JP6456109B2 - バーシカン産生促進剤、及びゴールデンシルク抽出物の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、抗老化に関与するバーシカンの産生促進剤に関する。また、バーシカンの産生促進効果に優れたゴールデンシルク抽出物の製造方法に関する。
肌のしわ形成予防、肌のたるみの形成予防等、いわゆる皮膚老化抑制に関する研究が進められている。その中でも線維芽細胞は、コラーゲン・エラスチンといった、肌の張りや弾力を保つ働きをする物質を産生する重要な細胞であるため、様々な研究がなされている。
線維芽細胞により産生されることが知られているバーシカンは、大型のコンドロイチン硫酸プロテオグリカンであり、創傷治癒時に一時的に高レベルで発現することが知られている(非特許文献1参照)。
一方でシルク、特に加水分解シルク蛋白質は、様々な皮膚への作用が報告されており、例えば抗酸化作用、皮膚炎症防止作用、チロシナーゼ活性阻害作用、コラーゲン産生促進作用、保湿性向上作用、しわ形成抑制作用などが挙げられる(特許文献1、特許文献2参照)。
特開2007−277119号公報 特開2005−15446号公報
ARAKI Eri, et al., 日本結合組織学会学術大会抄録集 41巻, 54頁
本発明では、新たなバーシカン産生促進剤、及び新たなゴールデンシルク抽出物の製造方法を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく研究をすすめ、シルクの中でも濃黄色の繭色を呈するゴールデンシルク抽出物が、線維芽細胞におけるバーシカン産生を促進させることを見出し、本発明を完成させた。
また、ゴールデンシルクの抽出物の抽出方法についても更に研究をすすめ、特定の方法により抽出したゴールデンシルクが、より高いバーシカン産生促進効果を奏することを見出した。
すなわち本発明の第一の態様は、特定の製造方法により得たゴールデンシルク抽出物からなる、バーシカン産生促進剤である。
また、本発明の第二の態様は、ゴールデンシルクを酸性アルコール溶媒又はアルコールと水との酸性混合溶媒により60℃以上で抽出する抽出ステップ、を含むゴールデンシルク抽出物の製造方法である。
本発明により、新たなバーシカン産生促進剤が提供される。本発明のバーシカン産生促進剤を皮膚外用剤に含有させることで、優れた抗老化作用を発揮する皮膚外用剤を提供できる。そのため、抗老化化粧料として好ましく用いられる。
また、本発明の第二の態様により、バーシカン産生促進作用が高められたゴールデンシルク抽出物が提供される。本製造方法で製造されるゴールデンシルク抽出物は、高い抗老化作用が確認されているTGF−βを凌駕する、高いバーシカン産生促進作用を呈する。そのため、抗老化化粧料の有効成分として好ましく用いられる。
実施例におけるバーシカンmRNAの発現量を示すグラフである。 実施例におけるバーシカンmRNAの発現量を示すグラフである。
以下、本発明について詳細に説明するが、本発明は具体的な実施態様にのみ限定されないことはいうまでもない。
本発明の実施態様に用いるゴールデンシルク(Golden Silk No.11)はカイコガ(Bonbix mori)の繭糸であって、濃黄色を呈する繭糸である。主に、タイ王国 ランプン県 トンフォアチャン地方(Thunghuachang Lamphun Thailand)で生産されている特殊な繭であり、商業的にも入手可能である。
本実施態様において抽出物は、エキス状、オイル状、粉末状のいずれであってもよく、溶媒を用いてエキスやオイルとして抽出した抽出液を乾燥させ、粉末状の抽出物としてもよい。
本実施態様に用いるゴールデンシルク抽出物の製造方法例のうち、好ましい抽出液の製造方法の態様を以下に示す。
<抽出ステップ>
本実施態様に係る製造方法は、ゴールデンシルクを60℃以上の溶媒で抽出する抽出ステップを含む。本ステップを含むことで、バーシカン産生能が高いゴールデンシルク抽出液を得ることができる。前記溶媒としては、酸性アルコール溶媒又はアルコールと水との酸性混合溶媒が好ましい。
アルコール溶媒としては、低級アルコールが好ましく、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコールなどが挙げられる。このうち、メタノール、エタノールが好ましく、エタノールが抽出効率の観点からより好ましい。また、アルコールと水との混合溶媒においては、通常アルコールが40%v/v以上含まれることが好ましく、50%v/v以上含まれることが抽出効率の観点から特に好ましい。また、上限は特段限定されず、通常99.9%v/v以下である。
また、ゴールデンシルクを加水分解させるため、本実施態様における抽出溶媒は酸性であることが好ましい。pHは通常7より小さく、3以下であることが好ましく、2以下であることがより好ましい。pHの下限は特段限定されないが、通常pH1以上である。
なお、アルカリ性溶媒でもゴールデンシルクを加水分解させることはできるが、アルカリ性溶媒で抽出したゴールデンシルク抽出物は、黄褐色の着色が強く、皮膚外用剤等の組成物に配合する際に好ましくない。酸性溶媒で抽出したゴールデンシルク抽出物は着色が少ないため、本実施態様では酸性溶媒を用いる。
抽出溶媒を酸性とするためには、例えば硫酸、塩酸、硝酸などの酸を溶媒中に適量添加することができる。これらのうち、抽出物の着色をより少なくできることから、塩酸が特に好ましい。
抽出ステップは、加温下にて実施する。加温下にて抽出ステップを行うことで、バーシカン産生能が高いゴールデンシルク抽出液を得ることができる。
