JP6459750B2 - 燃料ガス供給システム - Google Patents

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Description

本発明は、LNGから生成される燃料ガスをエンジンに供給する燃料ガス供給システムに関する。
近年、環境汚染防止の観点から、船舶等では、LNG(液化天然ガス)を加熱することで得られる気化ガスを燃焼させて駆動力を得るエンジンが利用されている。このようなエンジンにはLNGタンクが設けられており、LNGタンクから抜き出されたLNGを加熱して気化ガスが生成されることになるが、LNGタンクへ自然入熱されることでボイルオフガスが生じてしまうため、ボイルオフガスを有効利用する技術の開発が進められている。例えば、特許文献1には、気化ガスとボイルオフガスとを別系統で段階的にエンジンに供給する技術が記載されている。
特開2014−118858号公報
ところで、LNGは産出地によって組成が異なるため、組成によっては、気化ガスのみをエンジンに供給すると、ノッキングが生じるという問題がある。一方、ボイルオフガスは、炭素数が3未満の炭化水素を主成分とするため、燃料ガスとしてボイルオフガスをエンジンに供給するとノッキングを抑制することができる。
しかし、特許文献1の技術では、ボイルオフガスをエンジンに供給しているものの、気化ガスと別系統かつ段階的に供給しているため、気化ガスのみが供給される箇所や、気化ガスのみが供給されるタイミングが生じ、ノッキングを抑制できないという課題がある。
そこで、本発明は、このような課題に鑑み、ボイルオフガスを利用して、ノッキングを抑制することが可能な燃料ガス供給システムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の燃料ガス供給システムは、エンジンに燃料ガスを供給する燃料ガス供給システムであって、LNGを貯留するLNGタンクと、前記LNGを予め定められた第1の温度に加熱して気化ガスを生成する気化器と、前記エンジンの出力に基づいて、該エンジンに供給する前記燃料ガスの組成を決定する組成決定部と、前記組成決定部によって決定された組成に基づいて、前記気化ガスと、前記LNGから生成されるボイルオフガスとの混合比率を制御し、混合した該気化ガスおよび該ボイルオフガスを前記燃料ガスとして前記エンジンに供給する燃料ガス供給手段と、を備えたことを特徴とする。
また、前記LNGタンクへ自然入熱されることで生じたボイルオフガスを貯留するBOGタンクを備え、前記燃料ガス供給手段は、前記BOGタンクに貯留されたボイルオフガスと、前記気化ガスとの混合比率を制御するとしてもよい。
また、前記LNGを前記第1の温度より低温の第2の温度に加熱して前記ボイルオフガスを生成するBOG生成部を備え、前記燃料ガス供給手段は、前記BOG生成部によって生成されたボイルオフガスと、前記気化ガスとの混合比率を制御するとしてもよい。
また、前記BOG生成部は、前記LNGタンクから抜き出されたLNGを貯留するとともに、貯留したLNGを前記第2の温度に維持するサブタンクで構成されるとしてもよい。
また、前記BOG生成部は、前記LNGタンク内において前記LNGを前記第2の温度に加熱するとしてもよい。
本発明のボイルオフガスを利用して、ノッキングを抑制することが可能となる。
エンジンの全体構成を示す図である。 第1の実施形態にかかる燃料ガス供給システムを説明するための図である。 第2の実施形態にかかる燃料ガス供給システムを説明するための図である。 第3の実施形態にかかる燃料ガス供給システムを説明するための図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(第1の実施形態)
以下の実施形態では、まず、エンジンについて説明し、続いてエンジンに燃料ガスを供給する燃料ガス供給システムについて詳述する。なお、本実施形態では、エンジンとして、1周期が2サイクル(ストローク)であって、シリンダ内部をガスが一方向に流れるユニフロー掃気式であるエンジン(ユニフロー掃気式2サイクルエンジン)を例に挙げて説明する。しかし、エンジンは、燃焼室で生じる爆発圧力によってピストンがシリンダ内を摺動すれば、サイクル数、ガスの流れ方向に限定はない。
