JP6451570B2 - 電子天秤及び電子天秤用仕切部材 - Google Patents

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Description

本発明は、電子天秤、及び、電子天秤の秤量室内に挿入される電子天秤用仕切部材に関するものである。
電子天秤においては、試料を秤量皿上に直接載置し、又は、試料を保持する試料容器を秤量皿上に載置することにより、試料の計量を行うことができる。電子天秤の中には、外部の気流が計量精度に与える影響を抑制するために、秤量皿の周囲を風防ケースで覆うことができるような構成を有するものがある。
図5は、従来の電子天秤100の構成例を示した概略側面図である。この電子天秤100には、例えば秤量皿101を支持する本体ケース102と、本体ケース102の背面側に立設された背面ケース103と、秤量皿101の周囲を覆う風防ケース104とが備えられている。
本体ケース102内及び背面ケース103内には、それぞれ各種電気部品が収容されている。例えば、本体ケース102内には、試料を計量するための計量部や、計量値を表示するための表示部などが収容されている。また、背面ケース103内には、基板などが収容されている。
風防ケース104は、本体ケース102の上方に設けられており、秤量皿101上に試料を載置することができるように開閉可能な構成となっている。風防ケース104を閉じた状態では、当該風防ケース104と背面ケース103とで秤量皿101の周囲が覆われることにより秤量室105が形成され、外部の気流が遮断される。特に、電磁平衡式の電子天秤などのように、最小表示が0.1mg以下の高精度の電子天秤においては、外部の気流が計量精度に与える影響が大きいため、当該気流を遮断することが重要である。
しかしながら、上記のような風防ケース104を備えた構成であっても、秤量室105内で生じる対流の影響により、計量精度が低下するおそれがある。このような対流は、試料自体の温度や、本体ケース102内又は背面ケース103内の電気部品の温度が、秤量室105内の温度と異なることなどに起因している。
そのため、試料自体から生じる対流の他にも、本体ケース102や背面ケース103の隙間から秤量室105内に向かって対流F101,F102が発生したり、風防ケース104の周縁部の隙間に向かって秤量室105内に対流F103が発生したりする場合がある。このような場合には、試料又は試料を保持する試料容器が対流に晒されるため、秤量室105内の対流が不安定な状態では、秤量皿101に対する荷重が変動することにより計量精度が低下するおそれがある。
風防ケース104を開いて秤量室105内に試料を出し入れした後、風防ケース104を閉じた場合には、秤量室105内の対流が安定な状態となるまでに時間がかかる。この時間を短縮するためには、秤量室105の容積を小さくすることが効果的である。しかしながら、様々な形状の試料容器を秤量室105内に収容できるようにしようとした場合、秤量室105の容積を小さくするのにも限界がある。そこで、秤量室105内に仕切板を取り付けることにより、秤量室105を容積が小さい空間に仕切ることが考えられる(例えば、下記特許文献1及び2参照)。
特許第5448090号公報 特許第5317747号公報
秤量室105内に仕切板を取り付けるような構成の場合には、ねじなどの固定具を用いて仕切板を着脱する作業が煩雑であり、作業時間がかかるという問題がある。また、固定具の取付態様によっては、仕切板にがたつきが生じたり、部品が破損したりするなどの不具合が生じるおそれもある。さらに、仕切板を取り外した際には、その仕切板及び固定具の保管が必要となる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、固定具を用いることなく秤量室を仕切ることができる電子天秤及び電子天秤用仕切部材を提供することを目的とする。
本発明に係る電子天秤は、本体と、秤量皿と、仕切部材とを備える。前記本体には、秤量室が形成されている。前記秤量皿は、前記秤量室の底面に設けられ、試料が載置される。前記仕切部材は、前記秤量室内に挿入されている。
前記仕切部材は、仕切板と、第1支持部と、第2支持部とを有する。前記仕切板は、前記秤量室を仕切る。前記第1支持部は、前記秤量室の底面に当接した第1の姿勢で前記仕切板を支持する。前記第2支持部は、前記第1支持部が前記第1の姿勢のときに前記秤量室における底面以外の内面に当接して前記仕切板を支持する。
