JP6461525B2 - 蒸気温度制御装置、蒸気温度制御方法、および発電システム - Google Patents

蒸気温度制御装置、蒸気温度制御方法、および発電システム Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、蒸気温度制御装置、蒸気温度制御方法、および発電システムに関する。
発電システムは、蒸気タービンを駆動する蒸気の蒸気温度の制御用に、第1過熱器と、第1過熱器の下流に設置された減温器と、減温器の下流に設置された第2過熱器とを備える場合がある。この場合、発電システムは、第1過熱器で蒸気を過熱し、過熱された蒸気を減温器で冷却し、冷却された蒸気を第2過熱器で再び過熱することで、蒸気温度を目標値に制御する。蒸気を2回の過熱の間に冷却することには、蒸気温度の制御性を高める効果や、蒸気温度が高くなり過ぎることを防ぎやすいという効果がある。
蒸気温度の制御に関しては、いくつかの方法が知られている。例えば、減温器の動作を負荷変動に先行して制御する方法や、過熱器の入口蒸気温度と出口蒸気温度とをそれぞれ燃料流量制御ループと減温器により制御する方法が知られている。さらには、蒸気温度を複数の減温器で制御する方法や、蒸気が過熱器を通過する際に生じる無駄時間をスミス法で補償する方法が知られている。
特許第3709263号公報 特許第4453858号公報 特許第4131859号公報 特開2013−40695号公報
しかしながら、第1過熱器、減温器、および第2過熱器を備える発電システムにおいては、第2過熱器の熱源の状態が急激に変化すると、熱源の状態の変化と第2過熱器による蒸気の過熱とのタイムラグにより、蒸気温度が目標値からずれてしまう。例えば、コンバインドサイクル型の火力発電システムの排熱回収ボイラにおいて、排ガス温度が急激に変化する場合や、従来型の火力発電システムのボイラにおいて、ボイラ出力が急激に変化する場合に、蒸気温度が目標値からずれるおそれがある。同様に、第2過熱器で過熱される蒸気の状態が急激に変化した場合にも、蒸気温度が目標値からずれるおそれがある。これらの場合、蒸気を2回の過熱の間に冷却するにもかかわらず、蒸気温度が高くなり過ぎる可能性がある。
そこで、本発明は、減温器の下流に設けられた過熱器の状態の変化に伴い、蒸気温度が高くなり過ぎることを抑制することが可能な蒸気温度制御装置、蒸気温度制御方法、および発電システムを提供することを課題とする。
一の実施形態によれば、蒸気温度制御装置は、過熱器で過熱される蒸気に関する測定値である1つ以上の第1測定値と、前記過熱器の熱源に関する測定値である1つ以上の第2測定値とを受信する受信部を備える。さらに、前記装置は、前記第1および第2測定値に基づいて、前記過熱器に前記蒸気を供給する減温器の動作を制御する制御部を備える。
第1実施形態の発電システムの構成を示す模式図である。 第1実施形態の発電システムの動作を説明するための図である。 第1実施形態の比較例の発電システムの動作を説明するための図である。 第1実施形態の変形例の発電システムの動作を説明するための図である。 第1実施形態の第2過熱器の構成を示す模式図である。 第1実施形態の熱交換量の予測値の算出方法を示すフローチャートである。 第1実施形態の発電システムの利点を説明するためのグラフである。 第2実施形態の発電システムの動作を説明するための図である。 第2実施形態の第2過熱器の構成を示す模式図である。 第2実施形態の発電システムの利点を説明するためのグラフである。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の発電システムの構成を示す模式図である。図1の発電システムは、排熱回収方式によるコンバインドサイクル型の火力発電システムである。
図1の発電システムは、ガスタービン1と、圧縮機2と、第1発電機3と、排ガス配管4と、排熱回収ボイラ5と、ドラム11と、下降管12と、蒸発器13と、第1蒸気配管14と、第1過熱器15と、減温器16と、第2蒸気配管17と、第2過熱器18と、減温器バルブ19と、制御装置20と、主蒸気配管21と、主蒸気弁22と、バイパス配管23と、バイパス弁24と、蒸気タービン25と、第2発電機26とを備えている。制御装置20は、受信部および制御部を備える蒸気温度制御装置の例である。
図1の発電システムはさらに、排ガス配管4上に設けられた流量計31および温度計31と、ドラム11に設けられた圧力計32と、第1蒸気配管14上に設けられた温度計33と、第2蒸気配管17上に設けられた温度計34と、主蒸気配管21上に設けられた流量計35、温度計35、および圧力計35と、蒸気タービン25用の回転数計測器36と、第2発電機26用の電気出力計測器37とを備えている。
図1の発電システムでは、圧縮機2により圧縮された空気によりガスタービン1が回転し、この回転を利用して第1発電機3が発電を行う。ガスタービン1から排出された排ガスは、排ガス配管4を介して排熱回収ボイラ5に送られる。排熱回収ボイラ5に送られた排ガスは、第2過熱器18、第1過熱器15、蒸発器13の順でその熱が利用され、排熱回収ボイラ5から排出される。
