JP2012118229A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】エラーの原因や、故障箇所の特定を確実に行えるようにし、再起動しない方がよい致命的なエラーが発生したとき、再起動を行わず、故障の程度が重くなることを防ぐ。
【解決手段】画像形成装置は、エラーの発生を検知するエラー検知部と、動作の履歴であるログを保持する対象であるログ保持対象と、ログ保持対象のログを保持する保持部と、エラー検知部がエラーを検知したとき、保持部からログを取得する取得部と、取得部が取得したログを不揮発的に記憶する記憶部と、取得部が、保持部からログを取得できたとき、画像形成装置の再起動を行い、保持部からログを取得できなかったとき、画像形成装置の再起動を行わない再起動部と、を含む。
【選択図】図5
【解決手段】画像形成装置は、エラーの発生を検知するエラー検知部と、動作の履歴であるログを保持する対象であるログ保持対象と、ログ保持対象のログを保持する保持部と、エラー検知部がエラーを検知したとき、保持部からログを取得する取得部と、取得部が取得したログを不揮発的に記憶する記憶部と、取得部が、保持部からログを取得できたとき、画像形成装置の再起動を行い、保持部からログを取得できなかったとき、画像形成装置の再起動を行わない再起動部と、を含む。
【選択図】図5
Description
本発明は、エラー発生のとき、自動的に再起動を行うプリンタ、複合機、複写機、ファクシミリ装置等の画像形成装置に関する。
画像形成装置では、エラーが発生することがある。エラーは、用紙を正確にセットしていない、カバーをきちんと閉めていない、といった人為的な要因で生ずることもあれば、データ破損やプログラムの異常など、装置側の故障を要因として生ずることがある。エラーが生ずると、印刷等のジョブは停止される。しかし、メモリの書込、読込エラー等、エラーを解消できないとき、画像形成装置はジョブの実行不可状態のままとなる。そこで、自動的に再起動を行い、画像形成装置内の各種コントローラ、チップ、メモリ等の電子、電気回路のリセットを行い、画像形成装置を利用できる状態に戻すことがある。
このような再起動を行う画像形成装置の一例が特許文献1に記載されている。具体的には、外部の機器と双方向で通信する通信手段、画像形成装置の異常の発生を検出する検出手段、検出手段によって異常が検出された場合、異常の発生を通信手段を介して外部の機器に通知する通知手段と、異常の状態を示すデータ記憶する不揮発性の記憶手段と、記憶手段によって記憶したデータを外部の機器に通信手段を介して送信する送信手段と、異常の発生後の経過時間を計測する計測手段と、計測手段により所定の時間の経過が計測されたとき装置の再起動を実行する再起動手段とを備えた画像形成装置が記載されている。これにより、所定時間の経過後に自動的に再起動が実行されるので、異常状態が発生して停止したまま放置されることを防止しようとする(特許文献1:請求項1、請求項2、段落[0008]等参照)。
画像形成装置は、複数の回路、ユニット、部材が組み合わされて構成される。そこで、画像形成装置を構成する部分(例えば、記憶装置)の動作のログ(履歴)を記録しておくことがある。そして、エラーが発生すると、ログを集め、不揮発的に記憶する。画像形成装置のメンテナンスを行うサービスマンにとって、不揮発的に記憶されたログは、エラーの原因や、故障箇所の調査を行ううえでの判断材料となる。
しかし、必ずしもログを取得し、不揮発的に記憶できるとは限らない。例えば、画像形成装置の制御部のメモリや、不揮発性の記憶装置に故障が生じていれば、動作させたプログラムのログ(履歴)を得て、不揮発的に記憶できない場合がある。再発防止のため、エラーの原因や、故障箇所は、特定されることが好ましい。ログを取得できない場合でも、再起動すると、一時的に画像形成装置は動作する場合もある。しかし、再起動によってエラーが解らない状態となり、エラーの原因や、故障箇所の特定ができなくなる。従って、ログを取得できない場合、再起動しない状態のままの方が、サービスマンにとり、エラーの原因や、故障箇所の調査を行いやすい。
ここで、特許文献1の発明では、エラー発生から、異常の状態を示すデータ(ログ)の取得ができたか否かにかかわらず、所定の時間の経過が計測されたとき、装置の再起動が実行される。言い換えると、特許文献1の発明は、エラーが発生したとき、異常の状態を示すデータが解析でき、取得できることが前提である。従って、異常の状態を示すデータの取得ができないとき、再起動が行われると、ログが全く残らず、エラーの原因や、故障箇所の調査が非常に難しくなるという問題がある。
更に、エラー発生時、再起動を行わない方がよい場合もある。例えば、画像形成装置には、HDD(Hard disk drive)が搭載されることがある。HDDに異常が生じても、HDDを動作させたため、データが次々と読み出せなくなることがある。例えば、HDD内のディスクの傷の拡大や、ファイルをどこに記憶したかを示すデータ、テーブルの更なる破損により、データが次々と読み出せなくなる。そのため、HDDのエラー発生時、データの破損を防ぐうえで、再起動しない方がよい場合がある。しかし、特許文献1記載の発明では、再起動しない方がよい致命的なエラーが発生したときも再起動を行い、故障の程度が重くなり得るという問題がある。尚、HDDに異常があれば、HDDからログを取得することや、HDDにログを記憶することができない場合が多い。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、エラーの原因や、故障箇所の特定を確実に行えるようにしつつ、再起動しない方がよい致命的なエラーが発生したとき、再起動を行わず、故障の程度が重くなることを防ぐことを課題とする。
