JP2022096897A - 電子機器および電子機器におけるログ保存方法 - Google Patents

電子機器および電子機器におけるログ保存方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 機器本体および周辺装置を備える電子機器において、当該機器本体および周辺装置間での通信にエラーが発生したときに、所定のログ情報が周辺装置側の記憶手段に記憶される構成を提供する。【解決手段】 本発明に係る複合機10によれば、機器本体としての複合機本体10aと、周辺装置としてのオプション給紙ユニット50との間で、有線伝送路70を介して通信が行われる。ここで、通信エラーが発生すると、複合機本体10a側において、有線伝送路70のうちのDTR信号線路74に、当該通信エラーの非発生時とは異なる態様の特定信号が供給される。この特定信号がオプション給紙ユニット50側で検知されると、その時点での当該オプション給紙ユニット50の状態を表すデータが、ログ情報として、オプション給紙ユニット50の補助記憶部(50a)に記憶される。【選択図】 図2

Description

本発明は、電子機器および電子機器におけるログ保存方法に関し、特に、機器本体と、当該機器本体との間で複数の信号線路を含む有線伝送路を介して通信を行う周辺装置と、を備える、電子機器および電子機器におけるログ保存方法に関する。
機器本体と周辺装置とを備える電子機器の一例が、特許文献1に開示されている。この特許文献1に開示された技術によれば、機器本体としての画像形成装置本体と、周辺装置としてのオプション給紙装置との間で、有線伝送路を介して通信が行われる。有線伝送路は、送信データ伝送用のTDX線路、受信データ伝送用のRXD線路、および、制御信号としてのストローブ信号伝送用のSTB線路、という3つの信号線路を含む。
特開2006-137159号公報
この特許文献1に開示された技術の如く有線伝送路を介して通信が行われる構成においては、外来ノイズなどの外的要因、あるいは、バグや故障などの内的要因により、当該通信にエラーが発生する場合がある。一般に、機器本体側では、ハードディスクドライブなどの比較的に記憶容量の大きい記憶手段が設けられており、通信エラーの発生時を含め、当該記憶手段に適宜のログ情報が記憶され、言わば蓄積される。このログ情報は、とりわけ通信エラー発生時のログ情報は、当該通信エラーを解析する際の手掛かりとなる。
これに対して、周辺装置側にも、記憶手段が設けられており、たとえばフラッシュメモリが設けられている。ただし、周辺装置側の記憶手段の記憶容量は、機器本体側の記憶手段の記憶容量と比べて遙かに小さい。したがって、周辺装置側の記憶手段にログ情報を蓄積することはできない。その一方で、たとえば少なくとも通信エラーの発生時に、周辺装置側の記憶手段にもログ情報を記憶することができれば、当該通信エラーをより効率的に解析し得ることが、期待される。
そこで、本発明は、通信エラー発生時のログ情報を周辺装置側の記憶手段に記憶することができる、新規な電子機器および電子機器におけるログ保存方法を提供することを、目的とする。
この目的を達成するために、本発明は、電子機器に係る第1の発明と、電子機器におけるログ保存方法に係る第2の発明と、を含む。
このうちの電子機器に係る第1の発明は、機器本体および周辺装置を備える。これら機器本体および周辺装置間では、複数の信号線路を含む有線伝送路を介して通信が行われる。ここで、機器本体は、エラー検知手段および特定信号供給手段を備える。エラー検知手段は、周辺装置との間での通信にエラーが発生したかどうかを検知する。そして、特定信号供給手段は、エラーが発生したことがエラー検知手段により検知されたとき、有線伝送路に含まれる複数の信号線路のうちの特定線路に、当該エラーの非発生時とは異なる態様の特定信号を供給する。一方、周辺装置は、記憶手段を備える。併せて、周辺装置は、特定信号検知手段および記憶制御手段を備える。特定信号検知手段は、特定線路を監視して、当該特定線路に特定信号が供給されたかどうかを検知する。そして、記憶制御手段は、特定線路に特定信号が供給されたことが特定信号検知手段により検知されたとき、周辺装置に係る所定のログ情報を記憶手段に記憶する。
なお、本第1の発明において、特定線路は、たとえば機器本体から周辺装置へ所定の制御信号を伝送するための制御用線路であってもよい。
この場合、所定の制御信号は、ハイレベルおよびローレベルの一方のレベルとなることにより周辺装置に対して通信を許可し、当該ハイレベルおよびローレベルの他方のレベルとなることにより周辺装置に対して通信を不許可とする、2値信号であってもよい。
また、本第1の発明において、特定信号供給手段は、エラーの種類に応じた態様の特定信号を特定線路に供給してもよい。そして、記憶制御手段は、特定信号の態様に応じたログ情報を記憶手段に記憶してもよい。
本第1の発明に係る電子機器として、たとえば画像記録媒体に画像を形成する画像形成装置がある。
このような画像形成装置の周辺装置としては、たとえば画像記録媒体を機器本体へ供給する画像記録媒体供給装置、とりわけ用紙などのシート状の画像記録媒体を機器本体へ供給する給紙装置、がある。
本発明のうちの第2の発明に係る電子機器におけるログ保存方法は、機器本体および周辺装置を備える電子機器に適用される。ここで、機器本体および周辺装置間では、複数の信号線路を含む有線伝送路を介して通信が行われる。その上で、本第2の発明は、機器本体側で行われるエラー検知ステップおよび特定信号供給ステップ、ならびに、周辺装置側で行われる特定信号検知ステップおよび記憶制御ステップを含む。エラー検知ステップでは、機器本体および周辺装置間での通信にエラーが発生したかどうかを検知する。そして、特定信号供給ステップでは、エラーが発生したことがエラー検知ステップにより検知されたとき、有線伝送路に含まれる複数の信号線路のうちの特定線路に、当該エラーの非発生時とは異なる態様の特定信号を供給する。さらに、特定信号検知ステップでは、特定線路を監視して、当該特定線路に特定信号が供給されたかどうかを検知する。そして、記憶制御ステップでは、特定線路に特定信号が供給されたことが特定信号検知手段により検知されたとき、当該周辺装置に係る所定のログ情報を当該周辺装置が備える記憶手段に記憶する。
