JP6062757B2 - ユニットルームの防水パンに対し被取付物を取り付ける取付具、取付構造および取付方法 - Google Patents

ユニットルームの防水パンに対し被取付物を取り付ける取付具、取付構造および取付方法 Download PDF

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Description

本発明は、ユニットバス(システムバス)等のユニットルームにおいて、防水パンに壁パネル等の被取付物を取り付ける、ユニットルームの防水パンに対し被取付物を取り付ける取付具、取付構造および取付方法に関する。
従来、ユニットバスの防水パンに取付具および支柱等を介して壁パネル等を取り付ける取付構造としては、例えば特許文献1等に開示されているように、防水パンの上縁部に取付具をねじ止めし、さらにこの取付具に壁パネルを取り付けるものがあった。
また、ユニットバスの防水パンに取付具および支柱等を介して壁パネル等を取り付ける従来の取付構造の他の形式のものとしては、特許文献2に提案されているように、一対の取付具を用い、これらの取付具で防水パン(洗い場床)の上縁部を挟み込むものがあった。
特開平10−140634号公報 特開2008−121352号公報
特許文献1等のように防水パンの上縁部に取付具をねじ止めする従来技術においては、防水パンに雄ねじがねじ込まれて、防水パンに孔が明き、防水パンの強度を低下させる虞があるという問題があった。さらに、雄ねじのねじ込み部に湯水が到達する可能性がある構造の場合には、防水パンの防水性を低下させるという問題があった。
また、特許文献2のように一対の取付具を用い、これらの取付具で防水パンの上縁部を挟み込むものは、防水パンに雄ねじをねじ込まないので、防水パンの強度や防水性を低下させることはないが、取付作業が面倒で作業に時間が掛かり、作業性が悪いという問題があった。
これをさらに詳しく説明すると、近年においては、ユニットバス等のユニットルームによって構成される室の有効床面積をなるべく大きくするため、防水パンの外方にはなるべくスペースを生じさせないようにする傾向にある。そして、このように防水パンの外方になるべくスペースを生じさせない場合、防水パンに壁パネル等の被取付物を取り付ける際、防水パンの外側から取り付け作業を行うことは困難になる。したがって、特許文献2のように一対の取付具で防水パンの上縁部を挟み込む場合、取付作業の作業性が悪いという問題が生じていたのである。
さらに、特許文献2のように一対の取付具を用いる場合は、取付具の製造コストが高くなるという問題もあった。
本発明は、このような従来の事情に鑑みてなされたもので、本発明の目的の一つは、防水パンに対する被取付物の取付作業を、防水パンに穴を明けることなく、内側からの作業のみで、容易かつ迅速に行うことができる、ユニットルームの防水パンに対し被取付物を取り付ける取付具、取付構造および取付方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、取付具の製造コストを安価にすることができる、ユニットルームの防水パンに対し被取付物を取り付ける取付具、取付構造および取付方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、以下の説明から明らかになろう。
本発明によるユニットルームの防水パンに対する被取付物の取付具は、
ユニットルームの一部を構成する防水パンに被取付物を取り付けるユニットルームの防水パンに対する被取付物の取付具であって、前記防水パンは、外周に周壁部を有し、この周壁部は該周壁部の主たる部分をなす上方に立ち上がる周壁部主部と、この周壁部主部の上端部またはその付近から外側横方向に張り出す横方向張り出し部と、この横方向張り出し部の先端部またはその付近から上方に立ち上がる上縁立ち上がり部とを有している取付具において、
基板部と、
この基板部から横方向に突出する上側横方向突出部と、
前記上側横方向突出部の下方において、前記基板部から前記上側横方向突出部と大略同方向に突出する下側横方向突出部と、
前記上側横方向突出部に設けられたねじ穴と、
軸部の先端側を前記下側横方向突出部に向けて、前記ねじ穴に螺合される雄ねじとを有してなり、