本発明に係る画像形成装置は、エラーの発生を検知するエラー検知部と、画像形成装置に含まれ、動作の履歴であるログを保持する対象であるログ保持対象と、前記ログ保持対象のログを保持する保持部と、前記エラー検知部がエラーを検知したとき、前記保持部から前記ログを取得する取得部と、前記取得部が取得したログを不揮発的に記憶する記憶部と、前記取得部が、前記保持部から前記ログを取得できたとき、画像形成装置の再起動を行い、前記保持部から前記ログを取得できなかったとき、画像形成装置の再起動を行わない再起動部と、を含む。
この構成によれば、取得部は、ログを取得できたとき、画像形成装置の再起動を行い、ログを取得できなかったとき、画像形成装置の再起動を行わない。これにより、ログを参照し、エラーの原因や、故障箇所の調査を行えるとき、再起動が、自動的に行われる。一方、ログを取得できず、サービスマンがエラー発生状態を直接確認した方が、エラーの原因や、故障箇所を特定できる可能性が高いとき、再起動されない。従って、エラーの原因や、故障箇所の特定を確実に行うことができる。又、ログを取得できないようなエラーは、再起動しない方がよい致命的なエラーである場合がある。本発明では、ログを取得できないとき、再起動は行われない。これにより、再起動によって故障の程度が重くなることを防ぐことができる。
上述したように、本発明によれば、再起動しない方がよい致命的なエラーが発生したとき、再起動を行わないようにして、故障の程度が重くならない画像形成装置を提供することができる。又、エラーが発生したときのエラーの原因や、故障箇所の特定を簡易、確実に行える画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態を、複合機100(画像形成装置に相当)を例に挙げつつ、図1〜図5を用いて説明する。但し、各実施の形態に記載される構成、配置等の各要素は発明の範囲を限定せず、単なる説明例にすぎない。
(複合機100の構成)
まず、図1に基づき、本発明の実施形態に係る複合機100を説明する。図1は、本発明の実施形態に係る複合機100の一例を示す正面模型的断面図である。
まず、図1に基づき、本発明の実施形態に係る複合機100を説明する。図1は、本発明の実施形態に係る複合機100の一例を示す正面模型的断面図である。
そして、複合機100の正面前方に、操作パネル1が設けられる。操作パネル1は、複合機100での設定や、動作指示を与えるためのメニューやキーを表示する液晶表示部11を有する。又、液晶表示部11は、複合機100の状態(印刷中や、待機中や、エラー発生)を表示する。又、タッチパネル部12が、液晶表示部11の上面に設けられる。使用者が液晶表示部11に表示されたキーを押すと、タッチパネル部12が押された座標を検知する。座標検知に伴う押されたキーの特定により、複合機100の設定や動作指示が行われる。又、操作パネル1には、数字入力用のテンキー部13や、各種設定後、コピー等の実行を指示するスタートキー14等も設けられる。
又、複合機100の最上部には、原稿搬送部2Aが取り付けられる。原稿搬送部2Aには、複数枚の原稿を載置することができる。そして、原稿搬送部2Aは、原稿を1枚ずつ、自動的に連続して読取位置(送り読取用コンタクトガラス21)に搬送する。又、原稿搬送部2Aは、図1の紙面奥側を支点として画像読取部2Bに上下方向に開閉自在に取り付けられる。これにより、コンタクトガラス(送り読取用コンタクトガラス21及び載置読取用コンタクトガラス22)を上方から押さえるカバーとして機能する。
又、画像読取部2Bが、原稿搬送部2Aの下方に設けられる。又、複合機100は、下方から、給紙部3A、搬送路3B、画像形成部4A、定着部4Bを備える。
画像読取部2Bは、図1に示すように、箱形の筐体を有し、上面に送り読取用コンタクトガラス21と、書籍等の原稿を1枚ずつ読み取る際に原稿を載置する載置読取用コンタクトガラス22が配される。画像読取部2B内には、ランプ、ミラー、レンズ、イメージセンサ等(不図示)が配される。イメージセンサは、送り読取用コンタクトガラス21を通過する原稿、あるいは、載置読取用コンタクトガラス22に載置された原稿の反射光を元に、原稿を読み取る。そして、イメージセンサは、反射光を画像濃度に応じたアナログの電気信号に変換し、その後、量子化を行い、画像データを得る。
給紙部3Aは、それぞれ、各サイズ(例えば、A4、B4等のA型、B型用紙等)、各種用紙(例えば、コピー用紙、再生紙、厚紙、OHPシート等)を複数枚収容する。各給紙部3Aは、それぞれ回転駆動する給紙ローラ31を備え、印刷時、1枚ずつ搬送路3Bに用紙を送り込む。尚、用紙収容枚数をふやす目的や、使用できる用紙サイズを増やすため、給紙部3Aの下方に、さらに複数段の給紙部3Aを重ねることができる。
搬送路3Bは、給紙部3Aから給紙された用紙を搬送するための通路である。そして、搬送路3Bには用紙案内用ガイド板や、画像形成部4Aの手前で用紙を待機させ、形成されたトナー像の転写タイミングに合わせて用紙を送り出すレジストローラ対32等が設けられる。
画像形成部4Aは、図1中に示す矢印方向に回転駆動可能に支持された感光体ドラム41や、感光体ドラム41の周囲に配された帯電装置42、露光装置43、現像装置44、転写ローラ45等を備える。画像形成プロセスを説明すると、感光体ドラム41の右斜上方の帯電装置42は、所定方向に回転駆動する感光体ドラム41を所定電位に帯電させる。露光装置43は、図1では帯電装置42の右側方に設けられ、画像読取部2Bで得られた画像データや外部のコンピュータ200(図3参照)からの画像データに基づき、レーザ光を点消灯しつつ出力し、感光体ドラム41表面を走査露光して画像データに応じた静電潜像を形成する。そして、図1で、感光体ドラム41の右斜下方の現像装置44は、感光体ドラム41に形成された静電潜像にトナーを供給して現像し、その結果、トナー像が形成される。
