JP6460444B2 - フレキシブルプリント配線板及びフレキシブルプリント回路板 - Google Patents

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Description

本発明は、フレキシブルプリント配線板及びフレキシブルプリント回路板に関する。
筐体内で折り曲げ可能なフレキシブルプリント配線板に電子部品を実装したフレキシブルプリント回路板が、小型の電子機器によく利用されている。フレキシブルプリント配線板を折り曲げる場合、従来は、熱バーを当てて曲げ癖をつけながら徐々に折り曲げる方法や、予め曲げ癖をつけることなく注意深く一気に折り曲げるといった手法が採用されている。
従来のフレキシブルプリント配線板では、カバーレイフィルム等の弾性により、折り曲げた状態を維持することができず電子機器への組み込みが容易ではない場合がある。このため、従来のフレキシブルプリント配線板を折り曲げる場合、曲げ癖をつけるために治具や熱バーのような工具が必要となることがある。また、従来のフレキシブルプリント配線板では、曲げの曲率半径を小さくすることが困難な場合もある。
これに対し、フレキシブルプリント配線板のカバーレイの折り曲げ予定領域に積層される部分を、カバーレイの他の領域に積層される部分よりも柔軟な材質で形成することにより、フレキシブルプリント配線板の折り曲げを容易にする構成が提案されている(特開平8−116140号公報参照)。
特開平8−116140号公報
上記公報に開示される構成では、折り曲げ予定領域に積層される部分を異なる材質で形成するため、フレキシブルプリント配線板の構成が複雑である。
本発明は、上述のような事情に基づいてなされたものであり、構成が簡単で、折り曲げが容易かつ小さい電子部品が実装できるフレキシブルプリント配線板及びフレキシブルプリント回路板を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様に係るフレキシブルプリント配線板は、絶縁性を有するベースフィルムと、このベースフィルムの一方の面側に積層される導電パターンと、上記ベースフィルム及び導電パターンを含む積層体の一方の面側の少なくとも一部に積層されるカバーレイとを備えるフレキシブルプリント配線板であって、上記カバーレイが、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物から形成されている。
当該フレキシブルプリント配線板は、構成が簡単で、折り曲げが容易かつ小さい電子部品が実装できる。
図1は、本発明の一実施形態のフレキシブルプリント配線板の模式的平面図である。 図2は、図1のフレキシブルプリント配線板の折り曲げ予定線における接続部側を見た模式的断面図である。 図3は、図1とは異なる実施形態のフレキシブルプリント配線板の模式的平面図である。 図4は、図1のフレキシブルプリント配線板を備えるフレキシブルプリント回路板の模式的断面図である。
[本発明の実施形態の説明]
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様に係るフレキシブルプリント配線板は、絶縁性を有するベースフィルムと、このベースフィルムの一方の面側に積層される導電パターンと、上記ベースフィルム及び導電パターンを含む積層体の一方の面側の少なくとも一部に積層されるカバーレイとを備えるフレキシブルプリント配線板であって、上記カバーレイが、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物から形成されている。
当該フレキシブルプリント配線板は、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物から形成されるカバーレイを備えることによって、構成が簡単であると共に、このカバーレイが柔軟性に優れるので、治具や工具を使用せずに容易に折り曲げることができる。さらに、当該フレキシブルプリント配線板は、活性エネルギー線によるカバーレイの微細な加工が可能であるので、小さい電子部品が実装できる。
上記積層体の他方の面側の少なくとも一部に積層されるカバーレイを備え、このカバーレイも上記活性エネルギー線硬化型樹脂組成物から形成されているとよい。このように、上記積層体の他方の面側にも活性エネルギー線硬化型樹脂組成物から形成されるカバーレイを備えることにより、両面のカバーレイが互いの寸法変位を相殺するので、歪みや反りが抑制できる。
硬化後の上記活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の弾性率としては、0.5GPa以上3GPa以下が好ましい。このように、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の硬化後の弾性率が上記範囲内であることによって、折り曲げ性をさらに向上でき、かつ折り曲げ形状を維持し易い。
上記カバーレイの平均厚さとしては、10μm以上50μm以下が好ましい。このように、上記カバーレイの平均厚さが上記範囲内であることによって、カバーレイが導電パターンを適切に保護することができる強度を有すると共に十分な可撓性を有するので、信頼性及び折り曲げ性を向上できる。
上記カバーレイが面積0.1mm以下のランド開口部を有するとよい。このように、カバーレイが面積0.1mm以下のランド開口部、すなわち小さいカバーレイ開口を有することによって、専有面積が小さいより小型の電子部品を実装することができる。
上記活性エネルギー線硬化型樹脂組成物が、アクリレート系感光性化合物と重合開始剤とを含有するとよい。このように、上記活性エネルギー線硬化型樹脂組成物がアクリレート系感光性化合物と重合開始剤とを含有することによって、これらが重合して形成されるカバーレイがより柔軟性を有するものとなる。
上記アクリレート系感光性化合物が、カルボン酸変性ビスフェノール型エポキシ(メタ)アクリレートを含むとよい。このように、上記アクリレート系感光性化合物が、カルボン酸変性ビスフェノール型エポキシ(メタ)アクリレートを含むことによって、このアクリレート系感光性化合物が硬化したカバーレイが、ベースフィルム及び導電パターンに対してより高い密着力を有するものとなる。