本発明によれば、機器本体および周辺装置を備える電子機器において、当該機器本体および周辺装置間での通信にエラーが発生したときに、所定のログ情報が周辺装置側の記憶手段に記憶される。このことは、たとえば通信エラーを解析するのに極めて有益である。
図1は、本発明の第1実施例に係る複合機の電気的な構成を示すブロック図である。 図2は、第1実施例における複合機本体とオプション給紙ユニットとの電気的な結合部分の構成を模式的に示す図である。 図3は、第1実施例における複合機本体とオプション給紙ユニットとの間での通信要領の一例を示す図である。 図4は、第1実施例における通信エラー発生時のDTR信号の態様を示す図である。 図5は、第1実施例における複合機本体側の主記憶部のRAM内の構成を概念的に示すメモリマップである。 図6は、第1実施例におけるオプション給紙ユニット側の主記憶部のRAM内の構成を概念的に示すメモリマップである。 図7は、第1実施例におけるログ保存指示タスクの流れを示すフロー図である。 図8は、第1実施例におけるログ保存制御タスクの流れを示すフロー図である。 図9は、本発明の第2実施例における起動中の通信エラー発生時のDTR信号の態様を示す図である。 図10は、第2実施例における給紙中の通信エラー発生時のDTR信号の態様を示す図である。 図11は、第2実施例におけるログ保存制御タスクの流れを示すフロー図である。
[第1実施例]
本発明の第1実施例について、図1に示される複合機10を例に挙げて説明する。
本第1実施例に係る複合機10は、コピー機能、プリンタ機能、イメージスキャナ機能、ファクス機能などの複数の機能を有する。このため、複合機10は、画像読取部12、画像形成部14、給紙部16、操作表示部18、制御部20、補助記憶部22および通信部24を備える。これらは、互いに共通のバス30を介して接続される。また、複合機10は、オプション装置の1つであるオプション給紙ユニット50を備える。このオプション給紙ユニット50は、複合機10の下部に設けられ、厳密には複合機10のうちのオプション給紙ユニット50を除く機器本体としての複合機本体10aの下部に設けられた給紙部16の下方において、当該給紙部16と機械的かつ電気的に結合される。
画像読取部12は、画像読取手段の一例である。すなわち、画像読取部12は、不図示の原稿の画像を読み取って、当該原稿の画像に応じた2次元の読取画像データを出力する、画像読取処理を担う。このような画像読取部12は、不図示の原稿が載置される不図示の原稿台を備える。原稿台は、矩形平板状のガラスなどの透明硬質部材により形成される。この原稿台の下方に、不図示の光源、ミラー、レンズ、ラインセンサなどを含む画像読取ユニットと、当該画像読取ユニットによる画像読取位置を原稿台の下面に沿って移動させるための不図示の駆動機構と、が設けられる。そして、原稿台の上方には、当該原稿台に載置された原稿を押さえるための不図示の原稿押さえカバーが設けられる。なお、原稿押さえカバーには、オプション装置の1つである不図示の自動原稿送り装置(ADF)が設けられる場合がある。
画像形成部14は、画像形成手段の一例である。すなわち、画像形成部14は、画像読取部12から出力される読取画像データなどの適宜の画像データに基づく画像を不図示の用紙などのシート状の画像記録媒体に形成する、画像形成処理を担う。この画像形成処理は、公知の電子写真方式により行われる。このため、画像形成部14は、不図示の感光体ドラム、帯電ユニット、露光ユニット、現像ユニット、転写ユニット、定着装置ユニット、クリーニングユニット、除電ユニットなどを備える。この画像形成部14による画像形成処理により画像が形成された後の画像記録媒体、言わば印刷物は、不図示の排紙トレイに排出される。なお、画像形成部14は、電子写真方式に限らず、インクジェット方式などの他の方式によって、画像形成処理を行うものであってもよい。
給紙部16は、給紙手段の一例である。すなわち、給紙部16は、1または複数の不図示の給紙カセットを有する。それぞれの給紙カセットには、適宜の規定サイズの用紙が収容される。また、給紙部16は、前述の如くオプション給紙ユニット50と機械的かつ電気的に結合される。オプション給紙ユニット50は、1または複数の不図示の給紙カセットを有する。このオプション給紙ユニット50が有するそれぞれの給紙カセットにも、適宜の規定サイズの用紙が収容される。そして、給紙部16は、いずれかの給紙カセットを給紙元として、当該給紙元から画像形成部14へ用紙を1枚単位で供給する。なお、給紙部16とオプション給紙ユニット50とは、不図示の適当な機械的要素により、機械的に結合される。併せて、給紙部16とオプション給紙ユニット50とは、適当な電気的要素により、たとえば一対のコネクタ16aおよび50aにより、電気的に結合される。コネクタ16aおよび50aとしては、たとえばドロワコネクタが採用される。
オプション給紙ユニット50は、当該オプション給紙ユニット50用のコンピュータとしてのCPU50bを有する。併せて、オプション給紙ユニット50は、CPU50bが直接的にアクセス可能な主記憶手段としての主記憶部50cを有する。この主記憶部50cは、たとえば不図示のROMおよびRAMを含む。このうちのROMには、CPU50bの動作を制御するための制御プログラム、いわゆるファームウェアが、記憶される。そして、RAMは、CPU50bが制御プログラムに基づく処理を実行する際の作業領域やバッファ領域などを構成する。さらに、オプション給紙ユニット50は、補助記憶部50dを有する。この補助記憶部50dは、たとえばフラッシュメモリを含む。この補助記憶部50dには、たとえばオプション給紙ユニット50のファームウェアのバージョン情報が記憶される。このため、補助記憶部50dの記憶容量は、比較的に小さく、とりわけ複合機本体10a側の後述する補助記憶部22の記憶容量よりも遙かに小さい。また後述するように、補助記憶部50dには、通信エラー発生時のログ情報も記憶される。
