JP6458611B2 - 電磁流量計及び電磁流量計の流量測定方法 - Google Patents
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Description
E=BvD ・・・ (1)
(E:起電力、B:磁束密度、v:導電性流体の流速、D:測定管の内径)
磁束密度B及び流量計の内径Dが一定であれば、起電力Eは、導電性流体の流速vに比例する。
電磁流量計21は、励磁回路28によって供給される励磁電流
を、電流供給線29を介して励磁コイル23、24に与え、励磁コイル23及び24を励磁させる。励磁により、測定管22に流れる導電性流体に磁界が印加され、電磁誘導により発生する起電力を電極25及び26により検出する。検出信号を差動増幅回路30によって増幅し、A/D変換器31でデジタル値に変換し、変換後のデジタル値をCPU32で演算処理し、演算処理後のデータを出力する。
電磁流量計の流量測定において、測定精度は、ノイズに対する起電力Eの大きさに大きく影響を受ける。起電力Eの大きさが、ノイズと比較して大きい場合は、測定精度は相対的に高く、ノイズと比較して起電力Eの大きさが小さい場合は、測定精度は相対的に低い。
また、このように、励磁電流を供給する電流供給線が、励磁コイルごとに独立に配線されていないため、励磁コイルの何れか一方だけに励磁電流を供給することができず、その結果、一方の励磁コイルに供給する励磁電流と、この励磁電流により一方の励磁コイルが励磁することで発生する磁束が、他方の励磁コイルに鎖交することで発生する誘導起電力との相関関係を、電磁流量計の自己診断として使用する電磁流量計が存在しないという問題があった。
電磁流量計の測定管の外側に互いに対向するように配置された励磁コイルと、
前記測定管の内側の壁面に互いに対向するように配置され、対向配置の方向は前記励磁コイル同士の対向配置方向と直交し、前記測定管を導電性流体が流れることによって生じる電磁誘導により発生する流量信号を検出するための電極と、
前記励磁コイルに励磁電流を供給するための励磁回路と、
前記励磁コイル毎に独立に配線され、前記励磁コイルと前記励磁回路とを結び、前記励磁回路から前記励磁コイルに励磁電流を供給する電流供給線と、
一方の励磁コイルにだけ励磁電流を供給した場合に、電磁誘導により他方の励磁コイルに発生する起電力を蓄電する蓄電体と、
を備えたことを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、
励磁回路から、電磁流量計の測定管の外側に互いに対向するように配置された励磁コイルの何れか一方に対し、前記励磁コイル毎に独立に配線され前記励磁回路と前記励磁コイルを直接結ぶ電流供給線を介して、励磁電流を供給し、前記測定管を導電性流体が流れることによって生じる電磁誘導により発生する流量信号を、前記測定管の内側の壁面に互いに対向するように配置され、対向配置の方向は前記励磁コイル同士の対向配置方向と直交するように配置された電極で検出し、
前記何れか一方の励磁コイルに励磁電流が流れることによって生じる電磁誘導により、励磁電流を供給していない他方の前記励磁コイルに発生する起電力を蓄電体に蓄電する、
ことを特徴とするものである。
請求項3記載の発明は、
励磁回路から、電磁流量計の測定管の外側に互いに対向するように配置された励磁コイルの何れか一方に対し、前記励磁コイル毎に独立に配線され前記励磁回路と前記励磁コイルを直接結ぶ電流供給線を介して、励磁電流を供給し、前記測定管を導電性流体が流れることによって生じる電磁誘導により発生する流量信号を、前記測定管の内側の壁面に互いに対向するように配置され、対向配置の方向は前記励磁コイル同士の対向配置方向と直交するように配置された電極で検出し、
前記励磁コイルの何れか一方にのみに供給した励磁電流と、電磁誘導により、励磁電流を供給していない他方の前記励磁コイルに発生する起電力の関係を、電磁流量計の自己診断に使用する、
