JP6445395B2 - 工作機械における温度調整システムの制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、たとえば工作機械に設置される回転装置やテーブル等に供給する要温度調整媒体の温度を調整する温度調整システムの制御方法に関するものである。
工作機械における温度調整システムとしては、たとえば工作機械に設置される主軸装置の冷却システム等がある。すなわち、主軸装置では、主軸の回転に伴い、主軸の軸受や主軸を回転させるモータ等が発熱し、主軸が加熱されてしまう。そして、発生した熱をそのままにしておくと、温度上昇により主軸に熱変位が生じ、加工精度の悪化を招くことになる。そこで、従来より主軸装置では、たとえば図1に示すような主軸の冷却システムが設けられており、冷却用媒体を回収し、冷却装置で再度冷却した後、再び供給することによって主軸装置1の冷却を図っていた。つまり、ハウジング2内に複数の軸受3、3・・を介して主軸4を回転可能に支持してなる主軸装置1において、ハウジング2の外筒部分等に冷却用媒体を流すための冷却用流路5、5を設ける。そして、冷却用流路5、5内を流れる冷却用媒体によって、軸受3、3・・やモータ6等で生じる熱を冷却するようになっている。
また、一般的に待機中にある工作機械においては、その周辺機器で多くの電力を消費しており、特に冷却システムでの消費電力は、全体の消費電力において高い割合をしめている。そこで、冷却システムにおける電力消費量を抑制するために、たとえば特許文献1に記載されているような冷却システムの制御方法が考案されている。特許文献1に記載の制御方法では、冷却用流路へ供給する冷却用媒体の温度や、冷却用流路から回収する冷却用媒体の温度等を監視し、その監視結果にもとづいて工作機械が停止している等と判定すると、冷却装置からの冷却用媒体の供給量を減らす等して消費電力の低減を図っている。
特開2001−165058号公報
ここで、上述の如く外筒部分に冷却用流路5、5を設けた主軸装置1において、主軸4を停止させた後、冷却用流路5、5へ供給する冷却用媒体の温度と、冷却用流路5、5から回収する冷却用媒体の温度との差温が十分に低下した後、冷却装置からの冷却用媒体の供給を停止した場合に、主軸装置1の軸受3、3・・の温度がどのように変化するかを測定した結果を図2に示す。そして、図2から明らかなように、差温が十分に低下した後でも、主軸内部の熱は十分に取り除けておらず、軸受3、3・・の温度は大きく上昇するのである。すなわち、冷却用媒体の供給を停止すると、主軸装置1における回転部等の構造体に熱変位が生じ、加工精度が安定しなくなることになる。したがって、冷却用媒体の温度を監視するような特許文献1に記載の方法では、冷却装置の電源を遮断するわけにはいかず、効果的な電力削減はできない。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みなされたものであって、消費電力の効率的な低減を図りつつ、構造体の熱変位等を抑制することができ、ひいては精度の高い加工に寄与することができる工作機械における温度調整システムの制御方法を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、工作機械の構造体に要温度調整媒体を供給するとともに前記構造体から前記要温度調整媒体を回収する媒体供給回収手段と、前記要温度調整媒体の温度を調整する温度調整手段とを備えた工作機械における温度調整システムの制御方法であって、前記要温度調整媒体に温度変化をもたらす機械動作の停止後に、前記構造体において、前記要温度調整媒体の温度変化に寄与し、且つ、前記要温度調整媒体の温度変化により変形する第1箇所の近傍の温度である構造体温度を測定するとともに、前記工作機械において、前記要温度調整媒体の温度変化に関わらず、且つ、前記要温度調整媒体の温度変化による変形もない第2箇所の温度である基準温度を測定し、前記構造体温度と前記基準温度とから温度変化値を求める第1工程と、前記温度変化値をもとに、前記第1箇所の推定温度を求める第2工程と、前記推定温度にもとづき前記温度調整手段と前記媒体供給回収手段との少なくとも何れか一方の動作を通常運転の第1状態から前記第1状態よりも消費電力の小さい第2状態へ切り替える、若しくは、前記温度調整手段と前記媒体供給回収手段との少なくとも何れか一方の動作を停止させるか否かを判定する第3工程とを実行することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