このような構成によれば、第1支持部を第1の姿勢として秤量室の底面に当接させるとともに、第2支持部を秤量室における底面以外の内面に当接させて、仕切板を支持することができる。これにより、仕切板を秤量室内に立て掛けた状態で配置して、固定具を用いることなく秤量室を仕切ることができる。したがって、秤量室に対して仕切板を着脱する際の作業が容易であり、作業時間を短縮することができる。また、固定具の取付態様に応じて不具合が生じたり、固定具の保管が必要になったりすることがない。
前記仕切板は、前記第1支持部が前記第1の姿勢とは異なる第2の姿勢で前記秤量室の底面に当接したときに、前記第2支持部が前記底面以外の内面に当接しない状態で支持されてもよい。
このような構成によれば、第1支持部を第2の姿勢として秤量室の底面に当接させることにより、第2支持部が秤量室における底面以外の内面に当接しない状態で、仕切板を支持することができる。このように、第1支持部を第1の姿勢又は第2の姿勢に切り替えることにより、秤量室を仕切板で仕切る態様を容易に切り替えることができる。また、秤量室を仕切板で仕切る態様を切り替えることにより、計量作業の邪魔にならないように仕切板を秤量室内に保管しておくことも可能である。
前記第2支持部は、前記仕切板に対して前記第1支持部側とは反対側に設けられていてもよい。
このような構成によれば、仕切板の一方側を第1支持部で秤量室の底面に対して支持し、仕切板の他方側を第2支持部で秤量室における底面以外の内面に対して支持することができる。したがって、仕切板を秤量室内に安定して立て掛けた状態で配置することができる。
前記第1支持部は、前記仕切板に連結された支柱により構成されていてもよい。
このような構成によれば、支柱により構成される第1支持部を用いて、仕切板を秤量室の底面に対して支持することができる。支柱を用いることにより、秤量室の底面における空きスペースが狭い場合であっても、その空きスペースに支柱を当接させて、仕切板を良好に支持することができる。
前記第1支持部は、2本の前記支柱により構成されていてもよい。
このような構成によれば、2本の支柱により構成される第1支持部を用いて、仕切板を秤量室の底面に対して安定して支持することができる。また、2本の支柱を秤量室の底面の隅に当接させれば、計量作業や他の部材の邪魔になるのを良好に防止することができる。
前記2本の支柱の間隔が、前記秤量皿の外径よりも大きくてもよい。
このような構成によれば、2本の支柱を秤量皿に接触させることなく、秤量室の底面に当接させて仕切板を支持することができる。2本の支柱が第1の姿勢及び第2の姿勢のいずれにおいても秤量皿に接触しないような構成とすれば、秤量室を仕切板で仕切る態様を円滑に切り替えることができる。また、支柱が3本以上の場合には、秤量室を仕切板で仕切る態様を切り替える際や、計量作業を行う際などに、支柱が邪魔になる可能性があるが、支柱が2本であれば支柱が邪魔になりにくい。
前記第2支持部は、前記仕切板の縁部により構成されていてもよい。
このような構成によれば、仕切板の縁部を秤量室における底面以外の内面に当接させて、仕切板を秤量室内に立て掛けることができる。このように、仕切板の一部を用いて第2支持部を構成することにより、仕切部材の構成を簡略化することができるとともに、秤量室を仕切板で仕切る態様を切り替える際や、計量作業を行う際などに、第2支持部が邪魔になるのを防止することができる。
前記第1支持部は、伸縮機構を備えていてもよい。
このような構成によれば、伸縮機構を用いて第1支持部を伸縮させることにより、秤量室内における仕切板の位置を調整し、仕切板により仕切られた空間の容積を任意に変更することができる。
本発明に係る電子天秤用仕切部材は、電子天秤の秤量室内に挿入される電子天秤用仕切部材であって、仕切板と、第1支持部と、第2支持部とを備える。前記仕切板は、前記秤量室を仕切る。前記第1支持部は、前記秤量室の底面に当接した第1の姿勢で前記仕切板を支持する。前記第2支持部は、前記第1支持部が前記第1の姿勢のときに前記秤量室における底面以外の内面に当接して前記仕切板を支持する。
本発明によれば、仕切板を秤量室内に立て掛けた状態で配置して、固定具を用いることなく秤量室を仕切ることができる。