(エンジン100)
図1は、エンジン100の全体構成を示す図である。本実施形態のエンジン100は、例えば、船舶等に用いられる。具体的に説明すると、エンジン100は、シリンダ110と、ピストン112と、排気ポート114と、排気弁116と、掃気ポート118と、掃気溜120(掃気空間)と、掃気室122(掃気空間)と、燃焼室124と、燃料配管126とを含んで構成される。
エンジン100では、ピストン112の上昇行程および下降行程の2行程の間に、排気、吸気、圧縮、燃焼、膨張が行われて、ピストン112がシリンダ110内を摺動する。ピストン112には、ピストンロッド112aの一端が固定されている。また、ピストンロッド112aの他端には、不図示のクロスヘッドが連結されており、クロスヘッドは、ピストン112とともに往復移動する。ピストン112の往復移動に伴いクロスヘッドが往復移動すると、その往復移動に連動して、不図示のクランクシャフトが回転することとなる。
排気ポート114は、ピストン112の上死点より上方のシリンダヘッド110aに設けられた開口部であり、シリンダ110内で生じた燃焼後の排気ガスを排気するために開閉される。排気弁116は、排気弁駆動装置116aによって所定のタイミングで上下に摺動され、排気ポート114を開閉する。排気ポート114が開いているとき、排気ポート114を介して排気ガスがシリンダ110から排気される。
掃気ポート118は、シリンダ110の下端側の内周面(シリンダライナ110bの内周面)から外周面まで貫通する孔であり、シリンダ110の全周囲に亘って、複数設けられている。そして、掃気ポート118は、ピストン112の摺動動作に応じてシリンダ110内に活性ガスを吸入する。かかる活性ガスは、酸素、オゾン等の酸化剤、または、その混合気(例えば空気)を含む。
掃気溜120には、不図示のブロワーによって圧縮された活性ガス(例えば空気)が、冷却器130によって冷却されて封入されている。圧縮および冷却された活性ガスは、掃気溜120内に配置された整流板132によって整流された後、ドレインセパレータ134で水分が除去される。
掃気室122は、掃気溜120と連通するとともに、シリンダ110のうち、ピストン112のストローク方向の一端側(図1中、下側)を囲繞しており、圧縮、冷却、および、水分の除去が為された活性ガスが導かれる。
ここで、掃気溜120および掃気室122は掃気空間を構成する。掃気空間は、圧縮された活性ガスが導かれ、シリンダ110のうち、ピストン112のストローク方向の一端側(図1中、下側)を囲繞する空間である。ここでは、掃気空間の一例として掃気溜120や掃気室122を例に挙げたが、掃気空間は、圧縮された活性ガスが導かれ、シリンダ110のうち、ピストン112のストローク方向の一端側を囲繞する空間であれば、掃気溜120や掃気室122に限られない。
掃気ポート118は、シリンダ110(シリンダライナ110b)のうち掃気室122内に位置する部分に、シリンダライナ110bの周方向に等間隔に複数設けられている。掃気ポート118は、ピストン112の摺動動作に応じ、掃気室122とシリンダ110内との差圧をもって、掃気室122からシリンダ110内に活性ガスを吸入する。シリンダ110に吸入された活性ガスは、ピストン112によって燃焼室124に導かれることとなる。
燃料配管126は、掃気ポート118よりもシリンダ110(シリンダライナ110b)の径方向外側に設けられる。具体的に説明すると、燃料配管126は、隣り合う掃気ポート118の間におけるシリンダ110の外表面の径方向外側に配置されており、燃料配管126によって活性ガスの流れが阻害され難くなっている。
なお、本実施形態のエンジン100では、燃料配管126と掃気ポート118とが、同数、配置されているが、燃料配管126と掃気ポート118との数が異なっていてもよく、例えば、2つの掃気ポート118ごとに1つの燃料配管126が設けられていてもよい。
また、燃料配管126のうち、排気ポート114側(図1中、上側)には、環状配管136が配置されている。環状配管136は、シリンダ110の径方向外側をシリンダ110の周方向に環状に囲繞する配管であって、燃料配管126と連通している。環状配管136には、燃料噴射弁138を介して、燃料ガス供給システム200から燃料ガスが導かれる。