一方、感光体ドラム41の左方の転写ローラ45は感光体ドラム41に圧接し、ニップを形成する。そして、レジストローラ対32がタイミングを図り、用紙をニップに進入させる。用紙とトナー像のニップ進入時、転写ローラ45には所定の電圧が印加され、用紙に感光体ドラム41上のトナー像が転写される。
定着部4Bは、用紙に転写されたトナー像を定着させる。定着部4Bは、主として、発熱体を内蔵する加熱ローラ46とこれに圧接する加圧ローラ47で構成される。そして、用紙が加熱ローラ46と加圧ローラ47のニップを通過すると、トナーが溶融・加熱されトナー像が用紙に定着する。用紙は、排出ローラ対33から排出トレイ34に排出される。
(複合機100本体のハードウェア構成)
次に、図2に基づき、本発明の実施形態に係る複合機100のハードウェア構成の一例を説明する。図2は、本発明の実施形態に係る複合機100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
次に、図2に基づき、本発明の実施形態に係る複合機100のハードウェア構成の一例を説明する。図2は、本発明の実施形態に係る複合機100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
まず、図2に示すように、本実施形態の複合機100には、複合機100の制御を全体的に司る主制御部5(エラー検知部に相当)が設けられる。例えば、主制御部5は、全体統制のほか、外部との通信制御や、画像処理や、エラーの発生の認識や、エラー発生時のログ取得を行う。
例えば、主制御部5は、CPU51や、ASIC52や、取得部53や、各種チップ、素子等を実装する基板である。CPU51は、ROM54やHDD7からRAM6に呼び出されたプログラムやデータに基づき、演算などの各種処理を行う装置である。ASIC52は、例えば、画像処理を行う専用設計回路である。ASIC52は、複数設けられてもよいし、画像処理用だけではなく、複合機100の制御用のものも設けられてもよい。取得部53は、エラー発生時にログを取得するマイクロコンピュータ等の専用ハードウェアである。尚、取得部53は、CPU51やASIC52とプログラムで、機能的に実現されてもよい。
そして、主制御部5には、ROM54(ログ保持対象、不揮発性メモリに相当)、RAM6(ログ保持対象、揮発性メモリに相当)、HDD7(関数記憶部、ログ保持対象、不揮発性メモリに相当)といった記憶装置が接続される。ROM54は、制御用プログラム、制御用データ、設定データなどを、不揮発的に記憶する(例えば、EEPROMやフラッシュROM)。RAM6は、CPU51に利用させるため、ROM54やHDD7に記憶される制御用プログラム、制御用データ、設定データ、画像データ等を揮発的、一時的に記憶する。HDD7は、制御用プログラムや、制御用データ、設定データ、画像データなどのデータを不揮発的に記憶する。
又、本発明に関して、HDD7(記憶部に相当)は、エラーが発生したとき、取得部53が取得したログを記憶する。ログは、サービスマンによるメンテナンスに用いられる。例えば、ログは、操作パネル1に対し操作を行って、内容を液晶表示部11に表示させることができる。又、操作パネル1に対し操作を行って、ログの内容を印刷するようにしてもよい。
又、主制御部5は、例えば、操作パネル1、原稿搬送部2A、画像読取部2B等と通信可能に接続される。例えば、主制御部5は、操作パネル1になされた入力を認識し、使用者の設定にあわせてコピーや画像データの送信等が行われるように、原稿搬送部2A、画像読取部2Bの制御を行う。
又、主制御部5は、各種コネクタ、ソケット、通信用回路等を備えた通信インターフェイスとしての通信部55(ログ保持対象に相当)と接続される。通信部55は、ネットワークや公衆回線等により複数の外部のコンピュータ200(例えば、パーソナルコンピュータ、図3では、便宜上1つのみ図示)と通信可能に接続される。例えば、画像読取部2Bで得られた画像データを外部のコンピュータ200に送信することができる(スキャナ機能)。又、外部のコンピュータ200から送信され、複合機100に入力される画像データや設定データに基づき印刷等を行うこともできる(プリンタ機能)。又、オプション装置のFAX通信ボードを装着し、外部のFAX装置300と通信可能とすることもできる(FAX、インターネットFAX機能)。
又、主制御部5は、接続部56(ログ保持対象に相当)と通信可能に接続される。接続部56は、携帯型メモリ400やコンピュータ200をケーブルにより直接的に接続するためのインターフェイスである。例えば、接続部56には、携帯型メモリ400(例えば、USBメモリや、CFカード)を接続することができる。そして、主制御部5は、携帯型メモリ400内のデータ(画像データや画像データに付随する属性データ)を読み出して、画像形成部4A等に印刷を行わせることや、HDD7にコピーすることができる。
又、主制御部5の複合機100は、図2に示すように、各種回転体を回転させるモータ等のON/OFFや、トナー像形成、転写、定着に関わる部材への電圧印加制御等、印刷に関する処理を制御するエンジン制御部8(エラー検知部、ログ保持対象に相当)が設けられる。エンジン制御部8は、制御用のCPUやチップ84(制御素子、ログ保持対象に相当)やRAMを含む。
そして、エンジン制御部8は、主制御部5と通信可能に接続される。又、エンジン制御部8は、印刷に関する構成である給紙部3A、搬送路3B、画像形成部4A、定着部4B等とも通信可能に接続される。そして、エンジン制御部8は、主制御部5の指示を受けて、これらの各部の動作を制御する。
