JP2016098890A - パネル固定構造、パネル固定金具、回転金具、及び天板金具 - Google Patents

パネル固定構造、パネル固定金具、回転金具、及び天板金具 Download PDF

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達也 大林
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Abstract

【課題】リップ溝形鋼に取り付けられる回転金具の回転位置を安定させるパネル固定構造を提供する。【解決手段】パネル固定構造1のパネル固定金具10は、回転金具30と天板金具40を備える。回転金具30は板状部32と一対の側壁部38を備える。一対の側壁部38は、板状部32の両端部の夫々から下方に延びる。回転金具30は、板状部32の各第一端辺34がリップ溝形鋼20と平行になる姿勢で、リップ片26側からリップ溝形鋼20内部に挿入される。天板金具40は平板部42と一対の延設部48を備える。平板部42は、リップ溝形鋼20に載置され、太陽電池パネル3を支持する。一対の延設部48は、平板部42の両端部の夫々から下方に延びる。一対の延設部48は、隙間27を介してリップ溝形鋼20の内部に進入し、一対の側壁部38を挟んで互いに対向する。一対の延設部48は、回転金具30の貫通孔を中心とした回転を規制する。【選択図】図2

Description

本発明は、パネル固定構造、パネル固定金具、回転金具、及び天板金具に関する。
従来、リップ溝形鋼(所謂、シーチャンネル)に、接合対象物を固定する固定構造が知られている。例えば、特許文献1に開示の固定構造は、リップ溝形鋼と固定金具を備える。リップ溝形鋼は、互いに対向する一対の側面部と、一対の側面部の夫々の上端部に設けられた一対のリップ片を有する。固定金具は、第一接合部材及び第二接合部材を備える。第一接合部材は、リップ溝形鋼の内部で回転可能な回転金具である。第一接合部材は平板部を有する。平板部は略矩形状であり、リップ片の内表面に当接可能である。平板部の中央部には第一孔部が形成される。第一孔部は、平板部の下面に固定されたナットと同心である。平板部の四隅は、一対の第一角部及び一対の第二角部によって形成される。一対の第一角部は、第一孔部を挟んで互いに対向する。一対の第二角部は、第一孔部を挟んで互いに対向する。一対の第一角部の対向距離はリップ溝形鋼の形鋼内幅より短い一方、一対の第二角部の対向距離は形鋼内幅より長い。第二接合部材は、リップ片の外表面と当接可能、且つ接合対象物が設置可能な天板金具であり、平板部の第一孔部と対向する第二孔部を有する。
設置者は、第二孔部、第一孔部、及びナットの順にボルトを挿通した後、平板部の長手方向がリップ溝形鋼の長手方向と平行になる姿勢で、第一接合部材をリップ片側からリップ溝形鋼の内部に挿入する。設置者は、第二接合部材をリップ片の外表面に当接させ、ボルトを締め付ける。平板部は、第一孔部を中心に一方向に回転する。回転する一対の第一角部は、夫々、一対の側面部と当接しない。一対の第二角部が、夫々、一対の側面部と当接し、平板部の回転は規制される。平板部の回転が規制された後もボルトが締め付けられる。接合対象物が設置される固定金具は、リップ溝形鋼に取り付けられる。ここで、太陽電池パネル等のパネルが接合対象物として第二接合部材に設置される場合、固定金具は、リップ溝形鋼にパネルを固定するパネル固定金具として機能し、固定構造は、パネルを固定するパネル固定構造として機能する。
特開2013−113350号公報
しかし、上記パネル固定構造では、ボルトの締結が途中で中断された場合、回転金具としての第一接合部材が一方向とは反対の他方向に回転する可能性がある。
本発明の第一の目的は、リップ溝形鋼に取り付けられる回転金具の回転位置を安定させるパネル固定構造を提供することである。本発明の第二の目的は、リップ溝形鋼に取り付けられる場合に回転位置が安定するパネル固定金具、及び回転金具を提供することである。本発明の第三の目的は、リップ溝形鋼に取り付けられる回転金具の回転位置を安定させる天板金具を提供することである。
本発明の一態様に係るパネル固定構造は、溝底部と、前記溝底部の溝幅方向の両端部の夫々から立設する一対の溝壁部と、前記一対の溝壁部の夫々の先端部から互いに近接する方向に突出する一対のリップ片とを備えたリップ溝形鋼と、前記溝底部側から前記一対のリップ片の夫々に当接し、締結部材が挿通される貫通孔が前記一対のリップ片の間において形成された板状部と、前記板状部のうち長手方向と直交する方向の両端部から前記一対の溝壁部の立設する方向とは反対の第一方向に夫々延びる一対の側壁部とを備えた回転金具と、前記板状部とは反対側から前記一対のリップ片の夫々に当接し、前記締結部材が挿通される貫通口が形成され、さらにパネルを支持可能な平板部と、前記平板部の一端部と前記一端部とは反対側の他端部の夫々から前記第一方向に延び、前記一対のリップ片の間を介して前記リップ溝形鋼の内部に進入し、前記一対の側壁部を挟んで互いに対向する一対の延設部とを有し、前記平板部とは異なる位置で前記パネルを支持する支持金具が設置される天板金具とを備え、前記板状部は、前記長手方向の長さが、前記一対のリップ片の一方から他方に至る最短の距離である溝開口幅よりも長く、前記長手方向と直交する前記方向の長さが、前記溝開口幅よりも短い形状であり、前記回転金具の前記貫通孔を中心とした回転位置は、前記板状部の前記溝幅方向の長さが前記溝開口幅よりも短い第一回転位置と、前記板状部の前記溝幅方向の長さが前記溝開口幅よりも長い第二回転位置とに変位可能であり、前記一対の延設部の一方から他方に至る最短の距離は、前記第一回転位置にある前記板状部の、前記リップ溝形鋼の延設方向の長さよりも短いことを特徴とする。
上記態様によれば、設置者は、回転金具を第一回転位置に変位させて、一対のリップ片側からリップ溝形鋼の内部に挿入する。設置者は、リップ溝形鋼の内部に挿入した回転金具を、第二回転位置まで変位させる。設置者は、貫通孔及び貫通口に締結部材を挿通し、回転金具と天板金具を連結させる。板状部は溝底部側から一対のリップ片の夫々に当接し、平板部は板状部とは反対側から一対のリップ片の夫々に当接する。板状部と平板部は、一対のリップ片を挟み込む。これにより、回転金具及び天板金具はリップ溝形鋼に取り付けられる。この場合、一対の延設部は、一対のリップ片の間を介してリップ溝形鋼の内部まで延び、一対の側壁部を挟んで互いに対向する。設置者が平板部にパネルを支持させ、さらに天板金具に支持金具を設置すれば、パネルはリップ溝形鋼に固定される。ここで、回転金具及び天板金具がリップ溝形鋼に取り付けられる場合、設置者が、貫通孔及び貫通口に挿通した締結部材を回転させると、一対の延設部は、貫通口を中心とした回転を一対のリップ片によって規制される。また、一対の延設部の一方から他方に至る最短の距離は、第一回転位置にある板状部の、リップ溝形鋼の延設方向における長さよりも短いので、第二回転位置に変位した一対の側壁部は、貫通孔を中心とした回転を一対の延設部によって規制される。よって、設置者が締結部材を回転させる場合に、回転金具の回転は規制される。以上より、リップ溝形鋼に取り付けられる回転金具の回転位置を安定させるパネル固定構造を実現できる。