操作表示部18は、いわゆる操作パネルであり、操作受付手段の一例としてのタッチパネル18aと、表示手段の一例としてのディスプレイ18bと、を有し、つまりタッチパネル18a付きのディスプレイ18bを有する。すなわち、タッチパネル18aは、ほぼ透明な矩形シート状部材であり、ディスプレイ18bは、概略矩形状の表示面を有する。そして、タッチパネル18aがディスプレイ18bの表示面に重なるように設けられることで、タッチパネル18a付きのディスプレイ18bが構成される。なお、タッチパネル18aは、たとえば静電容量方式のパネルであるが、これに限らず、電磁誘導方式、抵抗膜方式、赤外線方式などの他方式のパネルであってもよい。そして、ディスプレイ18bは、たとえば液晶ディスプレイ(LCD)であるが、これに限らず、有機エレクトロルミネッセンス(EL)ディスプレイなどの他方式のディスプレイであってもよい。また、操作表示部18は、タッチパネル18a以外に、不図示の押しボタンスイッチなどの適宜のハードウェアスイッチ手段を有する。併せて、操作表示部18は、ディスプレイ18b以外に、不図示の発光ダイオード(LED)などの適宜の発光手段を有する。
制御部20は、複合機10の全体的な制御を司る、制御手段の一例である。このため、制御部20は、制御実行手段としてのコンピュータ、換言すれば複合機本体10a側のコンピュータである、たとえばCPU20aを、有する。併せて、制御部20は、CPU20aが直接的にアクセス可能な主記憶手段としての、詳しくは複合機本体10a側の主記憶手段としての、主記憶部20bを有する。この主記憶部20bは、たとえば不図示のROMおよびRAMを含む。このうちのROMには、CPU20aの動作を制御するための制御プログラム、つまり複合機本体10a用のファームウェアが、記憶される。そして、RAMは、CPU20aが制御プログラムに基づく処理を実行する際の作業領域やバッファ領域などを構成する。
補助記憶部22は、補助記憶手段の一例であり、詳しくは複合機本体10a側の補助記憶手段の一例である。この補助記憶部22には、前述の読取画像データなどの種々の画像データを含む種々のデータが適宜に記憶される。併せて、補助記憶部22には、後述する通信エラーの発生時を含め、適宜のログ情報が記憶され、言わば蓄積される。このような補助記憶部22は、比較的に大きい記憶容量を有し、たとえば不図示のハードディスクドライブを含む。
通信部24は、通信手段の一例である。この通信部24は、不図示の通信網と接続されることで、当該通信網を介しての双方向通信を担う。ここで言う通信網としては、LANやインターネット、公衆交換電話網などがある。また、LANには、無線LAN、とりわけWi-Fi(登録商標)が、含まれる。
さて前述したように、給紙部16とオプション給紙ユニット50とは、一対のコネクタ16aおよび50aにより電気的に結合される。言い換えれば、給紙部16を含む複合機本体10aとオプション給紙ユニット50とは、一対のコネクタ16aおよび50aを介して電気的に接続される。この構成を模式的に図示すると、たとえば図2のようになる。
この図2に示されるように、一対のコネクタ16aおよび50は(互いに嵌合されることにより)、DSR信号線路72、DTR信号線路74、TxD信号線路76およびRxD信号線路78という4つの信号線路を含む有線伝送路70を形成する。そして、複合機本体10aとオプション給紙ユニット50との間で、とりわけ複合機本体10a側のCPU20aとオプション給紙ユニット50側のCPU50bとの間で、有線伝送路70を介して双方向の通信が行われ、詳しくはシリアル通信が行われる。この通信においては、複合機本体10a(CPU20a)がマスタとされ、オプション給紙ユニット50(CPU50b)がスレーブとされる。
ここで、DSR信号線路72は、スレーブとしてのオプション給紙ユニット50からマスタとしての複合機本体10aに対してデータの送信を要求する、または、データを送信することの許可を要求する、データ送信要求(以下、「DSR」と言う。)信号を伝送するための信号線路である。なお、「DSR」は、“Data Set Ready”の略語(頭字語)であるが、本第1実施例においては、ここで説明する如く「データ送信要求」を表す文言として取り扱う。
そして、DTR信号線路74は、複合機本体10aからオプション給紙ユニット50に対してデータを送信することを通知する、または、データを送信することを許可する、データ送信許可(以下、「DTR」と言う。)信号を伝送するための信号線路である。なお、「DTR」は、“Data Terminal Ready”の略語であるが、本第1実施例においては、ここで説明する如く「データ送信許可」を表す文言として取り扱う。
さらに、TxD信号線路76は、オプション給紙ユニット50から複合機本体10aへ送信されるデータを伝送するための信号線路である。言い換えれば、TxD信号線路76は、複合機本体10aによりオプション給紙ユニット50から受信されるデータを伝送するための信号線路である。
そして、RxD信号線路78は、オプション給紙ユニット50により複合機本体10aから受信されるデータを伝送するための信号線路である。言い換えれば、RxD信号線路78は、複合機本体10aからオプション給紙ユニット50へ送信されるデータを伝送するための信号線路である。
これ以外に、有線伝送路70は、複合機本体10aとオプション給紙ユニット50との間で同期を取るための不図示の同期信号線路を含む。併せて、有線伝送路70は、複合機本体10a側のグランド(接地ライン)とオプション給紙ユニット50側のグランドとを接続するための不図示のグランド線路を含む。
この図2に示される構成において、たとえば複合機本体10aからオプション給紙ユニット50に対しては、当該オプション給紙ユニット50のいずれかの給紙カセットを給紙元として指定するためのデータや、当該給紙元からの用紙の搬送速度を指定するためのデータなどが送信される。一方、オプション給紙ユニット50から複合機本体10aに対しては、当該オプション給紙ユニット50のそれぞれの給紙カセットに収容されている用紙のサイズを表すデータや、当該それぞれの給紙カセットにおける用紙の有無を表すデータなどが送信される。