環状配管136はそれぞれの燃料配管126と連通し、燃料配管126には燃料噴射口が形成されており、燃料ガス供給システム200から環状配管136を介して燃料配管126に流入した燃料ガスは、燃料配管126から掃気ポート118に吸入される活性ガスに噴射される。その結果、燃料ガスは活性ガスとともに掃気ポート118からシリンダ110内に吸入され、燃焼室124に導かれることとなる。
また、シリンダヘッド110aには、パイロット噴射弁142が設けられる。そして、エンジンサイクルにおける所望の時点で適量の燃料油(例えば、ディーゼル等)がパイロット噴射弁142から噴射される。かかる燃料油は、燃焼室124の熱で気化して燃料ガスとなる。そして、燃料油が気化した燃料ガスは、掃気ポート118から燃焼室124に導かれた燃料ガスを巻き込みながら燃焼することとなる。ピストン112は、主に掃気ポート118から導かれる燃料ガスの燃焼による膨張圧によって往復移動する。
(燃料ガス供給システム200)
図2は、第1の実施形態にかかる燃料ガス供給システム200を説明するための図である。なお、図2中、ガスおよび液体の流れを実線の矢印で示し、制御や信号の流れを破線の矢印で示す。図2に示すように、燃料ガス供給システム200は、LNGタンク210と、BOGタンク220と、気化器230と、供給路240(図2中、240a〜240dで示す)と、バルブ250、252と、組成分析センサ260と、制御部270とを含んで構成される。
LNGタンク210は、LNG(液化天然ガス)を貯留する。LNGは、産出地によって組成が異なるが、成分として、少なくとも、メタン(CH)、エタン(C)、プロパン(C)、イソブタン((CHCH)、ノルマルブタン(C10)、ノルマルペンタン(C12)、窒素(N)、二酸化炭素(CO)を含む。したがって、LNGタンク210は、メタンを液体で貯留できるように、メタンの沸点(−162℃)未満にLNGを維持可能な断熱構造を有している。
また、外部からLNGタンク210へ自然入熱されることで、LNGタンク210内においてボイルオフガス(図2中BOGで示す)が生じる。ボイルオフガスは、メタンおよびエタンで構成されるガスである。こうして生じたボイルオフガスは、供給路240aを介してBOGタンク220に送出されることとなる。
BOGタンク220は、LNGタンク210から送出されたボイルオフガスを貯留する。従来LNGタンクにおいて生じたボイルオフガスは、LNGタンクの圧力上昇を回避するために廃棄されたり、ボイラーで燃焼されたりしていた。しかし、BOGタンク220を備える構成により、LNGタンク210内において自然発生するボイルオフガスを廃棄することなく貯留することができ、有効利用することが可能となる。
そして、BOGタンク220に貯留されたボイルオフガスは、供給路240bを介して燃料ガスFGとしてエンジン100に供給される。なお、供給路240bには、後述する制御部270によって開閉制御されるバルブ250が設けられている。
気化器230は、供給路240cを介して、LNGタンク210から抜き出されたLNGが導入され、LNGを予め定められた第1の温度に加熱して気化ガスを生成する。ここで、第1の温度は、LNGのほとんど全ての成分を気化できる温度であり、例えば、最も沸点の高い成分の沸点(例えば、ノルマルペンタンの沸点36℃)以上である。こうして気化器230によって生成された気化ガスは、気化器230と、供給路240bにおけるバルブ250とエンジン100との間とを接続する供給路240dを介して燃料ガスFGとしてエンジン100に供給される。なお、供給路240cには、制御部270によって開閉制御されるバルブ252が設けられている。
組成分析センサ260は、赤外線吸収分析を利用した炭化水素成分分析計や、ガスクロマトグラフィ等で構成され、供給路240bにおける供給路240dとの接続箇所とエンジン100との間を流通する燃料ガスFG(エンジン100に供給される燃料ガスFG)の組成を検知する。
制御部270は、CPU(中央処理装置)を含む半導体集積回路で構成され、ROMからCPU自体を動作させるためのプログラムやパラメータ等を読み出し、ワークエリアとしてのRAMや他の電子回路と協働して燃料ガス供給システム200全体を管理および制御する。本実施形態において、制御部270は、組成決定部272、燃料ガス供給手段274としても機能する。