一方、ドラム11内の水は、下降管12を介して排熱回収ボイラ5内の蒸発器13に送られ、蒸発器13内で排ガスの熱により加熱されることで、飽和水蒸気となる。この蒸気は、第1蒸気配管14を介して排熱回収ボイラ5内の第1過熱器15に送られ、第1過熱器15で過熱された後、減温器16で冷却される。減温器16で冷却された蒸気は、第2蒸気配管17を介して排熱回収ボイラ5内の第2過熱器18に送られ、第2過熱器18で再び過熱される。制御装置20は、蒸気冷却用の水を減温器16に供給するための減温器バルブ19の開度を調整して、減温器16での蒸気の冷却量を調整することで、第2過熱器18の出口蒸気温度を目標値に制御することができる。
第2過熱器18で過熱された蒸気(主蒸気)は、主蒸気配管21を介して蒸気タービン25に送られる。図1の発電システムでは、蒸気タービン25が主蒸気により回転し、この回転を利用して第2発電機26が発電を行う。バイパス配管23は、蒸気タービン25の上流で主蒸気配管21から分岐している。主蒸気配管21の主蒸気流量は、主蒸気配管21上の主蒸気弁22の開度が制御装置20により調整されることで、目標値に制御される。また、蒸気タービン25の入口蒸気圧力は、バイパス配管23上のバイパス弁24の開度が制御装置20により調整されることで、目標値に制御される。
制御装置20は、主蒸気配管21の主蒸気流量の調整により、蒸気タービン25の回転数を制御し、これにより第2発電機26の電気出力を制御する。なお、蒸気タービン25の回転数は、回転数計測器36により計測され、第2発電機26の電気出力は、電気出力計測器37により計測される。
図2は、第1実施形態の発電システムの動作を説明するための図である。図2は、上述の減温器16、第2蒸気配管17、第2過熱器18、減温器バルブ19、制御装置20、主蒸気配管21等を示している。
本実施形態の制御装置20は、第1PID(Proportional-Integral-Derivative)制御部41と、第2PID制御部42と、熱交換量予測部43と、入口蒸気温度設定部44と、第3PID制御部45と、開度選択部46とを備えている。
また、本実施形態の第2過熱器18は、第1から第n(nは2以上の整数)の熱交換器18〜18で構成されていると考えられる。第1から第nの熱交換器18〜18の各々は、蒸気と排ガスとの間の熱交換を行う。その結果、排ガスから蒸気に熱が移動することで、蒸気が加熱され、排ガスが冷却される。
よって、第2過熱器18の出口での排ガスの温度(出口排ガス温度)は、第2過熱器18の入口での排ガスの温度(入口排ガス温度)よりも低下する。第2過熱器18の入口排ガス温度は、排ガス配管4上の温度計31により測定される。また、第2過熱器18の出口排ガス温度は、第2過熱器18内での蒸気と排ガスとの熱交換により決まる。なお、第2過熱器18内の排ガスの流量は、排ガス配管4上の流量計31により測定される。
一方、第2過熱器18の出口での蒸気の温度(出口蒸気温度)は、第2過熱器18の入口での蒸気の温度(入口蒸気温度)よりも上昇する。第2過熱器18の入口蒸気温度は、第2蒸気配管17上の温度計34により測定される。また、第2過熱器18の出口蒸気温度は、主蒸気配管21上の温度計35により測定される。第2過熱器18の出口蒸気温度は、第2過熱器18内での蒸気と排ガスとの熱交換により決まる。なお、第2過熱器18内の蒸気の流量は、主蒸気配管21上の流量計35により測定される。
第2過熱器18の出口蒸気温度は、第1から第nの熱交換器18〜18等の金属部分を保護するために、所定の温度以下に制御する必要がある。一方、第2過熱器18の出口蒸気温度が高いほど、第2発電機26の発電効率は高くなる。そのため、第2過熱器18の出口蒸気温度は、高温で一定値に維持されることが望ましい。
減温器16は、蒸気に液相の水を加えることで、蒸気を冷却する。本実施形態の発電システムは、減温器16による蒸気の温度低下と、第2過熱器18による蒸気の温度上昇とのバランスにより、第2過熱器18の出口蒸気温度を制御する。第2蒸気配管17上の温度計34は、減温器16により冷却された後かつ第2過熱器18により加熱される前の蒸気の温度を測定する。
第2過熱器18の出口蒸気温度は、減温器16での蒸気の冷却量を調整することで制御される。また、減温器16での蒸気の冷却量は、減温器16で蒸気に加える水の量により制御される。よって、第2過熱器18の出口蒸気温度は、減温器16に水を供給する配管に設けられた減温器バルブ19の開度を調整することで制御可能である。
減温器バルブ19の開度が増加すると、減温器16で蒸気に加える水の流量(スプレー流量)が増加し、第2過熱器18の出口蒸気温度が低下する。一方、減温器バルブ19の開度が減少すると、減温器16で蒸気に加える水の流量が減少し、第2過熱器18の出口蒸気温度が上昇する。
制御装置20は、減温器バルブ19の開度の指令値Zを含む開度指令を出力する。この開度指令は減温器バルブ19に供給され、その結果、減温器バルブ19の開度が指令値Zに調整される。
(1)第1実施形態の制御装置20の動作
