JP2003343195A - トンネル掘削機 - Google Patents

トンネル掘削機

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JP2003343195A
JP2003343195A JP2002157014A JP2002157014A JP2003343195A JP 2003343195 A JP2003343195 A JP 2003343195A JP 2002157014 A JP2002157014 A JP 2002157014A JP 2002157014 A JP2002157014 A JP 2002157014A JP 2003343195 A JP2003343195 A JP 2003343195A
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JP
Japan
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center tube
excavator
cutter head
ring gear
cutter
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Withdrawn
Application number
JP2002157014A
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English (en)
Inventor
Yoshimitsu Kumao
義光 熊尾
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トンネル掘削機において、チャンバでの掘削
土砂の付着を抑制して適正に流動させることで閉塞を防
止してトンネル掘削作業の効率化を図る。 【解決手段】 円筒形状をなす掘削機本体11の前部に
リングギヤ20を回転自在に支持して駆動モータ21に
より駆動回転可能とする一方、このリングギヤ20の前
端部に円筒形状をなすセンタチューブ24を介してカッ
タヘッド25を連結すると共に、このセンタチューブ2
4内にロータリジョイント29を配設し、掘削機本体1
1、リングギヤ20、カッタドラム23、センタチュー
ブ24、カッタヘッド25、ロータリジョイント29は
同軸上に配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地盤を掘削してト
ンネルを構築するシールド掘削機などのトンネル掘削機
に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に従来のシールド掘削機の概略を示
す。
【0003】従来のシールド掘削機において、図5に示
すように、円筒形状をなす掘削機本体101の前部にはバ
ルクヘッド102が形成され、このバルクヘッド102の内側
には駆動部支持ブラケット103が固定され、この支持ブ
ラケット103に大口径ベアリング104によりリングギヤ10
5が回転自在に支持されており、このリングギヤ105にカ
ッタドラム106が連結されている。そして、このカッタ
ドラム106にコーン形状の中央支持部材107を介してカッ
タヘッド108が連結され、カッタヘッド108に多数のカッ
タビット109やコピーカッタ110等が装着されている。こ
の中央支持部材107はカッタヘッド108側が小径で、カッ
タドラム106側が大径となる円錐筒形状をなしている。
一方、支持ブラケット103には複数の駆動モータ111が取
付けられており、駆動ギヤ112がリングギヤ105に噛み合
っている。また、中央支持部材107の内側には掘削機本
体101とカッタヘッド108との間で電気配線や油圧ホース
等の連絡をなすロータリジョイント113が装着されてい
る。
【0004】従って、駆動モータ111を駆動すると、駆
動ギア112がリングギア105及びカッタドラム106を回転
し、中央支持部材107を介してカッタヘッド108を回転
し、カッタビット109やコピーカッタ110により地盤を掘
削することができる。
【0005】また、掘削機本体101の後部には複数のシ
ールドジャッキ114が周方向に並設されると共に、既設
トンネルの内壁面にセグメントを組み付けるエレクタ装
