬送装置2は、複合機100の本体とコネクター(不図示)により接続されている。そして、原稿搬送装置2は、コネクターを外して複合機100から取り外すことができる。これにより、別の画像形成装置に取り付けられていた原稿搬送装置2を新たに複合機100に取り付けることができる。また、現在、複合機100に取り付けられている原稿搬送装置2を別の画像形成装置に取り付け、原稿搬送装置2を再利用することもできる。
しかし、カウント値i2は原稿搬送装置2に記憶されていないので、原稿搬送装置2の交換がなされたとき、原稿搬送装置2が新たに取り付けられた画像形成装置は正しいカウント値i2を知ることができない。例えば、別の画像形成装置に取り付けられていた原稿搬送装置2を新たに複合機100に取り付けた場合、エンジン制御部50は、新たに取り付けられた原稿搬送装置2のカウント値i2を得なければ、今まで新たに取り付けられた原稿搬送装置2がどれほど使用されてきたか知ることができない。また、現在、複合機100に取り付けられている原稿搬送装置2を別の画像形成装置に取り付けた場合、別の画像形成装置は、新たに取り付けられた原稿搬送装置2がどれほど使用されてきたか知ることができない。更に、エンジン制御部50(エンジン基板)が故障や寿命により交換されたとき、取り付けられている原稿搬送装置2のカウント値i2が失われる。
そこで、複合機100では、エンジンメモリー52に記憶された管理情報i0を出力できるようになっている。また、複合機100だけでなく、別の画像形成装置で出力された管理情報i0を取り込めるようになっている。
具体的に、図6に示すように、複合機100がインターネットのようなグローバルなネットワーク300を介し、外部に設けられた管理サーバー60と通信可能であるとき、複合機100は、管理サーバー60に管理情報i0を出力できる。これにより、原稿搬送装置2の交換やエンジン制御部50の交換があったとき、エンジン制御部50は、管理サーバー60に記憶されている管理情報i0を得て、取り付けられている原稿搬送装置2の正しいカウント値i2を得られる。複合機100の製造会社や、複合機100のメンテナンス会社により、管理サーバー60が設けられる。管理サーバー60は、管理対象となる各画像形成装置から管理情報i0を収集、蓄積する。
複合機100が外部の管理サーバー60と通信可能ではない場合もある。情報セキュリティの観点から、複合機100への接続をローカルネットワーク内のコンピューター200に限っている場合がある。管理サーバー60と通信できない場合でも、複合機100は、接続部7に接続されるUSBメモリーのような携帯型記憶媒体70に管理情報i0を出力できる。また、原稿搬送装置2の交換やエンジン制御部50の交換があったとき、エンジン制御部50は、接続部7に接続される携帯型記憶媒体70から管理情報i0を得て、取り付けられている原稿搬送装置2の正しいカウント値i2を得られる。
(管理サーバー60との管理情報i0のやりとり)
次に、図7〜図9を用いて、実施形態に係る複合機100と管理サーバー60との管理情報i0のやりとりを説明する。図7は、実施形態に係る複合機100による管理サーバー60への管理情報i0の送信の流れの一例を示すフローチャートである。図8は、実施形態に係る複合機100による管理サーバー60からの管理情報i0の取得の流れの一例を示すフローチャートである。図9は実施形態に係る報知画面8の一例を示す図である。
まず、図7を用いて、複合機100から管理サーバー60への管理情報i0の送信の流れの一例を説明する。言い換えると、管理サーバー60による各原稿搬送装置2の管理情報i0の収集の流れの一例を説明する。
図7のスタートは、予め定められた管理情報送信時である。管理サーバー60への管理情報i0の送信の場合、予め定められた管理情報送信時は、管理情報i0を送信すると設定された時間(時点)である。管理情報送信時は適宜定めることができる。例えば、1日1回決まった時間、数時間ごと、数十分ごと、原稿搬送を伴うジョブが実行されるごとなど、管理サーバー60に管理情報i0を送信する時点が予め定められる。
