JP4931790B2 - 埋設式ガス栓の取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、壁板の裏側に設置される埋設式埋設式ガス栓の取付構造に関する。
石膏ボード製の壁板の裏側に配設させる埋込み型のガス栓は、壁板を施工する前の段階で壁板の裏側の柱等に仮止め部材を介して仮止めされ、壁板を設置した後に、ガス栓の最終取付作業を行なっている。
このような埋め込み型のガス栓は、図5に示すように、中央に略矩形状の開口(20)が形成された矩形の裏取付枠(2a)の一側辺から調整板(2b)が後方へ延長形成された構成のL字状金属板(2)と、前記調整板(2b)に前後方向に摺動自在に係止される金属製のスライド板(21)とによって、ガス栓本体(4)が壁板(3)の裏側に仮止めされる構成であり、ガス栓本体(4)の背面には、スライド板(21)に取り付けるための取付板(41)が一体的に設けられている。
L字状金属板(2)は、壁板(3)が施工される前の柱(31)に調整板(2b)を木ネジ(N1)でネジ止めすることにより、裏取付枠(2a)が壁板(3)の裏面に沿う態様で固定される。
このように、柱(31)に取付けられたL字状金属板(2)に、スライド板(21)及び取付板(41)を介して、ガス栓本体(4)が前後方向に移動可能に仮止めされる。
その後、壁板(3)が施工され、裏取付枠(2a)の開口(20)対応する壁板(3)の所定個所に、開口(20)に沿った開口(30)を形成する。開口(30)の裏面に裏取付枠(2a)が接触するように調整板(2b)の位置を調整するとともに、スライド板(21)を調整板(2b)に対してスライドさせて、開口(30)からガス栓本体(4)を手前に引き寄せる。そして、操作ユニット(32)のネジ挿通筒(32a)を取付板(41)に設けたネジ孔に対応させて、壁板(3)の表側に添設させる表取付枠(33)の挿通孔から挿通させる取付ネジ(N2)で締め付ける。これにより、ガス栓本体(4)の取付板(41)は操作ユニット(32)を介して表取付枠(33)に固定され、その後、表取付枠(33)を、壁板(3)を介して裏取付枠(2a)にネジ止めすることにより、表取付枠(33)と裏取付枠(2a)とが前記開口(30)の周辺を表裏から挟圧する態様で固定され、これにより、ガス栓本体(4)は壁板(3)の裏側の所定位置に固定される。
そして、プレート枠(34)及び化粧板(35)を壁板(3)の表側に取付ければ、ガス栓の取付工事が終了する。
上記した従来の埋設式ガス栓では、化粧板(35)の窓(36)から、操作ユニット(32)の開閉扉(37)が露出し、開閉扉(37)を開いて、ガス栓本体(4)のプラグ部(42)にソケット(図示せず)を接続させることができる。しかしながら、開閉扉(37)を開放させると、壁板(3)内の空気が室内に流入し、逆に、室内の空気が壁板(3)内へ流出するため、高気密、高断熱住宅における断熱性能が阻害されてしまうといった不都合があった。
上記不都合を解消するために、特開2000−346247号公報に、ガス栓本体(4)とこれに接続される配管(40)を気密化カバー(5)で囲む構成のものが開示されている。
この気密カバー(5)は、全体に軟質合成樹脂によって形成されてあり、ガス栓全体(4)を囲むフード部(51)と、ガス栓本体(4)に接続される管継手(43)と配管(40)とを被覆する導入筒部(52)とから構成されている。
ガス栓本体(4)全体を気密カバー(5)で覆うことにより、操作ユニット(32)の開閉扉(37)を開放しても、壁板(3)内と室内との間における通気性が遮断され、高気密、高断熱住宅における断熱性能を保持することができる。
特開2000−346247号公報