図3は、オプション給紙ユニット50から複合機本体10aに対して何らかのデータが送信される際の通信要領の一例を示す。なお、オプション給紙ユニット50から複合機本体10aへの制御信号であるDSR信号は、非通信時にはローレベルであり、通信時にハイレベルとなる、いわゆるアクティブハイの2値信号である。そして、複合機本体10aからオプション給紙ユニット50への制御信号であるDTR信号は、非通信時にはハイレベルであり、通信時にローレベルとなる、いわゆるアクティブローの2値信号である。
この図3に示されるように、或る時点t1において、オプション給紙ユニット50から複合機本体10aに対してデータを送信することの許可を要求するべく、DSR信号が、ローレベルからハイレベルに遷移する。これを受けて、時点t1よりも後の時点t2において、複合機本体10aからオプション給紙ユニット50に対してデータを送信することを許可するべく、DTR信号が、ハイレベルからローレベルに遷移する。そして、時点t2よりも後の時点t3において、オプション給紙ユニット50から複合機本体10aに対して送信対象であるデータの送信が開始される。このデータは、時点t3から時点t4までの適当な時間を掛けて送信される。そして、時点t4よりも後の時点t5において、複合機本体10aからオプション給紙ユニット50に対してデータが正常に受信されたことを伝えるべく、肯定応答(ACK)信号の送信が開始される。この肯定応答信号は、時点t5から時点t6までの適当な時間を掛けて送信される。
さらに、オプション給紙ユニット50から複合機本体10aに対して引き続き送信するデータが存在する場合には、時点t6よりも後の時点t7において、オプション給紙ユニット50から複合機本体10aに対して当該データの送信が開始される。このデータは、時点t7から時点t8までの適当な時間を掛けて送信される。そして、時点t8よりも後の時点t9において、複合機本体10aからオプション給紙ユニット50に対してデータが正常に受信されたことを伝えるべく、改めて肯定応答信号の送信が開始される。この肯定応答信号は、時点t9から時点t10までの適当な時間を掛けて送信される。そして、オプション給紙ユニット50から複合機本体10aに対して一通りのデータが送信されると、時点t10よりも後の時点t11において、オプション給紙ユニット50から複合機本体10aに対して一通りのデータの送信が完了したことを伝えるべく、DSR信号が、ハイレベルからローレベルに遷移する。これを受けて、時点t11よりも後の時点t12において、DTR信号が、ローレベルからハイレベルに遷移する。
なお、複合機本体10aからオプション給紙ユニット50に対して何らかのデータが送信される際も、これと同様の要領で、いわゆるハンドシェイク方式により、通信が行われる。すなわち、図示を含む詳しい説明は省略するが、まず、DTR信号が、ハイレベルからローレベルに遷移する。これを受けて、DSR信号が、ローレベルからハイレベルに遷移する。その上で、複合機本体10aからオプション給紙ユニット50に対してデータが送信され、このデータがオプション給紙ユニット50により正常に受信されると、当該オプション給紙ユニット50から複合機本体10aに対して肯定応答信号が送信される。そして、一通りのデータの送信が完了すると、DTR信号が、ローレベルからハイレベルに遷移し、これを受けて、DSR信号が、ハイレベルからローレベルに遷移する。
このようにして有線伝送路70を介して通信が行われる構成においては、外来ノイズなどの外的要因、あるいは、バグや故障などの内的要因により、当該通信にエラーが発生する場合がある。この通信エラーを含む種々の不具合に対処するべく、複合機本体10a側では、補助記憶部22に適宜のログ情報が記憶され、言わば蓄積される。このログ情報は、とりわけ通信エラー発生時のログ情報は、当該通信エラーを解析する際の手掛かりとなる。
これに対して、オプション給紙ユニット50側の補助記憶部50dは、前述の如く複合機本体10a側の補助記憶部22よりも遙かに記憶容量が小さいので、当該オプション給紙ユニット50側の補助記憶部50dにログ情報を蓄積することはできない。その一方で、たとえば少なくとも通信エラーの発生時に、オプション給紙ユニット50側の補助記憶部50dにもログ情報を記憶することができれば、当該通信エラーをより効率的に解析し得ることが、期待される。
そこで、本第1実施例に係る複合機10は、複合機本体10aとオプション給紙ユニット50との間での通信にエラーが発生したときに、オプション給紙ユニット50側の補助記憶部50dにもログ情報が記憶される、オプション側ログ保存機能を備える。
具体的には、複合機本体10aとオプション給紙ユニット50との間での通信にエラーが発生したときに、厳密には当該エラーが発生したことが複合機本体10a側で検知されたときに、DTR信号が、図4に示されるような態様となる。言い換えれば、通信エラーが発生していないとき、言わば平時、とは異なる態様のDTR信号が、DTR信号線路74に供給される。この通信エラー発生時のDTR信号は、平時と同様、複合機本体10a側でDTR信号線路74に供給される。
この図4に示される態様によれば、DTR信号は、Taという期間にわたってローレベルとなるパターンをTbという周期で3回繰り返す。これにより、DTR信号は、ローレベルとなる期間Taをパルス幅とする3つの矩形パルス100,100および100がTbという周期で並んだパルス列110を含む態様となる。なお、パルス列110が現れる期間Tc(=2・Tb+Ta)は、平時におけるDTR信号の立ち上がりおよび立ち下がりの一方から他方までの期間よりも遙かに短く、たとえば図3における時点t2から時点t12までの期間よりも遙かに短い。
この図4に示される態様のDTR信号がDTR信号線路74に供給されたことを受けて、オプション給紙ユニット50側では、通信エラーが発生したことが認識される。そのために、オプション給紙ユニット50側では、常にDTR信号線路74が監視され、換言すればDTR信号の態様が監視される。そして、通信エラーが発生したことがオプション給紙ユニット50側で認識された時点での当該オプション給紙ユニット50の状態を表す適宜のデータが、ログ情報として、オプション給紙ユニット50側の補助記憶部50dに記憶される。
