JP6447040B2 - 情報処理装置 - Google Patents
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Description
1.情報処理システムの基本構成
2.各実施形態の詳細な説明
2−1.第1の実施形態
2−2.第2の実施形態
3.ハードウェア構成
4.変形例
本発明は、一例として「2−1.第1の実施形態」〜「2−2.第2の実施形態」において詳細に説明するように、多様な形態で実施され得る。最初に、本発明の各実施形態に共通する情報処理システムの基本構成について、図1を参照して説明する。
図1に示したように、各実施形態に共通する情報処理システムは、監視装置10、自動取引装置20、および専用網22を含む。
監視装置10は、本発明における情報処理装置の一例である。監視装置10は、後述する自動取引装置20から障害の発生を示す障害発生情報を受信することにより、自動取引装置20における障害の発生状況を管理する装置である。この監視装置10は、例えば専用網22を介して、自動取引装置20と通信することが可能である。なお、監視装置10は、例えばPC(Personal Computer)、サーバ、またはタブレット端末などであってもよい。
自動取引装置20は、例えば金融機関の顧客による操作に基づいて現金の入出金の取引を実行する顧客操作型端末である。なお、図1では自動取引装置20が金融機関の支店2に設置される例を示しているが、かかる例に限定されない。例えば、自動取引装置20は、コンビニエンスストア、駅構内、ホテル、病院、アミューズメントパーク、飲食店、オフィスビルディングなどに設置されてもよい。
制御部200は、自動取引装置20に内蔵されるCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)などのハードウェアを用いて、自動取引装置20の動作を全般的に制御する機能を有する。例えば、制御部200は、通信部204などの他の構成要素の動作を制御する。
取引実行部202は、制御部200の制御に従って、例えば入金取引や出金取引などの各種の取引操作を実行する。取引実行部202は、例えば、現金の入出金処理を行う現金系ユニット、明細票の印字処理を行うジャーナルプリンタ、または、顧客のカードからのデータの読み取りや書き込みを行うカード機構部などの複数の部位を含む。
通信部204は、例えば専用網22を介して、各種装置との間で情報を送受信する。例えば、通信部204は、制御部200の制御に従って、生成された障害発生情報を監視装置10へ送信する。
専用網22は、金融機関のネットワークであり、例えばIP−VPN(Internet Protocol−Virtual Private Network)により構成される。例えば、自動取引装置20は、この専用網22を介して監視装置10と通信することができる。
ところで、例えば自動取引装置20が設置される際には、通常、金融機関と、自動取引装置20の保守会社との間において、自動取引装置20の障害発生時に障害を復旧させるまでの制限時間が自動取引装置20ごとに決められ、契約される。
<2−1.第1の実施形態>
[2−1−1.構成]
まず、第1の実施形態の構成について詳細に説明する。図3は、第1の実施形態による監視装置10の構成を示した機能ブロック図である。図3に示したように、監視装置10は、制御部100、通信部120、出力部122、入力部124、および記憶部126を有する。
制御部100は、監視装置10に内蔵される、後述するCPU150、RAM154などのハードウェアを用いて、監視装置10の動作を全般的に制御する。また、図3に示したように、制御部100は、データベース管理部102、および出力制御部104を有する。
データベース管理部102は、後述する監視DB128に対するデータの記録、更新、または削除などの操作を行う。例えば、データベース管理部102は、自動取引装置20から障害発生情報が受信された場合に、受信された障害発生情報の内容を自動取引装置20の識別番号と対応づけて監視DB128に記録する。
監視DB128は、自動取引装置20ごとの障害の発生状況が記録されるデータベースである。ここで、図4を参照して、監視DB128の構成例について説明する。図4に示したように、監視DB128では、例えば、ATM番号1280、住所1282、復旧制限時間1284、障害発生日時1286、および部位1288が対応づけて記録される。ここで、ATM番号1280は、金融機関に設置されている自動取引装置20の識別番号が記録される。また、住所1282には、対応するATM番号1280の自動取引装置20が設置されている施設の住所が記録される。また、復旧制限時間1284には、対応する自動取引装置20に関して予め定められている復旧制限時間が記録される。なお、復旧制限時間の長さは、基本的には、自動取引装置20が設置されている地域に応じて定められている。また、障害発生日時1286には、対応する自動取引装置20から受信される障害発生情報が示す障害発生日時が記録される。また、部位1288には、対応する自動取引装置20から受信される障害発生情報に基いて、自動取引装置20に含まれる各部位の障害状況が記録される。
