JP6447397B2 - 換気空気清浄装置 - Google Patents

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本発明は、建物内に設置され、その建物内の空気を清浄にする換気空気清浄装置に関するものである。
室内空気中の汚染度を検知するセンサーを備え、このセンサーの出力が所定値より大きい場合には室内の空気を外部に排出する換気モードを選択し、所定値より大きくない場合には除塵機を経由して室内の空気を循環させる内気循環モードを選択するとともに、前記センサーの出力に応じて送風量を制御することにより、汚染した空気の排出と、連続して換気することによる室内温度の変動を抑えて、消費電力や騒音を抑制する空気清浄機があった(例えば特許文献1参照)。
特開平9-299742
しかしながら、従来の空気清浄機では、空気清浄機に設置されたセンサーにより空気汚染状況を検知して動作するため、室内空気の一部が汚染された状況となっても、その汚染された空気がセンサーに達して汚染の状況が検知されるまでは高速で運転されない。そのため、室内空気が汚染されてから清浄の状態になるまでには一定の時間が必要であり、在室者に一時期でも不快感が生ずるおそれがあるという課題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、日常の手動による操作の煩わしさがなく、室内に塵埃等の汚染物質が充満する前に高速で運転して室内の空気を清浄に保ち、在室者に不快感が生ずるのを抑えるとともに、空気が汚染されていないときは運転電力や騒音を抑えた換気空気清浄装置を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明の換気空気清浄装置においては、建物内から空気を吸い込む吸い込み口と、建物内へ空気を吹き出す吹き出し口と、建物外へ空気を排出する排気口と、吸い込み口と吹き出し口とを接続するとともに吸い込み口と排気口とを接続するダクトと、ダクトに設けられた送風部と、ダクトの吸い込み口と吹き出し口との接続を遮断して吸い込み口と排気口とをつなげる換気モードとダクトの吸い込み口と排気口との接続を遮断して吸い込み口と吹き出し口とをつなげる内気循環モードとを切り替えるダクト切り替え部と、ダクトの吸い込み口と吹き出し口とを接続する部分に設けられた空気清浄部と、建物内の人の有無を検知する人検知部と、建物内の空気の汚染度を検知する空気汚染度検知部と、建物内の電気機器の動作状態を検知する電気機器状態検知手段と、装置全体を制御する制御部と、を備えたものであり、制御部は、空気汚染度検知部が検知した空気汚染度に応じて送風部の送風量を制御するとともに、空気汚染度が電気機器状態検知手段により検知した特定の電気機器の動作状態により調整された所定値を上回る場合にはダクト切り替え部を制御して換気モードとし、空気汚染度が所定値を上回らない場合にはダクト切り替え部を制御して内気循環モードとし、送の送風量が小さい状態において人検知部により人が検知されない状態から人が検知される状態に移行すると送風部の送風量を増加させるようにしたものである。
本発明によれば、換気空気清浄装置の送風部の送風量が小さい状態において、人検知部により建物内に人が検知されない状態から人が検知される状態に移行すると、送風部の送風量を増加させるように制御するので、人が建物内に入室して活動することにより塵埃等が発生し、建物内の空気汚染度が上昇することを空気汚染度検知部が検知する前に抑制することができる。
また、建物内の空気汚染度が電気機器状態検知手段により検知した特定の電気機器の動作状態により調整された所定レベルを上回る場合には、ダクト切り替え部を制御して吸い込み口と排気口をつなげ、建物内の空気を、空気清浄部を経由させることなく建物外へ排出する換気モードで動作するので、空気汚染度が高い場合に空気清浄部を使用せず、空気清浄部のフィルター等が汚れるのを抑制して、メンテナンス間隔を長期化することができる。一方、建物内の空気汚染度が所定レベル以下で空気清浄部に対する負荷が小さい場合には、ダクト切り替え部を制御して吸い込み口と吹き出し口をつなげ、空気清浄部を経由する内気循環モードで動作するので、換気に伴う空調エネルギー損失を抑制し、特に夏季の冷房および冬季の暖房に使用する電力を抑え、省エネを図ることができる。
本発明の実施の形態1に係る換気空気清浄装置の制御ブロック構成図である。 本発明の実施の形態1に係る換気空気清浄装置の内気循環・空気清浄動作状態(内気循環モード)を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る換気空気清浄装置の換気動作状態(換気モード)を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る換気空気清浄装置の制御動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る換気空気清浄装置の制御動作のタイムチャートを示す図である。 本発明の実施の形態2に係る換気空気清浄装置の制御ブロック構成図である。 本発明の実施の形態2に係る換気空気清浄装置の建物における配置を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る換気空気清浄装置において、換気モードと内気循環モードを切り替える建物内の空気汚染度についてのダクト切り替え閾値を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る換気空気清浄装置の制御ブロック構成図である。 本発明の実施の形態3に係る換気空気清浄装置の建物における配置を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る換気空気清浄装置の制御動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る換気空気清浄装置の建物内に設けた塵埃センサーで検出した建物内の塵埃濃度と送風部の送風量との関係を示す図である。 本発明の実施の形態4に係る換気空気清浄装置の制御動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態4に係る換気空気清浄装置の建物内塵埃濃度および建物内の人の有無と送風部の送風量との関係を示す図である。 本発明の実施の形態5に係る換気空気清浄装置の制御ブロック構成図である。 本発明の実施の形態5に係る換気空気清浄装置の建物における配置を示す図である。 本発明の実施の形態5に係る換気空気清浄装置の建物内外の気温差と換気モード/内気循環モードを切り替える閾値との関係の一例を示す図である。 本発明の実施の形態5に係る換気空気清浄装置の換気モードと内気循環モードを切り替える制御動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態6に係る換気空気清浄装置の建物外の気温情報と換気モードと内気循環モードを切り替える閾値との関係の一例を示す図である。 本発明の実施の形態6に係る換気空気清浄装置の換気モードと内気循環モードを切り替える制御動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態7に係る換気空気清浄装置の制御ブロック構成図である。 本発明の実施の形態7に係る換気空気清浄装置の換気モードと内気循環モードを切り替える制御動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態7に係る換気空気清浄装置の建物における季節と、換気モード/内気循環モードを切り替える閾値との関係の一例を示す図である。 本発明の実施の形態8に係る換気空気清浄装置の換気モードと内気循環モードを切り替える制御動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態8に係る換気空気清浄装置の建物における季節と、換気モード/内気循環モードを切り替える閾値との関係の一例を示す図である。 本発明の実施の形態9に係る換気空気清浄装置の制御ブロック構成図である。 本発明の実施の形態9に係る換気空気清浄装置の制御動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態9に係る換気空気清浄装置の建物内の人の活動量と送風部における送風量との関係を示す図である。 本発明の実施の形態10に係る換気空気清浄装置の制御ブロック構成図である。 本発明の実施の形態10に係る換気空気清浄装置の建物における配置を示す図である。 本発明の実施の形態10に係る換気空気清浄装置の制御動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態10に係る換気空気清浄装置の制御動作のタイムチャートを示す図である。 本発明の実施の形態11に係る換気空気清浄装置の制御ブロック構成図である。 本発明の実施の形態11に係る換気空気清浄装置の建物における配置を示す図である。 本発明の実施の形態11に係る換気空気清浄装置の制御動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態11に係る換気空気清浄装置の制御動作のタイムチャートを示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。尚、各図において共通あるいは相当する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1
