JP2022130219A - 電子天びん - Google Patents

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Abstract

【課題】仕切板を風防の外に出すことなく、ひょう量室内で仕切板の上下の位置を変更することができる電子天びんを提供する。【解決手段】電子天びんは、計量皿が配置される基台と、計量皿を囲む風防と、基台と風防により形成されたひょう量室を上下に仕切る仕切板41を上下に移動させる仕切板移動機構とを備え、仕切板移動機構は、ひょう量室内に立設された、上下に延伸するガイドレールと、固定位置決め係合部とを有する柱部材30と、ガイドレールに沿って移動可能であり、仕切板を保持する保持部材401と、保持部材に設けられた、固定位置決め係合部に係合可能である移動位置決め係合部と、移動位置決め係合部を固定位置決め係合部に向けて付勢する付勢部材と、付勢部材による付勢状態を解除するための解除部材とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、電子天びんに関する。
実験室等では、粉体等の被測定物の質量(重量)を測定するために電子天びんが使用されている。このような電子天びんは、測定環境における対流等の影響を防止するため、計量皿を囲む風防を備えており、風防の内部にひょう量室が形成される。風防を備えた電子天びんでは、風防によりひょう量室の外部の対流は遮断されるが、ひょう量室内で生じる対流の影響により、計量精度が低下する場合がある。特に、ひょう量室内の対流による最小値のふらつきが大きく、対流が落ち着くまで時間を要し、安定して、測定できるようになるまで長時間を要する。
一方、計量試料、計量容器には様々な大きさのものがある。例えば、メスフラスコのように高さのある容器から、薬包紙のように低いものまで、様々である。ひょう量室を大きくしておけばそれら計量試料、計量容器のいずれにも対応することができるが、ひょう量される重量が小さい場合、前記のようなひょう量室内の対流による計量値の揺れの問題がある。このため、特許文献1には、ひょう量室に、該ひょう量室を上下に仕切る仕切板を挿入し、該仕切板で計量皿を含むひょう量室の容積を小さくすることで、計量時の対流の影響を低減する電子天びんが提案されている。
特開2017-58204号公報 特開2019-219388号公報
特許文献1の電子天びんでは、計量容器の高さが計量皿から仕切板までの高さよりも高い場合には、ユーザが仕切板をひょう量室から取り出している。ひょう量室から仕切板を取り出すと、仕切板の温度が外部環境により変動する。そのため、例えば、薬包紙を使用して計量を行うために、ひょう量室に仕切板を再度挿入した場合、ひょう量室内の温度と、仕切板の温度差が大きいと、計量皿から仕切板までのひょう量室で対流が生じる。そうすると、対流が安定するまで時間がかかる。
また、特許文献2では、仕切板を使用せず、風防の上壁を上下方向に移動させることにより、ひょう量室の容積を変更する電子天びんが提案されている。この電子天びんでは、風防と、その後方部のハウジングとの間にひょう量室後壁を設け、該後壁に、風防の上壁を上下に移動させるための移動機構を収容している。このような電子天びんの場合、上壁の一面は外気に触れており、上壁の温度は外部環境の影響を受ける。このため、外部環境の温度が変動して計量皿が配置された基台と上壁との間の温度差が大きくなると、ひょう量室の容積を小さくしても、ひょう量室内に対流が生じる。そうすると、対流が安定するまで時間がかかる。
本発明が解決しようとする課題は、仕切板を風防の外に出すことなく、ひょう量室内で仕切板の上下の位置を変更することができる電子天びんを提供することである。
上記課題を解決するために成された本発明に係る電子天びんは、
計量皿が配置される基台と、
前記計量皿を囲む風防と、
前記基台と前記風防により形成されるひょう量室を上下に仕切る仕切板を上下に移動させる仕切板移動機構と、を備え、
前記仕切板移動機構は、
前記ひょう量室内に設けられた、上下に延伸するガイドレールと、固定位置決め係合部とを有する柱部材と、
前記ガイドレールに沿って移動可能であり、前記仕切板を保持する保持部材と、
前記保持部材に設けられた、前記固定位置決め係合部に係合可能である移動位置決め係合部と、
前記移動位置決め係合部を前記固定位置決め係合部に向けて付勢する付勢部材と、
前記付勢部材による付勢状態を解除するための解除部材と
を備える。
