JP6452499B2 - 埋設式ガス栓 - Google Patents

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Description

この発明は、壁板又は床板に埋設させる形式の埋設式ガス栓に関する。
壁裏又は床下に埋設させる埋設式ガス栓として、実開平5−50265号公報(特許文献1)に開示のものを考案した。
このものでは、図4に示すように、ガス栓本体(3)が取り付けられた略円筒形状のケーシング(30)を、床板(4)に開けたガス栓取付用丸孔(40)内に落とし込んで固定させるもので、ガス栓本体(3)は、ソケット接続用のプラグ筒(3a)がケーシング(30)内に突出し且つ配管接続用の配管接続部(34)がケーシング(30)外に突出するように、ケーシング(30)に固定されている。
また、ケーシング(30)の上方開放端には鍔部(31)が半径方向外側に向かって張り出している。
ガス栓取付用丸孔(40)は、ホールソーを利用して床板(4)の所定位置に開口されており、このガス栓取付用丸孔(40)から、床下に既設されているガス配管(41)を室内へ引き出し、ケーシング(30)に固定された状態のガス栓本体(3)の配管接続部(34)に室内で接続する。その後、ケーシング(30)をガス配管(41)と共にガス栓取付用丸孔(40)内に押し入れる。鍔部(31)の対向する各位置にはそれぞれ締付けネジ(36)が挿通されており、これに添設板(32)を螺合させる。
ケーシング(30)をガス栓取付用丸孔(40)内に落とし込む際に、添設板(32)が邪魔にならないように、ケーシング(30)の周壁の所定位置に、締付けネジ(36)のネジ軸と添設板(32)が同時に挿入可能な逃がし孔(33)が形成されている。
ケーシング(30)をガス栓取付用丸孔(40)内に落とし込むと同時に、添設板(32)を床板(4)の下方に位置させた後、締付けネジ(36)を締付けて、鍔部(31)と添設板(32)とで、床板(4)のガス栓取付用丸孔(40)の周辺を表裏から挟圧することにより、ケーシング(30)はガス栓取付用丸孔(40)内に固定される。
このものでは、ケーシング(30)を円筒形状とすることで、ホールソーを使って壁板や床板(4)にガス栓取付用丸孔(40)を形成することができるから、施工の作業性が良い。
実開平5−50265号公報
しかしながら、ケーシング(30)の外径よりもワンサイズ大きな径のホールソーを使用して、床板(4)にガス栓取付用丸孔(40)が形成されると、ケーシング(30)をガス栓取付用丸孔(40)内に落とし込む際に、ガス栓取付用丸孔(40)内におけるケーシング(30)の位置決めが難しくなる。
ガス栓取付用丸孔(40)の中心に対してケーシング(30)の中心が偏った位置ズレ状態のままでは、ケーシング(30)はガス栓取付用丸孔(40)内に不安定な状態で取り付けられてしまい、ケーシング(30)の鍔部(31)とガス栓取付用丸孔(40)との間に隙間が生じる場合では、該隙間から、床下の冷気が室内に侵入し、室温が低下するといった不都合がある。
本発明は、上記課題を解決するために講じたものであり、『ガス栓本体が略円筒形状のケーシングに取り付けられ、
前記ケーシングは、壁板又は床板に形成されたガス栓取付用丸孔内に落とし込み状態に収納されると共に、
前記ケーシングの一方開放端から半径方向外側に向かって張り出させた鍔部を前記ガス栓取付用丸孔の周辺表面に係止させて固定させる埋設式ガス栓』において、前記ガス栓取付用丸孔がケーシングの周壁外径よりもワンサイズ大きな大径サイズに形成されている場合でも、前記ケーシングの中心を前記ガス栓取付用丸孔の中心に容易に且つ確実に一致させることができるようにすることを課題とする。
上記課題を解決するために講じた本発明の埋設式ガス栓は、『前記ケーシングの前記一方開放端近傍の周壁に密に外嵌可能で且つ取り外し自在な弾性リングが設けられ、