本発明の一実施形態に係る電子天秤用仕切部材の構成例を示した斜視図である。 図1の仕切部材を備えた電子天秤の構成例を示した斜視図であり、仕切部材により秤量室が仕切られた状態を示している。 図1の仕切部材を備えた電子天秤の構成例を示した斜視図であり、図2Aの状態から仕切部材の姿勢を切り替える過程を示している。 図1の仕切部材を備えた電子天秤の構成例を示した斜視図であり、図2Aの状態から仕切部材の姿勢が切り替えられた状態を示している。 仕切部材を別の態様で秤量室内に挿入した場合の電子天秤の構成例を示した斜視図であり、仕切部材により秤量室が仕切られた状態を示している。 仕切部材を別の態様で秤量室内に挿入した場合の電子天秤の構成例を示した斜視図であり、図3Aの状態から仕切部材の姿勢を切り替える過程を示している。 仕切部材を別の態様で秤量室内に挿入した場合の電子天秤の構成例を示した斜視図であり、図3Aの状態から仕切部材の姿勢が切り替えられた状態を示している。 別実施形態に係る電子天秤用仕切部材の構成例を示した斜視図である。 従来の電子天秤の構成例を示した概略側面図である。
図1は、本発明の一実施形態に係る電子天秤用仕切部材1の構成例を示した斜視図である。この電子天秤用仕切部材1(以下、単に「仕切部材1」という。)は、電子天秤の秤量室内に挿入した状態で使用される。本実施形態における仕切部材1は、仕切板11及び2本の支柱12などを備えている。
仕切板11は、秤量室を仕切る板状部材であり、秤量室の断面形状に対応する外形を有している。この例では、仕切板11は正方形状に形成されているが、このような形状に限らず、秤量室の断面形状に合わせて長方形状や他の任意の形状で形成されていてもよい。仕切板11は、透明又は半透明の部材であることが好ましく、例えばガラスにより形成されていてもよい。
2本の支柱12は、それぞれの一端部が仕切板11に連結されている。この例では、仕切板11の2つの角部、より具体的には仕切板11の一縁部13における両端の角部に、各支柱12の一端部が取り付けられている。各支柱12は、ねじなどの固定具14を用いて仕切板11に取り付けられている。これにより、各支柱12は、仕切板11に対して着脱可能となっている。ただし、このような構成に限らず、各支柱12が仕切板11と一体的に形成されていてもよい。
各支柱12は、仕切板11に対して垂直方向に延びている。また、各支柱12は同一形状であり、同一の長さを有している。したがって、各支柱12の他端部(仕切板11側とは反対側の端部)を秤量室の底面に当接させた状態で、図1に示すように、各支柱12を鉛直方向に延びるようにして仕切板11を支持すれば、仕切板11が秤量室内で水平方向に延びる状態となる。
このとき、仕切板11における上記一縁部13とは反対側の他縁部15を、秤量室における底面以外の内面に当接させれば、仕切板11を秤量室内に立て掛けた状態で配置することができる。ここで、2本の支柱12は第1支持部を構成し、仕切板11の他縁部15は第2支持部を構成している。これらの第1支持部及び第2支持部で仕切板11を秤量室内に支持することにより、仕切板11で秤量室を仕切ることができる。
本実施形態では、各支柱12に伸縮機構16が設けられることにより、各支柱12の長さを調整することができるようになっている。具体的には、各支柱12の先端部に、ねじからなる伸縮機構16が設けられており、当該ねじの締付量を調整することにより、各支柱12を伸縮させることができる。このように、伸縮機構16を用いて各支柱12を伸縮させることにより、秤量室内における仕切板11の位置(高さ)を調整し、仕切板11により仕切られた空間の容積を任意に変更することができる。
ただし、伸縮機構16は、各支柱12の先端部に取り付けられたねじにより構成されるものに限らず、例えば各支柱12の中央部が伸縮可能な機構などのように、他の機構により構成されていてもよい。また、各支柱12は、伸縮機構16を備えていないような構成であってもよい。
図2A〜図2Cは、図1の仕切部材1を備えた電子天秤2の構成例を示した斜視図である。電子天秤2は、例えば電磁平衡式であり、0.1mg以下の最小表示で高精度に計量を行うことができる。ただし、電子天秤2としては、電磁平衡式に限らず、ロードセル式などの他の任意の方式のものを用いることができる。
電子天秤2の本体21内には秤量室22が形成されており、当該秤量室22内に仕切部材1が挿入されている。図2Aは、仕切部材1により秤量室22が仕切られた状態を示している。図2Bは、図2Aの状態から仕切部材1の姿勢を切り替える過程を示している。図2Cは、図2Aの状態から仕切部材1の姿勢が切り替えられた状態を示している。