前記パネル固定構造において、前記天板金具は、前記一対の延設部の対向方向と直交する方向における前記平板部の両端部の夫々に設けられ、且つ前記平板部と平行な板状に形成された一対の載置部をさらに備えてもよい。この場合、板状に形成された一対の載置部が一対のリップ片に上方から当接することで、天板金具とリップ溝形鋼の接触面積は増大する。パネルが天板金具に設けられることで平板部に作用する荷重は、分散される。よって、パネル固定構造は安定してパネルを支持できる。
前記パネル固定構造は、前記一対の側壁部の間に配置されるインナー金具をさらに備え、前記インナー金具は、互いに対向する一対の対向壁部と、前記各対向壁部の、前記一対の溝壁部の立設する方向側の端部を互いに接続し、前記締結部材が挿通される孔部が形成され、前記溝底部側から前記板状部と当接する壁部と、前記一対の側壁部に当接することで、前記壁部の前記孔部を中心とした回転を規制する規制手段とを備え、前記貫通孔、前記貫通口、及び前記孔部は、ボルトが挿通されてもよい。この場合、設置者がボルトを孔部、貫通孔、及び貫通口に挿通し、さらにボルトにナットと挿通することで、回転金具及び天板金具はリップ溝形鋼に取り付けられる。ここで、設置者がボルトに挿通したナットを回転させる場合に、回転するボルトが一対の対向壁部と当接する場合であっても、規制手段は、孔部を中心とした壁部の回転を規制する。これにより、ボルトの回転は規制される。設置者は、ボルトに挿通したナットを回転させ易くなる。よって、設置者は、回転金具及び天板金具をリップ溝形鋼に容易に取り付けることができる。
前記パネル固定構造において、前記規制手段は、前記壁部の周端部のうち、前記孔部を挟んで互いに対向する二つの部位の夫々に形成する一対の規制部を備え、前記一対の規制部を互いに結ぶ直線距離は、前記一対の側壁部の一方から他方に至る最短の距離よりも長くてもよい。この場合、ボルトに挿通したナットを設置者が回転させることに伴い、ボルトが回転する場合であっても、一対の規制部が夫々一対の側壁部と当接し、壁部の回転は規制される。これにより、ボルトの回転は規制される。一対の規制部は、壁部の周端部の一部を形成する部位であるので、パネル固定構造は、簡易な機構で、ボルトの回転を規制できる。
前記パネル固定構造において、前記規制手段は、前記一対の対向壁部のうち、前記孔部の中心を通過する軸線を挟んで互いに対向する二つの部位の夫々に設けられ、且つ前記第一方向と平行な方向に延びる一対の接触部を備え、前記一対の接触部を互いに結ぶ直線距離は、前記一対の側壁部の一方から他方に至る最短の距離よりも長くてもよい。この場合、ボルトに挿通したナットを設置者が回転させることに伴い、ボルトが回転する場合であっても、一対の接触部が夫々一対の側壁部と当接し、壁部の回転は規制される。これにより、ボルトの回転は規制される。一対の接触部が、第一方向と平行に延びるので、各接触部と各側壁部の接触面積が増大する。よって、パネル固定構造はボルトの回転を安定して規制できる。
本発明の第二態様に係るパネル固定金具は、溝底部と、前記溝底部の溝幅方向の両端部の夫々から立設する一対の溝壁部と、前記一対の溝壁部の夫々の先端部から互いに近接する方向に突出する一対のリップ片とを備えたリップ溝形鋼に設けられ、パネルが固定されるパネル固定金具であって、前記溝底部側から前記一対のリップ片の夫々に当接し、締結部材が挿通される貫通孔が前記一対のリップ片の間において形成された板状部と、前記板状部のうち長手方向と直交する方向の両端部から前記一対の溝壁部の立設する方向とは反対の第一方向に夫々延びる一対の側壁部とを備えた回転金具と、前記板状部とは反対側から前記一対のリップ片の夫々に当接し、前記締結部材が挿通される貫通口が形成され、さらに前記パネルを支持可能な平板部と、前記平板部の一端部と前記一端部とは反対側の他端部の夫々から前記第一方向に延び、前記一対のリップ片の間を介して前記リップ溝形鋼の内部に進入し、前記一対の側壁部を挟んで互いに対向する一対の延設部とを有し、前記平板部とは異なる位置で前記パネルを支持する支持金具が設置される天板金具とを備え、前記板状部は、前記長手方向の長さが、前記一対のリップ片の一方から他方に至る最短の距離である溝開口幅よりも長く、前記長手方向と直交する前記方向の長さが、前記溝開口幅よりも短い形状であり、前記回転金具の前記貫通孔を中心とした回転位置は、前記板状部の前記溝幅方向の長さが前記溝開口幅よりも短い第一回転位置と、前記板状部の前記溝幅方向の長さが前記溝開口幅よりも長い第二回転位置とに変位可能であり、前記一対の延設部の一方から他方に至る最短の距離は、前記第一回転位置にある前記板状部の、前記リップ溝形鋼の延設方向の長さよりも短いことを特徴とする。上記態様によれば、リップ溝形鋼に取り付けられる場合に回転位置が安定するパネル固定金具を実現できる。
本発明の第三態様に係る回転金具は、溝底部と、前記溝底部の溝幅方向の両端部の夫々から立設する一対の溝壁部と、前記一対の溝壁部の夫々の先端部から互いに近接する方向に突出する一対のリップ片とを備えたリップ溝形鋼の内部に進入可能な回転金具であって、前記溝底部側から前記一対のリップ片の夫々に当接し、締結部材が挿通される貫通孔が前記一対のリップ片の間において形成された板状部と、前記板状部のうち長手方向と直交する方向の両端部から前記一対の溝壁部の立設する方向とは反対の第一方向に延びる一対の側壁部とを備え、前記板状部は、前記長手方向の長さが、前記一対のリップ片の一方から他方に至る最短の距離である溝開口幅よりも長く、前記長手方向と直交する前記方向の長さが、前記溝開口幅よりも短い形状であり、前記一対の側壁部は、夫々、前記板状部とは反対側から前記一対のリップ片の夫々に当接し、前記締結部材が挿通される貫通口が形成され、さらにパネルを支持可能な平板部と、前記平板部の一端部と前記一端部とは反対側の他端部の夫々から前記第一方向に延び、前記一対のリップ片の間を介して前記リップ溝形鋼の内部に進入する一対の延設部とを有し、前記平板部とは異なる位置で前記パネルを支持する支持金具が設置される天板金具の、前記一対の延設部の間に配置され、前記貫通孔を中心とした前記板状部の回転位置は、前記板状部の前記溝幅方向の長さが前記溝開口幅よりも短い第一回転位置と、前記板状部の前記溝幅方向の長さが前記溝開口幅よりも長い第二回転位置とに変位可能であり、前記第一回転位置にある前記板状部は、前記リップ溝形鋼の延設方向の長さが、前記一対の延設部の一方から他方に至る最短の距離よりも長い形状であることを特徴とする。上記態様によれば、リップ溝形鋼に取り付けられる場合に回転位置が安定する回転金具を実現できる。
