JP6452861B2 - エレベータ及びその落下防止スクリーン装置 - Google Patents

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Description

この発明は、かご上での保守作業時に作業者の昇降路への転落を防止するスクリーン板が、昇降路壁に対して間隔をおいて配置されているエレベータ及びその落下防止スクリーン装置に関するものである。
従来のエレベータ装置では、一対の側面手摺と、背面手摺とがかご上面に設けられている。側面手摺及び背面手摺は、かご上に寝かされた状態と立てられた状態との間でそれぞれ変位可能になっている(例えば、特許文献1参照)。
側面手摺及び背面手摺は、かご上での作業時に作業者がかご上に乗り込んで立てるが、かごと昇降路壁との間の隙間が大きい(例えば、300mm以上)場合には、作業者が隙間から昇降路内に落下しないように手摺を常時立てておくことを要求されることがある。また、手摺から昇降路壁までの水平距離が大きい場合(例えば、500mm以上)には、作業者が誤って手摺を乗り越えないように手摺の高さを高く(例えば、1100mm以上)することが要求されることがある。
一方、昇降路の頂部には、万一かごが上方向へ暴走して釣合おもりが昇降路ピットの緩衝器に衝突した場合にも、手摺が昇降路の天井に衝突しないようにするための余裕寸法、即ちオーバーヘッド寸法が確保されている。これに対して、例えば1100mmの高さの手摺をかご上に常設した場合、例えば700mmの高さの手摺を常設する場合に比べて400mmもオーバーヘッド寸法を大きくする必要が生じ、好ましくない。
これに対して、手摺から昇降路壁までの水平距離を小さくするように、昇降路壁に落下防止スクリーンを設置する方法もある。落下防止スクリーンは、昇降路壁に対して間隔をおいて、かつ上下方向に連続して設ける必要があるため、ガイドレールから支持することが考えられる。
しかし、例えば機械室レスエレベータでは、巻上機が昇降路の頂部でガイドレールにより支持されていることがあり、巻上機の振動が伝搬して落下防止スクリーンが共振して騒音が発生する恐れがある。
このような振動対策として、例えば、従来のエレベータのピット遮蔽体では、ピットのかご側空間と釣合おもり側空間との間に配置されているスクリーン部材に、ゴム板又はフェルト等からなる制振部材が貼り付けられている。又は、スクリーン部材の中間部分に、凸型の断面を有する振動抑制部が設けられている。これらの構成により、かごの走行風によるスクリーン部材の振動が抑制されている(例えば、特許文献2参照)。
特許第4220464号公報 特開2010−202394号公報
かごが走行する際に巻上機に発生する振動は、かごの速度によって変化するため、定格速度の速度帯で落下防止スクリーンが共振しないように設定することが好ましい。これに対して、定格速度が異なる複数種類のエレベータに対応するために、特許文献2のような構成を適用し、落下防止スクリーン全体の剛性を上げたり、落下防止スクリーン自体を防振構造としたりすると、落下防止スクリーンの重量が大きくなるとともに、製品コストが高くなる。
また、落下防止スクリーンを昇降路の頂部付近に設置する場合、かご上での作業となるため、重量の大きな落下防止スクリーンの設置は困難である。
さらに、保守時に落下防止スクリーンの共振が確認された場合、現場で落下防止スクリーン自体の剛性を上げる措置を施すことができない。
さらにまた、据付時に落下防止スクリーンの共振が確認された場合も、落下防止スクリーンの据付自体がエレベータ工期全体の中の最終段階であるため、引き渡しまでの短い期間で落下防止スクリーン自体の剛性を上げる措置を施すことは困難である。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、種々の定格速度のエレベータにおいて、巻上機の振動によるスクリーン板の共振を容易に抑制することができるエレベータ及びその落下防止スクリーン装置を得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータの落下防止スクリーン装置は、昇降路内に固定されている複数の支持腕、支持腕により支持されており、かつ昇降路壁に対して間隔をおいて配置されており、かご上での保守作業時に作業者の昇降路への転落を防止するスクリーン板、及びスクリーン板の振動の腹の部分に取り付けられており、かごを昇降させる巻上機の振動によるスクリーン板の共振を抑制する共振抑制部材を備えている。