本発明によれば、付勢部材が移動位置決め係合部を固定位置決め係合部に向けて付勢している状態にあるときは、移動位置決め係合部が固定位置決め係合部に係合し、これにより、保持部材に保持された仕切板が、柱部材に対して、所定の高さ位置に固定される。また、解除部材により付勢部材による付勢状態が解除されることにより、移動位置決め係合部の固定位置決め係合部への係合が解除されるため、保持部材をガイドレールに沿って上下に移動させて仕切板の高さ位置を変更することができる。仕切板が適宜の高さ位置に変更されると、解除部材による付勢部材の付勢状態の解除を中止する。この結果、再び付勢部材によって移動位置決め係合部が固定位置決め係合部に向けて付勢され、該移動位置決め係合部が該固定位置決め係合部に係合する。このため、仕切板を所定の高さ位置に固定することができる。このように本発明では、仕切板をひょう量室の外に取り出すことなく仕切板の高さを変更することができるため、ひょう量室内に発生する対流を少なく抑えることができる。
本発明の一実施例の電子天びんの斜視図。 本実施例の仕切板移動機構の斜視図。 本実施例の柱部材の斜視図。 本実施例の仕切板ユニットにおけるホルダ部の斜視図。 本実施例の仕切板ユニットにおける操作部の斜視図。 本実施例の仕切板ユニットの斜視図。 本実施例の仕切板ユニットを底面側から見た斜視図。 本実施例の仕切板移動機構のメカニズムを説明するための概要図。 本発明の別の実施例の電子天びんの斜視図。
本発明に係る電子天びんの一実施例について、以下、図面を参照して説明する。図1は本実施例の電子天びん1の斜視図である。
<全体構成>
この電子天びん1は、被測定物の質量(重量)を、0.1mg以下の最小表示で測定することが可能な天びんである。図1に示すように、電子天びん1は、計量皿11が配置される基台10と、計量皿11を囲う風防20を備える。図1に示す電子天びん1の風防20は四角筒状であるが、風防20の形状は円筒状や四角筒以外の多角筒状等でもよい。基台10の上部前面には、操作卓12が設けられている。
基台10の計量皿11の下部には、計量皿11を支持して重量を検出する重量検出機構が配設される。重量検出機構としては、電磁式又はロードセル式などを例示することができる。この実施例では、計量皿11は円形状であるが、四角形状など他の形状のものであってもよく、計量容器を支持するスタンドを含むものであってもよい。
操作卓12には、計量値を表示する表示部と、ユーザからの入力を受け付ける複数の操作キーが配設されている。基台10の後側には、背面ケース14が設けられている。基台10及び背面ケース14の内部には、電子天びん1の動作を制御する各種電気部品が配置されている。背面ケース14には、後述のひょう量室28内の静電気を除去するための除電器13が配設されている。
風防20は、背面ケース14と、該背面ケース14の前側に設けられた、前側壁22と、右側扉24と、左側扉25と、上側扉26とを備える。前側壁22と、右側扉24と、左側扉25と、上側扉26はガラス等の透明材料により構成されている。前側壁22、右側扉24、左側扉25、及び上側扉26は、基台10上に設けられたフレーム枠21に支持されている。基台10と風防20とによって形成される空間が、ひょう量室28となる。
背面ケース14の前面は風防20の後壁(以下、後壁29という)を構成し、除電器13は、この後壁29の高さの1/3程度の位置に取り付けられている。右側扉24、左側扉25、上側扉26の各々にはグリップ27が設けられている。ユーザはグリップ27を把持して、右側扉24、左側扉25、上側扉26の各々を、例えば前後方向にスライドさせることにより、前記扉を開閉することができる。右側扉24、左側扉25、上側扉26を閉じることで、外部からひょう量室28内への気流の侵入が遮断される。
<仕切板移動機構>
次に、図1~図8を参照して、ひょう量室28内に設けられた仕切板移動機構について説明する。
ひょう量室28内は仕切板41によって上下に区画されている。仕切板41はガラス板、合成樹脂板等の透明材料、金属製の板状部材等で形成することができる。以下、ひょう量室28内の仕切板41よりも下の空間をひょう量空間281、上の空間を作業空間282という。仕切板移動機構は、仕切板41を上下に移動させることにより、ひょう量空間281の容積を、計量対象物のサイズに適した大きさに変更する。仕切板移動機構は、上下方向に長い矩形状の板材から成る柱部材30と、柱部材30に沿って上下方向に移動可能な仕切板ユニット40とを備える(図1及び図2参照)。
