JP6447062B2 - 電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
最近では、デジタル印刷、あるいはそれに近いハイエンド用途では、感光体として、最表面に更に保護層が用いられることが多くなっている。保護層の目的としては、膜削れの低減による長寿命化と、ライフを通じた画像欠陥抑制の観点から、感光体表面物性を、プリンター毎に最適化するためである。一方、安価/ローエンドプリンター用途については、感光層に保護層を設けず、感光層材料としても、安価材料を使用することが求められることが多い。
上記の安価化のためには、単純な構造で、合成容易な電荷輸送材料を用いることが好ましいが、一方で単純な構造の電荷輸送物質(例えばトリフェニルアミン誘導体)は、帯電ローラーに含まれる可塑剤に溶解、溶出し易く、耐クラック性の観点からは問題である。
なお、従来耐クラック性に関しては、特許文献5のように、皮脂を感光層に付着して、長時間保存した後の感光層のクラック発生の有無を判断することが多かった(ソルベントクラックとも呼ばれる)。しかしながら、この方法では、評価の個人差、再現性にばらつきが大きかっただけでなく、耐クラック性の定量的な把握が困難だった。また、前述のような感光体に接触する部材から染み出して来るような成分に対する耐性の評価法としては
、皮脂の付着試験は、クラックが発生するメカニズムが異なったり、感光体に対する負荷として不十分なことも多く、適切な評価法とは言えず、結果が乖離することも多々あった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、電気特性等の性能を悪化させることなく、接触部材起因の耐クラック性を定量的に把握することにより、接触帯電方式における耐クラック性に極めて優れた電子写真感光体、電子写真カートリッジ、画像形成装置を提供することにある。
本発明の要旨は下記の<1>〜<5>に存する。
<3>前記式(2)が、下記式(2)−2で表される、<1>又は<2>に記載の接触帯電用電子写真感光体。
≪電子写真感光体≫
以下に、本発明の電子写真感光体の構成について説明する。本発明の電子写真感光体は、導電性支持体上に、少なくとも電荷発生層、電荷輸送層をこの順に有し、該同一の電荷輸送層中に、上述した式(1)、(2)で表される電荷輸送物質、及びガラス転移温度(Tg)が170℃以上のバインダー樹脂を含有し、該電荷輸送層の弾性変形率が42%以上であれば、その構成は特に限定されない。
導電性支持体については特に制限はないが、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼、銅、ニッケル等の金属材料や、金属、カーボン、酸化錫等の導電性粉体を添加して導電性を付与した樹脂材料や、アルミニウム、ニッケル、ITO(酸化インジウム錫)等の導電性材料をその表面に蒸着又は塗布した樹脂、ガラス、紙等が主として使用される。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び任意の比率で併用しても良い。導電性支持体の形態としては、ドラム状、シート状、ベルト状等のものが用いられる。更には、金属材料の導電性支持体の上に、導電性・表面性等の制御や欠陥被覆のために、適当な抵抗値を有する導電性材料を塗布したものを用いても良い。
導電性支持体表面は、平滑であっても良いし、特別な切削方法を用いたり、研磨処理を施したりすることにより、粗面化されていても良い。また、導電性支持体を構成する材料に適当な粒径の粒子を混合することによって、粗面化されたものであっても良い。また、安価化のためには、切削処理を施さず、引き抜き管をそのまま使用することも可能である。
導電性支持体と後述する感光層との間には、接着性・ブロッキング性等の改善のため、下引き層を設けても良い。下引き層としては、樹脂、又は樹脂に金属酸化物等の粒子を分散したもの等が用いられる。また、下引き層は、単一層からなるものであっても、複数層からなるものでもよい。