また、この発明に係るエレベータは、昇降路に設置されている複数のガイドレール、ガイドレールに案内されて昇降路内を昇降するかご及び釣合おもり、昇降路の頂部で少なくともいずれか1本のガイドレールに支持されており、かご及び釣合おもりを昇降させる巻上機、及びガイドレールに固定されている複数の支持腕と、支持腕により支持されており、かつ昇降路壁に対して間隔をおいて配置されており、かご上での保守作業時に作業者の昇降路への転落を防止するスクリーン板とを有している落下防止スクリーン装置を備え、落下防止スクリーン装置は、巻上機の振動によるスクリーン板の共振を抑制する共振抑制部材をさらに有しており、共振抑制部材は、スクリーン板の振動の腹の部分に取り付けられている。
この発明のエレベータ及びその落下防止スクリーン装置は、スクリーン板の振動の腹の部分に共振抑制部材が取り付けられているので、種々の定格速度のエレベータにおいて、巻上機の振動によるスクリーン板の共振を容易に抑制することができる。
この発明の実施の形態1によるエレベータの昇降路頂部を示す側面図である。 図1のエレベータの要部を示す平面図である。 図2の手摺装置の伸長状態を示す側面図である。 図2の手摺装置の縮小状態を示す側面図である。 図1の第1の落下防止スクリーン装置の上部を拡大して示す正面図である。 図5のスクリーン板に対して一次モードの振動を抑制する対策を施した状態を示す正面図である。 図6のスクリーン板に対して二次モードの振動を抑制する対策を施した状態を示す正面図である。 この発明の実施の形態2によるエレベータの落下防止スクリーン装置を示す正面図である。 この発明の実施の形態3によるエレベータの落下防止スクリーン装置を示す正面図である。 この発明の実施の形態4によるエレベータの落下防止スクリーン装置を示す正面図である。 この発明の実施の形態5によるエレベータの落下防止スクリーン装置を示す正面図である。 この発明の実施の形態6によるエレベータの落下防止スクリーン装置を示す正面図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるエレベータの昇降路頂部を示す側面図、図2は図1のエレベータの要部を示す平面図である。図において、昇降路1内には、第1のかごガイドレール2、第2のかごガイドレール(図示せず)、第1の釣合おもりガイドレール3、及び第2の釣合おもりガイドレール4が垂直に設置されている。
かご5(図2に2点鎖線で示す)は、第1のかごガイドレール2及び第2のかごガイドレールに案内されて昇降路1内を昇降する。釣合おもり6(図2に2点鎖線で示す)は、第1の釣合おもりガイドレール3及び第2の釣合おもりガイドレール4に案内されて昇降路1内を昇降する。
巻上機7(図2では省略)は、昇降路1内の頂部で、第1及び第2の釣合おもりガイドレール3,4に支持されている。巻上機7は、駆動シーブ8と、駆動シーブ8を回転させる巻上機モータ(図示せず)と、駆動シーブ8の回転を制動する巻上機ブレーキ(図示せず)とを有している。
駆動シーブ8には、かご5及び釣合おもり6を吊り下げる懸架体9(図1に一部のみ示す)が巻き掛けられている。懸架体9としては、複数本のロープ又は複数本のベルトが用いられている。かご5及び釣合おもり6は、駆動シーブ8を回転させることにより、昇降路1内を昇降する。
釣合おもり6は、かご5と同じ高さに位置するときにかご5の側面に対向するように、かご5の昇降領域の側方に配置されている。
