JP6769118B2 - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ハイブリッド車両の制御装置に関する。
従来、モータジェネレータのモータトルクとエンジンのエンジントルクとを、動力伝達機構を介して駆動軸に出力するハイブリッド車両において、目標エンジン回転速度の変化率に上限値を設定するようにした技術が知られている(特許文献1参照)。
特開2011−251634号公報
ところで、この種のハイブリッド車両では、エンジン回転速度を制御するためにモータジェネレータのモータトルクを制御することがある。
しかしながら、エンジン回転速度を制御するためにモータジェネレータのモータトルクを制御する技術において、特許文献1のようにエンジン回転速度の変化率に上限を設定するようにする場合、以下のような問題が生じる。
すなわち、モータトルクを変化させてエンジン回転速度を変化させる際に、モータトルクが充電側または発電側で大きくなり過ぎた場合、バッテリの充放電制限値を超えてしまうおそれがあった。
そこで、本発明は、バッテリの充放電制限値を超えることなくエンジン回転速度を変化させることができるハイブリッド車両の制御装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するハイブリッド車両の制御装置の発明の一態様は、少なくとも3つの回転要素を有し、前記回転要素のいずれかにエンジンの出力軸、第1モータジェネレータのロータ軸、第2モータジェネレータのロータ軸がそれぞれ接続され、前記エンジンと前記第1モータジェネレータと前記第2モータジェネレータとの間で動力を授受させ、前記回転要素のうち前記エンジンの出力軸以外から駆動軸に動力を出力させる動力伝達機構と、前記第1モータジェネレータ及び前記第2モータジェネレータにより充放電されるバッテリと、を有するハイブリッド車両の制御装置であって、前記エンジンの回転速度の減少速度の変化率を制限するための変化率制限値を設定する制御部を有し、前記制御部は前記エンジンの回転速度が大きいほど前記変化率制限値の絶対値が小さくなるよう、前記変化率制限値を設定することを特徴とする。
このように本発明の一態様によれば、バッテリの充放電制限値を超えることなくエンジン回転速度を変化させることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るハイブリッド車両の制御装置を示す図であり、ハイブリッド車両の構成図である。 図2は、本発明の一実施形態に係るハイブリッド車両の制御装置を説明する図であり、ハイブリッド車両のエンジン、駆動軸、第1モータジェネレータ、第2モータジェネレータの各回転速度のレバー長の関係を示す共線図である。 図3は、本発明の一実施形態に係るハイブリッド車両の制御装置を説明する図であり、暫定目標エンジン回転速度の算出動作を説明するフローチャートである。 図4は、本発明の一実施形態に係るハイブリッド車両の制御装置を説明する図であり、目標エンジン動作点の決定時に参照される目標エンジン動作点検索マップである。 図5は、本発明の一実施形態に係るハイブリッド車両の制御装置を説明する図であり、目標エンジン回転速度の算出動作を説明するフローチャートである。 図6は、本発明の一実施形態に係るハイブリッド車両の制御装置を説明する図であり、バッテリ充放電制限値に応じてエンジン回転速度の変化率を制限する際に参照されるエンジン回転速度変化率制限値マップである。 図7は、本発明の一実施形態に係るハイブリッド車両の制御装置を説明する図であり、バッテリ温度、SOCおよびSOHに応じてエンジン回転速度の変化率を制限する際に参照されるエンジン回転速度変化率制限値マップである。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1に示すように、本発明の実施の形態に係る制御装置を搭載したハイブリッド車両(以下、単に「車両」という)1は、内燃機関型のエンジン2と、第1モータジェネレータ4と、第2モータジェネレータ5と、駆動輪6と、駆動輪6に動力を伝達可能に連結された駆動軸7と、第1遊星歯車機構8と、第2遊星歯車機構9と、第1インバータ19と、第2インバータ20と、ハイブリッドECU(Electronic Control Unit)32と、エンジンECU(Electronic Control Unit)33と、モータECU(Electronic Control Unit)34と、バッテリECU(Electronic Control Unit)35とを含んで構成される。