置115が装着されている。更に、掘削機本体101の前後方
向に沿って掘削土砂を排出するスクリューコンベヤ116
が傾斜状態で配設されており、前端部がバルクヘッド10
2が貫通してチャンバ117に開口している。
【0006】このような従来のシールド掘削機では、駆
動モータ111によりカッタヘッド108を回転しながらシー
ルドジャッキ114を伸長させ、既設セグメントSからの
掘進反力を得て掘削機本体101を前進させることで、カ
ッタヘッド108が前方の地盤を掘削する。そして、掘削
土砂をカッタヘッド108の開口部からチャンバ117に取り
込み、所定の土圧に維持して切羽の崩落を阻止しなが
ら、所定量の土砂をスクリューコンベヤ116により外部
に排出する。一方、エレクタ装置115は既設トンネル内
に搬入されたセグメントSを把持して移動し、このセグ
メントSをリング状に組み付けてトンネルを構築する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のシール
ド掘削機では、掘削機本体101の前部にカッタヘッド108
を回転自在に支持するため、掘削機本体101の前部にリ
ングギヤ105及びカッタドラム106を回転自在に支持し、
このカッタヘッド108とカッタドラム106とを中央支持部
材107により連結しており、この中央支持部材107をコー
ン形状としてその内側にロータリジョイント113を配設
している。そして、トンネル掘削時には、カッタヘッド
108が掘削した土砂はチャンバ117に取り込まれて充満
し、このチャンバ117内を流動しながら所定の土圧に維
持することで、切羽の崩落を阻止し、所定量の土砂がス
クリューコンベヤ116により排出される。
【0008】このとき、シールド掘削機が掘削する地盤
は水分を含んだ粘土質の地層が一般的であり、チャンバ
117の内面、つまり、カッタヘッド108の裏側や中央支持
部材107の外周面などに粘土質の土砂が付着しやすい。
特に、中央支持部材107がコーン形状をなしているた
め、カッタヘッド108とこの中央支持部材107とが連結さ
れた狭隘部には土砂が付着しやすく、チャンバ117での
土砂の流れを阻害している。このように土砂の付着によ
りチャンバ117で土砂が適正に流動しないと、ここで閉
塞が生じてしまい、スクリューコンベヤ116により所定
量の土砂を排出することができず、掘進不能となる虞も
ある。
【0009】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、チャンバでの掘削土砂の付着を抑制して適正に
流動させることで閉塞を防止してトンネル掘削作業の効
率化を図ったトンネル掘削機を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項1の発明のトンネル掘削機は、筒形状をなす
掘削機本体と、該掘削機本体の前部に回転自在に支持さ
れたリングギヤと、該リングギヤを回転駆動する駆動モ
ータと、前記リングギヤの前部に連結されたセンタチュ
ーブと、該センタチューブの前端部に連結されたカッタ
ヘッドと、前記センタチューブ内に配設されたロータリ
ジョイントとを具えたことを特徴とするものである。
【0011】この場合、センタチューブは長手方向でほ
ぼ同径をなす円筒形状であることが望ましく、更に、カ
ッタヘッドと同軸上を回転可能とすることで、掘削土砂
がカッタヘッドやセンタチューブに付着しにくく、チャ
ンバ内での掘削土砂の流動が適正となり、この掘削土砂
を確実に排出することができる。
【0012】請求項2の発明のトンネル掘削機では、前
記掘削機本体、前記リングギヤ、前記センタチューブ、
前記カッタヘッド、前記ロータリジョイントが同軸上に
配設されたことを特徴としている。
【0013】請求項3の発明のトンネル掘削機では、前
記カッタヘッドと前記センタチューブとは嵌合状態で固
定されたことを特徴としている。
【0014】請求項4の発明のトンネル掘削機では、前
記掘削機本体側に前記センタチューブの基端部を覆うカ
バーが装着されたことを特徴としている。
【0015】請求項5の発明のトンネル掘削機では、前
記センタチューブと前記カバーとの間にシール部材が介
装されたことを特徴としている。
【0016】請求項6の発明のトンネル掘削機では、前
記リングギヤの前部にカッタドラムが連結され、該カッ
