JP6459292B2 - 後処理システム - Google Patents

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本発明は、画像形成装置の後段に直列接続される複数台の後処理装置を備えた後処理システムに係り、特に、ジャムの発生後に搬送経路に残っている用紙を自動的に排紙するパージ処理を行う後処理システムに関する。
画像形成装置の後段に、用紙に折り、綴じ、穴あけなどを行う後処理装置を追加すると、給紙から排紙までの用紙の搬送経路が長くなる。搬送経路が長くなると、ジャムが発生した場合に、搬送経路上に残留する用紙の数が多くなるので、それらの用紙を取り除く作業が大変になる。
この作業にかかる労力を低減するためにジャム発生後に搬送経路に残っている用紙を自動的に排紙する技術が各種提案されている。
たとえば、特許文献1には、両面印刷のインターリーフ動作(交互搬送)中にジャムが発生した場合に、用紙の位置に応じて自動排紙するための搬送経路を判断し、搬送経路上に残っている用紙のうち、自動排紙可能な用紙をすべて自動排紙するようにする技術が開示されている。
また、特許文献2には、プレス印刷部でジャムが発生した場合に、ドラムの押圧動作を止め、搬送速度を変えて搬送を継続して排紙する印刷装置が開示されている。
ところで、メーカーにおいては、処理能力(毎分の処理枚数)を高めた画像形成装置の開発に対して、後処理装置の対応が追い付かないことがあり、その場合、一部の後処理装置については、画像形成装置より処理能力の低い従来品が流用される。その結果、複数台の後処理装置を組み合わせた後処理システムにおいて、画像形成装置と同等の処理能力の高い後処理装置と、処理能力の低い後処理装置が混在することがある。
このような後処理システムでは、画像形成装置の処理能力を生かすために、画像形成装置の後段に、上流から到来する用紙を複数枚(たとえば、2枚)重ね合わせて下流へ送り出す重ね機を設けることがある。たとえば、重ね機で用紙2枚を重ね合わせる場合、画像形成装置から120枚/分で下流へ用紙が送り出されても、重ね機の下流では60枚/分に相当する紙間になるので、後処理装置の処理能力が120枚/分未満であっても60枚/分以上であれば、画像形成装置を120枚/分の処理速度で稼働させることができる。
特開2008−052125号公報 特許第4607527号
処理能力の高い後処理装置と処理能力の低い後処理装置が混在する後処理システムでは、用紙に施す後処理の内容によっては、処理能力の高い後処理装置のみが稼働し、それより上流にある処理能力の低い後処理装置は機内を用紙が通過するだけで済む場合がある。
処理能力の低い後処理装置であっても用紙を通過させるだけならば自機の処理能力より高い処理速度にも対応できるので、上記のような後処理を行う場合、後処理システムは、重ね機で重ね合わせを行うことなく、処理能力の高い後処理装置に合わせた処理速度で処理を実行していた。
しかし、この後処理の実行中にジャムが発生すると、搬送経路上に残留している用紙のパージ処理を、処理能力の低い後処理装置の排紙口を使用して実行できないという問題があった。すなわち、用紙を通過させる場合と異なり、排紙口へ用紙を排出する場合は、用紙の飛び出しを抑制するための減速制御を行うので、排紙口の処理能力を超える処理速度には対応できない。そのため、処理能力の高い後処理装置に合わせた紙間で搬送経路上に残留している用紙を、処理能力の低い後処理装置の排紙口へ排紙すると、制御破綻して用紙の飛び出しや新たなジャムが発生してしまう。
また、パージ処理で使用する排紙口の処理能力が足りる場合であっても、ジャム発生後に排紙先を切り替えるためには分岐箇所において搬送経路を機械的に切り替える動作が必要なため、その動作中に次の用紙が分岐箇所に到達すると、新たなジャムが生じてしまう。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、ジャム発生後に搬送経路に残留している用紙を、排紙口を切り替えて円滑に排紙することのできる後処理システムを提供することを目的としている。また、処理能力の高い後処理装置に合わせた処理速度で処理中にジャムが発生した場合に、搬送経路上に残留している用紙を、処理能力が低い後処理装置の排紙口へ排紙することのできる後処理システムを提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]画像形成装置の後段に直列接続される複数台の後処理装置を備えた後処理システムにおいて、