上記カルボン酸変性ビスフェノール型エポキシ(メタ)アクリレートがプレポリマーであるとよく、このプレポリマーの重量平均分子量としては、5000以上20000以下が好ましい。このように、上記カルボン酸変性ビスフェノール型エポキシ(メタ)アクリレートが、重量平均分子量が上記範囲内のプレポリマーであることによって、硬化後の組成物がより好ましい柔軟性を有するものとなる。
上記アクリレート系感光性化合物が、さらにカルボン酸変性ウレタン(メタ)アクリレートを含むとよい。このように、上記アクリレート系感光性化合物が、さらにカルボン酸変性ウレタン(メタ)アクリレートを含むことによって、このアクリレート系感光性化合物が硬化したカバーレイが、さらに柔軟性を有するものとなる。
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様に係るフレキシブルプリント回路板は、上記フレキシブルプリント配線板と、このフレキシブルプリント配線板の導電パターンの一部に実装される1又は複数の電子部品とを備える。
当該フレキシブルプリント回路板は、上記フレキシブルプリント配線板を備えることによって、構成が簡単であると共に、電子部品の実装領域以外で比較的容易に折り曲げることができる。
ここで、「折り曲げ」とは、1mm以下の曲率半径で60度以上の角度変化を設けることを意味する。「活性エネルギー線硬化型樹脂組成物」とは、例えば電子線、加速電子線やγ線、X線、α線、β線、紫外線等のエネルギー線により硬化する樹脂組成物を意味する。また、「弾性率」とは、JIS−K−7127(1999)に準拠して測定される値である。
[本発明の実施形態の詳細]
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳説する。
[フレキシブルプリント配線板の第一実施形態]
図1に本発明の一実施形態に係るフレキシブルプリント配線板1を示す。
当該フレキシブルプリント配線板1は、一点鎖線で示す第1折り曲げ予定線L1及び第2折り曲げ予定線L2においてその両側部分が略直角(80°以上100°以下)となるよう折り曲げられることが企図されている。
図2には、当該フレキシブルプリント配線板1の上記第1折り曲げ予定線L1における断面の一部を示す。
当該フレキシブルプリント配線板1は、絶縁性を有するベースフィルム2と、このベースフィルム2の一方の面側に積層される導電パターン3と、ベースフィルム2及び導電パターン3を含む積層体の一方の面側の少なくとも一部に積層される第1カバーレイ4と、上記積層体の他方の面側の少なくとも一部に積層される第2カバーレイ5とを備える。
<ベースフィルム>
ベースフィルム2は、絶縁性及び可撓性を有するシート状部材で構成されている。このベースフィルム2を構成するシート状部材としては、具体的には樹脂フィルムを採用可能である。この樹脂フィルムの材料としては、例えばポリイミド、ポリエチレンテレフタレート等が好適に用いられる。なお、ベースフィルム2は、充填材、添加剤等を含んでもよい。
ベースフィルム2の平均厚さの下限としては、5μmが好ましく、12μmがより好ましい。一方、ベースフィルム2の平均厚さの上限としては、50μmが好ましく、25μmがより好ましい。ベースフィルム2の平均厚さが上記下限に満たない場合、ベースフィルム2の強度が不十分となるおそれがある。また、ベースフィルム2の平均厚さが上記上限を超える場合、当該フレキシブルプリント配線板1の可撓性が不十分となるおそれや当該フレキシブルプリント配線板1が不必要に厚くなるおそれがある
<導電パターン>
導電パターン3は、それぞれ帯状に形成され、第1折り曲げ予定線L1及び第2折り曲げ予定線L2を横断する複数の配線パターン30を有する。これらの配線パターン30は、電気回路の一部を構成する。
この導電パターン3は、導電性を有する材料で形成可能であるが、当該フレキシブルプリント配線板1を折り曲げたときに塑性変形する材料によって形成することが好ましい。導電性を有し、塑性変形する材料としては、例えば銅、アルミニウム、ニッケル等の金属が挙げられ、一般的には例えば銅が用いられる。また、導電パターン3は、表面にメッキ処理が施されてもよい。このメッキ処理としては、錫メッキ又は金メッキが好ましい。
導電パターン3の平均厚さの下限としては、5μmが好ましく、10μmがより好ましい。一方、導電パターン3の平均厚さの上限としては、50μmが好ましく、35μmがより好ましい。導電パターン3の平均厚さが上記下限に満たない場合、導通性が不十分となるおそれや、当該フレキシブルプリント配線板1の折り曲げ状態を保持することが困難となるおそれがある。また、導電パターン3の平均厚さが上記上限を超える場合、当該フレキシブルプリント配線板1の可撓性が不十分となるおそれや、当該フレキシブルプリント配線板1が不必要に厚くなるおそれがある。
第1折り曲げ予定線L1及び第2折り曲げ予定線L2上における導電パターン3の存在割合の下限としては、20%が好ましく、25%がより好ましい。一方、第1折り曲げ予定線L1及び第2折り曲げ予定線L2上における導電パターン3の存在割合の上限としては、60%が好ましく、50%がより好ましい。第1折り曲げ予定線L1及び第2折り曲げ予定線L2上における導電パターン3の存在割合が上記下限に満たない場合、当該フレキシブルプリント配線板1を折り曲げた際に、ベースフィルム2、第1カバーレイ4及び第2カバーレイ5の弾性に抗して導電パターン3が当該フレキシブルプリント配線板1を折り曲げた状態に保持することができないおそれがある。また、第1折り曲げ予定線L1及び第2折り曲げ予定線L2上における導電パターン3の存在割合が上記上限を超える場合、導電パターン3を折り曲げるために大きな力が必要となり、当該フレキシブルプリント配線板1を折り曲げるのが容易ではなくなるおそれがある。
また、導電パターン3は、第1折り曲げ予定線L1及び第2折り曲げ予定線L2上において、それぞれ第1折り曲げ予定線L1及び第2折り曲げ予定線L2に沿う方向の合計幅が第1折り曲げ予定線L1及び第2折り曲げ予定線L2に直交する方向の位置変化に対して極小、つまり、導電パターン3の第1折り曲げ予定線L1及び第2折り曲げ予定線L2上での存在割合が、近傍におけるフレキシブルプリント配線板1の横断線上での導電パターン3の存在割合よりも小さくなるよう形成されるとよい。これにより、第1折り曲げ予定線L1及び第2折り曲げ予定線L2において、当該フレキシブルプリント配線板1の折り曲げ強度が極小となるので、第1折り曲げ予定線L1及び第2折り曲げ予定線L2に沿って当該フレキシブルプリント配線板1を折り曲げることが容易となる。
(配線パターン)
各配線パターン30は、当該フレキシブルプリント配線板1の一方の端部において第1カバーレイ4から露出する接続部31と、当該フレキシブルプリント配線板1の中央部の電子部品実装領域において第1カバーレイ4から露出するランド部32と、第1折り曲げ予定線L1を横断する部分において幅が減じられて形成される第1縮幅部33と、第2折り曲げ予定線L2を横断する部分において幅が減じられて形成される第2縮幅部34とを有する。なお、第1縮幅部33及び第2縮幅部34は任意の構成であり、本発明において必須とされるものではない。
第1縮幅部33及び第2縮幅部34は、例えば半円状、半楕円状、三角形状等の切り欠きによって形成することができ、この切り欠きは、配線パターン30の第1折り曲げ予定線L1及び第2折り曲げ予定線L2に沿う方向の少なくとも一方側に設ければよいが、両側に設けることが好ましい。
第1折り曲げ予定線L1及び第2折り曲げ予定線L2には、導電パターン3の配線パターン30のみが配置されている。従って、第1折り曲げ予定線L1及び第2折り曲げ予定線L2の上における導電パターン3の当該フレキシブルプリント配線板1上での存在割合は、複数の第1縮幅部33の合計幅のフレキシブルプリント配線板1の幅に対する比、及び複数の第2縮幅部34の合計幅のフレキシブルプリント配線板1の幅に対する比としてそれぞれ算出される。
<第1カバーレイ>
第1カバーレイ4は、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物から形成されている。この第1カバーレイ4は、当該フレキシブルプリント配線板1の端部を除く領域に積層されて、導電パターン3の接続部31を露出させると共に、導電パターン3のランド部32をそれぞれ露出させる複数のランド開口部41を有する。
第1カバーレイ4は、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物から形成されているので、ベースフィルム2及び導電パターン3に密着しやすく、導電パターン3を効果的に保護することができる。
第1カバーレイ4の平均厚さの下限としては、10μmが好ましく、15μmがより好ましい。一方、第1カバーレイ4の平均厚さの上限としては、50μmが好ましく、45μmがより好ましい。第1カバーレイ4の平均厚さが上記下限に満たない場合、導電パターン3の損傷や劣化を適切に防止できないおそれがある。また、第1カバーレイ4の平均厚さが上記上限を超える場合、第1カバーレイ4の弾性が大きくなり、当該フレキシブルプリント配線板1を折り曲げた状態に維持することが困難となるおそれがある。
(ランド開口部)
第1カバーレイ4のランド開口部41は、導電パターン3のランド部32を露出させることにより、半田等によって電子部品をランド部32に電気的に接続可能とする。
各ランド開口部41の面積の上限としては、0.1mmが好ましく、0.01mmがより好ましい。一方、各ランド開口部41の面積の下限としては、特に限定されない。各ランド開口部41の面積が上記上限を超える場合、ランド部32及びこのランド部32に実装する電子部品の端子の間隔が大きくなり、小型の電子部品を実装できなくなるおそれや、当該フレキシブルプリント配線板1の面積が不必要に大きくなるおそれがある。
(活性エネルギー線硬化型樹脂組成物)
第1カバーレイ4を形成する活性エネルギー線硬化型樹脂組成物としては、例えば光を吸収して硬化する光硬化型樹脂組成物、電子線を吸収して硬化する電子線硬化型樹脂等が挙げられ、中でもアクリレート系感光性化合物と重合開始剤とを含有するものが好ましい。アクリレート系感光性化合物は紫外線等の露光により重合して硬化し、非露光部をアルカリ水溶液等で除去して所望の平面形状に現像することができる。また、このアクリレート系感光性化合物を重合させることにより、導電パターン3を適切に保護できる強度を有する第1カバーレイ4を形成できる。
第1カバーレイ4を形成する活性エネルギー線硬化型樹脂組成物中のアクリレート系感光性化合物がカルボン酸変性ビスフェノール型エポキシ(メタ)アクリレートを含むことが好ましい。カルボン酸変性ビスフェノール型エポキシ(メタ)アクリレートは、安定性、耐熱性並びにベースフィルム2及び導電パターン3に対する密着性に優れる。
上記カルボン酸変性ビスフェノール型エポキシ(メタ)アクリレートの重量平均分子量の下限としては、5000が好ましく、8000がより好ましい。一方、上記カルボン酸変性ビスフェノール型エポキシ(メタ)アクリレートの重量平均分子量の上限としては、20000が好ましく、13000がより好ましい。上記カルボン酸変性ビスフェノール型エポキシ(メタ)アクリレートの重量平均分子量が上記下限に満たない場合、第1カバーレイ4の強度が不十分となるおそれや、現像性(硬化性)が不十分となるおそれがある。また、上記カルボン酸変性ビスフェノール型エポキシ(メタ)アクリレートの重量平均分子量が上記上限を超える場合、第1カバーレイ4のベースフィルム2及び導電パターン3に対する密着性が不十分となるおそれがある。
上記カルボン酸変性ビスフェノール型エポキシ(メタ)アクリレートのカルボン酸当量の下限としては、300g/eqが好ましく、500g/eqがより好ましい。一方、上記カルボン酸変性ビスフェノール型エポキシ(メタ)アクリレートのカルボン酸当量の上限としては、1500g/eqが好ましく、1000g/eqがより好ましい。上記カルボン酸変性ビスフェノール型エポキシ(メタ)アクリレートのカルボン酸当量が上記下限に満たない場合、第1カバーレイ4のベースフィルム2及び導電パターン3に対する密着性が不十分となるおそれがある。また、上記カルボン酸変性ビスフェノール型エポキシ(メタ)アクリレートのカルボン酸当量が上記上限を超える場合、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の現像性(硬化性)が不十分となるおそれがある。