記第2工程において、前記推定温度の変化と前記第1箇所の温度変化との時間応答が等しくなるように予め求めた係数、及び前記温度変化値を用い、前記推定温度を求めることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記第3工程において、前記推定温度と所定の推定温度閾値とを比較し、その比較結果に応じて前記温度調整手段と前記媒体供給回収手段との少なくとも何れか一方の動作を前記第1状態から前記第2状態へ切り替える、若しくは、前記温度調整手段と前記媒体供給回収手段との少なくとも何れか一方の動作を停止させるか否かを判定することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記推定温度閾値は、前記第1箇所の熱変位若しくは前記温度調整手段及び前記媒体供給手段の動作停止後における前記第1箇所の温度変化との関数であり、許容する熱変位若しくは温度変化に応じて決定されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の発明において、前記要温度調整媒体に温度変化をもたらす機械動作の前に、前記構造体温度及び前記基準温度を測定し、前記構造体温度と前記基準温度とから温度変化値を求め、前記温度変化値をもとに前記第1箇所の推定温度を求めるとともに、前記推定温度の変化率を求め、前記推定温度の変化率と所定の変化率閾値とを比較し、その比較結果に応じて前記推定温度閾値を更新する前工程を実行することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記変化率閾値は、前記工作機械が設置される環境温度との関数であり、前記前工程において、前記環境温度を測定するとともに、当該環境温度に応じて前記変化率閾値を決定することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の何れかに記載の発明において、前記構造体が、所定の軸回りで回転する回転体及び前記回転体を軸支する軸受を含んだ回転部と、前記回転部を支持する支持部とを有する回転装置であり、前記媒体供給回収手段にて前記支持部又は前記回転部に設けられた媒体用流路から前記要温度調整媒体を回収し、前記温度調整手段にて前記要温度調整媒体の温度を調整した後、再び前記媒体供給回収手段にて前記媒体用流路へ供給する工作機械における温度調整システムの制御方法であって、前記第1箇所が前記回転部である一方、前記第2箇所が前記回転装置以外の箇所であり、前記第1工程において、前記支持部側の温度若しくは前記媒体用流路内の前記要温度調整媒体の温度を前記構造体温度として測定することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜6の何れかに記載の発明において、前記構造体が、工作機械の加工空間内に設置されるテーブルであり、前記媒体供給回収手段にて前記加工空間から前記要温度調整媒体を回収し、前記温度調整手段にて前記要温度調整媒体の温度を調整した後、再び前記媒体供給回収手段にて前記加工空間へ供給する工作機械における温度調整システムの制御方法であって、前記第1箇所が前記テーブルの一部である一方、前記第2箇所が前記加工空間外の箇所であることを特徴とする。
なお、請求項1や請求項3における「温度調整手段と媒体供給回収手段との少なくとも何れか一方の動作を停止する」とは、媒体供給手段による要温度調整媒体の供給を停止するのみならず、温度調整手段において要温度調整媒体の温度の調整を停止する、温度調整手段や媒体供給回収手段の電源を遮断する等を含む。
本発明によれば、要温度調整媒体に温度変化をもたらす機械動作の停止後に、構造体において、要温度調整媒体の温度変化に寄与し、且つ、要温度調整媒体の温度変化により変形する第1箇所の近傍の温度である構造体温度を測定するとともに、工作機械において、要温度調整媒体の温度変化に関わらず、且つ、要温度調整媒体の温度変化による変形もない第2箇所の温度である基準温度を測定し、構造体温度と基準温度とから温度変化値を求める第1工程と、温度変化値をもとに、第1箇所の推定温度を求める第2工程と、推定温度にもとづき温度調整手段と媒体供給回収手段との少なくとも何れか一方の動作を通常運転の第1状態から第1状態よりも消費電力の小さい第2状態へ切り替える、若しくは、温度調整手段と媒体供給回収手段との少なくとも何れか一方の動作を停止させるか否かを判定する第3工程とを実行する。したがって、要温度調整媒体の温度のみにもとづく従来の方法と比べると、加工精度の低下を招くことのないまま、媒体供給回収手段による要温度調整媒体の供給を停止させたり、温度調整手段や媒体供給回収手段の動作を第1状態から第2状態へ切り替えたり等することができるため、消費電力の効率的な低減を図ることができる。