又、主制御部5は、電源部57(ログ保持対象)と接続される。電源部57は、トランス、整流回路、昇圧回路、降圧回路等を有し、商用電源と接続される。電源部57は、複合機100内の各部に必要な電圧を生成する。例えば、電源部57は、給紙部3Aや搬送路3Bや画像形成部4Aや定着部4Bの各種回転体を回転させるモータ用の電圧(例えば、DC24V)や、主制御部5、ROM54、RAM6、HDD7、エンジン制御部8、操作パネル1内の各種回路への供給に適した電圧用の電圧(例えば、DC5V、3.3V、2.5V等)などを生成し、各部に電力を供給する。
そして、例えば、電源部57には、再起動部58が設けられる。再起動部58は、例えば、商用電源から複合機100への電力供給を一時的に遮断するリセット用のスイッチである。再起動部58は、例えば、トランジスタ等の半導体スイッチでもよいし、リレー等の機械的に動作するスイッチでよい。主制御部5は、電源部57に対し指示を行い、再起動部58を動作させ得る。再起動部58が動作すると、複合機100内の全ての構成に対する電力供給が一時的に停止し、リセットが行われる。そして、RAM6などの揮発性メモリの内容は、リセットされる。又、主制御部5やエンジン制御部8や、画像読取部2Bや原稿搬送部2Aや操作パネル1や通信部55や接続部56内に設けられた各種電子回路が再起動する。
(エラー発生の検知)
次に、図1、図3を用いて、本発明の実施形態に係る複合機100での発生したエラーの検知の一例を説明する。図3は、本発明の実施形態に係る複合機100での発生したエラーの検知の一例を説明するためのブロック図である。
次に、図1、図3を用いて、本発明の実施形態に係る複合機100での発生したエラーの検知の一例を説明する。図3は、本発明の実施形態に係る複合機100での発生したエラーの検知の一例を説明するためのブロック図である。
本実施形態の複合機100では、主制御部5が各種エラーの発生を認識する。そこで、以下に、検知されるエラーの一例を説明する。尚、下記に示す例は、一例にすぎず、更に、他種のエラーを検知できるようにしてもよい。
まず、主制御部5は、ROM54に関するエラー発生を検知する。主制御部5(CPU51)は、ROM54の記憶内容を読み出すとき、アクセスする。又、ROM54が書込可能なタイプのとき、ROM54への書込のため、主制御部5(CPU51)は、ROM54へのアクセスを行う。
しかし、ROM54が完全に故障していれば、ROM54自体にアクセスできない。又、ROM54の記憶領域の一部に故障や破損があれば、一部の領域にアクセスできない場合や、ROM54から読み出したプログラムやデータに化けが生じている場合もあり得る。主制御部5は、ROM54にアクセスできない場合や、読み出したプログラムやデータに異常が認められるとき、ROM54のエラー発生を検知、認識する。
又、主制御部5は、RAM6に関するエラー発生を検知する。主制御部5(CPU51)は、ROM54やHDD7に記憶されるプログラムやデータをRAM6に記憶させ、演算等の各種処理を行うため、RAM6に読み出されたデータやプログラムにアクセスする場合がある。例えば、RAM6に記憶されるプログラムやデータには、複合機100の起動用のものや、コピー、スキャン、送信での制御用のものなどがある。又、主制御部5の演算結果をRAM6に記憶させる場合もある。
しかし、RAM6が完全に故障していれば、RAM6自体にアクセスできない。又、RAM6の記憶領域の一部に故障や破損があれば、故障した領域にアクセスできない場合や、有効なデータ、プログラムを読み出せない場合や、あり得ないデータとなっている場合がある。そうすると、主制御部5は、故障した領域に記憶させ、実行したプログラムを停止させざるを得ない。主制御部5は、RAM6にアクセスできない場合や、読み出したプログラムやデータに異常があり、プログラム停止等の異常が認められるとき、RAM6でのエラー発生を検知、認識する。
又、主制御部5は、HDD7に関するエラー発生を検知する。主制御部5(CPU51)は、HDD7に記憶されるプログラムやデータをRAM6に読み出させることがある。又、主制御部5の演算結果や、画像読取部2Bで読み取られた画像データをHDD7に記憶させる場合もある。
しかし、HDD7が完全に故障していれば、HDD7自体にアクセスできない。又、HDD7内の、ファイルやフォルダの位置を示すデータやテーブルを記憶する領域で故障や破損があれば、HDD7からのデータやプログラムの読み出しや、書き込みができなくなる。又、HDD7の記憶領域の一部に故障や破損があれば、例えば、書込不可や、読出不可や、異常なデータやプログラムへの化けなどの異常が生ずる。主制御部5は、HDD7にアクセスできない場合や、HDD7からプログラムやデータの読み書きに異常があるときなど、HDD7でのエラー発生を検知、認識する。
又、主制御部5は、接続部56や通信部55に関するエラー発生を検知する。接続部56に故障があれば、接続部56に接続された携帯型メモリ400や、コンピュータ200を認識することができない。又、通信部55に故障があれば、外部のコンピュータ200やFAX装置300と通信を確立できず、適切に送受信できない。そこで、接続部56や通信部55に異常が認められるとき、主制御部5は、接続部56や通信部55でのエラー発生を検知、認識する。
