JP6443229B2 - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ハイブリッド車両の制御装置に関し、特に、4軸式の動力分割合成機構を搭載したハイブリッド車両の制御装置に関する。
2つのモータジェネレータの回転軸と、エンジンの出力軸と、駆動輪に動力を伝達する駆動軸とが、それぞれ異なる4つの回転要素に接続された4軸式の動力分割合成機構を搭載したハイブリッド車両が知られている。
特許文献1では、エンジンの回転変動をゼロに保持し、2つのモータジェネレータを駆動して走行させるモータ走行が提案されている。
また、特許文献2では、モータ走行時に、2つのモータジェネレータのうち一方のモータジェネレータへの通電を遮断することで消費電力を低減させることが提案されている。
特開2005−81931号公報 特開2007−325474号公報
特許文献1に記載のような4軸式の動力分割合成機構を搭載したハイブリッド車両においても、エンジンを停止させて走行するモータ走行時には、特許文献2に記載のように、一方のモータジェネレータへの通電を遮断することで消費電力を低減させることができる。
しかしながら、モータ走行時において、一方のモータジェネレータへの通電を遮断してモータジェネレータのトルクがゼロになると、目標駆動トルクと他方のモータジェネレータのトルクとが決定され他方のモータジェネレータが駆動されると、エンジンの出力軸にトルクがかかるためエンジンが回転してしまい、エンジン回転が共振域にとどまった場合、車両振動につながり、乗員に違和感を与える可能性がある。
特許文献1に記載のものにおいては、エンジンの出力軸と、動力分割合成機構の回転要素との間にブレーキ機構を備えているため、一方のモータジェネレータへの通電を遮断した場合であってもエンジンの出力軸が回転することを防止することができるが、ブレーキ機構を備えるため構造が複雑となる。
そこで、本発明は、ブレーキ機構を備えなくても、モータ走行中に消費電力を低減しつつ、エンジンが回転することを防止することができるハイブリッド車両の制御装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するハイブリッド車両の制御装置の発明の一態様は、サンギアが第1電動機のロータ軸に連結された第1遊星歯車機構と、リングギアが第2電動機のロータ軸に連結された第2遊星歯車機構とを有し、第1遊星歯車機構のリングギアが第2遊星歯車機構のプラネタリギアにプラネタリキャリアを介して第1電動機のロータ軸周りに公転可能に連結され、第1遊星歯車機構のプラネタリキャリアと第2遊星歯車機構のサンギアとが内燃機関の出力軸に一体回転可能に連結され、第1遊星歯車機構のリングギアが出力伝達機構を介して駆動軸を回転させるように形成された動力分割合成機構と、内燃機関の出力軸の回転を一方向に固定する固定機構と、を備えたハイブリッド車両の制御装置において、内燃機関を停止させて第1電動機及び第2電動機を駆動させて走行するモータ走行時において、ハイブリッド車両が前進中であり、かつ、アクセル開度と車速に基づいて設定される目標駆動トルクが所定値未満である場合、第1電動機を駆動して力行トルクを出力し、第2電動機を駆動して回生トルクを出力しハイブリッド車両が前進中であり、かつ、目標駆動トルクが所定値以上である場合、第1電動機への通電を遮断し第2電動機を駆動して力行トルクを出力する制御部を備え、制御部は、第2遊星歯車機構のサンギア歯数とリングギア歯数との比と、内燃機関の回転を抑制する方向に働く内燃機関のフリクショントルクとにより所定値を算出するものである。
このように本発明の一態様によれば、ブレーキ機構を備えなくても、モータ走行中に消費電力を低減しつつ、エンジンが回転することを防止することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るハイブリッド車両の制御装置を示す図であり、その概念ブロック図である。 図2は、本発明の一実施形態に係るハイブリッド車両の制御装置を示す図であり、その目標駆動トルクを算出するマップを示す図である。 図3は、本発明の一実施形態に係るハイブリッド車両の制御装置を示す図であり、そのモータ走行時の前進中かつ加速走行中のエンジン、駆動軸、第1モータジェネレータ、第2モータジェネレータの各回転速度の関係を示す共線図である。 図4は、従来のハイブリッド車両の制御装置のモータ走行時の前進中かつ減速走行中のエンジン、駆動軸、第1モータジェネレータ、第2モータジェネレータの各回転速度の関係を示す共線図である。 図5は、本発明の一実施形態に係るハイブリッド車両の制御装置を示す図であり、そのモータ走行時の前進中かつ減速走行中のエンジン、駆動軸、第1モータジェネレータ、第2モータジェネレータの各回転速度の関係を示す共線図である。 図6は、本発明の一実施形態に係るハイブリッド車両の制御装置を示す図であり、そのモータ走行時の後退中かつ減速走行中のエンジン、駆動軸、第1モータジェネレータ、第2モータジェネレータの各回転速度の関係を示す共線図である。 図7は、従来のハイブリッド車両の制御装置のモータ走行時の後退中かつ加速走行中のエンジン、駆動軸、第1モータジェネレータ、第2モータジェネレータの各回転速度の関係を示す共線図である。 