図1は本発明の実施の形態1に係る換気空気清浄装置の制御ブロック構成を示す図であり、図2は本実施の形態に係る換気空気清浄装置の内気循環・空気清浄動作状態(内気循環モード)を示す図であり、図3は本実施の形態に係る換気空気清浄装置の換気動作状態(換気モード)を示す図である。図に示した換気空気清浄装置100は建物の天井等に設けられ、建物内の空間から空気を吸い込む吸い込み口1と、建物内の空間に空気を吹き出す吹き出し口2と、建物外へ空気を排出する排気口3を備えており、吸い込み口1と吹き出し口2と排気口3はダクト4によって接続されている。ダクト4の吹き出し口2側に通過する空気の塵埃を除去する空気清浄部5であるフィルター5a及び除塵機5bが設けられ、吸い込み口1側にはファン6aが設けられている。ファン6aはモーター6bによって駆動されることにより、吸い込み口1から吹き出し口2または排気口3へ空気を送る送風部6を構成している。吸い込み口1からのダクト4aと吹き出し口2からのダクト4bと排気口3からのダクト4cが接続される部分には、ダクト4の接続を切り替えるダクト切り替え部であるダンパー7が設けられている。また換気空気清浄装置100を設置した建物の天井面に空気汚染度センサー8と人検知部である人感センサー(人体感知センサー)9を設け、建物内の空気汚染度や、建物内の人の有無を検知する。制御部10は時間を計測するタイマー11を備え、空気汚染度センサー8や人感センサー9により検出した情報により、送風部6のモーター6bやダクト切り替え部であるダンパー7を制御する。
ダンパー7の位置を制御して、吸い込み口1から吸い込まれた建物内の空気を、空気清浄部5を経由して吹き出し口2から建物内へ戻す内気循環モードとすると、図2に示す内気循環・空気清浄動作状態となる。内気循環・空気清浄動作状態では図2に示すように、送風部6のファン6aの回転により吸い込み口1から吸い込まれてダクト4aを流れた空気は、ダンパー7に遮られて吹き出し口2に繋がるダクト4bへ流れ、フィルター5aや除塵機5bで形成された空気清浄部5を経由して吹き出し口2から建物内へ戻される。
また、ダンパー7の位置を制御して、吸い込み口1から吸い込まれた空気を排気口3から建物外へ排出する換気モードにすると、図3に示す換気動作状態となる。換気動作状態では図3に示すように、送風部6のファン6aの回転により吸い込み口1から吸い込まれてダクト4aを流れた空気は、ダンパー7に遮られることなくダクトcへ流れ、排出口3から建物外へ排出される。吹き出し口2に繋がるダクト4bはダンパー7に塞がれて、ダクト4aからの空気は流れこまない。
次に、図4に示した制御部10による制御動作のフローチャートおよび図5に示したタイムチャートに基づき、換気空気清浄装置100の動作について説明する。なお、図5に示した制御動作のフローチャートおよびタイムチャートは一例にすぎず、発明の範囲は図に示した内容に限定されるものではない。図5のタイムチャートにおいて、(a)は建物内の人の存在を検知する人感センサー9の出力を示すものであり、(b)は換気空気清浄装置の動作レベルを示す送風部6の送風量を示すものであり、(c)は空気汚染度センサー8で検出した建物内の空気汚染度のレベルを示したものであり、(d)はダクト切り替え部であるダンパー7の位置を示すものである。
図4において、初期状態では換気空気清浄装置100は停止状態であり、建物内に人がいない状態であるとする。まず、人感センサー9からの情報により制御部10は建物内の人の有無を判断する(ステップ1)。人がいなければ、そのまま待つ。人の存在を検出すると、送風部6のモーター6bを高出力で駆動してファン6aの回転数を大きくし、送風量を大とする(ステップ2、図5:[a]・[c])。次いで、建物内の空気汚染度を空気汚染度センサー8である雑ガスセンサで検出し、予め定めたダクト切り替え閾値と比較することで、その汚染度レベルが建物外と換気を行って改善を図るレベルか、建物内の空気を空気清浄部5であるフィルター5aや除塵機5bを通過させることで改善を図るレベルかを判断する(ステップ3)。その結果、建物内の空気汚染度がダクト切り替え閾値より大きい場合にはダンパー7を制御して換気位置として(図3の状態)、吸い込み口1から吸引した建物内の空気を排出口3から建物外へ排出し、換気を行う(ステップ4、図5:[d])。また、建物内の空気汚染度がダクト切り替え閾値以下であった場合には、ダンパー7を内気循環の位置として(図2の状態)、吸い込み口1から吸引した建物内の空気をフィルター5aや除塵機5bを通過せて吹き出し口2から建物内へ戻すようにする(ステップ5、図5:[e])。このようにダンパー7の位置を切り替えて換気動作状態か内気循環・空気清浄動作状態かを選択することにより、建物内の空気汚染度の改善を図る。建物内空気の汚染度が高い場合には空気清浄部5を経由させず、建物外へ直接排出することにより、空気清浄部5を構成するフィルター5aや除塵機5bの汚れを抑え、メンテナンス間隔を長期化することができる。また、建物内の空気汚染度が所定レベル以下で空気清浄部5に対する負荷が小さい場合には、ダクト切り替え部であるダンパー7を制御して吸い込み口1と吹き出し口2を接続し、空気清浄部5を経由する内気循環モードで動作するので、換気に伴う空調エネルギー損失の増大を抑え、省エネを図ることができる。
次いで、再度、建物内の人の有無を判断する(ステップ6)。建物内に人がいた場合にはタイマー11がカウント中か判断する(ステップ7)。タイマー11は初期状態ではカウント停止中であり、建物内に人がいると判断した後に人が検出されなくなるとカウントを開始する。ステップ7でタイマー11がカウント中でない場合は建物内に継続して人が検知されている状態で、その場合にはステップ3へ戻って、建物内の空気汚染度の監視を継続する。ステップ7でタイマー11がカウント中であった場合は、人感センサー9により建物内に人がいることが検知されなかった後に再度人感センサー9により建物内に人がいることが検知された場合であり、タイマー11のカウントを停止(ステップ8)した後にステップ2に戻り、送風部6の送風量を大きくするとともに建物内の空気汚染度の監視を継続する。
ステップ6において、人感センサー9により建物内の人が検知されなかった場合には、タイマー11がカウント中か否か判断する(ステップ9)。タイマー11がカウント中でなかった場合は、人感センサー9によって建物内の人が検知されていた状態から検知されない状態に変移した場合であり、タイマー11のカウントをクリア(ステップ10)してカウントを開始(ステップ11)し、送風部6のモーター6bの駆動を低出力としてファン6aの回転速度を低速とし、送風量を小さくして(ステップ12、図5:[b])、ステップ3へ戻る。
ステップ9においてタイマー11がカウント中であった場合は、既に人感センサー9によって建物内の人が検知されない状態が生じている場合であり、タイマー11をカウントアップして人感センサー9により建物内の人が検知されない状態の継続時間を更新し(ステップ13)、タイマー11の値が所定値A以上となったか否かを判断する(ステップ14)。所定値A以上であった場合は人感センサー9によって建物内に人が存在することが所定時間以上継続して検知されなかった場合であり、建物内に人がいなくなったと判断して送風部5のモーター5bの駆動を停止してファン5aの回転を止め、換気空気清浄装置100の送風を停止して(ステップ15)、ステップ1へ戻る。ステップ14でタイマー11のカウンタ値が所定値Aに満たない場合は、未だ建物内に人がいなくなったことは確定していないものとしてステップ3へ戻り、建物内の空気汚染度等の監視を継続する。
本実施の形態によれば、人感センサー9により建物内に人を検知すると建物内に設けた空気汚染度センサー8で検知する空気汚染度が上昇する前から換気空気清浄装置100を大風量で動作させるので、建物内にいる人の活動によりCO2濃度が上昇したり、塵埃が舞い上がったりして建物内の空気汚染度が上昇するのを抑制することができる。また、人感センサー9により建物内に人を検知しなくなると換気空気清浄装置を小風量とし、所定時間、建物内に人を検知しない状態を継続すると換気空気清浄装置の送風を停止するので、無駄な電力消費を抑えつつ、再度、人が建物内に入った場合に備えて、空気汚染度の改善を図ることができる。
実施の形態2.
