JP6454108B2 - 軒樋の接続構造 - Google Patents
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Description
このような軒樋の接続構造としては、上流側の軒樋部材の端部と下流側の軒樋部材の端部との間に軒樋継手を内嵌させて一対の軒樋を接続したものが知られている。この軒樋継手の内側には、雨水の流路となる内部空間が形成されている。上流側の軒樋部材内の雨水は、軒樋継手の内部空間を通って下流側の軒樋部材側に流されるようになっている。
一方、特許文献2に記載されている軒樋の接続構造では、軒樋部材と内継手との間に挟まれ且つ接着剤塗布面部に塗布された接着剤を左右方向において内継手からはみ出さないように堰き止める目的で、内継手にガイド用突条が設けられている。ところが、このような構成では、軒樋部材と内継手との間に挟まれた際に内継手の周方向に広がる得る液状の接着剤を用いることになり、長期間の使用において、接着剤塗布面部において樹脂からなる軒樋部材及び内継手が膨潤し、硬くなったり、軟らかくなったりして軒樋部材同士の接着強度が低下するという問題が残っている。
上記構成によれば、接着シートを介在させて一対の軒樋の端部間に軒樋継手や補強部材を設置する必要がなく、軒樋の接続時に接着材が掻き落される要因が払拭される。接着シートは可撓性を有するので、軒先に設置されて内側が見え難い軒樋の内周面に施工し易く、軒樋以外の建物の構造に接触しないようにして軒樋の端部間に跨って確実に貼着される。一方、接着シートとは別の補助部材によって端部間の軒樋の直線性が保持されているので、端部間で軒樋が撓むこともなく、接着シートが伸びる、或いは分断されることもない。従って、一対の軒樋の端部間に接着シートが安定して貼着され、軒樋の端部間における接着強度の低下が確実に防止される。
また、補助部材が一対の軒樋の互いに対向する位置に形成された突条間に跨って孔又は凹部に内嵌されているので、端部間の軒樋の直線性が保持される上に、補助部材が軒樋の外側から見えないため、軒樋の接続構造の美観性が高められる。
上記構成によれば、接着シートが設置場所である一対の軒樋の端部の内周面に沿った形状に成形されているので、一対の軒樋の端部間の内周面に設置する際に直接見え難い軒樋の内部空間において接着シートを成形せずに済み、且つ接着シートが軒樋の内周面に容易に密着する。これにより、軒樋の接続構造の施工作業の効率が高められる。
上記構成によれば、一対の軒樋の端部間の内周面に設置した接着シートが補助治具で押圧されることで軒樋の内周面により密着する。従って、一対の軒樋の端部間に接着シートがより安定して貼着される。
従って、本発明によれば、一対の軒樋の端部間を接続する際に軒樋に設ける接着材を掻き落とすことなく、軒樋同士の接着強度を高く保持できる軒樋の接続構造が提供される。
以下、本発明の第一実施形態について、図1〜図3を参照して説明する。
図1は、本実施形態の軒樋の接続構造1(以下、単に接続構造1と記載する)を示す斜視図である。図2及び図3は、接続構造1の一部を拡大して示す図であって、図1に示すF方向から見た場合に対応する側面図である。
上側突条7の基端側の上面には、段差部9が設けられている。上側突条7の先端側の下面には、軒樋支持具の係止部(不図示)に係止させる凹所10が形成されている。
上記のように可撓性を有する基材の材質としては、例えば、ポリエチレンテレフタラート(PET)、非晶性ポリエステル、可撓性グラファイトシート、アルミ箔、ゴムシート等が挙げられ、これらの中でも特に耐候性を有するものが好ましい。
接着材の材質としては、雨樋の接続に通常用いられるものであればよく、充填系の接着剤など、基材と軒樋とを隙間やはがれることなく接着できるものであれば特に限定されるものではない。
接着シート40に上記範囲の可撓性を付与し、上記範囲の厚みに容易に加工可能であって、取り扱いが容易で、接着強度及び耐熱性に優れている点から、接着シート40は、ゴムシートで構成されていることが好ましい。
また、軒樋2Aと軒樋2Bとの間にわずかな隙間があると、軒樋2A,2Bの底部側から見たときに隙間が見えてしまうため、基材若しくは接着材40Sとしては不透明な材質のものが用いられていることが好ましい。
但し、補助部材3Aは、孔15に内嵌可能な形状で形成されていればよく、上記説明した縦芯21e,横芯21f,21gを備えているものに限定されない。
但し、補助部材3Bは、孔17に内嵌可能な形状で形成されていればよく、上記説明した縦芯22e,横芯22f,22gを備えているものに限定されない。
先ず、不図示の軒樋部材を軒下の延在寸法に合わせて切断し、軒樋2A,2Bを用意する。そして、図4に示すように、前方耳部6Aの上側突条7の孔15、後方耳部6Bの孔17の形状に合わせて形成された補助部材3A,3Bをそれぞれの形状が対応する孔15,17に、F方向(即ち、図4に示す白抜矢印で示す方向)から挿入する。
この後、接着シート40を軒樋2A,2Bの端部2a,2bの内周面Pにより密着させるために、図7及び図8に示すように、接着シート40の内壁面に補助治具45を押し当てて、接着シート40を軒樋2A,2Bの端部2a,2bの内周面P、即ち端部2a,2bの底板4と前方側板5Aと後方側板5Bのそれぞれの内側の面に向けて押圧し、押圧完了後に軒樋2A,2Bの端部2a,2bから抜出してもよい。