タドラムに前記センタチューブが連結されたことを特徴
としている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0018】図1に本発明の第1実施形態に係るトンネ
ル掘削機としての土圧式シールド掘削機の概略断面、図
2に本実施形態のシールド掘削機の正面視、図3に本実
施形態のシールド掘削機におけるカッタヘッドの支持構
造を表す断面を示す。
【0019】本実施形態の土圧式シールド掘削機におい
て、図1乃至図3に示すように、掘削機本体11は円筒
形状をなし、ほぼ同径の前胴12と後胴13が球面軸受
14及び回動軸15を介して屈曲自在に連結されて構成
されている。そして、前胴12と後胴13との間には複
数の中折ジャッキ16が架設されており、この中折ジャ
ッキ16の伸縮動作により掘削機本体11の掘進方向を
変更することができる。前胴12の前部にはバルクヘッ
ド17が形成され、このバルクヘッド17の内側には駆
動部支持ブラケット18が固定され、この支持ブラケッ
ト18に大口径ベアリング19によりリングギヤ20が
回転自在に支持されている。一方、支持ブラケット18
には複数の駆動モータ21が取付けられており、各駆動
ギヤ22がこのリングギヤ20に噛み合っている。
【0020】このリングギヤ20に中空のカッタドラム
23が連結されており、このカッタドラム23にはセン
タチューブ24を介してカッタヘッド25が連結されて
いる。このセンタチューブ24は長手方向に沿ってほぼ
同径の円筒形状をなし、後端部がカッタドラム23に嵌
合して溶接により固定される一方、前端部はカッタヘッ
ド25に嵌合して溶接により固定されている。そして、
支持ブラケット18とカッタドラム23との間にはシー
ル部材26,27が介装されると共に、支持ブラケット
18にはセンタチューブ24の後端部及びカッタドラム
23を被覆するリング形状をなすカバー28が取付けら
れている。また、センタチューブ24の内側には掘削機
本体11とカッタヘッド25との間で電気配線や油圧ホ
ース等の連絡をなすロータリジョイント29が配設さ
れ、支持ブラケット18に固定されたブラケット30に
より支持されている。この場合、掘削機本体11、リン
グギヤ20、カッタドラム23、センタチューブ24、
カッタヘッド25、ロータリジョイント29は同軸上に
配設されている。
【0021】カッタヘッド25は中央支持部31から複
数のスポーク32が放射状に配設され、各スポーク32
の先端部が外周リング33により連結されて構成されて
いる。そして、中央支持部31にフィッシュテール34
が固定され、各スポーク32の前面に多数の先行ビット
35が取付けられると共に、その両側に多数のカッタビ
ット36が取付けられている。また、スポーク32の外
周端部にはコピーカッタ37が油圧ジャッキ38により
出没自在に取付けられている。
【0022】従って、駆動モータ21を駆動すると、駆
動ギア22がリングギア23を回転してカッタドラム2
3を同期回転し、センタチューブ24を介してカッタヘ
ッド25を回転することができ、フィッシュテール3
4、先行ビット35、カッタビット36により前方の地
盤を掘削することができる。また、カッタヘッド25の
所定の回転角度位置で油圧ジャッキ38を伸長してコピ
ーカッタ37を突出することで、外方の地盤を余掘する
ことができる。
【0023】また、カッタヘッド25とバルクヘッド1
7、カッタドラム23、センタチューブ24等によりチ
ャンバ39が形成されており、カッタヘッド25の後部
からチャンバ39に向けて複数の可動式攪拌棒40が取
付けられる一方、バルクヘッド17の前部からチャンバ
39に向けて複数の固定式攪拌棒41が取付けられてい
る。更に、バルクヘッド17には加泥材注入孔42が設
けられている。
【0024】掘削機本体11内には掘削土砂を外部に排
出するスクリューコンベヤ43が前傾姿勢で配設されて
おり、前端部がバルクヘッド17を貫通してチャンバ3
9に開口している。また、後胴13には周方向に沿って
複数のシールドジャッキ44が周方向に沿って複数並設
されており、このシールドジャッキ44を掘進方向後方
に伸長してスプレッダ45を既設セグメントSに押し付
けることで、その反力により掘削機本体11を前進する