実施の形態1に係る換気空気清浄装置100は、建物内にのみ空気汚染度を検出する空気汚染度センサー8を備えるものであったが、建物外の空気汚染度も検出し、換気動作状態(換気モード)か内気循環・空気清浄動作状態(内気循環モード)かを切り替える建物内の空気汚染度についてのダクト切り替え閾値を建物外の空気汚染度に基づいて設定することとしてもよい。実施の形態2に係る換気空気清浄装置100の制御ブロック構成を図6に、本実施の形態に係る換気空気清浄装置100の建物への配置を図7に、本実施の形態に係る換気空気清浄装置100の換気モードと内気循環モードを切り替える建物内の空気汚染度についてのダクト切り替え閾値を図8に示す。
本実施の形態に係る換気空気清浄装置100においては、図6および図7に示すように建物内の空気汚染度を検出する建物内空気汚染度センサー8aに加えて、建物外の空気の汚染度を検出する建物外空気汚染度センサー8bを備える。本実施の形態に係る換気空気清浄装置100においても、制御部10は人感センサー9により建物内に人がいることを検知すると大きな風量で動作し、建物内に人がいなくなると風量を小さくして動作し、あるいは、送風を停止する。換気モードと内気循環モードの選択は、建物外の空気汚染度センサー8bで検知した空気汚染度に基づいて定めたダクト切り替え閾値と建物内の空気汚染度センサー8aで検出した建物内空気汚染度を比較し、建物内の空気汚染度がダクト切り替え閾値より大きい場合には吸い込み口1から吸い込んだ建物内の空気を排気口3から建物外に排出する換気モードとする。また、建物内の空気汚染度がダクト切り替え閾値以下の場合には、吸い込み口1から吸い込んだ建物内の空気をフィルター5a、除塵機5bを通過させて吹き出し口2から建物内に戻す内気循環モードとする。なお、ダクト切り替え閾値は、建物外空気汚染度センサー8bで検知した建物外の空気汚染度より高いレベルに設定する。例えば、図8に示すように検知した建物外の空気汚染度より一定量高いレベルとしてもよいが、これに限らず、建物外の空気汚染度より高いレベルであればよい。なお、建物外の空気汚染度情報は建物外空気汚染度センサー8bにより取得するものに限らず、電気通信回路を通じて公衆に利用可能なデータを収集して取得する等、してもよい。
本実施の形態に係る換気空気清浄装置100によれば、建物外の空気汚染度センサー8bで検出した建物外空気汚染度に基づいてダクト切り替え閾値を設定し、その閾値と建物内の空気汚染度センサー8aで検知した建物内空気汚染度とを比較する。ダクト切り替え閾値が検知された建物外空気汚染度に基づいて行われるので、花粉飛散やPM2.5等の大気汚染物質が建物外の空気に多く含まれる場合にもダクト切り替え閾値が建物外空気汚染度に応じて設定されるので、建物内空気汚染度が建物外空気汚染度より低い状態で換気モードとなることはなく、建物内の空気汚染度の改善が適切に行うことができる。
また、本実施の形態に係る換気空気清浄装置100であっても、建物内空気汚染度がダクト切り替え閾値以上であれば建物内の空気をフィルター5aや除塵機5bで構成される空気清浄部5を経由することなく建物外へ排気口3から排出するので、フィルター5aや除塵機5bの汚れを抑制し、メンテナンス間隔を長期化することができる。そして、建物内空気汚染度がダクト切り替え閾値に満たない場合には、吸い込み口1から取り込んだ建物内の空気を、空気清浄部5を経由して吹き出し口2から建物内へ戻す。この場合は建物内の空気汚染度があまり高くないので、空気清浄部に対する負荷が軽く、フィルター5aや除塵機5bの汚れが大幅に進むことはなく、建物内の空気汚染度も確実に改善することができる。さらに、建物内と建物外の気温差が大きい場合には空調負荷の増大を抑制することもできる。
実施の形態3.
実施の形態3に係る換気空気清浄装置100の制御ブロック構成を図9に、建物における配置を図10に示す。本実施の形態に係る換気空気清浄装置100は、空気汚染度センサーとしてCO2センサー8cと塵埃センサー8dの2種類のセンサーを備えるものである。なお、本実施の形態に係る換気空気清浄装置100が検知する空気汚染度のデータの種類は2種類としたが、3種類以上であってもよい。そのうちの1種類以上の空気汚染度のデータによりダンパー7の位置を制御して通風するダクト4を切り替えて換気モードと内気循環モードを選択し、ダクト切り替えに使用した空気汚染度のデータと異なる種類の空気汚染度のデータを用いて換気空気清浄装置100の送風部6の送風量を調整することとしてもよい。
図11は、本実施の形態に係る換気空気清浄装置100の制御動作の一例を示すフローチャートであり、図12は、本実施の形態に係る換気空気清浄装置100の建物内に設けた塵埃センサー8dで検出した建物内の塵埃濃度と送風部6の送風量との関係を示す図である。以下、図に基づいて本実施の形態に係る換気空気清浄装置100の動作について説明する。
図11において、初期状態では換気空気清浄装置100は停止状態であり、制御部10は人感センサー9からの情報により建物内の人の有無を判断する(ステップ21)。人がいなければ、そのまま待つ。人の存在を検出すると、タイマー11のカウントをクリアして(ステップ22)初期化した後、カウントを開始する(ステップ23)。そして、送風部6のモーター6bを高出力で駆動してファン6aの回転数を大きくし、送風量を大とする(ステップ24)。次いで、CO2センサー8cで建物内のCO2濃度を検出して予め定めたダクト切り替え閾値と比較し(ステップ25)、検知したCO2濃度がダクト切り替え閾値以下の場合にはダンパー7を制御して内気循環の位置に配置して内気循環モードとする(ステップ26)。一方、CO2濃度がダクト切り替え閾値を超える場合にはダンパー7を制御して換気モードとする(ステップ27)。
次いで、タイマー11のカウンタ値が所定値Bを超えたか否かを判定し(ステップ28)、建物内に人を検知してから所定時間が経過したか否かを判断する。所定値Bを超過していない場合は、タイマー11をカウントアップする(ステップ29)。タイマー11が所定値Bを超過した場合は建物内に人を検知してから所定時間、換気空気清浄装置100を大風量で動作させて空気汚染度が上昇するのを抑制するとともに建物内の空気を流動させているので、建物内で生じた空気汚染を塵埃センサー8d等で大きな時間遅れなく検出することができる。そこで、塵埃センサー8dで検出した塵埃濃度に基づいて換気空気清浄装置100の送風部6の送風量を設定する。その塵埃濃度と送風量との関係は図12に示す。塵埃濃度と第1の閾値DS1とを比較し(ステップ30)、塵埃濃度が第1の閾値DS1より高い場合には送風量を大(V1)とし(ステップ31)、塵埃濃度が第1の閾値DS1より低い場合は第1の閾値DS1より低い第2の閾値DS2と比較し(ステップ32)、塵埃濃度の方が第2の閾値DS2より高い場合には送風量を中(V2)とし(ステップ33)、塵埃濃度が第2の閾値DS2より低い場合は第2の閾値DS2より低い第3の閾値DS3と比較し(ステップ34)、第2の閾値DS2より低く第3の閾値DS3より高い場合は送風量を小(V3)とし(ステップ35)、第3の閾値より低い場合は送風量を微小(V4)とする(ステップ36)。なお、送風量を設定する空気汚染度の種類については、上記の塵埃濃度に限らず、塵埃濃度とCO2濃度の両方を勘案した値等で送風量を決めることとしてもよい。
次に、人感センサー9により建物内の人が検知される否か判断する(ステップ37)。人が検知されればステップ25に戻って、建物内の空気のCO2濃度等の監視を継続する。一方、人が検知されなければ、送風部5を制御して送風を停止し(ステップ38)、ステップ21に戻って、建物内に人が検知されるのを待つ。
本実施の形態に係る換気空気清浄装置100では、上記に説明したように、建物内に人を検知した場合には一定期間、換気空気清浄装置100の送風部6の送風量を大きくしているので、人が建物内に入ってくることにより建物内の空気の汚染度が上昇するのを抑えるとともに、建物内の空気を流動させ、建物内の空気汚染度の上昇の検知遅れを抑えることができる。また、建物内に人を検知して換気空気清浄装置100の送風部6の送風量を大きくした状態で一定期間経過した後は、人が建物内にいることによる空気汚染の状態がCO2センサー8cや塵埃センサー8dによって検知することができるので、その検知した状態に応じて送風量を制御することにより、使用電力量を抑制し、送風による騒音を低減することができる。また、建物内の空気汚染度を複数種類に分けて検出し、CO2濃度のように換気による改善度が高い種類の空気汚染度に基づいて換気モードと内気循環モードを切り替えるとともに、換気・内気循環を切り替えるのとは異なる種類の空気汚染度を考慮して、換気空気清浄装置100の送風量を多段階に制御しているので、室内の空気清浄状態を効果的かつ効率的に改善することができる。
実施の形態4.