かご5上には、手摺装置10が設けられている。手摺装置10は、図3に示す伸長状態と図4に示す縮小状態との間で、上下方向へ伸縮可能となっている。即ち、手摺装置10の高さ寸法は、可変となっている。
手摺装置10は、かご5上に固定された固定部と、固定部に対して上下方向へ変位可能な可動部とを有している。縮小状態のときの手摺装置10の高さ寸法H2は、伸長状態のときの手摺装置10の高さH1から可動部のストロークΔhを引いた寸法である。
図2において、手摺装置10の内側の面と、釣合おもり6に最も近い昇降路壁1aとの距離D1は、500mm以上である。
第1の釣合おもりガイドレール3には、第1の落下防止スクリーン装置11が支持されている。第1のかごガイドレール2には、第2の落下防止スクリーン装置12が支持されている。第1及び第2の落下防止スクリーン装置11,12は、かご5上での保守作業時に作業者の昇降路1への転落を防止する。
また、落下防止スクリーン装置11,12は、昇降路1内の頂部であって、最上階の乗場床よりも上方の領域に配置されている。さらに、落下防止スクリーン装置11,12の上端部は、最上階の乗場出入口よりも上方に配置されている。さらにまた、落下防止スクリーン装置11,12の下端部は、最上階の乗場床よりも下方で、最上階の1つ下の階の乗場出入口よりも上方に配置されている。
図2に1点鎖線で示した2つの円は、水平方向の直径が300mmの円である。落下防止スクリーン装置11,12は、かご5の外縁と昇降路壁1aとの間に300mm以上の隙間が発生しないように設置されている。
各落下防止スクリーン装置11,12は、第1の釣合おもりガイドレール3又は第1のかごガイドレール2に水平に固定されている複数の支持腕13と、支持腕13により支持されている複数のスクリーン板14とを有している。各支持腕13は、レールクリップ等の把持具を用いて、第1の釣合おもりガイドレール3又は第1のかごガイドレール2に固定されている。
各スクリーン板14は、その上下両端部で支持腕13に固定されている。各支持腕13は、スクリーン板14に作用する荷重により上記の300mm以上の隙間が発生しないように十分な剛性を有している。
各スクリーン板14は、昇降路壁1aに対して間隔をおいて垂直に配置されており、かご5上での保守作業時に作業者の昇降路1への転落を防止する。また、各スクリーン板14は、単純な曲げ部を有する薄い鋼板により構成されている。
図5は図1の第1の落下防止スクリーン装置11の上部を拡大して示す正面図である。巻上機7が支持されている第1の釣合おもりガイドレール3に支持されている第1の落下防止スクリーン装置11のスクリーン板14のうち、巻上機7の最も近くに配置されている最上部のスクリーン板14には、上下方向に等ピッチで複数の取付孔14aが設けられている。
取付孔14aは、スクリーン板14の複数の振動モードにおける振動の腹の部分に配置されている。また、取付孔14aは、スクリーン板14の同じ高さ位置に複数(図5では2つ)ずつ配置されている。図5の左側には、スクリーン板14の一次モードの振動の波形を模式的に示している。
図6は図5のスクリーン板14に対して一次モードの振動を抑制する対策を施した状態を示す正面図である。実施の形態1の第1の落下防止スクリーン装置11は、支持腕13及びスクリーン板14に加えて、共振抑制部材としての少なくとも1つの振動抑制腕15をさらに有している。
振動抑制腕15は、第1の釣合おもりガイドレール3とスクリーン板14との間に接続されている。図6では、スクリーン板14の上下方向の中央部に設けられている2つの取付孔14aにそれぞれ締結具16を通すことにより、振動抑制腕15がスクリーン板14に固定されている。また、振動抑制腕15は、レールクリップ等の把持具を用いて第1の釣合おもりガイドレール3に固定されている。
図6の構成では、スクリーン板14の一次モードの振動の腹が振動抑制腕15によって押さえられることになり、巻上機7の振動によるスクリーン板14の一次モードでの共振が抑制される。