前記上側横方向突出部と前記下側横方向突出部との間に前記防水パンの前記横方向張り出し部および前記上縁立ち上がり部が挿入され、前記雄ねじの軸部の先端と前記下側横方向突出部との間に前記防水パンの前記横方向張り出し部が挟まれ、前記雄ねじの軸部の外周と前記基板部との間に前記防水パンの前記上縁立ち上がり部が挟まれるようにすることにより、前記防水パンに取り付けられるようになっており、
前記被取付物を取り付けられることにより前記被取付物を前記防水パンに取り付けるものである。
また、本発明によるユニットルームの防水パンに対する被取付物の取付構造は、
ユニットルームの一部を構成する防水パンと、取付具と、この取付具を介して前記防水パンに取り付けられた被取付物とを有してなるユニットルームの防水パンに対する被取付物の取付構造において、
前記防水パンは、外周に周壁部を有し、この周壁部は該周壁部の主たる部分をなす上方に立ち上がる周壁部主部と、この周壁部主部の上端部またはその付近から外側横方向に張り出す横方向張り出し部と、この横方向張り出し部の先端部またはその付近から上方に立ち上がる上縁立ち上がり部とを有し、
前記取付具は、基板部と、この基板部から横方向に突出する上側横方向突出部と、前記上側横方向突出部の下方において、前記基板部から前記上側横方向突出部と大略同方向に突出する下側横方向突出部と、前記上側横方向突出部に設けられたねじ穴と、軸部の先端側を前記下側横方向突出部に向けて、前記ねじ穴に螺合された雄ねじとを有してなり、
前記上側横方向突出部と前記下側横方向突出部との間に前記防水パンの前記横方向張り出し部および前記上縁立ち上がり部が挿入され、前記雄ねじの軸部の先端と前記下側横方向突出部との間に前記防水パンの前記横方向張り出し部が挟まれ、前記雄ねじの軸部の外周と前記基板部との間に前記防水パンの前記上縁立ち上がり部が挟まれているものである。
さらに、本発明によるユニットルームの防水パンに対する被取付物の取付方法は、
ユニットルームの一部を構成する防水パンに取付具を介して被取付物を取り付けるユニットルームの防水パンに対する被取付物の取付方法において、
外周に周壁部を有し、この周壁部は該周壁部の主たる部分をなす上方に立ち上がる周壁部主部と、この周壁部主部の上端部またはその付近から外側横方向に張り出す横方向張り出し部と、この横方向張り出し部の先端部またはその付近から上方に立ち上がる上縁立ち上がり部とを有する前記防水パンを用意する段階と、
基板部と、この基板部から横方向に突出する上側横方向突出部と、前記上側横方向突出部の下方において、前記基板部から前記上側横方向突出部と大略同方向に突出する下側横方向突出部と、前記上側横方向突出部に設けられたねじ穴と、先端側を前記下側横方向突出部に向けて、前記ねじ穴に螺合される雄ねじとを有してなる前記取付具を用意する段階と、
前記雄ねじの軸部の先端を前記下側横方向突出部から大きく離すか、または前記雄ねじを前記ねじ穴から取り外した状態で、前記防水パンの前記横方向張り出し部および前記上縁立ち上がり部を前記上側横方向突出部と前記下側横方向突出部との間に挿入し、前記防水パンの前記上縁立ち上がり部を前記ねじ穴より前記基板部側に位置させる段階と、
前記ねじ穴に螺合された前記雄ねじを締め付け、前記雄ねじの軸部の先端と前記下側横方向突出部との間に前記防水パンの前記横方向張り出し部が挟まれ、前記雄ねじの軸部の外周と前記基板部との間に前記防水パンの前記上縁立ち上がり部が挟まれるようにする段階と、
前記被取付物を前記取付具に取り付ける段階とを有してなるものである。
本発明においては、防水パンに雄ねじをねじ込むことはないので、防水パンに穴を明けて防水パンの強度を低下させる虞がない。また、防水パンに対する取付具の取付箇所に湯水が到達する可能性がある構造の場合でも、防水パンの防水性を低下させることがない。
また、雄ねじの軸部の先端を下側横方向突出部から大きく離すか、または雄ねじをねじ穴に螺合していない状態で、防水パンの横方向張り出し部および上縁立ち上がり部を上側横方向突出部と下側横方向突出部との間に挿入し、防水パンの上縁立ち上がり部をねじ穴より基板部側に位置させた後、ねじ穴に螺合された雄ねじを締め付け、雄ねじの軸部の先端と下側横方向突出部との間に防水パンの横方向張り出し部が挟まれ、雄ねじの軸部と基板部との間に防水パンの上縁立ち上がり部が挟まれるようにするだけで、防水パンに取付具を取り付けることができるので、防水パンに対する被取付物の取付作業を、内側からの作業のみで、容易かつ迅速に行うことができる。
また、構成部品を少なくすることができるので、取付具の製造コストを安価にすることができる。