実施の形態3に係る換気空気清浄装置100においては、図11の制御動作のフローチャートに示したように、建物内に人がいなくなると送風を停止することとしたが、建物内に人がいなくなっても送風を継続して建物内の空気汚染度を改善してもよい。図13は、実施の形態4に係る換気空気清浄装置100の制御部10の制御動作を示すフローチャートであり、図14は、本実施の形態に係る換気空気清浄装置100の建物内塵埃濃度と換気空気清浄装置100の送風部6の送風量との関係に示す図である。以下、図13及び図14に基づいて本実施の形態に係る換気空気清浄装置100の動作について説明する。本実施の形態に係る換気空気清浄装置100においては、図14に示すように、換気空気清浄装置100の送風部6の送風量は塵埃センサー8dで検知される塵埃濃度だけでなく、建物内の人の有無により調整される。
図13のフローチャートにおいて、ステップ29までの制御動作は実施の形態3に係る換気空気清浄装置と同様であり、説明を省略する。ステップ28において、タイマー11のカウンタ値が所定値Bを超過した場合は換気空気清浄装置100の送風部6を所定時間以上継続して動作させている状態であり、空気汚染度が上昇するのを抑制するとともに、建物内の空気を流動させているので、建物内で生じた空気汚染を塵埃センサー8d等で大きな時間遅れなく検出することができる。そこで、まず、人感センサー9により建物内に人がいるか否かを判定し(ステップ39)、建物内に人がいる場合には塵埃センサー8dで検出した塵埃濃度と第1の閾値DS1とを比較し(ステップ40)、塵埃濃度が第1の閾値DS1より高い場合には送風量をVa1とする(ステップ41)。ステップ40で塵埃濃度が第1の閾値DS1より低い場合は第1の閾値DS1より低い第2の閾値DS2と比較し(ステップ42)、塵埃濃度の方が第2の閾値DS2より高い場合には送風量をVa2とする(ステップ43)。ステップ42で塵埃濃度が第2の閾値DS2より低い場合は第2の閾値DS2より低い第3の閾値DS3と塵埃濃度を比較し(ステップ44)、第3の閾値DS3より塵埃濃度の方が高い場合は送風量をVa3とする(ステップ45)。ステップ44で塵埃濃度が第3の閾値DS3より低い場合は第3の閾値DS3より低い第4の閾値DS4と塵埃濃度を比較し(ステップ46)、第4の閾値DS4より塵埃濃度の方が高い場合は送風量をVa4とする(ステップ47)。そして、ステップ46で第4の閾値DS4より塵埃濃度が低い場合は送風量をVa5とする(ステップ48)。
また、ステップ39で建物内に人がいないと判断した場合においても、塵埃センサー8dで検出した塵埃濃度と第1の閾値DS1とを比較し(ステップ49)、塵埃濃度が第1の閾値DS1より高い場合には送風量をVb1とする(ステップ50)。ステップ49で塵埃濃度が第1の閾値DS1より低い場合には第1の閾値DS1より低い第2の閾値DS2と塵埃濃度を比較し(ステップ51)、塵埃濃度の方が第2の閾値DS2より高い場合には送風量をVb2とする(ステップ52)。ステップ51で塵埃濃度が第2の閾値DS2より低い場合は第2の閾値DS2より低い第3の閾値DS3と塵埃濃度を比較し(ステップ53)、塵埃濃度の方が第3の閾値DS3より高い場合は送風量をVb3とする(ステップ54)。ステップ53で塵埃濃度が第3の閾値DS3より低い場合は第3の閾値DS3より低い第4の閾値DS4と塵埃濃度を比較し(ステップ55)、塵埃濃度の方が第4の閾値DS4より高い場合は送風量をVb4とする(ステップ56)。ステップ55で第4の閾値より塵埃濃度が低い場合は送風を停止し(ステップ57)、ステップ21へ戻って、建物内に人が検知されるのを待つ。なお、送風を停止しない場合には、ステップ25に戻って、建物内の空気のCO2濃度や塵埃濃度、建物内の人の有無を検出して行う制御を継続する。
本実施の形態に係る換気空気清浄装置100によれば、建物内に人が検知されず、換気空気清浄装置100の送風部6も動作していない状態から建物内に人を検知すると、一定期間、換気空気清浄装置100を大風量で動作させるので、建物内の空気汚染度の上昇を抑制するとともに、空気汚染度の上昇の検知が遅れるのを抑えることができる。また、建物内に人がいる状態から建物内に人がいない状態に移行した場合にも、建物内の空気が清浄状態となるまで換気空気清浄装置を小風量で動作させるので、使用電力を抑制しつつ、再度、建物内に人が入った際に建物内の空気を清浄な状態とすることができる。
実施の形態5.
実施の形態5に係る換気空気清浄装置100について、その制御ブロック構成を図15に、建物における配置を図16に、建物内外の気温差とダクト切り替え閾値との関係例を図17に、換気モードと内気循環モードを切り替える制御動作のフローチャートを図18に示す。本実施の形態に係る換気空気清浄装置は、建物内の空気の温度(以下、気温と記す)を検出する建物内温度センサー12aと、建物外の気温を検出する建物外温度センサー12bを備え、検知した建物内の気温および建物外の気温により、建物内の空気を建物外に排出する換気モードと、建物内の空気を除塵機や脱臭フィルターを通過させて建物内に戻す内気循環モードを切り替えるダクト切り替え閾値を調整するものである。なお、図16において建物内温度センサー12aは換気空気清浄装置100が設置された天井面に配設された例を示したが、その位置に限らず、換気空気清浄装置100へ吸い込む吸い込み口1のダクト4a内等、建物内の気温を検知することができる位置であればよい。
図16に示すように建物に空気調和器13が設置され、建物内の空気が快適な温度となるように暖房や冷房を行っている場合、建物内温度センサー12aで検出される建物内の気温と建物外温度センサー12bで検出される建物外の気温との差が大きくなる場合がある。建物内と建物外の気温差が大きい場合、換気モードが選択されると空調エネルギー損失が増大するため消費電力が増える。一方、建物内と建物外の気温差が小さい場合には換気による空調エネルギー損失は小さくなる。そこで、本実施の形態に係る換気空気清浄装置100においては、建物内温度センサー12aで検出する建物内の気温と、建物外温度センサー12bで検出する建物外の気温との差が第1の閾値DT1以上である場合には換気による空調エネルギー損失を抑制するため、空気汚染度と比較するダクト切り替え閾値を大き目の値(閾値C)として換気モードが選択される比率を小さくしている。一方、建物内と建物外の気温差が第1の閾値DT1よりも小さい第2の閾値DT2未満である場合には、換気による空調エネルギー損失は小さいので建物内の空気清浄度を優先して空気汚染度と比較するダクト切り替え閾値を小さ目の値(閾値A)とする。また、建物内と建物外の気温差が第2の閾値DT2以上かつ第1の閾値DT1未満である場合には、空気汚染度と比較するダクト切り替え閾値も中間の値(B)としている。
図18の制御動作のフローチャートにおいて、建物内温度センサー12aで検出した建物内の気温と建物外温度センサーで検出した建物外の気温との差を、第1の閾値DT1と比較し(ステップ101)、気温差が閾値DT1以上の場合には空気汚染度センサーで検出した建物内の空気汚染度とダクト切り替え閾値Cとを比較し(ステップ102)、空気汚染度がダクト切り替え閾値C以下である場合にはダンパーを内気循環の位置に配し(ステップ103)、空気汚染度がダクト切り替え閾値Cより大きい場合にはダンパーを換気の位置に配する(ステップ104)。ステップ101において建物内の空気と建物外の空気との温度差が閾値DT1より小さい場合には閾値DT2と比較し(ステップ105)、温度差が閾値DT2以上の場合には空気汚染度センサーで検出した建物内の空気汚染度と前記ダクト切り替え閾値Cより小さいダクト切り替え閾値Bとを比較し(ステップ106)、空気汚染度がダクト切り替え閾値B以下である場合にはダンパーを内気循環の位置に配し(ステップ107)、空気汚染度がダクト切り替え閾値Bより大きい場合にはダンパーを換気の位置に配する(ステップ108)。ステップ105において建物内の空気と建物外の空気との温度差が閾値DT2より小さい場合には建物内の空気汚染度と前記ダクト切り替え閾値Bより小さいダクト切り替え閾値Aとを比較し(ステップ109)、空気汚染度がダクト切り替え閾値A以下である場合にはダンパーを内気循環の位置に配し(ステップ110)、空気汚染度がダクト切り替え閾値Aより大きい場合にはダンパーを換気の位置に配する(ステップ111)。
以上のように、本実施の形態に係る換気空気清浄装置においては、建物内の気温と建物外の気温を検出し、その温度差が大きいほど換気モードを選択する建物内の空気汚染度の閾値を図18に示すように大きくしている。したがって、建物内と建物外の気温差が大きく換気による空調エネルギーの損失が大きくなる場合には、内気循環モードを選択する空気汚染度の範囲を広くしてエネルギー損失を抑え、建物内環境の維持とのバランスを取りつつ、省エネを図ることができる。
実施の形態6.