以下、図2および図3を参照し、本実施形態の制御装置20が指令値Zを決定する手順を、比較例の制御装置20が指令値Zを決定する手順と比較して説明する。図3は、第1実施形態の比較例の発電システムの動作を説明するための図である。
比較例の制御装置20(図3参照)は、以下の手順で開度の指令値Zを決定する。
まず、第1PID制御部41は、第2過熱器18の出口蒸気温度の測定値toを温度計35から受信する。次に、第1PID制御部41は、第2過熱器18の出口蒸気温度の測定値toを、予め設定された第2過熱器18の出口蒸気温度の目標値toと比較する。そして、第1PID制御部41は、測定値toが目標値toに近付くように、第2過熱器18の入口蒸気温度の目標値tiを決定する。
次に、第2PID制御部42は、第2過熱器18の入口蒸気温度の測定値tiを温度計34から受信する。次に、第2PID制御部42は、第2過熱器18の入口蒸気温度の測定値tiを、第1PID制御部41により決定された第2過熱器18の入口蒸気温度の目標値tiと比較する。そして、第2PID制御部42は、測定値tiが目標値tiに近付くように、減温器バルブ19の開度の指令値Zを決定する。
指令値Zは、制御装置20から減温器バルブ19に出力される。その結果、第2過熱器18の出口蒸気温度が目標値toに制御される。
比較例の制御装置20は、第2過熱器18に入力される蒸気や排ガスの温度や流量が緩やかに変化する場合には正常に動作する。しかしながら、比較例の制御装置20は、第2過熱器18に入力される蒸気や排ガスの温度や流量が急激に変化する場合には、第2過熱器18の出口蒸気温度を目標値toに維持することが難しい。理由は、減温器16の出口から第2過熱器18の出口までの距離は一般に長いため、減温器16での蒸気温度の低下が第2過熱器18の出口蒸気温度に影響するまでに長い時間を要するためである。
一方、本実施形態の制御装置20(図2参照)は、以下の手順で開度の指令値Zを決定する。
まず、第1PID制御部41は、比較例と同様に、第2過熱器18の出口蒸気温度の測定値toおよび目標値toに基づいて、第2過熱器18の入口蒸気温度の目標値tiを決定する。次に、第2PID制御部42も、比較例と同様に、第2過熱器18の入口蒸気温度の測定値tiおよび目標値tiに基づいて、減温器バルブ19の開度の指令値Zを決定する。本実施形態の指令値Zは、比較例の指令値Zと同様の値である。
一方、熱交換量予測部43は、第2過熱器18の入口蒸気温度の測定値tiと、第2過熱器18内の蒸気流量の測定値fと、第2過熱器18の入口排ガス温度の測定値Tiと、第2過熱器18内の排ガス流量の測定値Fとをそれぞれ、温度計34、流量計35、温度計31、および流量計31から受信する。測定値ti、fは、1つ以上の第1測定値の例である。測定値Ti、Fは、1つ以上の第2測定値の例である。
次に、熱交換量予測部43は、測定値ti、f、Ti、Fに基づいて、これらの測定値が定常値である場合の熱交換量を予測する。その結果、これらの測定値が定常値である場合に関し、第2過熱器18内での蒸気と排ガスとの熱交換量の予測値Qが算出される。予測値Qは、1つ以上の予測値の例である。
次に、入口蒸気温度設定部44は、熱交換量の予測値Qに基づいて、第2過熱器18の入口蒸気温度の設定値tiを算出する。入口蒸気温度の目標値tiは、第2過熱器18の出口蒸気温度が測定値toである場合に、出口蒸気温度を目標値toに近付けるための値である。これに対し、入口蒸気温度の設定値tiは、熱交換量が予測値Qである場合に、出口蒸気温度を予測値to(後述)に近付けるための値である。
次に、第3PID制御部45は、第2過熱器18の入口蒸気温度の測定値tiを、入口蒸気温度設定部44により決定された第2過熱器18の入口蒸気温度の設定値tiと比較する。そして、第3PID制御部45は、測定値tiが設定値tiに近付くように、減温器バルブ19の開度の指令値Zを決定する。
次に、開度選択部46は、指令値Zと指令値Zとに基づいて、減温器バルブ19の開度の指令値Zを決定する。具体的には、開度選択部46は、指令値Z、Zから大きい方の指令値を選択し、大きい方の指令値を指令値Zに決定する。
指令値Zは、制御装置20から減温器バルブ19に出力される。その結果、第2過熱器18の出口蒸気温度が目標値toまたは予測値toに制御される。
なお、減温器バルブ19の開度が増加すると、減温器16のスプレー流量が増加し、第2過熱器18の出口蒸気温度が低下する。よって、指令値Z、Zから大きい方の指令値を選択することは、第2過熱器18の出口蒸気温度がより低下する指令値を選択することに相当する。別言すると、指令値Z、Zから大きい方の指令値を選択することは、第2過熱器18の出口蒸気温度を目標値toと予測値toの小さい方に制御することに相当する。
図4は、第1実施形態の変形例の発電システムの動作を説明するための図である。
図4の制御装置20は、第3PID制御部45および開度選択部46の代わりに、温度選択部47を備えている。
本変形例の制御装置20は、以下の手順で開度の指令値Zを決定する。
まず、第1PID制御部41は、第2過熱器18の出口蒸気温度の測定値toと目標値toとに基づいて、第2過熱器18の入口蒸気温度の目標値tiを決定する。