本体21には、例えば本体ケース211、背面ケース212及び風防ケース213が備えられている。本体ケース211上には、試料が載置される秤量皿23が支持されている。本体ケース211内には、例えば試料を計量するための計量部や、計量値を表示するための表示部などの各種電気部品(図示せず)が収容されている。この例では、秤量皿23が平面視で円形状に形成されているが、このような構成に限らず、例えば四角形状などの他の形状であってもよい。
背面ケース212及び風防ケース213は、本体ケース211上に設けられている。背面ケース212は、本体ケース211の背面側に立設され、例えば基板などが内部に収容されている。風防ケース213は、背面ケース212の手前側に設けられ、背面ケース212とともに秤量皿23の周囲を覆うことにより秤量室22を形成している。すなわち、秤量室22の内面は、本体ケース211、背面ケース212及び風防ケース213により形成されており、秤量室22の底面221を構成する本体ケース211の上面に秤量皿23が設けられている。
このように、秤量皿23の周囲が覆われることにより、外部の気流を遮断することができる。風防ケース213の両側面は開閉扉214となっており、例えば前後方向D1に開閉扉214をスライドさせることにより秤量室22を開閉することができる。秤量室22内に試料を出し入れする際には、いずれか一方の開閉扉214を開くことにより、本体21の側方から秤量室22内に作業者が手を入れることができる。
図2Aに示すように、仕切部材1は秤量室22内に挿入され、仕切板11によって秤量室22が上下2つの空間に仕切られる。これにより、秤量皿23の周囲の秤量室22の容積を小さくすることができる。当該容積は、各支柱12の長さに応じて任意に設定することができる。なお、秤量室22の内部若しくは秤量室22の背面に除電装置(図示せず)が設けられている場合には、仕切部材1が除電装置の上に挿入されるように各支柱12の長さを設定することで、試料の静電気をすばやく軽減することができる。
この図2Aの状態では、第1支持部としての各支柱12が秤量室22の底面221に当接した姿勢(第1の姿勢)で仕切板11が支持される。このとき、第2支持部としての仕切板11の他縁部15は、秤量室22における底面221以外の内面に当接して仕切板11を支持する。
具体的には、仕切板11の一縁部13が、風防ケース213により構成される秤量室22の前面に対向し、その一縁部13の両端部に設けられた各支柱12の先端部が、秤量室22の底面221における手前側の2隅に当接している。また、仕切板11の他縁部15が、背面ケース212により構成される秤量室22の背面に当接している。
これにより、仕切板11を秤量室22内に立て掛けた状態で配置して、固定具を用いることなく秤量室22を仕切ることができる。したがって、秤量室22に対して仕切板11を着脱する際の作業が容易であり、作業時間を短縮することができる。また、固定具の取付態様に応じて不具合が生じたり、固定具の保管が必要になったりすることがない。
なお、風防ケース213は、透明又は半透明であり、風防ケース213を介して秤量室22の内部を視認することができる。また、仕切部材1の仕切板11も透明又は半透明であるため、秤量室22内における秤量皿23上の試料を作業者が視認する際に、仕切板11が妨げになるのを防止することができる。
また、本実施形態では、第2支持部としての仕切板11の他縁部15が、仕切板11に対して、第1支持部としての各支柱12側(一縁部13側)とは反対側に設けられている。これにより、仕切板11の一方側を各支柱12で秤量室22の底面221に対して支持し、仕切板11の他方側を他縁部15で秤量室22における底面221以外の内面に対して支持することができる。したがって、仕切板11を秤量室22内に安定して立て掛けた状態で配置することができる。
さらに、本実施形態では、支柱12により構成される第1支持部を用いて、仕切板11を秤量室22の底面221に対して良好に支持することができる。すなわち、支柱12を用いることにより、秤量室22の底面221における空きスペースが狭い場合であっても、その空きスペース(例えば底面221の隅)に支柱12を当接させて、仕切板11を良好に支持することができる。