なお、実施の形態5に係る換気空気清浄装置100においては建物内の気温を検出する建物内温度センサー12aと建物外の気温を検出する建物外温度センサー12bを備え、それらの温度センサーで検知した建物内と建物外の気温差を用いて換気モードと内気循環モードの切り替えの判定に用いる建物内の空気汚染度の閾値を調整して、建物内の環境維持を図りつつ、省エネを図った換気空気清浄装置100の例を示したが、建物内の気温を検出せず、建物外の気温を検出するだけで換気モードと内気循環モードの切り替えを判定するようにしてもよい。本実施の形態に係る換気空気清浄装置100について、図19に建物外の気温とダクト切り替え閾値との関係を、図20に換気モードと内気循環モードを切り替える制御動作のフローチャートを、示す。
次に、図19と図20に基づいて、本実施の形態に係る換気空気清浄装置における換気モードか内気循環モードかを選択する動作について説明する。まず、建物外温度センサーで検出した外気温を、第1の閾値OT1(例えば28℃)と比較する(ステップ201)。外気温が閾値OT1未満の場合には第2の閾値OT2(例えば20℃)と比較する(ステップ202)。ステップ202で外気温が閾値OT2以上の場合はほぼ適温状態であり、換気を行っても空調エネルギー損失が小さい状態である。この場合には、空気汚染度センサー8で検出した建物内の空気汚染度とダクト切り替え閾値Eとを比較し(ステップ203)、空気汚染度がダクト切り替え閾値E以下である場合にはダンパー7を内気循環の位置に配し(ステップ204)、空気汚染度がダクト切り替え閾値Eより大きい場合にはダンパー7を換気の位置に配する(ステップ205)。ステップ201において外気温が閾値OT1以上であった場合は、暑く、換気による空調エネルギー損失が大きくなる状態であるので、空気汚染度センサー8で検出した建物内の空気汚染度と前記ダクト切り替え閾値Eより大きいダクト切り替え閾値Dとを比較し(ステップ206)、空気汚染度がダクト切り替え閾値D以下である場合にはダンパー7を内気循環の位置に配し(ステップ207)、空気汚染度がダクト切り替え閾値Dより大きい場合にはダンパー7を換気の位置に配する(ステップ208)。
以上のように、本実施の形態に係る換気空気清浄装置100においては、建物外の気温を検出し、その外気温が高い(例えば、28℃以上の暑い)場合や低い(例えば、20℃未満の寒い)場合には、換気による空調エネルギー損失が大きくなるので、図19に示すように、建物外の気温が所定の閾値OT1以上の場合や前記閾値OT1より低い所定の閾値OT2未満の場合には、建物内の空気汚染度と比較する閾値Dを、建物外の気温がOT2以上OT1未満である場合の閾値Eよりも大きい値として換気モードを選択する割合を小さくしている。そのため、建物内の空気環境の維持を図りつつ、換気による空調エネルギー損失を抑制した換気空気清浄装置を得ることができる。
なお、上記実施例では、外気温と比較して換気による空調エネルギー損失が大きくなる状態を判別する閾値として、OT1(暑さ判定用)とOT2(寒さ判定用)を設けて空気汚染度と比較する閾値をD,Eの2段階とした例を示したが、外気温と比較を行う閾値の個数を増やし、空気汚染度と比較する閾値の数を3段階以上としてもよい。また、建物外気温については、上記実施例では建物外温度センサー12bにより取得する例を示したが、クラウド等から取得する気象情報に基づいて取得するものとしてもよい。
実施の形態7.
実施の形態7に係る換気空気清浄装置100はカレンダー14の機能を有し、季節に応じて、建物内の空気を建物外に排出する換気モードと、建物内の空気を除塵機5bやフィルター5aを通過させて建物内に戻す内気循環モードとの切り替えの判定に用いるダクト切り替え閾値を調整するものである。本実施の形態に係る換気空気清浄装置100について、図21は、その制御ブロック構成を示す図であり、図22は、換気モードと内気循環モードとを切り替える制御動作のフローチャートを示す図である。また、図23は、季節とダクト切り替え閾値との関係の例を示す図である。図21に示すように、本実施の形態に係る換気空気清浄装置100はカレンダー14を備えるものであり、カレンダー14により得られる季節の情報により、換気による空調エネルギー損失を推定し、図23に示すように、その損失が大きくなる季節(例えば夏・冬)においては換気モードか内気循環モードかを選択するために用いる閾値を大きくして、換気モードを選択する空気汚染度の割合を減らし、空調エネルギー損失を抑制するものである。なお、空気汚染度と比較する閾値を切り替える季節の判定は、月日により固定的に設定されたものである必要はなく、対象となる建物における空調調和器13の使用状況や、その地区の気象条件等を考慮して、季節を設定するものであってもよい(例えば、夏期:7/1〜9/10、冬期:12/10〜3/15)。
次に、図22に基づいて、本実施の形態に係る換気空気清浄装置100における換気モードか内気循環モードかを選択する制御動作について説明する。まず、カレンダー14から取得した情報から季節を判断する(ステップ301)。その結果、季節が夏または冬である場合には一般に換気による空調エネルギー損失が大きくなり、季節が春または秋の場合には一般に換気による空調エネルギー損失が小さくなる。そこで、季節が夏または冬の場合には、空気汚染度センサー8で検出した建物内の空気汚染度とダクト切り替え閾値F(閾値Fは後述の閾値Gより大)とを比較し(ステップ302)、空気汚染度がダクト切り替え閾値F以下である場合にはダンパー7を内気循環の位置に配し(ステップ303)、空気汚染度がダクト切り替え閾値Fより大きい場合にはダンパー7を換気の位置に配する(ステップ304)。ステップ301において季節が春または秋である場合には、空気汚染度センサー8で検出した建物内の空気汚染度と前記ダクト切り替え閾値Fより小さいダクト切り替え閾値Gとを比較し(ステップ305)、空気汚染度がダクト切り替え閾値G以下である場合にはダンパー7を内気循環の位置に配し(ステップ306)、空気汚染度がダクト切り替え閾値Gより大きい場合にはダンパー7を換気の位置に配する(ステップ307)。
以上のように、本実施の形態に係る換気空気清浄装置100においては、カレンダー14により季節を判別し、換気による空調エネルギー損失が大きくなる季節においては、建物内の空気汚染度と比較する閾値Fを、それ以外の季節である場合の閾値Gよりも大きい値として換気モードを選択する割合を小さくしている。そのため、建物内の空気環境の維持を図りつつ、全体として換気による空調エネルギー損失を抑制することができる。
実施の形態8.