図7は図6のスクリーン板14に対して二次モードの振動を抑制する対策を施した状態を示す正面図である。図7では、スクリーン板14の上端から1/4の位置の取付孔14aと、下端から1/4の位置の取付孔14aとにも振動抑制腕15が接続されている。
図7の構成では、図6の左側に示したようなスクリーン板14の二次モードの振動の腹も振動抑制腕15によって押さえられることになり、巻上機7の振動によるスクリーン板14の一次モード及び二次モードでの共振が抑制される。
さらに、三次及び四次など、様々な振動モードの振動の腹の位置にも取付孔14aを設けておくことにより、実際のエレベータにおいてスクリーン板14が共振する振動モードに合わせた振動の腹を選択的に押さえることができる。
振動抑制腕15の剛性及び機械的強度は、支持腕13に比べて小さくてよい。このため、振動抑制腕15の幅寸法(図6、7の上下方向寸法)は、支持腕13の幅寸法(図6、7の上下方向寸法)よりも小さい。また、振動抑制腕15の板厚は、支持腕13の板厚よりも小さい。さらに、振動抑制腕15は、支持腕13よりも軽量である。
このようなエレベータの落下防止スクリーン装置では、スクリーン板14の振動の腹の部分に振動抑制腕15が取り付けられているので、種々の定格速度のエレベータにおいて、巻上機7の振動によるスクリーン板14の共振を容易に抑制することができる。
実際にエレベータが動いているとき、スクリーン板14に共振が発生し、乗場又は隣接部屋で騒音が確認された場合、現場での早急な対応が求められる。これに対して、実施の形態1の構成によれば、騒音及び共振が基準以下となるかどうかを乗場等で確認しながら、スクリーン板14の一次、二次、・・・n次の振動モードの腹に順番に振動抑制腕15を取り付けていくことにより、現場での早急な対応が可能になる。
また、スクリーン板14には、振動抑制腕15が取り付けられる取付孔14aが予め設けられており、しかも取付孔14aは、スクリーン板14の複数の振動モードにおける振動の腹の部分に配置されているので、様々な振動モードでのスクリーン板14の共振をより速やかに抑制することができる。
さらに、共振抑制部材として、釣合おもりガイドレール3とスクリーン板14との間に接続される振動抑制腕15を用いたので、簡単な構成で、スクリーン板14の共振をより確実に抑制することができる。
さらにまた、振動抑制腕15は支持腕13よりも軽いため、現場での取り扱いが容易であり、また簡単な曲げ部材でよいため、現地での調達も簡単であり、コストも抑えることができる。
実施の形態2.
次に、図8はこの発明の実施の形態2によるエレベータの落下防止スクリーン装置を示す正面図である。実施の形態2では、共振抑制部材として、振動抑制腕15ではなく、1つ又は複数(図8では4個)の補強板17が用いられている。補強板17は、支持腕13よりも軽量の矩形の平板であり、選択した取付孔14aに締結具16を通すことにより、かご5に対向する面を部分的に覆うようにスクリーン板14に固定されている。この例では、補強板17の高さ寸法は、スクリーン板14の高さ寸法の1/7以下である。
図8に示すように、上下に隣り合う取付孔14aに補強板17をそれぞれ取り付けると、上側の補強板17の下面に下側の補強板17の上面が当たるようになっている。また、2枚以上の補強板17を予め組み合わせてユニット化しておき、そのユニットをまとめてスクリーン板14に取り付けてもよい。他の構成は、実施の形態1と同様である。
このような落下防止スクリーン装置では、補強板17が取り付けられた部分の剛性が高くなり、補強板17が取り付けられた部分が腹となる振動モードでのスクリーン板14の振動が抑制されるため、種々の定格速度のエレベータにおいて、巻上機7の振動によるスクリーン板14の共振を容易に抑制することができる。
また、補強板17はスクリーン板14よりも小さい簡単な板材でよいため、取り扱いが容易で、現地での調達も簡単であり、コストも抑えることができる。
さらに、補強板17は、釣合おもりガイドレール3への固定が不要であり、スクリーン板14のみに取り付けられるので、現場での補強板17の追加及び設置箇所の変更が容易である。
実施の形態3.
