JP2017113351A - 浴室部材の締結構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】浴槽パンを持つ仕様と持たない仕様とで共通化を図る締結構造を提供する。【解決手段】締結ボルト16に洗い場パン3に係止される第1締結部17と、エプロン4に係止される第2締結部18とが形成される。浴槽パン2には締結ボルト16が挿通される挿通孔を有する装着片31が形成される。締結ボルト16には浴槽パン2が介在される場合に装着片31の上面を押さえる鍔部32と鍔部32の下面側に配されて挿通孔に挿通可能に形成されるとともに、洗い場パン3側において浴槽パン2が載置される受け面から装着片31の略厚み分上方に鍔部32を位置させるスペーサ部29とが一体に形成される。【選択図】図3

Description

本発明は、浴室部材の締結構造に関するものである。
従来より、浴室内に設置される洗い場パンや浴槽パンといった防水用の浴室部材を接続する構造として、下記特許文献1が知られている。ここには、洗い場パンと浴槽パンとの接続を、締結ボルトを洗い場パンに取り付けられたナットにてねじ込むことによって行う構成が開示されている。
特開2005−68786号公報
ところで、浴槽には浴槽用エプロンパネル(単にエプロンという)が取付けられることが多く、逆に、浴槽パンを持たず洗い場パンに対してエプロンのみが締結される仕様もある。このような仕様のものと、浴槽パンを有し洗い場パンおよびエプロンの3つの浴室部材を一括して締結する仕様とがあり、適宜に選択して採用される。
しかし、通常、浴槽パンは高さ方向に関して洗い場パンとエプロンとの間に介在されるため、浴槽パンが介在する仕様と介在しない仕様とで洗い場パンに対するエプロンの締結高さ位置が変化することになる。このため、各仕様に応じて浴室部材の形状を変えるなど、共通した締結構造とすることができない、という問題があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、浴槽パンの有無に拘らず共通の締結構造とすることを目的とする。
本発明の浴室部材の締結構造は、洗い場パン、エプロン及びこれらの間に選択的に介在される浴槽パンの各浴室部材を、締結部材を介して締結する浴室部材の締結構造であって、
前記締結部材の下端側に形成され前記洗い場パンに係止される第1締結部と、
前記締結部材の上端側に形成され前記エプロンに対して係止される第2締結部と、
前記浴槽パンに形成され前記締結部材が挿通される挿通孔を有する装着片と、
前記締結部材において一体あるいは別体に設けられ、前記浴槽パンが介在される場合に前記装着片の上面を押さえる押さえ部と、
前記押さえ部の下面側に配されて前記挿通孔に挿通可能に形成されるとともに、
前記洗い場パン側において前記浴槽パンが載置される受け面から前記装着片の厚み分上方に前記押さえ部を位置させるスペーサ部と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、スペーサ部を設けたことで上下方向に浴槽パンを介在させるスペースを確保するようにしている。したがって、浴槽パンの有無に拘らず、締結部材に対する洗い場パン及びエプロンとの位置関係を一定にしたままこれらの締結を行うことができる。したがって、浴槽パンの有無によって浴室部材の構造に変更を要することなく共通構造にて各浴室部材の締結を行うことができる。
実施例1における洗い場パン、浴槽パン、エプロンの各浴室部材を示す斜視図 浴槽パンを持たない仕様において、洗い場パンとエプロンとが締結されている状態を示す断面図 浴槽パンを有する仕様において、洗い場パン、浴槽パン及びエロンが締結されている状態を示す断面図 クリップの斜視図 ナットを装着した状態のクリップと、締結ボルトを示す斜視図
本発明における好ましい実施の形態を説明する。
本発明において、前記各浴室部材が前記締結部材によって締結される部位は、上下方向に積み重ねられる一方、前記締結部材を、前記第1締結部及び前記第2締結部がねじによって形成されたボルトとし、前記押さえ部と前記スペーサ部とを前記締結部材に一体に形成するようにしてもよい。
このような構成によれば、各浴室部材をねじ構造によって確実に締結させることができるとともに、押さえ部とスペーサ部とが一体に形成されているため、部品点数の削減にも寄与する。