図8は、本発明の一実施形態に係るハイブリッド車両の制御装置を示す図であり、そのモータ走行時の後退中かつ加速走行中のエンジン、駆動軸、第1モータジェネレータ、第2モータジェネレータの各回転速度の関係を示す共線図である。 図9は、本発明の一実施形態に係るハイブリッド車両の制御装置を示す図であり、その前進時のモータ走行制御処理を説明するフローチャートである。 図10は、本発明の一実施形態に係るハイブリッド車両の制御装置を示す図であり、その後退時のモータ走行制御処理を説明するフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1において、本発明の一実施形態に係るハイブリッド車両の制御装置を搭載した車両100は、駆動機構1と、制御部としてのハイブリッドECU(Electronic Control Unit)32と、エンジンECU33と、モータECU34とを含んで構成される。
駆動機構1は、内燃機関としてのエンジン2と、エンジン2の出力軸3と、電力から駆動力を生成するとともに駆動されることにより電力を生成する第1電動機としての第1モータジェネレータ4及び第2電動機としての第2モータジェネレータ5と、車両100の駆動輪6に動力を伝達可能に接続された駆動軸7と、動力分割合成機構10を構成する第1遊星歯車機構8及び第2遊星歯車機構9とを含んで構成される。
エンジン2は、吸気行程、圧縮行程、膨張行程及び排気行程からなる一連の4行程を行なう4サイクルのエンジンによって構成されている。エンジン2の出力軸3は、第1遊星歯車機構8と第2遊星歯車機構9とに連結されている。
出力軸3には、固定機構としてのワンウェイクラッチ40が設けられており、ワンウェイクラッチ40は、第1遊星歯車機構8及び第2遊星歯車機構9からエンジン2の出力軸3に逆回転のトルクがかかった場合に、この逆回転のトルクをエンジン2に伝達させないように構成されている。
第1モータジェネレータ4は、第1遊星歯車機構8に連結された回転軸としてのロータ軸13と、ロータ14と、ステータ15とを有している。ロータ14には、複数の永久磁石が埋め込まれている。ステータ15は、ステータコア及びステータコアに巻き掛けられた三相コイルを有している。ステータ15の三相コイルは、第1インバータ19に接続されている。
このように構成された第1モータジェネレータ4において、ステータ15の三相コイルに三相交流電力が供給されると、ステータ15によって回転磁界が形成され、この回転磁界にロータ14に埋め込まれた永久磁石が引かれることにより、ロータ14がロータ軸13周りに回転駆動される。すなわち、第1モータジェネレータ4は、電動機として機能し、車両100を駆動する駆動力を生成する。
また、ロータ14がロータ軸13周りに回転すると、ロータ14に埋め込まれた永久磁石によって回転磁界が形成され、この回転磁界によりステータ15の三相コイルに誘導電流が流れることにより、三相コイルの両端に電力が発生する。すなわち、第1モータジェネレータ4は、発電機としても機能し、バッテリ21を充電する電力を生成する。
第1インバータ19は、バッテリ21から供給される直流電力を三相交流電力に変換して第1モータジェネレータ4に供給する。第1インバータ19は、モータECU34から入力される制御信号によって第1モータジェネレータ4に供給する三相交流電力を変化させるようになっている。また、第1インバータ19は、第1モータジェネレータ4が発電した三相交流電力を直流電力に変換してバッテリ21を充電する。
第2モータジェネレータ5は、第2遊星歯車機構9に連結された回転軸としてのロータ軸16と、ロータ17と、ステータ18とを有している。ロータ17には、複数の永久磁石が埋め込まれている。ステータ18は、ステータコア及びステータコアに巻き掛けられた三相コイルを有している。ステータ18の三相コイルは、第2インバータ20に接続されている。
このように構成された第2モータジェネレータ5において、ステータ18の三相コイルに三相交流電力が供給されると、ステータ18によって回転磁界が形成され、この回転磁界にロータ17に埋め込まれた永久磁石が引かれることにより、ロータ17がロータ軸16周りに回転駆動される。すなわち、第2モータジェネレータ5は、電動機として機能し、車両100を駆動する駆動力を生成する。
また、ロータ17がロータ軸16周りに回転すると、ロータ17に埋め込まれた永久磁石によって回転磁界が形成され、この回転磁界によりステータ18の三相コイルに誘導電流が流れることにより、三相コイルの両端に電力が発生する。すなわち、第2モータジェネレータ5は、発電機としても機能し、バッテリ21を充電する電力を生成する。
第2インバータ20は、バッテリ21から供給される直流電力を三相交流電力に変換して第2モータジェネレータ5に供給する。第2インバータ20は、モータECU34から入力される制御信号によって第2モータジェネレータ5に供給する三相交流電力を変化させるようになっている。また、第2インバータ20は、第2モータジェネレータ5が発電した三相交流電力を直流電力に変換してバッテリ21を充電する。
第1遊星歯車機構8は、サンギア22と、サンギア22に噛み合う複数のプラネタリギア23と、複数のプラネタリギア23に噛み合うリングギア25とを有し、プラネタリギア23を自転可能に支持するプラネタリキャリア24が設けられている。