前記弾性リングの外径は、前記ケーシングの外径よりも一回り大きく形成されたガス栓取付用丸孔の直径より僅かに小さく設定されており、
前記ケーシングの周壁のうち、対向する両側壁に、相互に平行に位置する平面部が形成され、
この平面部側に位置する前記鍔部の各位置に、締付けネジが挿通されるネジ挿通孔が形成され、
前記締付けねじに、前記ガス栓取付用丸孔の周辺裏面に添設させる添設板が具備され、
前記ネジ挿通孔に挿通させた状態の前記締付けネジのネジ軸は、前記弾性リングと前記平面部との間の空間内に位置するように設定されている』ことを特徴とする。
上記技術的手段は次のように作用する。
ガス栓本体をケーシングに取り付け、壁板又は床板に、ホールソーを利用してガス栓取付用丸孔を開口させる。ガス栓取付用丸孔の直径が、ケーシングがちょうど収納可能な大きさの場合は、弾性リングを装着させることなく、前記ガス栓取付用丸孔から、その裏側に予め配設されているガス配管を室内へ引き出し、ガス栓本体に接続させた後に、ケーシングをガス配管と共にガス栓取付用丸孔内に落とし込んで、鍔部をガス栓取付用丸孔の周辺表面に係止させて固定させる。
ケーシングの周壁外径よりもワンサイズ大径のホールソーを利用して、一回り大きな径のガス栓取付用丸孔が形成されている場合は、ケーシングの前記一方開放端近傍の周壁外周面とガス栓取付用丸孔の内周面との間に隙間が生じる。このような場合、弾性リングをケーシングの前記一方開放端近傍の周壁に外嵌させる。弾性リングは、その弾性を利用してケーシングの周壁に密に外嵌可能となり、不用意に脱落することはない。
また、弾性リングの外径は、ケーシングの外径よりも一回り大きなガス栓取付用丸孔の直径より僅かに小さく設定されているから、ガス配管をガス栓本体に接続後、ケーシングをガス栓取付用丸孔に収納すると、ケーシングの周壁外周面とガス栓取付用丸孔との間に生じる環状の隙間に弾性リングが嵌入された状態で、ケーシングはガス栓取付用丸孔内に収納される。このように、弾性リングは、ケーシングをガス栓取付用丸孔内に収納させる際の位置決め用のガイドとして機能し、ケーシングの中心をガス栓取付用丸孔の中心に合致させた状態で収納でき、その収納姿勢は維持される。
略円筒形のケーシングの周壁のうち、対向位置にそれぞれ平面部を形成したから、前記周壁の外形は、一対の平面部間と、これらの間に位置する一対の円弧状面部とからなり、上記外形を有する周壁に弾性リングを外嵌させると、弾性リングは円弧状面部側に長く且つ平面部側に短い長円形状に弾性変形した状態で、ケーシングに外嵌される。これにより、弾性リングは装着状態において一層強く外嵌し、容易には脱落することはない。
また、鍔部のネジ挿通孔に挿通させた締付けネジは、前記弾性リングと平面部との間の空間に位置するように設定されているから、締付けネジはケーシングの前記平面部に沿った姿勢に保持され、ケーシングから離反する方向に不用意に揺動することはない。このように、弾性リングは、締付けネジの姿勢を保持する保持具としても機能することとなり、ケーシングをガス栓取付用丸孔に落とし込む際に、締付けネジや添設板が邪魔になることなく、スムーズにガス栓取付用丸孔内にセットすることができる。
上記埋設式ガス栓において、『前記ケーシングの周壁のうち、前記一方開放端近傍域を除いた範囲は、底壁に向かって縮径する片テーパ形状に形成されている』ことが望ましい。
略円筒形状の周壁のうち、片側の円弧状面部のみが、底壁に向かって縮径する方向に傾斜する傾斜面部となっており、この傾斜面部を利用しながら、ケーシングをガス栓取付用丸孔に収納することができるので、ケーシングをガス栓取付用丸孔内にセットし易く、埋設式ガス栓の施工性が向上する。
なお、弾性リングの装着範囲である周壁の一方開放端近傍域には傾斜面部は形成されないので弾性リングは不用意に脱落することなく密に装着可能である。