主軸装置の軸方向断面を示した説明図である。 主軸を停止させた後、冷却用流路へ供給する冷却用媒体の温度と、冷却用流路から回収する冷却用媒体の温度との差温が十分に低下した後、冷却装置からの冷却用媒体の供給を停止した場合に、主軸装置の軸受の温度がどのように変化するかを測定した結果を示した図である。 工作機械及び主軸装置の冷却システムのブロック構成図である。 推定温度閾値と最大許容軸受温度上昇との関係を示した図である。 環境温度と変化率閾値との関係を示した図である。 主軸装置の冷却に係る制御を示したフローチャート図である。 工作機械及びテーブルの冷却システムのブロック構成図である。 推定温度閾値と最大テーブル温度上昇との関係を示した図である。 環境温度と変化率閾値との関係を示した図である。 テーブルの冷却に係る制御を示したフローチャート図である。
以下、本発明である工作機械における温度調整システムの制御方法の実施形態について、図面にもとづき詳細に説明する。
(第1実施形態)
まず、主軸装置1の回転部を冷却するための冷却システムについて、図3をもとに説明する。図3は、工作機械10及び冷却システムのブロック構成図である。なお、冷却対象となる主軸装置1は、図1に示す従来同様の主軸装置1である。
工作機械10は、テーブル11上に載置されたワークに対し、主軸装置1に装着された工具によって加工を行うものであって、テーブル11はベッド12の上面に設置されている。また、ベッド12の上面でテーブル11よりも後方となる位置には、コラム13が立設されており、コラム13の前面側に、主軸装置1を支持する主軸頭14が設置されている。
一方、冷却システム(温度調整システム)は、要温度調整媒体としての冷却用媒体を冷却するとともに主軸装置1へ供給/主軸装置1から回収するための冷却装置17、各センサ25〜27、各センサ25〜27により各温度を測定する温度測定装置22、温度情報をもとに各種演算を行う演算装置23、記録装置24、及び工作機械10や冷却装置17の動作を制御するNC装置21を備えてなる。冷却装置17は、主軸装置1に設けられた冷却用媒体の供給口15と回収口16とにチューブを介して接続されており、回収口16を介して冷却用流路から回収した冷却用媒体を冷却装置17で冷却した後、供給口15を介して冷却用流路へ供給するという冷却回路が設けられる。工作機械10の基準温度を測定するための機体温度センサ26は、冷却用媒体の温度変化に関わることがなく、冷却用媒体の温度変化による影響も受けない(すなわち、冷却用媒体との間で熱交換することがなく、冷却用媒体の温度変化で変形もしない)ことを予め温度測定により確認したコラム13に取り付けられている。冷却用媒体の温度変化に寄与し、且つ、冷却用媒体の温度変化による影響を受ける(すなわち、冷却用媒体との間で熱交換し、冷却用媒体の温度変化で変形する)軸受3、3・・を備えた主軸装置1のハウジング2の温度である主軸温度を測定するための主軸温度センサ25は、主軸装置1に取り付けられている。周囲の環境温度を測定するための環境温度センサ27も設けられており、各センサ25〜27は温度測定装置22に接続され、該温度測定装置22によって基準温度、主軸温度、及び環境温度が測定される。また、温度測定装置22は演算装置23と接続されており、演算装置23では、後述の如くして、温度測定装置22で測定された各種温度情報をもとに、たとえば軸受3、3・・等といったような熱変位が加工精度に影響を及ぼす主軸4近傍の箇所(すなわち回転部)の推定温度やその変化率を演算する。さらに、演算装置23は記録装置24とも接続されており、演算結果を記録装置24に記録する。加えて、演算装置23は、NC装置21とも接続されており、NC装置21における主軸装置1のモータへの指令状態、及び演算結果にもとづき、主軸装置1の冷却状態を判断し、NC装置21を介して冷却装置17の動作を制御するようになっている。
ここで、まず演算装置23における主軸4近傍の箇所の推定温度及びその変化率の演算について詳述する。測定回数k回目の主軸装置1の温度上昇値(温度変化値)をΔT(基準温度と主軸温度との温度差)、温度上昇値のサンプリング周期をΔts、フィルタ時定数をTとすると、推定温度と主軸4近傍の箇所の温度上昇(温度変化)との時間応答が等しくなるように予め設定したフィルタ係数Fは下記数1となり、k回目における推定温度yは下記数2で表される。