まず、エンジン制御部50は、管理サーバー60との通信を通信部6に確立させる(ステップ♯31)。そして、エンジン制御部50は、管理サーバー60に向けて、エンジンメモリー52に記憶された固有情報i1、カウント値i2、仕様情報i3を含む管理情報i0を通信部6に送信させる(ステップ♯32)。カウント値i2がどの原稿搬送装置2に対応するカウント値i2であるかを識別するため、固有情報i1がカウント値i2に付される。仕様情報i3は、原稿読み取りに関する複合機100の仕様(機能)を示す情報である(詳細は後述)。仕様情報i3の内容は適宜定めることができる。
管理サーバー60は、受信した管理情報i0を記憶する(ステップ♯32)。管理サーバー60は、固有情報i1、カウント値i2、仕様情報i3をそれぞれ関連付けて(紐付けて)記憶する。各原稿搬送装置2の管理情報i0は、管理サーバー60内のHDDのような不揮発性の大容量記憶装置に蓄積される。この管理サーバー60への管理情報i0の蓄積により、現在複合機100に取り付けられている原稿搬送装置2を別の画像形成装置に付け替えても、別の画像形成装置に正しいカウント値i2を記憶させることができる。
次に、図8を用いて管理サーバー60に記憶された管理情報i0に基づくカウント値i2の書き換えの流れを説明する。図8のスタートは、管理サーバー60に記憶された管理情報i0に基づいてエンジンメモリー52のカウント値i2の書き換えを行う時点である。具体的に、エンジン制御部50が原稿搬送装置2の交換を認識したとき(図4のステップ♯19参照)である。言い換えると、複合機100の原稿搬送装置2が交換された(付け替えられた)時点である。
また、エンジン制御部50(エンジン基板)の交換時にも、新しいエンジン制御部50に原稿搬送装置2の正しいカウント値i2を記憶させる必要がある。そこで、複合機100では、操作パネル4にカウント値i2の書き換えの指示を行うことができる。そのため、図8のスタートは、管理サーバー60に記憶された管理情報i0に基づくカウント値i2の書き換えを指示する入力が操作パネル4(タッチパネル部42やハードキー43)になされた時点でもある。
まず、エンジン制御部50は、管理サーバー60との通信を通信部6に確立させる(ステップ♯41)。そして、エンジン制御部50は、取り付けられている原稿搬送装置2に対応する管理情報i0の有無の管理サーバー60への問い合わせを通信部6に行わせる(ステップ♯42)。例えば、エンジン制御部50は、取り付けられている原稿搬送装置2から取得した固有情報i1を通信部6に送信させ、特定の原稿搬送装置2の管理情報i0が管理サーバー60記憶されているか否かを問い合わせる。
そして、エンジン制御部50は、管理サーバー60からの回答に基づき、取り付けられている原稿搬送装置2に対応する管理情報i0にあるか否か(記憶されているか否か)を確認する(ステップ♯43)。取り付けられている原稿搬送装置2に対応する管理情報i0が記憶されていない回答を受信したとき(ステップ♯43のNo)、エンジン制御部50は、カウント値i2をゼロとする更新をエンジンメモリー52に行わせる(ステップ♯44)。新品の原稿搬送装置2が取り付けられることもあるためである。そして、本フローは終了する(エンド)。一方、取り付けられている原稿搬送装置2に対応する管理情報i0が管理サーバー60に記憶されている回答を受信したとき(ステップ♯43のYes)、エンジン制御部50は管理サーバー60から取り付けられている原稿搬送装置2に対応する管理情報i0(固有情報i1、カウント値i2、仕様情報i3)を通信部6に取得させる(ステップ♯45)。
本フローが原稿搬送装置2への交換に起因して開始されている場合、元の画像形成装置が以前に管理サーバー60とやりとりし、原稿搬送装置2の管理情報i0を管理サーバー60に送信していたということになる。エンジン制御部50の交換の場合、複合機100がもともと定期的に送信し、管理サーバー60に記憶された管理情報i0が利用される。
そして、エンジン制御部50は、記憶しているカウント値i2を通信部6が取得した管理情報i0に含まれるカウント値i2に書き換える(ステップ♯46)。この場合、エンジン制御部50は、書き換え後のカウント値i2に基づき、カウント値i2と寿命に関する情報を含む報知画面8を操作パネル4(表示パネル41)に表示させる(ステップ♯47)。そして、本フローは終了する(エンド)。