しかしながら、上記従来の気密カバー(5)は、ある程度変形可能な軟質樹脂から構成されてはいるものの、フード部(51)の一側方に導入筒部(52)を突設させた形状の成型品であることから、これによって被覆できるガス栓本体(4)の配管(40)の方向や、柱(31)に対する壁板(3)の位置は決まってしまい、自由度は制限されてしまう。よって、作業現場で変更が生じた場合には、それに対応できないため、作業性が悪い。
又、導入筒部(52)の先端から導入させた後の配管(40)に、ガス栓本体(4)を接続させなければならないが、取付板(41)やスライド板(21)を接続させた状態のガス栓本体(4)を、開口(50)からフード部(51)内に入れにくく、作業性が悪いといった問題もある上に、L字状金属板(2)を柱(3)に固定する際に、気密カバー(5)が邪魔になるといった不都合もある。
さらに、壁板(3)の施工後においては、気密カバー(5)内に収容されたガス栓本体(4)は、配管(40)と共に、引き出しにくく、ガス栓のメンテナンス時や取替え時の作業性が悪く、面倒であるといった不都合もある。
本発明は、『壁板に設ける開口の周辺を表裏から挟圧することにより固定される表取付枠と裏取付枠とを介して、ガス栓本体を前記壁板内の所定位置に設置する埋設式ガス栓の取付構造』において、ガス栓本体に対する配管の方向や、ガス栓本体の取付位置等の設置条件に影響されることなく、壁板内と室内との流通性を確実に遮断して、室内の気密性、断熱性を確保できるようにすることを課題とする。
(1)上記課題を解決するための請求項1に係る発明の技術的手段は、『前記裏取付枠の表面に、接着表面を有するシールパッキンが添設され、
前記裏取付枠と前記ガス栓本体を同時に一端開放部から収容可能な薄肉軟質樹脂製の透明な袋体からなる気密カバーが設けられ、
前記シールパッキンの前記接着表面は前記気密カバーの内面所定位置に接着されると共に、前記裏取付枠の内周縁に添って前記袋体が切り取られることにより、前記気密カバーに窓部が形成され、
前記気密カバーの一端開放部は、前記ガス栓本体に接続されている配管の周囲に、締付部材によって、外周気密状態に締付けられて固定される』ことを特徴するものである。
上記技術的手段は次のように作用する。
裏取付枠としては、従来例で示したような、前記裏取付枠の一側辺から調整板を直角方向に延長させた構成のL字状金属板が採用可能であり、これを気密カバーの一端開放部から前記気密カバー内に収容し、裏取付枠の表面に添設されているシールパッキンの接着表面を前記気密カバーの内面の所定位置に貼着させる。そして、裏取付枠の内周縁に添って前記袋体を切り取る。これにより、前記気密カバーには、前記一端開放部の他に窓部が開放する態様となる。前記気密カバーは薄肉軟質樹脂製の透明な袋体であるから、シールパッキンの接着表面を前記気密カバーの内面の所定の位置に所定の向き(一端開放部が配管側に開放する向き)で確実に貼着させることができると共に、裏取付枠の内周縁に添って前記袋体を容易に切り取ることができる。
そして、前記調整板を、壁板が設置される前の柱等に、気密カバーを介して取り付けた後、配管を接続させたガス栓本体を、前記一端開放部から前記気密カバー内に収容し、前記一端開放部を、締付部材によって、配管の周囲に外周気密状態に締付ける。
その後、壁板を施工し、裏取付枠の内周縁に沿って、前記壁板に開口を形成し、前記開口の表面側に表取付枠を添設させると共に、ネジ止め等により表取付枠と裏取付枠で、壁板の前記開口周辺を表裏から挟圧すると、前記裏取付枠は、前記シールパッキン及び前記気密カバーを介して、前記壁板の裏側の前記開口周辺に外周気密状態に添設される態様で固定される。
ガス栓本体は、前記表取付枠及び裏取付枠を介して、壁板内の所定位置に固定されると共に、メンテナンス等の際には、壁板の施工後であっても、気密カバーを変形させながら壁板の開口から引き出すことが可能である。
尚、気密カバーを構成する袋体としては、ガス栓取付専用のものを用意する必要はなく、気密性があれば、梱包等に使用されているポリ袋等を採用することも可能である。又、前記締付部材としては、専用の結束バンドのほか、紐や接着テープ、ワイヤー等を使用してもよい。