次に、図9はこの発明の実施の形態3によるエレベータの落下防止スクリーン装置を示す正面図である。実施の形態3では、共振抑制部材として、1つ又は複数(図9では4つ)の調整おもり18が用いられている。調整おもり18は、支持腕13よりも軽量の短冊状の平板であり、選択した取付孔14aに締結具16を通すことによりスクリーン板14に固定されている。
また、この例では、幅寸法がスクリーン板14の幅寸法の半分以下であり、かつ幅寸法よりも高さ寸法が大きい調整おもり18が用いられている。さらに、各調整おもり18は、上下に隣り合う2つの取付孔14aに跨がってスクリーン板14に取り付けられている。他の構成は、実施の形態1と同様である。
このような落下防止スクリーン装置では、スクリーン板14への調整おもり18の取付位置、及び調整おもり18の質量の少なくともいずれか一方を調整することによって、種々の定格速度のエレベータにおいて、巻上機7の振動によるスクリーン板14の共振を容易に抑制することができる。
また、調整おもり18はスクリーン板14よりも小さい部材でよいため、取り扱いが容易で、現地での調達も簡単であり、コストも抑えることができる。
さらに、調整おもり18は、釣合おもりガイドレール3への固定が不要であり、スクリーン板14のみに取り付けられるので、現場での調整おもり18の追加及び設置箇所の変更が容易である。
実施の形態4.
次に、図10はこの発明の実施の形態4による落下防止スクリーン装置を示す正面図である。実施の形態4では、共振抑制部材である振動抑制腕15が、スクリーン板14を把持する一対のクリップ19によりスクリーン板14に取り付けられている。そして、スクリーン板14の上下方向への振動抑制腕15の取付位置は、クリップ19の把持力を弱めることにより調整可能になっている。
クリップ19としては、例えば、エレベータのガイドレール2〜4で通常使用されているレールクリップ、又はそれと同様の構造のものを用いることができる。クリップ19は、スクリーン板14の幅方向両側の縁部に取り付けられている。
また、実施の形態4では、クリップ19により振動抑制腕15がスクリーン板14に取り付けられているため、スクリーン板14に取付孔14aが設けられていない。他の構成は、実施の形態1と同様である。
このような落下防止スクリーン装置では、スクリーン板14の振動の腹の部分に振動抑制腕15が取り付けられているので、種々の定格速度のエレベータにおいて、巻上機7の振動によるスクリーン板14の共振を容易に抑制することができる。
また、スクリーン板14の実際の据付状況に応じて、振動抑制腕15のスクリーン板14への取付位置を容易に微調整することができ、スクリーン板14の共振をより確実に抑制することができる。
実施の形態5.
次に、図11はこの発明の実施の形態5による落下防止スクリーン装置を示す正面図である。実施の形態5は、実施の形態2と実施の形態4とを組み合わせたものである。即ち、実施の形態5では、共振抑制部材である補強板17がそれぞれ複数のクリップ19によりスクリーン板14に取り付けられている。この例では、各補強板17の四隅にクリップ19が配置されている。他の構成は、実施の形態2と同様である。
このような落下防止スクリーン装置では、補強板17が取り付けられた部分の剛性が高くなり、補強板17が取り付けられた部分が腹となる振動モードでのスクリーン板14の振動が抑制されるため、種々の定格速度のエレベータにおいて、巻上機7の振動によるスクリーン板14の共振を容易に抑制することができる。
また、スクリーン板14の実際の据付状況に応じて、補強板17のスクリーン板14への取付位置を容易に微調整することができ、スクリーン板14の共振をより確実に抑制することができる。
実施の形態6.
