JP6456769B2 - リチウム含有複合酸化物膜の製造方法 - Google Patents
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Description
La及びZrを、パイロクロア型又はパイロクロア型類似の結晶構造を与えることが可能なモル比、又は後にLiが添加された場合にガーネット型又はガーネット型類似の結晶構造を与えることが可能なモル比で含有する成膜原料を用意する工程と、
前記成膜原料を用いて、成膜、又は成膜及び仮焼を行い、それにより少なくともLa、Zr及びOで構成される前駆体膜を形成する工程と、
前記前駆体膜を含む全体組成としてガーネット型又はガーネット型類似の結晶構造を与えることが可能な量のLi化合物及びLa化合物の混合物、又はLi化合物を、前記前駆体膜に付着させる工程と、
前記Li化合物が付着された前駆体膜を600℃以下の温度で熱処理して、少なくともLi、La、Zr及びOで構成されるガーネット型又はガーネット型類似の結晶構造を有する複合酸化物の膜を合成する工程と、
を含む、方法が提供される。
本発明によるリチウム含有複合酸化物膜の製造方法は、少なくともLi、La、Zr及びOで構成されるガーネット型又はガーネット型類似の結晶構造を有する複合酸化物(以下、LLZ系複合酸化物という)の膜を製造するものである。LLZ系複合酸化物は、典型的にはLi7La3Zr2O12(LLZ)に代表されるガーネット系セラミックス材料であるが、構成元素の一部が他の元素(例えばNb及び/又はTa)で置換されていてもよいし、構成元素を置換することなく他の元素(例えばAl)が微量添加されていてもよい。ガーネット系セラミックス材料は、負極リチウムと直接接触しても反応が起きないリチウムイオン伝導材料であるが、とりわけ、Li、La、Zr及びOを含んで構成されるものは、イオン伝導度が高く、リチウムイオン伝導性固体電解質として特に適する。この種の組成のガーネット型又はガーネット型類似の結晶構造はLLZ結晶構造と呼ばれ、CSD(Cambridge Structural Database)のX線回折ファイルNo.422259(Li7La3Zr2O12)に類似のXRDパターンを有する。なお、No.422259と比較すると構成元素が異なり、またセラミックス中のLi濃度などが異なる可能性があるため、回折角度や回折強度比が異なる場合もある。LLZ系複合酸化物は、LLZ結晶構造が得られている限り、Li7La3Zr2O12における各元素のモル比であるLi:La:Zr=7:3:2とは必ずしも一致する必要はなく、それよりもずれていてもよい。特に、Liは熱処理時における揮発等により消失しやすいため、仕込み組成からずれる傾向がある。Laに対するLiのモル数の比Li/Laは2.0以上2.5以下であることが好ましく、Laに対するZrのモル比Zr/Laは0.5以上0.67以下であるのが好ましい。このガーネット型又はガーネット型類似の結晶構造はNb及び/又はTaをさらに含んで構成されるものであってもよい。すなわち、LLZのZrの一部がNb及びTaのいずれか一方又は双方で置換されることにより、置換前に比べて伝導率の向上させることができる。ZrのNb及び/又はTaによる置換量(モル比)は、(Nb+Ta)/Laのモル比が0.03以上0.20以下となる量にすることが好ましい。また、このLLZ系複合酸化物はAlをさらに含んでいるのが好ましく、これらの元素は結晶格子に存在してもよいし、結晶格子以外に存在していてもよい。Alの添加量はLLZ系複合酸化物の0.01〜1質量%とするのが好ましく、Laに対するAlのモル比Al/Laは、0.008〜0.12であるのが好ましい。