柱部材30は、後壁29の除電器13よりも上の位置に例えばネジ31を介して固定されている。柱部材30の前面の左右両端部には、それぞれ複数の係合凹部32が上下方向に並んで形成されている。左側の複数の係合凹部32と右側の複数の係合凹部32は、高さ位置が対応している。同じ高さに位置する左右一対の係合凹部32は、仕切板41を所定の高さに位置決めするための側面視U字状の溝であり、複数の係合凹部32は本発明の固定位置決め係合部に相当する。
柱部材30の左右の両側面には、上下方向に延伸する側面ガイド溝33が形成されている。また柱部材30の前面の中央部分には、上下方向に延伸する中央ガイド溝34が形成されている。中央ガイド溝34の左右両側には、仕切板41の高さの目安となる目盛が設けられている。側面ガイド溝33及び中央ガイド溝34は、本発明のガイドレールとして機能する。ガイド溝は、柱部材30を加工して形成してもよく、係合凹部32を有する柱部材とは別のガイド溝を有する部材(ガイドレール)を柱部材に固着してもよい。
仕切板ユニット40は、仕切板41と、該仕切板41を保持する保持部材401とから成り、保持部材401は、ホルダ部42と、操作部450と、固定カバー47との組立体から成る。
ホルダ部42は、支持部430と、スライダ部440とを有する断面L字状の部材から成る。支持部430には、仕切板41を保持部材401に固定するための2本のネジ432(図7参照)が挿入される2個の孔部431が設けられている。仕切板41は、前記2個の孔部431に対応する2個の貫通孔411を有している。
スライダ部440は、仕切板ユニット40を柱部材30に装着するための部分であり、支持部430の後端部に立設された、柱部材30とほぼ同じ幅の第1板部441と、該第1板部441の左右両端から後方に延伸する一対の第2板部442とを有する、平面視略U字形状の部材から成る。U字形状の内側面となる第1板部441と第2板部442の側面には、それぞれ中ガイドピン444と外ガイドピン443が設けられている。スライダ部400が柱部材30に装着されたとき、中ガイドピン444は柱部材30の中央ガイド溝34に挿入され、外ガイドピン443は、柱部材30の側面ガイド溝33に挿入される。外ガイドピン443及び中ガイドピン444は、それぞれ側面ガイド溝33及び中央ガイド溝34の幅よりも僅かに小さい直径(少なくとも溝の幅の90%以上、望ましくは99%以上)の円柱状のピンであり、それぞれ上下に並んで2本ずつ設けられている。また、スライダ部440の前面の左右の角部には、第1板部441における左右方向、第2板部442における前後方向に伸びる長孔445が設けられている。この長孔445は、後述する操作部450に設けられた可動ピン455の移動を許容する形状及び大きさを有する。
操作部450は、平面視長方形状の環状部451と、該環状部451の長手方向両側部の後端部に設けられた一対の摺接部452を有する。環状部451はスライダ部440の第1板部441と略同じ幅を有しており、該環状部451がホルダ部41の支持部430上に載置されたとき、一対の摺接部452はスライダ部440を左右両側から挟むような形状に構成されている。摺接部452には、スライダ部440に設けられた長孔445に挿入可能な円柱状の可動ピン455(図7及び図8参照)が設けられている。この可動ピン455は、本発明における移動位置決め係合部に相当する。環状部451の前端面の左右部には、それぞれ円筒部453が設けられており、これら円筒部452には付勢部材である圧縮コイルばね454(図8参照)が挿入されている。圧縮コイルばね454は、無負荷時では先端が円筒部453から突出する長さ(自由高さ)のものが用いられている。なお、付勢部材はゴム等の弾性材であってもよい。
固定カバー47は、操作部450全体を覆う矩形環状のハンドル471と、該ハンドル471の左右側面の後部から左右方向に延伸する一対の支持枠472とを有する。ハンドル471の左前の角部及び右前の角部の下面の、支持部430の孔部431に対応する箇所には、雌ネジ穴(図示せず)が形成されている。ホルダ部42の支持部430の上に、孔部431と貫通孔411が合致するように仕切板41を載せ、さらに、操作部450の摺接部452にスライド部440を挟ませた状態で環状部451を仕切板41の上に載せ、操作部450にカバー部材47のハンドル471を被せる。そして、支持部430の孔部431、仕切板41の貫通孔411に、支持部430の下側からネジ432を挿通し、ハンドル471の雌ネジ穴に該ネジ432を螺合させる。これにより、ホルダ部41の支持部430とカバー部材47のハンドル471との間に仕切板41及び操作部450が挟持された状態で支持部430とハンドル471が固定され、仕切板ユニット40が構成される。このとき、カバー部材47の支持枠472は仕切板41の後辺に沿うように配置される。
