JP6464062B2 - ポリオレフィン系繊維強化樹脂積層シート及びその製造方法 - Google Patents
ポリオレフィン系繊維強化樹脂積層シート及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6464062B2 JP6464062B2 JP2015174019A JP2015174019A JP6464062B2 JP 6464062 B2 JP6464062 B2 JP 6464062B2 JP 2015174019 A JP2015174019 A JP 2015174019A JP 2015174019 A JP2015174019 A JP 2015174019A JP 6464062 B2 JP6464062 B2 JP 6464062B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- polyolefin
- polypropylene
- reinforced resin
- core
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
JISK7171に準拠した3点曲げ試験で測定した。試験片サイズは幅20mm、長さ50mm、試験速度は1mm/minとした。押さえジグの形状はR5、支点の形状はR2、支点間隔24mmとした。
<光沢及び硬度>
成形体の光沢は、外観目視により判断した。光沢があるものを「A」、光沢がやや不足しているものを「B」、光沢が無いものを「C」とした。成形体の硬度は、実用上の硬度十分であるものを「A」、若干硬度が不足するものを「B」とした。なお、織物が表面に来る場合の硬度評価は実施しなかった。
<コア層>
図1に示すコア層1として市販のホモポリマータイプポリプロピレン(HPP)のシート、融点160℃、厚み500μm、単位面積当たりの重量450g/m2を使用した。
<織物>
図1に示す織物層3a,3bとして、芯成分が融点160℃のポリプロピレン、鞘成分がポリプロピレンとポリエチレンのブレンド品(融点110℃)からなる芯鞘複合繊維を使用した。この複合繊維の複合割合は、芯成分65wt%、鞘成分35wt%、繊維本数240本、トータル繊度は1850 deci texであった。この芯鞘複合繊維糸を融着加工し、経糸と緯糸に使用して綾織組織の織物とした。得られた織物の単位面積当たりの重量(目付)は190g/m2であった。
<接着フィルム>
図1に示す接着層2a,2b,2cとして、市販の低密度ポリエチレン(LLDPE)フィルム、融点110℃、厚み30μm、単位面積当たりの重量27g/m2を使用した。
<カバー層>
図1に示すカバー層7として、厚み200μmのホモポリマータイプポリプロピレン(HPP)シート4と、厚み1μmに着色塗料をコーティングした着色層5と、厚み25μmのホモポリマータイプポリプロピレン(HPP)2軸延伸シート7を予め積層一体化したカバー層7を使用した。
図2に示すコアシート11の両面に接着フィルム12a,12bと織物13a,13bと、織物13aの表面に接着フィルム12cとカバー層用シート14をこの順番に積層し、温度145℃、圧力1Mpa、2分間プレス成形し、その後室温(27℃)まで冷却した。これにより接着フィルムを溶着させて全体を一体化し、積層シートを得た。この積層シートの模式的断面図は図1に示すとおりである。
図1に示すカバー層7の透明層4として、ホモポリマータイプポリプロピレン(HPP)とプロピレン−エチレンランダムコポリマー(RPP)が、HPP:RPP=75:25のブレンド物又はポリマーアロイのシート(厚み200μm)を使用した以外は実施例1と同様に実施した。得られた積層シートの物性は表1にまとめて示す。
図1に示すカバー層7の透明層4として、ホモポリマータイプポリプロピレン(HPP)とプロピレン−エチレンランダムコポリマー(RPP)が、HPP:RPP=25:75のブレンド物又はポリマーアロイのシート(厚み200μm)を使用した以外は実施例1と同様に実施した。得られた積層シートの物性は表1にまとめて示す。
図1に示すカバー層7の透明層4として、プロピレン−エチレンランダムコポリマー(RPP)のシート(厚み200μm)を使用した以外は実施例1と同様に実施した。得られた積層シートの物性は表1にまとめて示す。
実施例1においてカバー層を付与しないと共に、射出成型で部品を一体化させる側の織物層に、実施例1に記載した接着フィルムを介在させ、その外表面に表皮層としてホモポリマータイプポリプロピレン(HPP,融点160℃):25wt%とプロピレン−エチレンランダムタイプコポリマー(RPP,融点145℃):75wt%をブレンドした厚み200μm、単位面積当たりの重量180g/m2を積層した以外は実施例1と同様に実施した。なお、射出成形による部品の一体化は表皮層の表面側から行った。得られた積層シートの物性は表1にまとめて示す。なお、各例の曲げ弾性率及び曲げ応力のデータはMD(長さ方向)のデータである。
2a,2b,2c 接着層
3a,3b 織物層
4 透明層
5 着色層
6 保護層
7 カバー層
8,21 積層シート
9a〜9g 供給ロール
10 積層シート製造装置
11 コアシート
12a,12b,12c 接着用フィルム
13a,13b 織物
14 カバー層用シート
15a,15b,20a,20b 加圧ロール
16,17 金属製加圧板
18 加熱加圧領域
19 冷却領域
22 成形体