下引き層は、金属酸化物粒子をバインダー樹脂に分散した形で形成するのが望ましい。下引き層に用いられるバインダー樹脂としては、エポキシ樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、フェノール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリイミド樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアクリル樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂、ポリビニルピリジン樹脂、水溶性ポリエステル樹脂、ニトロセルロース等のセルロースエステル樹脂、セルロースエーテル樹脂、カゼイン、ゼラチン、ポリグルタミン酸、澱粉、スターチアセテート、アミノ澱粉、ジルコニウムキレート化合物、ジルコニウムアルコキシド化合物等の有機ジルコニウム化合物、チタニルキレート化合物、チタンアルコキシド化合物等の有機チタニル化合物、シランカップリング剤等の公知のバインダー樹脂が挙げられる。これらは単独で用いても良く、或いは2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用しても良い。また、硬化剤とともに硬化した形で使用してもよい。中でも、アルコール可溶性の共重合ポリアミド、変性ポリアミド等は、良好な分散性、塗布性を示すことから好ましい。
下引き層の膜厚は、本発明の効果を著しく損なわない限り任意であるが、電子写真感光体の電気特性、強露光特性、画像特性、繰り返し特性、及び製造時の塗布性を向上させる観点から、通常は0.01μm以上、好ましくは0.1μm以上、また、通常30μm以下、好ましくは20μm以下である。下引き層には、公知の酸化防止剤等を混合しても良い。画像欠陥防止等を目的として、顔料粒子、樹脂粒子等を含有させて用いても良い。
電荷発生層は、電荷発生物質を含有すると共に、通常はバインダー樹脂と、必要に応じて使用されるその他の成分とを含有する。このような電荷発生層は、例えば、電荷発生物質及びバインダー樹脂を溶媒又は分散媒に溶解又は分散して塗布液を作製し、これを導電性支持体上に(下引き層を設ける場合は下引き層上に)塗布、乾燥して得られる。
く、中でも特に有機顔料が好ましい。有機顔料としては、例えば、フタロシアニン顔料、アゾ顔料、ジチオケトピロロピロール顔料、スクアレン(スクアリリウム)顔料、キナクリドン顔料、インジゴ顔料、ペリレン顔料、多環キノン顔料、アントアントロン顔料、ベンズイミダゾール顔料等が挙げられる。これらの中でも、特にフタロシアニン顔料又はアゾ顔料が好ましい。電荷発生物質として有機顔料を使用する場合、通常はこれらの有機顔料の微粒子を、各種のバインダー樹脂で結着した分散層の形で使用する。
有するものであれば従前公知の各種のアゾ顔料を使用することが可能であるが、各種のビスアゾ顔料、トリスアゾ顔料が好適に用いられる。
電荷発生物質として、上記例示の有機顔料を用いる場合には、1種を単独で用いてもよいが、2種類以上の顔料を混合して用いてもよい。この場合、可視域と近赤域の異なるスペクトル領域で分光感度特性を有する2種類以上の電荷発生物質を組み合わせて用いることが好ましく、中でもジスアゾ顔料、トリスアゾ顔料とフタロシアニン顔料とを組み合わせて用いることがより好ましい。
電荷発生層において、バインダー樹脂と電荷発生物質との配合比(質量比)は、バインダー樹脂100質量部に対して電荷発生物質が、感度の観点から、通常10質量部以上、好ましくは30質量部以上、また、塗布液安定性の観点から、通常1000質量部以下、好ましくは500質量部以下の範囲である。電荷発生層の膜厚は、通常0.1μm以上、好ましくは0.15μm以上、また、通常10μm以下、好ましくは0.6μm以下の範囲である。
電荷輸送層は、電荷輸送物質、バインダー樹脂と、必要に応じて使用されるその他の成分とを含有する。このような電荷輸送層は、具体的には、電荷輸送物質、バインダー樹脂、及びその他の成分を溶剤に溶解又は分散して塗布液を作製し、これを電荷発生層上に塗布、乾燥して得られる。
本発明の電荷輸送物質は下記式(1)及び(2)で表される化合物であり、同一の電荷輸送層中で混合して使用される。
