JP6444259B2 - シールド掘進機、既設の管状体の撤去方法、既設の管状体の撤去および新しい管状体の敷設方法 - Google Patents
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Description
これによると、推進ジャッキ109のラムを伸長してシールド掘進機103を所定距離だけ前進させ、既設管101の端部を前方からシールド掘進機103の筒部104内に入り込ませる。この状態で、シールド掘進機103の前進移動を停止し、その後、切断装置110を用いて既設管101の端部を切断するとともに、エキスカベータ105のホーアタッチメント107を各方向A1〜A3に動かして、切断された既設管101の周囲の地盤を掘削する。掘削によって発生した土砂および切断された既設管101の切断片はスクリューコンベヤ108でシールド掘進機103の後方へ搬送される。
掘進機本体は、前部に、前面が開口した筒部を有し、
筒部の前端部に掘削部材が設けられ、
筒部の内径が既設の管状体の外径よりも大きく、
掘進機本体の前進によって前方から筒部内に入り込んだ既設の管状体の外周と筒部の内周との間をシールするシール部材が筒部の内周に設けられ、
シール部材は環状の弾性部材を有し、
弾性部材は、中央部分に貫通口を有するとともに、外周と内周との間の幅が径方向において拡縮自在であり、
シール部材の内径の中心が外径の中心に対して偏芯しており、
弾性部材が拡縮することで、シール部材は既設の管状体の外周と筒部の内周との間を開閉可能であるものである。
尚、上記第1工程において、弾性部材の幅を径方向において縮小することにより、シール部材の内周を径方向外向きに変移させて、シール部材の内周と既設の管状体の外周との間を開いて開口部を形成することができる。
尚、上記第2工程において、弾性部材の幅を径方向において拡大することにより、シール部材の内周を径方向内向きに変移させて、シール部材の内周と既設の管状体の外周との間を閉じて開口部を無くすことができる。
本第3発明におけるシールド掘進機は、シール部材は既設の管状体の外周とシール部材の内周との間を開閉可能であり、
シール部材が既設の管状体の外周とシール部材の内周との間を開いた場合、開口部が既設の管状体の外周とシール部材の内周との間に形成されるものである。
これによると、上記第1工程において、開口部の面積を縮小することにより、開口部を通って掘進機本体内に流入する土砂の量を減らすことができ、また、開口部の面積を拡大することにより、開口部を通って掘進機本体内に流入する土砂の量を増やすことができる。
これによると、上記第1工程において、掘削部材で掘削された土砂は下方へ流れ落ち易いため、開口部をシール部材の下部の内周と既設の管状体の下部の外周との間に形成することで、流れ落ちる土砂を確実に開口部から掘進機本体内に流入させることができる。
これによると、シールド掘進機を前進させて地盤を掘削しながら、既設の管状体の撤去と新しい管状体の敷設とを同時に行える。
内筒は掘進機本体に固定され、
外筒は周方向に回転自在であり、
掘削部材は外筒の前端部に設けられ、
シール部材は内筒の内周に設けられているものである。
また、第2工程において、掘進機本体の前進と外筒の回転とを停止させることにより、掘削部材の回転が停止し、掘削が一時中断される。
筒部の前端部に掘削部材が設けられ、
筒部の内径が既設の管状体の外径よりも大きく、
掘進機本体の前進によって前方から筒部内に入り込んだ既設の管状体の外周と筒部の内周との間をシールするシール部材が筒部内に設けられ、
シール部材は既設の管状体の外周と筒部の内周との間を開閉可能であるシールド掘進機を用いた既設の管状体の撤去方法であって、
掘進機本体を前進させながら掘削部材で地盤を掘削する第1工程と、
掘進機本体を停止し、筒部内に入り込んだ既設の管状体を切断する第2工程とを繰り返し、
第1工程において、シール部材が既設の管状体の外周と掘進機本体の筒部の内周との間を開いて開口部を形成し、掘削部材で掘削された土砂を、開口部から掘進機本体内に流入させて、掘進機本体の後方へ排出し、
第2工程において、シール部材が既設の管状体の外周と掘進機本体の筒部の内周との間を閉じて開口部を無くすものである。
筒部の前端部に掘削部材が設けられ、
筒部の内径が既設の管状体の外径よりも大きく、
掘進機本体の前進によって前方から筒部内に入り込んだ既設の管状体の外周と筒部の内周との間をシールするシール部材が筒部内に設けられ、
シール部材は既設の管状体の外周と筒部の内周との間を開閉可能であるシールド掘進機を用いた既設の管状体の撤去および新しい管状体の敷設方法であって、
掘進機本体を前進させながら掘削部材で地盤を掘削する第1工程と、
掘進機本体を停止し、前方から筒部内に入り込んだ既設の管状体を切断する第2工程とを繰り返し、
第1工程において、シール部材が既設の管状体の外周と掘進機本体の筒部の内周との間を開いて開口部を形成し、掘削部材で掘削された土砂を、開口部から掘進機本体内に流入させて、掘進機本体の後方へ排出し、
第2工程において、シール部材が既設の管状体の外周と掘進機本体の筒部の内周との間を閉じて開口部を無くし、掘進機本体の後部において、新しい管状体を敷設するものである。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態では、図1に示すように、1は、既設の水道管2(既設の管状体の一例)を撤去しながら鞘管3(新しい管状体の一例)を敷設するのに使用されるシールド掘進機である。
以下に示す第1工程と第2工程とを繰り返して、既設の水道管2を撤去しながら、撤去した位置で鞘管3を新たに敷設することができる。