なお、図24に示す換気モードと内気循環モードとを切り替える制御動作のフローチャートや、図25に示すダクト切り替え閾値の例に示すように、季節だけでなく、時間帯も考慮することとしてもよい。例えば、夏であっても深夜や早朝の外気温は低下する場合が多いので、夏の深夜・早朝はダクト切り替え閾値を、例えば春や秋と同等にすることにより、建物内の空気汚染度の上昇を抑制することができる。以下、図24の制御動作のフローチャートに基づいて、本実施の形態に係る換気空気清浄装置100の換気モードと内気循環モードとの切り替え動作について説明する。
図24において、カレンダー14の情報により季節を判定し(ステップ401)、夏と判定した場合には外気温が暑くない深夜〜早朝(例えば、0:00〜6:00)か時刻も判定する(ステップ402)。その結果、ステップ401で冬と判定した場合は外気温が低く(寒く)、空調エネルギーが大きい状態であり、ステップ402で深夜〜早朝ではないと判定した場合には外気温が高く(暑く)、空調エネルギーが大きい状態である。これらの場合には、空気汚染度センサー8で検出した建物内の空気汚染度とダクト切り替え閾値Hとを比較し(ステップ403)、空気汚染度がダクト切り替え閾値H以下である場合にはダンパー7を内気循環の位置に配し(ステップ404)、空気汚染度がダクト切り替え閾値Hより大きい場合にはダンパー7を換気の位置に配する(ステップ405)。ステップ401で春または秋と判定した場合やステップ402で深夜〜早朝ではあると判定した場合には、当該建物の空調エネルギーは比較的小さい状態であり、これらの場合には、前記閾値Hより小さい閾値Iと空気汚染度センサー8で検出した建物内の空気汚染度とを比較し(ステップ406)、空気汚染度がダクト切り替え閾値I以下である場合にはダンパー7を内気循環の位置に配し(ステップ407)、空気汚染度がダクト切り替え閾値Iより大きい場合にはダンパー7を換気の位置に配する(ステップ408)。
以上のように、本実施の形態に係る換気空気清浄装置100においては、カレンダー14により季節と時間帯を判別し、換気による空調エネルギー損失が大きくなる季節・時間帯においては、建物内の空気汚染度と比較する閾値Hを、それ以外の季節である場合の閾値Iよりも大きい値として換気モードを選択する割合を小さくしている。そのため、建物内の空気環境の維持を図りつつ、全体として換気による空調エネルギー損失を抑制することができる。
実施の形態9.
実施の形態9に係る換気空気清浄装置100は、建物内の人の活動量を検知する活動量センサー15を備え、検知した活動量に応じて換気空気清浄装置100の送風部6の送風量を制御するものである。本実施の形態に係る換気空気清装置100について、その制御ブロック構成を図26に、建物内の人の活動量に応じて換気空気清浄装置100の送風量を調整する制御動作のフローチャートを図27に、示す。また、図28は、活動量センサー15で検知した建物内の人の活動量検出値と、送風部6の送風量との関係を示す図であり、活動量が大きいほど建物内に塵埃が生じ、舞い上がる量が増加するおそれがあるので、換気空気清浄装置100の送風量を増やすこととしている。以下、これらの図を用いて本実施の形態に係る換気空気清浄装置100の動作を説明する。
図27において、初期状態では換気空気清浄装置100は停止状態であり、制御部10は人感センサー9からの情報により建物内の人の有無を判断する(ステップ501)。人がいなければ、そのまま待つ。人の存在を検知すると、タイマー11のカウントをクリアして(ステップ502)初期化した後、カウントを開始する(ステップ503)。そして、送風部6のモーター6bを高出力で駆動してファン6aの回転数を大きくし、送風量を大とする(ステップ504)。次いで、空気汚染度センサー8による検出値と、予め定めたダクト切り替え閾値と比較し(ステップ505)、検知した空気汚染度がダクト切り替え閾値以下の場合にはダンパー7を制御して内気循環の位置に配置して内気循環モードとする(ステップ506)。一方、検知した空気汚染度がダクト切り替え閾値を超える場合にはダンパー7を制御して換気モードとする(ステップ507)。
次いで、タイマー11が所定値T1を超えたか否かを判断することで、建物内に人を検知してから所定時間が経過したか否かを判断する(ステップ508)。所定値T1を超過していない場合は、タイマー11をカウントアップして(ステップ509)、ステップ505へ戻る。ステップ508においてタイマー11が所定値T1を超過していた場合には、活動量センサー15により検知した建物内の人の活動量と所定の閾値(AC1〜AC4)とを比較する(ステップ510〜ステップ513)。その結果、活動量がAC1超の場合には送風部6の送風量をVc1とし(ステップ514)、活動量がAC2〜AC1の場合には送風部6の送風量をVc2とし(ステップ515)、活動量がAC3〜AC2の場合には送風部6の送風量をVc3とし(ステップ516)、活動量がAC4〜AC3の場合には送風部6の送風量をVc4とし(ステップ517)、タイマー11のカウンタ値としてT1を設定し、建物内の人の活動量がAC4以下となった期間のカウントをクリアする(ステップ518)。ステップ513で建物内の人の活動量がAC4以下と判断された場合は、建物内の人が活動を停止したり、建物外へ出ていなくなったりした状態と考えられるので、送風部6の送風量をVc5に設定し(ステップ519)、タイマー11をカウントアップする(ステップ520)。次いで、タイマー11のカウンタ値が所定値(T1+T2)となったか判断し(ステップ521)、所定値(T1+T2)に満たない場合はステップ505へ戻る。ステップ521で、活動量センサー15で検知した活動量が、建物内に人がいない状態と同等レベルの状態で所定時間(T2)継続していた場合には、建物内に人がいない状態が確定したものとして、送風部6の送風を停止し(ステップ522)、ステップ501へ戻り、建物内に人が検知されるのを待つ。
以上のように、本実施の形態に係る換気空気清浄装置100においては、建物内に人が検知されると送風部6の送風量を大きくして、人の活動による建物内の空気汚染度が上昇するのを抑制するとともに、送風により建物内の空気の汚染度の上昇検知の遅れも小さくすることができる。また、送風部6の駆動開始から所定時間経過後は、建物内の人の活動量に応じて送風部6の送風量を調整するので、活動量が小さく、塵埃を舞い上げる等の急速な空気汚染度の上昇の可能性が低い場合には、活動量に応じて送風量を抑え、省エネと騒音の抑制を図ることができる。
なお、図26には、建物内の人の有無を検知する人感センサー9と建物内の人の活動量を検知する活動量センサー15を別個に備えた例を示したが、人感センサー9を用いて、建物内に人がいるか否かの検知だけでなく、その検知レベルにより建物内での人の活動量(移動量)を検知する活動量センサー15を兼ねる構成であってもよい。また、活動量センサー15は、人感センサー9とは別のイメージセンサーや、人が身に着けている位置センサーや心拍計や呼吸センサー等によって構成し、その活動量を検知するものとしてもよい。
実施の形態10.