(2)請求項2に係る発明のものは、請求項1の埋設式ガス栓の取付構造において、『前記気密カバーの外面の所定位置に、前記シールパッキンの貼着位置を位置決めする表示部が設けられていると共に、前記裏取付枠を、前記シールパッキンを介して前記表示部に貼着させた状態にて、前記気密カバーは裏返し可能である』ことを特徴とするもので、貼着位置に合わせて、裏取付枠のシールパッキンを気密カバーの外面に貼着させる。前記貼着位置は、裏取付枠にガス栓本体を対応させたときに、前記ガス栓本体に接続されている配管が、気密カバーの前記一端開放部側に延長する向きとなるように設定されている。シールパッキンを介して、裏取付枠を気密カバーの外面の所定位置に貼着させた状態にて、前記気密カバーを裏返す。これにより、裏取付枠が気密カバーの内面の所定位置に貼着された状態に収容される。あとは、請求項1の作用に記載したとおりに組み付けて、施工していけば良い。
(3)請求項3に係る発明のものは、請求項1又は2の埋設式ガス栓の取付構造において、『前記ガス栓本体のプラグ部の周囲に、前記プラグ部に接続させるソケットの外径よりも大きな範囲を囲む張り出し枠が設けられている』もので、裏取付枠及びガス栓本体が気密カバーで覆われる態様で、前記ガス栓本体を壁板内に設置した取付完了状態にて、室内の圧力が低いと、薄肉軟質樹脂からなる気密カバーが室内側へ引き寄せられるが、このとき、ガス栓本体のプラグ部の周囲に設けた張り出し枠に気密カバーが密着する態様となる。前記張り出し枠で囲まれる範囲は、ソケットの外径よりも大きく設定しているため、プラグ部の周囲には、ソケットが十分に接続可能な空間が形成された状態が維持される。
請求項1の発明は、上記構成であるから次の特有の効果を有する。
気密カバーは、薄肉軟質樹脂製の透明な袋体から構成されているから、気密カバーに収容されている裏取付枠やガス栓本体の位置や姿勢を外部から確認することができる。よって、裏取付枠やガス栓本体が、壁板内にてゆがんで設置される不都合はない上に、気密カバーに裏取付枠の内周縁に沿った窓部を容易に且つ正確に形成することができる。
又、気密カバーは変形自在であるから、裏取付枠や柱や壁板の構造等に応じて柔軟に変形させて対応させることができ、例えば、壁板内面に断熱材等が設けられている場合でも、これに沿わせることができる。よって、ガス栓本体の設置箇所の条件等にかかわらず、取り付け作業の作業性が向上する上に、壁板の裏面に対しては、シールパッキンの緩衝効果も相俟って、気密カバーの窓部の周囲を、確実に気密状態を保持した状態で添設させることができる。又、気密カバーの一端開放部も、配管の周囲へ外周気密状態に締付けて確実に閉塞することができるから、気密カバーによって、壁板内と室内との通気性は確実に遮断され、ガス栓本体のプラグ部にソケットを接続させる使用状態においても、室内の気密性、断熱性を確保することができる。
さらに、壁板施工後でも、壁板に設ける開口から、気密カバーを変形させながら、ガス栓を引き出すことができるから、ガス栓のメンテナンスや取替えを容易に行うことができる。
気密カバーを構成する前記袋体は、裏取付枠とガス栓が収容可能な大きさであれば、一般的なポリ袋を利用することができるから、きわめて安価であると共に、各種附属部品を梱包している梱包袋を利用すれば、ゴミを削減できる。又、気密性を高めるために二重三重とすることも可能であり、ガス栓本体に対する配管の方向や太さ等、作業現場であらゆる取り付け条件に対応させることができる。
前記気密カバーの一端開放部を配管に締付けて閉塞させるための締付部材は、紐や接着テープ、ワイヤー等、何でも採用することができるから、専用の結束バンドがなくても、作業現場で用意に調達することができる。