Figure 0006445395
Figure 0006445395
そして、演算装置23では、上記数1、数2を用いて、温度上昇値ΔTとフィルタ係数Fとから推定温度yを算出し、当該推定温度yが予め設定されている所定の推定温度閾値を満たしているか否かを判定するとともに、その判定結果をもとに冷却装置17の動作を切り替える。なお、推定温度閾値に関しては、主軸4の回転停止後の最大許容主軸近傍温度上昇と推定温度閾値との関係を実測結果から予め求めておく。たとえば、主軸4の回転数が2000min−1からの主軸4の回転停止から冷却装置17の停止後における最大許容軸受温度上昇(最大許容主軸近傍温度上昇)と推定温度閾値との関係を図4に示す。そして、図4に示すような関係にもとづき、許容する温度上昇値に合わせて推定温度閾値を決定する(すなわち、推定温度閾値は、冷却装置17の停止後の軸受3の温度上昇との関数である)。
一方、推定温度yを求めるための温度上昇値ΔTは、主軸温度や基準温度を測定する各センサの個体差等に起因してその値がシフトする(以下、温度シフトと称す)。そこで、主軸発熱がない状態における基準温度と主軸温度との差をキャンセルする必要がある。すなわち、上記温度シフトは、下記数3で求められる推定温度yの変化率dy/dtが所定の変化率閾値を満たした時を主軸発熱がない状態とし、その際の推定温度yを温度シフト量として演算するとともに、該温度シフト量を推定温度閾値に加算して、推定温度閾値を最新のものに更新することにより解決する。
Figure 0006445395
なお、変化率閾値は、環境温度によって変化する冷却装置17の冷却制御周期によって決まる。したがって、たとえば図5に示すような実測結果から予め求めた環境温度と変化率閾値(推定温度変化率の閾値)との関係にもとづき、環境温度センサ27により測定される現在の環境温度に合わせて変化率閾値を決定する(すなわち、変化率閾値は、環境温度との関数である)。
次に、図6に示すフローチャート図に沿って主軸装置1を冷却する冷却システムの制御方法を説明すると、冷却システムの起動に伴い、基準温度や主軸温度の温度情報の測定及び記録を開始し(S1)、推定温度y及び推定温度yの変化率dy/dtの計算を開始する(S2)。その後、冷却装置17の運転を開始させ(S3)、主軸4が停止している(S4でNOと判断する)と、冷却システムを起動後における温度シフトのキャンセルに係る演算をしたか否かを判断する(S5)。そして、温度シフトのキャンセルに係る演算をしていない(S5でNOと判断した)場合、上述したように環境温度にもとづいて変化率閾値を決定する(S6)とともに、変化率dy/dtと変化率閾値とを比較する(S7)。この比較の結果、変化率dy/dtが変化率閾値未満である(S7でYESと判断する)と、上述したように現在の推定温度yを温度シフト量とする(S8)とともに、該温度シフト量を予め設定した推定温度閾値に加算して、推定温度閾値を最新のものに更新する(S9)。その後、主軸4が回転を開始する(S4でYESと判断する)と、主軸4が回転を停止する(S4でNOと判断する)まで冷却装置17を通常運転となる冷却能力の高い第1状態で作動させる。また、主軸4が回転を停止する(すなわち、要温度調整媒体に温度変化をもたらす機械動作が停止される)と、S9で算出した最新の推定温度閾値を認識し(S10)、推定温度yと推定温度閾値とを比較する(S11)。そして、推定温度yが推定温度閾値未満になる(S11でYESと判断する)と、冷却装置17による冷却用媒体の冷却用流路への供給を停止させる、若しくは、冷却装置17を第1状態よりも消費電力が小さい第2状態(冷凍機やポンプの出力を下げる等した冷却能力の低い状態)で作動させるといったように、冷却装置17の動作を切り替えた(S12)後、続行するか否かの判断(S13)で終了となる。なお、S1で開始される基準温度や主軸温度の温度情報の測定や、S2で開始される推定温度y及び推定温度yの変化率dy/dtの計算は、冷却システムの起動後、常時行われている。
以上のような主軸装置1の冷却システムの制御方法によれば、工作機械10における主軸装置1とは異なる箇所に取り付けられた機体温度センサ26により測定した基準温度、すなわち冷却用媒体の温度変化に関わることがなく、冷却用媒体の温度変化による影響も受けない箇所で測定した温度を用いて、主軸4の回転停止後における主軸装置1の温度上昇値ΔTを求めて推定温度yを算出する。したがって、冷却用媒体の温度のみにもとづく従来の方法と比べると、主軸装置1による加工精度の低下を招くことのないまま、冷却装置17による冷却用媒体の供給を停止させたり、冷却装置17の動作を第1状態から第2状態へ切り替えたりすることができ、消費電力の効率的な低減を図ることができる。