ことができる。更に、後胴13には旋回リング46が旋
回モータ47により旋回自在に支持され、この旋回リン
グ46にセグメントSをリング状に組立てるエレクタ装
置48が搭載されている。また、後胴13には作業者の
足場となる張出台49が後方に延出して配設されてい
る。
【0025】ここで、上述した実施形態のシールド掘削
機によるトンネル掘削作業について説明する。図1に示
すように、まず、駆動モータ21によってカッタヘッド
25を回転しながら、シールドジャッキ44を伸長して
既設セグメントSから掘削反力を得て掘削機本体11を
前進させる。すると、回転するカッタヘッド25が前方
の地盤を掘削してトンネルを形成する。
【0026】そして、カッタヘッド25の地盤掘削によ
り発生した土砂はチャンバ39に取り込まれ、加泥材注
入孔42から加泥材が噴射されると共に各攪拌棒40,
41により攪拌され、掘削土砂に加泥材が適正に混練す
ることで、チャンバ39内での掘削土砂の塑性流動化を
促進し、スクリューコンベヤ43により適正に排出する
ことができる。この場合、カッタヘッド25による掘削
量に見合う土砂量をスクリューコンベヤ43により排土
することで、チャンバ39に掘削土砂を充満、加圧して
切羽を安定させている。
【0027】このとき、掘削機本体11、バルクヘッド
17、支持ブラケット18、カバー28に対してセンタ
チューブ24、カッタヘッド25が回転するが、従来に
比べて回転部分の体積が極小であり、且つ、センタチュ
ーブ24が円筒形状であるため、チャンバ39での掘削
土砂の流動がスムースとなり、センタチューブ24やカ
ッタヘッド25への土砂の付着が抑制される。また、セ
ンタチューブ24の後端部とカッタドラム23はカバー
28により被覆されているために掘削土砂とは接触せ
ず、チャンバ39に露出する回転部分が減少して土砂の
付着により閉塞を防止できる。
【0028】このように本実施形態のシールド掘削機に
あっては、円筒形状をなす掘削機本体11の前部にリン
グギヤ20を回転自在に支持して駆動モータ21により
駆動回転可能とする一方、このリングギヤ20の前端部
に円筒形状をなすセンタチューブ24を介してカッタヘ
ッド25を連結すると共に、このセンタチューブ24内
にロータリジョイント29を配設し、掘削機本体11、
リングギヤ20、カッタドラム23、センタチューブ2
4、カッタヘッド25、ロータリジョイント29は同軸
上に配設されている。
【0029】従って、掘削機本体に11対してセンタチ
ューブ24及びカッタヘッド25がチャンバ39に露出
して回転するが、この回転部分の体積が極小であり、且
つ、センタチューブ24が円筒形状であるため、チャン
バ39にて掘削土砂の流動が阻害されずにスムースとな
り、センタチューブ24やカッタヘッド25への土砂の
付着が抑制され、閉塞を防止することができる。その結
果、従来、カッタヘッドの中央支持では対応できなかっ
た粘度層などの土質を含めた全ての土質に対して適応す
ることができる。
【0030】また、センタチューブ24の後端部とカッ
タドラム23とがカバー28により被覆されており、こ
の部分は掘削土砂とは接触せず、土砂の付着により閉塞
を防止できる。この場合、回転するカッタヘッド25の
後部に対向して、掘削機本体11側には回転しないカバ
ー28が位置しており、この間で掘削土砂に対してせん
断力が作用することとなり、掘削土砂の付着に対して効
果的となっている。
【0031】更に、センタチューブ24は後端部がカッ
タドラム23に嵌合し、前端部がカッタヘッド25に嵌
合してそれぞれ溶接により固定されており、各部材を容
易に、且つ、高精度に同軸上に組み立てることができ、
製造コストを低減できる。そして、このようにセンタチ
ューブ24とカッタドラム23とカッタヘッド25にの
相互組立が容易となることで、組立前の構成部材の小型
化及びユニット化が可能となり、事前に工場で組み立て
ても、また、現地に輸送してから組み立ててもよく、汎
用性を向上して輸送コストを低減できる。
【0032】図4に本発明の第2実施形態に係るトンネ
ル掘削機としてのシールド掘削機の要部断面を示す。な
お、前述した実施形態で説明したものと同様の機能を有
する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略す
る。