炭素数としては、20以下、溶解性と合成の観点から、好ましくは10以下、さらに好ましくは5以下である。具体的には、アルキル基、アルコキシ基、アミノ基、アリール基等が挙げられるが、電気特性の観点から、アルキル基が好ましい。アルキル基の炭素数としては、10以下であり、5以下が好ましく、3以下が特に好ましい。置換位置としては、光疲労の観点からは窒素原子に対してオルト位が好ましく、電気特性の観点からはパラ位が好ましい。
前記式(1)で表される電荷輸送物質と前記(2)で表される電荷輸送物質の混合比(式(1)で表される電荷輸送物質の質量部/式(2)で表される電荷輸送物質の質量部)は、感光層中の析出(結晶化)抑制、耐光性、及び久使用時の電気特性の観点から、通常10/90以上、好ましくは30/70以上、より好ましくは40/60以上であり、電荷輸送物質の感光体表面への析出抑制及び耐クラック性の観点から、通常95/5以下、好ましくは90/10以下である。
電荷輸送層に使用されるバインダー樹脂は、膜強度確保のために使用される。本発明の感光体では、電荷輸送物質(1)及び(2)と同一の電荷輸送層中に使用される。バインダー樹脂としては、耐クラック性の観点から、ガラス転移温度が170℃以上のものが使用される。175℃以上のものが好ましい。一方、ガラス転移温度が170℃を下回ると、耐クラック性に劣る。また、ガラス転移温度があまり高過ぎると、溶解性、相溶性が不
足したり、基体との接着性が低下することがあるため、通常は溶解性、相溶性の観点から230℃以下、好ましくは210℃以下、接着性の観点から、より好ましくは190℃以下のバインダー樹脂が使用される。
まず、電荷輸送層に接触するローラー部材等から染み出してきた可塑剤等が感光体の電荷輸送層表面に付着し、電荷輸送層の表面近傍中に含まれている電荷輸送物質の一部が溶解、溶出する。溶出した後の電荷輸送層には、空孔(ボイド)が形成され、その後の繰り返し掛かる電子写真プロセスの機械的負荷により、空孔が成長し、画像に影響が出る大きさのクラック(ひび割れ)になると考えられる。
電荷輸送層のバインダー樹脂として使用可能な樹脂の種類としては、ポリエステル樹脂、ポリアリレート樹脂(全芳香族系ポリエステル樹脂)、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂等が挙げられる。これらの中でも、ポリアリレート樹脂又はポリカーボネート樹脂が、溶解性、電気特性等の要求事項を満たしつつ、高いガラス転移温度を有し、耐クラック性の観点からも好ましい。ポリアリレート樹脂が電荷輸送層の弾性変形率を高く保つ観点から、更に好ましい。
多価アルコール成分としては、ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2 − ビス(4
−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシエチレン(2.2)−2,2 − ビス(
4 −ヒドロキシフェニル)プロパン等のビスフェノールA のアルキレン(炭素数2〜3)オキサイド(平均付加モル数1〜10)付加物、エチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン、水添ビスフェノールA 、ソルビトール、又はそれらのアルキレン(炭素数2
〜3)オキサイド(平均付加モル数1〜10)付加物、芳香族ビスフェノール等が挙げられ、これらの1種以上を含有するものが好ましい。
〜20 のアルキル基又は炭素数2〜20 のアルケニル基で置換されたコハク酸、トリ
メリット酸、ピロメリット酸、それらの酸の無水物及びそれらの酸のアルキル(炭素数1〜3)エステル等が挙げられ、これらの1種以上を含有するものが好ましい。
前記アリーレン基が有する炭素数としては、通常6以上、好ましくは7以上、また、通常20以下、好ましくは10以下、より好ましくは8以下である。炭素数が多すぎる場合、製造コストが高くなり、電気特性も悪化する恐れがある。
一方、Ar10及びAr11は、それぞれ独立して、置換基の数は0以上2以下が好ましく、耐磨耗性の観点から置換基を有さないことがより好ましい。
−2,4'−ジカルボン酸残基、ジフェニルエーテル−4,4'−ジカルボン酸残基がより好ましく、ジフェニルエーテル−4,4'−ジカルボン酸残基が特に好ましい。
