JP6410610B2 - 埋設式ガス栓の取付構造 - Google Patents
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Description
このものでは、図5及び図6に示すように、床板(4)に開けたガス栓取付用孔(40)から、床下に既設のガス配管(41)を室内へ引き出すと共に、これを、予めケーシング(30)内に固定させたガス栓本体(3)に接続し、その後、ガス配管(41)と共に、ガス栓本体(3)を収納させたケーシング(30)をガス栓取付用孔(40)内に落とし込んで、ガス栓取付用孔(40)の周辺の床板(4)に固定させる。
ケーシング(30)の上方開放端には、床板(4)の表面側からガス栓取付用孔(40)の周辺に係止させる鍔部(31)が張り出している。また、床面(4)の裏面側には添設板(32)が設けられている。これら鍔部(31)と添設板(32)とで床板(4)のガス栓取付用孔(40)の周辺を表裏から挟み込み、添設板(32)に螺合させた締付けネジ(36)で締付けることにより、床板(4)は、鍔部(31)と添設板(32)とによって表裏から挟圧されて、ケーシング(30)はガス栓取付用孔(40)内に取り付けられる。
前記ケーシングの開放端から半径方向外側に張り出す鍔部と、
前記鍔部を貫通し且つ前記ケーシングの周壁側へ揺動可能な締付けネジと、
前記ガス栓取付用孔周辺における壁板又は床板の裏面に当接させる添設板とを有し、
前記締付けネジを締め付けることにより、前記添設板と前記鍔部とで、壁板又は床板における前記ガス栓取付用孔の周辺を表裏から挟圧して前記ケーシングを固定する形式の埋設式ガス栓の取付構造』において、ケーシングの周壁に締付けネジや添設板を逃がすための逃がし孔等を設けることなく、ケーシングを締付けネジや添設板と共にガス栓取付用孔内に落とし込んで固定することができる埋設式ガス栓の取付構造を提供することを課題とする。
前記締付けネジのネジ軸はケーシングの深さよりも長く設定されていると共に、前記ネジ軸に、揺動金具を抜け止め状態に支持するナット金具が螺合接続され、
前記ナット金具が締付けネジのネジ軸の先端近傍に位置するとき、前記揺動金具は、ガイド板がケーシングの底壁の裏面に略平行に位置すると同時に添設板が底壁の周縁より外側にて前記ネジ軸の先端を向く姿勢に保持され、
前記締付けネジの締付け時に、前記揺動金具は90度回動させられて、ガイド板がケーシングの周壁に沿うと同時に添設板が鍔部の裏側に略平行に位置する姿勢となる』ことを特徴とする。
ネジ軸の長さはケーシングの深さよりも長く設定されているから、揺動金具をネジ軸の先端に位置させれば、ガイド板をケーシングの底壁のの裏面に略平行に位置させ且つ添設板をケーシングの底壁の周縁よりも外側にてネジ軸に沿ってその先端側へ向けた姿勢に保持することができる。そして、ガイド板よりもネジ軸の先端側にナット金具を螺合させれば、揺動金具は、上記姿勢で抜け止め状態に保持される。
この状態で、締付けネジをケーシング側へ揺動させれば、揺動金具のほぼ全体をケーシングの底壁の裏側に位置させることができ、この状態を維持しながら、ケーシングを、締付けネジ、揺動金具及びナット金具と共にガス栓取付用孔に挿入し、鍔部をその周辺の表面に添設させる。
ケーシングを略円筒状とすることで、壁板や床板に形成するガス栓取付用孔をホールソーを使って円形に形成することができるから、施工の作業性が良い。この円形のガス栓取付用孔にケーシングを挿入すると、ケーシングの対向する両側壁を構成する平面部と円形のガス栓取付用孔の周縁との間に、比較的広い隙間が生じる。この隙間に対応する鍔部にネジ挿通孔が形成されているから、これに挿通させる締付けネジを、揺動金具やナット金具と共に前記隙間内に位置させることができ、締付けネジを両平面部側に揺動させることにより、ケーシングのガス栓取付用孔への挿入が一層容易となる。