本発明のユニットルームの防水パンに対し被取付物を取り付ける取付具、取付構造および取付方法は、
(イ)防水パンに対する被取付物の取付作業を、防水パンに穴を明けることなく、内側からの作業のみで、容易かつ迅速に行うことができる、
(ロ)取付具の製造コストを安価にすることができる、
等の優れた効果を得られるものである。
本発明の一実施例における中間部用取付具を示す斜視図である。 前記中間部用取付具を示す正面図である。 前記中間部用取付具を示す左側面図である。 前記中間部用取付具を示す平面図である。 図2のV−V線における断面図である。 前記中間部用取付具を防水パンの上縁部の中間部に取り付ける過程を示す断面図である。 前記中間部用取付具を防水パンの上縁部の中間部に取り付けた状態を示す断面図である。 前記実施例におけるコーナー用取付具を示す斜視図である。 前記コーナー用取付具を示す正面図である。 前記コーナー用取付具を示す左側面図である。 前記コーナー用取付具を示す平面図である。 図11のXII−XII線における断面図である。 前記コーナー用取付具を防水パンの上縁部のコーナー部に取り付けた状態を示す平面図である。 図13のXIV−XIV線における断面図である。 前記中間部用取付具に支柱を取り付けた状態を示す平面図である(防水パンは図示を省略している)。 前記中間部用取付具に中間部用支柱を取り付けた状態を示す斜視図である(防水パンは図示を省略している)。 前記コーナー用取付具にコーナー用支柱を取り付けた状態を示す平面図である(防水パンは図示を省略している)。 前記実施例におけるユニットルームの防水パンに対する被取付物の取付構造を防水パンの中間部において示す平面図である。 図18のXIX−XIX線における断面図である。 前記実施例におけるユニットルームの防水パンに対する被取付物の取付構造を防水パンのコーナー部において示す平面図である。
以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。
図1〜20は本発明の一実施例を示している。本実施例は、本発明をシステムバスの防水パン(特に本実施例では、洗い場部の床部を構成する洗い場パン)に対する壁パネルの取付方法、取付構造および取付具に適用した例である。
まず、図14および19により、本実施例における防水パン1を説明すると、防水パン1は、FRPからなり、該防水パン1の全外周を取り囲む周壁部2を有している。この周壁部2は、該周壁部2の主たる部分をなす上方に立ち上がる周壁部主部2aと、この周壁部主部2aの全周に渡って該周壁部主部2aの上端部から外側横方向に張り出す横方向張り出し部2bと、この横方向張り出し部2bの全周に渡って該横方向張り出し部2bの先端部から上方に立ち上がる上縁立ち上がり部2cとを一体的に有している。
図1〜5は、本実施例における中間部用取付具3を示している(ただし、後述する雄ねじ11は示されていない)。この中間部用取付具3は、防水パン1の上縁部のうちのコーナー部以外の中間部に取り付けられるものであり、メッキ鋼板、ステンレス鋼板等の1枚の金属板からプレス加工された基板部4、上側横方向突出部5、下側横方向突出部6および周壁部主部当接部7を一体的に有している。
前記基板部4は平板状で大略矩形状をなしている。前記上側横方向突出部5も大略矩形状をなしていて、基板部4の中央部を切り起こすことにより形成されており、基板部4から横方向に突出している。なお、この上側横方向突出部5は、基板部4に対しほぼ直角をなしているが、完全に直角ではなく、基板部4が鉛直方向とされたとき、基板部4から僅かに斜め上方に突出することとなる角度に屈曲されている。前記基板部4のうちの上側横方向突出部5が切り起こされることにより穴として後に残った切り起こし跡8より上方の部分にはタッピンねじ下穴9が設けられている。前記上側横方向突出部5にはバーリング加工されたねじ穴10(雌ねじを設けられた穴)が設けられている。このねじ穴10には雄ねじ11がその軸部11aの先端側を下側横方向突出部6に向けて螺合される。
前記下側横方向突出部6は、前記金属板のうちの基板部4の下端に隣接する部分を該基板部4に対し直角に屈曲してなる。これにより、前記下側横方向突出部6は、上側横方向突出部5の下方において、基板部4から上側横方向突出部5と大略同方向に突出している。前記周壁部主部当接部7は、前記金属板のうちの下側横方向突出部6の先端に隣接する部分を該下側横方向突出部6に対し大略直角に屈曲してなり、基板部4と大略平行方向に延びている。より詳しく言うと、下側横方向突出部6と周壁部主部当接部7との間の角度は、防水パン1の周壁部主部2aの傾きに対応させて90度より僅かに大きい角度とされている。