加温は、60℃以上であり、80℃以上であることが好ましい。一方上限は特段限定されず、圧力を過度に変動させることのない、安全性を確保できる範囲で行えばよい。
抽出ステップにおける抽出は、抽出温度にもよるが、通常10分以上行い、30分以上行うことがより好ましく、1時間以上行うことが更に好ましい。抽出時間の上限は特段限定されないが、通常20時間以下であり、10時間以下であることが好ましい。
本実施態様に係る製造方法では、抽出ステップで抽出された抽出液は更に以下のステップを経ることが好ましい。
<中和ステップ>
酸性溶媒を用いた場合、抽出された抽出液は、ゴールデンシルクの加水分解のために酸性となっていることから、アルカリにより中和するステップを有することが好ましい。
中和は、NaOHやKOHなどのアルカリを加えることによりできる。
その他、適宜澱を析出させて純度を上げたり、濾過ステップを設けて不純物などを除去することもできる。
こうして製造されたゴールデンシルク抽出液は、高いバーシカン産生能を有する。例えば、皮膚伝達物質であるTGF−βの存在は、しわ改善効果を有することが知られており(例えば特開2012−250968参照)、TGF−βにより線維芽細胞のバーシカンのmRNAの発現量が増加することを、本発明者らは確認している(後述する実施例における陽性対照)。本実施態様におけるゴールデンシルク抽出液は、TGF−βを凌駕する高いバーシカン産生能を有し得るものである。具体的には、正常ヒト線維芽細胞5000cells/wellに50%エタノール水溶液を添加し、37℃、5%CO条件下で48時間培養した際のmRNA発現量(対照:コントロール)に対し、ゴールデンシルク抽出物を蒸発残分として1質量%となるように正常ヒト線維芽細胞に添加し、培養した際のmRNA発現量が1.5倍以上であることが好ましく、好ましくは2.0倍以上である。このような高いバーシカン産生能を有する皮膚外用剤は、本実施態様に係るバーシカン産生促進剤を含有している可能性があり得る。
本実施態様に係るゴールデンシルク抽出液は、このように高いバーシカン産生能を有することから、皮膚外用剤に添加することで、抗老化作用を有する皮膚外用剤とすることができる。
皮膚外用剤としては、化粧料、医薬部外品等として適用される。
本実施態様における、皮膚外用剤中のゴールデンシルク抽出物濃度は、通常、0.00001質量%以上、好ましくは0.0001質量%以上、より好ましくは0.001質量%以上であり、通常30質量%以下、好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは5質量%以下である。上記範囲とすることで、好適に抗老化作用を有する皮膚外用剤とすることができる。
本実施態様に係る皮膚外用剤は、化粧品、医薬部外品などの用途に応じて、適宜必要な成分を含有させることができる。
このうち、化粧料、特に抗老化化粧料として用いることが好ましい。
化粧料に適用される場合、通常化粧料に使用される成分を広く配合することが可能であり、また、その剤形や用途についても、何ら限定されない。以下、化粧料に適用される場合、化粧料中に含有させることができる成分について説明する。
有効成分としては、美白成分、シワ改善成分、抗炎症成分、動植物由来の抽出物等が挙げられる。なお、上記説明したゴールデンシルク抽出物と重複して配合してもかまわない

化粧料における美白成分の含有量は、通常0.01〜30質量%であり、0.1〜10質量%が好ましく、1〜5質量%がより好ましい。
シワ改善成分としては、一般的に化粧料に用いられているものであれば特に限定はない。例えば、ビタミンA又はその誘導体が、レチノール、レチナール、レチノイン酸、トレチノイン、イソトレチノイン、レチノイン酸トコフェロール、パルミチン酸レチノール、酢酸レチノールやウルソール酸ベンジルエステル、ウルソール酸リン酸エステル、ベツリン酸ベンジルエステル、ベンジル酸リン酸エステルが挙げられる。化粧料におけるシワ改善成分の含有量は、通常0.01〜30質量%であり、0.1〜10質量%が好ましく、1〜5質量%がより好ましい。
動植物由来の抽出物としては、一般的に医薬品、化粧料、食品等に用いられているものであれば特に限定はない。例えば、アケビエキス、アスナロエキス、アスパラガスエキス、アボカドエキス、アマチャエキス、アーモンドエキス、アルニカエキス、アロエエキス、アロニアエキス、アンズエキス、イチョウエキス、インドキノエキス、ウイキョウエキス、ウドエキス、エイジツエキス、エゾウコギエキス、エンメイソウエキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オウレンエキス、オタネニンジンエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、オレンジエキス、カキョクエキス、カッコンエキス、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、カンゾウエキス、キウイエキス、キューカンバーエキス、グアバエキス、クジンエキス、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、黒米エキス、クロレラエキス、クワエキス、ケイケットウエキス、ゲットウヨウエキス、ゲンチアナエキス、ゲンノショウコエキス、紅茶エキス、ゴボウエキス、コメエキス、コメ発酵エキス、コメヌカ発酵エキス、コメ胚芽油、コケモモエキス、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