JP2021042743A - スプリットサイクルエンジン - Google Patents

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英雅 小坂
Hidemasa Kosaka
英雅 小坂
光彰 大友
Mitsuaki Otomo
光彰 大友
宮川 浩
Hiroshi Miyagawa
浩 宮川
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Abstract

【課題】圧縮気筒の温度上昇を抑制するための液体を別途用意する必要のないスプリットサイクルエンジンを提供する。【解決手段】スプリットサイクルエンジン10は、吸気行程と圧縮行程を行う圧縮気筒12と、圧縮気筒12内に燃料である液体のアンモニアを噴射する燃料噴射器60と、空気とアンモニアが混合した混合気を圧縮気筒12から受けて燃焼膨張行程と排気行程を行う膨張気筒14とを有する。燃料であるアンモニアの蒸発熱により圧縮気筒12内の温度上昇が抑制される。【選択図】図1

Description

本発明は、吸気行程および圧縮行程と、燃焼膨張行程および排気行程とを異なる気筒で行うスプリットサイクルエンジンに関する。
下記特許文献1,2には、吸気行程および圧縮行程と、燃焼膨張行程および排気行程とを異なる気筒で行う4行程サイクル機関であるスプリットサイクルエンジンが開示されている。以降、吸気行程および圧縮行程を行う気筒を圧縮気筒、燃焼膨張行程および排気行程を行う気筒を膨張気筒と記す。特許文献1には、圧縮気筒内の温度上昇を抑制するために、水、または液体窒素、液体酸素などの液化された非酸化性不活性ガスを供給することが記載されている。
特表2012−511664号公報 特表2009−522502号公報
上記特許文献1,2において、燃料は、圧縮気筒から排出された空気に対して、特に膨張気筒内に供給されている。また、上記特許文献1には圧縮気筒に水や液化不活性ガスを供給することが記載されているが、これらの液体を用意する必要がある。
本発明は、圧縮気筒内の温度上昇を抑制するための水、液化不活性ガス等を用意する必要のないスプリットサイクルエンジンを提供することを目的とする。
本発明に係るスプリットサイクルエンジンは、吸気行程と圧縮行程を行う圧縮気筒と、圧縮気筒に吸入される、または吸入された空気に液体の燃料を供給する燃料供給器と、空気に燃料が混合した混合気を圧縮気筒から受けて燃焼膨張行程と排気行程を行う膨張気筒と、を有する。
燃料は、100を超えるオクタン価の燃料とすることができる。
また、燃料は、蒸発熱が422kJ/kgを超える燃料とすることができる。
また、燃料は、アンモニアとすることができる。
圧縮気筒に液体の燃料を供給し、燃料の蒸発熱で気筒内の温度上昇を抑制する。
本発明に係るスプリットサイクルエンジンの構成を模式的に示す図である。 スプリットサイクルエンジンと従来型レシプロエンジンのエネルギバランスを比較した図である。
以下、本発明の実施形態を図面に従って説明する。図1は、本実施形態のスプリットサイクルエンジン10(以下、エンジン10と記す。)の構成を模式的に示す図である。スプリットサイクルエンジンは、吸気、圧縮、燃焼膨張、排気の4つの行程を2つの気筒で分担するエンジンである。以下では、円筒空間を規定するシリンダブロックと、シリンダブロックの円筒空間内を円筒の軸線に沿って摺動するピストンで構成される機関要素を「気筒」と記す。
エンジン10は、吸気行程および圧縮行程が行われる圧縮気筒12と、燃焼膨張行程および排気行程が行われる膨張気筒14を有し、これら2つの気筒12,14の動作で1つのサイクルが形成される。図示するエンジン10は、1対の気筒12,14を有しているが、複数対の気筒を有してもよい。圧縮気筒12は、円筒形の内部空間を規定する圧縮シリンダブロック16と、圧縮シリンダブロック16と協働して閉じた空間18(以下、圧縮室18と記す。)を形成する圧縮ピストン20を有する。圧縮ピストン20は、圧縮シリンダブロック16内を、円筒形内部空間の軸線に沿って移動可能である。膨張気筒14は、円筒形の内部空間を規定する膨張シリンダブロック22と、膨張シリンダブロック22と協働して閉じた空間24(以下、膨張室24と記す。)を形成する膨張ピストン26を有する。膨張ピストン26は、膨張シリンダブロック22内を、円筒形内部空間の軸線に沿って移動可能である。圧縮シリンダブロック16と膨張シリンダブロック22は別体であってよく、また1つのシリンダブロックに2つの円筒形の内部空間を形成するようにしてもよい。