図9は、報知画面8の一例を示す。エンジン制御部50は、取り付けられている原稿搬送装置2の固有情報i1に基づき、原稿搬送装置2の名前やシリアル番号を報知画面8内に表示させる。また、エンジン制御部50は、書き換えたカウント値i2に基づき、カウント値i2を報知画面8内に表示させる。図9では、報知画面8の左上に原稿を搬送した枚数をカウント値i2として表示する例を示している。また、エンジン制御部50は、原稿搬送装置2の寿命が尽きたとみなす閾値(枚数)を報知画面8内に表示させる(図9での寿命予想の項目)。閾値は予め定められる値である。閾値は、原稿搬送装置2の耐用に関する実験結果に基づき定めることができる。
また、エンジン制御部50は、カウント値i2を閾値で除した比率に基づく図形であって、原稿搬送装置2の寿命の残りの目安を示す図形を報知画面8内に表示させる。図9では、報知画面8の左下に配された図形であって、複数の矩形を目盛りとした図形が、寿命の残りの目安を示す図形である。図9では、カウント値i2を閾値で除した比率が80%程度である例を示している。
また、エンジン制御部50は、前に原稿搬送装置2が取り付けられていた画像形成装置の仕様と、現在、原稿搬送装置2が取り付けられている画像形成装置の仕様を報知画面8内に表示させる。図9の報知画面8のうち、右半分が仕様に関する表示部分である。
上述したように、管理サーバー60に送信される管理情報i0には取り付けられている画像形成装置の仕様を示す仕様情報i3が含まれる。そして、原稿搬送装置2の交換を認識したとき、エンジン制御部50は、管理サーバー60から取得した管理情報i0に含まれる仕様情報i3(前に取り付けられていた原稿搬送装置2の仕様情報i3)に基づき、前に原稿搬送装置2が取り付けられていた画像形成装置の仕様と、現在、原稿搬送装置2が取り付けられている複合機100の仕様を操作パネル4に表示させる。なお、自機の仕様情報i3は、エンジン制御部50に記憶されている。
図9では、原稿搬送装置2が前に取り付けられていた画像形成装置では、両面読み取りが可能という仕様が右下の位置に表示される例を示している。また、図9では、現在、原稿搬送装置2が取り付けられている複合機100では、片面読み取りが可能という仕様が右上の位置に表示される例を示している。
さらに、エンジン制御部50は、仕様情報i3に基づき、前に原稿搬送装置2が取り付けられていた画像形成装置と、原稿搬送装置2が取り付けられている現在の画像形成装置の仕様のうち、差異の部分を操作パネル4に強調表示させる。図9では、差異部分の背景色と一致部分の背景色を異ならせることにより、強調表示をする例を示している。なお、強調表示の態様は、通常の表示態様に対する背景色の変更に限らない。文字の点滅、文字の白抜、文字色の変更、文字サイズの変更などによって、通常の表示と異ならせることにより強調表示がなされてもよい。
ここで、複合機100では、原稿搬送装置2の交換時やエンジン制御部50の交換時に限られず、任意の時点に報知画面8を表示させることができる。言い換えると、使用回数と寿命に関する情報の表示指示を操作パネル4が受け付けたとき、操作パネル4は、制御部に記憶されるカウント値i2に基づき、現在取り付けられている原稿搬送装置2の使用回数と寿命に関する情報を表示する。
(携帯型記憶媒体70との管理情報i0のやりとり)
次に、図9、図10、図11を用いて、実施形態に係る複合機100と、携帯型記憶媒体70との管理情報i0のやりとりを説明する。図10は、実施形態に係る複合機100による携帯型記憶媒体70への管理情報i0の書き込みの流れの一例を示すフローチャートである。図11は、実施形態に係る複合機100による携帯型記憶媒体70から管理情報i0の読み出しの流れの一例を示すフローチャートである。
まず、図10を用いて、複合機100から携帯型記憶媒体70への管理情報i0の書き込みの流れの一例を説明する。
管理サーバー60と通信できない場合でも、携帯型記憶媒体70への管理情報i0の書き込み指示を操作パネル4に入力をすることにより、接続部7のソケットに差し込まれた携帯型記憶媒体70に管理情報i0を記憶させることができる。これにより、管理情報i0を携帯型記憶媒体70にバックアップすることができる。なお、管理サーバー60と通信できる場合でも、操作パネル4への指示入力により、携帯型記憶媒体70に管理情報i0を記憶させることができる。