、サンシャエキス、サンショウエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、シャクヤクエキス、ショウキョウエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、スギナエキス、ステビアエキス、ステビア発酵物、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セージエキス、ゼニアオイエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ソウハクヒエキス、ダイオウエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、タイムエキス、タンポポエキス、茶エキス、チョウジエキス、チンピエキス、甜茶エキス、トウガラシエキス、トウキエキス、トウキンセンカエキス、トウニンエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、ハスエキス、パセリエキス、バーチエキス、ハマメリスエキス、ヒキオコシエキス、ヒノキエキス、ビワエキス、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、ブドウ種子エキス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ボタンエキス、ホップエキス、マツエキス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、モズクエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、ユリエキス、ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、緑茶エキス、リンゴエキス、ルイボス茶エキス、レイシエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンギョウエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス、ワレモコウエキス等のエキスが好ましいものとして挙げられる。
化粧料中における動植物由来抽出物の含有量は、通常0.01〜30質量%であり、0.1〜10質量%が好ましく、1〜5質量%がより好ましい。
抗炎症成分としては、クラリノン、グラブリジン、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸、パントテニルアルコール等が挙げられ、好ましくは、グリチルリチン酸及びその塩、
グリチルレチン酸アルキル及びその塩、並びに、グリチルレチン酸及びその塩である。
化粧料中における抗炎症成分の含有量は、通常0.01〜30質量%であり、0.1〜10質量%が好ましく、1〜5質量%がより好ましい。
油性成分としては、極性油、揮発性炭化水素油等が挙げられる。
極性油としては、合成エステル油として、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキシル酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ペンタンエリスリトール、トリ−2−エチルヘキシル酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパンを挙げることができる。
さらに、セチル2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オイル、セトステアリルアルコール、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバチン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、クエン酸トリエチル、オクチル メトキシシンナメート等も挙げられる。
また、天然油として、アボカド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン等が挙げられる。
揮発性炭化水素油としては、イソドデカン、イソヘキサデカン等が挙げられる。
界面活性剤としては、脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類、
ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類、
ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等) 、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコ
ール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪
酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等) 、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類、等が挙げられる。
多価アルコールとしては、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ヘキシレングリコール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等が挙げられる。