次に、図12はこの発明の実施の形態6による落下防止スクリーン装置を示す正面図である。実施の形態6は、実施の形態3と実施の形態4とを組み合わせたものである。実施の形態6では、共振抑制部材である調整おもり20がそれぞれ一対のクリップ19によりスクリーン板14に取り付けられている。この例では、幅寸法が高さ寸法よりも大きく、かつ高さ寸法がスクリーン板14の幅寸法の半分以下である調整おもり20が用いられている。他の構成は、実施の形態3と同様である。
このような落下防止スクリーン装置では、スクリーン板14への調整おもり20の取付位置、及び調整おもり20の質量の少なくともいずれか一方を調整することによって、種々の定格速度のエレベータにおいて、巻上機7の振動によるスクリーン板14の共振を容易に抑制することができる。
また、スクリーン板14の実際の据付状況に応じて、調整おもり20のスクリーン板14への取付位置を容易に微調整することができ、スクリーン板14の共振をより確実に抑制することができる。
なお、上記の例では、第1の落下防止スクリーン装置11の最上部のスクリーン板14に共振抑制部材を取り付けたが、第1の落下防止スクリーン装置11の他のスクリーン板14、及び第2の落下防止スクリーン装置12のスクリーン板14に共振抑制部材を取り付けてもよい。
また、実施の形態1〜6の共振抑制部材を適宜組み合わせて使用してもよい。
さらに、取付孔14aを利用した取付とクリップ19による取付とを併用してもよい。
さらにまた、エレベータ全体のレイアウトは図1、2に限定されるものではなく、例えば、釣合おもり6が、かご5と同じ高さに位置するときにかご5の背面と対向するようにかご5の昇降領域の後方に配置されているエレベータにも、この発明は適用できる。

Claims (10)

  1. 昇降路内に固定されている複数の支持腕、
    前記支持腕により支持されており、かつ昇降路壁に対して間隔をおいて配置されており、かご上での保守作業時に作業者の前記昇降路への転落を防止するスクリーン板、及び
    前記スクリーン板の振動の腹の部分に取り付けられており、前記かごを昇降させる巻上機の振動による前記スクリーン板の共振を抑制する共振抑制部材
    を備え
    前記スクリーン板には、前記共振抑制部材が取り付けられる複数の取付孔が設けられており、
    前記取付孔は、前記スクリーン板の複数の振動モードにおける振動の腹の部分に配置されているエレベータの落下防止スクリーン装置。
  2. 昇降路内に固定されている複数の支持腕、
    前記支持腕により支持されており、かつ昇降路壁に対して間隔をおいて配置されており、かご上での保守作業時に作業者の前記昇降路への転落を防止するスクリーン板、及び
    前記スクリーン板の振動の腹の部分に取り付けられており、前記かごを昇降させる巻上機の振動による前記スクリーン板の共振を抑制する共振抑制部材
    を備え、
    前記共振抑制部材は、前記スクリーン板を把持するクリップにより前記スクリーン板に取り付けられており、
    前記スクリーン板の上下方向への前記共振抑制部材の取付位置は、前記クリップの把持力を弱めることにより調整可能になっているエレベータの落下防止スクリーン装置。
  3. 昇降路内に固定されている複数の支持腕、
    前記支持腕により支持されており、かつ昇降路壁に対して間隔をおいて配置されており、かご上での保守作業時に作業者の前記昇降路への転落を防止するスクリーン板、及び
    前記スクリーン板の振動の腹の部分に取り付けられており、前記かごを昇降させる巻上機の振動による前記スクリーン板の共振を抑制する共振抑制部材
    を備え、
    前記支持腕は、前記昇降路内に設置されているガイドレールに固定されており、
    前記共振抑制部材は、前記ガイドレールと前記スクリーン板との間に接続されている振動抑制腕であるエレベータの落下防止スクリーン装置。
  4. 前記振動抑制腕は、前記支持腕よりも軽量である請求項記載のエレベータの落下防止スクリーン装置。
  5. 前記共振抑制部材は、前記かごに対向する面を部分的に覆うように前記スクリーン板に取り付けられている補強板である請求項1又は請求項2に記載のエレベータの落下防止スクリーン装置。
  6. 昇降路内に固定されている複数の支持腕、
    前記支持腕により支持されており、かつ昇降路壁に対して間隔をおいて配置されており、かご上での保守作業時に作業者の前記昇降路への転落を防止するスクリーン板、及び