特に、2本の支柱12により構成される第1支持部を用いることにより、仕切板11を秤量室22の底面221に対して安定して支持することができる。また、2本の支柱12を秤量室22の底面221の隅に当接させることにより、計量作業や他の部材の邪魔になるのを良好に防止することができる。すなわち、開閉扉214を開いたときに、作業者が手を出し入れする開口部に支柱12が突出したり、支柱12が他の部材を塞いでしまったりするのを防止することができる。
図2Aに示すような状態から、幅方向D2を中心に秤量室22内で仕切部材1を回転させれば、図2Bに示すような状態を経て、図2Cに示すような姿勢に切り替えることができる。図2Cのように、図2Aの状態から仕切部材1を90°回転させた場合には、第1支持部としての各支柱12が、長手方向全体にわたって秤量室22の底面221に当接した姿勢(第2の姿勢)となる。
図2Cの状態では、仕切板11は、第2支持部としての他縁部15が秤量室22の底面221以外の内面に当接しない状態で、秤量室22の前面に沿って鉛直方向に延びるように支持される。このように、仕切板11が秤量室22の前面に対向した状態であっても、仕切板11が透明又は半透明であれば、図2Cの状態で秤量室22内における秤量皿23上の試料を作業者が視認する際に、仕切板11が妨げになるのを防止することができる。
本実施形態では、各支柱12を第1の姿勢(図2A参照)又は第2の姿勢(図2C参照)に切り替えることにより、秤量室22を仕切板11で仕切る態様を容易に切り替えることができる。図2Aの状態では、試料を秤量皿23上に直接載置して、又は、比較的小さい試料容器を秤量皿23上に載置して計量を行うことができる。一方、図2Cの状態では、比較的大きい試料容器を秤量皿23上に載置して計量を行うことができる。
また、秤量室22を仕切板11で仕切る態様を切り替えることにより、計量作業の邪魔にならないように仕切板11を秤量室22内に保管しておくことも可能である。すなわち、図2Cに示すように、仕切板11を秤量室22の前面に沿って鉛直方向に延びるように支持しておけば、仕切板11が計量作業の邪魔になるのを防止することができる。
2本の支柱12の間隔は、秤量皿23の外径よりも大きい。すなわち、2本の支柱12の幅方向D2に沿った間隔が、秤量皿23の幅方向D2に沿った長さよりも大きくなるように設計されている。したがって、図2Bに示すように2本の支柱12を秤量皿23に接触させることなく仕切部材1を回転させ、図2Cに示すように秤量室22の底面221に2本の支柱12を当接させて仕切板11を支持することができる。
このように、2本の支柱12が第1の姿勢(図2A参照)及び第2の姿勢(図2C参照)のいずれにおいても秤量皿23に接触しないような構成とすることにより、秤量室22を仕切板11で仕切る態様を円滑に切り替えることができる。また、支柱12が3本以上の場合には、秤量室22を仕切板11で仕切る態様を切り替える際や、計量作業を行う際などに、支柱12が邪魔になる可能性があるが、支柱12が2本であれば支柱12が邪魔になりにくい。
本実施形態では、第2支持部が仕切板11の縁部(他縁部15)により構成されているため、図2Aに示すように、当該縁部を秤量室22における底面221以外の内面に当接させて、仕切板11を秤量室22内に立て掛けることができる。このように、仕切板11の一部を用いて第2支持部を構成することにより、仕切部材1の構成を簡略化することができる。
また、秤量室22を仕切板11で仕切る態様を切り替える際や、計量作業を行う際などに、第2支持部が邪魔になるのを防止することができる。すなわち、図2Bに示すように仕切部材1を秤量室22内で回転させる際に、第2支持部が秤量室22の内面に接触するのを防止することができるとともに、図2Cに示す状態で第2支持部が秤量室22内に突出して計量作業の邪魔になるのを防止することができる。
図3A〜図3Cは、仕切部材1を別の態様で秤量室22内に挿入した場合の電子天秤2の構成例を示した斜視図である。図3Aは、仕切部材1により秤量室22が仕切られた状態を示している。図3Bは、図3Aの状態から仕切部材1の姿勢を切り替える過程を示している。図3Cは、図3Aの状態から仕切部材1の姿勢が切り替えられた状態を示している。
図3Aの状態では、仕切板11によって秤量室22が上下2つの空間に仕切られ、第1支持部としての各支柱12が秤量室22の底面221に当接した姿勢(第1の姿勢)で仕切板11が支持される。このとき、第2支持部としての仕切板11の他縁部15は、秤量室22における底面221以外の内面に当接して仕切板11を支持する。