固定カバー47のハンドル471が操作部450に被せられた状態において、圧縮コイルばね454の円筒部453から突出する前端は、ハンドル471の前部の内面に当接し、ハンドル471から圧縮荷重を受ける。これにより、操作部450がスライダ部440側に付勢され、これに伴い、摺接部452に設けられた可動ピン455が後方に付勢される。したがって、本実施例では、圧縮コイルばね454が本発明の付勢部材として機能する。なお、ハンドル471が操作部450に被せられただけの状態(つまり、ハンドル471及び操作部450が操作されていない状態)では、圧縮コイルばね454は圧縮されているものの、その前端は円筒部453から突出した状態にある。
<仕切板ユニット40の柱部材30に対する装着>
仕切板ユニット40は、次のようにして柱部材30に装着される。
まず、外ガイドピン443を柱部材30の側面ガイド溝33に挿入し、中ガイドピン444を柱部材30の中央ガイド溝34に挿入する。次に、左右の可動ピン455を、左右の係合凹部32のいずれかに挿入する。このとき、圧縮コイルばね454の付勢力によって可動ピン455が後方に押され、長孔445の後端付近に位置した状態となり、係合凹部32に深く入り込み、可動ピン455と係合凹部32が係合する(図8参照)。この結果、仕切板41が、柱部材30に対して、或る高さ(第1の高さ)に位置決めされる。
<仕切板41の移動>
ユーザは右側扉24、左側扉25、及び、上側扉26のいずれかを開放し、そこからひょう量室28内の仕切板41よりも上の作業空間282に手を入れる。そして、操作部450の環状部451及びハンドル471を把持し、圧縮コイルばね454の付勢力に抗して該環状部451をハンドル471の前端側に移動させる。そうすると、図8に仮想線で示すように、可動ピン455が前方に移動し、可動ピン455の係合凹部32への係合が解除される。つまり、本実施例では、操作部450及びハンドル471が解除部材として機能する。この状態で仕切板ユニット40を上方向に持ち上げる、あるいは下方向に押し下げる。これにより、外ガイドピン443及び中ガイドピン444がそれぞれ側面ガイド溝33及び中央ガイド溝34内を摺動し、仕切板ユニット40が柱部材30に沿って上下に移動する。そして、仕切板41が所望の高さに位置した状態でユーザが環状部451及びハンドル471から手を放す。これにより、圧縮コイルばね454の付勢力によって可動ピン455がホルダ部42の長孔445内を後方に移動し、係合凹部32に係合する。この結果、仕切板41が上述した第1の高さとは別の高さ(第2の高さ)に位置決めされ、ひょう量空間281の容積が変更される。
このように本実施例では、ユーザは、作業空間282内に手を入れ、環状部451及びハンドル471を操作することで仕切板41の高さを変更することができる。したがって、計量試料、計量容器のサイズ等に合わせてひょう量空間281を変更するために仕切板41をひょう量室28の外に出したり、仕切板41に触れたりする必要がなく、仕切板41の温度変化によって生じる仕切板41とひょう量空間281との温度差による対流の発生を低減することができる。
また、可動ピン455が係合凹部32に係合しているときは、仕切板41の自重によってスライダ部440と柱部材30との係合部分を起点とする力のモーメントが発生する。これに対して、本実施例では、スライダ部440に2本の円柱状の外ガイドピン443を上下に並べて設け、これら外ガイドピン443を、柱部材30の左右両側面の側面ガイド溝33に摺動可能に係合させた。上述した力のモーメントが発生すると、上下の外ガイドピン443は、それぞれ点P1、P2で側面ガイド溝33の内側壁面に当接する。したがって、力のモーメントが発生しても、仕切板41をほぼ水平に位置決めすることができる。また、可動ピン455の係合凹部32への係合が解除されると、外ガイドピン443の側面ガイド溝33の内側壁面への当接状態が解除されるため、比較的小さい力で仕切板ユニット40を柱部材30に沿って上下に移動させることが可能となる。