Claims (12)
- コア層の両表面に接着層を介して積層された織物層を含むポリオレフィン系繊維強化樹脂積層シートであって、
前記コア層はポリプロピレンを主成分とする樹脂であり、
前記織物層は、第1成分がポリプロピレン、第2成分が前記第1成分より低融点のポリオレフィン成分からなる複合繊維を含む糸で構成され、
前記接着層は熱融着ポリオレフィン系フィルムであり、
前記織物層の一方の表面にカバー層が積層されており、
前記カバー層は、ポリプロピレン系樹脂透明層と着色層とポリプロピレン系樹脂保護層を含むことを特徴とするポリオレフィン系繊維強化樹脂積層シート。 - 前記カバー層は、外部から織物層が見える程度の透明性がある請求項1に記載のポリオレフィン系繊維強化樹脂積層シート。
- 前記コア層のポリプロピレンを主成分とする樹脂は、プロピレンを50モル%以上含むプロピレン-エチレンランダムコポリマーである請求項1又は2に記載のポリオレフィン系繊維強化樹脂積層シート。
- 前記複合繊維は第1成分が芯、第2成分が鞘からなる芯鞘複合繊維である請求項1〜3のいずれかに記載のポリオレフィン系繊維強化樹脂積層シート。
- 前記芯鞘複合繊維の芯成分がホモポリマーのポリプロピレンであり、鞘成分がプロピレン-エチレンランダムコポリマー又はポリプロピレンとポリエチレンのブレンド物である請求項4に記載のポリオレフィン系繊維強化樹脂積層シート。
- 前記熱融着ポリオレフィン系フィルムは低密度ポリエチレンフィルムである請求項1〜5のいずれかに記載のポリオレフィン系繊維強化樹脂積層シート。
- 前記カバー層のポリプロピレン系樹脂透明層は、ホモポリマータイプポリプロピレンとランダムタイプポリプロピレンとのブレンド物である請求項1〜6のいずれかに記載のポリオレフィン系繊維強化樹脂積層シート。
- 前記カバー層のポリプロピレン系樹脂透明層は、前記透明層を100重量%としたとき、ホモポリマータイプポリプロピレン(HPP)とプロピレン−エチレンランダムコポリマー(RPP)が、HPP:RPP=50:50〜90:10の範囲のブレンド物である請求項1〜7のいずれかに記載のポリオレフィン系繊維強化樹脂積層シート。
- 前記カバー層の保護層は、2軸延伸されたポリプロピレン系樹脂シートである請求項1〜8のいずれかに記載のポリオレフィン系繊維強化樹脂積層シート。
- 前記ポリオレフィン系繊維強化樹脂積層シートの総厚が0.9〜1.6mmの範囲である請求項1〜9のいずれかに記載のポリオレフィン系繊維強化樹脂積層シート。
- 前記コア層と前記織物層と前記カバー層の層厚の関係が、コア層>織物層>カバー層である請求項1〜10のいずれかに記載のポリオレフィン系繊維強化樹脂積層シート。
- 請求項1〜11のいずれかに記載のポリオレフィン系繊維強化樹脂積層シートの製造方法であって、
コアシートの両表面に接着用フィルムを介して織物を積層し、
前記織物の一方の表面にカバー層を重ねて加熱加圧し、次いで冷却することを特徴とするポリオレフィン系繊維強化樹脂積層シートの製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014186915 | 2014-09-12 | ||
JP2014186915 | 2014-09-12 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016060201A JP2016060201A (ja) | 2016-04-25 |
JP6464062B2 true JP6464062B2 (ja) | 2019-02-06 |
Family
ID=55796932
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015174019A Active JP6464062B2 (ja) | 2014-09-12 | 2015-09-03 | ポリオレフィン系繊維強化樹脂積層シート及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6464062B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018158584A (ja) * | 2018-06-27 | 2018-10-11 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 樹脂構造体およびこれを用いた電気掃除機 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017104987A (ja) * | 2015-12-07 | 2017-06-15 | 倉敷紡績株式会社 | ポリオレフィン系繊維強化樹脂積層シート |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0651392B2 (ja) * | 1986-11-08 | 1994-07-06 | 平岡織染株式会社 | 光輝性シ−ト |
JPH06335995A (ja) * | 1993-05-29 | 1994-12-06 | Shinko Kasei Kk | 複合シート |
JP4456938B2 (ja) * | 2004-06-15 | 2010-04-28 | 宇部日東化成株式会社 | ポリプロピレン系樹脂構造板 |
JP4964019B2 (ja) * | 2007-05-11 | 2012-06-27 | 株式会社ヤマニ | 積層シートおよび積層シートの製造方法 |