圧縮ピストン20は、圧縮コネクティングロッド28を介して、クランクシャフト30のクランクピン30aに接続され、圧縮ピストン20の往復運動とクランクシャフト30の回転運動が相互に変換される。膨張ピストン26は、膨張コネクティングロッド32を介して、クランクシャフト30のクランクピン30bに接続され、膨張ピストン26の往復運動とクランクシャフト30の回転運動が相互に変換される。膨張気筒14に係るクランクピン30bの位相は、圧縮気筒12に係るクランクピン30aに対して、10〜20°先行しており、これにより圧縮ピストン20が上死点にあるときには、膨張ピストン26はすでに上死点を過ぎている。
圧縮気筒12には、吸気管34と圧縮シリンダブロック16に形成された吸気ポート16aとにより形成された吸気経路36が接続している。吸気経路36の圧縮室18に対する開口には、この開口を開閉する吸気バルブ38が設けられている。吸気バルブ38は、傘状であり開口を閉止する弁体と、弁体から延びるステムとを有し、ステムの弁体と反対側の端がカム機構40に接触している。カム機構40の動作により、吸気バルブ38は開閉する。
圧縮気筒12には、膨張気筒14と繋がる中間経路42が接続している。中間経路42は、圧縮シリンダブロック16に形成された中間排気ポート16bと、接続管44と、膨張シリンダブロック22に形成された中間吸気ポート22aとから形成されている。中間排気ポート16b、またはその近傍に中間排気バルブ46が設けられている。中間排気バルブ46は、中間経路42から圧縮室18に気体が逆流しないように設けられ、逆止弁とすることができる。また、吸気バルブ38と同様にカム機構により開閉する弁であってもよい。
膨張気筒14には中間経路42が接続している。中間経路42の膨張室24に対する開口には、この開口を開閉する中間吸気バルブ48が設けられている。中間吸気バルブ48は、吸気バルブ38と同様に、開口を開閉する傘状の弁体と、弁体から延びるステムとを有し、カム機構50に駆動されて開閉する。
膨張気筒14には、排気管52と膨張シリンダブロック22に形成された排気ポート22bとにより形成された排気経路54が接続されている。排気経路54の膨張室24に対する開口には、この開口を開閉する排気バルブ56が設けられている。排気バルブ56は、前述の吸気バルブ38と同様に、開口を開閉する傘状の弁体と、弁体から延びるステムとを有し、カム機構58に駆動されて開閉する。
圧縮気筒12には、圧縮室18内に燃料を供給する燃料噴射器60が設けられている。燃料噴射器は、圧縮室18に吸入される前の空気に供給するように吸気経路36に対して設けられてもよい。燃料は、液体の状態で噴射され、圧縮室18内で少なくとも一部が気化し、このときの蒸発熱で圧縮室18内の温度上昇が抑制される。燃料は、例えばアンモニアとすることができる。
膨張気筒14には、燃料を点火するための点火プラグ62が設けられている。中間経路42には、空気と燃料が混合した混合気を貯蔵する貯蔵器64が設けられている。さらに、中間経路42と排気経路54には、排気経路54を通過する排気の熱で、中間経路42を通って膨張気筒14に送られる空気を加熱する熱交換器66が設けられている。中間経路42に設けられた熱交換器66aと排気経路54に設けられた熱交換器66bの間で水、オイルなどの媒体を循環させて熱交換が行われる。貯蔵器64と熱交換器66は、いずれか一方を、または両方を設けないようにすることもできる。
次に、エンジン10の動作について説明する。以下の説明において、圧縮ピストン20と膨張ピストン26の往復動作について、圧縮室18、膨張室24の容積を縮小する方向の動作を上昇、拡大する方向の動作を下降と記す。
圧縮ピストン20が下降する行程では、吸気バルブ38が開き、吸気経路36を通って空気が圧縮室18内に吸入される(吸気行程)。圧縮ピストン20が下死点に達すると、吸気バルブ38が閉じ、次いで圧縮ピストン20の上昇に伴い吸入された空気が圧縮される(圧縮行程)。吸気行程と圧縮行程の一方または双方にわたって、燃料噴射器60から液体の燃料が供給され、混合気が形成される。噴射された液体燃料は、少なくとも一部が蒸発し、その時の蒸発熱によって圧縮気筒12内の温度上昇が抑制される。これにより、圧縮過程は等温圧縮に近くなり、圧縮仕事が低減する。圧縮室18の圧力が所定値まで高まると、逆止弁の機能を有する中間排気バルブ46が開き、加圧された混合気が中間経路42を通って貯蔵器64に送られる。圧縮ピストン20が上死点に達すると吸気バルブ38が開き、圧縮ピストン20が下降に転じると再び吸気が行われる。