なお、上記埋設式ガス栓において、『装着状態にある前記弾性リングの、前記ケーシングの深さ方向の厚みは、前記壁板又は床板の厚みよりも小さく設定されている』ことが望ましい。前記ガス栓取付用丸孔の周辺の壁板又は床板を、ケーシングの鍔部と添設板で表裏から挟持することによりケーシングをガス栓取付用丸孔内に固定させる構成のものでは、添設板をガス栓取付用丸孔の周辺裏面に添設させる際に、弾性リングが邪魔になることがない。
壁板又は床板に形成されるガス栓取付用丸孔が、ケーシングの周壁外径よりもワンサイズ大径のホールソーにより、ケーシングよりも一回り大きく形成されている場合でも、ケーシングに弾性リングを装着させ、この弾性リングをケーシングとガス栓取付用丸孔との間に生じる環状の隙間に嵌入させることにより、ケーシングの中心をガス栓取付用丸孔の中心に一致させた状態に容易に収納することができる。よって、一回り大きく形成されたガス栓取付用丸孔内にも弾性リングを位置決め用ガイドとして機能させることで、ケーシングを容易に且つ確実にガス栓取付用丸孔内にて位置決めすることができる。これにより、ケーシングの鍔部をガス栓取付用丸孔の周辺に係止させて固定する取付作業時にケーシングがガス栓取付用丸孔内にて位置ズレしたりガタついたりすることもなく、ケーシングは安定した状態で且つ正しい姿勢でガス栓取付用丸孔内に取り付ることができる。
本発明の第1番目の実施の形態における埋設式ガス栓の取付状態を示す断面図である。 本発明の第1番目の実施の形態における埋設式ガス栓の底面図である。 本発明の第1番目の実施の形態における埋設式ガス栓の取付状態を示す説明図である。 従来の埋設式ガス栓の取り付け状態を示す断面図である。
以下、本願発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
本発明の実施の形態に採用するガス栓は、図1に示すように、ソケット接続用のプラグ部(23)を有するガス流出筒部(2a)とこれに直角に連通するガス流入筒部(2b)とで略L字状に形成されたガス栓本体(2)と、ガス流入筒部(2b)に接続される接続筒部(22a)とこれに直角に連通する配管接続筒部(22b)とで略L字状に形成された配管継手(22)とから構成されている。
ガス流出筒部(2a)の周面の所定位置には、図2に示すように、2つのネジ孔(24a)が形成されたガス栓取付部(24)が張り出しており、ケーシング(20)の底壁(20a)には、図1に示すように、ガス栓取付部(24)より下流側のガス流出筒部(2a)が、底壁(20a)の裏面側からちょうど挿通可能な大きさのガス栓挿通孔(20b)が形成されていると共に、ネジ孔(24a)に対応する箇所には、ネジ挿通孔(図示せず)が形成されている。
プラグ部(23)をガス栓挿通孔(20b)からケーシング(20)内に突出させ且つ、ネジ孔(24a)がケーシング(20)の底壁(20a)に設けた前記ネジ挿通孔に対応するように、底壁(20a)の裏面にガス栓取付部(24)を当接させて、底壁(20a)の表面から固定ネジ(241)をネジ孔(24a)にそれぞれ螺合させる。これにより、ガス栓本体(2)はケーシング(20)の底壁(20b)に取り付けられることとなり、ガス栓挿通孔(20b)は、ガス栓取付部(24)より下流側のガス流出筒部(2a)がちょうど挿通可能な大きさに設定されていると共に、ガス栓挿通孔(20b)とガス流出筒部(2a)の周面との間を閉塞するようにガス栓取付部(24)が底壁(20a)の裏面に取り付けられる態様となるから、ケーシング(20)の底壁(20a)からの通気は確実に遮断される。