増粘剤としては、グアガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビーンガム、サクシノグルカン、カロニン酸,キチン、キトサン、カルボキシメチルキチン、寒天、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト等が挙げられる。
粉体類としては、表面を処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類、表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類、レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類、が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、糖系紫外線吸収剤、2−(2'−ヒドロキシ−5'−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4'−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類、等が挙げられる。
また、化粧料の製造方法は特段限定されず、適用される化粧料の剤形に応じて、既知の方法と適宜用いることで製造すればよい。化粧料として適用される場合の剤形は、通常知られているローション剤形、乳液剤形、エッセンス剤形、クリーム剤形、粉体含有剤形の何れをも取ることが出来る。
以下、具体的な実験例をあげて、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下の態様にのみ限定されない。
<実施例1>
ゴールデンシルク(Golden Silk No.11 タイ王国ランプン県トンフォアチャン地方産)10gを、95%エタノール1容量に水1容量を加えた希エタノール溶液400mlと濃塩酸1mlとの混合溶媒(pH1.83)に浸漬させ、80℃で7時間抽出を行った。
抽出後、ろ過したろ液を、1NのNaOHで中和した。その後、中和した抽出液を5℃で静置し澱を析出させた。澱が析出した抽出液をろ過し、ゴールデンシルク抽出液1を得た。
<実施例2>
抽出溶媒を、99.5%エタノール溶液400mlと濃塩酸1mlとの混合溶媒とした以外は実施例1と同様にして、ゴールデンシルク抽出液2を得た。
<比較例1>
抽出溶媒を水400mlと6M水酸化ナトリウム溶液1mlとの混合溶媒で抽出後、1Mの塩酸により中和した以外は実施例1と同様にして、ゴールデンシルク抽出液3を得た。
<比較例2>
日本産の白い絹繊維10gを、水400mlと濃塩酸1mlとの混合溶媒(pH1.83)に浸漬させ、120℃で1時間抽出を行った以外は実施例1と同様にして、シルク抽出液4を得た。
<比較例3>
抽出溶媒を95%エタノール1容量に水1容量を加えた希エタノール溶液400mlと濃塩酸1mlとの混合溶媒とし、抽出温度を40℃とした以外は実施例1と同様にして、ゴールデンシルク抽出液5を得た。
<比較例4>
抽出温度を室温とし、抽出時間を6日間とした以外は、比較例3と同様にして、ゴールデンシルク抽出液6を得た。
<バーシカン産生促進評価>
正常ヒト繊維芽細胞5000 cells/wellに上記各抽出液を蒸発残分として1質量%の濃度となるように添加して、37℃、5%CO条件下で48時間培養した。培養後、mRNAを回収して、RT−PCRでバーシカンのmRNA発現量を測定した。なお、発現量は、内部標準物質を基準に算出した。また、対照として、抽出液の代わりに50%エタノールを添加した対照(コントロール)、及び陽性対照として抗老化作用を有するTGF−βを2ng添加した場合について、同様にmRNA発現量を測定した。結果を図1及び図2に示す。
図1に示すように、抽出溶媒として酸アルコールを使用した抽出液1及び2を線維芽細胞に添加した場合は、対照(コントロール)と比較して2.0倍以上のバーシカンのmRNA発現量があり、優れたバーシカン産生促進作用を有することが理解できる。特に抽出液のアルコール濃度が高い抽出液1では、コントロールと比較して約2.5倍のmRNA発現量があり、極めて高いバーシカン産生促進作用を有する。一方、アルコールを含まない溶媒で抽出した抽出液3及び4を線維芽細胞に添加した場合は、コントロールと比較して約1.2倍程度のmRNA発現量にとどまった。
また、図2に示すように、40℃で抽出した抽出液5又は室温で抽出した抽出液6を線維芽細胞に添加した場合は、コントロールよりも小さいバーシカンのmRNA発現量であった。すなわち、60℃よりも高い温度で抽出した抽出液にこそ、高いバーシカン産生促
進作用が認められることがわかる。
以上より、ゴールデンシルクの抽出液には、バーシカン産生促進作用があり、また、特定のステップにより抽出することで、高いバーシカン産生促進作用を有するゴールデンシルクの抽出液を製造することができる。
本発明のバーシカン産生促進剤は、皮膚外用剤、特に抗老化化粧料に好適に配合し得る。

Claims (2)

  1. ゴールデンシルクを60℃以上の、かつpH2以下の、酸性アルコール溶媒又はアルコールと水との酸性混合溶媒で抽出するステップ、を含む製造方法により製造されるゴールデンシルク抽出物からなる、バーシカン産生促進剤
  2. 前記酸性アルコール溶媒又は酸性混合溶媒が塩酸を含有する、請求項1に記載のバーシカン産生促進剤
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