出力制御部104は、自動取引装置20から障害発生情報が受信された場合に、該当の自動取引装置20の障害情報を例えば表示画面に表示させるなど、出力部122に出力させる。ここで、障害情報は、例えば、障害発生日時から現在までの経過時間を含む。また、障害情報は、該当の自動取引装置20に対応づけて監視DB128に記録されている復旧制限時間と障害発生日時からの経過時間との差分、つまり復旧制限時間までの残り時間を含んでもよい。また、障害情報は、該当の自動取引装置20に対応づけて監視DB128に記録されている各種の情報をさらに含んでもよい。
例えば、出力制御部104は、複数の自動取引装置20から障害発生情報が受信された場合には、監視DB128に記録されている復旧制限時間と障害発生からの経過時間との差分(つまり復旧制限時間までの残り時間)がより小さい自動取引装置20の障害情報ほど、表示画面においてより上方に表示させることが可能である。ここで、図5および図6を参照して、上記の機能についてより詳細に説明する。図5に示した例では、ATM番号が「101」である自動取引装置20aよりもATM番号が「201」である自動取引装置20bの方が、復旧制限時間までの残り時間が小さい。このため、出力制御部104は、図6に示したように、自動取引装置20bの障害情報300bを自動取引装置20aの障害情報300aよりも上方に表示させる。なお、出力制御部104は、図6に示した、残り時間のソートモードキー306cが担当者により選択された場合にのみ、復旧制限時間までの残り時間がより小さい自動取引装置20の障害情報ほど、監視画面30においてより上方に表示させることも可能である。
また、出力制御部104は、監視DB128に記録されている復旧制限時間と障害発生からの経過時間との差分が所定の時間よりも小さくなった場合、または復旧制限時間を経過時間が超過した場合に、自動取引装置20の障害情報の表示文字の態様を出力部122に変化させることが可能である。ここで、図7を参照して、上記の機能についてより詳細に説明する。所定の時間を「10分」とすると、図7に示した例では、ATM番号が「201」である自動取引装置20bに関して、復旧制限時間までの残り時間(「9分」)が所定の時間よりも小さい。このため、出力制御部104は、自動取引装置20bの障害情報300bを例えば太文字に変化して表示させる。なお、出力制御部104は、上記の場合には、該当の自動取引装置20の障害情報300bを例えば黒色から赤色に変化させるなど文字の色を変化して表示させてもよいし、または、文字を点滅させて表示させてもよい。これらの表示例によれば、復旧制限時間に迫っている自動取引装置20の障害情報を監視画面30においてより強調して表示するので、担当者により注意喚起することができる。
また、出力制御部104は、監視DB128に記録されている復旧制限時間と障害発生からの経過時間との差分が所定の時間よりも小さくなった場合、または復旧制限時間よりも経過時間が超過した場合に、警告のポップアップメッセージを監視画面30にさらに表示させたり、または警告の音声をさらに出力させることも可能である。
通信部120は、本発明における受信部の一例である。通信部120は、例えば支店2内のLANや専用網22等を介して、他の装置との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部120は、障害発生情報を自動取引装置20から受信する。
出力部122は、出力制御部104の制御により、例えば自動取引装置20の障害情報を表示画面に表示したり、警告の音声を出力する。
入力部124は、担当者による監視装置10に対する各種の入力操作を受け付ける。例えば、入力部124は、図5に示した監視画面30において、残り時間のソートモードキー306cなどの各項目のソートモードキー306をユーザが選択する操作を受け付ける。
記憶部126は、例えば、監視DB128などの、各種のデータを記憶することが可能である。
以上、第1の実施形態の構成について説明した。続いて、第1の実施形態による動作について、図8を参照して説明する。図8に示したように、まず、自動取引装置20の取引実行部202に含まれるいずれかの部位に障害が発生した場合には、制御部200は、発生した障害を検知する(S101)。