一方、熱交換量予測部43は、第2過熱器18の入口蒸気温度の測定値tiと、第2過熱器18内の蒸気流量の測定値fと、第2過熱器18の入口排ガス温度の測定値Tiと、第2過熱器18内の排ガス流量の測定値Fとに基づいて、これらの測定値が定常値である場合の熱交換量の予測値Qを算出する。
次に、入口蒸気温度設定部44は、熱交換量の予測値Qに基づいて、第2過熱器18の入口蒸気温度の設定値tiを算出する。
次に、温度選択部47は、第2過熱器18の入口蒸気温度の目標値tiと設定値tiから小さい方の値tiSSを選択する。
次に、第2PID制御部42は、第2過熱器18の入口蒸気温度の測定値tiと選択値ti0Sとに基づいて、減温器バルブ19の開度の指令値Zを決定する。
このように、第1実施形態においては、目標値tiと設定値tiからそれぞれ指令値Z、Zを算出し、指令値Z、Zの大きい方を指令値Zに決定する。一方、本変形例においては、目標値tiと設定値tiの小さい方の値tiSSを選択し、選択値tiSSから指令値Zを決定する。本変形例によれば、第1実施形態とは異なる手順で、第1実施形態と同様の指令値Zを算出することが可能となる。
(2)第1実施形態の熱交換量の予測値Q
次に、図5を参照し、本実施形態の熱交換量の予測値Qについて詳細に説明する。
図5は、第1実施形態の第2過熱器18の構成を示す模式図である。
図5は、第2過熱器18の入口蒸気温度の測定値ti[℃]と、第2過熱器18の入口排ガス温度の測定値Ti[℃]と、第2過熱器18内の蒸気流量の測定値f[kg/s]と、第2過熱器18内の排ガス流量の測定値F[kg/s]とを示している。
図5はさらに、第2過熱器18の出口蒸気温度の予測値to[℃]と、第2過熱器18の出口排ガス温度の予測値To[℃]と、第2過熱器18内での蒸気と排ガスとの熱交換量の予測値Q[kW]とを示している。
第2過熱器18の入口蒸気温度の設定値ti[℃]は、次の式(1)で与えられる。
ti=to−Q/c/f ・・・(1)
ただし、符号c[kJ/℃/kg]は蒸気の比熱を表す。式(1)から分かるように、入口蒸気温度の設定値tiは、熱交換量が予測値Qである場合に、出口蒸気温度を予測値toに近付けるための値である。
図6は、第1実施形態の熱交換量の予測値Qの算出方法を示すフローチャートである。
まず、制御装置20は、第2過熱器18内での蒸気と排ガスとの熱交換量Q[kW]を仮定する(ステップS1)。次に、制御装置20は、出口蒸気温度の予測値to[℃]と、出口排ガス温度の予測値To[℃]とを仮定する(ステップS2)。出口蒸気温度の予測値to[℃]と、出口排ガス温度の予測値Toはそれぞれ、次の式(2)、(3)で表される。
to=ti+Q/c/f ・・・(2)
To=Ti−Q/C/F ・・・(3)
ただし、符号C[kJ/℃/kg]は排ガスの比熱を表す。
次に、制御装置20は、第2過熱器18の伝熱係数h[kW/℃]を計算する(ステップS3)。本実施形態においては、伝熱係数hは一定値であると想定する。次に、制御装置20は、蒸気の収熱量Q[kW]を計算する(ステップS4)。収熱量Qは、次の式(4)で表される。
=h{(Ti−to)−(To−ti)}
/log{(Ti−to)/(To−ti)} ・・・(4)
ここで、予測値to、Toの仮定が正しければ、エネルギー保存則より熱交換量Qと収熱量Qは一致する。そこで、制御部20は、熱交換量Qと収熱量Qとの差の絶対値を確認する(ステップS5)。
制御装置20は、上記の絶対値が閾値εよりも大きい場合には、熱交換量Q[kW]を修正する(ステップS6)。制御装置20はさらに、出口蒸気温度の予測値toと、出口排ガス温度の予測値Toとを修正する(ステップS7)。制御部20はその後、修正された熱交換量Qおよび予測値to、Toを用いてステップS3〜S5を繰り返す。
一方、制御装置20は、上記の絶対値が閾値εよりも小さい場合には、ステップS3で計算された熱交換量Q(またはステップS4で計算された収熱量Q)を、熱交換量の予測値Qに決定する。さらに、制御装置20は、最終的な予測値to、Toをそれぞれ、出口蒸気温度の予測値toと、出口排ガス温度の予測値Toに決定する。その後、制御装置20は、式(1)に予測値Q、toを代入して、入口蒸気温度の設定値tiを計算する。予測値Q、toは、1つ以上の予測値の例である。
図7は、第1実施形態の発電システムの利点を説明するためのグラフである。
図7(a)から図7(e)はそれぞれ、入口排ガス温度の測定値Ti、排ガス流量の測定値F、出口蒸気温度の測定値to、蒸気流量の測定値f、開度の指令値Zの時間変化を示している。図7(e)の開度の指令値Zは、減温器16のスプレー流量に対応する。
図7(a)は、入口排ガス温度が時間tに第1温度Taから第2温度Tbにステップ状に上昇した様子を示している。
図7(c)と図7(e)の曲線Cはそれぞれ、本実施形態または比較例の発電システムにおいて、制御装置20が動作しない場合の出口蒸気温度と開度を示す。この場合、減温器16のスプレー流量は変化しない(図7(e))。一方、出口蒸気温度は、入口排ガス温度の上昇に遅れて上昇し、一定値で安定する(図7(c))。これは、入口排ガス温度が上昇したことにより、熱交換量が増加し、出口蒸気温度が上昇したことを示している。