ン酸残基、ビフェニル−4,4'−ジカルボン酸残基が挙げられ、好ましくは、フタル酸
残基、イソフタル酸残基、テレフタル酸残基、ナフタレン−1,4−ジカルボン酸残基、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸残基、ビフェニル−2,2'−ジカルボン酸残基、ビ
フェニル−4,4'−ジカルボン酸残基であり、特に好ましくは、イソフタル酸残基、テ
レフタル酸残基であり、これらのジカルボン酸残基を複数組み合わせて用いることも可能である。
感光層又を構成する各層には、成膜性、可撓性、塗布性、耐汚染性、耐ガス性、耐光性等を向上させる目的で、周知の酸化防止剤、可塑剤、紫外線吸収剤、電子吸引性化合物、レベリング剤、可視光遮光剤等の添加物を含有させても良い。また、感光体表面の摩擦抵抗や、摩耗を低減、トナーの感光体から転写ベルト、紙への転写効率を高める等の目的で、電荷輸送層にフッ素系樹脂、シリコーン樹脂、ポリエチレン樹脂等からなる粒子や、無機化合物の粒子を含有させても良い。
上記した感光体を構成する各層は、含有させる物質を溶剤に溶解又は分散させて得られた塗布液を、導電性支持体上に浸漬塗布、スプレー塗布、ノズル塗布、バーコート、ロールコート、ブレード塗布等の公知の方法により、各層ごとに順次塗布・乾燥工程を繰り返すことにより形成される。
塗布液の乾燥は、室温における指触乾燥後、通常30℃以上、200℃以下の温度範囲で、1分から2時間の間、静止又は送風下で加熱乾燥させることが好ましい。また、加熱温度は一定であってもよく、乾燥時に温度を変更させながら加熱を行っても良い。
次に、本発明の電子写真感光体を用いた画像形成装置(本発明の画像形成装置)の実施の形態について、装置の要部構成を示す図1を用いて説明する。但し、実施の形態は以下の説明に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り任意に変形して実施することができる。
電子写真感光体1は、上述した本発明の電子写真感光体であれば特に制限はないが、図1ではその一例として、円筒状の導電性支持体の表面に上述した感光層を形成したドラム状の感光体を示している。この電子写真感光体1の外周面に沿って、帯電装置2、露光装置3、現像装置4、転写装置5及びクリーニング装置6がそれぞれ配置されている。
流に交流を重畳させて用いることもできる。
続いて、帯電された感光体1の感光面を、記録すべき画像に応じて露光装置3により露光し、感光面に静電潜像を形成する。そして、その感光体1の感光面に形成された静電潜像の現像を、現像装置4で行う。
現像ローラ44に担持された帯電トナーTが感光体1の表面に接触すると、静電潜像に対応するトナー像が感光体1の感光面に形成される。そしてこのトナー像は、転写装置5によって記録紙Pに転写される。この後、転写されずに感光体1の感光面に残留しているトナーが、クリーニング装置6で除去される。
なお、画像形成装置は、上述した構成に加え、例えば除電工程を行うことができる構成
としても良い。除電工程は、電子写真感光体に露光を行うことで電子写真感光体の除電を行う工程であり、除電装置としては、蛍光灯、LED等が使用される。また除電工程で用いる光は、強度としては露光光の3倍以上の露光エネルギーを有する光である場合が多い。
なお、電子写真感光体1を、帯電装置2、露光装置3、現像装置4、転写装置5、クリーニング装置6、及び定着装置7のうち1つ又は2つ以上と組み合わせて、一体型のカートリッジ(以下適宜「電子写真感光体カートリッジ」という)として構成し、この電子写真 感光体カートリッジを複写機やレーザービームプリンタ等の電子写真装置本体に対して着脱可能な構成にしてもよい。
<下引き層形成用塗布液の製造>