以上、例えば図3、および図8等を参照して説明したように、第1の実施形態による監視装置10は、自動取引装置20から障害発生情報が受信された場合に、該当の自動取引装置20に対応づけられた復旧制限時間と当該障害発生情報が示す障害発生日時からの経過時間との差分に応じた態様で、該当の自動取引装置20の障害情報を出力部122に出力させる。このため、自動取引装置20の障害情報が、復旧制限時間、および障害発生からの経過時間に応じて適切な態様で出力されるので、障害の状況を担当者が容易に把握することができる。
以上、第1の実施形態について説明した。次に、第2の実施形態について説明する。後述するように、第2の実施形態によれば、障害が発生している複数の自動取引装置20の障害情報を、復旧制限時間ごとにグループ分けをして表示画面に表示させることが可能である。
第2の実施形態による監視装置10に含まれる構成要素は、図3に示した第1の実施形態と同様である。以下では、第1の実施形態と異なる機能を有する構成要素についてのみ説明を行う。
第2の実施形態による出力制御部104は、自動取引装置20から障害発生情報が受信された場合に、表示画面において、該当の自動取引装置20に対応づけられた復旧制限時間に応じた領域に該当の自動取引装置20の障害情報を表示させる。
第2の実施形態による動作は、S113以外は、上述した第1の実施形態と同様である。従って、ここではS113についてのみ説明を行う。
以上、図9を参照して説明したように、第2の実施形態による監視装置10は、障害が発生している複数の自動取引装置20の障害情報を、復旧制限時間ごとにグループ分けをして表示画面に表示させる。
次に、各実施形態に共通する監視装置10のハードウェア構成について、図10を参照して説明する。図10に示したように、監視装置10は、CPU150、ROM(Read Only Memory)152、RAM154、内部バス156、入出力インターフェース158、入力装置160、出力装置162、HDD(Hard Disk Drive)164、およびネットワークインターフェース166を備える。
CPU150は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って監視装置10内の動作全般を制御する。また、CPU150は、監視装置10において制御部100の機能を実現する。なお、CPU150は、マイクロプロセッサなどのプロセッサにより構成される。
ROM152は、CPU150が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。
RAM154は、CPU150の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。
内部バス156は、CPUバスなどから構成される。この内部バス156は、CPU150、ROM152、およびRAM154を相互に接続する。
入出力インターフェース158は、入力装置160、出力装置162、HDD164、およびネットワークインターフェース166を、内部バス156と接続する。例えばHDD164は、この入出力インターフェース158および内部バス156を介して、RAM154などとの間でデータをやり取りする。
入力装置160は、例えばキーボード、マウス、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、またはスイッチなどユーザが情報を入力するための入力手段と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU150に出力する入力制御回路などから構成されている。この入力装置160は、入力部124として機能する。
出力装置162は、出力部122として機能する。この出力装置162は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置、またはランプなどの表示装置を含む。この表示装置は、CPU150により生成された画像などを表示する。
HDD164は、記憶部126として機能する、データ格納用の装置である。このHDD164は、例えば、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置、および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含む。また、HDD164は、CPU150が実行するプログラムや各種データを格納する。