エンジン2は、吸気行程、圧縮行程、膨張行程及び排気行程からなる一連の4行程を行う4サイクルのエンジンによって構成されている。エンジン2の出力軸3は、第1遊星歯車機構8と第2遊星歯車機構9とに連結されている。
第1モータジェネレータ4は、ロータ軸13と、ロータ14と、ステータ15とを有している。ロータ14には、複数の永久磁石が埋め込まれている。ステータ15は、ステータコア及びステータコアに巻き掛けられた三相コイルを有している。ステータ15の三相コイルは、第1インバータ19に接続されている。
このように構成された第1モータジェネレータ4において、ステータ15の三相コイルに三相交流電力が供給されると、ステータ15によって回転磁界が形成される。この回転磁界にロータ14に埋め込まれた永久磁石が引かれることにより、ロータ14がロータ軸13周りに回転駆動される。すなわち、第1モータジェネレータ4は、電動機として機能し、車両1を駆動する駆動力を生成することができる。
また、ロータ14がロータ軸13周りに回転すると、ロータ14に埋め込まれた永久磁石によって回転磁界が形成され、この回転磁界によりステータ15の三相コイルに誘導電流が流れることにより、三相の交流電力が発生する。すなわち、第1モータジェネレータ4は、発電機としても機能する。
第1インバータ19は、モータECU34の制御により、バッテリ21などから供給された直流の電力を三相の交流電力に変換する。この三相の交流電力は、第1モータジェネレータ4のステータ15の三相コイルに供給される。
第1インバータ19は、モータECU34の制御により、第1モータジェネレータ4によって生成された三相の交流電力を直流の電力に変換する。この直流の電力は、例えば、バッテリ21を充電する。
第2モータジェネレータ5は、ロータ軸16と、ロータ17と、ステータ18とを有している。ロータ17には、複数の永久磁石が埋め込まれている。ステータ18は、ステータコア及びステータコアに巻き掛けられた三相コイルを有している。ステータ18の三相コイルは、第2インバータ20に接続されている。
このように構成された第2モータジェネレータ5において、ステータ18の三相コイルに三相交流電力が供給されると、ステータ18によって回転磁界が形成される。この回転磁界にロータ17に埋め込まれた永久磁石が引かれることにより、ロータ17がロータ軸16周りに回転駆動される。すなわち、第2モータジェネレータ5は、電動機として機能し、車両1を駆動する駆動力を生成することができる。
また、ロータ17がロータ軸16周りに回転すると、ロータ17に埋め込まれた永久磁石によって回転磁界が形成され、この回転磁界によりステータ18の三相コイルに誘導電流が流れることにより、三相の交流電力が発生する。すなわち、第2モータジェネレータ5は、発電機としても機能する。
第2インバータ20は、モータECU34の制御により、バッテリ21などから供給された直流の電力を三相の交流電力に変換する。この三相の交流電力は、第2モータジェネレータ5のステータ18の三相コイルに供給される。
第2インバータ20は、モータECU34の制御により、第2モータジェネレータ5によって生成された三相の交流電力を直流の電力に変換する。この直流の電力は、例えば、バッテリ21を充電する。
第1遊星歯車機構8は、サンギア22と、サンギア22に噛み合う複数のプラネタリギア23と、複数のプラネタリギア23に噛み合うリングギア25と、プラネタリギア23を自転可能に支持するプラネタリキャリア24とを備えている。
第2遊星歯車機構9は、サンギア26と、サンギア26に噛み合う複数のプラネタリギア27と、複数のプラネタリギア27に噛み合うリングギア29と、プラネタリギア27を自転可能に支持するプラネタリキャリア28とを備えている。