本発明の第四態様に係る天板金具は、溝底部と、前記溝底部の溝幅方向の両端部の夫々から立設する一対の溝壁部と、前記一対の溝壁部の夫々の先端部から互いに近接する方向に突出する一対のリップ片とを備えたリップ溝形鋼に設けられる天板金具であって、前記溝底部とは反対側から前記一対のリップ片の夫々に当接し、締結部材が挿通される貫通口が前記一対のリップ片の間において形成され、さらにパネルを支持可能な平板部と、前記平板部の一端部と前記一端部とは反対側の他端部の夫々から前記一対の溝壁部の立設する方向とは反対の第二方向に延び、前記一対のリップ片の間を介して前記リップ溝形鋼の内部に進入可能な一対の延設部とを備え、前記平板部とは異なる位置で前記パネルを支持する支持金具が設置され、前記一対の延設部は、前記平板部とは反対側から前記一対のリップ片の夫々に当接し、前記締結部材が挿通される貫通孔が形成された板状部と、前記板状部のうち長手方向と直交する方向の両端部から前記第二方向に夫々延びる一対の側壁部とを備えた回転金具の、前記一対の側壁部の間を挟んで互いに対向し、前記板状部は、前記長手方向の長さが、前記一対のリップ片の一方から他方に至る最短の距離である溝開口幅よりも長く、前記長手方向と直交する前記方向の長さが、前記溝開口幅よりも短い形状であり、前記回転金具の前記貫通孔を中心とした回転位置は、前記板状部の前記溝幅方向の長さが前記溝開口幅よりも短い第一回転位置と、前記板状部の前記溝幅方向の長さが前記溝開口幅よりも長い第二回転位置とに変位可能であり、前記一対の延設部の一方から他方に至る最短の距離は、前記第一回転位置にある前記板状部の、前記リップ溝形鋼の延設方向の長さよりも短いことを特徴とする。上記態様によれば、リップ溝形鋼内部に取り付けられる回転金具の回転位置を安定させる天板金具を実現できる。
パネル固定構造1の斜視図である。 パネル固定構造1の分解斜視図である。 回転金具30及びインナー金具50の斜視図である。 回転金具30、インナー金具50、及びボルト94の分解斜視図である。 回転金具30が回転する流れを示す説明図である。 天板金具40及び回転金具30の斜視図である。 ボルト94の回転が規制される流れを下方からみた説明図である。 リップ溝形鋼20の延設方向の略中央部に取り付けられるパネル固定金具10の斜視図である。 第一変形例に係るパネル固定構造11の斜視図である。 第二変形例に係るパネル固定構造12の斜視図である。
以下、本発明の一実施形態であるパネル固定構造1を説明する。パネル固定構造1は、太陽電池パネル3を固定するための固定構造である。太陽電池パネル3は、パネルの一例である。パネル固定構造1は、リップ溝形鋼20とパネル固定金具10を備える。図1では、リップ溝形鋼20及びパネル固定金具10の使用状態を示す。リップ溝形鋼20は、例えば、家屋の屋根上に設置される。パネル固定金具10は、リップ溝形鋼20に取り付けられ、太陽電池パネル3が固定される。リップ溝形鋼20に取り付けられるパネル固定金具10には、パネル固定金具10とは反対側から太陽電池パネル3を挟み込む支持金具70が設置される。
図1を参照し、リップ溝形鋼20を説明する。リップ溝形鋼20は、溝底部22、一対の溝壁部24、及び一対のリップ片26を備える。溝底部22は略矩形状の板状である。溝底部22の長手方向はリップ溝形鋼20の延設方向であり、溝底部22の短手方向はリップ溝形鋼20の溝幅方向である。リップ溝形鋼20の延設方向は溝幅方向と直交する。一対の溝壁部24は、溝底部22の短手方向の両端部の夫々から直交して立設する。一対の溝壁部24は互いに対向する。本実施形態では、各溝壁部24が溝底部22から立設する方向が上方向であり、各溝壁部24が立設する方向とは反対の方向が下方向である。また、一対の溝壁部24の一方から他方に至る最短の距離(図1、図4で示すW1)を溝幅という。一対のリップ片26は、夫々、一対の溝壁部24の先端部から互いに近接する方向へ向けて突出する板状である。一対のリップ片26は溝底部22と対向する。以下、一対のリップ片26の一方から他方に至る最短の距離(図4、図7で示すW2)を溝開口幅という。溝開口幅は溝幅よりも小さい。
図2及び図3を参照し、パネル固定金具10を説明する。パネル固定金具10は、リップ溝形鋼20に沿って所定の間隔を空けて複数配置される。以下、リップ溝形鋼20の延設方向の一端部に取り付けられた状態のパネル固定金具10を例に説明する。尚、図3では、後述の天板金具40、支持金具70、平座金98、バネ座金97、及びナット96の図示を省略する(図4も同様)。
図2に示すように、パネル固定金具10は、回転金具30、天板金具40、及びインナー金具50を備える。回転金具30は、リップ溝形鋼20の内部に配置される金具であり、一対のリップ片26と下方向側から当接する。
図3に示すように、回転金具30は、板状部32及び一対の側壁部38を備える。板状部32は、溝底部22と対向する略平行四辺形状であり、一対のリップ片26の溝底部22側の表面である内表面26Aと当接する。板状部32は上下方向と直交して延びる。板状部32の中央部には、円形状の貫通孔33(図4参照)が形成される。貫通孔33は、平面視で一対のリップ片26の間に配置される。板状部32は、対角線距離がリップ溝形鋼20の溝幅と略等しい形状である。板状部32の対角線距離は、板状部32の貫通孔33を挟んで互いに対向する二つの角部を結ぶ直線距離(図4で示すD1)である。以下、板状部32の四つの角部のうち、鈍角の角部を形成する二つの角部を、一対の対向鈍角部32Aといい、鋭角の角部を形成する二つの角部を一対の対向鋭角部32Bという。
図4に示すように、板状部32は、一対の第一端辺34及び一対の第二端辺35を備える。一対の第一端辺34は、板状部32の長辺を形成し、互いに平行に延びる。各第一端辺34が延びる方向は、板状部32の長手方向であり、上下方向と直交する。各第一端辺34の長さ(図4で示すD2)は、リップ溝形鋼20の溝幅よりも長い。即ち、板状部32は、長手方向の長さが溝開口幅よりも長い形状である。一対の第二端辺35は、夫々、板状部32の短辺を形成し、互いに平行に延びる。各第二端辺35が延びる方向は、板状部32の短手方向であり、板状部32の長手方向と交差する。各第二端辺35の長さは溝開口幅よりも短い。以下、板状部32の延設方向のうち、板状部32の長手方向と直交する方向を直交方向という。板状部32の直交方向における長さ(図4で示すD3)は、第二端辺35よりも短い。即ち、板状部32は、直交方向における長さが溝開口幅よりも短い形状である。
一対の側壁部38は、夫々、板状部32の直交方向の両端部から、下方向に延びる。一対の側壁部38は板状部32の直交方向に互いに対向する。一対の側壁部38の夫々の下端部は、隙間を挟んで溝底部22と対向する。第一端辺34と平行な方向における各側壁部38の長さ(図4で示すD4)は、第一端辺34と同じ長さであり、リップ溝形鋼20の溝幅よりも長い。以下、一対の側壁部38のうち、一対の対向鈍角部32Aの下方にある夫々の部位を、一対の対向接触部38Aという。