また、締結部材の下端部に軸部より小径の小径部が形成される構成としてもよい。
このような構成によれば、小径部が目印となって締結部材を上下逆向きに挿通してしまう事態を未然に回避することができる。
<実施例1>
実施例1に係る浴室は、浴槽1、浴槽パン2、洗い場パン3及びエプロン4といった各種の浴室部材を備えている。図1はこれらの分解図である。但し、浴槽パン2については、これを用いることなく他の浴室部材と締結される仕様(図2に示す仕様)と浴槽パン2を用いてこれら3つの浴室部材の全てを締結する仕様(図3に示す仕様)とがある。
まず、浴槽パン2が用いられない仕様について説明する(図1,2参照)。
洗い場パン3は、図示しない躯体床面から離した状態で水平に取り付けられている。図2に示すように、洗い場パン3の周縁には上向きに周壁5が起立して形成されている。周壁5のうち浴槽1と対向する部分の上端縁には全長に亘って外向きかつ水平に張り出し壁6が延出している。張り出し壁6の延出端縁には全長に亘ってほぼ下向きに垂下壁7が連続して形成されており、垂下壁7と周壁5との間には隙間が保有されている。垂下壁7の下端縁には保持壁8が全長に亘って外向き(浴槽1に接近する方向)かつ水平に張り出し形成されている。保持壁8の下面全体は面一に形成されているが、上面側は付け根側よりも厚肉となって付け根側との間で段差を持つ保持部9が形成されている。
保持部9において浴槽1と対向する側面には、下方へ向けて徐々に内向きに傾斜するテーパ面10が形成されている。保持部9には複数の貫通孔11が縦向きに形成されている。各貫通孔11は保持部9の長手方向に沿って一定ピッチで配されている。保持部9には、図2、図5に示すように、各貫通孔11に対応してナット付きクリップNCが複数個、装着されている。
クリップ12は、例えば合成樹脂製であり、図4に示すように、基板13と、基板13の一側縁から上記したテーパ面10の勾配に適合する勾配をもって斜めに立ち上がる側板14と、側板14の上端縁から基板13の上方に対向するように延出する天板15とを備えて構成されている。
天板15の中央部には締結ボルト16の第1締結部17が挿通される通し孔19が貫通して形成されている。また、天板15の先端縁には全長に亘って上部挟持片20が断面略V字状をなして形成されている。
一方、基板13における先端縁側の長さ方向中央部には、先端縁から奥方、つまり側板14に向けてU字状に延出しつつ貫通する溝部21が切欠き形成されている。前記した通し孔19の中心軸は溝部21の幅方向に関する中心線を通過するように設定されている。
基板13の上面(内面)において溝部21を長手方向に挟んだ両側にはフランジ付きナット22を奥方へ誘導して支持するためのナット支持面23が形成されている。
また、基板13の上面には溝部21およびナット支持面23の奥部を三方(奥方と幅方向両側方)から包囲するようにして当て止め部24が形成されている。当て止め部24は基板13の内面(上面)において垂直断面が逆L字状をなして形成されている。そして、その内側にフランジ付きナット22のフランジ部22Aの一部を圧入気味にして収容可能である。フランジ部22Aは当て止め部24内の底面及び天井面との間で挟み付けられ、上方へ外れ止めされた状態となっている。
当て止め部24のうち側板14の内面に沿って配置される部分の幅方向の中央部には、V字状の切欠き部25が形成されている。この切欠き部25のV字形状はフランジ付きナット22における六角形状をなすナット部22Bのうち隣接する2つの外側面に適合するような角度をもって形成されている。このことにより、フランジ付きナット22が当て止め部24に収容された状態では、六角形状をなすナット部22Bは当て止め部24から上方へ突出するとともに、切欠き部25の縁部及び当て止め部24のうち幅方向に平行に対向する部分の両側縁と、ナット部22Bにおける4つの連続する側面とが適合して面当たりするため、フランジ付きナット22は回り止めされた状態で収容されることになる。
基板13の先端縁には上記溝部21を幅方向に挟んで一対の下部挟持片26が設けられている。両下部挟持片26は洗い場パン3側へ向けて突設されている。両下部挟持片26は、上部挟持片20とは逆向きのV字状をなして形成されている。