第2遊星歯車機構9は、サンギア26と、サンギア26に噛み合う複数のプラネタリギア27と、複数のプラネタリギア27に噛み合うリングギア29とを有し、プラネタリギア27を自転可能に支持するプラネタリキャリア28が設けられている。
第1遊星歯車機構8のサンギア22は、第1モータジェネレータ4のロータ14と一体に回転するように、ロータ軸13に連結されている。第1遊星歯車機構8のプラネタリキャリア24と、第2遊星歯車機構9のサンギア26とは、エンジン2の出力軸3に一体回転可能に連結されている。
第1遊星歯車機構8のリングギア25は、第2遊星歯車機構9のプラネタリギア27にプラネタリキャリア28を介してロータ軸13周りに公転可能に連結されている。また、第1遊星歯車機構8のリングギア25は、図示しないデファレンシャルギア及びその他のギアを含む出力伝達機構31を介して駆動軸7を回転させるように形成されている。
第2遊星歯車機構9のリングギア29は、第2モータジェネレータ5のロータ17と一体に回転するようにロータ軸16に連結されている。このように、動力分割合成機構10は、エンジン2の出力軸3と、第1モータジェネレータ4のロータ軸13と、第2モータジェネレータ5のロータ軸16と、駆動軸7とが連結された歯車機構を構成する。
したがって、動力分割合成機構10は、エンジン2と、第1モータジェネレータ4と、第2モータジェネレータ5と、駆動軸7との間で駆動力を授受させるようになっている。例えば、動力分割合成機構10は、エンジン2と、第1モータジェネレータ4と、第2モータジェネレータ5とによって生成された動力を駆動軸7に伝達するようになっている。
ハイブリッドECU32は、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)と、フラッシュメモリと、入力ポートと、出力ポートとを備えたコンピュータユニットによって構成されている。
ハイブリッドECU32のROMには、各種制御定数や各種マップ等とともに、当該コンピュータユニットをハイブリッドECU32として機能させるためのプログラムが記憶されている。すなわち、CPUがROMに記憶されたプログラムを実行することにより、当該コンピュータユニットは、ハイブリッドECU32として機能する。ハイブリッドECU32は、エンジンECU33及びモータECU34に接続され、これら各ECUと相互にデータのやりとりを行なう。
ハイブリッドECU32の入力ポートには、アクセル開度センサ41、シフトポジションセンサ42、車速センサ43、バッテリ状態検出センサ44、駆動部状態検出センサ45を含む各種センサ類が接続されている。
アクセル開度センサ41は、運転者による図示しないアクセルペダルの踏み込み量をアクセル開度として検出する。シフトポジションセンサ42は、運転者によるシフトレバーの操作により選択されたシフト位置を検出する。シフト位置は、例えば、前進、後進、停車のいずれかが選択される。
車速センサ43は、例えば、駆動軸7の回転速度から車速を検出する。車速センサ43は、車両100が前進方向に進んでいる場合は正の車速を出力し、車両が後進方向に進んでいる場合は負の車速を出力する。
バッテリ状態検出センサ44は、バッテリ21の充放電電流、電圧及びバッテリ温度を検出する。ハイブリッドECU32は、バッテリ状態検出センサ44から入力される充放電電流の値、電圧の値及びバッテリ温度の値に基づき、バッテリ21の残容量などを検出する。
バッテリ状態検出センサ44は、例えば、バッテリ21の充放電電流を検出する電流センサに、電圧を検出する電圧センサ及びバッテリ温度を検出するバッテリ温度センサを付設した構成を用いることができる。なお、電流センサと電圧センサとバッテリ温度センサとを別に設けてもよい。
駆動部状態検出センサ45は、エンジン2や第1モータジェネレータ4、第2モータジェネレータ5の回転速度や出力トルクを検出する。
エンジンECU33は、CPUと、RAMと、ROMと、フラッシュメモリと、入力ポートと、出力ポートとを備えたコンピュータユニットによって構成されている。
エンジンECU33のROMには、各種制御定数や各種マップ等とともに、当該コンピュータユニットをエンジンECU33として機能させるためのプログラムが記憶されている。すなわち、CPUがROMに記憶されたプログラムを実行することにより、当該コンピュータユニットは、エンジンECU33として機能する。また、エンジンECU33は、ハイブリッドECU32に接続され、相互にデータのやりとりを行なう。
エンジンECU33は、ハイブリッドECU32からのトルク指令信号により、エンジン2の出力トルクがトルク指令信号に設定されたトルク指令値になるようにエンジン2を制御する。エンジンECU33は、不図示のインジェクタやスロットルバルブを制御することにより燃料噴射量や吸入空気量を制御させて、エンジン2の出力トルクを制御する。
モータECU34は、CPUと、RAMと、ROMと、フラッシュメモリと、入力ポートと、出力ポートとを備えたコンピュータユニットによって構成されている。