なお、たとえば複合機本体10aとオプション給紙ユニット50との間で通信が行われている最中に通信エラーが発生した場合は、DTR信号が強制的にハイレベルとされることで、当該通信が強制的に終了される。その上で、DTR信号が図4に示される態様とされ、言わば複合機本体10aからオプション給紙ユニット50に対してログを保存するよう指示が送られる。また、複合機本体10aからオプション給紙ユニット50に対してのログ保存指示は、つまり図4に示される態様のDTR信号は、1回のみ送られ、複数回にわたって送られることはない。
図5に、複合機本体10a側の主記憶部20bのRAM内の構成を概念的に表すメモリマップ200を示す。
このメモリマップ200に示されるように、RAMは、プログラム記憶領域210およびデータ記憶領域250を有する。このうちのプログラム記憶領域210には、複合機本体10a側のCPU20aの動作を制御するための制御プログラムが記憶される。具体的には、制御プログラムは、表示制御プログラム212、操作検出プログラム214、画像読取制御プログラム216、画像形成制御プログラム218、給紙制御プログラム220、補助記憶制御プログラム222、通信制御プログラム224、ログ保存指示プログラム226などを含む。
表示制御プログラム212は、ディスプレイ18bに不図示のホーム画面などの各種の画面を表示させるのに必要な表示画面データを生成するためのプログラムである。操作検出プログラム214は、タッチパネル18aへの操作状態を検出するためのプログラムである。画像読取制御プログラム216は、画像読取部12を制御するためのプログラムである。画像形成制御プログラム218は、画像形成部14を制御するためのプログラムである。給紙制御プログラム220は、給紙部16およびオプション給紙ユニット50を制御するためのプログラムである。この給紙制御プログラム220に従って、CPU20aは、オプション給紙ユニット50側のCPU50bとの間で通信を行うとともに、当該通信にエラーが発生していないかどうかを検知する。そして、補助記憶制御プログラム222は、補助記憶部22を制御するためのプログラムである。通信制御プログラム224は、通信部24を制御するためのプログラムである。さらに、ログ保存指示プログラム226は、オプション側ログ保存機能の実現のために、複合機本体10a側のCPU20aに後述するログ保存指示タスクを実行させるプログラムである。
一方、データ記憶領域250には、各種のデータが記憶される。この各種のデータとしては、表示画像生成データ252、操作データ254などがある。
表示画像生成データ252は、前述の表示制御プログラム212に基づく表示画面データの生成に用いられるポリゴンデータやテクスチャデータなどのデータである。操作データ254は、タッチパネル18aに対する操作状態を表すデータであり、詳しくは当該タッチパネル18aに対するユーザのタッチ位置(座標)を表す時系列のデータである。
また、図6に、オプション給紙ユニット50側の主記憶部50cのRAM内の構成を概念的に表すメモリマップ300を示す。
このメモリマップ300に示されるように、オプション給紙ユニット50側の主記憶部50cのRAMもまた、プログラム記憶領域310およびデータ記憶領域350を有する。このうちのプログラム記憶領域310には、オプション給紙ユニット50側のCPU50bの動作を制御するための制御プログラムが記憶される。具体的には、制御プログラムは、給紙応答制御プログラム312、ログ保存制御プログラム314などを含む。
給紙応答制御プログラム312は、複合機本体10a側のCPU20aとの間での通信を含め、平時におけるCPU50bの動作を制御するためのプログラムである。そして、ログ保存制御プログラム314は、オプション側ログ保存機能の実現のために、CPU50bに後述するログ保存制御タスクを実行させるプログラムである。
一方、データ記憶領域350には、適宜のデータが記憶され、とりわけ状態データ352が記憶される。この状態データ352は、その時々のオプション給紙ユニット50の状態を表すデータであり、いわゆるFIFO(先入れ先出し)方式により順次更新される。
前述したように、複合機本体10a側のCPU20aは、オプション側ログ保存機能の実現のために、ログ保存指示プログラム226に従ってログ保存指示タスクを実行する。このログ保存指示タスクの流れを、図7に示す。なお、ログ保存指示タスクは、繰り返し実行される。
このログ保存指示タスクによれば、CPU20aは、まず、ステップS1において、指示済フラグFに「0(ゼロ)」が設定されているかどうかを判定する。指示済フラグFとは、オプション給紙ユニット50に対して既にログ保存指示を送ったかどうかを表す指標である。たとえば、この指示済フラグFに「0」が設定されているときは、これにより、オプション給紙ユニット50に対してまだログ保存指示が送られていないことが表される。そして、指示済フラグFに「1」が設定されているときは、これにより、オプション給紙ユニット50に対して既にログ保存指示が送られたことが表される。なお、ログ保存指示タスクが初めて実行された時点では、指示済フラグFには、その初期値としての「0」が設定される。このステップS1において、たとえば指示済フラグFに「0」が設定されている場合(S1:YES)、CPU20aは、処理をステップS3へ進める。一方、指示済フラグFに「0」が設定されていない場合、つまり当該指示済フラグFに「1」が設定されている場合は(S1:NO)、CPU20aは、一旦、ログ保存指示タスクを終了する。
ステップS3において、CPU20aは、通信エラーが発生したかどうかを判定する。前述したように、CPU20aは、給紙制御プログラム220に従ってオプション給紙ユニット50側との間で通信を行うとともに、当該通信にエラーが発生していないかどうかを検知する。そして、CPU20aは、この検知結果に基づいて、通信エラーが発生したかどうかを判定する。このステップS3において、たとえば通信エラーが発生している場合(S3:YES)、CPU20aは、処理をステップS5へ進める。一方、通信エラーが発生していない場合は(S3:NO)、CPU20aは、一旦、ログ保存指示タスクを終了する。