図7(c)と図7(e)の曲線Cはそれぞれ、比較例の発電システムの制御装置20が動作する場合の出口蒸気温度と開度を示す。この場合、入口排ガス温度の上昇に伴い、減温器16のスプレー流量が増加する(図7(e))。しかしながら、比較例における出口蒸気温度の制御は、出口蒸気温度の測定値toを目標値toに近付け、入口蒸気温度の測定値tiを目標値tiに近付けるフィードバック制御であるため、出口蒸気温度が変化し始めてからスプレー流量が徐々に増加する。そのため、比較例では、入口排ガス温度の変化に対する出口蒸気温度の応答が遅くなる傾向がある(図7(c))。
図7(c)と図7(e)の曲線Cはそれぞれ、本実施形態の発電システムの制御装置20が動作する場合の出口蒸気温度と開度を示す。本実施形態における出口蒸気温度の制御では、比較例と同様のフィードバック制御だけでなく、フィードフォワード制御も採用している。具体的には、本実施形態における出口蒸気温度の制御では、熱交換量や出口蒸気温度の変化を予測し、これらの予測を反映した入口蒸気温度の設定値tiを算出し、入口蒸気温度の測定値tiを設定値tiに近付けるフィードフォワード制御を採用しているため、スプレー流量が速やかに増加する(図7(e))。そのため、本実施形態では、入口排ガス温度の変化に対する出口蒸気温度の応答が速くなる傾向がある(図7(c))。
本実施形態によれば、第2過熱器18の状態の急激な変化に伴い、スプレー流量を急峻に増加させることが可能となり、その結果、この際の出口蒸気温度の測定値toの上昇幅を小さく抑えることが可能となる(図7(c))。すなわち、本実施形態によれば、第2過熱器18の出口蒸気温度が高くなり過ぎることを抑制することが可能となる。
また、本実施形態においては、フィードフォワード制御と共に、比較例と同様のフィードバック制御も採用している。よって、本実施形態のスプレー流量は、第2過熱器18の状態の変化の影響が収束すると、比較例のスプレー流量とほぼ同じとなる(図7(e))。図7(e)は、曲線C、Cの開度の指令値Zが共にZbに収束する様子を示している。
なお、出口蒸気温度の応答の遅れは、蒸気が第2過熱器18の通過に要する時間により決まる応答の遅れと、制御装置20の制御性能により決まる応答の遅れとの合計値で与えられる。前者は、スプレー流量を増加させてから、その影響が出口蒸気温度に及ぶまでの時間に相当する。図7の時間t−tは、この時間に相当する。よって、図7(c)の曲線C〜Cは、時間t〜tでは同じ挙動を示し、時間t以降は異なる挙動を示す。
また、本実施形態において、時間t〜tの出口蒸気温度の上昇は、例えばスプレー流量を過渡的に変化させて抑制してもよい。本実施形態の制御装置20は、指令値Z、Zの大きい方を指令値Zとして選択することで、スプレー流量を過渡的に変化させることが可能である。
以上のように、本実施形態の制御装置20は、第2過熱器18で過熱される蒸気に関する測定値である1つ以上の第1測定値と、第2過熱器18の熱源に関する測定値である1つ以上の第2測定値とに基づいて、減温器16の動作を制御する。具体的には、本実施形態の制御装置20は、入口蒸気温度の測定値ti、蒸気流量の測定値f、入口排ガス温度の測定値to、および排ガス流量の測定値Fに基づいて、減温器16の動作を制御する。
よって、本実施形態によれば、これらの測定値に基づいて、熱交換量の予測値Qなどの予測値を算出することができ、この予測値に基づいて、第2過熱器18の状態の変化に迅速に対応して減温器16の動作を制御することができる。
よって、本実施形態によれば、減温器16の下流に設けられた第2過熱器18の状態の変化に伴い、第2過熱器18の出口蒸気温度が高くなり過ぎることを抑制することが可能となる。
なお、本実施形態の制御装置20は、コンバインドサイクル型の火力発電システムだけでなく、従来型の火力発電システムにも適用可能である。この場合、制御装置20は、排ガスに関する測定値や予測値を利用する代わりに、従来型の火力発電システムのボイラの燃焼や燃焼ガスに関する測定値や予測値を利用する。このような測定値や予測値の例としては、燃焼の投入量や消費量の測定値や予測値、燃焼ガスの生成量の測定値や予測値などが挙げられる。これらの測定値と予測値はそれぞれ、1つ以上の第2測定値と1つ以上の予測値の例である。
(第2実施形態)
図8は、第2実施形態の発電システムの動作を説明するための図である。本実施形態の発電システムの構成において、第1実施形態の発電システムと同一または類似の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図8は、図2と同様に、減温器16、第2蒸気配管17、第2過熱器18、減温器バルブ19、制御装置20、主蒸気配管21等を示している。本実施形態の制御装置20は、第1PID制御部41と、第2PID制御部42と、第3PID制御部45と、開度選択部46と、温度予測部48と、ホールド部49と、差分器50とを備えている。