平均一次粒子径40nmのルチル型酸化チタン(石原産業社製「TTO55N」)と、該酸化チタンに対して3質量%のメチルジメトキシシラン(東芝シリコーン社製「TSL8117」)とを、ヘンシェルミキサーにて混合して得られた表面処理酸化チタンを、メタノール/1−プロパノールの質量比が7/3の混合溶媒中でボールミルにより分散させることにより、表面処理酸化チタンの分散スラリーとした。該分散スラリーと、メタノール/1−プロパノール/トルエンの混合溶媒及び、ε−カプロラクタム[下記式(A)で表される化合物]/ビス(4−アミノ−3−メチルシクロヘキシル)メタン[下記式(B)で表される化合物]/ヘキサメチレンジアミン[下記式(C)で表される化合物]/デカメチレンジカルボン酸[下記式(D)で表される化合物]/オクタデカメチレンジカルボン酸[下記式(E)で表される化合物]の組成モル比率が、60%/15%/5%/15%/5%からなる共重合ポリアミドのペレットとを加熱しながら撹拌、混合してポリアミドペレットを溶解させた後、超音波分散処理を行なうことにより、メタノール/1−プロパノール/トルエンの質量比が7/1/2で、表面処理酸化チタン/共重合ポリアミドを質量比3/1で含有する、固形分濃度18.0%の下引き層形成用塗布液を作製した。
まず、電荷発生物質として、CuKα線によるX線回折においてブラッグ角(2θ±0.2)が27.3゜に強い回折ピークを示す、Y型(別称D型)オキシチタニウムフタロシアニン20部と1,2−ジメトキシエタン280部とを混合し、サンドグラインドミルで1時間粉砕して微粒化分散処理を行なった。続いてこの微細化処理液に、ポリビニルブチラール(電気化学工業(株)製、商品名「デンカブチラール」#6000C)10部を、1,2−ジメトキシエタンの255部と4−メトキシ−4−メチル−2−ペンタノンの85部との混合液に溶解させて得られたバインダー液、及び230部の1,2−ジメトキシエタンを混合して電荷発生層形成用塗布液を調製した。
下記の繰返し構造を有するポリアリレート樹脂(B−1)(粘度平均分子量35,000)を100部、電荷輸送物質として前記(1)−2で表される化合物を90部、前記(2)−2で表される化合物を10部、シリコーンオイル(信越シリコーン社製:商品名
KF96)0.05部を、テトラヒドロフラン(以下適宜THFと略)/トルエン(8/2(質量比))の混合溶媒750部に溶解させて電荷輸送層形成用塗布液を調製した。
前記のようにして得られた下引き層形成用塗布液を、表面にアルミニウム蒸着したポリエチレンテレフタレートシート上に、乾燥後の膜厚が約1.3μmになるようにワイアバーで塗布、室温で乾燥して下引き層を設けた。
続いて、前記のようにして得られた電荷発生層形成用塗布液を、上記下引層上に、乾燥後の膜厚が約0.3μmになるようにワイアバーで塗布、室温で乾燥して電荷発生層を設けた。
続いて、前記のようにして得られた電荷輸送層形成用塗布液を、上記電荷発生層上に、乾燥後の膜厚が約25μmになるようにアプリケーターで塗布し、125 ℃で20分間
乾燥して、感光体を作製した。
電子写真学会測定標準に従って製造された電子写真特性評価装置(続電子写真技術の基礎と応用、電子写真学会編、コロナ社、404〜405頁記載)を使用し、上記シート状感光体を、直径80mmのアルミニウム製シリンダーに巻き付けてアースを取り、初期表面電位が−700Vになるように帯電させ、ハロゲンランプの光を干渉フィルターで780nmの単色光とし、0.8μJ/cm2露光した際の表面電位(明電位;VLと称する
)を求めた。露光から電位測定までの時間は、60msとした。測定環境は25℃,50%RHで行なった。VLの絶対値が大きい場合は、光減衰特性が悪いことを示す。結果を表−1に示す。
感光体シートを1cm×20cmの短冊状の断片に切り取り、炭化水素系溶剤(商品名:アイソパーL、エクソン化学製)を表面全体に塗布して一晩放置した。翌日再度当該溶剤を塗布後、感光体断片を引張試験機(ORIENTEC社製 TENSILON RTM−100)で感光体断片の両端を把持しながら、約20Nの力で長辺方向に引張り、感光体の感光層のクラック発生を観察した。その際、感光体断片の短辺方向に、約半分幅(0.5cm)のクラックが入るまでの時間を計測した。ただし、180秒を超えてもクラックが発生しなかった場合は、それ以上観察は継続しなかった(データとしては、180秒と記載)。測定は2回実施し、その平均値を取った。クラックが入るまでの時間が長いほど、耐クラック性が良好であることを示す。結果を表−1に示す。なお、帯電ローラー等に接触している際に感光体に移行して、クラックの原因となる可塑剤等の成分は上記炭化水素系溶剤とは異なるものの、類似の挙動を示すため、モデル試験としては妥当と考えられる。また、感光層に一定の張力を掛けることにより、クラック発生までの時間を短縮し、加速試験とすることで、耐クラック性の程度を定量的に把握することが可能となっている。