モータECU34のROMには、各種制御定数や各種マップ等とともに、当該コンピュータユニットをモータECU34として機能させるためのプログラムが記憶されている。すなわち、CPUがROMに記憶されたプログラムを実行することにより、当該コンピュータユニットは、モータECU34として機能する。
また、モータECU34の出力ポートには、第1インバータ19と第2インバータ20とが接続されている。第1インバータ19及び第2インバータ20には、バッテリ21が接続されている。また、モータECU34は、ハイブリッドECU32に接続され、相互にデータのやりとりを行なう。
モータECU34は、ハイブリッドECU32からのトルク指令信号により、第1モータジェネレータ4及び第2モータジェネレータ5のそれぞれの出力トルクがトルク指令信号に設定されたそれぞれのトルク指令値になるように第1インバータ19及び第2インバータ20を制御する。モータECU34は、第1インバータ19及び第2インバータ20を制御することにより第1モータジェネレータ4及び第2モータジェネレータ5へ供給される三相交流電力を制御し、第1モータジェネレータ4及び第2モータジェネレータ5の出力トルクを制御する。
このような車両100において、ハイブリッドECU32は、アクセル開度センサ41により検出されたアクセル開度と、シフトポジションセンサ42により検出されたシフト位置と、車速センサ43により検出された車速などに基づいて目標駆動トルクを算出し、目標駆動トルクを駆動軸7に出力させるようにエンジン2、第1モータジェネレータ4、第2モータジェネレータ5を制御する。
ハイブリッドECU32は、例えば、アクセル開度と、シフト位置と、車速と、により目標駆動トルクが決まるマップにより目標駆動トルクを決定する。ハイブリッドECU32は、図2に示すようなマップに基づいて目標駆動トルクを決定する。目標駆動トルクを決めるマップは、予め実験等により求められ、ハイブリッドECU32のROMに記憶されている。なお、図2において、目標駆動トルクは、車両100が前進中であっても後退中であっても、進行方向に加わるトルクを正のトルクとしている。
また、ハイブリッドECU32は、バッテリ状態検出センサ44の検出結果により求められたバッテリ21の残容量が所定容量値より低い場合は、エンジン2の燃料噴射を行なわせてエンジン2を駆動させる。一方、ハイブリッドECU32は、バッテリ21の残容量が所定容量値以上の場合は、エンジン2の燃料噴射を停止させ、第1モータジェネレータ4への通電を遮断させ、第2モータジェネレータ5により車両100を駆動させるモータ走行を行なう。
図3は、モータ走行時の前進中かつ加速走行中の共線図である。図3の共線図において、各縦軸は、図中、左から第1モータジェネレータ4のロータ軸13の回転速度、エンジン2の出力軸3の回転速度すなわちエンジン回転速度、駆動軸7の回転速度、第2モータジェネレータ5のロータ軸16の回転速度をそれぞれ表している。
なお、共線図上では、第1モータジェネレータ4や第2モータジェネレータ5、駆動軸7の回転速度は、エンジン2の回転方向と同じ向きの回転を正としている。また、トルクの方向と大きさを矢印で示している。トルクは、第1遊星歯車機構8及び第2遊星歯車機構9の回転要素を正の回転方向へ回転させる向きを正のトルクとしている。
また、図3の共線図において、横軸における各軸間の距離比は、第1遊星歯車機構8及び第2遊星歯車機構9の各ギアの歯数の比により定まる。ここで、K1は、第1遊星歯車機構8のリングギア歯数Zr1とサンギア歯数Zs1の比、Zr1/Zs1である。K2は、第2遊星歯車機構9のサンギア歯数Zs2とリングギア歯数Zr2の比、Zs2/Zr2である。
モータ走行時の前進中かつ加速走行中において、ハイブリッドECU32は、駆動軸7に目標駆動トルクを出力させるよう、第2モータジェネレータ5に力行トルクを出力させる。
このとき、図3に示すように、第1モータジェネレータ4にはトルクが発生せず空転し、エンジン2と第2モータジェネレータ5のトルクには、以下の式(1)が成立するため、エンジン2は逆回転方向にトルクを受ける。
Tmg2×K2=Teg×1...(1)
ここで、Tmg2は、第2モータジェネレータから動力分割合成機構10の回転要素に出力されるトルクであり、正回転方向を正とする。また、Tegは、動力分割合成機構10の回転要素からエンジン2に出力されるトルクであり、逆回転方向を正とする。
第2モータジェネレータ5は、力行トルク、すなわち、正回転方向にトルクを出力しており、図3の共線図及び式(1)から、動力分割合成機構10の回転要素からエンジン2に出力されるトルクは正の方向(逆回転方向)のトルクであることが分かる。
これは、動力分割合成機構10の回転要素がエンジン2を逆回転させる方向にトルクを出力する状態であるが、本実施形態では、エンジン2の出力軸3が正回転方向のみに回転するようにワンウェイクラッチ40が接続されているため、エンジン2は逆回転することはない。
図4は、モータ走行時の前進中かつ減速走行中の共線図である。減速走行中は、アクセル開度が減少し、目標駆動トルクが減少して負の値となる。ハイブリッドECU32は、駆動軸7に目標駆動トルクを出力させるよう、第2モータジェネレータ5に回生トルクを出力させる。