第1実施形態の比較例で説明したように、減温器16の出口から第2過熱器18の出口までの距離は一般に長いため、減温器16での蒸気温度の低下が第2過熱器18の出口蒸気温度に影響するまでには長い時間がかかる。また、第2過熱器18内の外乱が第2過熱器18の出口蒸気温度に影響するまでにも長い時間がかかる。これらが、第2過熱器18の出口蒸気温度を一定に制御することが難しい要因である。
そこで、本実施形態では、第2過熱器18を通過中の蒸気の温度の予測値tmと、第2過熱器18を通過中の排ガスの温度の予測値Tmとを取り扱うことにする。そして、本実施形態の制御装置20は、第2過熱器18を通過中の蒸気の温度の予測値tmを算出し、予測値tmに基づいて減温器16の動作を制御する。予測値tmは、1つ以上の予測値の例である。
本実施形態では、第kの熱交換器18と第k+1の熱交換器18k+1との間に、仮想的な温度計(仮想温度計)38、39が設置されていると想定する。kは1からn−1の整数であり、図8ではk=1である。仮想温度計38、39はそれぞれ、この位置の蒸気と排ガスの温度を測定すると想定される。制御装置20は、仮想温度計38による蒸気の温度の測定値が予測値tmであると予想し、仮想温度計39による排ガスの温度の測定値が予測値Tmであると予想する。予測値tmは、減温器16の開度の指令値Zを算出するために使用される。
本実施形態の制御装置20は、以下の手順で開度の指令値を算出する。
まず、第1PID制御部41は、第2過熱器18の出口蒸気温度の測定値toと目標値toとに基づいて、第2過熱器18の入口蒸気温度の目標値tiを決定する。次に、第2PID制御部42は、第2過熱器18の入口蒸気温度の測定値tiと目標値tiとに基づいて、減温器バルブ19の開度の指令値Zを決定する。
一方、温度予測部48は、第2過熱器18の入口蒸気温度の測定値tiと、第2過熱器18内の蒸気流量の測定値fと、第2過熱器18の入口排ガス温度の測定値Tiと、第2過熱器18内の排ガス流量の測定値Fとをそれぞれ、温度計34、流量計35、温度計31、および流量計31から受信する。また、温度予測部48は、第2過熱器18の出口排ガス温度の予測値Toを、例えば図6の方法で予測する。
次に、温度予測部48は、測定値ti、f、Fと予測値Toとに基づいて、これらの値が定常値である場合に関し、第2過熱器18を通過中の蒸気の温度の予測値tmを算出する。温度予測部48は、この予測値tmをホールド部49と差分器50とに出力する。
ホールド部49は、温度予測部48からの予測値tmをホールドする。差分器50は、温度予測部48から出力された現在の予測値tmと、ホールド部49にホールドされている以前の予測値tmとの差Δtmを算出し、この差Δtmを第3PID制御部45に出力する。
第3PID制御部45は、この差Δtmから、第2過熱器18を通過中の蒸気の温度変化の傾向を把握することができる。そして、第3PID制御部45は、この差Δtmが0に復帰するように、減温器バルブ19の開度の指令値Zを決定する。
次に、開度選択部46は、指令値Zと指令値Zとに基づいて、減温器バルブ19の開度の指令値Zを決定する。具体的には、開度選択部46は、指令値Z、Zから大きい方の指令値を選択し、大きい方の指令値を指令値Zに決定する。指令値Zは、制御装置20から減温器バルブ19に出力される。
図9は、第2実施形態の第2過熱器18の構成を示す模式図である。
図9は、第2過熱器18の入口蒸気温度の測定値ti[℃]と、第2過熱器18の入口排ガス温度の測定値Ti[℃]と、第2過熱器18内の蒸気流量の測定値f[kg/s]と、第2過熱器18内の排ガス流量の測定値F[kg/s]とを示している。
図9はさらに、第2過熱器18の出口蒸気温度の予測値to[℃]と、第2過熱器18の出口排ガス温度の予測値To[℃]と、第2過熱器18を通過中の蒸気の温度の予測値tm[℃]と、第2過熱器18を通過中の排ガスの温度の予測値Tm[℃]とを示している。
図9はさらに、第1の熱交換器18から第kの熱交換器18までの蒸気と排ガスとの熱交換量の予測値Qm[kW]を示している。
これらの測定値や予測値の関係は、次の式(5)〜(7)で与えられる。
Qm=(Tm−To)×C×F ・・・(5)
Qm=(tm−ti)×c×f ・・・(6)
Qm=h’{(Tm+To)/2−(tm+ti)/2} ・・・(7)
ただし、h’は、第1の熱交換器18から第kの熱交換器18までの伝熱係数[kW/℃]を表す。
式(5)〜(7)の右辺において、未知数はTmとtmである。そこで、これらの式を連立すると、Tmとtmはそれぞれ次の式(8)、(9)で与えられる。
Tm=A(h’,C,F,c,f,To,ti) ・・・(8)
tm=B(h’,C,F,c,f,To,ti) ・・・(9)
ただし、A、Bは関数を表す。
式(9)により、第2過熱器18を通過中の蒸気の温度の予測値tmは、測定値ti、f、Fと予測値Toから算出できることが分かる。よって、温度予測部48は、測定値ti、f、Fと予測値Toとに基づいて、予測値tmを算出する。
図10は、第2実施形態の発電システムの利点を説明するためのグラフである。
図10(a)から図10(e)はそれぞれ、入口排ガス温度の測定値Ti、排ガス流量の測定値F、出口蒸気温度の測定値to、蒸気流量の測定値f、開度の指令値Zの時間変化を示している。図10(e)の開度の指令値Zは、減温器16のスプレー流量に対応する。