又、主制御部5は、電源部57でのエラー発生を検知することもできる。例えば、主制御部5内に、電源部57が生成する電圧に異常がないかを検知するための電圧値検出用回路59を設けておく。もし、電源部57内の回路の一部が故障すると、電源部57が生成する電圧値に異常が生ずる。電圧値検出用回路59は、電源部57が生成する各種電圧値が、予め定めた閾値の範囲に収まるかを確認し、電源部57が生成する電圧に異常が生じたことを検知する。このように、主制御部5は、電源部57のエラー発生を検知、認識できる。
このように、主制御部5は、複合機100で生じたエラーを検知するエラー検知部として機能し得る。
又、主制御部5は、エンジン制御部8を介してエラーの発生を認識することもできる。例えば、給紙部3A内には、用紙の有無を検知するための用紙切れセンサ81(エラー検知部に相当)を設けることができる。用紙切れセンサ81は、例えば、反射型の光センサであり、給紙部3A内の用紙の有無により、HighとLowが切り替わる(出力が変化する)。そして、用紙切れセンサ81の出力は、エンジン制御部8に入力される。エンジン制御部8は、用紙切れセンサ81の出力に基づき、用紙切れを検知、認識する。そして、エンジン制御部8は、主制御部5に用紙切れエラーを通知する。
又、例えば、定着部4B内には、加熱ローラ46の温度を検知するための温度センサ82(エラー検知部に相当)を設けることができる。温度センサ82は、例えば、サーミスタを含み、加熱ローラ46の温度により、出力が変化する。そして、温度センサ82の出力は、エンジン制御部8に入力される。エンジン制御部8は、温度センサ82の出力に基づき、加熱ローラ46の温度を認識する。そして、エンジン制御部8は、加熱ローラ46の温度が、予め定められた温度の範囲内にないとき(例えば、過昇温)、定着部4B(加熱ローラ46)の異常を検知、認識する。そして、エンジン制御部8は、主制御部5に定着部4Bでの温度制御エラーを通知する。
又、例えば、用紙の搬送経路に沿って、複数の用紙検知センサ83(エラー検知部に相当)を設けることができる。用紙検知センサ83は、例えば、透過型の光センサであり、用紙の存在を検知しているときと検知していないときで、HighとLowが切り替わる(出力が変化する)。そして、用紙検知センサ83の出力は、エンジン制御部8に入力される。エンジン制御部8は、用紙検知センサ83の出力に基づき、用紙の詰まり(ジャム)を検知、認識する。例えば、エンジン制御部8は、用紙の到達を検知すべき時間内に、用紙検知センサ83が用紙の到達(存在)を検知しないとき、ジャムが生じたと判断する。又、エンジン制御部8は、用紙の通過を検知すべき時間内に、用紙検知センサ83が用紙の通過(不存在)を検知しないとき、ジャムが生じたと判断する。エンジン制御部8は、主制御部5にジャム発生のエラーを通知する。
主制御部5は、エラーの発生を認識したとき、操作パネル1の液晶表示部11にエラーが発生した旨を表示させる。このとき、主制御部5は、発生したエラーに合わせて、発生したエラーの種類や、エラーの種類に対応するエラーコードを液晶表示部11に表示させてもよい。
(ログの保持、取得)
次に、図4を用いて、本発明の実施形態に係る複合機100でのログの保持、取得の一例を説明する。図4は、本発明の実施形態に係る複合機100でのログの保持、取得の一例を説明するための説明図である。
次に、図4を用いて、本発明の実施形態に係る複合機100でのログの保持、取得の一例を説明する。図4は、本発明の実施形態に係る複合機100でのログの保持、取得の一例を説明するための説明図である。
本実施形態の複合機100では、主制御部5の取得部53は、ログを保持する保持部9からログを取得する。ログは、ログ保持対象の動作の履歴である。保持部9は、複合機100内に複数設け得る。保持部9は、ログ保持対象に付随して設けられるメモリやバッファである。
そこで、ログ保持対象の例を説明する。ログ保持対象としては、図4に示すように、RAM6がある。例えば、いつ、どのようなプログラムが読み出され、実行されたか、停止したプログラムの名前、停止時間、RAM6中の使用領域(使用番地)、エラーが発生したときのRAM6の記憶内容といった、RAM6の利用履歴(動作履歴)が、RAM6のログとして残される。
RAM6のログは、RAM6の記憶領域の一部に記憶、保持される。あるいは、RAM6のログは、HDD7に記憶されてもよい。従って、RAM6やHDD7の記憶領域の一部を、RAM6の保持部9に割り当てることができる。尚、RAM6のログは、ROM54やCPU51内のキャッシュやレジスタ等に記憶されてもよい。
又、ログ保持対象としては、図4に示すように、HDD7がある。例えば、いつ、どのようなプログラムやデータがHDD7から読み出されたか、HDD7に書き込まれたか等を示すHDD7の利用履歴(動作履歴)や、エラーが発生したときのHDD7のバッファ、キャッシュが保持する内容などの情報が、HDD7の動作の履歴(ログ)として残される。
HDD7のログは、HDD7の記憶領域の一部に記憶、保持される。あるいは、HDD7のログは、RAM6に記憶されてもよい。従って、RAM6やHDD7の記憶領域の一部をHDD7の保持部9に割り当てることができる。
又、ログ保持対象には、図4に示すように、接続部56がある。例えば、いつ、どのような携帯型メモリ400やコンピュータ200が接続されたかを示す情報や、読み出されたデータ名、といった接続部56の利用履歴(動作履歴)や、エラーが発生したときの接続部56のバッファが保持する内容などの情報が、接続部56のログとして残される。
接続部56のログは、例えば、接続部56内のメモリや記憶素子の一部に記憶、保持される。言い換えると、接続部56の記憶領域の一部が、接続部56の保持部9に割り当てられる。尚、接続部56のログは、RAM6やHDD7など、他の場所で記憶されてもよい。