ことを特徴とするものである。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、
前記自己診断の結果と、前記自己診断を行った際の励磁電流を流す前記励磁コイルと起電力を生じさせる前記励磁コイルを逆にして、さらに自己診断を行った際の自己診断結果の双方を考慮して、自己診断を行う、
ことを特徴とするものである。
励磁回路と励磁コイルを結ぶ、励磁回路から励磁コイルに励磁電流を供給するための供給線が、励磁コイル毎に独立に配線されているので、励磁コイル毎に励磁電流を供給することができる。このため、ノイズが小さい環境では、測定精度を保持する上で十分であれば、一方の励磁コイルにのみ励磁電流を供給すること等が可能であり、この場合は励磁に使用する電力が半分になるため、消費電力を抑えた省電力の、かつ、所定の測定精度を保持する省電力の電磁流量計及び電磁流量計の流量測定方法を提供することができる。
例えば、最初の自己診断から得られた上記相関関係の相関値と、次に、励磁コイルを上記のように逆にした場合の自己診断から得られた上記相関関係の相関値を組み合わせて考慮し、例えば、双方の相関値の平均値を自己診断に使用すれば、相関値を組み合わせない単独の相関値よりも相関値の誤差が小さくなるので、電磁流量計1の自己診断の精度をさらに向上させることができる。
2 励磁回路
3、4 電流供給線
5、6 励磁コイル
7 測定管
8、9 電極
13 蓄電体
Claims (4)
- 電磁流量計の測定管の外側に互いに対向するように配置された励磁コイルと、
前記測定管の内側の壁面に互いに対向するように配置され、対向配置の方向は前記励磁コイル同士の対向配置方向と直交し、前記測定管を導電性流体が流れることによって生じる電磁誘導により発生する流量信号を検出するための電極と、
前記励磁コイルに励磁電流を供給するための励磁回路と、
前記励磁コイル毎に独立に配線され、前記励磁コイルと前記励磁回路とを結び、前記励磁回路から前記励磁コイルに励磁電流を供給する電流供給線と、
一方の励磁コイルにだけ励磁電流を供給した場合に、電磁誘導により他方の励磁コイルに発生する起電力を蓄電する蓄電体と、
を備えたことを特徴とする電磁流量計。 - 励磁回路から、電磁流量計の測定管の外側に互いに対向するように配置された励磁コイルの何れか一方に対し、前記励磁コイル毎に独立に配線され前記励磁回路と前記励磁コイルを直接結ぶ電流供給線を介して、励磁電流を供給し、前記測定管を導電性流体が流れることによって生じる電磁誘導により発生する流量信号を、前記測定管の内側の壁面に互いに対向するように配置され、対向配置の方向は前記励磁コイル同士の対向配置方向と直交するように配置された電極で検出し、
前記何れか一方の励磁コイルに励磁電流が流れることによって生じる電磁誘導により、励磁電流を供給していない他方の前記励磁コイルに発生する起電力を蓄電体に蓄電する、
ことを特徴とする電磁流量計の流量測定方法。 - 励磁回路から、電磁流量計の測定管の外側に互いに対向するように配置された励磁コイルの何れか一方に対し、前記励磁コイル毎に独立に配線され前記励磁回路と前記励磁コイルを直接結ぶ電流供給線を介して、励磁電流を供給し、前記測定管を導電性流体が流れることによって生じる電磁誘導により発生する流量信号を、前記測定管の内側の壁面に互いに対向するように配置され、対向配置の方向は前記励磁コイル同士の対向配置方向と直交するように配置された電極で検出し、
前記励磁コイルの何れか一方にのみに供給した励磁電流と、電磁誘導により、励磁電流を供給していない他方の前記励磁コイルに発生する起電力の関係を、電磁流量計の自己診断に使用する、
ことを特徴とする電磁流量計の流量測定方法。 - 前記自己診断の結果と、前記自己診断を行った際の励磁電流を流す前記励磁コイルと起電力を生じさせる前記励磁コイルを逆にして、さらに自己診断を行った際の自己診断結果の双方を考慮して、自己診断を行う、
ことを特徴とする請求項3記載の電磁流量計の流量測定方法。
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