クリップ12がほぼ自然状態にあるときの上部挟持片20と下部挟持片26との高さ方向の間隔は、保持部9の高さ寸法より狭く形成されている。ナット付きクリップNCが保持部9に装着されるときには、上下の挟持片20,26の高さ間隔を弾性的に押し広げつつ浴槽1側から押し嵌められる。そして、上部挟持片20が保持部9を通過した時点で、上部挟持片20が天板15と共に弾性復帰して保持部9と保持壁8との間の段差に引っ掛かり、これによってナット付きクリップNCが保持部9に対して抜け止めされた状態で装着される。このときには、保持部9の貫通孔11、クリップ12の通し孔19及びフランジ付きナット22のねじ孔(めねじ)とが同軸で連通するようクリップ12の取付け位置が調整される。
また、両下部挟持片26の幅方向の外縁部にはそれぞれ立壁26Aが互いに向き合うようにして突出して形成されている。両下部挟持片26の上面は、ナット付きクリップNCが保持部9に装着されるときに、保持部9の下面に摺接するようにして装着作業の円滑化が図られている。
締結ボルト16は、図5に示すように、中心軸線に沿って延びる軸部27を有しており、その一端(下端)に小径部28が同軸で突出している。小径部28はクリップ12の通し孔19に対する差し込みガイドの役割りを果たすと共に、締結ボルト16の上下を作業者に知らしめる役割りがある。
軸部27のほぼ中央部には、大径のスペーサ部29が一体に形成されている。このスペーサ部29は円盤状に形成され、後述する浴槽パン2の挿通孔30(長孔)に対し嵌合可能な外径に形成されている。スペーサ部29が挿通孔30に嵌め合わされた状態で、スペーサ部29は図2における左右方向および奥行方向(長孔の延びる方向)にクリアランスがある。また、スペーサ部29の厚みは浴槽パン2の装着片31の厚みとほぼ同じ寸法に設定されている。したがって、スペーサ部29は、浴槽パン2を持たない仕様のときにおいて、洗い場パン3、より具体的にはクリップ12の上面との間に浴槽パン2(装着31片)の組み込みスペースを予め確保しておく役割りを担う。
軸部27において、スペーサ部29の上面側には鍔部32(押さえ部)が連続して張り出し形成されている。鍔部32はスペーサ部29よりも大径に形成され、その下面には浴槽パン2の装着片31の上面を押圧可能な押さえ面32Aが形成されている。また、鍔部32の図示上面側には六角ナット部33が連続して形成されている。この六角ナット部33の最大外径はスペーサ部29の外径とほぼ等しい設定となっている。
また、軸部27においてスペーサ部29、鍔部32及び六角ナット部33を挟んだ一端側(小径部28側)にはおねじによって形成された第1締結部17が形成されており、他端側には同様におねじによって形成された第2締結部18が形成されている。第1締結部17は小径部28より上位側で所定長さ範囲に亘って形成され、第2締結部18は反対側の端部から第1締結部17とほぼ同じ長さ範囲に亘って形成されている。
エプロン4は浴槽1における洗い場に対向する側の側面に取り付けられる。図1に示すように、エプロン4には図示2つの作業用の窓孔36が並列して開口している。図2に示すように、エプロン4の下端側には洗い場側に向けて補強用のリブ37が突出形成されている。また、エプロン4の下端には浴槽1側へ向けて連結壁38がほぼ水平に延出している。図2に示すように、連結壁38の付け根部分は、エプロン4の締結時において洗い場パン3の張り出し壁6の上面に載置される仮置き部38Aとなっている。連結壁38において、仮置き部38Aより先端側は一段下がって締結部38Bが形成されている。締結部38Bには締結ボルト16の第2締結部18を遊挿可能な円形の挿入孔39が貫通している。挿入孔39は各締結ボルト16の配設位置に合わせて同ピッチで複数個所に配されている。各挿入孔39の孔径は第2締結部18の外径よりも十分に大径に形成され、エプロン4を締結する際の位置調整を可能にしている。
また、連結壁38の下面であって仮置き部38Aと締結部38Bとの境界部分には長手方向に沿って位置決め部38Cが垂下して形成されている。この位置決め部38Cは、エプロン4の締結に際して、洗い場パン3の垂下壁7と浴槽パン2における先端側の起立片35(装着片31)との間に差し込まれることで、洗い場パン3および浴槽パン2に対するエプロン4の図2等に示す左右方向に関する概略の位置決めを可能にする。