回転金具30の貫通孔33を中心とした回転位置は、挿入回転位置(図4、図5(A)参照)と、取付回転位置(図5(B)参照)とに変位可能である。挿入回転位置は、板状部32の溝幅方向の長さが溝開口幅よりも短い回転位置であり、本実施形態では、各第一端辺34がリップ溝形鋼20の延設方向と平行になる回転位置である。板状部32の直交方向の長さが溝開口幅よりも短いので、挿入回転位置にある回転金具30は、一対のリップ片26の間に形成される隙間27を上下方向に通過可能である。取付回転位置は、板状部32の溝幅方向の長さが溝開口幅よりも長い回転位置であり、本実施形態では、各第二端辺35がリップ溝形鋼20の延設方向と平行となる回転位置である。取付回転位置にある回転金具30(図2参照)は、一対のリップ片26の夫々の内表面26Aに下方向側から当接可能である。
図2に示すように、天板金具40は、一対のリップ片26によって支持される金具である。天板金具40は、平板部42及び一対の延設部48を備える。平板部42は、略矩形状であり、回転金具30の板状部32と平行に延びる。平板部42は、板状部32の上方向側に配置される。リップ溝形鋼20の溝幅方向における平板部42の両端部には夫々、一対の載置部49が形成される。一対の載置部49は平板部42と一体的に形成される。即ち、載置部49は平板部42と平行な板状である。載置部49は、一対のリップ片26のうち、内表面26Aと対向する表面である外表面26Bに載置される。平板部42の中央部には、円形状の貫通口43が形成される。貫通口43は貫通孔33(図4参照)と対向する。
一対の延設部48は、リップ溝形鋼20の延設方向における平板部42の一端部42Aと、一端部42Aとは反対の他端部42Bから、平板部42から離間する下方向に延びる。一対の延設部48の下端部は、隙間を挟んで溝底部22と対向する。一対の延設部48は、隙間27を介してリップ溝形鋼20の内部に進入し、回転金具30の一対の側壁部38を挟んで互いに対向する。一対の延設部48の一方から他方に至る最短の距離(図7で示すL1)は、挿入回転位置にある板状部32の、リップ溝形鋼20の延設方向の長さよりも短い。以下、一対の延設部48の一方から他方に至る最短の距離を一対の延設部48の対向距離という。一対の延設部48の対向方向は、リップ溝形鋼20の延設方向と平行であり、溝幅方向と直交する。リップ溝形鋼20の溝幅方向における各延設部48の長さ(図7で示すL2)は、溝開口幅よりも僅かに短い。尚、一対の延設部48の下端部は、溝底部22と接触していてもよい。
図3に示すように、インナー金具50は、回転金具30の一対の側壁部38の間に配置され、板状部32の下面と当接する金具である。インナー金具50は、壁部52及び一対の対向壁部58を備える。壁部52は、略矩形形状であり、板状部32の下面と当接する。壁部52の中央部には、円形状の孔部53(図4参照)が形成される。孔部53は、平面視で一対のリップ片26の間に配置される。孔部53は、板状部32の貫通孔33と対向する。
壁部52の周端部のうち四つの角部には、夫々、規制部52Aが形成される。以下、四つの規制部52Aのうち、孔部53を挟んで互いに対向する二つの規制部52Aを、一対の規制部52Aという。壁部52には、一対の規制部52Aが二組形成される。一対の規制部52Aを互いに結ぶ直線距離は、一対の側壁部38の一方から他方に至る最短の距離(図7で示すL3)よりも長い(図7参照)。以下、一対の側壁部38の一方から他方に至る最短の距離を、一対に側壁部38の対向距離という。即ち、インナー金具50が孔部53を中心に回転する場合、二組ある一対の規制部52Aのうち少なくとも一組は、一対の側壁部38と当接可能である。
図4に示すように、一対の対向壁部58は、夫々、リップ溝形鋼20の延設方向における壁部52の両端部の夫々から下方に向けて延びる。一対の対向壁部58は、一対の側壁部38の間及び一対の溝壁部24の間で互いに対向し、板状部32の長手方向に沿って並ぶ。各対向壁部58は二つの接触部58Aを備える。
二つの接触部58Aは、夫々、一対の対向壁部58の対向方向と直交する方向における各対向壁部58の端部である。各接触部58Aは、上下方向に延びる。一対の対向壁部58には四つの接触部58Aが形成される。各接触部58Aは各規制部52Aの下方に位置する。以下、四つの接触部58Aのうち、軸線Pを挟んで互い対向する二つの接触部58Aを、一対の接触部58Aという。軸線Pは、孔部53の中心を通過して上下方向に延びる。一対の対向壁部58には、一対の接触部58Aが二組形成される。一対の接触部58Aを互いに結ぶ直線距離は、一対の側壁部38の対向距離よりも長い(図7参照)。即ち、インナー金具50が孔部53を中心に回転する場合、二組ある一対の接触部58Aのうち少なくとも一組は、一対の側壁部38と当接可能である。
図2を参照し、リップ溝形鋼20に取り付けられた状態の支持金具70を説明する。支持金具70は、天板金具40の平板部42に設置され、天板金具40との間で太陽電池パネル3を挟む金具である。支持金具70は設置部72を備える。設置部72は、平板部42と平行に延びる略矩形状の板状である。設置部72は、短手方向がリップ溝形鋼20の延設方向と平行になる姿勢で、平板部42に設置される。設置部72の中央部には、円形状のボルト孔73が形成される。ボルト孔73は、平板部42の貫通口43と対向する。
設置部72の短手方向の一端部には、立設部75が設けられる。立設部75は設置部72から上方に立設する。立設部75の上端部には、板状の支持部76が設けられる。支持部76は、リップ溝形鋼20に沿ってボルト孔73から離間する方向に、立設部75から突出する。支持部76は、太陽電池パネル3の上面を下方に向けて押圧する。
パネル固定金具10及び支持金具70は、ボルト94及びナット96によって、リップ溝形鋼20に取り付けられる。本実施形態のボルト94及びナット96は、夫々、JIS規格(JIS−B−1181,1182)で定められる「M8」の標準ボルト及び標準ナットある。
図3に示すように、締結部材であるボルト94は、頭部93及び軸部91を備える。頭部93は、上下方向に厚さを有する六角形形状であり、インナー金具50の一対の対向壁部58の間に配置される。頭部93は壁部52を板状部32に向けて押圧する。頭部93は、中心部を挟んで互いに対向する角部を結ぶ直線距離(対角線距離)が、一対の対向壁部58の一方から他方へ至る最短の距離(図7で示すL4)よりも長くなる形状である(図7参照)。即ち、ボルト94が回転する場合、頭部93は一対の対向壁部58と当接可能である。
図2に示すように、軸部91は、孔部53(図4参照)、貫通孔33(図4参照)、貫通口43、及びボルト孔73に挿通され、設置部72から上方に突出する。ナット96は軸部91に挿通され、バネ座金97及び平座金98を挟んで設置部72の上面を押圧する。バネ座金97及び平座金98は、ナット96と設置部72の間で上側から順に配置される。ナット96と設置部72の間に平座金98が設けられることで、ナット96が設置部72の上面を強固に押圧しても、設置部72は損傷しにくい。ナット96と設置部72の間にバネ座金97が設けられることで、ナット96は緩みにくい。