このとき、図4に示すように、第1モータジェネレータ4にはトルクが発生せず空転し、エンジン2と第2モータジェネレータ5のトルクには、上述の式(1)が成立するため、エンジン2は負の方向(正回転方向)にトルクを受ける。
第2モータジェネレータ5は、回生トルク、すなわち、逆回転方向にトルクを出力しており、Tmg2は負の値である。このため、図3の共線図及び式(1)から、Tegも負であることが分かる。Tegは、エンジン2が逆回転する方向に受けるトルクを正と定義しているため、動力分割合成機構10の回転要素からエンジン2に出力されるトルクは正回転方向のトルクである。
ワンウェイクラッチ40は、エンジン2が正回転方向にのみ回転するように回転方向を固定する機構であるため、エンジン2はトルクを受け、エンジンフリクショントルクを超えるトルクを受けると正回転してしまう。
本実施形態において、ハイブリッドECU32は、前進中で目標駆動トルクがゼロ未満、すなわち減速走行を行なう場合、以下の式(2)及び(3)を満たす目標MG1トルクを第1モータジェネレータ4のトルク指令値として、第1モータジェネレータ4にトルクを出力させる。
目標駆動トルク=−目標MG1トルク×K1+目標MG2トルク×(1+K2)...(2)
目標MG1トルク×(K1+1)=目標MG2トルク×K2...(3)
ここで、目標MG1トルク及び目標MG2トルクは、目標駆動トルクを駆動軸7に出力させるために第1モータジェネレータ4及び第2モータジェネレータ5に出力させるトルクである。
図5は、本実施形態の制御を適用したモータ走行時の前進中かつ減速走行中を示す共線図である。上述の式(2)及び(3)を満たすように第1モータジェネレータ4及び第2モータジェネレータ5からトルクが出力され、以下の式(4)のような駆動軸7まわりのトルク釣り合いが成立する。
Tmg1×(K1+1)+Teg=Tmg2×K2...(4)
ここで、Tmg1は、第1モータジェネレータ4から動力分割合成機構10の回転要素に出力されるトルクであり、正回転方向を正とする。
Tegは、逆回転方向を正としているため、トルク釣り合い式である式(4)においてTeg≧0となる場合、動力分割合成機構10の回転要素からエンジン2に正回転方向のトルクが出力されることはなく、エンジン2が回転することを防止することができる。
式(4)を変形すると、以下の式(5)を導き出せる。
−Tmg1×(K1+1)+Tmg2×K2=Teg≧0...(5)
式(5)を満たすようにTmg1及びTmg2(いずれも正回転方向を正とする)であればよく、以下の式(6)を満たせばよい。
Tmg1≦Tmg2×K2/(K1+1)...(6)
減速走行時は、Tmg2は負であるため式(6)を満たすにはTmg1は負となる。すなわち、第1モータジェネレータ4は力行トルク(第1モータジェネレータ4は逆回転中であり、負のトルクを出力=力行トルク)を出力し、第1モータジェネレータ4の力行トルクが大きいほど動力分割合成機構10の回転要素からエンジン2に逆回転方向にかかるトルクは大きくなるが、ワンウェイクラッチ40によってエンジン2の回転が防止される。
ここで、第1インバータ19の通電を遮断して第1モータジェネレータ4の出力トルクをゼロにする場合、Tmg1=0を代入して式(6)を満たすときエンジン2の回転が防止される。すなわち、Tmg2がゼロ以上である(力行トルクを出力している、または、力行及び回生トルクを出力しない)場合は、第1インバータ19の通電を遮断してもエンジン2の回転を防止できることとなる。
図6は、モータ走行時の後退中かつ減速走行中の共線図である。減速走行中は、アクセル開度が減少し、目標駆動トルクが減少して負の値となる。ハイブリッドECU32は、駆動軸7に目標駆動トルクを出力させるよう、第2モータジェネレータ5に回生トルクを出力させる。
このとき、図6に示すように、第1モータジェネレータ4にはトルクが発生せず空転し、エンジン2と第2モータジェネレータ5のトルクには、上述の式(1)が成立するため、エンジン2は逆回転方向にトルクを受ける。ここで、上述の前進中の場合、Tmg2は、正回転方向つまり力行方向のトルクを正としたが、後退の場合は、共線図による説明の都合上、逆回転方向つまり回生方向のトルクを正とすることで前進の場合と同様に式(1)が満たされる。
式(1)において、後退中かつ減速走行中の場合、第2モータジェネレータ5は回生トルクを出力するため、定義よりTmg2は正の値となる。したがって、式(1)からTegも正の値となり、エンジン2は、動力分割合成機構10の回転要素から逆回転方向のトルクを受けるが、ワンウェイクラッチ40によってエンジン2が逆回転することはない。
図7は、モータ走行時の後退中かつ加速走行中の共線図である。加速走行中は、アクセル開度が増加し、目標駆動トルクが増加して正の値となる。ハイブリッドECU32は、駆動軸7に目標駆動トルクを出力させるよう、第2モータジェネレータ5に力行トルクを出力させる。
このとき、図7に示すように、第1モータジェネレータ4にはトルクが発生せず空転し、エンジン2と第2モータジェネレータ5のトルクには、上述の後退中かつ減速走行中と同様、上述の式(1)が成立するため、エンジン2は正回転方向にトルクを受ける。Tmg2は、後退中には逆回転(回生)方向のトルクを正としており、この場合Tmg2は負の値となるため、Tegも負の値となる。Tegは、エンジン2が逆回転する方向に受けるトルクを正と定義しているため、この場合エンジン2は、エンジン2が正回転する方向にトルクを受ける状態となる。