次に、浴槽パン2を持たない仕様における洗い場パン3とエプロン4との締結作業の一例を説明する。
まず、洗い場パン3を躯体床面から浮かした状態に据え付けするとともに、ナット付きクリップNCを洗い場パン3の保持部9に先付けしておく作業を行う。この作業はナット付きクリップNCを保持部9に対し浴槽1側から嵌め付けることによってなされる。このとき上下の挟持片20,26は拡開変形し、上部挟持片20が保持部9を通過して弾性復帰することによって、保持部9にナット付きクリップNCが保持される。この際には、保持部9の貫通孔11とクリップ12の通し孔19及びフランジ付きナット22のねじ孔がそれぞれ同軸上に位置されるよう、クリップ12の位置が調整される。
次に、締結ボルト16のねじ込みに先立って浴槽1の仮置き作業が行われる。締結ボルト16のねじ込み前にこの作業を行うのは、浴槽1の底面が締結ボルト16との干渉によって傷つられてしまわないようにするためである。
締結ボルト16は、小径部28側(第1締結部17側)を下端としてクリップ12の通し孔19、保持部9の貫通孔11へと差し込まれる。そして、六角ナット部33を回転操作してスペーサ部29の下端がクリップ12の天板15に当接するまで第1締結部17をフランジ付きナット22へねじ込む。かくして、締結ボルト16が洗い場パン3に保持される。
続いて、エプロン4の締結作業がなされる。この作業にあたり、まず締結ボルト16の上端からワッシャ40を嵌め入れ、締結ボルト16の六角ナット部33の上面に載せておく。その状態で、エプロン4の位置決め部38Cを洗い場パン3の垂下壁7と浴槽パン2の装着片31との間に差し込むことでエプロン4の概略の位置決めを行いつつ、第2締結部18の上端から挿入孔39を差し込み、仮置き部38Aを洗い場パン3の張り出し壁6の上面に載置するとともに、締結部38Bをワッシャ40の上面に載置する。
この後に、作業者は洗い場側からエプロン4の窓孔36を介して手にしたワッシャ42を第2締結部18に嵌め入れる。そして、袋ナット41のねじ込みを行えば洗い場パン3とエプロン4の締結作業が完了する。なお、エプロン4の上部側は浴槽1側へ取付けられる。
かくして、浴槽パン2を持たない仕様での洗い場パン3及びエプロン4の締結作業が完了する。
一方、図3に基づいて浴槽パン2を有する仕様での締結作業を説明すると、まずは洗い場パン3の保持部9に対し、前記した要領でナット付きクリップNCの保持がなされる。
そして、洗い場パン3が据え付けられている状態で、図示しない支持フレームに対して浴槽パン2の仮置きがなされる。浴槽パン2は、図1に示すように、底壁2Aとこの底壁2Aを三方から囲む3つの側壁2Bによって構成され、上方及び洗い場側に対向する側面はほぼ全面が開口している。
図3に示すように、浴槽パン2における開口側面の下縁には、ほぼ全長に亘って立ち上がり片34が形成されている。立ち上がり片34の上端部には洗い場側へ向けてほぼ水平に張り出す装着片31が形成されている。装着片31には長さ方向へ一定ピッチで複数の挿通孔30が貫通している。但し、挿通孔30は長手方向への長孔とされている。また、装着片31における長手方向の両側縁には全長に亘って一対の起立片35が対向して立ち上がり形成されている。
浴槽パン2が仮置きされた状態では、各挿通孔30が対応するクリップ12の通し孔19に連通するように調整された状態で装着片31がクリップ12の天板15の(受け面)に載置される。浴槽パン2が仮置きされた後に、浴槽パン2の上方に浴槽1がセットされる。
続いて、締結ボルト16の小径部28による誘い込みがなされつつ第1締結部17が浴槽パン2の挿通孔30、クリップ12の通し孔19および保持部9の貫通孔11へと差し込まれる。そして、締結ボルト16の六角ナット部33を回転操作することによって第1締結部17をフランジ付きナット22に対してねじ込む。この際には、スペーサ部29が浴槽パン2の挿通孔30に嵌まり込んでクリップ12の天板15の上面に当接するとともに、鍔部32の押さえ面32Aが浴槽パン2の装着片31の上面を押さえ付ける。つまり、スペーサ部29は浴槽パン2が載置される受け面である、クリップ12の天板15から装着片31の略厚み分上方に、押さえ部である鍔部32を位置させるのである。
こうして上記のねじ込み作業を全ての締結ボルト16に対して繰り返すことで、浴槽パン2と洗い場パン3との締結が完了する。