図2、図4〜図7を参照し、パネル固定金具10及び支持金具70をリップ溝形鋼20に取り付け、太陽電池パネル3をパネル固定金具10及び支持金具70に固定する方法を説明する。なお、図7では、リップ溝形鋼20、ボルト94、インナー金具50、回転金具30、及び天板金具40を模式的に図示する。
図4に示すように、設置者は、回転金具30の一対の側壁部38の間にインナー金具50を配置し、孔部53が貫通孔33と対向する位置で壁部52を板状部32に当接させる。この場合、設置者はインナー金具50の姿勢を、一対の対向壁部58が板状部32の長手方向に沿って並ぶ姿勢にする。
設置者は、ボルト94の軸部91を、孔部53及び貫通孔33の順に挿通する。設置者は、回転金具30を挿入回転位置に変位させ、インナー金具50及びボルト94と共に一対のリップ片26側から隙間27を介してリップ溝形鋼20の内部に挿入する。回転金具30、インナー金具50、及びボルト94は、リップ溝形鋼20の内部に配置される。
図5に示すように、設置者は、リップ溝形鋼20の内部に挿入した回転金具30を、インナー金具50及びボルト94と共に、回転させる。本実施形態では、回転金具30の回転方向は、板状部32の一対の対向鈍角部32Aが、一対の対向鋭角部32Bよりも先に一対の溝壁部24に当接する回転方向であり、例えば平面視で時計回り(図5(A)の矢印A方向)である。回転金具30は、挿入回転位置から取付回転位置へ向けて回転する(図5(B))。
ここで、板状部32の対角線距離がリップ溝形鋼20の溝幅と略等しい。従って、回転金具30が取付回転位置まで回転する前に、一対の対向鈍角部32Aと、一対の対向接触部38Aが、夫々、一対の溝壁部24と当接する。これにより、回転金具30は一旦停止する。設置者が更に強い力で、回転金具30を平面視で時計回りに付勢すると、回転金具30は、一対の対向鈍角部32Aと、一対の対向接触部38Aを夫々、一対の溝壁部24に対して摺動させながら再び回転する。一対の対向鈍角部32Aと、一対の対向接触部38Aは、一対の溝壁部24から離間する。回転金具30は一対の溝壁部24と接触しなくなるので、強い勢いで回転する。その後、板状部32の一対の第二端辺35が夫々一対の溝壁部24と当接し、回転金具30は取付回転位置にて停止する。強い勢いで回転する一対の第二端辺35が、一対の溝壁部24と当接する時に、音が発生する。設置者は、発生した音を聞くことで、回転金具30が取付回転位置まで回転したことを容易に認識できる。
設置者は、回転金具30を取付回転位置まで回転させた後、ボルト94、インナー金具50、及び回転金具30を溝底部22に載置する。ボルト94の軸部91は貫通孔33から上方に突出する。
図6に示すように、取付回転位置にある回転金具30が溝底部22に載置された状態で、設置者は、天板金具40の貫通口43に軸部91を挿通し、一対の載置部49を夫々一対のリップ片26に載置する。この場合、一対の延設部48は、隙間27を介してリップ溝形鋼20の内部に進入し、取付回転位置にある一対の側壁部38を挟んで互いに対向する。設置者は、リップ溝形鋼20の延設方向における、平板部42及び載置部49の夫々の一端部に、太陽電池パネル3の一端部を載置する(図1参照)。
図2に示すように、設置者は、支持金具70のボルト孔73に軸部91を挿通し、支持部76が太陽電池パネル3の上面に接触するように、設置部72を平板部42に載置する。軸部91は、ボルト孔73から上方に突出する。孔部53、貫通孔33、貫通口43、ボルト孔73、及び軸部91は互いに略同心となる。設置者は、平座金98及びバネ座金97を順に上側から軸部91に挿通した後、ナット96を軸部91に挿通する。設置者は、ナット96を平面視で時計回り方向に回転させながら下方に移動させる。
図7に示すように、ナット96の回転に伴って、ボルト94は底面視で反時計回りに回転する。回転するボルト94の頭部93が一対の対向壁部58と当接すると、ボルト94及びインナー金具50は軸部91を中心に一体的に回転する。インナー金具50の一対の規制部52A及び一対の接触部58Aが、夫々、一対の側壁部38と当接すると、ボルト94、インナー金具50、及び回転金具30は、軸部91を中心に一体的に回転する。回転金具30の一対の側壁部38が、夫々、天板金具40の一対の延設部48と当接した後、一対の延設部48が一対のリップ片26と当接する。これにより、ボルト94、インナー金具50、回転金具30、及び天板金具40の回転は、一対のリップ片26によって規制される。ボルト94、インナー金具50、回転金具30、及び天板金具40の、底面視反時計回りの回転が規制される。これにより、ボルト94の軸部91に挿通されたナット96を設置者が回転させると、ボルト94は回転せずナット96は回転する。よって、設置者は、回転させるナット96(図2参照)を軸部91に沿って容易に下降させることができる。なお、詳細な説明は省略するが、軸部91に挿通されたナット96を、設置者が平面視で反時計回り方向に逆転させる場合、ボルト94、インナー金具50、回転金具30、及び天板金具40は、底面視時計回り方向の回転が同様に規制される。
図2に示すように、設置者が、バネ座金97と当接する位置まで下降したナット96をさらに回転させると、ボルト94は、回転が規制された状態で上方に移動する。ボルト94は、頭部93がインナー金具50の壁部52と当接する位置まで上昇した後もさらに上昇し、壁部52が回転金具30の板状部32と当接した後もさらに上昇する。上昇する板状部32が一対のリップ片26の内表面26Aと当接した後、設置者がさらにナット96を回転させることで、ナット96及びボルト94は、パネル固定金具10及び支持金具70を上下方向から強固に挟み込む。詳細には、ナット96は支持金具70及び天板金具40を一対のリップ片26の外表面26Bに押圧し、頭部93はインナー金具50及び回転金具30を内表面26Aに押圧する。支持金具70がナット96によって押圧されることで、支持部76は、平板部42に載置される太陽電池パネル3の上面を押圧する。平板部42及び支持部76は、ボルト94及びナット96によって互いに連結し、太陽電池パネル3を挟み込んで支持する。これにより、パネル固定金具10及び支持金具70がリップ溝形鋼20の延設方向の一端部に取り付けられると同時に、太陽電池パネル3はパネル固定金具10及び支持金具70に固定される。