前記後処理装置の1つであって、上流から到来する用紙を複数枚重ね合わせて下流に送り出す重ね機と、
前記重ね機の下流に設けられた第1排紙口および第2排紙口と、
用紙の搬送を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記第1排紙口へ用紙を排紙するジョブの実行中にジャムが発生して、搬送経路に残っている用紙を前記第2排紙口に排出するパージ処理を行う場合に、前記ジョブの実行中に前記第1排紙口へ単位時間に排紙していた用紙の枚数が、前記第2排紙口が単位時間に排紙可能な用紙の上限枚数より多いことを条件に、前記重ね機で用紙の重ね合わせを行わせる
ことを特徴とする後処理システム。
上記発明では、第1排紙口へ用紙を排紙するジョブの実行中にジャムが発生して、搬送経路に残っている用紙を第2排紙口に排出するパージ処理を行う場合に、ジョブの実行中に第1排紙口へ単位時間に排紙していた用紙の枚数(排紙の処理速度)が、第2排紙口が単位時間に排紙可能な用紙の上限枚数(排紙の処理能力)より多いことを条件に、重ね機で用紙の重ね合わせを行わせる。用紙を重ね合わせることで、ジャム発生時の処理速度より第2排出口の処理能力(排紙能力)が低くても排紙可能になる。すなわち、用紙の重ね合わせを行わなければ第2排紙口の排紙能力を超えてしまう場合に、重ね機で用紙の重ね合わせを行う。また、残留している用紙が第2排出口に到達するタイミングが重ね機で用紙を重ね合わせる分だけ遅れるので、排紙経路を第2排出口へ切り替える動作中に用紙が第2排出口に到達して新たなジャムが発生することが防止される。
[2]前記第2排紙口は前記第1排紙口の上流にある
ことを特徴とする[1]に記載の後処理システム。
]前記制御部は、前記ジャムが発生する前に、前記重ね機を、前記ジョブで搬送する用紙の種類に適合する装置状態に準備する
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の後処理システム。
上記発明では、ジョブで重ね機を使用しない場合であってもジャム発生に備えて重ね機の準備動作を事前に実行することで、パージ処理の開始が重ね機の準備動作のために遅延しないようにする。
本発明に係る後処理システムによれば、ジャム発生後に搬送経路に残留している用紙を、排紙口を切り替えて円滑に排紙することができる。また、処理能力の高い後処理装置に合わせた処理速度で処理中にジャムが発生した場合に、搬送経路上に残留している用紙を、処理能力の低い後処理装置の排紙口を使用して円滑に排紙することができる。
本発明の実施の形態に係る後処理システムを含む画像形成システムの構成例を示す図である。 図1に示す画像形成システムの概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る後処理システムのジャム発生時の動作を示す流れ図である。 本発明の実施の形態に係る後処理システムのジャム発生時の動作の他の例を示す流れ図である。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の実施の形態に係る後処理システム5を含む画像形成システム3における用紙の搬送経路等を示している。画像形成システム3は、画像形成装置10と、その後段に接続された後処理システム5から構成される。
画像形成装置10は、原稿を読み取りその複製画像を用紙上に形成するコピー機能や、パーソナルコンピュータなどの外部装置から印刷データを受信し、対応する画像を用紙上に形成して出力する印刷機能などを備えた、いわゆるデジタル複合機と称される装置である。
後処理システム5は、直列接続された複数台の後処理装置からなる。本例では、後処理システム5は、第1後処理装置(重ね機)30と、第2後処理装置(スタック機)50と、第3後処理装置(中綴じ機)70をこの順に直列接続して構成される。