    前記スクリーン板の振動の腹の部分に取り付けられており、前記かごを昇降させる巻上機の振動による前記スクリーン板の共振を抑制する共振抑制部材
    を備え、
    前記共振抑制部材は、調整おもりであるエレベータの落下防止スクリーン装置。
  7. 昇降路に設置されている複数のガイドレール、
    前記ガイドレールに案内されて前記昇降路内を昇降するかご及び釣合おもり、
    前記昇降路の頂部で少なくともいずれか1本の前記ガイドレールに支持されており、前記かご及び前記釣合おもりを昇降させる巻上機、及び
    前記ガイドレールに固定されている複数の支持腕と、前記支持腕により支持されており、かつ昇降路壁に対して間隔をおいて配置されており、前記かご上での保守作業時に作業者の前記昇降路への転落を防止するスクリーン板とを有している落下防止スクリーン装置
    を備え、
    前記落下防止スクリーン装置は、前記巻上機の振動による前記スクリーン板の共振を抑制する共振抑制部材をさらに有しており、
    前記共振抑制部材は、前記スクリーン板の振動の腹の部分に取り付けられており、
    前記スクリーン板には、前記共振抑制部材が取り付けられる複数の取付孔が設けられており、
    前記取付孔は、前記スクリーン板の複数の振動モードにおける振動の腹の部分に配置されているエレベータ。
  8. 昇降路に設置されている複数のガイドレール、
    前記ガイドレールに案内されて前記昇降路内を昇降するかご及び釣合おもり、
    前記昇降路の頂部で少なくともいずれか1本の前記ガイドレールに支持されており、前記かご及び前記釣合おもりを昇降させる巻上機、及び
    前記ガイドレールに固定されている複数の支持腕と、前記支持腕により支持されており、かつ昇降路壁に対して間隔をおいて配置されており、前記かご上での保守作業時に作業者の前記昇降路への転落を防止するスクリーン板とを有している落下防止スクリーン装置
    を備え、
    前記落下防止スクリーン装置は、前記巻上機の振動による前記スクリーン板の共振を抑制する共振抑制部材をさらに有しており、
    前記共振抑制部材は、前記スクリーン板の振動の腹の部分に取り付けられており、
    前記共振抑制部材は、前記スクリーン板を把持するクリップにより前記スクリーン板に取り付けられており、
    前記スクリーン板の上下方向への前記共振抑制部材の取付位置は、前記クリップの把持力を弱めることにより調整可能になっているエレベータ。
  9. 昇降路に設置されている複数のガイドレール、
    前記ガイドレールに案内されて前記昇降路内を昇降するかご及び釣合おもり、
    前記昇降路の頂部で少なくともいずれか1本の前記ガイドレールに支持されており、前記かご及び前記釣合おもりを昇降させる巻上機、及び
    前記ガイドレールに固定されている複数の支持腕と、前記支持腕により支持されており、かつ昇降路壁に対して間隔をおいて配置されており、前記かご上での保守作業時に作業者の前記昇降路への転落を防止するスクリーン板とを有している落下防止スクリーン装置
    を備え、
    前記落下防止スクリーン装置は、前記巻上機の振動による前記スクリーン板の共振を抑制する共振抑制部材をさらに有しており、
    前記共振抑制部材は、前記スクリーン板の振動の腹の部分に取り付けられており、
    前記支持腕は、前記昇降路内に設置されているガイドレールに固定されており、
    前記共振抑制部材は、前記ガイドレールと前記スクリーン板との間に接続されている振動抑制腕であるエレベータ。
  10. 昇降路に設置されている複数のガイドレール、
    前記ガイドレールに案内されて前記昇降路内を昇降するかご及び釣合おもり、
    前記昇降路の頂部で少なくともいずれか1本の前記ガイドレールに支持されており、前記かご及び前記釣合おもりを昇降させる巻上機、及び
    前記ガイドレールに固定されている複数の支持腕と、前記支持腕により支持されており、かつ昇降路壁に対して間隔をおいて配置されており、前記かご上での保守作業時に作業者の前記昇降路への転落を防止するスクリーン板とを有している落下防止スクリーン装置
    を備え、
    前記落下防止スクリーン装置は、前記巻上機の振動による前記スクリーン板の共振を抑制する共振抑制部材をさらに有しており、
    前記共振抑制部材は、前記スクリーン板の振動の腹の部分に取り付けられており、
    前記共振抑制部材は、調整おもりであるエレベータ。
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