なお、この後にエプロン4の締結作業がなされるが、同作業は浴槽パン2を持たない仕様のときの作業と同じ要領でなされる。
以上のように、実施例1では締結ボルト16に設けられたスペーサ部29が、浴槽パン2を持たない仕様の際においても、浴槽パン2(装着片31)の組み付けスペースを確保するようにし、かつ浴槽パン2を持つ仕様の時には浴槽パンを押さえつける構造(鍔部32)を有している。したがって、浴槽パン2を持つ仕様と持たない仕様のいずれの仕様においても、洗い場パン3、エプロン4の形状及び位置関係を変更することなく、共通の構造で両仕様に対応することができる。
また、実施例1ではスペーサ部29及び浴槽パン2に対する押さえ部である鍔部32が締結ボルト16に一体に形成されているため、部品点数の削減に寄与するとともに、取扱い性にも優れる効果もある。
さらに、実施例1では洗い場パン3に対しフランジ付きナット22を予め保持しておくようにしているため、洗い場パン3に対するねじ込み作業を上方から行うことができ、しかも片手作業も可能になる、という効果も得られている。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では締結部材がボルトとナットによる場合を示したが、これに代えて樹脂製の締結部材であってもよい。そのような締結部材としては、例えば、長手方向の中央部に浴槽パン2に対する押さえ用のフランジが張り出し形成され、このフランジを境に下端側に洗い場パン3に対し抜け止め状態で弾性係止される第1締結部が形成され、上端側にエプロン4側が差し込まれて抜け止め状態で弾性係止される第2締結部が形成される形態のものが考えられる。
(2)上記実施例ではエプロンの締結のために袋ナット41,58を用いたが、通常のナットを用いてもよい。
(3)上記実施例1ではクリップを介してナットが保持されるようにしたが、保持部の下面にナットが溶接等によって固着される形態であってもよい。
(4)上記実施例1では、洗い場パンの保持部にクリップを介してナットを保持しておくようにしたが、クリップ及びナットを廃して保持部にねじ孔を形成するようにしてもよい。
(5)上記実施例1では、洗い場パン、浴槽パン及びエプロンの各締結部位の重ね合わせ方向を縦方向(上下方向)としたが、横方向(水平)に重ね合わせることも可能である。
2…浴槽パン
3…洗い場パン
4…エプロン
15…天板(受け面)
16,52…締結ボルト
17,50…第1締結部
18,51…第2締結部
29…スペーサ部
32…鍔部
32A…押さえ面(押さえ部)
53…第1ナット(ナット部が押さえ部となる)
53A…フランジ(受け面)
54…第2ナット
54A…フランジ(押さえ部)

Claims (3)

  1. 洗い場パン、エプロン及びこれらの間に選択的に介在される浴槽パンの各浴室部材を、締結部材を介して締結する浴室部材の締結構造であって、
    前記締結部材の下端側に形成され前記洗い場パンに係止される第1締結部と、
    前記締結部材の上端側に形成され前記エプロンに係止される第2締結部と、
    前記浴槽パンに形成され前記締結部材が挿通される挿通孔を有する装着片と、
    前記締結部材において一体あるいは別体に設けられ、前記浴槽パンが介在される場合に前記装着片の上面を押さえる押さえ部と、
    前記押さえ部の下面側に配されて前記挿通孔に挿通可能に形成されるとともに、前記洗い場パン側において前記浴槽パンが載置される受け面から前記装着片の略厚み分上方に前記押さえ部を位置させるスペーサ部と、
    を備えることを特徴とする浴室部材の締結構造。
  2. 前記各浴室部材が前記締結部材によって締結される部位は、上下方向に積み重ねられる一方、
    前記締結部材は、前記第1締結部及び前記第2締結部がねじによって形成されたボルトであり、前記押さえ部と前記スペーサ部は前記締結部材に一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の浴室部材の締結構造。
  3. 前記締結部材の下端部には軸部より小径の小径部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の浴室部材の締結構造。
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