La及びZrを、パイロクロア型又はパイロクロア型類似の結晶構造を与えることが可能なモル比、又は後にLiが添加された場合にガーネット型又はガーネット型類似の結晶構造を与えることが可能なモル比で含有する成膜原料を用意する。成膜原料の形態は、後続の工程で採用する成膜方法に適した形態であれば特に限定されず、任意の形態でありうる。好ましい成膜原料の形態は、粉末、スラリー、溶液、及び焼結体ターゲットからなる群から選択されるいずれか1種の形態である。粉末形態の成膜原料は、La化合物及びZr化合物を含有する粉末混合物であってもよいし、La化合物及びZr化合物を用いて焼成等により合成されたLa−Zr−O系組成の合成粉末であってもよい。スラリー又は溶液形態の成膜原料は、La化合物及びZr化合物又はそれらの合成物を水等の溶媒に分散又は溶解させたものであることができる。焼結体ターゲットは、原料粉末又は合成粉末を用いて作製された板状の焼結体であることができる。いずれの形態にすべきかは、後続の工程で採用する成膜方法に応じて適宜決定すればよい。
成膜原料を用いて、成膜及び所望により仮焼を行い、それによりLa−Zr−O系前駆体膜を形成する。その結果、前駆体膜は成膜原料の組成に由来してLa−Zr−O系組成を有することになる。すなわち、成膜原料は、La及びZrを、パイロクロア型又はパイロクロア型類似の結晶構造を与えることが可能なモル比で含有してなる場合には、前駆体膜はパイロクロア型又はパイロクロア型類似の結晶構造を有しうることになる。一方、成膜原料は、La及びZrを、後にLiが添加された場合にガーネット型又はガーネット型類似の結晶構造を与えることが可能なモル比で含有する場合には、前駆体膜はLa及びZrを含む2種以上の結晶の混晶が形成されうる。成膜原料がLa及びZrをパイロクロア型又はパイロクロア型類似の結晶構造を与えることが可能なモル比で含有する場合、前駆体膜はそのような結晶構造の単相(例えばLa2Zr2O7単相)から実質的になるのが、最終的に得られるLLZ系複合酸化物の結晶性を向上できる点で特に好ましい。また、前述のとおり、前駆体膜はLaが固溶したZrO2構造(典型的にはZrサイトにLaが固溶されてなる)を有するものであるのも好ましい。このように前駆体膜は典型的には結晶形態を有するが、後に行われる熱処理工程において所望の結晶形態を付与できるかぎり、それ以外の形態(例えばアモルファス形態)であってもよい。
前駆体膜を含む全体組成としてガーネット型又はガーネット型類似の結晶構造を与えることが可能な量のLi化合物及びLa化合物の混合物、又はLi化合物を、前駆体膜に付着させる。すなわち、前駆体膜の組成に応じて、不足分のLi及び/又はLaを補充するように前駆体膜に化合物を付着させる。Li化合物及びLa化合物は、好ましくは、酸化物、酢酸塩、塩化物、酢酸水酸化物、水酸化物、及びそれらの水和物からなる群から選択される少なくともいずれかの1種でありうる。とりわけ、前駆体膜に付着されるLi化合物は水酸化リチウム及び/又は過酸化リチウムであるのが好ましく、前駆体膜に付着されるLa化合物が水酸化ランタンであるのが好ましい。特に好ましいLi化合物は水酸化リチウムである。これらの化合物であると後続の合成工程で、不足分のLi及び/又はLaを前駆体膜中に拡散させやすく、それによりLLZ系複合酸化物膜の結晶性を向上することができる。
Li化合物が付着された前駆体膜を600℃以下の温度で熱処理して、LLZ系複合酸化物膜を合成する。熱処理の温度は600℃以下、好ましくは200〜600℃、より好ましくは200〜575℃、さらに好ましくは300〜550℃、特に好ましくは400〜500℃であり、このような温度で所定時間、好ましくは1〜100時間、より好ましくは2〜75時間、さらに好ましくは3〜50時間保持される。なお、上記熱処理温度への昇温は、10〜600℃/hの昇温速度で行われるのが好ましく、より好ましくは50〜300℃/hである。熱処理は、大気雰囲気等の酸化性雰囲気で行われるのが好ましい。このように、本発明においては、通常700℃以上もの高温で合成が行われる従来法と比較して、格段に低い温度でLLZ系複合酸化物膜を合成することができる。そうでありながら、結晶性及びリチウムイオン伝導性に優れたLLZ系複合酸化物膜を得ることができる。
XRD装置(株式会社リガク製、RINT2500)を用いて、2θ:10°〜70°、スキャン速度:2°/min、ステップ幅:0.02°の条件で、膜試料に対し、X線回折を行った。得られたXRDプロファイルをCSD(Cambridge Structural Database)のX線回折ファイルNo.422259(Li7La3Zr2O12)と比較することで、結晶相の同定を行った。また、得られたXRDプロファイルに基づき(422)回折線の半値幅を算出した。半値幅が狭いほど結晶性が高いことを意味する。