図10(d)は、蒸気流量が時間tに第1流量faから第2流量fbにステップ状に減少した様子を示している。図10(c)と図10(e)の曲線Cはそれぞれ、図3の比較例の制御装置20が動作する場合の出口蒸気温度と開度を示す。図10(c)と図10(e)の曲線Cはそれぞれ、図8の本実施形態の制御装置20が動作する場合の出口蒸気温度と開度を示す。
比較例と本実施形態において、蒸気流量が減少すると、蒸気の単位流量あたりの収熱が増加するため、出口蒸気温度は上昇する。ただし、第2過熱器18において応答の遅れがあるため、蒸気流量が減少してから出口蒸気温度が上昇するまでに一定の時間がかかる。図10(c)は、比較例と本実施形態において、蒸気流量が時間tから減少し、出口蒸気温度が時間tから上昇する様子を示している。
比較例の制御装置20は、出口蒸気温度の測定値toが増加すると、開度を増加させてスプレー流量を増加させる。よって、比較例のスプレー流量は、時間tから増加し始める(図10(e))。
これに対し、本実施形態の制御装置20は、第2過熱器18を通過中の蒸気の温度の予測値tmが増加すると、開度を増加させてスプレー流量を増加させる。すなわち、本実施形態の制御装置20は、出口蒸気温度の測定値toが増加する前から、スプレー流量を増加させる。よって、本実施形態のスプレー流量は、時間tより前から増加し始める(図10(e))。
よって、本実施形態によれば、出口蒸気温度の測定値toの上昇幅を小さく抑えることが可能となる(図10(c))。すなわち、本実施形態によれば、第2過熱器18の出口蒸気温度が高くなり過ぎることを抑制することが可能となる。
以上のように、本実施形態の制御装置20は、第2過熱器18で過熱される蒸気に関する測定値である1つ以上の第1測定値と、第2過熱器18の熱源に関する測定値である1つ以上の第2測定値とに基づいて、減温器16の動作を制御する。
よって、本実施形態によれば、これらの測定値に基づいて、第2過熱器18を通過中の蒸気の温度の予測値tmなどの予測値を算出することができ、この予測値に基づいて、第2過熱器18の状態の変化に迅速に対応して減温器16の動作を制御することができる。
よって、本実施形態によれば、減温器16の下流に設けられた第2過熱器18の状態の変化に伴い、第2過熱器18の出口蒸気温度が高くなり過ぎることを抑制することが可能となる。
なお、本実施形態の制御装置20は、第1実施形態の制御装置20と同様に、コンバインドサイクル型の火力発電システムだけでなく、従来型の火力発電システムにも適用可能である。
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例としてのみ提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図したものではない。本明細書で説明した新規な装置、方法、およびシステムは、その他の様々な形態で実施することができる。また、本明細書で説明した装置、方法、およびシステムの形態に対し、発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。添付の特許請求の範囲およびこれに均等な範囲は、発明の範囲や要旨に含まれるこのような形態や変形例を含むように意図されている。
1:ガスタービン、2:圧縮機、3:第1発電機、
4:排ガス配管、5:排熱回収ボイラ、
11:ドラム、12:下降管、13:蒸発器、
14:第1蒸気配管、15:第1過熱器、16:減温器、
17:第2蒸気配管、18:第2過熱器、19:減温器バルブ、20:制御装置、
21:主蒸気配管、22:主蒸気弁、23:バイパス配管、24:バイパス弁、
25:蒸気タービン、26:第2発電機、
31、35:流量計、31、33、34、35:温度計、
32、35:圧力計、36:回転数計測器、
37:電気出力計測器、38、39:仮想温度計、
41:第1PID制御部、42:第2PID制御部、43:熱交換量予測部、
44:入口蒸気温度設定部、45:第3PID制御部、46:開度選択部、
47:温度選択部、48:温度予測部、49:ホールド部、50:差分器

Claims (7)

  1. 過熱器で過熱される蒸気に関する測定値であって、前記蒸気の温度および流量の測定値の少なくともいずれかを含む1つ以上の第1測定値と、前記過熱器の熱源に関する測定値であって、前記過熱器に供給される排ガスの温度および流量の測定値の少なくともいずれかを含む1つ以上の第2測定値とを受信する受信部と、
    前記第1および第2測定値に基づいて、前記蒸気または前記排ガスに関する1つ以上の予測値を算出し、前記1つ以上の予測値に基づいて、前記過熱器に前記蒸気を供給する減温器の動作を制御する制御部と、
    を備え
    前記制御部は、
    前記過熱器の出口での前記蒸気の温度である出口蒸気温度の測定値および目標値に基づいて、前記過熱器の入口での前記蒸気の温度である入口蒸気温度の目標値を決定する第1制御部と、
    前記第1および第2測定値に基づいて前記1つ以上の予測値を算出する第2制御部と、