【0033】本実施形態のシールド掘削機において、図
4に示すように、掘削機本体11を構成する前胴12の
前部にはバルクヘッド17が形成され、バルクヘッド1
7に駆動部支持ブラケット18が固定され、支持ブラケ
ット18に大口径ベアリング19によりリングギヤ20
が回転自在に支持されており、このリングギヤ20に駆
動モータ21の駆動ギヤ22が噛み合っている。
【0034】このリングギヤ20の前端部にはセンタチ
ューブ51を介してカッタヘッド25が連結されてい
る。このセンタチューブ51は長手方向に沿ってほぼ同
径の円筒形状をなし、後端部にフランジ部52が一体に
形成されている。そして、センタチューブ51のフラン
ジ部52がリングギヤ20に密着してボルト締結により
固定される一方、前端部はカッタヘッド25に嵌合して
溶接により固定されている。また、支持ブラケット18
にはセンタチューブ24のフランジ部52及び後端部を
被覆する断面がL字をなすリング形状のカバー53が取
付けられており、このカバー53とセンタチューブ51
との間にシール部材(UパッキンまたはOリング形状)
54が介装されると共に、支持ブラケット18とセンタ
チューブ51との間にシール部材55が介装されてい
る。そして、センタチューブ51の内側にはロータリジ
ョイント29が配設されている。この場合、掘削機本体
11、リングギヤ20、センタチューブ51、カッタヘ
ッド25、ロータリジョイント29は同軸上に配設され
ている。
【0035】従って、駆動モータ21によってカッタヘ
ッド25を回転しながら、シールドジャッキを伸長して
掘削機本体11を前進させると、カッタヘッド25が前
方の地盤を掘削し、発生した土砂はチャンバ39に取り
込まれ、各攪拌棒40,41により掘削土砂と加泥材と
が適正に混練されることで、チャンバ39内での掘削土
砂の塑性流動化を促進し、スクリューコンベヤ43によ
り適正に排出することができる。
【0036】このとき、掘削機本体11、バルクヘッド
17、支持ブラケット18、カバー53に対してセンタ
チューブ51、カッタヘッド25が回転するが、従来に
比べて回転部分の体積が極小であり、且つ、センタチュ
ーブ51が円筒形状であるため、チャンバ39での掘削
土砂の流動がスムースとなり、センタチューブ51やカ
ッタヘッド25への土砂の付着が抑制される。また、セ
ンタチューブ51のフランジ部52がカバー53により
被覆されているために掘削土砂とは接触せず、土砂の付
着により閉塞を防止できる。更に、リングギヤ20にセ
ンタチューブ51を直接連結しており、カッタ駆動部の
全長を短縮して重量を軽減することで、装置全体の構造
を簡素化できると共に、小型軽量化が図れる。
【0037】なお、上述した各実施形態では、センタチ
ューブ24を円筒形状として内部にロータリジョイント
29を配設したが、センタチューブ24の径はカッタヘ
ッド25の径や回転速度、掘削地盤の硬度などにより適
宜設定すればよいものであり、内部にロータリジョイン
ト29を配設できれば更に小径としてもよい。
【0038】また、上述の実施形態では、本発明のトン
ネル掘削機を土圧式シールド掘削機に適用したが、泥土
圧式シールド掘削機やトンネルボーリングマシンに適用
してもよい。
【0039】
【発明の効果】以上、実施形態において詳細に説明した
ように請求項1の発明のトンネル掘削機によれば、筒形
状をなす掘削機本体の前部にリングギヤを回転自在に支
持して駆動モータにより回転駆動可能とし、リングギヤ
の前部にセンタチューブを連結し、このセンタチューブ
の前端部にカッタヘッドを連結し、センタチューブ内に
ロータリジョイントを配設したので、掘削機本体に対し
てセンタチューブ及びカッタヘッドが回転するが、セン
タチューブが筒形状でこの回転部分の体積が極小である
ため、センタチューブ及びカッタヘッドにより掘削土砂
の流動が阻害されずにスムースとなり、周辺部への土砂
の付着を抑制して閉塞を防止することができ、粘度層な
どの土質を含めた全ての土質に対して適応することがで
き、その結果、トンネル掘削作業の効率化を図ることが
できる。
【0040】請求項2の発明のトンネル掘削機によれ
ば、掘削機本体、リングギヤ、センタチューブ、カッタ
ヘッド、ロータリジョイントを同軸上に配設したので、
各構成部材の相互回転がスムースとなり、掘削性能の低
下を防止することができる。