感光体の弾性変形率は、Fischer社製微小硬度計FISCHERSCOPE HM2000(H100C同等機)を用いて、温度25℃、相対湿度50%の環境下で測定した。測定には対面角136°のビッカース四角錐ダイヤモンド圧子を用いる。測定条件は以下の通りに設定して行い、圧子にかかる荷重とその荷重下における押し込み深さとを連続的に読み取り、それぞれY軸、X軸にプロットした図2に示すようなプロファイルを取得する。
最大押込み加重 5mN
負荷所要時間 10秒
除荷所要時間 10秒
上記の弾性変形率は下記式により定義される値であり、押し込みに要した全仕事量に対して、除荷の際に膜が弾性によって行う仕事の割合である。
上記式中、全仕事量Wt(nJ)は図2中のA−B−D−Aで囲まれる面積を示し、弾性変形仕事量We(nJ)はC−B−D−C で囲まれる面積を示す。弾性変形率が大き
いほど、負荷に対する変形が残留しにくく、弾性変形率が100の場合には変形が残らないことを意味する。
実施例1において、バインダー樹脂(B−1)を、下記の(B−2)(粘度平均分子量
40,000)に変更した以外は、実施例1と同様に感光体を作製、評価した。結果を表−1に示す。なお、下記(B−2)中、「60」「40」は、共重合モル比を表す。
実施例1において、バインダー樹脂(B−1)を、下記の(B−3)(粘度平均分子量38,000)に変更した以外は、実施例1と同様に感光体を作製、評価した。結果を表−1に示す。
実施例1において、バインダー樹脂(B−1)を、下記の(B−4)(粘度平均分子量42,000)に変更した以外は、実施例1と同様に感光体を作製、評価した。結果を表−1に示す。
実施例1において、バインダー樹脂(B−1)を、下記の(B−5)(粘度平均分子量40,000)に変更した以外は、実施例1と同様に感光体を作製、評価した。結果を表−1に示す。
実施例1において、バインダー樹脂(B−1)を、下記の(B−6)(粘度平均分子量50,000)に変更した以外は、実施例1と同様に感光体を作製、評価した。結果を表−1に示す。
実施例1において、電荷輸送物質として前記(1)−2に代えて前記(1)−10で表される化合物を使用した以外は、実施例1と同様に感光体を作製、評価した。結果を表−1に示す。
実施例1において、電荷輸送物質として前記(2)−2に代えて前記(2)−3で表される化合物を使用した以外は、実施例1と同様に感光体を作製、評価した。結果を表−1に示す。
実施例1において、電荷輸送物質として前記(1)−2を50部、前記(2)−2を50部使用した以外は、実施例1と同様に感光体を作製、評価した。結果を表−1に示す。
実施例1において、電荷輸送物質として前記(1)−2を10部、前記(2)−2を90部使用した以外は、実施例1と同様に感光体を作製、評価した。結果を表−1に示す。
実施例1において、バインダー樹脂(B−1)を、下記の(C−1)(粘度平均分子量40,000)に変更した以外は、実施例1と同様に感光体を作製、評価した。結果を表−1に示す。
実施例1において、バインダー樹脂(B−1)を、下記の(C−2)(粘度平均分子量30,000)に変更した以外は、実施例1と同様に感光体を作製、評価した。結果を表−1に示す。
実施例1において、バインダー樹脂(B−1)を、下記の(C−3)(テレフタル酸:イソフタル酸=50:50、粘度平均分子量30,000)に変更し、溶媒を塩化メチレン750部に変更した以外は、実施例1と同様に感光体を作製、評価した。結果を表−1に示す。
実施例1において、バインダー樹脂(B−1)を、下記の(C−4)(テレフタル酸:イソフタル酸=50:50、粘度平均分子量38,000)に変更した以外は、実施例1と同様に感光体を作製、評価した。結果を表−1に示す。
比較例1において、電荷輸送物質として前記(1)−2を50部、前記(2)−2を50部使用した以外は、比較例1と同様に感光体を作製、評価した。結果を表−1に示す。