ケーシング(20)は、床板(4)に形成されたガス栓取付用丸孔(40)内に落とし込み可能な上方開放の略円筒形の筒体であって、その周壁の相互に対向する両側壁に、図2に示すように、平面部(25a)(25a)が形成されている。これにより、ケーシング(40)の周壁は、平面部(25a)(25a)と、これらの間に位置する円弧状面部(25b)(25b)とから形成されていると共に、底壁(20a)に向かって縮径する片テーパ形状となるように、一方の円弧状面部(25b)は、断面円弧状の傾斜面部(27)となっている。
なお、ケーシング(20)の円弧状面部(25b)(25b)の上方開放端近傍域(28)(28)には傾斜面は形成されておらず、傾斜面部(27)は、この上方開放端近傍域(28)よりも下方に形成されている。
また、ケーシング(20)の上方開放端縁には、ガス栓取付用丸孔(40)の周辺に係止させるための略正方形状の外形を有する鍔部(21)が四方に張り出している。
この鍔部(21)のうち、平面部(25a)(25a)側に続く各位置には、後述する締付けネジ(16)を挿通させるためのネジ挿通孔(26)(26)がそれぞれ形成されている。
ネジ挿通孔(26)に挿通させる締付けネジ(16)のネジ軸には、それぞれ、図3に示すように、略L字状の添設金具(1)が具備させていると共にその下方にはナット金具(13)が螺合されている。締付けネジ(16)を締付けることにより、添設金具(1)はナット金具(13)によって押し上げられ、締付けネジ(16)の最終締付け状態にて、添設金具(1)と鍔部(21)とで、床板(4)は表裏から挟圧され、ケーシング(20)はガス栓取付用丸孔(40)内に落とし込んだ状態に固定される。
ガス栓取付用丸孔(40)は、ホールソーによって、床板(4)の所定位置に開口される。
上記したケーシング(20)の円弧状面部(25b)(25b)側の外径は、59.5mmに設定されており、これを収納させるガス栓取付用丸孔(40)は、通常、60mmの径のホールソーを用いて形成される。
このケーシング(20)に取り付けられているガス栓に、床下に配設されているガス配管(41)を接続させるには、床板(4)に開口させたガス栓取付用丸孔(40)から、ガス配管(41)を室内に引き出し、室内にて、配管継手(22)の配管接続筒部(22b)にガス配管(41)を接続させる。
そして、鍔部(21)に、締付けネジ(16)を挿通させると共にそのネジ軸に添設金具(1)を具備させると共にその下方にナット金具(13)を螺合させ、この状態で、ケーシング(20)をガス栓取付用丸孔(40)内にガス配管(41)と共に押し入れる。
ガス栓取付用丸孔(40)とケーシング(20)の円弧状面部(25b)(25b)側の外径との差は、0.5mmと、ごく僅かであるから、平面部(25a)(25a)とガス栓取付用丸孔(40)の円弧状周縁との間に生じる隙間内に、添設金具(1)付きの締付けネジ(16)を位置させると共に、図3のケーシング(20)の右側に示すように、締付けネジ(16)を両平面部(25a)(25a)側に揺動させる。そして、その姿勢が保持されるように、輪ゴム(14)をかけて、ケーシング(20)を、ガス配管(41)と共に、ガス栓取付用丸孔(40)内に落とし込む。
このとき、傾斜面部(27)を上方に向け、他方の円弧状面部(25b)を下方に向けた状態にケーシング(20)を傾斜させながらガス栓取付用丸孔(40)内に落とし込めば、ケーシング(20)はガス栓取付用丸孔(40)内に収納し易くなり、収納作業の作業性を向上させることができる。
収納完了状態においては、ケーシング(20)はガス栓取付用丸孔(40)内にちょうど収納された態様となり、ケーシング(20)はガス栓取付用丸孔(40)内でガタツクことはない。その後、上記した要領にて、ガス栓取付用丸孔(40)の周辺を鍔部(21)と添設金具(1)とで挟持させ締付けネジ(16)を締め付けて固定すれば良い。