第1後処理装置(重ね機)30は、画像形成装置10から到来する用紙を複数枚重ね合わせて下流へ送り出す機能を果たす。ここでは、2枚の用紙を重ね合わせて出力する。第1後処理装置(重ね機)30は、上流から受け入れた用紙を2枚重ね合わせて下流へ送り出す重ね処理を実行するか、重ね処理を行わずに、上流から受け入れた用紙をそのまま機内を通過させて下流へ送り出すかを切り替えることができる。
重ね処理を行う場合、用紙は、一対のガイドローラ42の間から下方の一時収納部43へ向かい、用紙の下端が当接板44に到達したところで一時停止する。当接板44の高さは、用紙の下端が当接板44に到達した時点でその用紙の上端がガイドローラ42のやや上になるように事前に調整される。その後、2枚目の用紙が同様にして一対のガイドローラ42の間から一時収納部43へ向かい、用紙の下端が当接板44に到達して停止する。このようにして2枚の用紙が一時収納部43で重ね合わされたら、この2枚の用紙をまとめて一度に一時収納部43から後段へ送り出すようになっている。
なお、一時収納部43は、収納する用紙の幅方向の両端をガイドする一対の幅方向ガイド板(図示省略)を備えている。用紙の重ね処理を行う場合は、その準備動作として、重ね合わせる用紙の長さに合わせて当接板44の高さを調整する動作と、重ね合わせる用紙の幅に合わせて幅方向ガイド板の間隔を調整する動作が行われる。
第2後処理装置(スタック機)50は、上流から到来する用紙をメイントレイ61に多数枚積載して蓄積する機能を果たす。また、第2後処理装置(スタック機)50は、上流から到来する用紙をサブトレイ62に排紙する機能を備えている。第2後処理装置(スタック機)50は、上流から到来する用紙をメイントレイ61に排出して蓄積するか、サブトレイ62に排出するか、機内を通過させて下流へ送り出すかを切り替えることができる。サブトレイ62は、印刷中に画質を確認するためのサンプル出力などに利用される。
第3後処理装置(中綴じ機)70は、上流から到来した用紙を2つ折りにしてステイプルで中綴じをして冊子を作成し、その冊子をメイントレイ81に積載して蓄積する機能を果たす。第3後処理装置(中綴じ機)70は、上流から到来した用紙をメイントレイ81に出力するか、機内を通過させて下流へ送り出すかを切り替えることができる。
画像形成装置10は、125枚/分の処理速度を備えている。第1後処理装置(重ね機)30は、125枚/分の処理速度に対応している。
第2後処理装置(スタック機)50は、メイントレイ61あるいはサブトレイ62に排出する場合は105枚/分の処理速度を備えている。機内を通過させる場合は125枚/分に対応することができる。
第3後処理装置(中綴じ機)70は、125枚/分の処理速度に対応している
図2は、画像形成システム3を構成する各装置のブロック図である。画像形成装置10は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などで構成された制御部11を備えている。制御部11には、操作部12、画像読み取り部13、画像形成部14、通信部15、給紙部16、搬送部17、ジャム検知部18、パージ処理部19などが接続されている。
制御部11は、ROMに格納されたプログラムに基づいて、画像形成装置10の各種の動作を制御する。操作部12は、液晶ディスプレイなどの表示装置と、タッチパネル、ハードキーなど入力装置を備え、各種の設定画面や装置の動作状態を表示する機能、各種の操作をユーザから受け付ける機能を果たす。
画像読み取り部13は、原稿台にセットされた原稿を光学的に読み取って対応する画像データを出力する機能を果たす。画像読み取り部13は、原稿に光を照射する光源やミラー、原稿で反射した光を受光して光の強度に応じた電気信号を出力するラインイメージセンサなどで構成される。
画像形成部14は、画像データに応じた画像を用紙上に形成する。画像形成部14は、表面に静電潜像が形成される感光体、感光体を一様に帯電させる帯電装置、帯電した感光体の表面に、画像データに応じてON/OFFされるレーザー光を照射して静電潜像を形成するレーザーユニット、静電潜像をトナーなどの色材で顕像化する現像装置、感光体上に形成された顕像を用紙に転写する転写装置、転写後の用紙を感光体から分離する分離装置、転写後に感光体に残った残留トナーを除去するクリーニング装置、用紙上のトナー像を用紙に熱で定着させる定着装置などで構成される。画像形成部14は、いわゆる電子写真方式のレーザープリンタのエンジン部である。画像形成部14は他の方式で画像を用紙に形成するものであってもかまわない。