JP5699510B2 (ja) * | 2010-09-30 | 2015-04-15 | 大日本印刷株式会社 | 床用化粧材 |
EP2774753B1 (en) * | 2011-10-31 | 2017-12-20 | Kurashiki Boseki Kabushiki Kaisha | Multilayer structure |
JP6267468B2 (ja) * | 2013-09-24 | 2018-01-24 | 倉敷紡績株式会社 | ポリオレフィン系積層シート及びその製造方法 |
-
2015
- 2015-09-03 JP JP2015174019A patent/JP6464062B2/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018158584A (ja) * | 2018-06-27 | 2018-10-11 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 樹脂構造体およびこれを用いた電気掃除機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016060201A (ja) | 2016-04-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6267468B2 (ja) | ポリオレフィン系積層シート及びその製造方法 | |
JP5926947B2 (ja) | 繊維強化樹脂成形体及びそれを用いた車両用内装材 | |
JP5740694B2 (ja) | 成形品の製造方法 | |
JP6464063B2 (ja) | ポリオレフィン系繊維強化樹脂積層シート及びその製造方法 | |
JP5968600B2 (ja) | 繊維強化熱可塑性樹脂成形品とその製造方法、および複合体とその製造方法 | |
JP5783842B2 (ja) | 繊維強化樹脂成形体及びそれを用いた車両用内装材 | |
JP6305714B2 (ja) | 熱可塑性積層シート及びその製造方法 | |
JP6163970B2 (ja) | 加飾成形品及び加飾成形品の製造方法 | |
JP6246579B2 (ja) | ファブリック強化樹脂成形体の製造方法及びファブリック強化樹脂成形体 | |
JP6464062B2 (ja) | ポリオレフィン系繊維強化樹脂積層シート及びその製造方法 | |
JP6890035B2 (ja) | 繊維複合シートの成形方法 | |
JP6433869B2 (ja) | ポリオレフィン系繊維強化樹脂積層シート及びその製造方法 | |
US20190270259A1 (en) | A composite sheet material and a method of manufacture thereof | |
JP6478737B2 (ja) | 繊維強化樹脂積層シート | |
JP2017196892A (ja) | 成形加工用フラットヤーンラミネートシート及び成形加工品 | |
JP2017104987A (ja) | ポリオレフィン系繊維強化樹脂積層シート | |
US20160075115A1 (en) | Polyolefin-based fiber-reinforced resin multilayered sheet and method for manufacturing the same | |
JP4456938B2 (ja) | ポリプロピレン系樹脂構造板 | |
JP7304259B2 (ja) | 加飾性シート及びその製造方法、並びに成形品 | |
JP6482915B2 (ja) | 繊維強化樹脂積層シート | |
JP2011094273A (ja) | 皮革様シート状積層体 | |
JP6368228B2 (ja) | ファブリック強化樹脂成形体の製造方法及びファブリック強化樹脂成形体 | |
WO2023095778A1 (ja) | 3dプリンターで作製した成形型による成形品の製造方法及び成形品 | |
JP7127233B1 (ja) | 積層体及び積層体成形品の成形方法 | |
JP6246580B2 (ja) | ファブリック強化樹脂成形体の製造方法及びファブリック強化樹脂成形体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180112 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180926 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20181016 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20181205 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20181213 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190107 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6464062 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |