JP6459869B2 - 樹脂注入方法 - Google Patents

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本発明は、樹脂注入方法に関するものであり、例えば、モーターのロータに対して磁石を固定するための樹脂注入方法に関する。
磁石をロータのスロットに固定するために樹脂を注入する方法であって、ロータのスロットに磁石が挿入された状態で、スロットにおける磁石の側面の空間に樹脂を注入する方法が特許文献1に開示されている。
特開2015−104167号公報
スロットの一方の端面を下型で塞ぎ、スロットに磁石が挿入された状態で、スロットにおける磁石の側面の空間に樹脂を注入する場合、磁石が浮き上がって磁石と下型との間に樹脂が入り込む可能性がある。これによって、磁石と下型との間に樹脂の薄い部分が形成され、この部分に樹脂ワレが生じる可能性がある。
また、磁石と下型との間に樹脂が入り込み、磁石の端面が樹脂に覆われると、磁石の角部に発生する応力によって、樹脂ワレが生じる可能性がある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、スロットにおける磁石の側面の空間に樹脂を注入する際に、磁石が浮き上がって磁石と下型との間に樹脂が入り込むことを抑え、これにより、樹脂の薄い部分の形成を防ぎ、樹脂ワレの発生を抑制することができる樹脂注入方法を提供する。
本発明の一態様に係る樹脂注入方法は、
磁石をロータのスロットに固定するために樹脂を注入する樹脂注入方法であって、
前記ロータの軸方向における一方の端面に配置された固定金型に前記磁石が押し当てられた状態にて、
樹脂注入穴が設けられたモールド金型を前記軸方向における他方の端面に配置し、
前記軸方向から見て、前記樹脂注入穴の中心と、前記磁石の前記軸方向における端面の中心とが一致している状態にて前記樹脂を注入する。
このような構成とすることにより、樹脂の注入圧により、磁石が固定金具に押し当てられるので、磁石と固定金具との間に樹脂が入り込むことを抑えることができる。よって、磁石と固定金具との間に樹脂の薄い部分が形成されることを防ぎ、樹脂ワレの発生を抑制することができる。また、磁石、ロータ、樹脂の端面を面一にすることができる。これにより、磁石の角部に発生する応力を緩和することができるので、樹脂ワレの発生を抑制することができる。
本発明により、磁石と固定金具との間に樹脂が入り込むことを抑え、樹脂の薄い部分の形成を防ぐので、樹脂ワレの発生を抑制することができる樹脂注入方法を提供する。
実施形態に係る樹脂注入方法において、ロータのスロット、固定金具、磁石及びモールド金型を例示する断面図である。 実施形態に係る樹脂注入方法において、磁石と樹脂注入穴との位置関係を例示する図である。 (a)は、実施形態に係る樹脂注入方法において、注入した樹脂及び磁石の冷却時に、磁石に発生する変形の方向を例示する図であり、(b)は、磁石と固定金具との間に樹脂が入り込んだ場合に磁石に発生する応力を例示する図であり、(c)は、実施形態に係る樹脂注入方法により磁石を固定した場合に、上方から見たときのロータ、磁石及び樹脂の端面の面一構造を例示する図である。 (a)は、比較例に係る樹脂注入方法を例示する断面図であり、(b)は、磁石と下型との間への樹脂の入り込みを例示する図である。 (a)は、実施例に係る樹脂注入方法において、ロータのスロット、固定金具、磁石及びモールド金型を例示する断面図であり、(b)は、実施例に係るコアプレートを例示する上面図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら説明する。但し、本発明が以下の実施の形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
(実施形態)
実施形態に係る樹脂注入方法を説明する。本実施形態は、磁石をロータのスロットに固定するために樹脂を注入する樹脂注入方法である。まず、ロータのスロット、固定金型、磁石、及び、モールド金型を説明する。その後で、樹脂注入方法を説明する。
図1は、実施形態に係る樹脂注入方法において、ロータのスロット、固定金具、磁石及びモールド金型を例示する断面図である。
図1に示すように、モーターに使用されるロータ10は、上面11及び下面12を有している。ロータの軸方向Aは、下面12から上面11に向かう方向である。ロータ10にはスロット20が形成されている。スロット20は、ロータ10の軸方向Aに延びている。スロット20は、軸方向Aに沿ってロータ10を貫通している。ロータ10は、例えば積層鋼板を含んでいる。したがって、積層鋼板に、スロット20が形成されている。
固定金型30は、ロータ10の軸方向Aにおける一方の端面に配置される。例えば、固定金型30は、下面32をロータ10の上面11に接触させて配置されている。ロータ10の上面11に固定金型30が載置された状態において、スロット20の上方は塞がっている。固定金型30の下面32におけるスロット20を覆う部分は平らである。
磁石40は、スロット20内に配置される。磁石40の形状は、例えば、軸方向Aに延びた四角柱である。磁石40は、例えば、軸方向Aに沿った面で左右に分割されている。磁石40は、複数個、例えば2個、スロット20内に配置される。磁石40の上面41及び下面42は平らである。例えば、2個の磁石40は、相互の側面43を接触させて配置されている。磁石40は、上面41を、固定金型30の下面32に接触させて配置されている。
モールド金型50は、ロータ10の軸方向Aにおける他方の端面に配置される。例えば、モールド金型50は、ロータ10の下面12にスロット20を塞ぐように配置されている。モールド金型50は、コアプレート60、ランナープレート70、下型80を有している。
コアプレート60の形状は板状である。コアプレート60の上面61は、ロータ10の下面12に接している。コアプレート60には、樹脂注入穴63が複数、例えば2個、形成されている。樹脂注入穴63はコアプレート60の上面61から下面62まで貫通している。樹脂注入穴63は、上方へいくほど細くなっている。上面61における樹脂注入穴63の形状は、例えば、円形である。樹脂注入穴63は、例えば、φ1.0〜1.5mmである。樹脂注入穴63は、例えば、ピンゲートである。ロータ10の下面12にコアプレート60が載置された状態において、スロット20の下方は、樹脂注入穴63以外は塞がっている。
ランナープレート70の形状は板状である。ランナープレート70は、コアプレート60の下面62に配置されている。ランナープレート70には、樹脂通路73が形成されている。樹脂通路73は、ランナープレート70の下面72に注入口74を有する。また、樹脂通路73は、ランナープレート70の上面71に注出口75を有する。樹脂通路73は、注入口74から注入された樹脂86を注出口75まで導く。ランナープレート70は、樹脂注入穴63の下方に注出口75が位置するように配置されている。コアプレート60の下面62にランナープレート70が配置された状態において、注出口75の上方は、樹脂注入穴63以外は塞がっている。
下型80は、ランナープレート70の下面72に配置されている。下型80には樹脂86が充填される樹脂充填容器84と、樹脂86を押し出すプランジャー部85が設けられている。下型80は、注入口74の下方に樹脂充填容器84が位置するように配置されている。ランナープレート70の注入口74と、下型80の樹脂充填容器84の出口は連通している。したがって、プランジャー部85を押し出すと、樹脂充填容器84内に充填された樹脂86は、注入口74に注入される。
樹脂充填容器84内に充填される樹脂86は、例えば、BMC(Bulk Molding Compound)及びエポキシ樹脂である。樹脂86の種類は問わない。注入口74に注入された樹脂86は、樹脂注入穴63から噴出する。このように、モールド金型50には樹脂86を注入する樹脂注入穴63が設けられている。
なお、モールド金型50は、このような構造に限らない。トランスフアー成形機、射出成形機など、樹脂注入穴63において、所望の圧力で樹脂86を注入できれば、機種や構造を問わない。