給紙部16は、用紙を多数収納する給紙トレイと、この給紙トレイから用紙を1枚ずつ繰り出す機構を備えている。搬送部17は、給紙部16の給紙トレイから繰り出された用紙を、画像形成部14を経て後段の装置(ここでは第1後処理装置(重ね機)30)まで搬送する機能を果たす。搬送部17は、ガイド板、ガイドローラ、搬送ローラなどで構成された搬送経路と、搬送ローラを回転駆動する駆動部などで構成される。
通信部15は、後段の装置(ここでは、第1後処理装置(重ね機)30)と各種の情報をシリアル通信で送受信する機能を果たす。
ジャム検知部18は、画像形成装置10内の搬送経路上のどの場所でジャム(用紙詰まり)が生じているかを検出する。
パージ処理部19は、ジャム発生後に搬送経路上に残留している用紙を所定の排出口へ排紙するように搬送部17等を制御する機能を果たす。
第1後処理装置(重ね機)30は、CPU、ROM、RAMなどで構成された制御部31を備えている。制御部31には、対上流通信部32、重ね判定部33、重ね部34、対下流通信部35、搬送部36、重ね搬送準備部37、ジャム検知部38、パージ処理部39などが接続されている。
制御部31は、ROMに格納されたプログラムに基づいて、第1後処理装置(重ね機)30の各種の動作を制御する。
対上流通信部32は、第1後処理装置(重ね機)30の上流側に接続された装置(ここでは画像形成装置10)と各種の情報をシリアル通信で送受信する機能を果たす。対下流通信部35は、第1後処理装置(重ね機)30の下流側に接続された装置(ここでは第2後処理装置(スタック機)50)と各種の情報をシリアル通信で送受信する機能を果たす。
重ね判定部33は、パージ処理において、用紙を重ね合わせる重ね処理を行うか否かを判定する。重ね部34は、用紙の重ね合わせを実行する機構である。重ね搬送準備部37は、用紙を重ね合わせるための前述した準備動作を制御する。
搬送部36は、上流から受け入れた用紙を、重ね部34を経て、あるいは、そのまま機内を通過させて、後段の装置まで搬送する機能を果たす。搬送部36は、ガイド板、ガイドローラ、搬送ローラなどで構成された搬送経路と、搬送ローラを回転駆動する駆動部などで構成される。
ジャム検知部38は、第1後処理装置(重ね機)30内の搬送経路上のどの場所でジャム(用紙詰まり)が生じているかを検出する。
パージ処理部39は、ジャム発生後に搬送経路上に残留している用紙を所定の排出口へ排紙するように搬送部36等を制御する機能を果たす。
第2後処理装置(スタック機)50は、CPU、ROM、RAMなどで構成された制御部51を備えている。制御部51には、対上流通信部52、メイントレイ排出部53、サブトレイ排出部54、対下流通信部55、搬送部56、排紙経路切り替え部57、ジャム検知部58、パージ処理部59などが接続されている。
制御部51は、ROMに格納されたプログラムに基づいて、第2後処理装置(スタック機)50の各種の動作を制御する。
対上流通信部52は、第2後処理装置(スタック機)50の上流側に接続された装置(ここでは第1後処理装置(重ね機)30)と各種の情報をシリアル通信で送受信する機能を果たす。対下流通信部55は、第1後処理装置(重ね機)30の下流側に接続された装置(ここでは第3後処理装置(中綴じ機)70)と各種の情報をシリアル通信で送受信する機能を果たす。
メイントレイ排出部53は、メイントレイ61に用紙を排出して積載する動作を行う。サブトレイ排出部54は、排紙速度の減速制御を行って用紙をサブトレイ62に排出する動作を行う。排紙経路切り替え部57は、搬送経路の分岐箇所を機械的に動作させて、上流から到来した用紙をメイントレイ61に排出するかサブトレイ62に排出するかを切り替える。
搬送部56は、上流から受け入れた用紙を、メイントレイ61やサブトレイ62に排出するまで搬送する、もしくは、そのまま機内を通過させて後段の装置まで搬送する機能を果たす。搬送部56は、ガイド板、ガイドローラ、搬送ローラなどで構成された搬送経路と、搬送ローラを回転駆動する駆動部などで構成される。
ジャム検知部58は、第2後処理装置(スタック機)50内の搬送経路上のどの場所でジャム(用紙詰まり)が生じているかを検出する。