    前記入口蒸気温度の目標値と、前記1つ以上の予測値とに基づいて、前記減温器用のバルブの開度を算出し、前記開度を含む開度指令を出力することで前記減温器の動作を制御する第3制御部と、
    を備える蒸気温度制御装置。
  2. 前記第1測定値は、前記過熱器の入口での前記蒸気の温度である前記入口蒸気温度の測定値と、前記蒸気の流量の測定値とを含み、
    前記第2測定値は、前記過熱器の入口での前記排ガスの温度である入口排ガス温度の測定値と、前記排ガスの流量の測定値とを含む、
    請求項1に記載の蒸気温度制御装置。
  3. 前記第3制御部は、
    前記入口蒸気温度の目標値に基づいて前記開度を算出する第1開度制御部と、
    前記1つ以上の予測値とに基づいて前記開度を算出する第2開度制御部と、
    前記第1開度制御部により算出された前記開度と、前記第2開度制御部により算出された前記開度のいずれかの開度を選択し、選択した前記開度を含む前記開度指令を出力することで前記減温器の動作を制御する第3開度制御部と、
    を備える請求項1または2に記載の蒸気温度制御装置。
  4. 前記1つ以上の予測値は、前記過熱器を通過中の前記蒸気の温度の予測値を含む、請求項1から3のいずれか1項に記載の蒸気温度制御装置。
  5. 過熱器で過熱される蒸気に関する測定値であって、前記蒸気の温度の測定値と、前記蒸気の流量の測定値の少なくともいずれかを含む1つ以上の第1測定値と、前記過熱器の熱源に関する測定値であって、前記過熱器に供給される排ガスの温度の測定値と、前記排ガスの流量の測定値と、前記過熱器の熱源であるボイラの燃料に関する測定値と、前記ボイラの燃焼ガスに関する測定値の少なくともいずれかを含む1つ以上の第2測定値とを受信する受信部と、
    前記第1および第2測定値に基づいて、前記蒸気、前記排ガス、前記燃料、または前記燃焼ガスに関する1つ以上の予測値を算出し、前記1つ以上の予測値に基づいて、前記過熱器に前記蒸気を供給する減温器の動作を制御する制御部と、
    を備え
    前記制御部は、
    前記過熱器の出口での前記蒸気の温度である出口蒸気温度の測定値および目標値に基づいて、前記過熱器の入口での前記蒸気の温度である入口蒸気温度の目標値を決定する第1制御部と、
    前記第1および第2測定値に基づいて前記1つ以上の予測値を算出する第2制御部と、
    前記入口蒸気温度の目標値と、前記1つ以上の予測値とに基づいて、前記減温器用のバルブの開度を算出し、前記開度を含む開度指令を出力することで前記減温器の動作を制御する第3制御部と、
    を備える蒸気温度制御装置。
  6. 過熱器で過熱される蒸気に関する測定値であって、前記蒸気の温度および流量の測定値の少なくともいずれかを含む1つ以上の第1測定値と、前記過熱器の熱源に関する測定値であって、前記過熱器に供給される排ガスの温度および流量の測定値の少なくともいずれかを含む1つ以上の第2測定値とを受信し、
    前記第1および第2測定値に基づいて、前記蒸気または前記排ガスに関する1つ以上の予測値を算出し、前記1つ以上の予測値に基づいて、前記過熱器に前記蒸気を供給する減温器の動作を制御する、
    ことを含み、
    前記減温器の動作の制御は、
    前記過熱器の出口での前記蒸気の温度である出口蒸気温度の測定値および目標値に基づいて、前記過熱器の入口での前記蒸気の温度である入口蒸気温度の目標値を決定し、
    前記第1および第2測定値に基づいて前記1つ以上の予測値を算出し、
    前記入口蒸気温度の目標値と、前記1つ以上の予測値とに基づいて、前記減温器用のバルブの開度を算出し、前記開度を含む開度指令を出力することで前記減温器の動作を制御する、
    ことを含む蒸気温度制御方法。
  7. 蒸気を冷却する減温器と、
    前記減温器により冷却された前記蒸気を過熱する過熱器と、
    前記過熱器で過熱される蒸気に関する測定値であって、前記蒸気の温度および流量の測定値の少なくともいずれかを含む1つ以上の第1測定値と、前記過熱器の熱源に関する測定値であって、前記過熱器に供給される排ガスの温度および流量の測定値の少なくともいずれかを含む1つ以上の第2測定値とに基づいて、前記蒸気または前記排ガスに関する1つ以上の予測値を算出し、前記1つ以上の予測値に基づいて、前記減温器の動作を制御する制御装置と、
    を備え
    前記制御装置は、
    前記過熱器の出口での前記蒸気の温度である出口蒸気温度の測定値および目標値に基づいて、前記過熱器の入口での前記蒸気の温度である入口蒸気温度の目標値を決定する第1制御部と、
    前記第1および第2測定値に基づいて前記1つ以上の予測値を算出する第2制御部と、
    前記入口蒸気温度の目標値と、前記1つ以上の予測値とに基づいて、前記減温器用のバルブの開度を算出し、前記開度を含む開度指令を出力することで前記減温器の動作を制御する第3制御部と、
    を備える発電システム。
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