第1遊星歯車機構8のサンギア22は、第1モータジェネレータ4のロータ14と一体に回転するように、中空のロータ軸13に連結されている。第1遊星歯車機構8のプラネタリキャリア24と、第2遊星歯車機構9のサンギア26とは、エンジン2の出力軸3と一体に回転するように連結されている。
第1遊星歯車機構8のリングギア25には、第2遊星歯車機構9のプラネタリギア27がロータ軸13周りに公転するようにプラネタリキャリア28を介して連結されている。また、第1遊星歯車機構8のリングギア25は、図示しないデファレンシャルギア及びその他のギアを含むギア機構31を介して駆動軸7を回転させるように設けられている。第2遊星歯車機構9のリングギア29は、第2モータジェネレータ5のロータ17と一体に回転するようにロータ軸16に連結されている。
第1遊星歯車機構8及び第2遊星歯車機構9は、動力伝達機構10を構成する。動力伝達機構10は、エンジン2の出力軸3と、第1モータジェネレータ4のロータ軸13と、第2モータジェネレータ5のロータ軸16と、駆動軸7とが連結された遊星歯車機構を構成する。
このように、動力伝達機構10は、エンジン2と、第1モータジェネレータ4と、第2モータジェネレータ5と、駆動軸7との間で駆動力を授受させるようになっている。例えば、動力伝達機構10は、エンジン2と、第1モータジェネレータ4と、第2モータジェネレータ5とによって生成された動力を駆動軸7に伝達するようになっている。
ハイブリッドECU32、エンジンECU33、モータECU34及びバッテリECU35は、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)と、バックアップ用のデータなどを保存するフラッシュメモリと、入力ポートと、出力ポートとを備えたコンピュータユニットによってそれぞれ構成されている。
これらのコンピュータユニットのROMには、各種定数や各種マップ等とともに、当該コンピュータユニットをハイブリッドECU32、エンジンECU33、モータECU34及びバッテリECU35としてそれぞれ機能させるためのプログラムが格納されている。
すなわち、CPUがRAMを作業領域としてROMに格納されたプログラムを実行することにより、これらのコンピュータユニットは、本実施の形態におけるハイブリッドECU32、エンジンECU33、モータECU34及びバッテリECU35としてそれぞれ機能する。
車両1には、CAN(Controller Area Network)等の規格に準拠した車内LAN(Local Area Network)を形成するためのCAN通信線39が設けられている。ハイブリッドECU32、エンジンECU33、モータECU34及びバッテリECU35は、CAN通信線39を介して制御信号等の信号の送受信を相互に行う。
ハイブリッドECU32は、主として、エンジンECU33、モータECU34及びバッテリECU35などの各種ECUを統括的に制御する。エンジンECU33は、主として、エンジン2を制御する。
モータECU34は、主として、第1インバータ19及び第2インバータ20を介して第1モータジェネレータ4と、第2モータジェネレータ5を制御する。バッテリECU35は、主として、バッテリ21の状態を管理する。
また、モータECU54は、第1インバータ19及び第2インバータ20を介して第1モータジェネレータ4及び第2モータジェネレータ5の回転速度を算出し、第1モータジェネレータ4及び第2モータジェネレータ5の回転速度から第1遊星歯車機構8のリングギア25の回転速度(以下、「駆動回転速度Nout」とする。)を算出する。
ハイブリッドECU52は、モータECU54によって算出された駆動回転速度に速度変換係数を乗算して車速を算出する。速度変換係数は、駆動回転速度を車速に変換するための定数であり、具体的には、タイヤ外径とギア機構31のギア比の乗算値である。速度変換係数は、ハイブリッドECU52のROMまたはフラッシュメモリに格納されている。
本実施形態において、ハイブリッドECU32の入力ポートには、アクセル開度センサ41、シフトポジションセンサ42を含む各種センサ類が接続されている。