ネットワークインターフェース166は、例えばインターネットなどの通信網に接続するための通信デバイス等で構成された通信インターフェースである。このネットワークインターフェース166は、通信部120として機能する。なお、ネットワークインターフェース166は、無線LAN対応通信装置、LTE(Long Term Evolution)対応通信装置、または有線による通信を行うワイヤー通信装置であってもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、監視装置10は、自動取引装置20から障害発生情報が受信された場合に、当該自動取引装置20において障害が発生している部位に基づいて、自動取引装置20の障害情報の出力の態様を出力部122に変化させることも可能である。一例として、図5に示した監視画面30の例では、監視装置10は、障害が発生している部位が「現金系ユニット」である自動取引装置20aの障害情報を、障害が発生している部位が「ジャーナルプリンタ」である自動取引装置20bの障害情報よりも上方に表示させてもよい。
また、別の変形例として、監視装置10は、自動取引装置20から障害発生情報が受信された場合に、当該自動取引装置20における障害の影響度に基づいて、自動取引装置20の障害情報の出力の態様を出力部122に変化させることも可能である。ここで、自動取引装置20における障害の影響度とは、例えば、該当の自動取引装置20が設置されている施設における自動取引装置20の総台数に占める障害が発生している自動取引装置20の台数の割合や、例えば「1日における平均利用者数」などの所定の期間における自動取引装置20の利用者数などである。
また、別の変形例として、監視装置10は、自動取引装置20から障害発生情報が受信された場合に、当該自動取引装置20における障害の程度に基づいて、自動取引装置20の障害情報の出力の態様を出力部122に変化させることも可能である。例えば、通常、ジャムの障害に関しては、障害の種類ごとに異なる番号(ジャム番号)が予め設定されている。このため、ジャムの障害が発生した場合には、監視装置10は、例えば障害発生情報が示すジャム番号に対応づけられた障害の程度が大きいほど、表示画面において、該当の自動取引装置20の障害情報をより上方に表示させてもよい。
また、上述した各実施形態では、本発明による監視装置10が自動取引装置20の稼働状態を監視するシステムに適用される例について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。監視装置10は、自動取引装置20以外の装置の稼働状態を監視する様々な監視システムにも適用可能である。
また、本発明の各実施形態によれば、CPU150、ROM152、およびRAM154などのハードウェアを、上述した監視装置10の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも提供可能である。また、該コンピュータプログラムが記録された記録媒体も提供される。
10 監視装置
20 自動取引装置
22 専用網
100 制御部
102 データベース管理部
104 出力制御部
120 通信部
122 出力部
124 入力部
126 記憶部
128 監視DB
150 CPU
152 ROM
154 RAM
156 内部バス
158 入出力インターフェース
160 入力装置
162 出力装置
164 HDD
166 ネットワークインターフェース
200 制御部
202 取引実行部
204 通信部
Claims (4)
- 自動取引装置における障害の発生を示す障害発生情報を受信する受信部と、
受信された障害発生情報が示す自動取引装置に対応づけられた復旧制限時間と前記障害発生情報が示す障害発生日時からの経過時間との差分に基づいて、前記自動取引装置の障害情報の出力の態様を出力部に変化させる出力制御部と、
を備え、
前記差分は、前記復旧制限時間までの残り時間であり、
前記受信部は、複数の自動取引装置から障害発生情報を受信し、
前記出力制御部は、前記復旧制限時間と前記経過時間との前記差分の大小に応じて、複数の自動取引装置の障害情報を整列して表示画面に表示させる制御を行う、情報処理装置。 - 前記出力制御部は、前記復旧制限時間と前記経過時間との前記差分がより小さい自動取引装置の障害情報ほど、表示画面においてより上方に表示させる、請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記出力制御部は、表示画面において、前記自動取引装置の障害情報を前記復旧制限時間に応じた領域に表示させる、請求項1または2に記載の情報処理装置。
- 前記出力制御部は、前記表示画面において、前記自動取引装置の障害情報を前記復旧制限時間ごとに異なる領域に表示させる、請求項3に記載の情報処理装置。
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