又、ログ保持対象としては、図4に示すように、通信部55がある。例えば、いつ、どのようなコンピュータ200やFAX装置300と通信を行ったかを示す情報(例えば、相手方のアドレス情報や通信日時)や、通信したデータ名、といった通信部55の利用の履歴(動作履歴)や、エラーが発生したときの通信部55のバッファが保持する内容などの情報が、通信部55のログとして残される。
通信部55のログは、例えば、通信部55内のメモリや記憶素子の一部に記憶、保持される。言い換えると、通信部55内のメモリの記憶領域の一部が、通信部55の保持部9に割り当てられる。尚、通信部55のログは、RAM6やHDD7など、他の場所で記憶されてもよい。
又、エンジン制御部8内にも保持部9を設けることができる。エンジン制御部8内のメモリの一部を、エンジン制御部8の保持部9に割り当てることができる。あるいは、エンジン制御部8の動作履歴を記憶する専用のメモリが、保持部9として、エンジン制御部8に設けられてもよい。
エンジン制御部8は、印刷に関し、画像形成部4Aや定着部4Bや搬送路3Bや給紙部3A等に含まれる多数の部材の動作を実際に制御する。そのため、エンジン制御部8には、部材の制御を行う複数のチップ84が設けられる(例えば、モータの回転を制御するチップ84や、露光装置43での発光を制御するチップ84や、転写ローラ45に印加する電圧を制御するチップ84など)。
そして、エンジン制御部8に関するログは、エラーが発生したときの各チップ84のバッファに含まれるデータや、エンジン制御部8のジョブの実行履歴といった情報である。そして、エンジン制御部8のログが、エンジン制御部8の保持部9に記憶される。
これら、複合機100内では、複数の箇所にログが保持される。そして、複合機100でエラーが発生すると(エラーが検知されると)、各保持部9は、未収集の情報(ログ)を集め、図4に示すように、主制御部5の取得部53は、各保持部9からのログ取得を試みる。
又、ログ保持対象に電源部57が含められてもよい。例えば、電源部57が動作を開始した時間、電源部57が生成する出力電圧値の一定時間ごとの測定結果、電源部57が生成する出力電圧値に異常が発生した時間が、電源部57の動作の履歴(ログ)として残される。例えば、主制御部5は、RAM6の記憶領域や、HDD7の記憶領域の一部に電源部57のログを記憶させてもよい。
(エラー発生時の再起動制御の流れ)
次に、図5にもとづき、本発明の実施形態に係る複合機100のエラー発生時の再起動を説明する。図5は、本発明の実施形態に係る複合機100のエラー発生時の再起動制御の流れの一例を示すフローチャートである。
次に、図5にもとづき、本発明の実施形態に係る複合機100のエラー発生時の再起動を説明する。図5は、本発明の実施形態に係る複合機100のエラー発生時の再起動制御の流れの一例を示すフローチャートである。
図5のスタートは、主制御部5がエラーの発生を認識した時点である。まず、エラーの発生を認識すると、主制御部5は、複合機100に含まれる各部に対し指示を与え、複合機100の動作を停止させる(ステップ♯1)。例えば、印刷中であれば、印刷は停止され、原稿読み取り中であれば、原稿読み取りが中止される。又、操作パネル1での設定が受け付けられない状態となる。
この主制御部5からのジョブ(動作)停止指示により、各保持部9は、未収集のログを収集し、取得部53に渡すログを保持する(ステップ♯2)。そして、主制御部5は、予め定められたエラーが発生したとき、取得部53によるログの取得を妨げる関数(API)を読み出し、起動させる(ステップ♯3)。関数は、例えば、HDD7やROM54に記憶される。
予め定められたエラーとは、発生したとき再起動を行わないエラーである。致命的なエラーであり得るため、再起動を避ける。例えば、定着部4Bの温度センサ82が過昇温を検知したときや、ヒータをONしても温度上昇を検知できないとき、下手に再起動を行うと、定着部4Bに致命的なダメージを与えてしまう場合がある。従って、定着部4Bの温度検知上、発生したエラーを予め定められたエラーとすることができる。
又、電源部57では様々な電圧値を生成する。電源部57が生成する電圧のエラーが主制御部5によって検知されたとき、再起動すると電源部57の故障が決定的となる場合がある。従って、電源部57の生成する電圧のエラーを、予め定められたエラーとすることができる。
又、予め定められたエラーには、再起動を行ってもエラーが解消されないことが明らかなエラーが含められてもよい。例えば、用紙のジャムが発生したとき、搬送経路から用紙を取り除かなければ、ジャムのエラーは、解消されない。又、給紙部3Aでの用紙切れが生じたとき、用紙を補給しない限り、用紙切れエラーは解消されない。このような、主制御部5等の電子的な回路とは関係のない、物理的、機械的なエラーを予め定められたエラーと定めてもよい。
そして、関数は、読み出されると、検知されたエラーが、予め定められたエラーか否かを確認する。予め定められたエラーであると、関数は、以後のステップで再起動が生じないように(再起動部58が動作しないように)、ログの取得を妨げる。関数は、例えば、取得されると、直ちにログを次々と破棄してゆく関数でもよいし、主制御部5がログを取得しようとすると、ログがない旨を回答する関数でもよいし、主制御部5が、ログの取得を開始する前に、いずれか、あるいは、全ての保持部9にログの保持内容を破棄させるものでもよく、全てのログ(ログの全種類)の取得がなされないようにする。
そして、主制御部5の取得部53は、保持部9に対しアクセスを試み、全ての保持部9からログの取得を試みる(ステップ♯4)。更に、主制御部5は、全ての保持部9からログの所得に成功したかを確認する(ステップ♯5)。