アクセル開度センサ41は、運転者による図示しないアクセルペダルの踏み込み量をアクセル開度として検出する。シフトポジションセンサ42は、運転者によるシフトレバーの操作により選択されたシフト位置を検出する。
エンジンECU33は、ハイブリッドECU32からのトルク指令信号により、エンジン2の発生するエンジントルクがトルク指令信号に設定されたトルク指令値になるようにエンジン2を制御する。エンジンECU33は、不図示のインジェクタやスロットルバルブを制御することにより燃料噴射量や吸入空気量を制御する。そして、エンジンECU33は、燃料噴射量や吸入空気量を制御することにより、エンジン2の発生するエンジントルクを制御する。
バッテリECU35の入力ポートには、バッテリ状態検出センサ45が接続されている。バッテリ状態検出センサ45は、バッテリ21の充放電電流、電圧及びバッテリ温度を検出する。バッテリECU35は、バッテリ状態検出センサ45から入力される充放電電流の値、電圧の値及びバッテリ温度の値に基づき、バッテリ21の充電状態(以下SOCという)などを検出する。
バッテリ状態検出センサ45は、バッテリ21の充放電電流を検出する電流センサに、電圧を検出する電圧センサ及びバッテリ温度を検出するバッテリ温度センサを付設したものから構成されている。なお、電流センサと電圧センサとバッテリ温度センサとを別に設けてもよい。
このような車両1において、ハイブリッドECU32は、アクセル開度センサ41により検出されたアクセル開度と、シフトポジションセンサ42により検出されたシフト位置と、駆動回転速度に速度変換係数を乗算して算出された車速などに基づいて目標駆動パワーを算出し、目標駆動パワーを駆動軸7に出力させるようにエンジン2、第1モータジェネレータ4、第2モータジェネレータ5を制御する。
なお、本実施形態において、パワーとは、トルクに回転速度を乗算した値に比例する動力のことを示し、エンジン2、第1モータジェネレータ4,第2モータジェネレータ5、駆動軸7それぞれの回転体におけるトルク及び回転速度の組み合わせによって一意に決まる。
ハイブリッドECU32は、例えば、アクセル開度と、シフト位置と、車速とに対する目標駆動トルクの相関を定めたトルクマップを参照して、目標駆動トルクを決定する。そして、ハイブリッドECU32は、目標駆動トルクと車速とから目標駆動パワーを決定する。トルクマップは、予め実験等により求められ、ハイブリッドECU32のROMに記憶されている。
ハイブリッドECU32は、目標駆動パワーを満たすように、車両状態等に応じた適切な配分で、目標エンジンパワーと目標モータパワーを算出する。そして、ハイブリッドECU32は、目標エンジンパワーに基づいて目標エンジン回転速度と目標エンジントルクを算出し、目標モータパワーと第1モータジェネレータ4の実回転速度と第2モータジェネレータ5の実回転速度とに基づいて目標モータトルクを算出する。
本実施形態では、ハイブリッドECU32は、後述する目標エンジン動作点検索マップ(図4参照)に基づいて、目標エンジン回転速度を暫定的に算出するとともに、目標エンジントルクを算出している。そして、ハイブリッドECU32は、暫定的に算出した目標エンジン回転速度(以下、暫定目標エンジン回転速度という)を、後述する変化率制限値で制限することで、実際にエンジンECU33に送信する目標エンジン回転速度を算出している。
ハイブリッドECU32により目標エンジン回転速度と目標エンジントルクが決定されると、エンジンECU33は、これらの目標値をスロットルバルブ開度や点火時期等の制御量に変換し、目標エンジン回転速度と目標エンジントルクを実現するようにエンジン2を制御する。
ハイブリッドECU32により目標モータトルクが決定されると、モータECU34は、これらの目標値を第1モータジェネレータ4および第2モータジェネレータ5の制御量に変換し、目標モータトルクを実現するように第1モータジェネレータ4および第2モータジェネレータ5を制御する。