この例では、秤量室22内に挿入された仕切部材1の向きが、図2A〜図2Cの場合とは異なっている。具体的には、図3Aに示すような状態で、仕切板11の一縁部13が、風防ケース213により構成される秤量室22の前面ではなく、背面ケース212により構成される秤量室22の背面に対向している。そして、仕切板11の一縁部13の両端部に設けられた各支柱12の端部が、秤量室22の底面221における背面側の2隅に当接している。また、仕切板11の他縁部15が、背面ケース212により構成される秤量室22の背面ではなく、風防ケース213により構成される秤量室22の前面に当接している。
図3Aに示すような状態から、幅方向D2を中心に、図2Bの場合とは反対方向に秤量室22内で仕切部材1を回転させれば、図3Bに示すような状態を経て、図3Cに示すような姿勢に切り替えることができる。図3Cの状態では、第1支持部としての各支柱12が、長手方向全体にわたって秤量室22の底面221に当接した姿勢(第2の姿勢)となる。
図3Cの状態では、仕切板11は、第2支持部としての他縁部15が秤量室22の底面221以外の内面に当接しない状態で、秤量室22の背面に沿って鉛直方向に延びるように支持される。このように、仕切板11が秤量室22の背面に対向した状態の場合には、仕切板11が透明又は半透明であるか否かにかかわらず、図3Cの状態で秤量室22内における秤量皿23上の試料を作業者が視認する際に、仕切板11が妨げになることがない。
一方で、秤量室22の背面に除電装置(図示せず)などの所定の部材が設けられている場合には、図3Cの状態で当該部材を仕切板11で覆ってしまうこととなる。このような場合には、仕切板11が上記部材の妨げになるのを防止するという観点から、図2A〜図2Cに示すような向きで秤量室22内に仕切部材1が挿入されることが好ましい。
以上の実施形態では、各支柱12が同一形状であり、同一の長さを有している場合について説明した。しかし、このような構成に限らず、各支柱12が異なる形状からなり、異なる長さを有していてもよい。また、支柱12は2本に限らず、1本だけ設けられた構成であってもよいし、3本以上設けられた構成であってもよい。ただし、第1支持部は支柱12に限らず、他の部材により構成することも可能である。
図4は、別実施形態に係る電子天秤用仕切部材1の構成例を示した斜視図である。本実施形態では、第1支持部が支柱12ではなく支持板17により構成されている。支持板17は、仕切板11の一縁部13から、当該仕切板11に対して垂直方向に延びるように突出している。これにより、仕切部材1がL字状に形成されている。
図4に示すように、支持板17の先端縁(仕切板11側とは反対側の端縁)を秤量室22の底面221に当接させた姿勢(第1の姿勢)で、支持板17を鉛直方向に延びるようにして仕切板11を支持すれば、仕切板11が秤量室22内で水平方向に延びる状態となる。このとき、仕切板11における上記一縁部13とは反対側の他縁部15を、秤量室22における底面221以外の内面に当接させれば、仕切板11を秤量室22内に立て掛けた状態で配置し、仕切板11で秤量室22を仕切ることができる。支持板17には、伸縮機構(図示せず)が設けられることにより、支持板17の長さを調整することができるようになっていてもよい。
このように、第1支持部を支持板17により構成した場合には、図2Aに示した場合と同様に、秤量室22の底面221における手前側に支持板17の先端縁が当接するように、仕切部材1が秤量室22内に配置されることが好ましい。この場合、支持板17が秤量室22の前面に対向した状態となるが、支持板17が透明又は半透明に形成されていれば、秤量室22内を作業者が視認する際に、支持板17が妨げになるのを防止することができる。
一方、図3Aに示した場合と同様に、秤量室22の底面221における背面側に支持板17の先端縁が当接するように、仕切部材1が秤量室22内に配置された場合には、図4に示すように、背面ケース212により構成される秤量室22の背面に支持板17が対向する。そのため、秤量室22内を除電するための除電装置3などの所定の部材が秤量室22の背面に設けられている場合には、支持板17に開口171を形成することにより、支持板17が上記部材の妨げになるのを防止することが好ましい。
上記開口171は、秤量皿23の外形よりも大きい形状であることが好ましい。この場合、仕切部材1を90°回転させて支持板17の表面を秤量室22の底面221に当接させた姿勢(第2の姿勢)としたときに、開口171内に秤量皿23を挿入させ、仕切板11が秤量皿23に接触するのを防止することができる。ただし、このような構成に限らず、仕切板11には上記開口171とは別の開口又は切欠きが形成されていてもよいし、上記開口171の代わりに切欠きが形成されていてもよい。