しかしながら、上記したものよりもワンサイズ大きな径、例えば、65mmの径のホールソーを使用して、一回り大きな径のガス栓取付用丸孔(40)が形成されている場合では、 ケーシング(20)とガス栓取付用丸孔(40)との間に環状の隙間(S1)を生じさせてしまい、ガス栓取付用丸孔(40)の中心にケーシング(20)の中心が一致するようにケーシング(20)を位置決めすることが難しく、ケーシング(20)がガス栓取付用丸孔(40)内でガタついたり、位置ズレしたりする。
そこで、このような場合には、ケーシング(20)の上方開放端近傍域(28)に、ABS等の弾性樹脂からなる弾性リング(10)を外嵌させる。
弾性リング(10)は、ケーシング(20)の円弧状面部(25b)(25b)側の上方開放端近傍域(28)の外径より僅かに小径な内径を有し且つ一回り大径に形成されたガス栓取付用丸孔(40)の内径より僅かに小径な外径を有していることから、ケーシング(20)の上方開放端近傍域(28)に弾性変形させながら装着でき、円弧状面部(25b)(25b)側の上方開放端近傍域(28)の外周面と、ガス栓取付用丸孔(40)との間の環状の隙間(S1)に嵌入されることとなる。
また、弾性リング(10)の、ケーシング(20)の深さ方向の厚み(T)は、床板(4)の厚みよりも小さく設定されている。
ケーシング(20)の上方開放端近傍域(28)に弾性リング(10)を装着させる際には、弾性リング(10)を円弧状面部(25b)(25b)側に長く且つ平面部(25a)(25a)側に短い長円形状に弾性変形させれば、ケーシング(20)に外嵌させ易く、弾性リング(10)の内径は、円弧状面部(25b)(25b)側の上方開放端近傍域(28)の外径より僅かに小径に形成されているから、弾性リング(10)は弾性により強く外嵌することとなり、容易には脱落することはない。
また、図2に示すように、装着状態における弾性リング(10)とケーシング(20)の平面部(25a)(25a)との間の空間(S2)に、鍔部(21)のネジ挿通孔(26)が位置するように設定しておけば、締付けネジ(16)のネジ軸は、弾性リング(10)内である空間(S2)内に位置し、ケーシング(20)の平面部(25a)(25a)に沿った姿勢に保持される。言い換えれば、締付けネジ(16)は弾性リング(10)によってその揺動範囲が制限され、ケーシング(20)から離反する方向に大きく揺動することはなく、締付けネジ(16)の姿勢を保持するために輪ゴム(14)等を用いる必要はない。よって、添設金具(1)付きの締付けネジ(16)を具備させたケーシング(20)をガス栓取付用丸孔(40)内に落とし込む作業が一層容易となる。
弾性リング(10)付きのケーシング(20)を、ガス栓取付用丸孔(40)内に収納させると、弾性リング(10)は、ケーシング(20)の中心をガス栓取付用丸孔(40)の中心に合致させた状態でケーシング(20)をガス栓取付用丸孔(40)内に収納させる位置決め用のガイドとなり、ケーシング(20)の上方開放端近傍域(28)の外周面と、ガス栓取付用丸孔(40)の内周面との間に形成される環状の隙間(S1)内にちょうど嵌入されることとなる。
このように、環状の隙間(11)内に弾性リング(10)を介在させることにより、ガス栓取付用丸孔(40)内にて、ケーシング(20)が径方向にガタついたり、ズレたりすることなく安定した状態で収納されることとなる。
この収納状態にて、締付けネジ(16)を締付けると、添設金具(1)はナット金具(13)によって押し上げられ、締付けネジ(16)の最終締付け状態にて、添設金具(1)と鍔部(21)とで、床板(4)は表裏から挟圧されることとなり、ケーシング(20)はガス栓取付用丸孔(40)内に固定される。
このとき、弾性リング(10)の、ケーシング(20)の深さ方向の厚み(T)は、床板(4)の厚みよりも小さく設定されているから、添設金具(1)がナット金具(13)で押されて床板(4)に向かって移動する際に、弾性リング(10)が邪魔になることはない。