尚、パネル固定金具10及び支持金具70のリップ溝形鋼20への取付方法は上記方法に限定されない。図示しないが、設置者が例えば、パネル固定金具10及び支持金具70を、はじめにボルト94とナット96で仮組み状態にしてもよい。より詳細には、設置者は、孔部53、貫通孔33、貫通口43、及びボルト孔73の順に、ボルト94の軸部91を下方から挿通し、ナット96を軸部91の上端部に取り付ける。この場合、インナー金具50、回転金具30、天板金具40、及び支持金具70は、夫々、軸部91に沿って移動可能、且つ、軸部91を中心に回転可能な状態となる。設置者は、回転金具30及びインナー金具50を溝底部22に載置させ、回転金具30を挿入回転位置から取付回転位置まで回転させ、天板金具40を一対のリップ片26に載置し、さらに設置部72を平板部42に載置する。設置者は、一対のリップ片26に太陽電池パネル3を載置し、パネル固定金具10及び支持金具70を太陽電池パネル3へ向けてスライドさせる。設置者は、太陽電池パネル3を平板部42と支持部76との間に挟んだ後、ナット96を回転させて軸部91に沿って下降させる。これにより、パネル固定金具10及び支持金具70は、リップ溝形鋼20に取り付けられ、太陽電池パネル3は、パネル固定金具10に固定される。
図8に示すように、パネル固定金具10が、リップ溝形鋼20の延設方向の一端部に代えて延設方向の例えば中央部に取り付けられる場合、支持金具70に代えて支持金具170が使用される。支持金具70は、支持金具170と同様に天板金具40に設置される金具である。支持金具170は設置部72を備える。リップ溝形鋼20の延設方向における設置部72の両端部の夫々に、立設部75及び支持部76が設けられる。リップ溝形鋼20の延設方向に沿って設置部72の一方側及び他方側の夫々に配置される太陽電池パネル3の上面を、各支持部76は押圧する。これにより、パネル固定金具10及び支持金具70には、二つの太陽電池パネル3が固定される。支持金具170をリップ溝形鋼20に取り付ける方法と、二つの太陽電池パネル3をパネル固定金具10及び支持金具170に固定する方法の詳細は、説明の重複を避けるため省略する。
ここで、回転金具30、インナー金具50、及びボルト94が一対のリップ片26側からリップ溝形鋼20の内部に挿入できるので、回転金具30がリップ溝形鋼20の延設方向の一方側及び他方側からのみ挿入可能である場合と比べて、パネル固定金具10の取付けの自由度は向上する。即ち、リップ溝形鋼20の延設方向の例えば両端部の夫々にパネル固定金具10が取付けられた後であっても、設置者は別のパネル固定金具10をさらに取り付けることができる。また、設置者は、リップ溝形鋼20の延設方向の例えば中央部に取り付けられたパネル固定金具10を、リップ溝形鋼20の延設方向の一端部までスライドさせることなく、容易に取り外すこともできる。
以上説明したように、貫通口43を中心とした一対の延設部48の回転は、一対のリップ片26によって規制される。また、一対の延設部48の対向距離は、挿入回転位置にある板状部32の、リップ溝形鋼20の延設方向における長さよりも短い。従って、設置者がボルト94の軸部91に挿通したナット96を回転させる場合に、取付回転位置にある一対の側壁部38は、貫通孔33を中心とした回転が一対の延設部48によって規制される。さらに、よって、設置者がナット96を回転させる場合に、パネル固定金具10の回転金具30の回転は規制される。以上より、リップ溝形鋼20に取り付けられる場合に回転位置が安定するパネル固定構造1を実現できる。
また、一対の載置部49が夫々一対のリップ片26の外表面26Bに載置されることで、天板金具40とリップ溝形鋼20の接触面積が増大する。太陽電池パネル3が天板金具40に設けられることで平板部42に作用する荷重は分散される。よって、パネル固定構造1は安定して太陽電池パネル3を支持できる。
また、取付回転位置にある回転金具30が溝底部22に載置されている場合において、軸部91に挿通したナット96を設置者が回転させることで、頭部93が一対の対向壁部58と当接し、インナー金具50は回転する。一対の規制部52A及び一対の接触部58Aが夫々一対の側壁部38と当接することで、壁部52(インナー金具50)の回転は規制される。一対の側壁部38が一対の延設部48と当接し、さらに一対の延設部48が一対のリップ片26と当接することで、ボルト94、インナー金具50、回転金具30、及び天板金具40の夫々の回転は規制される。即ち、一対の規制部52A及び一対の接触部58Aは、壁部52(インナー金具50)の回転を規制することで、ボルト94の回転を規制する。よって、取付回転位置にある回転金具30が溝底部22に載置されている場合において、軸部91に挿通されたナット96を設置者が回転させると、ボルト94が回転せずにナット96のみが回転する。よって、設置者はパネル固定金具10をリップ溝形鋼20に容易に取り付けることができる。
また、ボルト94の回転を規制する一対の規制部52Aは、壁部52の周端部のうち、孔部53を挟んで互いに対向する部位である。よって、パネル固定構造1は、簡易な機構で、ボルト94の回転を規制できる。
また、ボルト94の回転を規制する一対の接触部58Aはが上下方向に延びるので、各接触部58Aと各側壁部38の接触面積は増大する。インナー金具50と回転金具30とが接触する場合において、インナー金具50及び回転金具30に作用する荷重は分散される。よって、パネル固定構造1はボルト94の回転を安定して規制できる。
なお、太陽電池パネル3は本発明の「パネル」の一例である。ボルト94は本発明の「締結部材」の一例である。下方向は、本発明の「第一方向」及び「第二方向」の一例である。上方向は、本発明の「第一方向とは反対方向」及び「第二方向とは反対方向」の一例である。挿入回転位置は、本発明の「第一回転位置」の一例である。取付回転位置は、本発明の「第二回転位置」の一例である。板状部32の直交方向は、本発明の「長手方向と直交する方向」の一例である。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。支持金具70は、支持部76を備えなくてもよい。この場合、立設部75及び太陽電池パネル3の側面部に設けられるネジ穴(図示略)にネジ(図示略)が締結されることで、支持金具70は、太陽電池パネル3を平板部42とは異なる位置で支持できる。
また、一対の載置部49は、平板部42と一体的に形成されていなくてもよく、平板部42と別体の部材であってもよい。一対の載置部49は、リップ溝形鋼20の溝幅方向における平板部42の両端部の夫々に形成されなくてもよく、例えばリップ溝形鋼20の延設方向及び溝幅方向と交差する方向における平板部42の両端部に形成されてもよい。
また、板状部32は、略矩形状でなくてもよく、例えば五角形等の多角形状であってもよいし、略円板状又は略楕円形状等であってもよい。同様に、平板部42及び壁部52は、夫々、略矩形状でなくてもよく、例えば五角形等の多角形状であってもよいし、略円板状又は略楕円形状等であってもよい。
また、回転金具30の挿入回転位置は、板状部32の溝幅方向における長さが溝開口幅よりも短い回転位置であればよく、例えば、各第一端辺34がリップ溝形鋼20の延設方向と交差して延びる回転位置であってもよい。また、回転金具30の取付回転位置は、板状部32の溝幅方向の長さが溝開口幅よりも長い回転位置であればよく、例えば、各第二端辺35がリップ溝形鋼20の延設方向と交差して延びる回転位置であってもよい。