また、請求項2に係る発明によれば、袋体の外面に設けられた表示部に合わせて、シールパッキンを貼着させて、袋体を裏返すだけで、裏取付枠を気密カバー内の所定位置に確実に位置決めされた状態で貼着させることができるから、シールパッキンの貼着作業に失敗がなく、気密カバーの適切な位置に窓部を設けることができる上に、一端開放部を確実に配管の周囲に外周気密状態に締付けることができる。
また、請求項3に係る発明によれば、室内と気密カバー内の空気を連通させた状態にて、室内の気圧の関係で、薄肉軟質樹脂からなる気密カバーが室内側へ引き寄せられる現象が起こっても、前記気密カバーは張り出し枠に密着し、プラグ部に密着状態にまとわり付く不都合はないから、プラグ部にソケットを接続させる際に、気密カバーが邪魔になることがない。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態の埋設式ガス栓の分解斜視図である。
本発明の実施の形態のL字状金属板(2)は、従来から採用されているものと同様に、縦長長方形状の開口(20)が形成されている裏取付枠(2a)と、裏取付枠(2a)の一方の長辺から裏取付枠(2a)に対して直角に張り出している調整板(2b)とから構成されており、調整板(2b)には、柱(31)の所定位置にネジ止めする木ネジ(N1)を挿通させるための複数の横長の長孔(22)が形成されている。
本発明の実施の形態で採用するL字状金属板(2)の裏取付枠(2a)と調整板(2b)との間には、合成樹脂製のガス栓支持体(29)が固定されていると共に、裏取付枠(2a)の壁板(3)側の面(表面)に、表裏両面に接着面(11)を有するシールパッキン(10)が貼着されている。L字状金属板(2)に貼着させたシールパッキン(10)の前記表面側の接着面(11)には、不使用時には、剥離台紙が貼着されている。
ガス栓支持体(29)は、図2に示すように、複数の連結片(28)が薄肉部(27)を介して連結された構成であり、各薄肉部(27)を所定の方向及び所定の角度に屈曲させることにより、自由端側にある連結片(28a)に、ガス栓本体(4)の背面に装着されている前方に開放する略矩形状のケース(44)をネジ止めさせることにより、L字状金属板(2)にガス栓本体(4)が取り付けられ、ガス栓本体(4)は、裏取付枠(2a)側に前記ケース(44)が開放する姿勢で、前後左右の所定位置に移動させることができる。
ケース(44)の前方開放端の周縁には、ネジ孔が形成されているフランジ(45)(45)が2つずつ外方に向って張り出しており、ケース(44)の4つの前方開放端辺のいずれかに設けられている2つのフランジ(45)(45)を、前記連結片(28a)に固定ネジ(N3)(N3)でネジ止めすることにより、ガス栓本体(4)は、ガス栓支持体(29)を介して、L字状金属板(2)に一体的に結合される。
図1に示すガス栓では、ガス栓本体(4)の下方で管継手(43)を介して配管(4)が接続している。
尚、配管(40)の配設位置に応じてガス栓本体(4)の姿勢が決定され、このガス栓本体(4)の姿勢に応じて、ケース(44)の前記4つの前方開放端辺のうち、前記連結片(28a)に対応させる辺が決定され、ネジ止めされるフランジ(45)(45)が決定される。
このように、ガス栓支持体(29)にガス栓本体(4)を取り付けることにより、ガス栓本体(4)がガス栓支持体(29)を介してL字状金属板(2)と一体となるが、この実施の形態のガス栓では、ガス栓本体(4)とL字状金属板(2)とを同時に覆う気密カバー(1)が設けられている。
気密カバー(1)は、ガス栓本体(4)とL字状金属板(2)とを同時に収容可能な大きさの透明な軟質合成樹脂製の薄肉シートからなる袋体であり、その外面の所定位置には、図1に示すように、前記シールパッキン(10)の接着面(11)を貼着させる際の位置決め用の表示部(12)が表示されている。