なお、上記実施例では、2本の円柱状の外ガイドピン443を上下に並べて設けた例を示したが、外ガイドピンの形状及び個数はこれに限定されない。側面ガイド溝33の内側壁面に2点で係止し得る形状であれば、例えば、断面形状が上下に長い楕円や矩形の柱状でもよい。
上記実施例では、固定位置決め係合部を複数の係合凹部32、移動位置決め係合部を可動ピン455としたが、固定位置決め係合部と移動位置決め係合部の凹凸形状は逆でもよく、別の形状でもよい。また、固定位置決め係合部と移動位置決め係合部の係合は、凹部と凸部の係合の他、摩擦力や利用した係合や磁気的な係合でもよい。摩擦係合や磁気的係合の場合は上記実施例のように複数の係合凹部を設けなくても実現可能である。さらにまた、側面ガイド溝33、中央ガイド溝34、外ガイドピン443、中ガイドピン444の関係についても、互いに係合し合う形状であれば、上記実施例に限定されない。
従来より、風防の扉の開閉やひょう量空間の内外の温度差等によりひょう量空間に生じる空気の流れがひょう量空間を取り囲むガラス壁面に接触すると、ガラス壁面の表面に静電気が発生し、感度の校正(調整)や計量時に誤差が生じる場合があることが知られている。このため、上記実施例では、風防20の後壁29に除電器13を配置して、ひょう量空間281の静電気を除去できる構成としている。この場合、後壁29の高さ1/3程度の位置に除電器13を取り付け、除電器13よりも上の後壁29に柱部材30を固定したため、仕切板41の位置に関係なくひょう量空間281内に除電器13が位置することになり、除電器13による静電気除去効果を得ることができる。
図9は本発明の別の実施例である電子天びん1Aを示している。この電子天びん1Aは、仕切板41の例えばほぼ中央に試料出し入れ用の開口412が形成されている。これ以外の構成は上述した電子天びん1と同じであるため、説明は省略する。
仕切板41に開口412を設けたことにより、例えば上側扉26を開けて、作業空間282に手を入れて仕切板ユニット40を上下に移動させた後、そのまま(前側扉22、右側扉24、あるいは左側扉25を開けることなく)開口412からひょう量空間281に対して試料を出し入れする作業を行うことができる。このため、ひょう量空間281における対流の発生を抑え、計量時における対流の影響を小さくすることができる。
[態様]
上述した複数の例示的な実施形態は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
(第1項)
計量皿が配置される基台と、
前記計量皿を囲む風防と、
前記基台と前記風防により形成されたひょう量室を上下に仕切る仕切板を上下に移動させる仕切板移動機構と、を備え、
前記仕切板移動機構は、
前記ひょう量室内に立設された、上下に延伸するガイドレールと、固定位置決め係合部とを有する柱部材と、
前記ガイドレールに沿って移動可能であり、前記仕切板を保持する保持部材と、
前記保持部材に設けられた、前記固定位置決め係合部に係合可能である移動位置決め係合部と、
前記移動位置決め係合部を前記固定位置決め係合部に向けて付勢する付勢部材と、
前記付勢部材による付勢状態を解除するための解除部材と
を備える電子天びんである。
第1項の電子天びんでは、付勢部材が移動位置決め係合部を固定位置決め係合部に向けて付勢している状態にあるときは、移動位置決め係合部が固定位置決め係合部に係合し、これにより、保持部材に保持された仕切板が、柱部材に対して、所定の高さ位置に固定される。また、解除部材により付勢部材による付勢状態が解除されることにより、移動位置決め係合部の固定位置決め係合部への係合が解除されるため、保持部材をガイドレールに沿って上下に移動させて仕切板の高さ位置を変更することができる。仕切板が適宜の高さ位置に変更されると、解除部材による付勢部材の付勢状態の解除を中止する。この結果、再び付勢部材によって移動位置決め係合部が固定位置決め係合部に向けて付勢され、該移動位置決め係合部が該固定位置決め係合部に係合する。このため、仕切板を所定の高さ位置に固定することができる。このように本発明では、仕切板をひょう量室の外に取り出すことなく仕切板の高さを変更することができるため、ひょう量室内に発生する対流を少なく抑えることができる。
(第2項)
第1項の電子天びんにおいて、
前記固定位置決め係合部が、前記柱部材の上下の異なる位置に複数設けられた係合凹部から成るものとすることができる。
第2項の電子天びんでは、複数の係合凹部に移動位置決め係合部を係合させることにより、仕切板を適宜の位置に位置決めすることができる。