実施の形態10に係る換気空気清浄装置100は、建物内の人の有無だけでなく、建物内の人の就寝状態を検知して、その状態に応じて送風部6の送風量を調整するようにしたものである。本実施の形態に係る換気空気清浄装置100について、その制御ブロック構成を図29に、その建物における配置を図30に、その制御部10による制御動作のフローチャートを図31に、人感センサー9や寝具感圧センサー(就寝検知センサー)16、空気汚染度センサー8の検知情報と、送風部6の送風量、および、ダクト位置状態(換気モード/内気循環モード)についてのタイムチャートを図32に示す。図29および図30に示すように、建物内空気汚染度センサー8aと建物外空気汚染度センサー8b、建物内の人を感知する人感センサー9を備え、建物内外の空気汚染度や建物内の人の有無を検知するとともに、寝具であるベッド17に就寝検知センサーである寝具感圧センサー16を設け、人が寝具上に位置する就寝状態にあるか否かを検知する。なお、寝具感圧センサー16は換気空気清浄装置本体100aと離れた寝具17に位置しているので、検知した就寝情報は送信部18から換気空気清浄装置本体100aの受信部19へ送信される。以下、図31および図32に基づいて、本実施の形態に係る空気清浄装置100の動作について説明する。
図31において、初期状態では換気空気清浄装置100は建物内に人のいない状態で停止状態である。最初に制御部10は人感センサー9からの情報により建物内に人がいるか否かを判断する(ステップ601)。建物内に人を検知できなければ、そのまま待つ。建物内に人を検知した場合には、送風部6のモーター6bを高出力で駆動して送風量を大きくする(ステップ602)。次いで、建物内空気汚染度センサー8aで検出した空気汚染度とダクト切り替え閾値を比較する(ステップ603)。本実施の形態に係る換気空気清浄装置100においては、ダクト切り替え閾値を図32(d)に示すように、内気循環モードで動作中は建物外空気汚染度センサー8bで検出した建物外空気汚染度にオフセットpを加えた「建物外空気汚染度+p」とし、換気モードで動作中は建物外空気汚染度にオフセットq(但し、p>q>0とする)を加えた「建物外空気汚染度+q」としている。建物内の空気汚染度がダクト切り替え閾値「建物外空気汚染度+p」より大きい場合にはダンパー7を換気位置に配置して換気モードとして、建物内の吸い込み口1から換気空気清浄装置100に取り込んだ建物内空気を排気口3から建物外に排出する(ステップ604)。一方、建物内空気汚染度がダクト切り替え閾値「建物外空気汚染度+q」以下である場合にはダンパー7を内気循環位置に配置して内気循環モードとし、吸い込み口1から取り込んだ建物内空気を除塵機5bやフィルター5aを経由して吹き出し口2から建物内へ戻す(ステップ605)。
次いで、建物内の人が就寝状態か否かを判断する(ステップ606)。具体的には、ベッド17に設けた寝具感圧センサー16により人がベッド上にいるか否かが検知され、寝具感圧センサー16に接続された送信部18から換気空気清浄装置本体100aの受信部19へ送信された情報に基づいて就寝状態を判断する。就寝状態と判断すれば送風部6のモーター6bを制御して送風量を小さくし(ステップ607)、就寝状態でないと判断すれば送風部6のモーター6bを制御して送風量を大きくする(ステップ608)。
次に、建物内に人がいるか否かを人感センサー9の検知情報により判断し(ステップ609)、人を感知した場合にはタイマー11のカウンタをカウント中か(人が存在しない状態であったか)判断する(ステップ610)。カウント中でなければ、建物内に人がいる状態が継続している状態で、ステップ603に戻って空気汚染度や就寝状態についての監視を継続する。カウント中であれば建物内に人が検知されなかった状態から再度検知されたものであり、タイマー11のカウンタのカウントを停止した(ステップ611)後、ステップ602へ戻り送風量を大きくする。
ステップ609で建物内の人を感知しなかった場合にもタイマー11のカウンタがカウント中か否か判断し(ステップ612)、カウント中の場合にはタイマー11をカウントアップし(ステップ613)、所定値T3以上となったか否かを判断する(614)。所定値T3未満の場合にはステップ603へ戻って、空気汚染度や建物内の人の有無、就寝状態の監視を継続する。一方、所定値T3以上であれば建物内に人が感知されなくなってから所定時間が経過したものであり、建物内の人はいなくなった状態が確定したものとして送風部6のモーター6bの駆動を停止して換気空気清浄装置100の送風を停止し(ステップ615)、ステップ601へ戻る。
ステップ612でタイマー11のカウンタがカウント中でなかった場合は、建物内に人が感知されていた状態から感知されない状態に変化した場合であり、タイマー11のカウンタをクリア(ステップ616)した後、カウントを開始し(ステップ617)、送風部6のモーター6bを制御して送風量を小さくする(ステップ618)。そして、ステップ603へ戻って引き続き暫く、建物内の空気汚染度や就寝状態、建物内の人の有無を監視する。
以上のように、本実施の形態に係る換気空気清浄装置100によれば、就寝検知手段である寝具感圧センサー16を設け、建物内の人が就寝したことを検知した場合には送風部6の送風量を小さくするようにしたので、建物内の空気環境の維持を図りつつ、省エネおよび騒音の抑制を図り、使用者の睡眠を妨げない換気空気清浄装置を得ることができる。
実施の形態11.
実施の形態11に係る換気空気清浄装置100は、特定の電気機器負荷20の動作状態に応じて送風部6の送風量を調整するようにして、建物内の空気汚染度の上昇を抑制するようにしたものである。本実施の形態に係る換気空気清浄装置100について、その制御ブロック構成を図33に、建物における配置を図34に、制御部10における制御動作のフローチャートを図35に、示す。また、図36において、(a)には人感センサー9の人検知状態、(b)には特定電気負荷であるエアコン20aの動作状態、(c)には特定電気負荷であるIHクッキングヒータ20bの動作状態、(d)には特定電気負荷である掃除機20cの動作状態、(e)には建物内の空気汚染度とダンパー切り替え閾値、(f)にはダンパー7の位置、(g)には送風部6の動作(送風量)状態、のタイムチャートが示されている。本実施の形態において、エアコン20a、IHクッキングヒータ20b、掃除機20cが、換気空気清浄装置100の制御動作に影響を与える特定の電気機器負荷20である。エアコン20aやIHクッキングヒータ20b、掃除機20cの動作情報は、それぞれの電気機器負荷に設けられた送信部(18a〜18c)から換気空気清浄装置本体100bに設けられた受信部19aに送信され、制御部10はそれらの受信した電気機器負荷の動作情報も利用して、制御動作を行う。なお、特定の電気機器負荷20はエアコン20a、IHクッキングヒータ20b、掃除機20cに限られるものではなく、洗濯乾燥機や食器乾燥機、炊飯器等の電気機器負荷であってもよい。以下、図33〜図36に基づいて本実施の形態に係る換気空気清浄装置100の制御動作について説明する。