すなわち、前進中かつ減速走行中と同様に、ワンウェイクラッチ40によってエンジン2の回転が固定されず、エンジン2は、エンジンフリクショントルクを超えるトルクを受けると正回転してしまう。
ここで、第1モータジェネレータ4の出力トルクをゼロにする場合、Tmg1=0を代入して式(6)を満たすときエンジン2の回転が防止される。すなわち、Tmg2がゼロ以上であることだが、後退中では、Tmg2を回生方向のトルクを正としているため、第2モータジェネレータ5が回生トルクを出力している、または、力行及び回生トルクを出力しないことが条件となり、これは車両100が減速時または定速走行時ということであり、前進中と制御条件が逆となる。
目標駆動トルクは、前進中、後退中ともに進行方向と同方向にはたらく(つまり、力行トルク)を正と定義しているため、後退中は、式(2)とは目標駆動トルクと目標MG1トルク及び目標MG2トルクの正負関係が入れ替わり、以下の式(2)'のようになる。
目標駆動トルク=目標MG1トルク×K1−目標MG2トルク×(1+K2)...(2)'
第1モータジェネレータ4の出力トルクをゼロにする場合、目標MG2トルクは、−目標駆動トルク/(1+K2)となるため、第1インバータ19の通電を遮断して第1モータジェネレータ4をオフにしてもエンジン2が回転しないTmg2の条件はTmg2がゼロ以上であることなので、目標駆動トルクはゼロ以下の時であることが確認できる。
本実施形態において、ハイブリッドECU32は、後退中で目標駆動トルクがゼロより大きい、すなわち加速走行を行なう場合、上述の式(2)'及び(3)を満たす目標MG1トルクを第1モータジェネレータ4のトルク指令値として、第1モータジェネレータ4にトルクを出力させる。
図8は、本実施形態の制御を適用したモータ走行時の後退中かつ加速走行中を示す共線図である。上述の式(2)'及び(3)を満たすように第1モータジェネレータ4及び第2モータジェネレータ5からトルクが出力される。
後退中の加速走行中は、Tmg2は負であるため式(6)を満たすにはTmg1は負となる。すなわち、第1モータジェネレータ4は回生トルク(第1モータジェネレータ4は正回転中であり、負のトルクを出力=回生トルク)を出力し、第1モータジェネレータ4の回生トルクが大きいほど動力分割合成機構10の回転要素からエンジン2に逆回転方向にかかるトルクは大きくなるが、ワンウェイクラッチ40によってエンジン2の回転が防止される。
なお、以上の説明では、エンジンフリクションを考慮しない場合を示したが、エンジンフリクションを考慮した場合、エンジンフリクショントルク(エンジン2の回転を抑制する方向にはたらくトルク)をTefとすると、前進中の場合、上述の式(5)のTegにTeg−Tefを代入するため、上述の式(6)は以下の式(6)'のようになる。
Tmg1≦(Tmg2×K2+Tef)/(K1+1)...(6)'
式(6)'より、前進中の減速走行中(Tmg2<0)においては、Tmg1はエンジンフリクショントルクを考慮しない場合よりもエンジンフリクショントルク分だけ大きく(負のトルクが小さく)なってもエンジン2が回転することを防ぐことができる。
つまり、エンジンフリクションを考慮すると、前進中の減速走行中(Tmg2<0)である場合、必ずしも第1モータジェネレータ4が負のトルクを出力しなければならないということはない。
すなわち、第1モータジェネレータ4への通電を遮断して第2モータジェネレータ5のみで目標駆動トルクを満たす回生トルクを出力した場合において、上述の式(5)のTmg1にゼロ、TegにTeg−Tefを代入した以下の式(5)'を満たすTmg2であれば、減速走行時において第1モータジェネレータ4への通電を遮断してもエンジン2が回転することを防止することができる。
Tmg2×K2+Tef=Teg≧0...(5)'
すなわち、第1モータジェネレータ4への通電を遮断してもエンジン2が回転することのないTmg2の下限値は式(5)'より−Tef/K2である。
エンジンフリクションを考慮した場合、ハイブリッドECU32は、車両100の前進中において、Tmg2が−Tef/K2以下であれば、第1モータジェネレータ4への通電を遮断し、Tmg2が−Tef/K2より大きければ第1モータジェネレータ4及び第2モータジェネレータ5の両方を駆動させる。
また、上述の式(2)より、Tmg2の条件を目標駆動トルクに変換すると、目標駆動トルクが−(1+K2)Tef/K2以上であれば、第1モータジェネレータ4への通電を遮断してもエンジン2が回転することはなく、目標駆動トルクが−(1+K2)Tef/K2より小さい場合は、第1モータジェネレータ4及び第2モータジェネレータ5の両方を駆動することで、エンジン2の回転を防ぐことができる。
一方、後退中の場合、上述の式(6)'のTmg1にゼロを代入した式を満たすTmg2が、第1モータジェネレータ4への通電を遮断してもエンジン2が回転しない条件である。上述の式(5)'より、Tmg2が−Teg/K2以上である場合には、第1モータジェネレータ4への通電を遮断してもエンジン2が回転することを防止することができる。