また、締付けネジを締付けて揺動金具を移動させる際に、ガイド板を平面部に沿わせることができるから、揺動金具をスムーズに且つ真っ直ぐに移動させることができる。
このものでは、締付けネジをケーシングの平面部側に揺動させると、ネジ軸の一部が凹溝に嵌入可能となるから、締付けネジを、凹溝の深さ分、大きく揺動させることができる。よって、ガイド板を、一層確実にケーシングの底壁の周縁より内側に納めることが可能となる。
また、締付けネジの締付けによって、ガイド板に設けた凸条をケーシングの両側壁に設けた凹溝内に嵌め込んで摺動させながら、揺動金具を鍔部側に移動させることができるので、添設板が壁板や床板の裏面に対して歪むことなくまっすぐに揺動金具を引き上げることができる。
仮保持具によって、締付けねじのケーシング側への傾斜姿勢を保持できるから、ガス栓取付用孔への挿入が一層容易となる。
このものでは、ケーシングの底壁に形成されるガス栓挿通孔からの通気を、ガス栓取付部によって遮断する構成としたから、ガス栓挿通孔から底壁の裏側の冷気や塵芥がケーシング内に侵入してくることはない。また、前記ガス栓本体と前記ガス栓挿通孔との隙間から小物等をケーシングの裏側へ落とす不都合もない。
また、ケーシングをガス栓取付用孔に挿入した後、締付けネジを締付けると、揺動金具は、ナット金具で押されることにより90度回動させられ、ガイド板がケーシングの周壁に沿い且つ添設板が壁板や床板に平行となる。そして、この姿勢のまま壁板や床板の裏面に向かって移動させることができ、締付けネジの最終締付け状態にて、添設板を壁板や床板の裏面に確実に添設させることができる。このように、ケーシングの取付作業が容易となり、施工性が向上する。
この実施の形態に採用するガス栓は、図1に示すように、下流端にソケット接続用のプラグ部(2a)が接続されていると共に、上流端に配管(41)が接続される配管接続筒部(2b)が形成されている略L字状のガス栓本体(2)からなり、ケーシング(20)の底壁(20a)には、ガス栓本体(2)の前記下流端側がちょうど挿通可能な大きさのガス栓挿通孔(22)が形成されている。
ガス栓本体(2)の前記下流端側の周面の所定位置には、図2に示すように、ネジ孔(24a)が各々形成されたガス栓取付部(24)が張り出していると共に、ネジ孔(24a)に対応するケーシング(20)の底壁(20a)の所定箇所には、ネジ挿通孔(図示せず)が形成されている。
この鍔部(21)のうち、平面部(25)(25)側に続く各位置には、ネジ挿通孔(26)(26)がそれぞれ形成されている。
なお、各平面部(25)の深さ方向に沿った中心線上には、締付けネジ(16)のネジ軸が嵌入可能な幅の凹溝(25a)が形成されている。
また、ガイド板(12)の、平面部(25)に接触する側の面には、凹溝(25a)に嵌入可能な凸条(12a)が突設されている(図4の点線で示す揺動金具(1)参照)。
なお、この姿勢が仮保持されるように、ガイド板(12)をケーシング(20)の底壁(20a)の裏面に接着テープで止めたり、図3の二点鎖線に示すように、揺動金具(1)の上方で締付けネジ(16)とケーシング(20)とに輪ゴム(14)をかけたりするとよい。この場合、接着テープや輪ゴム(14)が特定事項としての仮保持具として機能する。
なお、締付けネジ(16)の傾斜姿勢を仮保持するために装着させた輪ゴム(14)は、締付けネジ(16)の締付けによって揺動金具(1)と共に上昇していくため何ら問題は生じない。また、接着テープで仮保持させた場合でも、接着テープは揺動金具(1)が90度回動する際に簡単に剥がれるため何ら問題はない。