このように、ケーシング(20)は位置ズレすることなく、ガス栓取付用丸孔(40)内に収納されて固定されることとなるから、ガス栓取付用丸孔(40)内におけるケーシング(20)がガタついて不安定になることも、ケーシング(20)の鍔部(21)とガス栓取付用丸孔(40)との間に隙間を生じさせてしまい、該隙間から床下の冷気が室内に侵入し、室温を低下させる不都合もない。
その後、図1に示すように、ケーシング(20)内に、ソケットの着脱ユニット(15)を収容した後に、ケーシング(20)の鍔部(21)の表面を上方から全体的に包囲するように、化粧板(42)を床板(4)の表面に添設させて、埋設式ガス栓の床板(4)への取り付けが完了する。
この化粧板(42)の中央部には、着脱ユニット(15)の開閉蓋(15a)がちょうど露出する大きさの窓部(43)が開放している。
本発明の実施の形態に係る埋設式ガス栓では、通常よりもワンサイズ大きな径のホールソーで、ケーシング(20)よりも一回り大径なガス栓取付用丸孔(40)が形成されている場合でも、ケーシング(20)の周壁に弾性リング(10)を装着させることにより、弾性リング(10)がガイドとなって、ケーシング(20)をガス栓取付用丸孔(40)内にて、中心相互を確実に合わせた状態に容易に収納できその収納状態を保持したまま固定することができる。
言い換えれば、ケーシング(20)がガス栓取付用丸孔(40)内に偏った状態で固定されることがないから、鍔部(21)の周縁とガス栓取付用丸孔(40)の周縁との間に隙間が生じることはなく、当該隙間から、床板(4)の下方の冷気が室内に流れ込んで、室内の温度を低下させることも、前記隙間に小物等をケーシングの裏側へ落とす不都合はない。
なお、上記実施の形態では、床板埋設式のガス栓の取付構造について説明したが、壁板にでも同様に設置可能であることは言うまでもない。
(1) ・・・・・・・・添設金具
(10)・・・・・・・・弾性リング
(2) ・・・・・・・・ガス栓本体
(20)・・・・・・・・ケーシング
(21)・・・・・・・・鍔部
(S1)・・・・・・・・環状の隙間
(4) ・・・・・・・・床板
(40)・・・・・・・・ガス栓取付用丸孔

Claims (3)

  1. ガス栓本体が略円筒形状のケーシングに取り付けられ、
    前記ケーシングは、壁板又は床板に形成されたガス栓取付用丸孔内に落とし込み状態に収納されると共に、
    前記ケーシングの一方開放端から半径方向外側に向かって張り出させた鍔部を前記ガス栓取付用丸孔の周辺表面に係止させて固定させる埋設式ガス栓において、
    前記ケーシングの前記一方開放端近傍の周壁に密に外嵌可能で且つ取り外し自在な弾性リングが設けられ、
    前記弾性リングの外径は、前記ケーシングの外径よりも一回り大きく形成されたガス栓取付用丸孔の直径より僅かに小さく設定されており、
    前記ケーシングの周壁のうち、対向する両側壁に、相互に平行に位置する平面部が形成され、
    この平面部側に位置する前記鍔部の各位置に、締付けネジが挿通されるネジ挿通孔が形成され、
    前記締付けねじに、前記ガス栓取付用丸孔の周辺裏面に添設させる添設板が具備され、
    前記ネジ挿通孔に挿通させた状態の前記締付けネジのネジ軸は、前記弾性リングと前記平面部との間の空間内に位置するように設定されている埋設式ガス栓。
  2. 請求項1に記載の埋設式ガス栓において、前記ケーシングの周壁のうち、前記一方開放端近傍域を除いた範囲は、底壁に向かって縮径する片テーパ形状に形成されている埋設式ガス栓。
  3. 請求項1又は2に記載の埋設式ガス栓において、装着状態にある前記弾性リングの、前記ケーシングの深さ方向の厚みは、前記壁板又は床板の厚みよりも小さく設定されている埋設式ガス栓。
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