そして、図10のスタートは、携帯型記憶媒体70が接続部7に差し込まれている状態であって、予め定められた管理情報送信時である。携帯型記憶媒体70に管理情報i0を記憶させる場合、管理情報送信時は、携帯型記憶媒体70への管理情報i0の書き込み指示が操作パネル4に入力された時点である。
まず、エンジン制御部50は、接続部7を介し携帯型記憶媒体70の存在を認識する(ステップ♯51)。そして、エンジン制御部50は、エンジンメモリー52に記憶された固有情報i1、カウント値i2、仕様情報i3を含む管理情報i0の携帯型記憶媒体70への書き込みを接続部7に行わせる(ステップ♯52)。書き込まれる管理情報i0は管理サーバー60に送信する管理情報i0と同様である。携帯型記憶媒体70は書き込まれた管理情報i0を不揮発的に記憶する(ステップ♯53)。携帯型記憶媒体70は、固有情報i1、カウント値i2、仕様情報i3をそれぞれ関連付けて(紐付けて)記憶する。
この携帯型記憶媒体70への書き込みにより、現在複合機100に取り付けられている原稿搬送装置2を別の画像形成装置に付け替えても、別の画像形成装置に正しいカウント値i2を記憶させることができる。
次に、図11を用いて携帯型記憶媒体70に記憶された管理情報i0に基づくカウント値i2の書き換えの流れを説明する。図11のスタートは、携帯型記憶媒体70に記憶された管理情報i0に基づくカウント値i2の書き換えを行う時点である。例えば、サービスマンのような原稿搬送装置2やエンジン制御部50の交換を行った者により、携帯型記憶媒体70に記憶された管理情報i0に基づくカウント値i2の書き換えを指示する入力が操作パネル4(タッチパネル部42やハードキー43)になされた時点である。また、図11のスタートは、エンジン制御部50が原稿搬送装置2の交換を認識したとき(図4のステップ♯19参照)であってもよい。
そして、図11のスタートの時点には、携帯型記憶媒体70が接続部7に差し込まれている。この携帯型記憶媒体70には、原稿搬送装置2が取り付けられていた元の画像形成装置に記憶される管理情報i0が既に書き込まれている。具体的に、元の画像形成装置のソケットに携帯型記憶媒体70を差し込み、図10のフローチャートのような手順で管理情報i0が携帯型記憶媒体70に書き込みされた後、その携帯型記憶媒体70が複合機100の接続部7に差し込まれている。
まず、エンジン制御部50は、接続部7を介し、携帯型記憶媒体70の存在を認識する(ステップ♯61)。そして、エンジン制御部50は、携帯型記憶媒体70に記憶されているデータのうち、取り付けられている原稿搬送装置2に対応する管理情報i0が記憶されているか否かを確認する(ステップ♯62)。具体的に、エンジン制御部50は、携帯型記憶媒体70に記憶されているデータのうち、取り付けられている原稿搬送装置2の固有情報i1と一致する固有情報i1を含む管理情報i0を探す。
取り付けられている原稿搬送装置2に対応する管理情報i0が携帯型記憶媒体70にないとき(ステップ♯62のNo)、エンジン制御部50は、カウント値i2をゼロとする更新をエンジンメモリー52に行わせる(ステップ♯63)。新品の原稿搬送装置2が取り付けられることもあるためである。そして、本フローは終了する(エンド)。
一方、携帯型記憶媒体70に取り付けられている原稿搬送装置2に対応する管理情報i0が記憶されているとき(ステップ♯62のYes)、エンジン制御部50は、携帯型記憶媒体70から取り付けられている原稿搬送装置2に対応する管理情報i0(固有情報i1、カウント値i2、仕様情報i3)を接続部7に読み出させる(ステップ♯64)。
そして、エンジン制御部50は、記憶しているカウント値i2を接続部7が取得したカウント値i2に書き換える(ステップ♯65)。この場合、エンジン制御部50は、書き換え後のカウント値i2に基づき、カウント値i2と寿命に関する情報を含む報知画面8を操作パネル4(表示パネル41)に表示させる(ステップ♯66)。そして、本フローは終了する(エンド)。表示させる報知画面8は、管理サーバー60から管理情報i0を取得する場合と同様でよい(図9参照)。
なお、携帯型記憶媒体70の管理情報i0の内容の書き換えや盗用がなされないように、パスワードを操作パネル4に入力しなければ、管理情報i0を携帯型記憶媒体70に書き込めないようにしてもよい。また、携帯型記憶媒体70に記憶させる管理情報i0を暗号化し、操作パネル4に復号のための鍵情報を入力しなければ、携帯型記憶媒体70かに管理情報i0を読み出せないようにしてもよい。