尚、表示部(12)は必ずしも表示されていなければならないものではなく、気密カバー(1)を構成する袋体としては、ガス栓本体(4)とL字状金属板(2)とを同時に収容可能な大きさの一端開放の袋体であれば、例えば、各種附属部品を梱包しているポリ袋等を利用しても良い。
これらを気密カバー(1)内に収容するには、まず、図2の(A)に示すように、L字状金属板(2)の裏取付枠(2a)の表面側のシールパッキン(10)を、接着面(11)を介して、気密カバー(1)の外面の所定位置(表示部(12)が形成されている場合は、表示部(12)上)にしっかりと押し付けて貼着させる。貼着状態にて、気密カバー(1)の一端開放部(13)が、ガス栓本体(4)の配管(40)側に位置するように気密カバー(1)の向きは設定されている。
裏取付枠(2a)を気密カバー(1)の外面に貼着させた状態で、気密カバー(1)を、前記一端開放部(13)から裏返す。これにより、図2の(B)に示すように、裏取付枠(2a)が気密カバー(1)の内面の所定位置に貼着された状態のまま、L字状金属板(2)が気密カバー(1)内に位置する態様となる。この状態にて、裏取付枠(2a)の開口(20)に沿って、気密カバー(1)をカッターナイフ(26)等で切り取って、気密カバー(1)に、窓部(14)を形成する。気密カバー(1)は透明な軟質合成樹脂で形成されているから、裏取付枠(2a)の開口(20)に沿った窓部(14)を容易に且つ正確に設けることが出来る。
そして、図2の(C)に示すように、裏取付枠(2a)の開口(20)及び気密カバー(1)の窓部(14)から、調整板(2b)の長孔(22)に、木ネジ(N1)を差し入れると共に、壁板(3)が施工される前の柱(31)に、前記木ネジ(N1)を、気密カバー(1)を介してネジ込む。これにより、気密カバー(1)は、一端開放部(13)が下方に開放する態様で、L字状金属板(2)と共に柱(31)にネジ止めされる。
その後、前記気密カバー(1)の下方に開放している一端開放部(13)から、ガス栓本体(4)を気密カバー(1)内に差し入れて、上記した要領で、ガス栓支持体(29)の連結片(28a)にガス栓本体(4)の所定のフランジ(45)(45)を固定ネジ(N3)でねじ止めする。これにより、図3に示すように、気密カバー(1)内に、L字状金属板(2)と、L字状金属板(2)に固定されたガス栓本体(4)とが収容され、ガス栓本体(4)のプラグ部(42)が、裏取付枠(2a)の開口(20)及び気密カバー(1)の窓部(14)から露出可能となる。
気密カバー(1)は、薄肉軟質合成樹脂製の透明な袋体から構成されているから、気密カバー(1)内のL字状金属板(2)やガス栓本体(4)の位置や姿勢を外部から確認することができる。
尚、ガス栓本体(4)は、図4に示すように、予め配管(40)にケース(44)を介して接続されており、気密カバー(1)の一端開放部(13)は、配管(40)の外周面に集約されて、ガス配管接続用の結束バンド(47)で締め付けられる。これにより、気密カバー(1)は、下方において外周気密状態に固定される。
一端開放部(13)を締め付ける締付部材としては、専用の結束バンド(47)でなくても、作業現場にある紐や接着テープ、ワイヤー等を利用してもよい。
次に、壁板(3)を取り付け、L字状金属板(2)の開口(20)に沿って壁板(3)を切り欠いて開口(30)を形成し、開口(30)及び開口(20)から木ネジ(N1)を緩めて裏取付枠(2a)が壁板(3)の裏面に接触するようにL字状金属板(2)の位置を調整する。
開口(30)からガス栓本体(4)を手前に引き寄せると、ガス栓支持体(29)は、自動的に折り畳まれ、ガス栓本体(4)の前後方向及び、左右方向の位置決めが可能となる。
引き寄せたガス栓本体(4)に、図4に示すように、壁板(3)の表側に添設される表取付枠(33)から壁板(3)内へ突出している突出片(38)(39)の先端に、ガス栓本体(4)のケース(44)のフランジ(45)(45)の、ガス栓支持体(29)の連結片(28a)にネジ止めされていない他の部分を固定ネジ(N4)(N4)でネジ止めする。