エンジンフリクションを考慮した場合、ハイブリッドECU32は、車両100の後退中において、Tmg2が−Teg/K2以上であれば、第1モータジェネレータ4への通電を遮断し、Tmg2が−Tef/K2未満であれば第1モータジェネレータ4及び第2モータジェネレータ5の両方を駆動させる。
また、上述の式(2)'より、Tmg2の条件を目標駆動トルクに変換すると、目標駆動トルクがTef×(1+K2)/K2以下であれば、第1モータジェネレータ4への通電を遮断してもエンジン2が回転することはなく、目標駆動トルクがTef×(1+K2)/K2より大きい場合は、第1モータジェネレータ4及び第2モータジェネレータ5の両方を駆動させることで、エンジン2の回転を防ぐことができる。
以上のように構成された本実施形態に係るハイブリッド車両の制御装置による前進時のモータ走行制御処理について、図9を参照して説明する。なお、以下に説明する前進時のモータ走行制御処理は、モータ走行に移行し前進走行時に開始され、予め設定された時間間隔で実行され、モータ走行の前進走行が終了すると実行が停止される。
まず、ハイブリッドECU32は、目標駆動トルクが所定値より小さいか否かを判定する(ステップS11)。ここで、所定値は、例えば、エンジンフリクションを考慮していない場合はゼロでよく、エンジンフリクションを考慮する場合は−(1+K2)Tef/K2とするとよい。
目標駆動トルクが所定値より小さいと判定した場合、ハイブリッドECU32は、上述の式(2)及び(3)を満たすように第1モータジェネレータ4及び第2モータジェネレータ5を駆動して目標駆動トルクを駆動軸7に出力させる(ステップS12)。
一方、目標駆動トルクが所定値より小さくないと判定した場合、ハイブリッドECU32は、第1モータジェネレータ4への通電を遮断して、第2モータジェネレータ5のみを駆動して目標駆動トルクを駆動軸7に出力させる(ステップS13)。
次に、本実施形態に係るハイブリッド車両の制御装置による後退時のモータ走行制御処理について、図10を参照して説明する。なお、以下に説明する後退時のモータ走行制御処理は、モータ走行に移行し後退走行時に開始され、予め設定された時間間隔で実行され、モータ走行の後退走行が終了すると実行が停止される。
まず、ハイブリッドECU32は、目標駆動トルクが所定値より大きいか否かを判定する(ステップS21)。ここで、所定値は、例えば、エンジンフリクションを考慮していない場合はゼロでよく、エンジンフリクションを考慮する場合はTef×(1+K2)/K2とするとよい。
目標駆動トルクが所定値より大きいと判定した場合、ハイブリッドECU32は、上述の式(2)'及び(3)を満たすように第1モータジェネレータ4及び第2モータジェネレータ5を駆動して目標駆動トルクを駆動軸7に出力させる(ステップS22)。
一方、目標駆動トルクが所定値より大きくないと判定した場合、ハイブリッドECU32は、第1モータジェネレータ4への通電を遮断して、第2モータジェネレータ5のみを駆動して目標駆動トルクを駆動軸7に出力させる(ステップS23)。
なお、図9、図10のフローチャートの所定値は、第1モータジェネレータ4の通電を遮断してもエンジンが正回転することのない目標駆動トルクの値であれば一定の効果を得ることができる。
したがって、エンジンフリクションを考慮せず、簡易的に所定値をゼロとして、前進走行の加速及び定速走行時、または、後退走行の減速及び定速走行時には第1モータジェネレータ4の通電を遮断し、前進走行の減速走行時、または、後退走行の加速走行時には第1モータジェネレータ4及び第2モータジェネレータ5のトルクを制御してエンジン2が正回転することを防止するようにしてもよい。
また、所定値を正の値として、エンジン2が正回転するか否かの境目である閾値にヒステリシスを持たせ、エンジン2が正回転することを防止する確実性を向上させるようにしても、効果の度合は低減するが、ある程度の消費電力の削減効果を得ることができる。
また、目標駆動トルクに基づいて第1モータジェネレータ4の通電を遮断するか否かを判定したが、目標MG2トルクがゼロ未満である場合には第1モータジェネレータ4の通電を遮断し、目標MG2トルクがゼロ以上である場合には第1モータジェネレータ4及び第2モータジェネレータ5のトルクを制御するようにしてもよい。
このように、上述の実施形態では、エンジン2の出力軸3の回転を一方向に固定するワンウェイクラッチ40と、エンジン2を停止させて第1モータジェネレータ4及び第2モータジェネレータ5を駆動させて走行するモータ走行時において、車両100が前進中であり、かつ、アクセル開度と車速に基づいて設定される目標駆動トルクが所定値未満である場合、第1モータジェネレータ4を駆動して力行トルクを出力させ、車両100が前進中であり、かつ、目標駆動トルクが所定値以上である場合、第1モータジェネレータ4への通電を遮断するハイブリッドECU32と、を備える。
これにより、車両100の前進中において、目標駆動トルクが所定値未満である場合、第1モータジェネレータ4に力行トルクを出力させることでエンジン2の回転が防止され、目標駆動トルクが所定値以上である場合、ワンウェイクラッチ40によってエンジンの回転が防止される。このため、ブレーキ機構を備えなくても、モータ走行中に消費電力を低減しつつ、エンジン2が回転することを防止することができる。したがって、エンジン2が共振域で回転せず、車両振動を抑制することができる。