カルボン酸変性ビスフェノール型エポキシ(メタ)アクリレートとしては、例として、ビスフェノール型エポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸とを反応させた後、酸無水物を反応させて得られる化合物等が挙げられる。ここで、上記化合物の原料として用いられるビスフェノール型エポキシ樹脂としては、主骨格としてビスフェノールF型エポキシ樹脂やビスフェノールA型エポキシ樹脂を含むものが挙げられる。また、原料として用いられる酸無水物としては、例えば無水フタル酸、無水コハク酸、無水マレイン酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルテトラヒドロ無水フタル酸、無水イタコン酸、メチルエンドメチレンテトラヒドロ無水フタル酸等が挙げられる。
第1カバーレイ4を形成する活性エネルギー線硬化型樹脂組成物中のアクリレート系感光性化合物は、カルボン酸変性ビスフェノール型エポキシ(メタ)アクリレートに加えて、カルボン酸変性ウレタン(メタ)アクリレートをさらに含むことが好ましい。カルボン酸変性ウレタン(メタ)アクリレートを含むことによって、第1カバーレイ4に柔軟性を付与することができる。
上記カルボン酸変性ウレタン(メタ)アクリレートの重量平均分子量の下限としては、2000が好ましく、3000がより好ましい。一方、上記カルボン酸変性ウレタン(メタ)アクリレートの重量平均分子量の上限としては、15000が好ましく、10000がより好ましい。上記カルボン酸変性ウレタン(メタ)アクリレートの重量平均分子量が上記下限に満たない場合、第1カバーレイ4の強度が不十分となるおそれや、現像性(硬化性)が不十分となるおそれがある。また、上記カルボン酸変性ウレタン(メタ)アクリレートの重量平均分子量が上記上限を超える場合、第1カバーレイ4のベースフィルム2及び導電パターン3に対する密着性が不十分となるおそれがある。
上記カルボン酸変性ウレタン(メタ)アクリレートの配合量の下限としては、カルボン酸変性ビスフェノール型エポキシ(メタ)アクリレート100質量部に対して25質量部が好ましく、40質量部がより好ましい。一方、上記カルボン酸変性ウレタン(メタ)アクリレートの配合量の上限としては、カルボン酸変性ビスフェノール型エポキシ(メタ)アクリレート100質量部に対して400質量部が好ましく、300質量部がより好ましい。上記カルボン酸変性ウレタン(メタ)アクリレートの配合量が上記下限に満たない場合、第1カバーレイ4の現像性及び柔軟性が不足するおそれがある。また、上記カルボン酸変性ウレタン(メタ)アクリレートの配合量が上記上限を超える場合、第1カバーレイ4のベースフィルム2及び導電パターン3に対する密着性が不十分となるおそれがある。
(重合開始剤)
第1カバーレイ4を形成する活性エネルギー線硬化型樹脂組成物中の重合開始剤としては、活性エネルギー線照射前の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の安定性の点で、N元素(窒素元素)を含有しないもの、例えば1、2、3級アミン構造を含まないものが好ましい。N元素を含有しない重合開始剤としては、例えば2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン、1−[4−(2−ヒドロキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド等が挙げられる。
また、重合開始剤の配合量の下限としては、アクリレート系感光性化合物100質量部に対して、5質量部が好ましく、7質量部がより好ましい。一方、重合開始剤の配合量の上限としては、アクリレート系感光性化合物100質量部に対して、15質量部が好ましく、13質量部がより好ましい。重合開始剤の配合量が上記下限に満たない場合、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の硬化が不十分となるおそれがある。また、重合開始剤の配合量が上記上限を超える場合、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の取り扱いが難しくなるおそれがある。
また、第1カバーレイ4を形成する活性エネルギー線硬化型樹脂組成物には、カルボン酸変性クレゾールノボラック型エポキシ(メタ)アクリレートを配合してもよい。
上記カルボン酸変性クレゾールノボラック型エポキシ(メタ)アクリレートの重量平均分子量の下限としては、5000が好ましく、8000がより好ましい。一方、上記カルボン酸変性クレゾールノボラック型エポキシ(メタ)アクリレートの重量平均分子量の上限としては、15000が好ましく、13000がより好ましい。上記カルボン酸変性クレゾールノボラック型エポキシ(メタ)アクリレートの重量平均分子量が上記下限に満たない場合、第1カバーレイ4の強度が不十分となるおそれや、現像性(硬化性)が不十分となるおそれがある。また、上記カルボン酸変性クレゾールノボラック型エポキシ(メタ)アクリレートの重量平均分子量が上記上限を超える場合、第1カバーレイ4のベースフィルム2及び導電パターン3に対する密着性が不十分となるおそれがある。
上記カルボン酸変性クレゾールノボラック型エポキシ(メタ)アクリレートのカルボン酸当量の下限としては、300g/eqが好ましく、500g/eqがより好ましい。一方、上記カルボン酸変性クレゾールノボラック型エポキシ(メタ)アクリレートのカルボン酸当量の上限としては、1500g/eqが好ましく、1000g/eqがより好ましい。上記カルボン酸変性クレゾールノボラック型エポキシ(メタ)アクリレートのカルボン酸当量が上記下限に満たない場合、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の現像性(硬化性)が不十分となるおそれや、第1カバーレイ4の強度が不十分となるおそれがある。また、上記カルボン酸変性クレゾールノボラック型エポキシ(メタ)アクリレートのカルボン酸当量が上記上限を超える場合、第1カバーレイ4の耐熱性、耐アルカリ性、電気絶縁性等が不十分となるおそれがある。
上記カルボン酸変性クレゾールノボラック型エポキシ(メタ)アクリレートの配合量としては、上記カルボン酸変性ウレタン(メタ)アクリレートのカルボン酸変性ビスフェノール型エポキシ(メタ)アクリレートと合わせて、カルボン酸変性ビスフェノール型エポキシ(メタ)アクリレート100質量部に対して25質量部以上400質量部以下とすることが好ましい。