図2は、車両1の共線図である。この共線図において、各縦軸は、図中、左から第1モータジェネレータ4(図中、MG1と記す)の回転速度、エンジン2(図中、E/Gと記す)の回転速度(以下、エンジン回転速度ともいう)、第1遊星歯車機構8のリングギア25(図中、OUTと記す)の回転速度(駆動回転速度)、第2モータジェネレータ5(図中、MG2と記す)の回転速度をそれぞれ表している。
なお、共線図上では、第1モータジェネレータ4、第2モータジェネレータ5、駆動回転速度は、車両1を前進させる方向の回転を正としている。
ここで、エンジン回転速度をNeng、駆動回転速度をNout、第1モータジェネレータ4の回転速度をNmg1、第2モータジェネレータ5の回転速度をNmg2としたとき、これらの各回転速度の間には、次の式(1)、式(2)の関係が成り立っている。
なお、式(1)、式(2)では、エンジン2と第1遊星歯車機構8のリングギア25の間のレバー長を1とし、エンジン2と第1モータジェネレータ4の間のレバー長をk1とし、第1遊星歯車機構8のリングギア25と第2モータジェネレータ5の間のレバー長をk2としている。
Nmg1=(1+k1)Neng−k1・Nout...(1)
Nmg2=(1+k2)Nout−k2・Neng...(2)
また、図2の共線図において、横軸における各軸間の距離比(レバー長の比)は、第1遊星歯車機構8及び第2遊星歯車機構9の各ギアの歯数の比により定まる。ここで、k1は、第1遊星歯車機構8のリングギア歯数Zr1とサンギア歯数Zs1の比、Zr1/Zs1である。k2は、第2遊星歯車機構9のサンギア歯数Zs2とリングギア歯数Zr2の比、Zs2/Zr2である。すなわち、k1=Zr1/Zs1であり、k2=Zs2/Zr2である。
本実施形態の車両1では、エンジン2と動力伝達機構10との間にクラッチ等の断続機構が設けられていない。言い換えると、動力伝達機構10に対して、第1モータジェネレータ4、第2モータジェネレータ5、エンジン2、駆動軸7が常時連結されている。このため、図2の共線図が常に成り立つので、エンジン回転速度Neng、駆動回転速度Nout、第1モータジェネレータ4の回転速度Nmg1、第2モータジェネレータ5の回転速度Nmg2のうち、何れか2つの回転速度が決定すれば、残りの2つの回転速度も一意に定まる。
このように、本実施形態の車両1は、4つの回転要素を有する動力伝達機構10の各回転要素に、エンジン2の出力軸3、第1モータジェネレータ4、第2モータジェネレータ5、駆動軸7を接続し、エンジン2の動力と第1モータジェネレータ4、第2モータジェネレータ5の動力を動力伝達機構10で合成して駆動軸7に出力する構成(いわゆる4軸式)を備えている。
このハイブリッドECU32において、ハイブリッドECU32は、目標駆動パワーと目標発電パワーとを加算することで目標エンジンパワーを算出し、目標エンジンパワーを発生可能な動作点のうち、燃料消費率が最少となる動作点を目標動作点として設定する。そして、ハイブリッドECU32は、エンジン2が目標動作点で動作するように、エンジン2のエンジントルク、第1モータジェネレータ4のモータトルク、第2モータジェネレータ5のモータトルクを制御している。
また、ドライバのアクセルペダル操作により車両1が加速状態または減速状態に移行する場合、目標エンジンパワーが増加または減少し、その結果、目標エンジン回転速度が増加または減少する。
ハイブリッドECU32は、目標エンジン回転速度が増加または減少する際に、エンジン2の動作点が後述する最適燃費ライン(図4参照)を追従するようにエンジン回転速度を変化させる。このため、ハイブリッドECU32は、エンジントルクと、エンジン回転速度の変化によって生じるエンジン2と第1モータジェネレータ4、第2モータジェネレータ5のイナーシャトルクを加算した値に釣り合うように、第1モータジェネレータ4、第2モータジェネレータ5にモータトルク(力行トルクまたは回生トルク)を発生させる。
例えば、図2では、第1モータジェネレータ4、第2モータジェネレータ5にモータトルクを発生させることで、エンジン回転速度を調整した結果、車両1の状態が実線で示す状態から破線で示す状態に変化している。