もし、全ログの取得に成功したとき(ステップ♯5のYes)、主制御部5は、取得したログのHDD7への記憶を試みる(ステップ♯6)。そして、主制御部5は、全ログをHDD7に記憶できたかを確認する(ステップ♯7)。HDD7に故障があれば、HDD7は、ログを的確に記憶することができない。このような場合、再起動を行うと、HDD7内のデータの更なる破損も生じ得る。
そこで、全ログをHDD7に記憶できたとき(ステップ♯7のYes)、RAM6やHDD7等のデータ伝達、記憶系統に異常がなく、致命的なエラーではないと判断できる。そのため、主制御部5は、電源部57の再起動部58を動作させ、複合機100の再起動を行わせる(ステップ♯8→エンド)。これにより、複合機100の主電源が入れ直されたのと同様に、いったん、複合機100への電力供給が遮断され、所定時間経過後(例えば、1秒未満)、複合機100への電力供給が再開される。
一方、全ログを取得できないとき(ステップ♯5のNo)、あるいは、ログを記憶させることができないとき(ステップ♯7のNo)、RAM6やHDD7等のデータ伝達系統に異常があり、致命的なエラーが発生しているか、予め定められたエラーが生じたため、ログの取得が妨げられたと判断できる。この場合、再起動による損傷の拡大を防ぐ等の観点から、自動的な再起動は行わないで本制御は終了する(エンド)。
再起動が行われない場合、サービスマンが点検の後、手動により、複合機100の再起動を行う場合もあれば、ジャムや用紙切れの場合などは、エラーが解消に伴い、再起動せずに、複合機100が使用できる状態に復帰してもよい。
即ち、本発明に係る画像形成装置(例えば、複合機100)は、画像形成装置でのエラーの発生を検知するエラー検知部(主制御部5、用紙切れセンサ81、温度センサ82、用紙検知センサ83等)と、画像形成装置に含まれ、動作の履歴であるログを保持する対象であるログ保持対象(例えば、HDD7、RAM6、ROM54、接続部56、通信部55、電源部57、エンジン制御部8、チップ84等)と、ログ保持対象のログを保持する保持部9と、エラー検知部がエラーを検知したとき、保持部9からログを取得する取得部53と、取得部53が取得したログを不揮発的に記憶する記憶部(例えば、HDD7)と、取得部53が、保持部9からログを取得できたとき、画像形成装置の再起動を行い、保持部9からログを取得できなかったとき、画像形成装置の再起動を行わない再起動部58と、を含む。
このようにして、本実施形態の構成によれば、取得部53は、ログを取得できたとき、画像形成装置(例えば、複合機100)の再起動を行い、ログを取得できなかったとき、画像形成装置の再起動を行わない。これにより、ログを参照し、エラーの原因や、故障箇所の調査を行えるとき、再起動が、自動的に行われる。一方、ログを取得できず、サービスマンがエラー発生状態を直接確認した方が、エラーの原因や、故障箇所を特定できる可能性が高いとき、再起動されない。従って、エラーの原因や、故障箇所の特定を確実に行うことができる。又、ログを取得できないようなエラーは、再起動しない方がよい致命的なエラーである場合がある。しかし、本発明では、ログを取得できないとき、再起動は行われない。これにより、再起動によって故障の程度が重くなることを防ぐことができる。
又、ログ保持対象は、揮発性メモリ(RAM6)であり、保持部9は、揮発性メモリで展開されていたプログラムのログを保持する。揮発性メモリ(RAM6)のうち、故障や破損が生じている領域で動作させていた、あるいは、動作させようとしたプログラムのログを取得できないことがある。又、異常な領域を用いると、データの破損や化けが生ずることもあり、致命的なエラーといえる。そこで、ログ保持対象は、揮発性メモリとし、保持部9は、揮発性メモリで展開されていたプログラムのログを保持する。これにより、揮発性メモリのログが取得できないような致命的なエラーが生じたとき、再起動されず、サービスマンは、エラーの原因や故障箇所が揮発性メモリであることを認識しやすくなる。
又、ログ保持対象は、不揮発性メモリ(ROM54、HDD7)であり、保持部9は、不揮発性メモリが扱ったデータのログを保持する。不揮発性メモリ(ROM54、HDD7)の一部又は全部の領域にアクセスできないなど、不揮発性メモリに故障や破損があれば、取得部53は、不揮発性メモリのログを取得できないことがある。又、不揮発性メモリに異常があるのに、アクセスを続けると、データの更なる破損が生ずることもあり、致命的なエラーといえる。そこで、ログ保持対象は不揮発性メモリとし、保持部9は不揮発性メモリが記憶したデータのログを保持する。これにより、取得部53が不揮発性メモリの履歴を取得できないような致命的なエラーが生じたとき、再起動されず、サービスマンは、エラーの原因や故障箇所が不揮発性メモリであることを認識しやすくなる。又、故障の程度が重くなることもない。
又、ログ保持対象は、画像形成装置(例えば、複合機100)の一部を制御する制御素子(例えば、チップ84)であり、保持部9は、制御素子のログを保持する。画像形成装置(例えば、複合機100)内の制御素子(例えば、チップ84)で異常があると、画像形成装置は適切に制御されていないことになり、更なる故障を引き起こしかねず、致命的なエラーといえる。そこで、ログ保持対象は、画像形成装置(例えば、複合機100)の一部の構成を制御する制御素子(チップ84)とし、保持部9は、制御素子の動作の履歴を示すログを保持する。これにより、制御素子のログが取得できないとき、再起動されず、サービスマンは、エラーの原因や故障箇所が制御素子にあることを認識しやすくなる。