組成決定部272は、操縦者による操作入力に応じた、エンジン100の出力(目標出力)に基づいて、エンジン100に供給する燃料ガスの組成を決定する。具体的に説明すると、組成決定部272は、エンジン100に供給する燃料ガス中のメタン、エタン、プロパン、イソブタン、ノルマルブタン、ノルマルペンタンそれぞれの割合を決定する。不図示のメモリには、エンジン100の出力と、ノッキングが生じない組成とが関連付けられたマップ(テーブル)が記憶されており、組成決定部272は、メモリに記憶されたマップを参照して、組成を決定する。
燃料ガス供給手段274は、組成分析センサ260が検知した燃料ガスFGの組成が、組成決定部272によって決定された組成となるように、バルブ250、252の開度を制御し、気化ガスと、ボイルオフガスとの混合比率を制御する。そして、上記混合比率で混合された気化ガスおよびボイルオフガスは、供給路240bを介して、燃料ガスFGとしてエンジン100に供給されることとなる。
上述したように、気化ガスは、メタン、エタンのみならず、炭素数が3以上の炭化水素を含んでいるため、気化ガスのみをエンジンに供給すると、ノッキングが生じるおそれがある。したがって、気化ガスのみを供給するエンジンでは、ノッキングが生じそうになると、エンジンの出力を低下させなければならないといった課題があった。
そこで、本実施形態の燃料ガス供給手段274は、組成決定部272が決定した組成となるように、気化ガスとボイルオフガスとを混合して、エンジン100に供給する。かかる構成により、出力を低下させることなく、また、ボイルオフガスを有効利用しつつ、エンジン100のノッキングを抑制することが可能となる。
(第2の実施形態)
上記第1の実施形態では、燃料ガス供給手段274が、BOGタンク220に貯留されたボイルオフガスをエンジン100に供給する構成を例に挙げて説明した。しかし、燃料ガス供給手段274は、組成決定部272が決定した組成に基づいて、気化ガスと、ボイルオフガスとの混合比率を制御できれば、ボイルオフガスの供給源に限定はない。
図3は、第2の実施形態にかかる燃料ガス供給システム300を説明するための図である。なお、図3中、ガスおよび液体の流れを実線の矢印で示し、制御や信号の流れを破線の矢印で示す。
図3に示すように、燃料ガス供給システム300は、LNGタンク210と、サブタンク310(BOG生成部)と、気化器230と、供給路240(図3中、240b〜240dで示す)、320(図3中、320a〜320cで示す)と、バルブ252、330と、組成分析センサ260と、制御部370とを含んで構成される。なお、上述した燃料ガス供給システム200と実質的に等しい構成要素については、同一の符号を付して説明を省略し、ここでは、サブタンク310、供給路320、バルブ330、制御部370について詳述する。
サブタンク310は、供給路320aを介して、LNGタンク210から抜き出されたLNGを貯留するとともに、貯留したLNGを第2の温度に維持する。ここで、第2の温度は、上記第1の温度より低温であって、炭素数が3未満の炭化水素(メタンおよびエタン)を気化させ、炭素数が3以上の炭化水素の気化を困難とする温度であり、例えば、メタンの沸点以上プロパンの沸点(−42℃)未満の温度である。したがって、サブタンク310は、LNGの成分のうち炭素数が3以上の炭化水素を気化せずに液体として貯留できるように、プロパンの沸点未満にLNGを維持可能な断熱構造、すなわち、LNGタンク210よりも断熱程度が低い断熱構造を有している。サブタンク310を備える構成により、ボイルオフガスと同成分もしくは類似成分のガスを積極性に生成することができる。以下、サブタンク310によって生成されたガスについてもボイルオフガスと称する。
サブタンク310によって生成されたボイルオフガスは、供給路320bを通じて、供給路240bにおける供給路240dとの接続箇所の上流側に送出され、LNGタンク210において自然発生したボイルオフガスとともに、燃料ガスFGとして、エンジン100に供給されることとなる。なお、供給路320aには、後述する制御部370によって開閉制御されるバルブ330が設けられている。