また、ロータ10の下面12に、固定金型30の下面32を接触させるように、固定金型30の上下を逆にして、ロータ10の下面12に配置し、ロータ10の上面11に、コアプレート60の上面61が接触するように、モールド金型50の上下を逆にして、ロータ10の上面11に配置してもよい。その場合には、磁石40は、下面42を、固定金型30の下面32に接触させて固定する。
次に、樹脂注入方法を説明する。
まず、軸方向Aにおけるロータ10の一方の端面に固定金型30を配置する。例えば、ロータ10の上面11に、固定金型30の下面32が接触するように、固定金型30を配置する。
次に、磁石40をスロット20内に配置する。スロット20内において、固定金型30の下面32に磁石40の上面41が押し当てられた状態で磁石40を固定する。磁石40を固定金型30に押し当てる方法は、例えば、後述する樹脂86の注入圧による方法である。
次に、樹脂注入穴63が設けられたモールド金型50を、軸方向Aにおけるロータ10の他方の端面に配置する。例えば、モールド金型50を、ロータ10の下面12にスロット20を塞ぐように配置する。そして、軸方向Aから見て、モールド金型50の樹脂注入穴63の中心と、磁石40の軸方向Aにおける端面の中心とが一致している状態にする。
図2は、実施形態に係る樹脂注入方法において、磁石と樹脂注入穴との位置関係を例示する図である。
図2に示すように、ロータ10の軸方向Aからスロット20の内部の断面を見たとき、モールド金型50の樹脂注入穴63が、磁石40の軸方向Aにおける端面内に含まれる状態となっている。例えば、磁石40の軸方向Aにおける端面は、7.0mm×3.5mmである。樹脂注入穴63は、例えば、φ1.0〜1.5mmである。
次に、図1に示すように、プランジャー部85を押し出す。これにより、樹脂充填容器84に充填された樹脂86が注入口74、樹脂通路73、注出口75及び樹脂注入穴63を通ってスロット20内に注入される。このとき、軸方向Aから見て、樹脂注入穴63の中心と、磁石40の軸方向Aにおける端面の中心とが一致している状態にて樹脂を注入する。そうすると、樹脂86の注入圧により、磁石40が固定金型30に押し当てられた状態となる。このように、樹脂86の注入圧により、固定金型30に磁石40が押し当てられた状態でスロット20内に樹脂86を注入する。例えば、樹脂86の注入圧は、3〜6MPa程度である。
スロット20内への樹脂86の注入後、樹脂86を固化させる。また、固定金型30及びモールド金型50を、ロータ10から取り外す。そうすると、ロータ10の一方の端面、すなわち、ロータ10の上面11において、磁石40、ロータ10、樹脂86の端面は、面一となっている。このようにして、スロット20内に樹脂86が注入されたロータ10が製造される。
なお、上述したように、ロータ10の下面12に、上下を逆にした固定金型30を配置し、ロータ10の上面11に、上下を逆にしたモールド金型50を配置した場合には、磁石40は、下面42を、固定金型30の下面32に接触させて固定する。その場合には、磁石40は、樹脂86の注入圧に加えて、重力により、固定金型30に押し付けられる。
次に、本実施形態に係る樹脂注入方法の効果を説明する。
本実施形態においては、軸方向Aから見て、モールド金型50の樹脂注入穴63の中心と、磁石40のロータ10の軸方向Aにおける端面の中心とが一致している状態にて樹脂86を注入している。これにより、樹脂86の注入圧により、磁石40が固定金型30に押し当てられた状態となる。よって、磁石40と固定金具30との間に樹脂86が入り込むことを抑えることができる。これにより、樹脂86の薄い部分の形成を防ぐので、樹脂ワレの発生を抑制することができる。
また、固定金型30に押し当てられた磁石40の端面、ロータ10の端面及びその間で固化した樹脂86の端面が面一の位置関係になる。これにより、磁石40の角部に発生する応力集中を緩和することができる。
図3(a)は、実施形態に係る樹脂注入方法において、注入した樹脂及び磁石の冷却時に、磁石に発生する伸び変形の方向を例示する図であり、(b)は、磁石と固定金具との間に樹脂が入り込んだ場合に磁石に発生する応力を例示する図であり、(c)は、実施形態に係る樹脂注入方法により磁石を固定した場合に、上方から見たときのロータ、磁石及び樹脂の端面の面一構造を例示する図である。