パージ処理部59は、ジャム発生後に搬送経路上に残留している用紙を所定の排出口(ここでは、サブトレイ62)に排紙するよう搬送部56や排紙経路切り替え部57を制御する機能を果たす。
第3後処理装置(中綴じ機)70は、CPU、ROM、RAMなどで構成された制御部71を備えている。制御部71には、対上流通信部72、メイントレイ排出部73、搬送部74、中綴じ部75、中折り部76、ジャム検知部78、パージ処理部79などが接続されている。
制御部71は、ROMに格納されたプログラムに基づいて、第3後処理装置(中綴じ機)70の各種の動作を制御する。
対上流通信部72は、第3後処理装置(中綴じ機)70の上流側に接続された装置(ここでは第2後処理装置(スタック機)50)と各種の情報をシリアル通信で送受信する機能を果たす。
中綴じ部75は、用紙の中央をステイプルで綴じる機能を果たす。中折り部76は、用紙を2つ折りにする機能を果たす。メイントレイ排出部73は、中折りされ中綴じされて作成された冊子を、メイントレイ81に排出して積載する機能を果たす。
搬送部76は、上流から受け入れた用紙を、メイントレイ81に排出するまで搬送する、もしくは、そのまま機内を通過させて後段の装置まで搬送する機能を果たす。搬送部74は、ガイド板、ガイドローラ、搬送ローラなどで構成された搬送経路と、搬送ローラを回転駆動する駆動部などで構成される。
ジャム検知部78は、第3後処理装置(中綴じ機)70内の搬送経路上のどの場所でジャム(用紙詰まり)が生じているかを検出する。
パージ処理部79は、ジャム発生後に搬送経路上に残留している用紙を所定の排出口(ここでは、後段へ通過させる)に排紙するよう搬送部74を制御する機能を果たす。
なお、後処理システム5全体の制御は、第1後処理装置(重ね機)30の制御部31がマスタとなり、該制御部31と第2後処理装置(スタック機)50の制御部51と第3後処理装置(中綴じ機)70の制御部71が共同して行う。
次に、ジャムが発生した場合における後処理システム5の動作について説明する。
図3は、ジャムが発生した場合の後処理システム5の動作を示す流れ図である。なお、ジャムが発生する前に、ジャム発生に備えて第1後処理装置(重ね機)30の準備動作を行う。
前述したように、第1後処理装置(重ね機)30の準備動作は、当接板44等を移動させる動作を含むため、準備動作の遂行にある程度の時間を要する。そのため、ジャム発生後に準備動作を行うと、その分だけパージ処理の開始が遅れてしまう。そこで、本実施の形態では、ジョブで重ね機を使用しない場合であってもジャム発生に備えて重ね機の準備動作を事前に実行しておき、パージ処理の開始が重ね機の準備動作のために遅延しないようにする。具体的には、ジョブの実行を開始する際に、そのジョブで使用する用紙のサイズに適合するように第1後処理装置(重ね機)30の準備動作を完了させる。
ジョブの実行中にジャムが発生すると(ステップS101)、ジャム発生後に搬送経路に残留している用紙をいずれかの排紙口に排紙するパージ処理が可能な否かを判定する(ステップS102)。たとえば、ジャムの発生場所と、パージに利用可能な他の排紙口の場所との関係からパージ可能か否かを判定する。
パージ可能でなければ(ステップS102;No)、パージ処理ができないのでユーザが用紙の詰まりを手動で解除する必要があること等を画像形成装置10の操作部12に表示等して(ステップS108)、本処理を終了する。
パージ可能ならば(ステップS102;Yes)、パージ処理で使用する用紙の排出口(パージトレイとする)を決定し、ジャム発生前の処理速度(単位時間当たりの排紙枚数)と、パージトレイの処理能力(排紙能力・・単位時間に排紙可能な枚数)を比較する(ステップS103)。
たとえば、ジャム発生時に、第2後処理装置(スタック機)50を通過させて第3後処理装置(中綴じ機)70で冊子を作成し、該冊子を第3後処理装置(中綴じ機)70のメイントレイ81に排出するジョブを実行していたとする。このジョブは、第1後処理装置(重ね機)30の処理速度が画像形成装置10の処理速度に対応しているので、125枚/分の処理速度で実行される。