膜試料の表面に、Ar雰囲気グローブボックス中でカーボンペースト(日本電子株式会社製、ドータイトペーストXC−12)を塗布して、イオン伝導度評価用カーボン電極を形成した。このカーボン電極を用いて、Ar雰囲気グローブボックス中で、4端子法を用いた交流インピーダンス法により100℃、150℃及び200℃の温度でLiイオン伝導度を評価した。具体的には、膜試料にAuスパッタを施し、更に110℃以上で5時間以上真空乾燥させ、そのままAr雰囲気のグローブボックス内に導入し、CR2032コインセルに組み込んだ。このコインセルを大気中に取り出し、電気化学測定システム(ソーラトロン社製、ポテンショ/ガルバノスタッド−周波数応答アナライザ)を用い、周波数:1MHz〜0.1Hz、電圧:10mVにて交流インピーダンス測定を行った。
水酸化ランタン(信越化学工業株式会社)と酸化ジルコニウム(東ソー株式会社)を用意した。これらをLa:Zr=1:1(例1、3〜10、17及び19)又は3:2(例2)のモル比となるように原料を秤量し及び配合し、ライカイ機にて混合して焼成用原料を得た。この焼成用原料をアルミナ坩堝に入れて大気雰囲気中200℃/hの速度で表1に示される合成温度に昇温し、この温度で6時間保持して合成粉末を得た。この合成粉末をポットミルにて、0.5μmのD50粒径(体積基準)となるように粉砕を行った。得られた粉末をXRDにて結晶相を確認したところLa2Zr2O7単相であることが確認された。
水酸化ランタン(信越化学工業株式会社)と酸化ジルコニウム(東ソー株式会社)を用意した。これらをLa:Zr=1:1(例11、13及び14)又は3:2(例12)のモル比となるように原料を秤量して原料粉末を得た。この原料粉末に、さらに分散媒(トルエン:イソプロパノール=1:1(重量比))100重量部と、バインダー(ポリビニルブチラール、品番BM−2、積水化学工業株式会社製)10重量部と、可塑剤(DOP:ジ(2−エチルヘキシル)フタレート、黒金化成株式会社製)4重量部と、分散剤(レオドールSP−O30、花王株式会社製)2重量部とを混合した。この混合物を、減圧下で撹拌することで脱泡するとともに、500〜700cPの粘度に調整して、成形用スラリーを得た。なお、粘度は、ブルックフィールド社製LVT型粘度計で測定した。得られた成形用スラリーを用いて、ドクターブレード法により、厚さ5μmのシートを形成した。乾燥したシートを打ち抜き加工して、成形体シートとした。得られた成形体をアルミナセッターに置き、200℃/hの速度で500℃に昇温し、この温度で3時間保持した。こうして得られた前駆体膜上に水酸化リチウム(関東化学株式会社)及び水酸化ランタン(信越化学工業株式会社)を、前駆体膜を含む全体組成としてLi:La:Zr=7:3:2のモル比となるように秤量して付着させた。この前駆体膜を200℃/hの速度で500℃(例11及び12)又は400℃(例13及び14)に昇温し、この温度で6時間保持した。こうして得られた膜をSUS基板上に貼り付け、焼結膜試料とした。この膜試料に対して各種評価を行ったところ表1に示される結果が得られた。
水酸化ランタン(信越化学工業株式会社)と酸化ジルコニウム(東ソー株式会社)を用意した。これらの原料をLa:Zr=1:1のモル比となるように秤量し、ライカイ機にて混合して焼成用原料を得た。この焼成用原料をアルミナ坩堝に入れて大気雰囲気中200℃/hの速度で700℃に昇温し、この温度で6時間保持した。得られた粉末をポットミルにて、0.5μmのD50粒径(体積基準)となるように粉砕を行った。得られた粉末の結晶相をXRDにより分析したところLa2Zr2O7単相であることが確認された。得られた粉末を直径4インチ(約10cm)に成形し、1100℃(例15)又は900℃(例16)で3時間保持することで、焼結体スパッタリングターゲットを得た。このターゲットをスパッタリング装置(キャノンアネルバ製、SPF−430H)内にセットして、RFマグネトロン方式にて、ガス種/ガス圧:O2/0.2Pa、出力:0.2kWの条件でスパッタリングを行い、スパッタ膜を前駆体膜として得た。こうして得られた前駆体膜上に水酸化リチウム(関東化学株式会社)及び水酸化ランタン(信越化学工業株式会社)を、前駆体膜を含む全体組成としてLi:La:Zr=7:3:2のモル比となるように秤量して付着させた。この前駆体膜を200℃/hの速度で500℃に昇温し、この温度で6時間保持した。こうして得られた膜試料に対して各種評価を行ったところ表1に示される結果が得られた。