また、インナー金具50の壁部52には、一対の規制部52Aが二組形成される代わりに、一組だけ形成されていてもよい。同様に、インナー金具50の一対の対向壁部58には、一対の接触部58Aが二組形成される代わりに、一組だけ形成されていてもよい。
また、インナー金具50は、一対の規制部52A及び一対の接触部58Aの両方を備えていなくてもよく、一対の規制部52A及び一対の接触部58Aの何れか一方を備えていてもよいし、何れをも備えていなくてもよい。以下、一対の規制部52Aを備えないパネル固定構造1の変形例を説明する。図9に示す第一変形例に係るパネル固定構造11は、リップ溝形鋼20とパネル固定金具110を備える。パネル固定金具110は、回転金具30に代えて回転金具130を備え、インナー金具50に代えてインナー金具150を備えることのみが、パネル固定金具10とは異なる。尚、図9では、天板金具40の図示を省略する(図10も同様)。
回転金具130は、一対の側壁部38に代えて一対の側壁部138を備える。各側壁部138の下端部には、リップ溝形鋼20の延設方向に並ぶ二つの切欠部138Aが形成される。各切欠部138Aは、各側壁部138の下端部が上方に向けて切り欠かれることで形成される。回転金具130に形成される四つの切欠部138Aは、軸線Qを挟んで互いに対向する二つの切欠部138Aが対をなす。軸線Qは、貫通孔33及び孔部53の夫々の中心を上下方向に通過する。回転金具130には、一対の切欠部138Aが二組形成される。尚、図9では、一対の側壁部138のうち、一方の側壁部138に形成される切欠部138Aのみを図示する。
インナー金具150は、壁部152及び一対の対向壁部158を備える。壁部152は、壁部52に比べて溝幅方向の長さが短い略矩形状の板状であり、中央部に孔部53を備える。一対の対向壁部158は、リップ溝形鋼20の延設方向における壁部152の両端部から夫々下方に延びる。各対向壁部158は、下部が上部よりも幅広な形状である。各対向壁部158の下部のうち、溝幅方向の両端部には、夫々接触部158Aが形成される。各接触部158Aは、上下方向に長さを有し、各切欠部138Aに下方から進入可能である。一対の対向壁部158には、接触部158Aが四つ形成される。四つの接触部158Aのうち、軸線Qを挟んで互いに対向する二つの接触部158Aを一対の接触部158Aという。一対の接触部58Aを互いに結ぶ直線距離は、一対の側壁部138の一方から他方に至る最短の距離よりも長い。
インナー金具150は、各切欠部138Aが各切欠部138Aに下方から進入することで、孔部53が貫通孔33と略同心となるように位置決めされる。インナー金具150が孔部53を中心に回転する場合、四つの接触部158Aのうち少なくとも一対の接触部158Aが、夫々に対応する切欠部138Aと当接する。即ち、取付回転位置にある回転金具130と、一対の側壁部138の間に配置されるインナー金具150が溝底部22に載置されている場合において、軸部91に挿通されたナット96を設置者が回転させると、一対の接触部158Aは、壁部152(インナー金具150)の回転を規制し、ボルト94の回転を規制する。よって、設置者はパネル固定金具110をリップ溝形鋼20に容易に取り付けることができる。
また、パネル固定金具10は、インナー金具50を備えなくてもよい。例えば、図10に示す第二変形例に係るパネル固定構造12は、リップ溝形鋼20とパネル固定金具210を備える。パネル固定金具210は、回転金具30に代えて回転金具230を備え、インナー金具50を備えないことのみが、パネル固定金具10とは異なる。回転金具230は、板状部232及び一対の側壁部38を備える。リップ溝形鋼20の延設方向及び溝幅方向における板状部232の長さは、夫々、板状部32と同じである。板状部232は、中央部に貫通孔133を備える。貫通孔133は、貫通孔33よりも大きい。回転金具230には、ボルト194が挿通可能である。ボルト194は、JIS規格で定められる「M12」の標準ボルトである。ボルト194の頭部193は一対の側壁部38の間に配置される。頭部193は、中心部を挟んで互いに対向する角部を結ぶ直線距離(対角線距離)が、一対の側壁部38の対向距離よりも長い形状である。取付回転位置にある回転金具230が溝底部22に載置されている場合において、ボルト194の軸部191に挿通されたナット(図示略)が回転されると、頭部193が一対の側壁部38と当接する。これにより、ボルト194の回転は規制される。従って、ボルト194は回転せず、ナット(図示略)のみが回転する。よって、設置者は、パネル固定金具210を容易にリップ溝形鋼20に取り付けることができる。
1,11,12 パネル固定構造
3 太陽電池パネル
10,110,210 パネル固定金具
30,130,230 回転金具
32,232 板状部
33,233 貫通孔
38,138 側壁部
40 天板金具
42 平板部
42A 一端部
42B 他端部
43 貫通口
48 延設部
49 載置部
50,150 インナー金具
52,152 壁部
52A 規制部
53 孔部
58,158 対向壁部
58A,158A 接触部
70,170 支持金具
94,194 ボルト
P,Q 軸線

Claims (8)

  1. 溝底部と、前記溝底部の溝幅方向の両端部の夫々から立設する一対の溝壁部と、前記一対の溝壁部の夫々の先端部から互いに近接する方向に突出する一対のリップ片とを備えたリップ溝形鋼と、
    前記溝底部側から前記一対のリップ片の夫々に当接し、締結部材が挿通される貫通孔が前記一対のリップ片の間において形成された板状部と、前記板状部のうち長手方向と直交する方向の両端部から前記一対の溝壁部の立設する方向とは反対の第一方向に夫々延びる一対の側壁部とを備えた回転金具と、
    前記板状部とは反対側から前記一対のリップ片の夫々に当接し、前記締結部材が挿通される貫通口が形成され、さらにパネルを支持可能な平板部と、前記平板部の一端部と前記一端部とは反対側の他端部の夫々から前記第一方向に延び、前記一対のリップ片の間を介して前記リップ溝形鋼の内部に進入し、前記一対の側壁部を挟んで互いに対向する一対の延設部とを有し、前記平板部とは異なる位置で前記パネルを支持する支持金具が設置される天板金具とを備え、
    前記板状部は、前記長手方向の長さが、前記一対のリップ片の一方から他方に至る最短の距離である溝開口幅よりも長く、前記長手方向と直交する前記方向の長さが、前記溝開口幅よりも短い形状であり、
    前記回転金具の前記貫通孔を中心とした回転位置は、前記板状部の前記溝幅方向の長さが前記溝開口幅よりも短い第一回転位置と、前記板状部の前記溝幅方向の長さが前記溝開口幅よりも長い第二回転位置とに変位可能であり、
    前記一対の延設部の一方から他方に至る最短の距離は、前記第一回転位置にある前記板状部の、前記リップ溝形鋼の延設方向の長さよりも短いことを特徴とするパネル固定構造。