該ジョブの実行中に第3後処理装置(中綴じ機)70でジャムが発生すると、第2後処理装置(スタック機)50のサブトレイ62がパージトレイに選択される。第2後処理装置(スタック機)50のサブトレイ62の処理能力は105枚/分である。したがって、このケースでは、ジャム発生前の処理速度よりパージトレイの処理能力が小さいことになる。
パージトレイの処理能力がジャム発生前の処理速度より小さい場合は(ステップS104;Yes)、重ね処理が可能か否かを調べる(ステップS105)。後処理システム5が第1後処理装置(重ね機)30を備えていない場合や第1後処理装置(重ね機)30でエラーが発生しているような場合には、重ね処理不可と判定する。
重ね処理不可の場合は(ステップS105;No)、ステップS108に移行する。
重ね処理可能の場合は(ステップS105;Yes)、第1後処理装置(重ね機)30で重ね処理を行うように設定して(ステップS106)、パージ処理を実行する(ステップS107)。
これにより、前述の例の場合、第1後処理装置(重ね機)30より上流の搬送経路に残留していた用紙は、第1後処理装置(重ね機)30で2枚ずつ重ね合わされた状態で第2後処理装置(スタック機)50に送り出され、第2後処理装置(スタック機)50のサブトレイ62から排出される。このときの紙間は、1枚ずつ用紙を62.5枚/分の処理速度(62.5枚/分に対応した紙間)で搬送する場合と同じになるので、パージトレイ(サブトレイ62)の処理能力より小さくなり、パージトレイにて円滑に排紙することができる。
パージトレイの処理能力がジャム発生前の処理速度より小さくない場合は(ステップS104;No)、重ね処理を行う必要がないので、ジョブ実行中と同じ状態、すなわち、重ね処理を行うことなく、パージ処理を実行する(ステップS107)。
たとえば、第2後処理装置(スタック機)50のサブトレイ62の処理能力が、もしも125枚/分以上であれば、第2後処理装置(スタック機)50のサブトレイ62をパージトレイとして、重ね処理を行わずに、パージ処理を実行すればよい。
このように、パージトレイの処理能力がジャム発生前の処理速度より小さい場合は、第1後処理装置(重ね機)30で重ね処理を行うので、処理能力が不足するパージトレイに対して残留紙を円滑に排紙することができる。なお、上記の例では、ジャム発生時に第1後処理装置(重ね機)30より下流に残留していた用紙は重ね合わされずにサブトレイ62から排出されるが、少数なので問題はない。
<第2の実施の形態>
排紙先をサブトレイ62に切り替えるには、第2後処理装置(スタック機)50内の分岐箇所において搬送経路を機械的に切り替える必要がある。そのため、搬送経路の切り替え完了前にパージ処理を開始させて、次の用紙が、切り替え動作中の分岐箇所に到達すると、この場所で新たなジャムが発生してしまう。また、これを回避するために、搬送経路の切り替え動作が完了するまでパージ処理の開始を遅らせると時間ロスが生じる。
そこで、本発明の第2の実施の形態では、パージトレイの処理能力がジャム発生前の処理速度より小さくない場合であっても、第1後処理装置(重ね機)30で重ね処理を行わせる。これにより、第1後処理装置(重ね機)30で重ね処理を行う分だけ、第1後処理装置(重ね機)30から下流に用紙が送り出されるタイミングが遅延するので、その間に搬送経路の切り替えが完了して前述の問題が解消される。
なお、第2の実施の形態においても、ハードウェア構成は第1の実施の形態と同様であり、その説明は省略する。
図4は、ジャムが発生した場合の第2の実施の形態に係る後処理システム5の動作、すなわち、パージトレイの処理能力がジャム発生前の処理速度より小さくない場合にも重ね処理を行わせる場合の動作を示す。
図3と同様に、ジョブの開始時に第1後処理装置(重ね機)30の準備動作を行う。ジョブの実行中にジャムが発生すると(ステップS201)、パージ処理が可能か否かを判定する(ステップS202)。
パージ可能でなければ(ステップS202;No)、パージ処理ができないのでユーザが用紙の詰まりを手動で解除する必要があること等を画像形成装置10の操作部12に表示等して(ステップS208)、本処理を終了する。
パージ可能ならば(ステップS202;Yes)、重ね処理が可能か否かを調べる(ステップS203)。重ね処理が可能な場合は(ステップS203;Yes)、第1後処理装置(重ね機)30で重ね処理を行うように設定して(ステップS204)、パージ処理を実行する(ステップS207)。