(第3項)
第1項又は第2項の電子天びんにおいて、
前記ガイドレールが、前記柱部材に形成されたガイド溝から成り、
前記保持部材には、前記ガイド溝に摺動可能に係合する上下2本の凸状部材が設けられていることが好ましい。
第3項の電子天びんでは、移動位置決め係合部が固定位置決め係合部に係合しているときには、仕切板の自重によって摺動部とガイドレールとの係合部に作用する力のモーメントに対して、凸状部材がガイドレールのガイド溝に係止することで生じる反力により対抗することができる。これにより、仕切板の位置決めを確実に行うことが可能となる。また、移動位置決め係合部の固定位置決め係合部への係合が解除されたときには、摺動部の移動とともに凸状部材はガイド溝を移動する。
(第4項)
第1項~第3項のいずれかの電子天びんにおいて、
前記仕切板が、試料出し入れ用の開口を有するものである。
第4項の電子天びんによれば、前記開口を通して計量皿に試料を載せたり、計量皿から試料を取り出したりすることができる。
(第5項)
第1項~第4項の電子天びんにおいて、
前記風防の後壁に設けられた除電器を更に備え、
前記柱部材が、前記除電器よりも上の前記後壁に固定されているものとすることができる。
第5項の電子天びんでは、柱部材は、後壁の除電器よりも上の位置に配設されることから、仕切板は、ひょう量室の除電器よりも上の空間で移動することになる。風防の扉の開閉や温度差等による生じるひょう量室内の空気の流れがひょう量室を形成するガラス壁面に接触すると、ガラス表面に静電気が発生し、感度の校正(調整)や、計量時の誤差が生じる場合があるが、この構成により、ひょう量室内の仕切板よりも下のひょう量空間では、常に除電器による除電効果を得ることが可能となる。そして、除電器により速やかに静電気が除去することにより、安定した計量を行うことができる。
1…電子天びん
10…基台
11…計量皿
12…操作卓
13…除電器
14…背面ケース
20…風防
21…フレーム枠
22…前側壁
24…右側扉
25…左側扉
26…上側扉
27…グリップ
28…ひょう量室
281…ひょう量空間
282…作業空間
29…後壁
30…柱部材
31…ネジ
32…係合凹部
33…側面ガイド溝
34…中央ガイド溝
40…仕切板ユニット
401…保持部材
41…仕切板
412…開口
42…ホルダ部
430…支持部
431…孔部
432…ネジ
440…スライダ部
441…第1板部
442…第2板部
443…外ガイドピン
444…中ガイドピン
445…長孔
450…操作部
451…環状部
452…摺接部
453…円筒部
454…バネ
455…可動ピン
47…固定カバー
471…ハンドル
472…支持枠

Claims (5)

  1. 計量皿が配置される基台と、
    前記計量皿を囲む風防と、
    前記基台と前記風防により形成されたひょう量室を上下に仕切る仕切板を上下に移動させる仕切板移動機構と、を備え、
    前記仕切板移動機構は、
    前記ひょう量室内に立設された、上下に延伸するガイドレールと、固定位置決め係合部とを有する柱部材と、
    前記ガイドレールに沿って移動可能であり、前記仕切板を保持する保持部材と、
    前記保持部材に設けられた、前記固定位置決め係合部に係合可能である移動位置決め係合部と、
    前記移動位置決め係合部を前記固定位置決め係合部に向けて付勢する付勢部材と、
    前記付勢部材による付勢状態を解除するための解除部材と
    を備える電子天びん。
  2. 請求項1に記載の電子天びんにおいて、
    前記固定位置決め係合部が、前記柱部材の上下の異なる位置に複数設けられた係合凹部から成る、電子天びん。
  3. 請求項1又は2に記載の電子天びんにおいて、
    前記ガイドレールが、前記柱部材に形成されたガイド溝から成り、
    前記保持部材には、前記ガイド溝に摺動可能に係合する上下2本の凸状部材が設けられる、電子天びん。
  4. 請求項1~3のいずれかに記載の電子天びんにおいて、
    前記仕切板が、試料出し入れ用の開口を有する、電子天びん
  5. 請求項1~4のいずれかに記載の電子天びんにおいて、
    前記風防の後壁に設けられた除電器を更に備え、
    前記柱部材が、前記除電器よりも上の前記後壁に固定されている、電子天びん。
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