図3(a)に示すように、注入した樹脂86及び磁石40の冷却時において、磁石40には、例えば、ロータ10の軸方向A及び磁石40が隣り合う方向には磁石40に対して伸び変形91が発生する。一方、ロータ10の軸方向A及び磁石40が隣り合う方向に直交する方向には磁石40に対して収縮変形92が発生する。
図3(b)に示すように、磁石40と固定金具30との間に樹脂86が入り込んだ場合には、軸方向Aに沿った伸び変形91により、磁石40の角部には、角部の角の二等分線に直交する方向に応力93が発生する。
図3(c)に示すように、ロータ10の一方の端面において、ロータ10、磁石40及び樹脂86の端面を面一構造とすることにより、磁石40の端面に発生する応力93を緩和することができる。
このように、本実施形態では、磁石40の端面、樹脂86の端面及びロータ10の端面が面一の位置関係になっている。すなわち、応力が集中する磁石40の角部の上面を、樹脂86で覆っていない。これにより、磁石40の角部に発生する応力集中を緩和することができる。また、角部に発生する応力を緩和しているので、角部近傍の樹脂86に作用する応力が緩和される。よって、角部近傍の樹脂ワレの発生を抑制することができる。これにより、樹脂ワレ発生時に樹脂86の飛散を防止する目的で、ロータ10の一端を金属製、例えばステンレス製(SUS)のプレートで覆う必要がない。
また、樹脂86の注入方向は、上方からの注入及び下方からの注入のどちらでもよい。図1に示すように、重力に逆らう下方からの樹脂86の注入でも面一構造にすることができる。このように、本実施形態は、固定金型30及びモールド金型50の配置を上下逆にすることができる。金型の仕様や構造に対する制約を低減することができる。
また、磁石40を固定する際には、樹脂86の注入圧により、磁石40が、樹脂注入穴63と反対側の固定金型30に押し付けられる。このため、スロット20内における磁石40の位置はおのずと決定されるので、予め位置を決定する必要がない。したがって、スロット20の長さよりも小さく形成された磁石40を用いる場合でも、スロット20と磁石40との長さの差(公差)を考慮するまでもなく、磁石40の一端をロータ10の端面に合わせた位置に決定される。
さらに、使用する樹脂は、BMC、エポキンなど樹脂の種類は問わない。成形機についても、トランスフアー成形機、射出成形機など、ゲートでの指定圧が出せれば成形機の機種も問わない。
図4(a)は、比較例に係る樹脂注入方法を例示する断面図であり、(b)は、磁石と下型との間への樹脂の入り込みを例示する図である。
図4(a)に示すように、比較例においても、スロット20の一方の端面を下型80で塞ぎ、スロット20に磁石40が挿入された状態で、スロット20における磁石40の側面の空間に樹脂86を注入している。しかしながら、比較例においては、上方に配置したモールド金型50からの樹脂86の注入に限定している。そして、樹脂注入穴63は、磁石40の角部に位置している。このように、軸方向Aから見て、樹脂注入穴63の中心と、磁石40の軸方向Aにおける端面の中心とが一致していない状態で樹脂86を注入すると、磁石40を下型80に押し当てる樹脂86の注入力が弱まる。
図4(b)に示すように、磁石40を下型80に押し当てる樹脂86の注入力が弱まると、樹脂86が下型80と磁石40との隙間に入り込む。これにより、下型80に接する磁石40の端面は、樹脂86によって浮き上がった状態で固定される。したがって、磁石40の端面、ロータ10の端面及び樹脂86の端面は、面一にならない。そうすると、磁石40と下型80との間に樹脂86の薄い部分が形成される。よって、樹脂ワレが発生する。また、磁石40、ロータ10、樹脂86の端面を面一にすることができないので、磁石40の角部に発生する応力を緩和することができない。よって、樹脂ワレが発生する。
また、比較例では、上方に配置したモールド金具50からの樹脂86の注入に限定しているので、金型の仕様や構造的な制約が大きく、モールド金型50を下方に配置し、下方から樹脂を注入するということができない。