炭酸リチウム(本荘ケミカル株式会社)、水酸化ランタン(信越化学工業株式会社)、酸化ジルコニウムをLi:La:Zr=7:3:2のモル比となるように秤量し、ライカイ機にて混合して原料粉末を得た。この原料粉末に、さらに分散媒(トルエン:イソプロパノール=1:1(重量比))100重量部と、バインダー(ポリビニルブチラール、品番BM−2、積水化学工業株式会社製)10重量部と、可塑剤(DOP:ジ(2−エチルヘキシル)フタレート、黒金化成株式会社製)4重量部と、分散剤(レオドールSP−O30、花王株式会社製)2重量部とを混合した。この混合物を、減圧下で撹拌することで脱泡するとともに、500〜700cPの粘度に調整して、成形用スラリーを得た。なお、粘度は、ブルックフィールド社製LVT型粘度計で測定した。得られた成形用スラリーを用いて、ドクターブレード法により、厚さ5μmのシートを形成した。乾燥したシートを打ち抜き加工して、成形体シートとした。得られた成形体シートをアルミナセッターに置き、200℃/hの速度で500℃に昇温し、この温度で6時間保持した。得られた焼結体シートをカーボンペーストでMgO基板上に貼り付け、焼結膜試料とした。この膜試料に対して各種評価を行ったところ表1に示される結果が得られた。
水酸化ランタン(信越化学工業株式会社)と酸化ジルコニウム(東ソー株式会社)を用意した。これらをLa:Zr=1:1のモル比となるように原料を秤量し、合成粉末を得た。この混合粉末をポットミルにて、0.5μmのD50粒径(体積基準)となるように粉砕を行った。得られた粉末をXRDにて結晶相を確認したところ水酸化ランタンと酸化ジルコニウムであることが確認された。この混合粉末をAr雰囲気のグローブボックス中で、開口径75μmのナイロンメッシュを用いて解砕した後、キャリアガスとして酸素ガスを用いて例1と同様にしてエアロゾルデポジション(AD)法により成膜を行った。こうして厚さ5μmの前駆体膜を得た。XRDにて結晶相を確認したところLaが固溶したZrO2構造を示した。こうして得られた前駆体膜上に水酸化リチウム(関東化学株式会社)及び水酸化ランタン(信越化学工業株式会社)を、前駆体膜を含む全体組成としてLi:La:Zr=7:3:2のモル比となるように秤量して付着させた。この前駆体膜を200℃/hの速度で表1に示される焼成温度に昇温し、この温度で6時間保持した。こうして得られた膜試料に対して各種評価を行ったところ表1に示される結果が得られた。
水酸化ランタン(信越化学工業株式会社)と酸化ジルコニウム(東ソー株式会社)を用
意した。これらの原料をLa:Zr=1:1のモル比となるように秤量し、この混合粉末をポットミルにて、0.5μmのD50粒径(体積基準)となるように粉砕を行った。得られた粉末の結晶相をXRDにより分析したところ水酸化ランタンと酸化ジルコニウムであることが確認された。得られた粉末を直径4インチ(約10cm)に成形し、混合圧粉スパッタリングターゲットを得た。このターゲットをスパッタリング装置(キャノンアネルバ製、SPF−430H)内にセットして、RFマグネトロン方式にて、ガス種/ガス圧:O2/0.2Pa、出力:0.2kWの条件でスパッタリングを行い、スパッタ膜を前駆体膜として得た。得られた前駆体膜の結晶相をXRDにて確認したところ、Laが固溶したZrO2構造であることが確認された。こうして得られた前駆体膜上に水酸化リチウム(関東化学株式会社)及び水酸化ランタン(信越化学工業株式会社)を、前駆体膜を含む全体組成としてLi:La:Zr=7:3:2のモル比となるように秤量して付着させた。この前駆体膜を200℃/hの速度で500℃に昇温し、この温度で6時間保持した。こうして得られた膜試料に対して各種評価を行ったところ表1に示される結果が得られた。