ステップS5において、CPU20aは、オプション給紙ユニット50と通信中であるかどうかを判定し、つまりDTR信号がローレベルであるかどうかを判定する。ここでたとえば、オプション給紙ユニット50と通信中である場合、つまりDTR信号がローレベルである場合(S5:YES)、CPU20aは、処理をステップS7へ進める。一方、オプション給紙ユニット50と通信中でない場合、つまりDTR信号がハイレベルである場合は(S5:NO)、CPU20aは、ステップS7をスキップして、処理をステップS9へ進める。
ステップS7において、CPU20aは、オプション給紙ユニット50との間での通信を強制的に終了し、詳しくはDTR信号を強制的にハイレベルとする。そして、CPU20aは、処理をステップS9へ進める。
ステップS9において、CPU20aは、オプション給紙ユニット50に対してログ保存指示を送り、つまり図4に示される態様のDTR信号をDTR信号線路74に供給する。そして、CPU20aは、処理をステップS11へ進める。
ステップS11において、CPU20aは、指示済フラグに「1」を設定することで、オプション給紙ユニット50に対してログ保存指示を送ったことを表す。これをもって、CPU20aは、ログ保存指示タスクを終了する。
このような複合機本体10a側のCPU20aに対して、オプション給紙ユニット50側のCPU50bは、オプション側ログ保存機能の実現のために、前述の如くログ保存制御プログラム314に従ってログ保存制御タスクを実行する。このログ保存制御タスクの流れを、図8に示す。なお、ログ保存制御タスクもまた、繰り返し実行される。
このログ保存制御タスクによれば、CPU50bは、まず、ステップS101において、複合機本体10a側からログ保存指示が送られてきたかどうかを判定する。すなわち、CPU50bは、DTR信号線路74を監視して、図4に示される態様のDTR信号が当該DTR信号線路74に供給されたかどうかを判定する。ここでたとえば、複合機本体10a側からログ保存指示を受信した場合、つまり図4に示される態様のDTR信号がDTR信号線路74に供給されたことを検知した場合(S101:YES)、CPU50bは、処理をステップS103へ進める。一方、複合機本体10a側からログ保存指示を受信しない場合、つまり図4に示される態様のDTR信号がDTR信号線路74に供給されていない場合は(S101:NO)、CPU50bは、一旦、ログ保存制御タスクを終了する。
ステップS103において、CPU50bは、その時点での状態データ352(図6参照)を、たとえば当該状態データ352の全部を、ログ情報として、補助記憶部50dに記憶する。これをもって、CPU50bは、ログ保存制御タスクを終了する。
このように本第1実施例によれば、とりわけオプション側ログ保存機能によれば、複合機本体10aとオプション給紙ユニット50との間での通信にエラーが発生したときに、そのときのオプション給紙ユニット50の状態を表す状態データ352が、ログ情報として、当該オプション給紙ユニット50側の補助記憶部50dに記憶される。すなわち、オプション給紙ユニット50側の補助記憶部50dにも通紙エラー発生時のログ情報を残すことができる。このことは、とりわけ通信エラーを解析するのに極めて有益である。
本第1実施例において、複合機本体10a側のCPU20aは、前述の如く給紙制御プログラム220に従ってオプション給紙ユニット50側との間で通信を行うとともに、当該通信にエラーが発生していないかどうかを検知するが、このようなCPU20aは、本発明に係るエラー検知手段の一例である。そして、CPU20aは、ログ保存指示タスク(図7参照)を実行することで、とりわけステップS9を実行することで、図4に示される態様のDTR信号をDTR信号線路74に供給するが、このようなCPU20aは、本発明に係る特定信号供給手段の一例である。また、DTR信号線路74は、本発明に係る特定線路の一例である。そして、図4に示される態様のDTR信号は、本発明に係る特定信号の一例である。
さらに、オプション給紙ユニット50側のCPU50bは、ログ保存制御タスク(図9参照)のステップS101において、前述の如くDTR信号線路74を監視して、図4に示される態様のDTR信号が当該DTR信号線路74に供給されたかどうかを検知するが、このようなCPU50bは、本発明に係る特定信号検知手段の一例である。また、CPU50bは、ログ保存制御タスクのステップS103において、状態データ352を補助記憶部50dに記憶するが、このようなCPU50bは、本発明に係る記憶制御手段の一例である。そして、補助記憶部50dは、本発明に係る記憶手段の一例である。
[第2実施例]
次に、本発明の第2実施例について、説明する。
本第2実施例においては、通信エラーが、その種類に応じて細分化され、たとえば複合機10の起動中に発生した通信エラーと、オプション給紙ユニット50による給紙中に発生した通信エラーと、の2つの種類に細分化される。そして、通信エラーの種類に応じたログ情報が、オプション給紙ユニット50側の補助記憶部50dに記憶される。
具体的には、たとえば複合機10の起動中に通信エラーが発生したとき、DTR信号が、図9に示されるような態様となる。すなわち、複合機本体10a側において、図9に示される態様のDTR信号が、DTR信号線路74に供給される。この図9に示される態様によれば、DTR信号は、Taという期間にわたってローレベルとなるパターンをTbという周期で2回繰り返す。これにより、DTR信号は、ローレベルとなる期間Taをパルス幅とする2つの矩形パルス100および100がTbという周期で並んだパルス列120を含む態様となる。なお、パルス幅Taおよび周期Tbは、いずれも第1実施例に係る図4に示されるのと同じである。