また、第1カバーレイ4を形成する活性エネルギー線硬化型樹脂組成物には、硬化後の柔軟性をさらに高めるために、ウレタン(メタ)アクリレートを配合することができる。
上記ウレタン(メタ)アクリレートとしては、例えば日本化薬社の「UX−0937」、「UX−2201」、「UX−3204」等を用いることができる。
上記ウレタン(メタ)アクリレートの重量平均分子量の下限としては、2000が好ましく、3000がより好ましい。一方、上記ウレタン(メタ)アクリレートの重量平均分子量の上限としては、10000が好ましく、8000がより好ましい。上記ウレタン(メタ)アクリレートの重量平均分子量が上記下限に満たない場合、第1カバーレイ4の強度が不十分となるおそれや、現像性(硬化性)が不十分となるおそれがある。また、上記ウレタン(メタ)アクリレートの重量平均分子量が上記上限を超える場合、第1カバーレイ4のベースフィルム2や導電パターン3に対する密着性が不十分となるおそれがある。
ウレタン(メタ)アクリレートは、その伸率が80%以上であるものが好ましい。なお、「伸率」とは、JIS−K−7127(1999)に準拠して測定される値である。
上記ウレタン(メタ)アクリレートの配合量の下限としては、アクリレート系感光性化合物100質量部に対して5質量部が好ましく、10質量部がより好ましい。一方、上記ウレタン(メタ)アクリレートの配合量の上限としては、アクリレート系感光性化合物100質量部に対して50質量部が好ましく、40質量部がより好ましい。上記ウレタン(メタ)アクリレートの配合量が上記下限に満たない場合、第1カバーレイ4の柔軟性を十分に向上できないおそれがある。また、上記ウレタン(メタ)アクリレートの配合量が上記上限を超える場合、第1カバーレイ4のベースフィルム2及び導電パターン3に対する密着性が不十分となるおそれがある。
第1カバーレイ4を形成する活性エネルギー線硬化型樹脂組成物は、感光性モノマー、光増感剤、熱硬化性樹脂及び硬化剤等の一種又は複数種をさらに含んでもよい。感光性モノマーは、第1カバーレイ4のベースフィルム2及び導電パターン3に対する密着性を向上させる。
第1カバーレイ4を形成する活性エネルギー線硬化型樹脂組成物に配合される感光性モノマーとしては、例えばポリテトラメチレングリコールジ(メタ)アクリレート、エトキシ化2−メチル−1,3−プロパンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、2−メチル−1,8−オクタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、1,10−デカンジオールジ(メタ)アクリレート、ポリエリレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、エトキシ化イソシアヌル酸トリ(メタ)アクリレート、エトキシ化グリセリントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エトキシ化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、エトキシ化ペンタエリストールテトラ(メタ)アクリレート、プロポキシ化ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
上記感光性モノマーの重量平均分子量の下限としては、150が好ましく、200がより好ましい。一方、上記感光性モノマーの重量平均分子量の上限としては、3000が好ましく、2000がより好ましい。感光性モノマーの重量平均分子量が上記下限に満たない場合、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の現像性が不十分となるおそれがある、一方、上記感光性モノマーの重量平均分子量が上記上限を超える場合、第1カバーレイ4のベースフィルム2及び導電パターン3に対する密着性を十分に向上できないおそれがある。
感光性モノマーとしては、(メタ)アクリル基を2つ以上有するものが好ましく、(メタ)アクリル基を4つ以上有するものがより好ましい。
感光性モノマーの配合量としては、例えばアクリレート系感光性化合物100質量部に対して10質量部以上50質量部以下とされる。
第1カバーレイ4を形成する活性エネルギー線硬化型樹脂組成物に配合される光増感剤としては、活性エネルギー線照射前の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の安定性の点で、N元素(窒素元素)を含有しないもの、例えば1、2、3級アミン構造を含まないものが好ましい。N元素を含有しない光増感剤としては、例えば2,4−ジエチルオキチサントン、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチル−ペンチルフォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド等が挙げられる。
光増感剤の配合量としては、例えばアクリレート系感光性化合物100質量部に対して0.5質量部以上5質量部以下とされる。
第1カバーレイ4を形成する活性エネルギー線硬化型樹脂組成物に配合される熱硬化性樹脂としては、例えばエポキシ樹脂等が挙げられる。
上記熱硬化性樹脂のエポキシ基当量の下限としては、100g/eqが好ましく、150g/eqがより好ましい。一方、上記熱硬化性樹脂のエポキシ基当量の上限としては、600g/eqが好ましく、300g/eqがより好ましい。上記熱硬化性樹脂のエポキシ基当量が上記下限に満たない場合、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の熱による硬化性が不十分となるおそれがある。また、上記熱硬化性樹脂のエポキシ基当量が上記上限を超える場合、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の活性エネルギー線による硬化性が不十分となるおそれがある。