また、温度シフト量を考慮して推定温度閾値を決定するため、主軸装置1の冷却状態の判断をより精度良く行うことができ、上記効果が一層顕著なものとなる。
(第2実施形態)
次に、工作機械10のテーブル11を冷却対象とした冷却システムについて、図7をもとに説明する。図7は、工作機械10及び冷却システムのブロック構成図である。なお、工作機械10の全体的な構成は、第1実施形態の工作機械10と略同じであり、その詳細な説明は省略する。そして、図7中において、第1実施形態の構成要素と同じ構成要素については、同一の符号を付している。
第2実施形態における冷却システム(温度調整システム)は、要温度調整媒体としての冷却用媒体(ここでは切削液)を冷却するとともにテーブル11が設置された加工空間へ供給/加工空間から回収するための冷却装置38、各センサ35〜37、各センサ35〜37により各温度を測定する温度測定装置32、温度情報をもとに各種演算を行う演算装置33、記録装置34、及び工作機械10や冷却装置38の動作を制御するNC装置31を備えてなる。冷却装置38は、テーブル11が設置されている加工空間から延びる2本のチューブと接続されており、一方のチューブを介して加工空間から回収した冷却用媒体を冷却した後、他方のチューブを介して再び加工空間(特にテーブル11上)へ供給するようになっている。工作機械10の基準温度を測定するための機体温度センサ36は、冷却用媒体の温度変化に関わることがなく、冷却用媒体の温度変化による影響も受けない(すなわち、冷却用媒体との間で熱交換することがなく、冷却用媒体の温度変化で変形もしない)ことを予め温度測定により確認したコラム13に取り付けられている。冷却用媒体の温度変化に寄与し、且つ、冷却用媒体の温度変化による影響を受ける(すなわち、冷却用媒体との間で熱交換し、冷却用媒体の温度変化で変形する)テーブル11の温度であるテーブル温度を測定するためのテーブル温度センサ35は、テーブル11に取り付けられている。周囲の環境温度を測定するための環境温度センサ37も設けられており、各センサ35〜37は温度測定装置32に接続され、該温度測定装置32によって基準温度、テーブル温度、及び環境温度が測定される。また、温度測定装置32は演算装置33と接続されており、演算装置33では、後述の如くして、温度測定装置32で測定された各種温度情報をもとに、熱変位が加工精度に影響を及ぼすテーブル11近傍の箇所の推定温度やその変化率を演算する。さらに、演算装置33は記録装置34とも接続されており、演算結果を記録装置34に記録する。加えて、演算装置33は、NC装置31とも接続されており、NC装置31における主軸装置1のモータへの指令状態、及び演算結果にもとづき、テーブル11の温度変化を判断し、NC装置31を介して冷却装置38の動作を制御するようになっている。
ここで、まず演算装置33におけるテーブル11近傍の箇所の推定温度及びその変化率の演算について詳述する。測定回数k回目のテーブル11の温度上昇値(温度変化値)をΔT(基準温度とテーブル温度との温度差)、温度上昇値のサンプリング周期をΔts、フィルタ時定数をTとすると、推定温度とテーブル11近傍の箇所の温度上昇(温度変化)との時間応答が等しくなるように予め設定したフィルタ係数Fは下記数4となり、k回目における推定温度yは下記数5で表される。
Figure 0006445395
Figure 0006445395
そして、演算装置33では、上記数4、数5を用いて、温度上昇値ΔTとフィルタ係数Fとから推定温度yを算出し、当該推定温度yが予め設定されている所定の推定温度閾値を満たしているか否かを判定するとともに、その判定結果をもとに冷却装置38の動作を切り替える。なお、推定温度閾値に関しては、テーブル11の最大テーブル近傍温度上昇と推定温度閾値との関係を実測結果から予め求めておく。たとえば、冷却装置38の停止後における最大テーブル温度上昇(最大テーブル近傍温度上昇)と推定温度閾値との関係を図8に示す。そして、図8に示すような関係にもとづき、許容する温度上昇値に合わせて推定温度閾値を決定する(すなわち、推定温度閾値は、冷却装置38の停止後のテーブル11の温度上昇との関数である)。