次に、図6および7により、防水パン1に対するこの中間部用取付具3の取付方法を説明する。
まず、図6のように、ねじ穴10に対し雄ねじ11を浅く螺合した状態とすることにより、雄ねじ11の軸部11aの先端を下側横方向突出部6から大きく離間させた状態で、横方向張り出し部2bおよび上縁立ち上がり部2cが上側横方向突出部5と下側横方向突出部6との間に挿入されるように作業者が中間部用取付具3を摘んで動かし、さらに図7のように上縁立ち上がり部2cがねじ穴10より基板部4側に位置されるまで深く挿入されるようにする。
次に、雄ねじ11を締め付け、雄ねじ11の軸部11aの先端と下側横方向突出部6との間に横方向張り出し部2bが挟まれ、雄ねじ11の軸部11aの外周と基板部4との間に上縁立ち上がり部2cが挟まれるようにする。これにより、中間部用取付具3が防水パン1に取り付けられる。
なお、この取付状態において、基板部4が防水パン1の上縁立ち上がり部2cの外面に接触するとともに、雄ねじ11の軸部11aの外周が防水パン1の上縁立ち上がり部2cの内面に接触した状態となるようにすることが好ましい。それにより、防水パン1に対し中間部用取付具3、ひいては後述する被取付物(中間部用支柱12および壁パネル13)を横方向にガタを生じることなく、取り付けることができる。また、雄ねじ11の軸部11aの外周が防水パン1の上縁立ち上がり部2cの内面に接触することにより、雄ねじ11が緩み方向に回転してしまうのを防止できる。
なお、中間部用取付具3を防水パン1に取り付ける際、雄ねじ11をねじ穴10に螺合していない状態で、横方向張り出し部2bおよび上縁立ち上がり部2cを上側横方向突出部5と下側横方向突出部6との間に挿入し、しかる後にねじ穴10に雄ねじ11を螺合してもよいが、前述のようにあらかじめねじ穴10に雄ねじ11を螺合しておいた方が、さらに作業性がよくなる。
図8〜12は、本実施例におけるコーナー用取付具14を示している(ただし、雄ねじ11は示されていない)。このコーナー用取付具14は、防水パン1の上縁部のうちのコーナー部に取り付けられるものであり、中間部用取付具3の場合と同様にメッキ鋼板、ステンレス鋼板等の1枚の金属板から一体的にプレス加工されてなるが、基板部4、上側横方向突出部5、下側横方向突出部6および周壁部主部当接部7の組み合わせを2組有しており、各組の基板部4、上側横方向突出部5、下側横方向突出部6および周壁部主部当接部7は互いに直角をなす方向に設けられている。各組毎における基板部4、上側横方向突出部5、下側横方向突出部6および周壁部主部当接部7の位置関係は、中間部用取付具3の場合と同様である。また、中間部用取付具3の場合と同様に、各組の基板部4にはタッピンねじ下穴9が、上側横方向突出部5にはねじ穴10がそれぞれ設けられている。
前記コーナー用取付具14も、中間部用取付具3の場合と全く同様にして、図13および14のように防水パン1の上縁部のコーナー部に対し取り付けることができる。
なお、コーナー用取付具14の場合も、上記取付状態において、基板部4が防水パン1の上縁立ち上がり部2cの外面に接触するとともに、雄ねじ11の軸部11aの外周が防水パン1の上縁立ち上がり部2cの内面に接触した状態となるようにすることが好ましい。それにより、防水パン1に対しコーナー用取付具14、ひいては後述する被取付物(コーナー用支柱16および壁パネル13)を横方向にガタを生じることなく、取り付けることができる。また、雄ねじ11の軸部11aの外周が防水パン1の上縁立ち上がり部2cの内面に接触することにより、雄ねじ11が緩み方向に回転してしまうのを防止できる。
中間部用取付具3には、図15および16に示されるように、中間部用支柱12(ジョイナー、フレーム等と称されることもある)がタッピンねじ15をタッピンねじ下穴9にねじ込むことにより取り付けられる。同様にして、コーナー用取付具14には、図17に示されるように、コーナー用支柱16(ジョイナー、フレーム等と称されることもある)がタッピンねじ15をタッピンねじ下穴9にねじ込むことにより取り付けられる。