図35において、初期状態では換気空気清浄装置100は建物内に人のいない状態で停止状態であり、人感センサー9からの情報により建物内に人がいるか否かを判断し(ステップ701)、建物内に人を検知できなければ、そのまま待つ。建物内に人を検知した場合には、送風部6のモーター6bを高出力で駆動して送風量を大きくする(ステップ702)。次いで、ダクト切り替え閾値を初期設定の所定閾値とし(ステップ703)、受信部19aで受信したエアコン20aの動作情報から動作中か判断し(ステップ704)、エアコン動作中の場合は換気による空調エネルギー損失がおおきくなるのでダクト切り替え閾値に所定値αを加えて大きくする(ステップ705)。これにより換気モードで動作する比率を下げ、空調エネルギー損失の増大を抑制する。IHクッキングヒータ20bの動作情報も受信部19aで受信し、動作中か判断する(ステップ706)。IHクッキングヒータ20bが動作中であれば調理による水蒸気や油煙等、建物内の空気汚染度の上昇が見込まれるので、ダクト切り替え閾値から所定値βを減じて小さくして換気モードで動作する比率を上げ(ステップ707)、建物内空気環境の悪化を抑制する。次に、建物内空気汚染度センサー8aで検出した空気汚染度とダクト切り替え閾値を比較する(ステップ708)。そして、検出した空気汚染度がダクト切り替え閾値以下の場合にはダンパーを内気循環の位置に配して内気循環モードとし(ステップ709)、検出した空気汚染度がダクト切り替え閾値より大きい場合にはダンパーを換気位置に配して換気モードとする(ステップ710)。なお、本実施の形態に係る換気空気清浄装置100においては、ダクト切り替え閾値を図36(e)に示すように、特定の電気機器負荷20の動作状態により調整している。本実施の形態に係る換気空気清浄装置100においてはエアコン20aが動作状態である場合には、暖房あるいは冷房等により建物内と建物外の気温差が大きくなり、換気モードで動作させると換気による空調エネルギー損失が増加して消費電力も増大するので、ダクト切り替え閾値を大きめに調整して、内気循環モードでの動作割合を増やして消費電力の増加を抑制する。一方、IHクッキングヒータ20bの動作状態では、調理により油煙や水蒸気等が発生するので、建物内の空気を換気する必要性が高くなる。そこで、IHクッキングヒータ20bの動作時には、ダクト切り替え閾値を小さめに調整して、換気モードで動作させる比率を高くして、早期に換気モード動作することより、建物内空気環境の悪化を抑制することができる。また、調理により生ずる水蒸気や油煙でフィルター5aや除塵機5bが汚れるのを抑える。これにより、換気空気清浄装置100のメンテナンス間隔を長くすることができる。IHクッキングヒータ20b同様に、掃除機20cの場合も動作時に室内に粉塵が舞上がることが見込まれるため、所定値βを減じて小さくして換気モードで動作する比率を上げることにより、建物内空気環境の悪化を抑制や換気空気清浄装置100のメンテナンス間隔を長くすることができる。
次に、建物内に人がいるか否かを人感センサー9の検知情報により判断し(ステップ711)、人を感知しなかった場合には送風部6による送風を停止し(ステップ712)、ステップ701へ戻る。ステップ711で建物内に人がいると判断した場合には、特定の電気機器負荷20の動作状態を判定する(ステップ713)。その結果、図36(g)に示すように、何れかの特定の電気機器負荷20が動作状態であれば建物内に塵埃が舞い上がりやすくなるので、タイマー11のカウンタをクリアし(ステップ714)、送風部6のモーター6bを制御して送風量を大きくする(ステップ715)。ステップ713で特定電気負荷20の何れもが動作状態でない場合は、タイマー11のカウンタ値が所定値T4以上か否か判断し(ステップ716)、カウンタ値が所定値に至らない場合には送風量を変えずにタイマー11をカウントアップし(ステップ717)、カウンタ値が所定値以上となった場合には送風部6の送風量を小さくし(ステップ718)、ステップ703へ戻って特定の電気機器負荷20の動作状態や建物内の人の有無、建物内の空気汚染度の監視を継続する。
以上のように、本実施の形態に係る換気空気清浄装置100によれば、特定の家電機器負荷20の動作状態に応じて、換気モードと内気循環モードを選択するための空気汚染度の閾値を調整し、送風部6の送風量を調整するようにしたので、建物内の空気環境を維持するとともに、換気による空調エネルギー損失を抑え、メンテナンス間隔の長期化を図った換気空気清浄装置を得ることができる。また、特定の電気機器負荷が動作した後に停止した場合、暫く送風部6は送風量を維持するので、電気機器負荷の動作による影響を抑えることができ、建物内の空気環境を良好な状態に維持することができる。
なお、上記実施の形態では、特定の電気機器負荷20として、エアコン20a、IHクッキングヒータ20b、掃除機20cを示したが、これらには限定されず、例えば、炊飯器や洗濯乾燥機、食器乾燥機等を特定の電気機器負荷としてもよい。炊飯器や洗濯乾燥機、食器乾燥機は、その動作状態においても水蒸気等が発生するので、これらの電気機器を特定の電気機器負荷20として、動作状態であればダクト切り替えの閾値を小さくするように調整し、送風部6の送風量を大きくするように調整することとしてもよい。また所定値βの値は特定機器負荷の機器によって、それぞれエアコン20aはβa、IHクッキングヒータβb、掃除機βcと異なる値としてもよい。
1 吸い込み口、2 吹き出し口、3 排出口、4 ダクト、5 空気清浄部、5a フィルター、5b 除塵機、6 送風部、6a ファン、6b モーター、7 ダンパー、8 空気汚染度センサー、8c CO2センサー、8d 塵埃センサー、9 人感センサー、10 制御部、11 タイマー、12a 建物内温度センサー、12b 建物外温度センサー、13 空気調和器、14 カレンダー、15 活動量センサー、16 就寝検知センサー、17 ベッド(寝具)、18 送信部、19 受信部、20 特定の電気機器負荷、20a エアコン、20b IHクッキングヒータ、20c 掃除機、100 換気空気清浄装置。

Claims (2)

  1. 建物内から空気を吸い込む吸い込み口と、
    前記建物内へ空気を吹き出す吹き出し口と、
    前記建物外へ空気を排出する排気口と、
    前記吸い込み口と前記吹き出し口とを接続するとともに前記吸い込み口と前記排気口とを接続するダクトと、
    前記ダクトに設けられた送風部と、
    前記ダクトの前記吸い込み口と前記吹き出し口との接続を遮断して前記吸い込み口と前記排気口とをつなげる換気モードと、前記ダクトの前記吸い込み口と前記排気口との接続を遮断して前記吸い込み口と前記吹き出し口とをつなげる内気循環モードと、を切り替えるダクト切り替え部と、
    前記ダクトの前記吸い込み口と前記吹き出し口とを接続する部分に設けられた空気清浄部と、
    前記建物内の人の有無を検知する人検知部と、
    前記建物内の空気の汚染度を検知する空気汚染度検知部と、
    前記建物内の電気機器の動作状態を検知する電気機器状態検知手段と、
    装置全体を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記空気汚染度検知部が検知した空気汚染度に応じて前記送風部の送風量を制御するとともに、前記空気汚染度が前記電気機器状態検知手段により検知した特定の電気機器の動作状態により調整された所定値を上回る場合には前記ダクト切り替え部を制御して前記換気モードとし、前記空気汚染度が前記所定値を上回らない場合には前記ダクト切り替え部を制御して前記内気循環モードとし、前記送風部の送風量が小さい状態において前記人検知部により人が検知されない状態から人が検知される状態に移行すると前記送風部の送風量を増加させる
    ことを特徴とする換気空気清浄装置。
  2. 建物内から空気を吸い込む吸い込み口と、
    前記建物内へ空気を吹き出す吹き出し口と、
    前記建物外へ空気を排出する排気口と、
    前記吸い込み口と前記吹き出し口とを接続するとともに前記吸い込み口と前記排気口とを接続するダクトと、
    前記ダクトに設けられた送風部と、
    前記ダクトの前記吸い込み口と前記吹き出し口との接続を遮断して前記吸い込み口と前記排気口とをつなげる換気モードと、前記ダクトの前記吸い込み口と前記排気口との接続を遮断して前記吸い込み口と前記吹き出し口とをつなげる内気循環モードと、を切り替えるダクト切り替え部と、
    前記ダクトの前記吸い込み口と前記吹き出し口とを接続する部分に設けられた空気清浄部と、
    前記建物内の人の有無を検知する人検知部と、
    前記建物内の空気汚染度と前記建物外の空気汚染度を検知する空気汚染度検知部と、
    装置全体を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記空気汚染度検知部が検知した前記建物内の空気汚染度が前記建物外の空気汚染度に基づき定めた所定値を上回る場合には前記ダクト切り替え部を制御して前記換気モードとし、前記建物内の空気汚染度が前記所定値を上回らない場合には前記ダクト切り替え部を制御して前記内気循環モードとし、前記送風部の送風量が小さい状態において前記人検知部により人が検知されない状態から人が検知される状態に移行すると前記送風部の送風量を増加させる
    ことを特徴とする換気空気清浄装置。
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