また、ボイルオフガスが生成されることで、サブタンク310内に残留した残渣(炭素数が3以上の炭化水素)は、供給路320cを介して、気化器230に送出されることになる。
制御部370は、CPU(中央処理装置)を含む半導体集積回路で構成され、ROMからCPU自体を動作させるためのプログラムやパラメータ等を読み出し、ワークエリアとしてのRAMや他の電子回路と協働して燃料ガス供給システム300全体を管理および制御する。本実施形態において、制御部370は、組成決定部272、燃料ガス供給手段374としても機能する。
燃料ガス供給手段374は、組成分析センサ260が検知した燃料ガスFGの組成が、組成決定部272によって決定された組成となるように、バルブ252、330の開度を制御し、気化ガスと、ボイルオフガスとの混合比率を制御する。
以上説明したように、本実施形態にかかる燃料ガス供給システム300によれば、サブタンク310によって積極的にボイルオフガスを生成する構成により、エンジン100のノッキングを抑制することが可能となる。
(第3の実施形態)
上記第2の実施形態では、サブタンク310が、ボイルオフガスを生成する構成を例に挙げて説明した。しかし、ボイルオフガスを生成する手段に限定はない。
図4は、第3の実施形態にかかる燃料ガス供給システム400を説明するための図である。なお、図4中、ガスおよび液体の流れを実線の矢印で示し、制御や信号の流れを破線の矢印で示す。
図4に示すように、燃料ガス供給システム400は、LNGタンク210と、ヒータ410(BOG生成部)と、気化器230と、供給路240(図4中、240b〜240dで示す)と、バルブ252と、組成分析センサ260と、制御部470とを含んで構成される。なお、上述した燃料ガス供給システム200と実質的に等しい構成要素については、同一の符号を付して説明を省略し、ここでは、ヒータ410、制御部470について詳述する。
ヒータ410は、LNGタンク210内に設けられ、LNGタンク210内においてLNGを上記第2の温度に加熱する。ヒータ410を備える構成により、ボイルオフガスと同成分もしくは類似成分のガスを積極性に生成することができる。以下、ヒータ410によって生成されたガスについてもボイルオフガスと称する。
ヒータ410によって生成されたボイルオフガスは、LNGタンク210において自然発生したボイルオフガスとともに、供給路240bを介して、燃料ガスFGとしてエンジン100に供給される。
制御部470は、CPU(中央処理装置)を含む半導体集積回路で構成され、ROMからCPU自体を動作させるためのプログラムやパラメータ等を読み出し、ワークエリアとしてのRAMや他の電子回路と協働して燃料ガス供給システム400全体を管理および制御する。本実施形態において、制御部470は、組成決定部272、燃料ガス供給手段474としても機能する。
燃料ガス供給手段474は、組成分析センサ260が検知した燃料ガスFGの組成が、組成決定部272によって決定された組成となるように、バルブ252の開度を制御するとともに、ヒータ410の温度(ヒータ410に投入するエネルギー)を制御して、気化ガスと、ボイルオフガスとの混合比率を制御する。
以上説明したように、本実施形態にかかる燃料ガス供給システム400によれば、ヒータ410によって積極的にボイルオフガスを生成する構成により、エンジン100のノッキングを抑制することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態において、組成決定部272は、エンジン100の出力と、組成とが関連付けられたマップを参照して組成を決定することとした。しかし、不図示のメモリにエンジン100の出力と、組成との関係を示す関係式を記憶しておき、組成決定部は、この関係式と、エンジン100の出力とに基づいて、組成を導出してもよい。