一方、推定温度yを求めるための温度上昇値ΔTは、テーブル温度や基準温度を測定する各センサの個体差等に起因してその値がシフトする(以下、温度シフトと称す)。そこで、テーブル11の温度上昇がない状態における基準温度とテーブル温度との差をキャンセルする必要がある。すなわち、上記温度シフトは、下記数6で求められる推定温度yの変化率dy/dtが所定の変化率閾値を満たした時をテーブル11の温度上昇がない状態とし、その際の推定温度yを温度シフト量として演算するとともに、該温度シフト量を推定温度閾値に加算して、推定温度閾値を最新のものに更新することにより解決する。
Figure 0006445395
なお、変化率閾値は、環境温度によって変化する冷却装置38の冷却制御周期によって決まる。したがって、たとえば図9に示すような実測結果から予め求めた環境温度と変化率閾値(推定温度変化率の閾値)との関係にもとづき、環境温度センサ37により測定される現在の環境温度に合わせて変化率閾値を決定する(すなわち、変化率閾値は、環境温度との関数である)。
次に、図10に示すフローチャート図に沿ってテーブル11を冷却する冷却システムの制御方法を説明すると、冷却システムの起動に伴い、基準温度やテーブル温度の温度情報の測定及び記録を開始し(S21)、推定温度y及び推定温度yの変化率dy/dtの計算を開始する(S22)。その後、冷却装置38の運転を開始させ(S23)、機械動作を行っているかを判定し(S24)、機械動作が停止している(S24でNOと判断する)と、冷却システムを起動後における温度シフトのキャンセルに係る演算をしたか否かを判断する(S25)。そして、温度シフトのキャンセルに係る演算をしていない(S25でNOと判断した)場合、上述したように環境温度にもとづいて変化率閾値を決定する(S26)とともに、変化率dy/dtと変化率閾値とを比較する(S27)。この比較の結果、変化率dy/dtが変化率閾値未満である(S27でYESと判断する)と、上述したように現在の推定温度yを温度シフト量とする(S28)とともに、該温度シフト量を予め設定した推定温度閾値に加算して、推定温度閾値を最新のものに更新する(S29)。その後、機械動作が開始される(S24でYESと判断する)と、機械動作が停止される(S24でNOと判断される)まで冷却装置38を通常運転となる冷却能力の高い第1状態で作動させる。また、機械動作が停止される(すなわち、要温度調整媒体に温度変化をもたらす機械動作が停止される)と、S29で算出した最新の推定温度閾値を認識し(S30)、推定温度yと推定温度閾値とを比較する(S31)。そして、推定温度yが推定温度閾値未満になる(S31でYESと判断する)と、冷却装置38による冷却用媒体の加工空間への供給を停止させる、若しくは、冷却装置38を第1状態よりも消費電力が小さい第2状態(冷凍機やポンプの出力を下げる等した冷却能力の低い状態)で作動させるといったように、冷却装置38の動作を切り替えた(S32)後、続行するか否かの判断(S33)で終了となる。なお、S21で開始される基準温度やテーブル温度の温度情報の測定や、S22で開始される推定温度y及び推定温度yの変化率dy/dtの計算は、冷却システムの起動後、常時行われている。
以上のようなテーブル11の冷却システムの制御方法によれば、工作機械10におけるテーブル11とは異なる箇所に取り付けられた機体温度センサ36により測定した基準温度、すなわち冷却用媒体の温度変化に関わることがなく、冷却用媒体の温度変化による影響も受けない箇所で測定した温度を用いて、機械動作の停止後におけるテーブル11近傍の温度上昇値ΔTを求めて推定温度yを算出する。したがって、冷却用媒体の温度のみにもとづく従来の方法と比べると、加工精度の低下を招くことのないまま、冷却装置38による冷却用媒体の供給を停止させたり、冷却装置38の動作を第1状態から第2状態へ切り替えたりすることができ、消費電力の効率的な低減を図ることができる。
また、温度シフト量を考慮して推定温度閾値を決定するため、テーブル11の温度上昇の判断をより精度良く行うことができ、上記効果が一層顕著なものとなる。
なお、本発明に係る工作機械における温度調整システムの制御方法は、上記実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、各温度センサの取付位置や要温度調整媒体の種類、工作機械の種類等は勿論、温度調整に係る制御等についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜変更することができる。