エポキシ樹脂としては、例えばビフェニル型エポキシ樹脂、ビスフェノール型エポキシ樹脂(例えばビスフェノールA型、ビスフェノールF型、ビスフェノールS型等)、ノボラック型エポキシ樹脂(例えばフェノールノボラック型、クレゾールノボラック型等)、ナフタレン環含有エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂等が挙げられる。中でも、ビフェニル型エポキシ樹脂が良好な密着性を得られる点で好ましい。
熱硬化性樹脂のエポキシ基当量のアクリレート系感光性化合物のカルボン酸当量に対する比としては、例えば0.5以上1以下とされる。これにより、第1カバーレイ4の密着性が向上する。
また、第1カバーレイ4を形成する活性エネルギー線硬化型樹脂組成物に配合される硬化剤としては、ルイス酸アミン錯体類から選ばれる少なくとも1種類が好ましい。ルイス酸アミン錯体類としては、例えばBF、BCl、TiCl、SnCl、SnCl、ZnBr、ZnCl、Zn(CHCOO)、AlCl、AlBr、SiCl、FeCl等のルイス酸と、モノエチルアミン、n−ヘキシルアミン、ベンジルアミン、トリエチルアミン、アニリン、ピペリジン等のアミン化合物との錯体等が挙げられる。中でも、BFとモノエチルアミンとの錯体等のBF錯体が好ましい。このような硬化剤を用いることで、第1カバーレイ4の密着性を向上できる。
硬化剤の配合量は、例えば熱硬化性樹脂100質量部に対して0.1質量部以上1質量部以下とされる。これによって、第1カバーレイ4の密着性を向上できる。
硬化後の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物、つまり第1カバーレイ4の弾性率の下限としては、0.5GPaが好ましく、1GPaがより好ましい。一方、硬化後の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の弾性率の上限としては、3GPaが好ましく、2GPaがより好ましい。硬化後の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の弾性率が上記下限に満たない場合、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物から形成される第1カバーレイ4の強度が不足して導電パターン3を十分に保護できないおそれがある。また、硬化後の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の弾性率が上記上限を超える場合、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物から形成される第1カバーレイ4のスプリングバック、つまり弾性力による復元によって、当該フレキシブルプリント配線板を折り曲げた状態に保持できないおそれがある。また、硬化後の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の弾性率が上記上限を超える場合、第1カバーレイ4の弾性率が高くなることで、当該フレキシブルプリント配線板の剛性が大きくなり過ぎて折り曲げることが難しくなるおそれがある。
<第2カバーレイ>
第2カバーレイ5は、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物から形成されている。この第2カバーレイ5は、当該フレキシブルプリント配線板1の両側端部を除く表面に積層されている。
第2カバーレイ5を形成する活性エネルギー線硬化型樹脂組成物としては、第1カバーレイ4を形成する活性エネルギー線硬化型樹脂組成物と同様のものが使用される。また、第2カバーレイ5の平均厚さについても、第1カバーレイ4と同様とすることができる。
<フレキシブルプリント配線板の製造方法>
当該フレキシブルプリント配線板1は、ベースフィルム2の一方の面側に導電パターン3を形成する工程と、ベースフィルム2及び導電パターン3を含む積層体の一方の面側及び他方の面側にそれぞれ活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を積層する工程と、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物に活性エネルギー線を選択的に照射して活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を硬化させる工程と、現像液によって硬化しなかった活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を除去して第1カバーレイ4及び第2カバーレイ5を現像する工程とを備える。
(導電パターン形成工程)
導電パターン形成工程では、例えばベースフィルム2の表面に積層された金属層をエッチングすることによって導電パターン3を形成する。
金属層の積層方法としては、めっきにより金属を積層する方法や、接着剤を用いて金属箔を貼着する方法等が挙げられる。
めっきにより金属を積層する場合、例えばベースフィルム2の表面に無電解めっきや導電性微粒子の塗布等により薄い下地導体層を形成し、この下地導体層の上に電気めっきをすることにより金属層を形成できる。
また、金属層のエッチング方法としては、公知のレジストパターンを形成するエッチング方法を適用することができる。
(導電パターン形成工程)
活性エネルギー線硬化型樹脂組成物積層工程では、液状の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を塗布する方法や、予めシート状に成形された活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を圧着する方法が適用できる。
(活性エネルギー線硬化型樹脂組成物硬化工程)
活性エネルギー線硬化型樹脂組成物硬化工程では、フォトマスクを通して活性エネルギー線を照射することにより、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の所望のパターン領域のみを硬化させる。具体的には、導電パターン3の接続部31が配置される第1の端部領域と、導電パターン3のランド部32が配置される電子部品実装領域とには、マスクにより活性エネルギー線を照射しないようにする。
(現像工程)