このようにして、実施形態に係る画像形成装置は、操作パネル4、原稿搬送装置2、制御部(エンジン制御部50)、通信インターフェイス部(通信部6、接続部7)を備える。操作パネル4は、使用者の操作を受け付け、表示を行う。原稿搬送装置2は、それぞれの原稿搬送装置2に固有に割り当てられた固有情報i1を記憶し、読み取り位置に向けてセットされた原稿を搬送する。画像読取部3は、原稿搬送装置2が搬送する原稿を読み取って画像データを生成する。制御部は、画像形成装置(複合機100)に取り付けられた原稿搬送装置2と通信を行い、原稿搬送装置2が記憶する固有情報i1に基づき取り付けられている原稿搬送装置2を認識し、取り付けられた原稿搬送装置2の固有情報i1と原稿搬送装置2の使用回数を示すカウント値i2を含む管理情報i0を記憶する。通信インターフェイス部は、通信可能に接続された記憶装置(管理サーバー60、携帯型記憶媒体70)と通信するための部分である。制御部は、予め定められた管理情報送信時に記憶装置に向けて管理情報i0を通信インターフェイス部に送信させ、原稿搬送装置2の交換を認識したとき、又は、操作パネル4にカウント値i2の書き換えの指示が入力されたとき、記憶装置から取り付けられている原稿搬送装置2の固有情報i1に対応する管理情報i0を通信インターフェイス部に取得させ、記憶しているカウント値i2を通信インターフェイス部が取得した固有情報i1に含まれるカウント値i2に書き換える。
これにより、現在取り付けられている原稿搬送装置2の管理情報i0のバックアップデータを記憶装置に記憶させておくことができる。そのため、現在、画像形成装置(複合機100)に取り付けられている原稿搬送装置2を別の画像形成装置に付け替えたとき、別の画像形成装置は、バックアップされた管理情報i0に基づき、取り付けられた原稿搬送装置2の正しいカウント値i2を得られる。また、別の画像形成装置に取り付けられていた原稿搬送装置2への交換が行われたときであって、別の画像形成装置で記憶装置への管理情報i0の記憶が行われているとき、原稿搬送装置2が交換された画像形成装置(複合機100)は、記憶装置に記憶された管理情報i0を取り込み、現在取り付けられている原稿搬送装置2に対応する管理情報i0を取得できる。これにより、原稿搬送装置2の交換があったとき、原稿搬送装置2のカウント値i2を現在取り付けられている原稿搬送装置2に対応する値(正しい値)に自動的に書き換えることができる。
また、原稿搬送装置2のカウント値i2を記憶する制御部(基板)の交換が行われたとき、操作パネル4にカウント値i2の書き換えの指示を行うだけで、制御部が記憶する原稿搬送装置2のカウント値i2を、現在取り付けられている原稿搬送装置2に対応する値(正しい値)に自動的に書き換えることもできる。
また、カウント値i2の書き換えがなされたとき、操作パネル4は、書き換え後のカウント値i2に基づき、取り付けられている原稿搬送装置2の使用回数と寿命に関する情報を表示する。これにより、交換後の原稿搬送装置2に関する情報を使用者に知らせることができる。例えば、中古の原稿搬送装置2への交換がなされたとき、中古の原稿搬送装置2の寿命を使用者に知らせることができる。しかも、正しい原稿搬送装置2のカウント値i2に基づき使用回数と寿命に関する情報を使用者に示すことができる。
所有する2台の画像形成装置(複合機100)間での原稿搬送装置2の取り替えが行われる場合がある。そして、画像形成装置(複合機100)の機種により仕様は異なる場合がある。そこで、管理情報i0には、取り付けられている画像形成装置の仕様情報i3を含める。そして、原稿搬送装置2の交換を認識したとき、制御部は、取得した固有情報i1に含まれる仕様情報i3に基づき、前に原稿搬送装置2が取り付けられていた画像形成装置の仕様と、現在、原稿搬送装置2が取り付けられている画像形成装置の仕様を報知画面8内に表示させる。これにより、原稿搬送装置2が取り付けられていた元の画像形成装置と、新たに原稿搬送装置2が取り付けられた画像形成装置の仕様上(機能上)の差異を使用者に知らせることができる。