一方、オプション給紙ユニット50による給紙中に通信エラーが発生したときは、DTR信号が、図10に示されるような態様となる。すなわち、複合機本体10a側において、図10に示される態様のDTR信号が、DTR信号線路74に供給される。この図10に示される態様によれば、DTR信号は、Taという期間にわたってローレベルとなるパターンをTbという周期で3回繰り返す。これにより、DTR信号は、ローレベルとなる期間Taをパルス幅とする3つの矩形パルス100,100および100がTbという周期で並んだパルス列130を含む態様となる。なお、図10に示される態様(パルス列130)は、第1実施例に係る図4に示される態様(パルス列110)と同じである。
これに対して、オプション給紙ユニット50側では、たとえば図9に示される態様のDTR信号がDTR信号線路74に供給されたことを受けると、複合機10の起動中に通信エラーが発生したものと認識される。この場合、その時点での状態データ352(図6参照)のうちの起動中という状態に特化したデータが、ログ情報として、補助記憶部50dに記憶される。この起動中に特化したログ情報には、たとえば当該起動中に行われるオプション給紙ユニット50側のCPU50bによるセルフチェック処理の状態や不図示の各センサの出力状態を表すデータが含まれる。
一方、オプション給紙ユニット50側において、図10に示される態様のDTR信号がDTR信号線路74に供給されたことを受けると、当該オプション給紙ユニット50による給紙中に通信エラーが発生したものと認識される。この場合、その時点での状態データ352のうちのオプション給紙ユニット50による給紙中という状態に特化したデータが、ログ情報として、補助記憶部50dに記憶される。このオプション給紙ユニット50による給紙時に特化したログ情報には、たとえば給紙元を表すデータや当該給紙元の用紙のサイズおよび残量を表すデータが含まれる。
このような本第2実施例においても、たとえば複合機本体10a側のCPU20aは、ログ保存指示タスク(図7参照)を実行するが、ステップS9において、通信エラーの種類に応じた態様のDTR信号をDTR信号線路74に供給する。すなわち、複合機10の起動中に通信エラーが発生した場合は、CPU20aは、図9に示される態様のDTR信号をDTR信号線路74に供給する。これにより、CPU20aは、オプション給紙ユニット50に対して、起動中に特化したログ保存指示を送る。一方、オプション給紙ユニット50による給紙中に通信エラーが発生した場合は、CPU20aは、図10に示される態様のDTR信号をDTR信号線路74に供給する。これにより、CPU20aは、オプション給紙ユニット50に対して、当該オプション給紙ユニット50による給紙中に特化したログ保存指示を送る。
これに対して、オプション給紙ユニット50側のCPU50bは、ログ保存制御タスクを実行するが、本第2実施例においては、図11に示されるような流れで、当該ログ保存制御タスクが実行される。なお、本第2実施例におけるログ保存制御タスクもまた、繰り返し実行される。
本第2実施例におけるログ保存制御タスクによれば、CPU50bは、まず、ステップS201において、複合機本体10a側から起動中に特化したログ保存指示が送られてきたかどうかを判定する。すなわち、CPU50bは、DTR信号線路74を監視して、図9に示される態様のDTR信号が当該DTR信号線路74に供給されたかどうかを判定する。ここでたとえば、複合機本体10a側から起動中に特化したログ保存指示を受信した場合、つまり図9に示される態様のDTR信号がDTR信号線路74に供給されたことを検知した場合(S201:YES)、CPU50bは、処理をステップS203へ進める。一方、複合機本体10a側から起動中に特化したログ保存指示を受信しない場合、つまり図9に示される態様のDTR信号がDTR信号線路74に供給されていない場合は(S201:NO)、CPU50bは、処理を後述するステップS205へ進める。
ステップS203において、CPU50bは、その時点での状態データ352のうちの起動中に特化したデータを、ログ情報として、補助記憶部50dに記憶する。これをもって、CPU50bは、ログ保存制御タスクを終了する。
また、CPU50bは、前述のステップS201からステップS205へ処理を進めた場合、当該ステップS205において、複合機本体10a側からオプション給紙ユニット50による給紙中に特化したログ保存指示が送られてきたかどうかを判定する。すなわち、CPU50bは、DTR信号線路74を監視して、図10に示される態様のDTR信号が当該DTR信号線路74に供給されたかどうかを判定する。ここでたとえば、複合機本体10a側からオプション給紙ユニット50による給紙中に特化したログ保存指示を受信した場合、つまり図10に示される態様のDTR信号がDTR信号線路74に供給されたことを検知した場合(S205:YES)、CPU50bは、処理をステップS207へ進める。一方、複合機本体10a側からオプション給紙ユニット50による給紙中に特化したログ保存指示を受信しない場合、つまり図10に示される態様のDTR信号がDTR信号線路74に供給されていない場合は(S205:NO)、CPU50bは、一旦、ログ保存制御タスクを終了する。
ステップS207において、CPU50bは、その時点での状態データ352のうちのオプション給紙ユニット50による給紙中に特化したデータを、ログ情報として、補助記憶部50dに記憶する。そして、CPU50bは、ログ保存制御タスクを終了する。
このように本第2実施例によれば、複合機本体10aとオプション給紙ユニット50との間での通信にエラーが発生したときに、その通信エラーの種類に応じたログ情報が、オプション給紙ユニット50側の補助記憶部50dに記憶される。これにより、通信エラーをより効率的に解析し得ることが、期待される。
なお、本第2実施例においては、通信エラーが、複合機10の起動中に発生した通信エラーと、オプション給紙ユニット50による給紙中に発生した通信エラーと、の2つの種類に細分化されたが、これに限らない。たとえば、オプション給紙ユニット50側の制御プログラムであるファームウェアのアップデート中に発生した通信エラーについても、これに特化したログ情報が、オプション給紙ユニット50側の補助記憶部50dに記憶されるように構成されてもよい。ファームウェアのアップデート中に特化したログ情報としては、たとえば通信エラー発生時の当該ファームウェアの書込み位置を表すデータが含まれる。