また、エンジン2の出力軸3の回転を一方向に固定するワンウェイクラッチ40と、エンジン2を停止させて第1モータジェネレータ4及び第2モータジェネレータ5を駆動させて走行するモータ走行時において、車両100が後退中であり、かつ、アクセル開度と車速に基づいて設定される目標駆動トルクが所定値より大きい場合、第1モータジェネレータ4を駆動して回生トルクを出力させ、車両100が後退中であり、かつ、目標駆動トルクが所定値以下である場合、第1モータジェネレータ4への通電を遮断するハイブリッドECU32と、を備える。
これにより、車両100の後退中において、目標駆動トルクが所定値より大きい場合、第1モータジェネレータ4に回生トルクを出力させることでエンジン2の回転が防止され、目標駆動トルクが所定値以下である場合、ワンウェイクラッチ40によってエンジンの回転が防止される。このため、ブレーキ機構を備えなくても、モータ走行中に消費電力を低減しつつ、エンジン2が回転することを防止することができる。したがって、エンジン2が共振域で回転せず、車両振動を抑制することができる。
本発明の実施形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
2 エンジン(内燃機関)
3 出力軸
4 第1モータジェネレータ(第1電動機)
5 第2モータジェネレータ(第2電動機)
7 駆動軸
8 第1遊星歯車機構
9 第2遊星歯車機構
10 動力分割合成機構
13 ロータ軸(回転軸)
16 ロータ軸(回転軸)
19 第1インバータ
20 第2インバータ
21 バッテリ
32 ハイブリッドECU(制御部)
40 ワンウェイクラッチ(固定機構)
41 アクセル開度センサ
43 車速センサ
44 バッテリ状態検出センサ

Claims (2)

  1. サンギアが第1電動機のロータ軸に連結された第1遊星歯車機構と、リングギアが第2電動機のロータ軸に連結された第2遊星歯車機構とを有し、前記第1遊星歯車機構のリングギアが前記第2遊星歯車機構のプラネタリギアにプラネタリキャリアを介して前記第1電動機のロータ軸周りに公転可能に連結され、前記第1遊星歯車機構のプラネタリキャリアと前記第2遊星歯車機構のサンギアとが内燃機関の出力軸に一体回転可能に連結され、前記第1遊星歯車機構のリングギアが出力伝達機構を介して駆動軸を回転させるように形成された動力分割合成機構と、
    前記内燃機関の出力軸の回転を一方向に固定する固定機構と、を備えたハイブリッド車両の制御装置において、
    前記内燃機関を停止させて前記第1電動機及び前記第2電動機を駆動させて走行するモータ走行時において、前記ハイブリッド車両が前進中であり、かつ、アクセル開度と車速に基づいて設定される目標駆動トルクが所定値未満である場合、前記第1電動機を駆動して力行トルクを出力し、前記第2電動機を駆動して回生トルクを出力し、前記ハイブリッド車両が前進中であり、かつ、前記目標駆動トルクが前記所定値以上である場合、前記第1電動機への通電を遮断し前記第2電動機を駆動して力行トルクを出力する制御部を備え
    前記制御部は、前記第2遊星歯車機構のサンギア歯数とリングギア歯数との比と、前記内燃機関の回転を抑制する方向に働く内燃機関のフリクショントルクとにより前記所定値を算出することを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  2. サンギアが第1電動機のロータ軸に連結された第1遊星歯車機構と、リングギアが第2電動機のロータ軸に連結された第2遊星歯車機構とを有し、前記第1遊星歯車機構のリングギアが前記第2遊星歯車機構のプラネタリギアにプラネタリキャリアを介して前記第1電動機のロータ軸周りに公転可能に連結され、前記第1遊星歯車機構のプラネタリキャリアと前記第2遊星歯車機構のサンギアとが内燃機関の出力軸に一体回転可能に連結され、前記第1遊星歯車機構のリングギアが出力伝達機構を介して駆動軸を回転させるように形成された動力分割合成機構と、
    前記内燃機関の出力軸の回転を一方向に固定する固定機構と、を備えたハイブリッド車両の制御装置において、
    前記内燃機関を停止させて前記第1電動機及び前記第2電動機を駆動させて走行するモータ走行時において、前記ハイブリッド車両が後退中であり、かつ、アクセル開度と車速に基づいて設定される目標駆動トルクが所定値以下である場合、前記第1電動機への通電を遮断し前記第2電動機を駆動させて回生トルクを出力し、前記ハイブリッド車両が後退中であり、かつ、前記目標駆動トルクが前記所定値より大きい場合、前記第1電動機を駆動させて回生トルクを出力し、前記第2電動機を駆動させて力行トルクを出力する制御部を備え
    前記制御部は、前記第2遊星歯車機構のサンギア歯数とリングギア歯数との比と、前記内燃機関の回転を抑制する方向に働く内燃機関のフリクショントルクとにより前記所定値を算出することを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
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