重ね処理不可の場合は(ステップS203;No)、パージ処理で使用する用紙の排出口(パージトレイとする)を決定し、ジャム発生前の処理速度と、パージトレイの処理能力を比較する(ステップS205)。
パージトレイの処理能力がジャム発生前の処理速度より小さい場合は(ステップS206;Yes)、ステップS208に移行する。パージトレイの処理能力がジャム発生前の処理速度より小さくない場合は(ステップS206;No)、ステップS207に移行してパージ処理を実行する。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
実施の形態では、第3後処理装置(中綴じ機)70でジャムが発生した場合に、ジャム発生箇所より上流の第2後処理装置(スタック機)50のサブトレイ62をパージトレイとした場合を例に説明したが、ジャム発生箇所とパージトレイの上流下流の関係はこれに限定されるものではない。たとえば、第2後処理装置(スタック機)50の中でメインの搬送経路から分岐してメイントレイ61へ向かう経路の途中でジャムが発生した場合、該ジャムの発生箇所より下流のサブトレイ62や第3後処理装置(中綴じ機)70をパージトレイとすることができる。
実施の形態では、第1後処理装置(重ね機)30、第2後処理装置(スタック機)50、第3後処理装置(中綴じ機)70を直列接続した後処理システム5を例示したが、より多くの後処理装置を接続して構成されてもかまわない。また後処理システム5の中に重ね機30があれば、他の後処理装置の種類は問わない。また、後処理システム5の上流に複数台の画像形成装置10をタンデム接続する構成でもよく、この場合、ジャム発生時に搬送経路に残留する用紙の枚数はさらに多くなる。
3…画像形成システム
5…後処理システム
10…画像形成装置
11…制御部
12…操作部
13…画像読み取り部
14…画像形成部
15…通信部
16…給紙部
17…搬送部
18…ジャム検知部
19…パージ処理部
30…第1後処理装置(重ね機)
31…制御部
32…対上流通信部
33…重ね判定部
34…重ね部
35…対下流通信部
36…搬送部
37…重ね搬送準備部
38…ジャム検知部
39…パージ処理部
42…一対のガイドローラ
43…一時収納部
44…当接板
50…第2後処理装置(スタック機)
51…制御部
52…対上流通信部
53…メイントレイ排出部
54…サブトレイ排出部
55…対下流通信部
56…搬送部
57…排紙経路切り替え部
58…ジャム検知部
59…パージ処理部
61…メイントレイ
62…サブトレイ
70…第3後処理装置(中綴じ機)
71…制御部
72…対上流通信部
73…メイントレイ排出部
74…搬送部
75…中綴じ部
76…中折り部
78…ジャム検知部
79…パージ処理部
81…メイントレイ

Claims (3)

  1. 画像形成装置の後段に直列接続される複数台の後処理装置を備えた後処理システムにおいて、
    前記後処理装置の1つであって、上流から到来する用紙を複数枚重ね合わせて下流に送り出す重ね機と、
    前記重ね機の下流に設けられた第1排紙口および第2排紙口と、
    用紙の搬送を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記第1排紙口へ用紙を排紙するジョブの実行中にジャムが発生して、搬送経路に残っている用紙を前記第2排紙口に排出するパージ処理を行う場合に、前記ジョブの実行中に前記第1排紙口へ単位時間に排紙していた用紙の枚数が、前記第2排紙口が単位時間に排紙可能な用紙の上限枚数より多いことを条件に、前記重ね機で用紙の重ね合わせを行わせる
    ことを特徴とする後処理システム。
  2. 前記第2排紙口は前記第1排紙口の上流にある
    ことを特徴とする請求項1に記載の後処理システム。
  3. 前記制御部は、前記ジャムが発生する前に、前記重ね機を、前記ジョブで搬送する用紙の種類に適合する装置状態に準備する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の後処理システム。
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