比較例1において、電荷輸送物質として前記(1)−2を10部、前記(2)−2を90部使用した以外は、比較例1と同様に感光体を作製、評価した。結果を表−1に示す。
比較例1において、電荷輸送物質として前記(1)−2を100部使用し、(2)−2を使用しなかった以外は、比較例1と同様に感光体を作製、評価した。結果を表−1に示
す。電荷輸送層表面に、電荷輸送物質(1)−2が一部溶出した。
[比較例8]
比較例1において、電荷輸送物質として前記(2)−2を100部使用し、(1)−2を使用しなかった以外は、比較例1と同様に感光体を作製、評価した。結果を表−1に示す。電荷輸送層中に、電荷輸送物質(2)−2が一部析出した。
実施例1において、電荷輸送物質として前記(1)−2を130部、前記(2)−2を20部使用した以外は、実施例1と同様に感光体を作製、評価した。結果を表−1に示す。
実施例1において、電荷輸送物質として前記(2)−2に代えて下記(A)で表される化合物を使用した以外は、実施例1と同様に感光体を作製、評価した。結果を表−1に示す。
実施例1において、電荷輸送物質として前記(1)−2に代えて下記(B)で表される化合物を使用した以外は、実施例1と同様に感光体を作製、評価した。結果を表−1に示す。
<感光体ドラムの製造>
表面が粗切削仕上げされ、清浄に洗浄された外径30mm、長さ260.5mm、肉厚0.75mmのアルミニウム製シリンダー上に、実施例1の感光体製造に使用した下引き層形成用塗布液、電荷発生層形成用塗布液、電荷輸送層形成用塗布液を浸漬塗布法により順次塗布、乾燥し、乾燥後の膜厚がそれぞれ、1.3μm、0.4μm、25μmとなるように、下引き層、電荷発生層、電荷輸送層を形成し、感光体ドラムを製造した。なお、電荷輸送層の乾燥は、125℃で20分間行なった。
画像試験は、乾式現像系電子写真方式で、樹脂製帯電ローラ使用のヒューレットパッカ
ード社製タンデム型カラーレーザープリンターHP Color LaserJet 4700dnを用いて行った。作製した感光体ドラム(同等品4本)をシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック各色用のプロセスカートリッジに装着し、55℃で一週間保管した。この条件でも、帯電ローラ圧接起因の感光体表面のクラックは観察されなかった。このカートリッジを上記プリンターに装着し、温度25℃、湿度50%環境下で、8000枚の画像形成試験を行った。その結果、ゴースト、かぶり、濃度低下、フィルミング、クリーニング不良、傷等による画像不良が発生せず、良好な画像が得られた。
前記実施例11の感光体製造で使用した電荷輸送層用塗布液に代えて、前記比較例1の感光体製造で使用した電荷輸送層用塗布液を使用した以外は、実施例11と同様に感光体ドラムを作製し、画像試験を実施した。画像試験前にカートリッジ内で帯電ローラーに当接していた感光体表面部分に、クラックが多数発生し、画像にもスジ状欠陥として認識された。また、温度25℃、湿度50%環境下で、8000枚の画像形成試験を行ったところ、スジ状欠陥、ゴースト、画像濃度低下が観測された。
2 帯電装置(帯電ローラ;帯電部)
3 露光装置(露光部)
4 現像装置(現像部)
5 転写装置
6 クリーニング装置
7 定着装置
41 現像槽
42 アジテータ
43 供給ローラ
44 現像ローラ
45 規制部材
71 上部定着部材(定着ローラ)
72 下部定着部材(定着ローラ)
73 加熱装置
T トナー
P 記録紙(用紙,媒体)
Claims (4)
- 請求項1又は2に記載の電子写真感光体、ならびに、該電子写真感光体を接触帯電させ
る帯電装置、該帯電した電子写真感光体を露光させて静電潜像を形成する露光装置、該電
子写真感光体上に形成された静電潜像を現像する現像装置からなる群から選ばれる少なく
とも1つ、を備えたことを特徴とする電子写真感光体カートリッジ。 - 請求項1又は2に記載の電子写真感光体、該電子写真感光体を接触帯電させる帯電装置
と、該帯電した電子写真感光体を露光させて静電潜像を形成する露光装置、及び、該電子
写真感光体上に形成された静電潜像を現像する現像装置、を備えたことを特徴とする画像
形成装置。
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