次に、図18〜20に示されるように、中間部用支柱12およびコーナー用支柱16に壁パネル13が取り付けられる(中間部用支柱12、コーナー用支柱16および壁パネル13は、本実施例における被取付物である)。
このような取付具3,14、取付構造および取付方法によれば、防水パン1に雄ねじ11をねじ込むことはないので、防水パン1に穴を明けて防水パン1の強度を低下させる虞がない。
また、本実施例では、図19に示されるように、取付具3,14より内部側において、防水パン1と壁パネル13との間にシール材17が介在されているので、原則として取付具3,14の取付箇所に湯水が到達する可能性はないが、万一シール材17によるシールに不具合があっても、防水パン1の上縁部に雄ねじ11がねじ込まれることがないので、雄ねじ11のねじ込み部から防水パン1外部に湯水が漏出するようなことはない。
また、雄ねじ11の軸部11aの先端を取付具の下側横方向突出部6から大きく離すか、または雄ねじ11をねじ穴10に螺合しない状態で、横方向張り出し部2bおよび上縁立ち上がり部2cが上側横方向突出部5と下側横方向突出部6との間に挿入されるようにし、さらに上縁立ち上がり部2cがねじ穴10より基板部4側に位置されるようにした後、ねじ穴10に螺合された雄ねじ11を締め付け、雄ねじ11の軸部11aの先端と取付具3,14の下側横方向突出部6との間に前記横方向張り出し部2bが挟まれ、前記雄ねじ11の軸部11aの外周と前記基板部4との間に前記上縁立ち上がり部2cが挟まれるようにするだけで、取り付け作業を行うことができるので、防水パン1に対する被取付物(中間部用支柱12、コーナー用支柱16および壁パネル13)の取付作業を、内側からの作業のみで、容易かつ迅速に行うことができる。
また、構成部品を少なくすることができるので、取付具3,14の製造コストを安価にすることができる。
なお、前記実施例は、本発明をユニットバスに適用した例であるが、本発明はシャワー室、トイレ、洗面室、サニタリールーム等の他の種のユニットルームにも適用できるものである。
また、前記実施例は、ユニットバスの洗い場部の防水パン1に対する被取付物の取り付けに関し本発明を適用した例であるが、勿論、本発明は他の部分や他の用途に使用される防水パンにも適用できるものである。
また、前記実施例における被取付物は、支柱および壁パネルであったが、本発明における被取付物はバスエプロン、ドア、給水管、配水管等の他の種の被取付物であってもよい。
また、前記実施例においては、防水パン1の横方向張り出し部2bは周壁部主部2aの上端部から外側横方向に張り出しているが、横方向張り出し部は厳密な意味での周壁部主部2aの上端部からではなく、上端部付近から外側横方向に張り出すようにしてもよい。また、前記実施例においては、防水パン1の上縁立ち上がり部2cは横方向張り出し部2bの先端部から上方に立ち上がっているが、厳密な意味での横方向張り出し部2bの先端部ではなく、先端部付近から上方に立ち上がるようにしてもよい。
以上のように本発明によるユニットルームの防水パンに対し被取付物を取り付ける取付具、取付構造および取付方法は、ユニットバス(システムバス)等のユニットルームにおいて、防水パンに壁パネル等の被取付物を取り付ける取付具、取付構造および取付方法として有用である。
1 防水パン
2 周壁部
2a 周壁部主部
2b 横方向張り出し部
2c 上縁立ち上がり部
3 中間部用取付具
4 基板部
5 上側横方向突出部
6 下側横方向突出部
7 周壁部主部当接部
9 タッピンねじ下穴
10 ねじ穴
11 雄ねじ
11a 雄ねじの軸部
12 中間部用支柱(被取付物)
13 壁パネル(被取付物)
14 コーナー用取付具
16 コーナー用支柱(被取付物)

Claims (7)

  1. ユニットルームの一部を構成する防水パンに被取付物を取り付けるユニットルームの防水パンに対する被取付物の取付具であって、前記防水パンは、外周に周壁部を有し、この周壁部は該周壁部の主たる部分をなす上方に立ち上がる周壁部主部と、この周壁部主部の上端部またはその付近から外側横方向に張り出す横方向張り出し部と、この横方向張り出し部の先端部またはその付近から上方に立ち上がる上縁立ち上がり部とを有している取付具において、
    基板部と、
    この基板部から横方向に突出する上側横方向突出部と、
    前記上側横方向突出部の下方において、前記基板部から前記上側横方向突出部と大略同方向に突出する下側横方向突出部と、
    前記上側横方向突出部に設けられたねじ穴と、