中間吸気バルブ48が開くと、加圧された混合気が中間経路42を通って膨張室24に送られる。このとき、混合気は、熱交換器66からの加熱によりエンタルピーが増加し、後述する膨張行程において、ピストンに対する仕事が増加する。圧縮ピストン20が上死点にあるとき、膨張ピストン26は上死点を過ぎており、このタイミングで中間吸気バルブ48は閉じられ、点火プラグ62により混合気に点火される。点火により、燃料が燃焼し、混合気が膨張して、膨張ピストン26を下降させる(燃焼膨張行程)。膨張ピストン26を下降させる力がクランクシャフト30に伝達され、クランクシャフト30が回転する。
膨張ピストン26が下死点に達すると排気バルブ56が開き、膨張ピストン26の上昇に伴って燃焼後の気体が排気経路54を通って排出される(排気行程)。膨張ピストン26が上死点に達すると排気バルブ56が閉じ、中間吸気バルブ48が開いて、混合気を受け入れる。
なお、上述の説明では、吸気バルブ38、中間吸気バルブ48および排気バルブ56は、上死点または下死点で開閉動作するように理想化して記述したが、開閉動作には時間を要するので、これを考慮して、実際の各バルブの開閉のタイミングは、上死点および下死点からずれている。
燃料をアンモニアとした場合、従来のレシプロエンジンより圧縮比を高くすることができる。アンモニアのオクタン価は130であり、炭化水素系燃料、例えばガソリンの90〜100に比して高い。また、アンモニアの蒸発熱は1372kJ/kgであり、ガソリンの422kJ/kgよりも高い。これらから、圧縮比を30程度とすることができる。また、アンモニアの蒸発熱が大きいために、圧縮行程が等温圧縮に近くなり、圧縮行程における圧縮仕事が低減する。
また、エンジン10において、圧縮気筒12の圧縮比と膨張気筒14の膨張比を独立して設定可能であり、膨張比を圧縮比よりも大きくすることができる。膨張比を大きく採ることにより燃焼ガスのエネルギのより多くを機械エネルギに変換することができる。
図2は、図1に示すスプリットサイクルエンジン10と従来の4行程サイクルレシプロエンジンのエネルギバランスを比較した図である。エンジン10の圧縮気筒12および膨張気筒14の行程容積を0.6L、圧縮比を30、膨張比を25とする。燃料にはアンモニアを用い、理論混合比となるように供給する。回転速度を1500rpmで運転したときのエネルギバランスが示されている。一方、従来型のレシプロエンジンについては。上記のエンジン10と同等のエネルギ投入量で運転されるエンジンを同じ回転速度1500rpmで運転した場合のエネルギバランスが示されている。
図2に示されるように、従来型のレシプロエンジンに比べ、図示仕事が5.0ポイント上昇していることが分かる。
10 スプリットサイクルエンジン、12 圧縮気筒、14 膨張気筒、16 圧縮シリンダブロック、18 圧縮室、20 圧縮ピストン、22 膨張シリンダブロック、24 膨張室、26 膨張ピストン、30 クランクシャフト、36 吸気経路、42 中間経路、54 排気経路、60 燃料噴射器、62 点火プラグ、64 貯蔵器、66 熱交換器。

Claims (4)

  1. 吸気行程と圧縮行程を行う圧縮気筒と、
    圧縮気筒に吸入される、または吸入された空気に液体の燃料を供給する燃料供給器と、
    空気に燃料が混合した混合気を圧縮気筒から受けて燃焼膨張行程と排気行程を行う膨張気筒と、
    を有する、スプリットサイクルエンジン。
  2. 請求項1に記載のスプリットサイクルエンジンにおいて、100を超えるオクタン価の燃料を用いる、スプリットサイクルエンジン。
  3. 請求項1または2に記載のスプリットサイクルエンジンにおいて、蒸発熱が422kJ/kgを超える燃料を用いる、スプリットサイクルエンジン。
  4. 請求項1に記載のスプリットサイクルエンジンにおいて、燃料がアンモニアである、スプリットサイクルエンジン。
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