具体的には、後方側板5B側に配される補助治具45の後方側壁部45Bの上端を軒樋2A,2Bの後方耳部6Bの下方に係止し、後方側板5B、底板4、前方側板5A側にそれぞれ配される補助治具45の後方側壁部45B、底壁部44、前方側壁部45Aをこの順で接着シート40に当接させ、前方側壁部45Aの上端を軒樋2A,2Bの前方耳部6Aの下方に係止させる。そして、図8に示すように、補助治具45を接着シート40に対して軒樋2A,2Bの内側から押し当てて押圧し、接着材の硬化完了後に接着シート40から離反させる。
補助治具45の操作性を高める点から、図8及び図9に示すように、補助治具45の前方側壁部45A及び後方側壁部45Bの上端には把持部45Lが設けられていることが好ましい。また、補助治具45を軒樋2A,2Bや接着シート40の交差や変形に追従可能にする点から、補助治具45の外壁面には、図9に示すようにクッション性を有する緩衝部材49が設けられていることが好ましい。
また、上述したように、補助部材3A,3Bによって端部2a,2b間の軒樋2A,2Bの直線性が保持されるので、接着シート40を軒樋2A,2B同士の接着強度が高く保持される範囲で、より薄くすることができる。これにより、軒樋2Aから軒樋2Bに亘って連通した接続構造1の流路に雨水が流れた後の底板4の水残りが少なくなり、接続構造1における雨水の集水力が向上する。加えて、接続構造1の製造コストを抑えられる。
上記構成によれば、軒樋2A,2Bの端部2a,2b間に接着シート40を設置する際に直接見え難い端部2a,2b間の内部空間Sにおいて接着シート40を成形せずに済み、且つ接着シート40が軒樋2A,2Bの内周面Pに容易に密着する。これにより、接続構造1の施工作業の効率がより高められる。
上記構成によれば、補助治具45で押圧されることで、接着シート40が軒樋2A,2Bの内周面Pに容易且つ強く密着する。従って、軒樋2A,2Bの端部2a,2b間に接着シート40がより安定して貼着され、軒樋2A,2B同士の接着強度の低下がより確実に抑えられる。
上記構成によれば、端部2a,2b間の軒樋2A,2Bの直線性が確実に保持される上に、補助部材3A,3Bが軒樋2A,2Bの外側から見えないことで接続構造1の美観性が高められる。
以下、本発明の第二実施形態について、図10及び図11を参照して説明する。
図10は、本実施形態の軒樋の接続構造50(以下、単に接続構造50と記載する)を示す斜視図である。図11は、接続構造50の一部を拡大して示す図であって、図10に示すX−X線で矢視した場合に対応する断面図である。
なお、図10及び図11に示す本実施形態の接続構造50の構成要素において、図1〜図3に示す第一実施形態の接続構造1の構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図11に示すように、補助部材3Cは、延在方向(図10及び図11に示すF方向)の両端部において接着剤(図示略)を介して後方側板5Bに貼着された側板貼着部30と、延在方向の中央において後方側板5Bとの間に接着シート40を挟持可能とする接着シート挟持部31と、を備えている。補助部材3Cの延在方向において、側板貼着部30と接着シート挟持部31との間には段差部33が設けられている。後方側板5Bの板面方向(図10及び図11に示すY方向)から見ると、接着シート挟持部31は、接着シート40を収容可能とする凹所35で構成されている。従って、段差部33の形状は、接着シート40の厚みtに合わせて形成されていることが好ましい。
但し、軒樋2A,2Bを用意した後に、図12に示すように軒樋2A,2Bの端部2a,2bを互いに突き合わせ、図13に示すように例えばPETからなる接着シート40を軒樋2A,2Bに内嵌させ、軒樋2A,2Bの端部2a,2bの内周面Pに跨るように貼着する。この際、図7〜図9に示す補助治具45を接着シート40に対して軒樋2A,2Bの内側から押圧してもよい。
また、補助部材3Cは板状に形成されているものであり、接着シート40に対して軒樋2A,2Bの内側に貼着されるので、補助部材3Cを取り付ける作業がより容易になり、接続構造50の施工作業の効率がより一層高められる。さらに、接続構造50の製造をより簡易化することができる。
Claims (3)
- 一対の軒樋の端部間に跨って貼着された可撓性を有する接着シートと、
前記一対の軒樋の端部間に跨り、且つ前記軒樋の内周方向の一部に設けられ、剛性を有する補助部材と、
を備え、
前記軒樋は、底板と、該底板の両端縁から立ち上がる側板と、を有し、
前記側板、前記底板、及び前記側板と前記底板との間の少なくともいずれかには、前記側板又は前記底板の延在方向に孔又は凹部を形成する突条が形成され、
前記一対の軒樋の互いに対向する位置に形成された前記突条間に跨って前記孔内又は前記凹部内に前記補助部材が内嵌され、
前記補助部材は、縦芯と第1の横芯と第2の横芯で構成され、
前記縦芯は、前記突条の内面のうち鉛直方向に立ちあがる面全体に当接し、
前記第1の横芯は、前記縦芯の上端から前記内面に沿って延びて前記内面に当接し、前記第2の横芯は、前記縦芯の下端から前記内面に沿って延びて前記内面に当接することを特徴とする軒樋の接続構造。 - 前記接着シートは、前記一対の軒樋の端部間に設置される前に予め、前記端部の内周面に沿った形状に成形されたものであることを特徴とする請求項1に記載の軒樋の接続構造。
- 前記接着シートは、前記一対の軒樋の端部間に設置される際に、前記端部の内周面に密着するように補助治具で一時的に押圧されたものであることを特徴とする請求項1または2に記載の軒樋の接続構造。
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