突出片(38)(39)は、図1及び図4に示すように、表取付枠(33)の中央の矩形開口(33a)のコーナ部近傍からそれぞれ裏側へ突設されており、一方の対角に位置する一対の突出片(38)(38)は、他方の対角に位置する一対の突出片(39)(39)よりも長く設定されている。図4に示す取付構造では、長く突出する一対の突出片(38)(38)を、それに対向する左上と右下の各フランジ(45)(45)に対応させ、取付ネジ(N4)(N4)で固定している。
ガス栓本体(4)のケース(44)のフランジ(45)(45)を、長い突出片(38)(38)に接続させるか、短い突出片(38)(39)に接続させるかは、壁板(3)の厚さによって決定される。
又、表取付枠(33)に挿通させた長ネジ(N5)(N5)を、L字状金属板(2)の裏取付枠(2a)の所定位置に設けたネジ孔に螺合させることにより、表取付枠(33)と裏取付枠(2a)とが連結され、長ネジ(N5)(N5)を締め付けることにより、表取付枠(33)と裏取付枠(2a)とは、壁板(3)の開口(30)の周辺を表裏から挟圧する態様で、壁板(3)の表裏にそれぞれ添設固定される。ガス栓本体(4)は、ケース(44)のフランジ(45)(45)が表取付枠(33)の突出片(38)(39)に固定されることにより、壁板(3)の裏側の所定位置に位置決めされた状態に設置される。
後は、表取付枠(33)の表面に化粧板(35)を取り付ければ、ガス栓の取付工事が完了する。
化粧板(35)には、開閉蓋(15)が取り付けられてあり、プラグ部(42)にソケット(図示せず)を接続させる際には、前記開閉扉(15)を開放させる。開閉扉(15)を開放させると、壁板(3)に設けられている開口(30)を介して、室内と壁板(3)内とが連通するが、室内と連通するのは、L字状金属板(2)及びガス栓本体(4)を覆っている気密カバー(1)で囲まれた空間のみである。よって、開閉蓋(15)を開けても、壁板(3)内の空気が室内に流入したり、室内の空気が壁板(3)内へ流出したりして、高気密、高断熱住宅における断熱性能が阻害されてしまう不都合はない。
特に、壁板(3)の裏面と裏取付枠(2a)との間には、シールパッキン(10)を介在させていると共に、シールパッキン(10)と壁板(3)との間に介在させる気密カバー(1)は変形自在であるから、シールパッキン(10)が、壁板(3)の裏面の凹凸や気密カバー(1)のしわ等を吸収し、裏取付枠(2a)を、壁板(3)の裏面に、気密カバー(1)を介して密着させることができる。よって、気密カバー(1)の窓部(14)の周囲は、壁板(3)の開口(30)の裏面周囲に確実に密着させることができる。さらに、壁板(3)内に断熱材等が設けられている場合でも、気密カバー(1)をこれに沿うように柔軟に変形させることができ、作業性が良い。
気密カバー(1)の一端開放部(13)はガス栓本体(4)の配管(40)の周囲に密に締付けられて固定されているが、気密カバー(1)は変形自在な袋体であるから、一端開放部(13)を配管(40)に固定した状態でも、長ネジ(N5)及び固定ネジ(N4)を取り外すことにより、ガス栓本体(4)を開口(30)から室内に引き出すことができる。よって、壁板(3)を施工した後でも、ガス栓本体(4)のメンテナンスや取替作業等が容易に可能となる。
気密カバー(1)は、表示部(12)が表示されている専用の袋のほか、附属部品等が梱包されていたビニル袋を利用することができ、又、気密カバー(1)を配管(40)に縛る結束部材も作業現場にある紐や接着テープ、ワイヤー等を利用することができるから、安価に且つ現場で容易に調達できる上に、ゴミの削減にも貢献できる。さらに、気密カバー(1)として、袋体を二重、三重に設けることにより、気密性を一層向上させることができる。