また、制御部は、仕様情報i3に基づき、前に原稿搬送装置2が取り付けられていた画像形成装置と、原稿搬送装置2が取り付けられている現在の画像形成装置の仕様のうち、差異の部分を表示パネル41に強調表示させる。これにより、原稿搬送装置2が取り付けられていた元の画像形成装置と新たに原稿搬送装置2が取り付けられた画像形成装置の仕様上の差異を強調して使用者に知らせることができる。
また、使用回数と寿命に関する情報を含む報知画面8の表示指示を操作パネル4が受け付けたとき、表示パネル41は、制御部に記憶されるカウント値i2に基づき、報知画面8を表示する。これにより、いつでも確認したいときに、現在取り付けられている原稿搬送装置2の使用回数や寿命に関する情報を表示させることができる。
また、通信インターフェイス部は、ネットワーク300を介して記憶装置(管理サーバー60)と通信する通信部6でもよい。ネットワーク300を介して管理サーバー60と通信可能である場合、制御部は、管理情報送信時に、管理サーバー60に向けて管理情報i0を通信部6に送信させ、原稿搬送装置2の交換を認識したとき、又は、操作パネル4にカウント値i2の書き換えの指示が入力されたとき、管理サーバー60に記憶されている管理情報i0であって取り付けられている原稿搬送装置2に対応する管理情報i0を通信部6に取得させ、記憶しているカウント値i2を通信部6が取得した管理情報i0に含まれるカウント値i2に書き換える。これにより、外部の管理サーバー60のような記憶装置に管理情報i0を記憶させることができる。
また、通信インターフェイス部は、記憶装置としての携帯型記憶媒体70が差し込まれる接続部7でもよい。制御部は、管理情報i0の携帯型記憶媒体70への書き込み指示が操作パネル4に入力されたとき、接続部7に接続された携帯型記憶媒体70への管理情報i0の書き込みを接続部7に行わせ、原稿搬送装置2の交換を認識したとき、又は、操作パネル4にカウント値i2の書き換えの指示が入力されたとき、接続部7に接続された携帯型記憶媒体70からの管理情報i0の読み出しを接続部7に行わせ、記憶しているカウント値i2を接続部7が読み出した管理情報i0に含まれるカウント値i2に書き換える。これにより、画像形成装置(複合機100)がネットワーク通信できない環境のときでも、接続部7にUSBメモリーやメモリーカードのような携帯型記憶媒体70を接続しておけば、携帯型記憶媒体70に管理情報i0を記憶させることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に係る2台の複合機100と、記憶装置(管理サーバー60、携帯型記憶媒体70)による画像形成システムの発明として捉えることもできる。具体的に画像形成システムは、第1画像形成装置(1台目の複合機100)と、第2画像形成装置(2台目の複合機100)と、記憶装置を含む。そして、第1画像形成装置と第2画像形成装置は、それぞれ、原稿搬送装置2に固有に割り当てられた固有情報i1を記憶し、読み取り位置に向けてセットされた原稿を搬送する原稿搬送装置2と、原稿搬送装置2が搬送する原稿を読み取って画像データを生成する画像読取部3と、画像形成装置に取り付けられた原稿搬送装置2と通信を行い、原稿搬送装置2が記憶する固有情報i1に基づき取り付けられている原稿搬送装置2を認識し、取り付けられた原稿搬送装置2の固有情報i1と原稿搬送装置2の使用回数を示すカウント値i2を含む管理情報i0を記憶する制御部と、記憶装置と通信するための通信インターフェイス部と、を含む。第1画像形成装置の制御部は、予め定められた管理情報送信時に記憶装置に向けて管理情報i0を通信インターフェイス部に送信する。第2画像形成装置の制御部は、原稿搬送装置2の交換を認識したとき、又は、操作パネル4にカウント値i2の書き換えの指示が入力されたとき、記憶装置から取り付けられている原稿搬送装置2の固有情報i1に対応する管理情報i0を通信インターフェイス部に取得させ、記憶しているカウント値i2を通信インターフェイス部が取得した固有情報i1に含まれるカウント値i2に書き換える。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明の範囲はこれに限定されず、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。