第1の実施の形態では、図2,図4,図5に示すように、シール部材31の内径R1の中心C1が外径R2の中心C2に対して下方に偏心しているが、第2の実施の形態では、図7に示すように、シール部材31の内径R1の中心C1と外径R2の中心C2とが一致し、弾性部材33の幅Wが全周にわたり同一に設定されている。尚、シール部材31の中心をCと記載すると、シール部材31の中心Cは掘進機本体15の軸心15aと内筒18の軸心18aと外筒19の軸心19aとに一致している。
2 水道管(既設の管状体)
3 鞘管(新しい管状体)
8 地盤
15 掘進機本体
17 筒部
18 内筒
19 外筒
28 掘削ビット(掘削部材)
31 シール部材
33 弾性部材
35 開口部
D 径方向
S 土砂
W 弾性部材の幅
Claims (9)
- 地中に設けられた既設の管状体を撤去するのに使用されるシールド掘進機であって、
掘進機本体は、前部に、前面が開口した筒部を有し、
筒部の前端部に掘削部材が設けられ、
筒部の内径が既設の管状体の外径よりも大きく、
掘進機本体の前進によって前方から筒部内に入り込んだ既設の管状体の外周と筒部の内周との間をシールするシール部材が筒部の内周に設けられ、
シール部材は環状の弾性部材を有し、
弾性部材は、中央部分に貫通口を有するとともに、外周と内周との間の幅が径方向において拡縮自在であり、
シール部材の内径の中心が外径の中心に対して偏芯しており、
弾性部材が拡縮することで、シール部材は既設の管状体の外周と筒部の内周との間を開閉可能であることを特徴とするシールド掘進機。 - シール部材の外径の中心は筒部の軸心および既設の管状体の軸心と同心であることを特徴とする請求項1に記載のシールド掘進機。
- シール部材は既設の管状体の外周とシール部材の内周との間を開閉可能であり、
シール部材が既設の管状体の外周とシール部材の内周との間を開いた場合、開口部が既設の管状体の外周とシール部材の内周との間に形成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシールド掘進機。 - シール部材は開口部の面積を調節可能であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のシールド掘進機。
- 開口部は、少なくとも、シール部材の下部の内周と既設の管状体の下部の外周との間に形成されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のシールド掘進機。
- 既設の管状体を撤去しながら新しい管状体を敷設するのに使用されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のシールド掘進機。
- 掘進機本体の筒部は内筒と外筒とを有する二重筒からなり、
内筒は掘進機本体に固定され、
外筒は周方向に回転自在であり、
掘削部材は外筒の前端部に設けられ、
シール部材は内筒の内周に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のシールド掘進機。 - 掘進機本体は、前部に、前面が開口した筒部を有し、
筒部の前端部に掘削部材が設けられ、
筒部の内径が既設の管状体の外径よりも大きく、
掘進機本体の前進によって前方から筒部内に入り込んだ既設の管状体の外周と筒部の内周との間をシールするシール部材が筒部内に設けられ、
シール部材は既設の管状体の外周と筒部の内周との間を開閉可能であるシールド掘進機を用いた既設の管状体の撤去方法であって、
掘進機本体を前進させながら掘削部材で地盤を掘削する第1工程と、
掘進機本体を停止し、筒部内に入り込んだ既設の管状体を切断する第2工程とを繰り返し、
第1工程において、シール部材が既設の管状体の外周と掘進機本体の筒部の内周との間を開いて開口部を形成し、掘削部材で掘削された土砂を、開口部から掘進機本体内に流入させて、掘進機本体の後方へ排出し、
第2工程において、シール部材が既設の管状体の外周と掘進機本体の筒部の内周との間を閉じて開口部を無くすことを特徴とする既設の管状体の撤去方法。 - 掘進機本体は、前部に、前面が開口した筒部を有し、
筒部の前端部に掘削部材が設けられ、
筒部の内径が既設の管状体の外径よりも大きく、
掘進機本体の前進によって前方から筒部内に入り込んだ既設の管状体の外周と筒部の内周との間をシールするシール部材が筒部内に設けられ、
シール部材は既設の管状体の外周と筒部の内周との間を開閉可能であるシールド掘進機を用いた既設の管状体の撤去および新しい管状体の敷設方法であって、
掘進機本体を前進させながら掘削部材で地盤を掘削する第1工程と、
掘進機本体を停止し、前方から筒部内に入り込んだ既設の管状体を切断する第2工程とを繰り返し、
第1工程において、シール部材が既設の管状体の外周と掘進機本体の筒部の内周との間を開いて開口部を形成し、掘削部材で掘削された土砂を、開口部から掘進機本体内に流入させて、掘進機本体の後方へ排出し、
第2工程において、シール部材が既設の管状体の外周と掘進機本体の筒部の内周との間を閉じて開口部を無くし、掘進機本体の後部において、新しい管状体を敷設することを特徴とする既設の管状体の撤去および新しい管状体の敷設方法。
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JP2015101448A JP6444259B2 (ja) | 2015-05-19 | 2015-05-19 | シールド掘進機、既設の管状体の撤去方法、既設の管状体の撤去および新しい管状体の敷設方法 |
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JP2015101448A Active JP6444259B2 (ja) | 2015-05-19 | 2015-05-19 | シールド掘進機、既設の管状体の撤去方法、既設の管状体の撤去および新しい管状体の敷設方法 |
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