また、上記実施形態において、組成決定部272は、エンジン100の出力に基づいて、エンジン100に供給する燃料ガスの組成を決定し、燃料ガス供給手段274は、組成分析センサ260が検知した燃料ガスFGの組成が、組成決定部272によって決定された組成となるように、気化ガスと、ボイルオフガスとの混合比率を制御する構成を例に挙げて説明した。しかし、組成決定部272は、エンジン100の出力に基づいて、エンジン100に供給する燃料ガスのメタン価を決定してもよい。ここで、メタン価は、ノッキングの起こりにくさを示す指数である。この場合、不図示のメモリは、エンジン100の出力と、ノッキングが生じないメタン価(例えば、ノッキングが生じないメタン価の最小値)とが関連付けられたマップ(テーブル)を記憶しており、組成決定部272は、メモリに記憶されたマップを参照してメタン価を決定するとよい。そして、燃料ガス供給手段274は、組成分析センサ260が検知した燃料ガスFGの組成に基づいて燃料ガスFGのメタン価を導出し、導出した燃料ガスFGのメタン価が、組成決定部272によって決定されたメタン価となるように、気化ガスと、ボイルオフガスとの混合比率を制御するとよい。
また、上記第2、3の実施形態では、BOGタンク220を備えない構成を例に挙げて説明した。しかし、サブタンク310やヒータ410に加えてBOGタンク220を備えてもよい。この場合、BOGタンク220は、LNGタンク210で生じたボイルオフガスのみならず、サブタンク310やヒータ410で生成されたボイルオフガスも貯留する。
また、上記第2の実施形態では、BOG生成部としてサブタンク310を例に挙げ、上記第3の実施形態では、BOG生成部としてヒータ410を例に挙げて説明した。しかし、ボイルオフガスを生成できれば、BOG生成部の構成に限定はない。
また、上記実施形態において、燃料が掃気ポート118に供給される構成を例に挙げて説明した。しかし、燃料は、シリンダライナ110b(例えば、シリンダライナ110bの側面)に供給されるとしてもよい。
本発明は、LNGから生成される燃料ガスをエンジンに供給する燃料ガス供給システムに利用することができる。
200 燃料ガス供給システム
210 LNGタンク
220 BOGタンク
230 気化器
272 組成決定部
274 燃料ガス供給手段
300 燃料ガス供給システム
310 サブタンク(BOG生成部)
374 燃料ガス供給手段
400 燃料ガス供給システム
410 ヒータ(BOG生成部)
474 燃料ガス供給手段

Claims (5)

  1. エンジンに燃料ガスを供給する燃料ガス供給システムであって、
    LNGを貯留するLNGタンクと、
    前記LNGを予め定められた第1の温度に加熱して気化ガスを生成する気化器と、
    前記エンジンの出力に基づいて、該エンジンに供給する前記燃料ガスの組成を決定する組成決定部と、
    前記組成決定部によって決定された組成に基づいて、前記気化ガスと、前記LNGから生成されるボイルオフガスとの混合比率を制御し、混合した該気化ガスおよび該ボイルオフガスを前記燃料ガスとして前記エンジンに供給する燃料ガス供給手段と、
    を備えたことを特徴とする燃料ガス供給システム。
  2. 前記LNGタンクへ自然入熱されることで生じたボイルオフガスを貯留するBOGタンクを備え、
    前記燃料ガス供給手段は、前記BOGタンクに貯留されたボイルオフガスと、前記気化ガスとの混合比率を制御することを特徴とする請求項1に記載の燃料ガス供給システム。
  3. 前記LNGを前記第1の温度より低温の第2の温度に加熱して前記ボイルオフガスを生成するBOG生成部を備え、
    前記燃料ガス供給手段は、前記BOG生成部によって生成されたボイルオフガスと、前記気化ガスとの混合比率を制御することを特徴とする請求項1に記載の燃料ガス供給システム。
  4. 前記BOG生成部は、前記LNGタンクから抜き出されたLNGを貯留するとともに、貯留したLNGを前記第2の温度に維持するサブタンクで構成されることを特徴とする請求項3に記載の燃料ガス供給システム。
  5. 前記BOG生成部は、前記LNGタンク内において前記LNGを前記第2の温度に加熱することを特徴とする請求項3に記載の燃料ガス供給システム。
JP2015090637A 2015-04-27 2015-04-27 燃料ガス供給システム Active JP6459750B2 (ja)

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