以上の実施形態では、仕切部材1が秤量室22内で回転可能な構成について説明した。しかし、このような構成に限らず、例えば仕切部材1を秤量室22から一旦抜き出して、姿勢を変更して再び秤量室22内に挿入してもよい。また、仕切部材1の姿勢を変更できないような構成であってもよい。
また、以上の実施形態では、第2支持部が仕切板11の縁部により構成される場合について説明した。しかし、このような構成に限らず、仕切板11とは異なる部材により第2支持部が構成されていてもよい。この場合、例えば仕切板11の縁部に取り付けたエッジガードなどの部材により第2支持部が構成されていてもよい。
本体21は、本体ケース211、背面ケース212及び風防ケース213により構成されるものに限らない。また、開閉扉214は、風防ケース213の両側面に設けられた構成に限らず、例えば風防ケース213の一側面にのみ設けられていてもよいし、前面に設けられていてもよい。また、本体21の他の部分に開閉扉214が設けられた構成であってもよい。
仕切部材1は、電子天秤2に対して着脱可能であるため、電子天秤2とは別に提供することも可能である。この場合、既存の電子天秤2の秤量室22の形状に合わせて仕切部材1を設計することにより、既存の電子天秤2に対して着脱可能な仕切部材1を提供することができる。このように、仕切部材1の形状は、電子天秤2の秤量室22の形状に合わせて任意に設計することができ、例えば秤量室22の内面が曲面形状である場合においても、その曲面形状に合わせて設計することが可能である。
1 仕切部材
2 電子天秤
3 除電装置
11 仕切板
12 支柱
13 一縁部
14 固定具
15 他縁部
16 伸縮機構
17 支持板
21 本体
22 秤量室
23 秤量皿
171 開口
211 本体ケース
212 背面ケース
213 風防ケース
214 開閉扉
221 底面

Claims (9)

  1. 秤量室が形成された本体と、
    前記秤量室の底面に設けられ、試料が載置される秤量皿と、
    前記秤量室内に挿入された仕切部材とを備え、
    前記仕切部材は、前記秤量室を仕切る仕切板と、前記秤量室の底面に当接した第1の姿勢で前記仕切板を支持する第1支持部と、前記第1支持部が前記第1の姿勢のときに前記秤量室における底面以外の内面に当接して前記仕切板を支持する第2支持部とを有することを特徴とする電子天秤。
  2. 前記仕切板は、前記第1支持部が前記第1の姿勢とは異なる第2の姿勢で前記秤量室の底面に当接したときに、前記第2支持部が前記底面以外の内面に当接しない状態で支持されることを特徴とする請求項1に記載の電子天秤。
  3. 前記第2支持部は、前記仕切板に対して前記第1支持部側とは反対側に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子天秤。
  4. 前記第1支持部は、前記仕切板に連結された支柱により構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電子天秤。
  5. 前記第1支持部は、2本の前記支柱により構成されていることを特徴とする請求項4に記載の電子天秤。
  6. 前記2本の支柱の間隔が、前記秤量皿の外径よりも大きいことを特徴とする請求項5に記載の電子天秤。
  7. 前記第2支持部は、前記仕切板の縁部により構成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の電子天秤。
  8. 前記第1支持部は、伸縮機構を備えていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の電子天秤。
  9. 電子天秤の秤量室内に挿入される電子天秤用仕切部材であって、
    前記秤量室を仕切る仕切板と、
    前記秤量室の底面に当接した第1の姿勢で前記仕切板を支持する第1支持部と、
    前記第1支持部が前記第1の姿勢のときに前記秤量室における底面以外の内面に当接して前記仕切板を支持する第2支持部とを備えたことを特徴とする電子天秤用仕切部材。
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