    軸部の先端側を前記下側横方向突出部に向けて、前記ねじ穴に螺合される雄ねじとを有してなり、
    前記上側横方向突出部と前記下側横方向突出部との間に前記防水パンの前記横方向張り出し部および前記上縁立ち上がり部が挿入され、前記雄ねじの軸部の先端と前記下側横方向突出部との間に前記防水パンの前記横方向張り出し部が挟まれ、前記雄ねじの軸部の外周と前記基板部との間に前記防水パンの前記上縁立ち上がり部が挟まれるようにすることにより、前記防水パンに取り付けられるようになっており、
    前記被取付物を取り付けられることにより前記被取付物を前記防水パンに取り付ける取付具。
  2. 前記下側横方向突出部の先端部から下方に延び、前記防水パンの前記周壁部主部に当接される周壁部主部当接部をさらに有している請求項1記載の取付具。
  3. 前記基板部、前記上側横方向突出部および前記下側横方向突出部は、1枚の金属板から一体的に加工されている請求項1または2記載の取付具。
  4. 前記基板部、前記上側横方向突出部および前記下側横方向突出部の組み合わせを2組有しており、各組の前記基板部、前記上側横方向突出部および前記下側横方向突出部は互いに直角をなす方向に設けられている請求項1乃至3のいずれか1項に記載の取付具。
  5. ユニットルームの一部を構成する防水パンと、取付具と、この取付具を介して前記防水パンに取り付けられた被取付物とを有してなるユニットルームの防水パンに対する被取付物の取付構造において、
    前記防水パンは、外周に周壁部を有し、この周壁部は該周壁部の主たる部分をなす上方に立ち上がる周壁部主部と、この周壁部主部の上端部またはその付近から外側横方向に張り出す横方向張り出し部と、この横方向張り出し部の先端部またはその付近から上方に立ち上がる上縁立ち上がり部とを有し、
    前記取付具は、基板部と、この基板部から横方向に突出する上側横方向突出部と、前記上側横方向突出部の下方において、前記基板部から前記上側横方向突出部と大略同方向に突出する下側横方向突出部と、前記上側横方向突出部に設けられたねじ穴と、軸部の先端側を前記下側横方向突出部に向けて、前記ねじ穴に螺合された雄ねじとを有してなり、
    前記上側横方向突出部と前記下側横方向突出部との間に前記防水パンの前記横方向張り出し部および前記上縁立ち上がり部が挿入され、前記雄ねじの軸部の先端と前記下側横方向突出部との間に前記防水パンの前記横方向張り出し部が挟まれ、前記雄ねじの軸部の外周と前記基板部との間に前記防水パンの前記上縁立ち上がり部が挟まれている取付構造。
  6. 前記雄ねじの軸部の外周が防水パンの上縁立ち上がり部の内面に接触されている請求項5記載の取付構造。
  7. ユニットルームの一部を構成する防水パンに取付具を介して被取付物を取り付けるユニットルームの防水パンに対する被取付物の取付方法において、
    外周に周壁部を有し、この周壁部は該周壁部の主たる部分をなす上方に立ち上がる周壁部主部と、この周壁部主部の上端部またはその付近から外側横方向に張り出す横方向張り出し部と、この横方向張り出し部の先端部またはその付近から上方に立ち上がる上縁立ち上がり部とを有する前記防水パンを用意する段階と、
    基板部と、この基板部から横方向に突出する上側横方向突出部と、前記上側横方向突出部の下方において、前記基板部から前記上側横方向突出部と大略同方向に突出する下側横方向突出部と、前記上側横方向突出部に設けられたねじ穴と、先端側を前記下側横方向突出部に向けて、前記ねじ穴に螺合される雄ねじとを有してなる前記取付具を用意する段階と、
    前記雄ねじの軸部の先端を前記下側横方向突出部から大きく離すか、または前記雄ねじを前記ねじ穴に螺合していない状態で、前記防水パンの前記横方向張り出し部および前記上縁立ち上がり部を前記上側横方向突出部と前記下側横方向突出部との間に挿入し、前記防水パンの前記上縁立ち上がり部を前記ねじ穴より前記基板部側に位置させる段階と、
    前記ねじ穴に螺合された前記雄ねじを締め付け、前記雄ねじの軸部の先端と前記下側横方向突出部との間に前記防水パンの前記横方向張り出し部が挟まれ、前記雄ねじの軸部の外周と前記基板部との間に前記防水パンの前記上縁立ち上がり部が挟まれるようにする段階と、
    前記被取付物を前記取付具に取り付ける段階とを有してなる取付方法。
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