又、エラー検知部(主制御部5、用紙切れセンサ81、温度センサ82、用紙検知センサ83等)が検知したエラーが、予め定められた特定のエラーであるとき、取得部53のログ取得を妨げる関数を記憶する関数記憶部(例えば、HDD7)を含み、関数は、エラー検知部が検知したエラーが予め定められた特定のエラーであるとき動作する。本発明では、ログが取得できないとき、致命的なエラーであり、再起動を行わないが、エラーの種類によっては、ログが取得できたとしても、再起動しないほうが、エラーの原因や故障箇所を特定しやすい場合がある。そこで、ログの取得を妨げる関数は、エラー検知部(主制御部5、用紙切れセンサ81、温度センサ82、用紙検知センサ83等)が検知したエラーが予め定められた特定のエラーであるとき動作する。これにより、特定のエラーが発生したとき、ログが取得できた、できないにかかわらず、再起動しないようにすることができる。
又、再起動部58は、取得部53によって取得されたログを、記憶部(例えば、HDD7)が記憶できたとき、画像形成装置(例えば、複合機100)の再起動を行い、記憶部が記憶できなかったとき、画像形成装置の再起動を行わない。ログを取得できたとしても、記憶部(例えば、HDD7)に故障や破損があれば、ログを記憶できない。そこで、再起動部58は、取得部53によって取得されたログを、記憶部が記憶できたとき、画像形成装置(例えば、複合機100)の再起動を行い、記憶部が記憶できなかったとき、画像形成装置の再起動を行わない。これにより、ログを残せず、エラーの原因や、故障箇所の調査が行いづらくなり、サービスマンがエラー発生状態を直接確認した方が、エラーの原因や、故障箇所の特定できる可能性が高いとき、再起動されない。従って、エラーの原因や、故障箇所の特定を確実に行うことができる。又、ログを記憶部に記憶させることができないとき、記憶部に致命的な故障、エラーが存在する場合がある。しかし、ログを記憶部に記憶できないとき、再起動は行われず、再起動により、記憶部の故障の程度が重くなることを防ぐことができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、エラー発生のときログを取得し、自動的に再起動を行うプリンタ、複合機、複写機、ファクシミリ装置等の画像形成装置に利用可能である。
100 複合機(画像形成装置) 5 主制御部(エラー検知部)
53 取得部
54 ROM(ログ保持対象、不揮発性メモリ)
55 通信部(ログ保持対象) 56 接続部(ログ保持対象)
57 電源部(ログ保持対象) 58 再起動部
6 RAM(ログ保持対象、揮発性メモリ)
7 HDD(記憶部、関数記憶部、ログ保持対象、不揮発性メモリ)
8 エンジン制御部(エラー検知部、ログ保持対象)
81 用紙切れセンサ(エラー検知部)
82 温度センサ(エラー検知部) 83 用紙検知センサ(エラー検知部)
84 チップ(制御素子、ログ保持対象) 9 保持部
53 取得部
54 ROM(ログ保持対象、不揮発性メモリ)
55 通信部(ログ保持対象) 56 接続部(ログ保持対象)
57 電源部(ログ保持対象) 58 再起動部
6 RAM(ログ保持対象、揮発性メモリ)
7 HDD(記憶部、関数記憶部、ログ保持対象、不揮発性メモリ)
8 エンジン制御部(エラー検知部、ログ保持対象)
81 用紙切れセンサ(エラー検知部)
82 温度センサ(エラー検知部) 83 用紙検知センサ(エラー検知部)
84 チップ(制御素子、ログ保持対象) 9 保持部
Claims (6)
- エラーの発生を検知するエラー検知部と、
画像形成装置に含まれ、動作の履歴であるログを保持する対象であるログ保持対象と、
前記ログ保持対象のログを保持する保持部と、
前記エラー検知部がエラーを検知したとき、前記保持部から前記ログを取得する取得部と、
前記取得部が取得したログを不揮発的に記憶する記憶部と、
前記取得部が、前記保持部から前記ログを取得できたとき、画像形成装置の再起動を行い、前記保持部から前記ログを取得できなかったとき、画像形成装置の再起動を行わない再起動部と、を含むことを特徴とする画像形成装置。 - 前記ログ保持対象は、揮発性メモリであり、
前記保持部は、前記揮発性メモリで展開されていたプログラムのログを保持することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記ログ保持対象は、不揮発性メモリであり、
前記保持部は、前記不揮発性メモリが扱ったデータのログを保持することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記ログ保持対象は、画像形成装置の一部を制御する制御素子であり、
前記保持部は、前記制御素子のログを保持することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記エラー検知部が検知したエラーが、予め定められた特定のエラーであるとき、前記取得部の前記ログ取得を妨げる関数を記憶する関数記憶部を含み、
前記関数は、前記エラー検知部が検知したエラーが予め定められた特定のエラーであるとき動作することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記再起動部は、前記取得部によって取得された前記ログを、前記記憶部が記憶できたとき、画像形成装置の再起動を行い、前記記憶部が記憶できなかったとき、画像形成装置の再起動を行わないことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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- 2010-11-30 JP JP2010266939A patent/JP2012118229A/ja active Pending
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