(実施例)
次に、実施例を説明する。
図5(a)は、実施例に係る樹脂注入方法において、ロータのスロット、固定金具、磁石及びモールド金型を例示する断面図であり、(b)は、実施例に係るコアプレートを例示する上面図である。
図5(a)に示すように、実施例では、コアプレート60a及びコアプレート60bを有している。コアプレート60aの上面61は、ロータ10の下面12に接している。コアプレート60bは、コアプレート60aの下面に配置されている。コアプレート60bの下面62には、ランナープレート70が配置されている。コアプレート60a及びコアプレート60bには、上面61から下面62まで貫通する樹脂注入穴63が複数、例えば2個以上、形成されている。その他の構成は、実施形態と同様であるので説明を省略する。
次に、実施例に係る樹脂注入方法を説明する。
図5(b)に示すように、モールド金型配置領域55は、ロータ10の下面に相当する部分を8等分した領域のうち、1つの領域に相当する部分である。モールド金型配置領域55に6つの樹脂注入穴63を形成する。2つの樹脂注入穴63が組になって、1つのスロット20に対応している。よって、1つのモールド金型配置領域55には、3つのスロット20が対応している。1つのモールド金型配置領域55に対して、1つのモールド金型50を用いて樹脂の注入を行う。
モールド金型50におけるプランジャー部85を押し出して、樹脂86を注入する。ランナープレート70により、3つのスロット20の下方に樹脂86を供給する。これにより、コアプレート60a及びコアプレート60bに形成された樹脂注入穴63から、磁石40の端面の中央に樹脂86を注入する。軸方向Aから見て、樹脂注入穴63の中心と、磁石40の軸方向Aにおける端面の中心とが一致している状態にて、樹脂86を注入する。これにより、固定金型30に磁石が押し当てられた状態で、樹脂86を注入することができる。樹脂注入穴63はφ1.5mmであり、プランジャー部85の圧力は3MPaである。このようにして、ロータ10、磁石40及び樹脂86の端面を面一構造とすることができる。
以上、本発明にかかる樹脂注入方法の実施の形態を説明したが、上記の構成に限らず、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で、変更することが可能である。
例えば、本実施形態では、ロータ10のスロット20に磁石40が挿入された状態で、スロット20内に樹脂を注入する方法を説明した。このように、実施形態における樹脂注入方法を用いた樹脂注入工程、及び、固定金型30及びモールド金型50を取り外す工程を備えたロータ10の製造方法も、本発明の技術的思想の範囲である。さらに、このような製造方法で製造したロータ10をステータに組み合わせる工程を備えたモーターの製造方法も、本発明の技術的思想の範囲である。
10 ロータ
11 上面
12 下面
20 スロット
30 固定金具
32 下面
40 磁石
41 上面
42 下面
43 側面
50 モールド金型
55 モールド金型配置領域
60 コアプレート
61 上面
62 下面
63 樹脂注入穴
70 ランナープレート
71 上面
72 下面
73 樹脂通路
74 注入口
75 注出口
80 下型
84 樹脂充填容器
85 プランジャー部
86 樹脂
91 伸び変形
92 収縮変形
93 応力
A 軸方向

Claims (1)

  1. 磁石をロータのスロットに固定するために樹脂を注入する樹脂注入方法であって、
    前記ロータの軸方向における一方の端面に配置された固定金型に、前記軸方向に沿った面で分割され、相互の側面を接触させた複数の前記磁石が押し当てられた状態にて、
    樹脂注入穴が設けられたモールド金型を前記軸方向における他方の端面に配置し、
    前記軸方向から見て、複数の前記樹脂注入穴の中心と、複数の前記磁石の前記軸方向における端面の中心とがそれぞれ一致している状態にて前記樹脂を注入する、
    樹脂注入方法。
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