Claims (14)
- リチウム含有複合酸化物膜の製造方法であって、
La及びZrを、パイロクロア型又はパイロクロア型類似の結晶構造を与えることが可能なモル比、又は後にLiが添加された場合にガーネット型又はガーネット型類似の結晶構造を与えることが可能なモル比で含有する成膜原料を用意する工程と、
前記成膜原料を用いて、成膜、又は成膜及び仮焼を行い、それにより少なくともLa、Zr及びOで構成される前駆体膜を形成する工程と、
前記前駆体膜を含む全体組成としてガーネット型又はガーネット型類似の結晶構造を与えることが可能な量のLi化合物及びLa化合物の混合物、又はLi化合物を、前記前駆体膜に付着させる工程と、
前記Li化合物が付着された前駆体膜を600℃以下の温度で熱処理して、少なくともLi、La、Zr及びOで構成されるガーネット型又はガーネット型類似の結晶構造を有する複合酸化物の膜を合成する工程と、
を含み、
前記成膜が、気相成膜法、液相成膜法、固相成膜法、及びテープ成形法からなる群から選択される少なくともいずれか1種により行われる、方法。 - 前記成膜原料が、La及びZrを、パイロクロア型又はパイロクロア型類似の結晶構造を与えることが可能なモル比で含有してなる、請求項1に記載の方法。
- 前記前駆体膜がパイロクロア型又はパイロクロア型類似の結晶構造を有する、請求項1又は2に記載の方法。
- 前記成膜原料が、La及びZrを、後にLiが添加された場合にガーネット型又はガーネット型類似の結晶構造を与えることが可能なモル比で含有する、請求項1に記載の方法。
- 前記成膜原料が、粉末、スラリー、溶液、及び焼結体ターゲットからなる群から選択されるいずれか1種の形態である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
- 前記成膜原料が前記焼結体ターゲットの形態であり、前記成膜がスパッタリングにより行われる、請求項5に記載の方法。
- 前記成膜原料が粉末の形態であり、前記成膜がエアロゾルデポジション法(AD法)により行われる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
- 前記成膜原料がスラリーの形態であり、前記成膜がドクターブレード法により行われる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
- 前記複合酸化物の膜を合成する工程における前記熱処理の温度が200〜600℃である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
- 前記成膜原料が、La及びZrを、酸化物、酢酸塩、塩化物、酢酸水酸化物、水酸化物、及びそれらの水和物からなる群から選択される少なくともいずれかの1種の形態の混合物及び/又は合成物として含んでなる、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
- 前記前駆体膜に付着されるLi化合物が水酸化リチウム及び/又は過酸化リチウムであり、前記前駆体膜に付着されるLa化合物が水酸化ランタンである、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
- 前記成膜原料がAlをさらに含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
- 前記成膜原料がAlを、酸化物、酢酸塩、塩化物、酢酸水酸化物、水酸化物、及びそれらの水和物からなる群から選択される少なくともいずれかの1種の形態で含む、請求項12に記載の方法。
- 前記仮焼が600℃以下で行われる、請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。
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