又、開閉扉(15)を開放したときに、室内の気圧が壁板(3)内の気圧よりも低い場合、気密カバー(1)が室内側へ引き寄せられる現象が生じるが、引き寄せられた気密カバー(1)は、突出片(38)(39)に密着し、それ以上、プラグ部(42)に近づくことがない。このように、突出片(38)(39)が、請求項3で特定した張り出し枠として機能することとなり、気圧の差によって、気密カバー(1)が室内側へ引き寄せられても、ソケットのプラグ部(42)への接続の障害となることはない。
上記した実施の形態で採用した気密カバー(1)は、一端に開放する通常の薄肉軟質合成樹脂製の袋体を利用しているから、ガス栓本体(4)や配管(40)の位置に応じて、気密カバー(1)の向きを自由に設定して使用することができ、作業現場で変更が生じても柔軟に対応することができる。
尚、本発明の実施の携帯の気密カバー(1)は、電気コンセント付きのガス栓にも採用することができる。この場合、電気コンセントの電気配線を密に貫通させる孔を気密カバー(1)に別途設けておけばよい。
上記実施の形態では、壁板(3)内に固定されるガス栓の取付構造について説明したが、床面に設ける埋設式ガス栓に本発明の気密カバー(1)を採用しても良いことは言うまでもない。
本発明の実施の形態の埋設式ガス栓の取付構造の分解斜視図。 本発明の実施の形態の埋設式ガス栓の取付構造に採用したL字状金属板と気密カバーとの関係を示す説明図。 本発明の実施の形態の埋設式ガス栓の取付構造に採用した気密カバー内で、L字状金属板にガス栓本体を組み付けた状態を示す部分断面図。 本発明の実施の形態の埋設式ガス栓の取付構造の取付完了状態を示す部分縦断面図。 従来の埋設式ガス栓の取付構造を示す分解斜視図。
符号の説明
(1) ・・・・気密カバー
(10)・・・・シールパッキン
(11)・・・・ 接着面
(13)・・・・一端開放部
(14)・・・・窓部
(2a)・・・・裏取付枠
(3) ・・・・壁板
(30)・・・・開口
(33)・・・・表取付枠
(4) ・・・・ガス栓本体
(40)・・・・配管
(47)・・・・締付部材(結束バンド)

Claims (3)

  1. 壁板に設ける開口の周辺を表裏から挟圧することにより固定される表取付枠と裏取付枠とを介して、ガス栓本体を前記壁板内の所定位置に設置する埋設式ガス栓の取付構造において、
    前記裏取付枠の表面に、接着表面を有するシールパッキンが添設され、
    前記裏取付枠と前記ガス栓本体を同時に一端開放部から収容可能な薄肉軟質樹脂製の透明な袋体からなる気密カバーが設けられ、
    前記シールパッキンの前記接着表面は前記気密カバーの内面所定位置に接着されると共に、前記裏取付枠の内周縁に添って前記袋体が切り取られることにより、前記気密カバーに窓部が形成され、
    前記気密カバーの一端開放部は、前記ガス栓本体に接続されている配管の周囲に、締付部材によって、外周気密状態に締付けられて固定されることを特徴とする埋設式ガス栓の取付構造。
  2. 請求項1に記載の埋設式ガス栓の取付構造において、前記気密カバーの外面の所定位置に、前記シールパッキンの貼着位置を位置決めする表示部が設けられていると共に、前記裏取付枠を、前記シールパッキンを介して前記表示部に貼着させた状態にて、前記気密カバーは裏返し可能であることを特徴とする埋設式ガス栓の取付構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の埋設式ガス栓の取付構造において、前記ガス栓本体のプラグ部の周囲に、前記プラグ部に接続させるソケットの外径よりも大きな範囲を囲む張り出し枠が設けられていることを特徴とする埋設式ガス栓の取付構造。
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