[その他の適用例]
以上の各実施例は、本発明の具体例であり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。これら各実施例以外の局面にも、本発明を適用することができる。
たとえば、通信エラー発生時のDTR信号の態様については、図4、図9および図10に示される態様に限らない。すなわち、通信エラー発生時のDTR信号の態様は、少なくとも平時とは異なる、詳しくは平時とは明確に区別し得る、適当な態様とされることが、肝要である。
また、有線伝送路70は、言わば独自の規格に基づく伝送路であるが、これ以外の規格に基づく伝送路が採用される構成にも、本発明を適用することができる。たとえば、USBやSPI、IICなどの一般的なシリアル通信規格に基づく伝送路が採用される構成にも、本発明を適用することができる。いずれにしても、通信エラーの発生時に、マスタ側において、特定線路とされる信号線路に平時とは異なる態様の特定信号が供給されることが、肝要である。併せて、スレーブ側において、特定信号が確実に検知され得ることが、肝要である。
さらに、オプション給紙ユニット50側の補助記憶部50dについては、フラッシュメモリを含む構成とされたが、これに限らない。フラッシュメモリに代えて、EEPROMなどの当該フラッシュメモリ以外の不揮発性の半導体メモリが採用されてもよい。
加えて、複合機10には、オプション給紙ユニット50以外にも、詳しくは複合機本体10aの下方に設けられるタイプのいわゆるデスク型のオプション給紙ユニット50以外にも、たとえば当該複合機本体10aの横方に設置されるタイプのいわゆる横付け型の給紙装置が、周辺装置として設けられることがある。また、パンチユニットやフィニッシャなどの後処理装置なども、複合機10の周辺装置として設けられることがある。これらのオプション給紙ユニット50以外の周辺装置が設けられる構成においても、本発明を適用することができる。もちろん、複数の周辺装置が設けられる構成においても、つまり当該複数の周辺装置と複合機本体10aとの間で個別に通信が行われる構成においても、本発明を適用することができる。
そして、本発明は、複合機10に限らず、コピー機やプリンタなどの当該複合機10以外の画像形成装置にも、適用することができし、画像形成装置以外の電子機器にも、適用することができる。
また、本発明は、電子機器として提供することもできるし、電子機器におけるログ保存方法として提供することもできる。
10 … 複合機
10a … 複合機本体
16 … 給紙部
16a … コネクタ
20 … 制御部
20a … CPU
20b … 主記憶部
50 … オプション給紙ユニット
50a … コネクタ
50b … CPU
50d … 補助記憶部
70 … 有線伝送路
72 … DSR信号線路
74 … DTR信号線路
76 … TxD信号線路
78 … RxD信号線路

Claims (7)

  1. 機器本体、および、当該機器本体との間で複数の信号線路を含む有線伝送路を介して通信を行う周辺装置を備える電子機器であって、
    前記機器本体は、
    前記周辺装置との間での前記通信にエラーが発生したかどうかを検知するエラー検知手段、および、
    前記エラーが発生したことが前記エラー検知手段により検知されたとき、前記複数の信号線路のうちの特定線路に当該エラーの非発生時とは異なる態様の特定信号を供給する特定信号供給手段を備え、
    前記周辺装置は、
    記憶手段、
    前記特定線路を監視して当該特定線路に前記特定信号が供給されたかどうかを検知する特定信号検知手段、および、
    前記特定線路に前記特定信号が供給されたことが前記特定信号検知手段により検知されたとき、前記周辺装置に係る所定のログ情報を前記記憶手段に記憶する記憶制御手段を備える、電子機器。
  2. 前記特定線路は、前記機器本体から前記周辺装置へ所定の制御信号を伝送するための制御用線路である、請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記所定の制御信号は、ハイレベルおよびローレベルの一方のレベルとなることにより前記周辺装置に対して前記通信を許可し、当該ハイレベルおよび当該ローレベルの他方のレベルとなることにより当該周辺装置に対して当該通信を不許可とする、2値信号である、請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記特定信号供給手段は、前記エラーの種類に応じた態様の前記特定信号を前記特定線路に供給し、
    前記記憶制御手段は、前記特定信号の態様に応じた前記ログ情報を前記記憶手段に記憶する、請求項1から3までのいずれかに記載の電子機器。
  5. 画像記録媒体に画像を形成する画像形成装置である、請求項1から4までのいずれかに記載の電子機器。
  6. 前記周辺装置は、前記画像記録媒体を前記機器本体へ供給する画像記録媒体供給装置である、請求項5に記載の電子機器。
  7. 機器本体、および、当該機器本体との間で複数の信号線路を含む有線伝送路を介して通信を行う周辺装置を備える電子機器におけるログ保存方法であって、
    前記機器本体側において、前記周辺装置との間での前記通信にエラーが発生したかどうかを検知するエラー検知ステップ、
    前記機器本体側において、前記エラーが発生したことが前記エラー検知ステップにより検知されたとき、前記複数の信号線路のうちの特定線路に当該エラーの非発生時とは異なる態様の特定信号を供給する特定信号供給ステップ、
    前記周辺装置側において、前記特定線路を監視して当該特定線路に前記特定信号が供給されたかどうかを検知する特定信号検知ステップ、および、
    前記周辺装置側において、前記特定線路に前記特定信号が供給されたことが前記特定信号検知手段により検知されたとき、当該周辺装置に係る所定のログ情報を当該周辺装置が備える記憶手段に記憶する記憶制御ステップを含む、ログ保存方法。
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