たとえば、上記第1実施形態及び第2実施形態では工作機械における冷却システムの制御方法について説明しているが、工作機械における加温システムや保温システムの制御方法(この場合、所謂加熱装置が温度調整手段となる)等、他の温度調整システムの制御方法に対しても本発明は好適に採用することができる。
また、第1実施形態では、主軸の近傍や軸受等といった主軸装置の回転部を変形抑制対象物としているが、所定の軸回りで回転する回転体及び該回転体を軸支する軸受を含んでいれば、送り軸やテーブルの回転軸等といった他の回転装置の回転部を変形抑制対象物としても何ら問題はない。なお、第2実施形態では、テーブルを変形抑制対象物としているが、加工空間内の別の構造体を変形抑制対象物としても良いことは言うまでもない。
さらに、第1実施形態では、ハウジングの温度を支持部温度として測定しているが、継手ハウジングやキャップ等のハウジング以外の温度を測定してもよく、主軸及び軸受を含んだ回転部を支持する支持部側の温度であれば、支持部側のどこの温度を測定するかについては適宜変更可能である。加えて、ハウジングの内部や回転体の表面等に設けられた媒体用流路内の要温度調整媒体の温度を支持部温度として測定することも可能である。
さらにまた、第1実施形態及び第2実施形態では、温度調整手段や媒体供給回収手段の動作を切り替えるにあたり、媒体供給回収手段による要温度調整媒体の供給を停止させる、若しくは、温度調整手段と媒体供給回収手段との少なくとも何れか一方を第1状態よりも消費電力が小さい第2状態で作動させるとしているが、温度調整手段において要温度調整媒体の温度の調整を停止(たとえば、回収した冷却用媒体の冷却を停止等)したり、温度調整手段や媒体供給回収手段の電源を遮断する等しても何ら問題はない。
また、コラムに基準温度を測定するための機体温度センサを取り付けているが、基準温度をどこで測定するかについても適宜変更可能であり、要温度調整媒体の温度変化に関わることがなく、要温度調整媒体の温度変化による影響も受けない箇所であれば、コラムではなくベッド等で基準温度を測定しても何ら問題はない。なお、コラムやベッドは、主軸温度変化の影響を受けないため、特に好ましい。
さらに、第1実施形態において、どのような媒体用流路を回転装置に設けるかについても、適宜変更可能であり、たとえば主軸の外周面に媒体用流路が設けられていてもよい。また、第2実施形態では、加工空間に要温度調整媒体を供給してテーブルを冷却しているが、テーブル等の構造体内部に冷却用流路といった媒体用流路を設け、要温度調整媒体を媒体用流路へ供給し、媒体用流路から回収するような場合においても、本発明は好適に採用することができる。
さらにまた、第1実施形態では、推定温度閾値を、温度調整手段及び媒体供給回収手段の停止後の回転部の温度変化との関数としているが、回転部の熱変位との関数であっても何ら問題はないし、同様に、第2実施形態では、推定温度閾値を、温度調整手段及び媒体供給回収手段の停止後のテーブルの温度変化との関数としているが、テーブルの熱変位との関数であっても何ら問題はない。
またさらに、第1実施形態及び第2実施形態では、冷却装置のみによって要温度調整媒体の温度調整と、該要温度調整媒体の供給/回収とを行うように構成しているが、温度調整手段と媒体供給回収手段とを別の装置として構成することは当然可能である。
加えて、第1実施形態及び第2実施形態では冷却用媒体の温度を調整するとしているが、油圧動作における供給油の温度を調整するような温度調整手段を備えた工作機械にも好適に採用することができる。
1・・主軸装置(回転装置、構造体)、2・・ハウジング(支持部)、3・・軸受(回転部、第1箇所)、4・・主軸(回転部、第1箇所)、5・・冷却用流路(媒体用流路)、10・・工作機械、11・・テーブル(構造体、第1箇所)、13・・コラム(工作機械における第2箇所)、17、38・・冷却装置(温度調整手段、媒体供給回収手段)、21、31・・NC装置(制御装置)、22、32・・温度測定装置、23、33・・演算装置、24、34・・記録装置、25・・主軸温度センサ、26、36・・機体温度センサ、27、37・・環境温度センサ、35・・テーブル温度センサ。

Claims (8)

  1. 工作機械の構造体に要温度調整媒体を供給するとともに前記構造体から前記要温度調整媒体を回収する媒体供給回収手段と、前記要温度調整媒体の温度を調整する温度調整手段とを備えた工作機械における温度調整システムの制御方法であって、