この化粧板(42)の中央部には、着脱ユニット(15)の開閉蓋(15a)がちょうど露出する大きさの窓部(43)が開放している。
なお、上記実施の形態では、床板埋設式のガス栓の取付構造について説明したが、壁板にでも同様に設置可能であることは言うまでもない。
(11)・・・・・・・・添設板
(12)・・・・・・・・ガイド板
(16)・・・・・・・・締付けネジ
(2) ・・・・・・・・ガス栓本体
(20)・・・・・・・・ケーシング
(20a) ・・・・・・・底壁
(21)・・・・・・・・鍔部
(4) ・・・・・・・・床板
(40)・・・・・・・・ガス栓取付用孔
Claims (5)
- ガス栓本体を収納した状態で、壁板又は床板に形成されたガス栓取付用孔内に落とし込むケーシングと、
前記ケーシングの開放端から半径方向外側に張り出す鍔部と、
前記鍔部を貫通し且つ前記ケーシングの周壁側へ揺動可能な締付けネジと、
前記ガス栓取付用孔周辺における壁板又は床板の裏面に当接させる添設板とを有し、
前記締付けネジを締め付けることにより、前記添設板と前記鍔部とで、壁板又は床板における前記ガス栓取付用孔の周辺を表裏から挟圧して前記ケーシングを固定する形式の埋設式ガス栓の取付構造において、
前記添設板の一辺から前記添設板に対して直角に且つ一体的にガイド板を延設させて断面略L字状の揺動金具が形成され、
前記締付けネジのネジ軸はケーシングの深さよりも長く設定されていると共に、前記ネジ軸に、揺動金具を抜け止め状態に支持するナット金具が螺合接続され、
前記ナット金具が締付けネジのネジ軸の先端近傍に位置するとき、前記揺動金具は、ガイド板がケーシングの底壁の裏面に略平行に位置すると同時に添設板が底壁の周縁より外側にて前記ネジ軸の先端を向く姿勢に保持され、
前記締付けネジの締付け時に、前記揺動金具は90度回動させられて、ガイド板がケーシングの周壁に沿うと同時に添設板が鍔部の裏側に略平行に位置する姿勢となる埋設式ガス栓の取付構造。 - 請求項1に記載の埋設式ガス栓の取付構造において、前記ケーシングは略円筒状に形成されると共に、その周壁のうち、対向する両側壁に、相互に平行に位置する平面部が形成され、この平面部側に位置する前記鍔部の各位置に前記締付けねじを挿通させるネジ挿通孔が形成されている埋設式ガス栓の取付構造。
- 請求項2に記載の埋設式ガス栓の取付構造において、前記ケーシングの深さ方向に沿った前記平面部の中心線上に、締付けネジのネジ軸が嵌入可能な凹溝が形成されると共に、前記ガイド板の前記平面部に沿う側の面に、前記凹溝に摺動可能に嵌り込む凸条が形成されている埋設式ガス栓の取付構造。
- 請求項1から3のいずれかに記載の埋設式ガス栓の取付構造において、前記締付けネジを、ケーシングの前記両側壁側へ揺動させた傾斜姿勢にて仮保持可能な仮保持具が設けられている埋設式ガス栓の取付構造。
- 請求項1から4のいずれかに記載の埋設式ガス栓の取付構造において、ケーシングの底壁にガス栓本体を挿通させるためのガス栓挿通孔が形成され、前記ガス栓本体を取り付けるためのガス栓取付部は、前記ガス栓本体と前記ガス栓挿通孔との隙間を閉塞するように、前記ケーシングの底壁に設けられる埋設式ガス栓の取付構造。
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JP2015001440A JP6410610B2 (ja) | 2015-01-07 | 2015-01-07 | 埋設式ガス栓の取付構造 |
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