  2. 前記天板金具は、前記一対の延設部の対向方向と直交する方向における前記平板部の両端部の夫々に設けられ、且つ前記平板部と平行な板状に形成された一対の載置部をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のパネル固定構造。
  3. 前記一対の側壁部の間に配置されるインナー金具をさらに備え、
    前記インナー金具は、
    互いに対向する一対の対向壁部と、
    前記各対向壁部の、前記一対の溝壁部の立設する方向側の端部を互いに接続し、前記締結部材が挿通される孔部が形成され、前記溝底部側から前記板状部と当接する壁部と、
    前記一対の側壁部に当接することで、前記壁部の前記孔部を中心とした回転を規制する規制手段とを備え、
    前記貫通孔、前記貫通口、及び前記孔部は、ボルトが挿通されることを特徴とする請求項1又は2に記載のパネル固定構造。
  4. 前記規制手段は、前記壁部の周端部のうち、前記孔部を挟んで互いに対向する二つの部位の夫々に形成する一対の規制部を備え、
    前記一対の規制部を互いに結ぶ直線距離は、前記一対の側壁部の一方から他方に至る最短の距離よりも長いことを特徴とする請求項3に記載のパネル固定構造。
  5. 前記規制手段は、前記一対の対向壁部のうち、前記孔部の中心を通過する軸線を挟んで互いに対向する二つの部位の夫々に設けられ、且つ前記第一方向と平行な方向に延びる一対の接触部を備え、
    前記一対の接触部を互いに結ぶ直線距離は、前記一対の側壁部の一方から他方に至る最短の距離よりも長いことを特徴とする請求項3又は4に記載のパネル固定構造。
  6. 溝底部と、前記溝底部の溝幅方向の両端部の夫々から立設する一対の溝壁部と、前記一対の溝壁部の夫々の先端部から互いに近接する方向に突出する一対のリップ片とを備えたリップ溝形鋼に設けられ、パネルが固定されるパネル固定金具であって、
    前記溝底部側から前記一対のリップ片の夫々に当接し、締結部材が挿通される貫通孔が前記一対のリップ片の間において形成された板状部と、前記板状部のうち長手方向と直交する方向の両端部から前記一対の溝壁部の立設する方向とは反対の第一方向に夫々延びる一対の側壁部とを備えた回転金具と、
    前記板状部とは反対側から前記一対のリップ片の夫々に当接し、前記締結部材が挿通される貫通口が形成され、さらに前記パネルを支持可能な平板部と、前記平板部の一端部と前記一端部とは反対側の他端部の夫々から前記第一方向に延び、前記一対のリップ片の間を介して前記リップ溝形鋼の内部に進入し、前記一対の側壁部を挟んで互いに対向する一対の延設部とを有し、前記平板部とは異なる位置で前記パネルを支持する支持金具が設置される天板金具とを備え、
    前記板状部は、前記長手方向の長さが、前記一対のリップ片の一方から他方に至る最短の距離である溝開口幅よりも長く、前記長手方向と直交する前記方向の長さが、前記溝開口幅よりも短い形状であり、
    前記回転金具の前記貫通孔を中心とした回転位置は、前記板状部の前記溝幅方向の長さが前記溝開口幅よりも短い第一回転位置と、前記板状部の前記溝幅方向の長さが前記溝開口幅よりも長い第二回転位置とに変位可能であり、
    前記一対の延設部の一方から他方に至る最短の距離は、前記第一回転位置にある前記板状部の、前記リップ溝形鋼の延設方向の長さよりも短いことを特徴とするパネル固定金具。
  7. 溝底部と、前記溝底部の溝幅方向の両端部の夫々から立設する一対の溝壁部と、前記一対の溝壁部の夫々の先端部から互いに近接する方向に突出する一対のリップ片とを備えたリップ溝形鋼の内部に進入可能な回転金具であって、
    前記溝底部側から前記一対のリップ片の夫々に当接し、締結部材が挿通される貫通孔が前記一対のリップ片の間において形成された板状部と、
    前記板状部のうち長手方向と直交する方向の両端部から前記一対の溝壁部の立設する方向とは反対の第一方向に延びる一対の側壁部とを備え、
    前記板状部は、前記長手方向の長さが、前記一対のリップ片の一方から他方に至る最短の距離である溝開口幅よりも長く、前記長手方向と直交する前記方向の長さが、前記溝開口幅よりも短い形状であり、
    前記一対の側壁部は、夫々、
    前記板状部とは反対側から前記一対のリップ片の夫々に当接し、前記締結部材が挿通される貫通口が形成され、さらにパネルを支持可能な平板部と、前記平板部の一端部と前記一端部とは反対側の他端部の夫々から前記第一方向に延び、前記一対のリップ片の間を介して前記リップ溝形鋼の内部に進入する一対の延設部とを有し、前記平板部とは異なる位置で前記パネルを支持する支持金具が設置される天板金具の、前記一対の延設部の間に配置され、
    前記貫通孔を中心とした前記板状部の回転位置は、前記板状部の前記溝幅方向の長さが前記溝開口幅よりも短い第一回転位置と、前記板状部の前記溝幅方向の長さが前記溝開口幅よりも長い第二回転位置とに変位可能であり、
    前記第一回転位置にある前記板状部は、前記リップ溝形鋼の延設方向の長さが、前記一対の延設部の一方から他方に至る最短の距離よりも長い形状であることを特徴とする回転金具。
  8. 溝底部と、前記溝底部の溝幅方向の両端部の夫々から立設する一対の溝壁部と、前記一対の溝壁部の夫々の先端部から互いに近接する方向に突出する一対のリップ片とを備えたリップ溝形鋼に設けられる天板金具であって、
    前記溝底部とは反対側から前記一対のリップ片の夫々に当接し、締結部材が挿通される貫通口が前記一対のリップ片の間において形成され、さらにパネルを支持可能な平板部と、
    前記平板部の一端部と前記一端部とは反対側の他端部の夫々から前記一対の溝壁部の立設する方向とは反対の第二方向に延び、前記一対のリップ片の間を介して前記リップ溝形鋼の内部に進入可能な一対の延設部とを備え、
    前記平板部とは異なる位置で前記パネルを支持する支持金具が設置され、
    前記一対の延設部は、
    前記平板部とは反対側から前記一対のリップ片の夫々に当接し、前記締結部材が挿通される貫通孔が形成された板状部と、前記板状部のうち長手方向と直交する方向の両端部から前記第二方向に夫々延びる一対の側壁部とを備えた回転金具の、前記一対の側壁部の間を挟んで互いに対向し、
    前記板状部は、前記長手方向の長さが、前記一対のリップ片の一方から他方に至る最短の距離である溝開口幅よりも長く、前記長手方向と直交する前記方向の長さが、前記溝開口幅よりも短い形状であり、
    前記回転金具の前記貫通孔を中心とした回転位置は、前記板状部の前記溝幅方向の長さが前記溝開口幅よりも短い第一回転位置と、前記板状部の前記溝幅方向の長さが前記溝開口幅よりも長い第二回転位置とに変位可能であり、
    前記一対の延設部の一方から他方に至る最短の距離は、前記第一回転位置にある前記板状部の、前記リップ溝形鋼の延設方向の長さよりも短いことを特徴とする天板金具。
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