    前記要温度調整媒体に温度変化をもたらす機械動作の停止後に、前記構造体において、前記要温度調整媒体の温度変化に寄与し、且つ、前記要温度調整媒体の温度変化により変形する第1箇所の近傍の温度である構造体温度を測定するとともに、前記工作機械において、前記要温度調整媒体の温度変化に関わらず、且つ、前記要温度調整媒体の温度変化による変形もない第2箇所の温度である基準温度を測定し、前記構造体温度と前記基準温度とから温度変化値を求める第1工程と、
    前記温度変化値をもとに、前記第1箇所の推定温度を求める第2工程と、
    前記推定温度にもとづき前記温度調整手段と前記媒体供給回収手段との少なくとも何れか一方の動作を通常運転の第1状態から前記第1状態よりも消費電力の小さい第2状態へ切り替える、若しくは、前記温度調整手段と前記媒体供給回収手段との少なくとも何れか一方の動作を停止させるか否かを判定する第3工程と
    を実行することを特徴とする工作機械における温度調整システムの制御方法。
  2. 前記第2工程において、前記推定温度の変化と前記第1箇所の温度変化との時間応答が等しくなるように予め求めた係数、及び前記温度変化値を用い、前記推定温度を求めることを特徴とする請求項1に記載の工作機械における温度調整システムの制御方法。
  3. 前記第3工程において、前記推定温度と所定の推定温度閾値とを比較し、その比較結果に応じて前記温度調整手段と前記媒体供給回収手段との少なくとも何れか一方の動作を前記第1状態から前記第2状態へ切り替える、若しくは、前記温度調整手段と前記媒体供給回収手段との少なくとも何れか一方の動作を停止させるか否かを判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の工作機械における温度調整システムの制御方法。
  4. 前記推定温度閾値は、前記第1箇所の熱変位若しくは前記温度調整手段及び前記媒体供給回収手段の動作停止後における前記第1箇所の温度変化との関数であり、許容する熱変位若しくは温度変化に応じて決定されることを特徴とする請求項3に記載の工作機械における温度調整システムの制御方法。
  5. 前記要温度調整媒体に温度変化をもたらす機械動作の前に、前記構造体温度及び前記基準温度を測定し、前記構造体温度と前記基準温度とから温度変化値を求め、前記温度変化値をもとに前記第1箇所の推定温度を求めるとともに、前記推定温度の変化率を求め、前記推定温度の変化率と所定の変化率閾値とを比較し、その比較結果に応じて前記推定温度閾値を更新する前工程を実行することを特徴とする請求項3又は4に記載の工作機械における温度調整システムの制御方法。
  6. 前記変化率閾値は、前記工作機械が設置される環境温度との関数であり、
    前記前工程において、前記環境温度を測定するとともに、当該環境温度に応じて前記変化率閾値を決定することを特徴とする請求項5に記載の工作機械における温度調整システムの制御方法。
  7. 前記構造体が、所定の軸回りで回転する回転体及び前記回転体を軸支する軸受を含んだ回転部と、前記回転部を支持する支持部とを有する回転装置であり、前記媒体供給回収手段にて前記支持部又は前記回転部に設けられた媒体用流路から前記要温度調整媒体を回収し、前記温度調整手段にて前記要温度調整媒体の温度を調整した後、再び前記媒体供給回収手段にて前記媒体用流路へ供給する工作機械における温度調整システムの制御方法であって、
    前記第1箇所が前記回転部である一方、前記第2箇所が前記回転装置以外の箇所であり、
    前記第1工程において、前記支持部側の温度若しくは前記媒体用流路内の前記要温度調整媒体の温度を前記構造体温度として測定することを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の工作機械における温度調整システムの制御方法。
  8. 前記構造体が、工作機械の加工空間内に設置されるテーブルであり、前記媒体供給回収手段にて前記加工空間から前記要温度調整媒体を回収し、前記温度調整手段にて前記要温度調整媒体の温度を調整した後、再び前記媒体供給回収手段にて前記加工空間へ供給する工作機械における温度調整システムの制御方法であって、
    前記第1箇所が前記テーブルの一部である一方、前記第2箇所が前記加工空間外の箇所であることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の工作機械における温度調整システムの制御方法。
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