現像工程では、活性エネルギー線が照射されず、硬化していない活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を現像液によって除去することで、所望のパターンを有する第1カバーレイ4及び第2カバーレイ5を形成する。
<利点>
当該フレキシブルプリント配線板1は、第1カバーレイ4及び第2カバーレイ5が活性エネルギー線硬化型樹脂組成物から形成される単層構造であることによって、構成が比較的簡単である。
また、当該フレキシブルプリント配線板1は、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物から形成されている第1カバーレイ4及び第2カバーレイ5が柔軟性に優れることによって、容易に折り曲げることができる。
また、当該フレキシブルプリント配線板1は、第1カバーレイ4が活性エネルギー線硬化型樹脂組成物から形成されているので、ランド開口部41を正確かつ小さく形成することができる。このため、当該フレキシブルプリント配線板1は、小さい電子部品を容易に実装できる。
また、当該フレキシブルプリント配線板1は、一方の面側に第1カバーレイ4を有し、他方の面側に第2カバーレイ5を有することによって、第1カバーレイ4と第2カバーレイ5とが互いの寸法変位を相殺するので歪みや反りが生じにくい。
また、当該フレキシブルプリント配線板1は、折り曲げ予定線L1及びL2に平行な線上での導電パターン3の存在割合が折り曲げ予定線L1及びL2上においてそれぞれ極小となることによって、治具や工具を用いなくても折り曲げ予定線L1及びL2に沿って容易に折り曲げることができる。
また、当該フレキシブルプリント配線板1は、折り曲げ予定線L1及びL2上においてそれぞれ導電パターン3の存在割合が20%以上60%以下であることにより、導電パターン3の塑性変形によって折り曲げ予定線L1及びL2上での折り曲げ状態を保持することができる。
[フレキシブルプリント配線板の第二実施形態]
図3に、図1とは異なる本発明の実施形態に係るフレキシブルプリント配線板1aを示す。
当該フレキシブルプリント配線板1aは、一点鎖線で示す第1折り曲げ予定線L1及び第2折り曲げ予定線L2においてその両側部分が略直角(80°以上100°以下)となるよう折り曲げられることが企図されている。
当該フレキシブルプリント配線板1aは、絶縁性を有するベースフィルム2と、このベースフィルム2の一方の面側に積層される導電パターン3aと、ベースフィルム2及び導電パターン3aを含む積層体の一方の面側の少なくとも一部に積層される第1カバーレイ4aと、上記積層体の他方の面側の少なくとも一部に積層される第2カバーレイ5とを備える。
図3のフレキシブルプリント配線板1aにおけるベースフィルム2及び第2カバーレイ5の構成は、図1のフレキシブルプリント配線板1におけるベースフィルム2及び第2カバーレイ5と同様であるため、同じ構成要素に同一の符号を付して重複する説明を省略する。
<導電パターン>
導電パターン3aは、それぞれ帯状に形成され、第1折り曲げ予定線L1及び第2折り曲げ予定線L2を横断する複数の配線パターン30aと、それぞれ略ブロック(長方形)状に形成され、第1折り曲げ予定線L1及び第2折り曲げ予定線L2に跨る複数の補助パターン35とを有する。配線パターン30aは電気回路の一部を構成するが、補助パターン35は電気回路の一部を構成しないダミーパターンである。
図3のフレキシブルプリント配線板1aにおけるこの導電パターン3aは、図1のフレキシブルプリント配線板1の導電パターン3と平面形状が異なるだけであり、材質、平均厚さ、第1折り曲げ予定線L1及び第2折り曲げ予定線L2上における存在割合については、図1のフレキシブルプリント配線板1の導電パターン3と同様とされる。
(配線パターン)
各配線パターン30aは、当該フレキシブルプリント配線板1の一方の端部において第1カバーレイ4aから露出する接続部31と、当該フレキシブルプリント配線板1の中央部の電子部品実装領域において第1カバーレイ4aから露出するランド部32とをそれぞれ有する。
図3の導電パターン3aにおける配線パターン30aは、図1の導電パターン3における配線パターン30よりも数が少なく、第1折り曲げ予定線L1及び第2折り曲げ予定線L2上における導電パターン3aの存在割合が小さい。このため、第1折り曲げ予定線L1及び第2折り曲げ予定線L2において縮幅されていない。
(補助パターン)
補助パターン35は、第1折り曲げ予定線L1に平行な方向の幅(横断長さ)が第1折り曲げ予定線L1上において極小となるよう形成された切り欠き状の第1縮幅部36と、第2折り曲げ予定線L2に平行な方向の幅(横断長さ)が第2折り曲げ予定線L2上において極小となるよう形成された切り欠き状の第2縮幅部37とを有する。
このように、図3の導電パターン3aは、第1折り曲げ予定線L1及び第2折り曲げ予定線L2上に第2配線パターン30aと補助パターン35とを有する。従って、当該フレキシブルプリント配線板1aにおいて、第1折り曲げ予定線L1上における導電パターン3aの存在割合は、複数の配線パターン30aの合計幅及び複数の補助パターン35の第1縮幅部36の合計幅の当該フレキシブルプリント配線板1aの幅に対する比として算出される。同様に、第2折り曲げ予定線L2上における導電パターン3aの存在割合は、配線パターン30aの合計幅及び補助パターン35の第2縮幅部37の合計幅の当該フレキシブルプリント配線板1aの幅に対する比として算出される。
<第1カバーレイ>
図3のフレキシブルプリント配線板1aの第1カバーレイ4aは、図1のフレキシブルプリント配線板1の第1カバーレイ4と同様の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物から形成されている。この第1カバーレイ4aは、当該フレキシブルプリント配線板1aの端部及び中央部の電子部品実装領域を除く領域に積層され、導電パターン3aの接続部31及びランド部32を露出させている。
<利点>
図3のフレキシブルプリント配線板1aは、図1のフレキシブルプリント配線板1と同様に、第1カバーレイ4a及び第2カバーレイ5が活性エネルギー線硬化型樹脂組成物から形成されることによって、構成が簡単であると共に、容易に折り曲げることができる。