【0041】請求項3の発明のトンネル掘削機によれ
ば、カッタヘッドとセンタチューブとを嵌合状態で固定
したので、各部材を容易に、且つ、高精度に同軸上に組
み立てることができ、製造コストを低減することがで
き、センタチューブとカッタヘッド25の相互組立が容
易となることで、組立前の構成部材の小型化及びユニッ
ト化が可能となり、事前に工場で組み立てても、また、
現地に輸送してから組み立ててもよく、汎用性を向上し
て輸送コストを低減することができる。
【0042】請求項4の発明のトンネル掘削機によれ
ば、掘削機本体側にセンタチューブの基端部を覆うカバ
ーを装着したので、センタチューブが掘削土砂に接触す
る部分が減少し、また、回転するカッタヘッドと回転し
ないカバーとが対向位置におるため、この間で掘削土砂
に対してせん断力が作用することとなり、掘削土砂の付
着を確実に阻止して閉塞を防止することができる。
【0043】請求項5の発明のトンネル掘削機によれ
ば、センタチューブとカバーとの間にシール部材を介装
したので、機内への掘削土砂の侵入を確実に防止するこ
とができる。
【0044】請求項6の発明のトンネル掘削機によれ
ば、リングギヤの前部にカッタドラムを連結し、カッタ
ドラムにセンタチューブを連結したので、リングギヤの
支持剛性をあげてカッタヘッドを確実に回転支持するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るトンネル掘削機と
しての土圧式シールド掘削機の概略断面図である。
【図2】本実施形態のシールド掘削機の正面図である。
【図3】本実施形態のシールド掘削機におけるカッタヘ
ッドの支持構造を表す断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係るトンネル掘削機と
してのシールド掘削機の要部断面図である。
【図5】従来のシールド掘削機の概略図である。
【符号の説明】
11 掘削機本体 17 バルクヘッド 18 駆動部支持ブラケット 20 リングギヤ 21 駆動モータ 23 カッタドラム 24,51 センタチューブ 25 カッタヘッド 28,53 カバー 29 ロータリジョイント 39 チャンバ 43 スクリューコンベヤ 44 シールドジャッキ 48 エレクタ装置 52 フランジ部 54 シール部材 S セグメント

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒形状をなす掘削機本体と、該掘削機本
    体の前部に回転自在に支持されたリングギヤと、該リン
    グギヤを回転駆動する駆動モータと、前記リングギヤの
    前部に連結されたセンタチューブと、該センタチューブ
    の前端部に連結されたカッタヘッドと、前記センタチュ
    ーブ内に配設されたロータリジョイントとを具えたこと
    を特徴とするトンネル掘削機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記掘削機本体、前
    記リングギヤ、前記センタチューブ、前記カッタヘッ
    ド、前記ロータリジョイントが同軸上に配設されたこと
    を特徴とするトンネル掘削機。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記カッタ
    ヘッドと前記センタチューブとは嵌合状態で固定された
    ことを特徴とするトンネル掘削機。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記掘削機本体側に
    前記センタチューブの基端部を覆うカバーが装着された
    ことを特徴とするトンネル掘削機。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記センタチューブ
    と前記カバーとの間にシール部材が介装されたことを特
    徴とするトンネル掘削機。
  6. 【請求項6】 請求項1において、前記リングギヤの前
    部にカッタドラムが連結され、該カッタドラムに前記セ
    ンタチューブが連結されたことを特徴とするトンネル掘
    削機。
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