当該フレキシブルプリント配線板1aは、折り曲げ予定線L1及び折り曲げ予定線L2上においてそれぞれ導電パターン3aの存在割合が20%以上60%以下とされている。このため、当該フレキシブルプリント配線板1aは、導電パターン3aの塑性変形によって折り曲げ状態を保持できる。つまり、折り曲げ予定線L1及び折り曲げ予定線L2上における配線パターン30aの存在割合が小さくても、補助パターン35を設けることによって、折り曲げ予定線L1及び折り曲げ予定線L2上における導電パターン3aの存在割合を大きくし、導電パターン3aによる曲げ状態の保持力を向上させられる。
また、当該フレキシブルプリント配線板1aは、補助パターン35に第1縮幅部36及び第2縮幅部37が形成されていることによって、折り曲げ予定線L1及びL2上においてそれぞれ導電パターン3aの存在割合が極小となっている。これにより、治具や工具を用いずに当該フレキシブルプリント配線板1aを折り曲げ予定線L1及びL2上で容易に折り曲げることができる。
[フレキシブルプリント回路板]
続いて、本発明の一実施形態に係るフレキシブルプリント回路板について説明する。
図4のフレキシブルプリント回路板6は、図1のフレキシブルプリント配線板1と、このフレキシブルプリント配線板1の導電パターン3の実装領域のランド部32に実装される電子部品7とを備える。このフレキシブルプリント回路板6は、小型電子機器の筐体8の内部に接続部31が配置された端部を突出させるよう収容されている。
当該フレキシブルプリント回路板6は、筐体8の内部で、折り曲げ予定線L1及びL2においてそれぞれ略直角(80°以上100°以下)に折り曲げられている。
<利点>
当該フレキシブルプリント回路板6は、上記フレキシブルプリント配線板1を備えることによって、図4に示すように、電子機器の筐体8の形状に合わせて所定の位置において容易に折り曲げることができる。
[その他の実施形態]
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
例えば、当該フレキシブルプリント配線板は、導電パターンが積層される側に活性エネルギー線硬化型樹脂組成物から形成されるカバーレイを有していればよい。つまり、反対面側にはカバーレイを設けなくてもよく、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物以外の材料から形成されるカバーレイを設けてもよい。
また、当該フレキシブルプリント配線板において、折り曲げ予定線の数は任意であり、折り曲げ予定線の向きは異なってもよい。
また、当該フレキシブルプリント配線板の補助パターンは、折り曲げ予定線上には存在せず、折り曲げ予定線を挟むよう両側に配置されたブロック状のパターンであってもよい。また、補助パターンの数は任意である。
また、当該フレキシブルプリント配線板において、導電パターンや補助パターンの縮幅部は、当該フレキシブルプリント配線板の折り曲げ位置を定めるための一案であり、省略することも可能である。
当該フレキシブルプリント回路板は、2以上の電子部品が実装されてもよい。
本発明は、折り曲げられるフレキシブルプリント配線板に広く適用可能である。
1,1a フレキシブルプリント配線板
2 ベースフィルム
3,3a 導電パターン
4,4a 第1カバーレイ
5 第2カバーレイ
6 フレキシブルプリント回路板
7 電子部品
8 筐体
30,30a 配線パターン
31 接続部
32 ランド部
33 第1縮幅部
34 第2縮幅部
35 補助パターン
36 第1縮幅部
37 第2縮幅部
41 ランド開口部
L1,L2 折り曲げ予定線

Claims (7)

  1. 絶縁性を有するベースフィルムと、
    このベースフィルムの一方の面側に積層される導電パターンと、
    上記ベースフィルム及び導電パターンを含む積層体の一方の面側の少なくとも一部に積層されるカバーレイと
    を備え、
    上記導電パターンと直交する折り曲げ部を有するフレキシブルプリント配線板であって、
    上記カバーレイが、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物から形成され、
    上記導電パターンの幅が、上記折り曲げ部以外に対して上記折り曲げ部で極小であり、
    上記折り曲げ部での上記導電パターンの存在割合が20%以上60%以下であり、
    硬化後の上記活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の弾性率が1GPa以上3GPa以下であり、
    上記活性エネルギー線硬化型樹脂組成物が、アクリレート系感光性化合物と重合開始剤とを含有し、
    上記アクリレート系感光性化合物が、カルボン酸変性ビスフェノール型エポキシ(メタ)アクリレートを含むフレキシブルプリント配線板。
  2. 上記積層体の他方の面側の少なくとも一部に積層されるカバーレイを備え、
    このカバーレイも、上記活性エネルギー線硬化型樹脂組成物から形成されている請求項1に記載のフレキシブルプリント配線板。
  3. 上記カバーレイの平均厚さが10μm以上50μm以下である請求項1又は請求項に記載のフレキシブルプリント配線板。
  4. 上記カバーレイが面積0.1mm以下のランド開口部を有する請求項1から請求項のいずれか1項に記載のフレキシブルプリント配線板。
  5. 上記カルボン酸変性ビスフェノール型エポキシ(メタ)アクリレートが、重量平均分子量が5000以上20000以下のプレポリマーである請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のフレキシブルプリント配線板。
  6. 上記アクリレート系感光性化合物が、さらにカルボン酸変性ウレタン(メタ)アクリレートを含む請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のフレキシブルプリント配線板。
  7. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載のフレキシブルプリント配線板と、
    このフレキシブルプリント配線板の導電パターンの一部に実装される1又は複数の電子部品と
    を備えるフレキシブルプリント回路板。
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