このように、エンジン回転速度を変化させるために第1モータジェネレータ4、第2モータジェネレータ5にモータトルクを発生させるときは、バッテリ21と第1モータジェネレータ4、第2モータジェネレータ5との間で電力が充放電される。このため、バッテリ21に充放電される電力がバッテリ21の充放電制限値より大きくならないように配慮する必要がある。
特に、エンジン回転速度が高回転域である場合は、エンジン回転速度が低回転域である場合と比較して、第1モータジェネレータ4、第2モータジェネレータ5の回転速度が高い。このため、エンジン回転速度が高回転域である場合は、エンジン回転速度が低回転域である場合と比較して、エンジン2のイナーシャトルクが同じであっても、バッテリ21に充放電される電力が大きくなる。したがって、エンジン回転速度が高回転域である場合は充放電制限値を超えてしまい易いため、充放電制限値を超えないように特に配慮する必要がある。
このような理由から、本実施形態では、ハイブリッドECU32は、エンジン回転速度の変化率が大きくなり過ぎないように、暫定目標エンジン回転速度を変化率制限値で制限することで、目標エンジン回転速度を算出するようになっている。この変化率制限値は、エンジン回転速度の変化率の上限値である。
本実施形態では、ハイブリッドECU32は、エンジン回転速度の変化率を制限するための変化率制限値を、エンジン回転速度に基づいて設定するようになっている。また、ハイブリッドECU32は、エンジン回転速度が大きいほど変化率制限値の絶対値が小さくなるよう、変化率制限値を設定するようになっている。ハイブリッドECU32は、変化率制限値を設定するためのエンジン回転速度変化率制限値マップをバッテリ21の充放電制限値毎に有している。そして、ハイブリッドECU32は、充放電制限値に応じてエンジン回転速度変化率制限値マップを変更し、変更後のエンジン回転速度変化率制限値マップに基づいて変化率制限値を設定するようになっている。
以上のように構成された本実施形態に係るハイブリッド車両の制御装置においてハイブリッドECU32が実施する暫定目標エンジン回転速度算出動作について、図3のフローチャートを参照して説明する。なお、図3に示す動作は、ハイブリッドECU32の起動とともに開始され、所定の制御周期で繰り返し実行される。
図3のフローチャートにおいて、ハイブリッドECU32は、各種信号を取込む(ステップS11)。ここでは、ハイブリッドECU32は、アクセル開度、バッテリ21のSOCを取込む。また、ハイブリッドECU32は、モータECU34から第1モータジェネレータ4および第2モータジェネレータ5の回転速度を読み込む。
次いで、ハイブリッドECU32は第1モータジェネレータ4の回転速度及び第2モータジェネレータ5の回転速度と、速度変換係数から車速を算出する(ステップS12)
次いで、ハイブリッドECU32は、図示しない検索マップから目標駆動軸トルクを算出する(ステップS13)。ここでは、ハイブリッドECU32は、検索マップを参照し、アクセル開度と車速に基づいて目標駆動軸トルクを算出する。
次いで、ハイブリッドECU32は、目標駆動軸トルクに車速を乗算することで、目標駆動パワーを算出する(ステップS14)。ここで、目標駆動パワーは、ステップS13で算出した目標駆動軸トルクで車両1を駆動するのに必要なパワーである。
次いで、ハイブリッドECU32は、図示しない検索マップから目標充放電パワーを算出する(ステップS15)。ここでは、ハイブリッドECU32は、検索マップを参照し、バッテリ21のSOCと車速とに基づいて目標充放電パワーを算出する。なお、目標充放電パワーは、充電側を負の値とし、放電側を正の値として扱うものとする。
次いで、ハイブリッドECU32は、第1モータジェネレータ4、第2モータジェネレータ5の電力損失を算出する(ステップS16)。ここでは、ハイブリッドECU32、第1モータジェネレータ4、第2モータジェネレータ5の回転速度、および第1モータジェネレータ4、第2モータジェネレータ5の目標モータトルクの前回の制御周期における計算値に基づいて、第1モータジェネレータ4、第2モータジェネレータ5の電力損失をそれぞれ算出する。その後、ハイブリッドECU32は、第1モータジェネレータ4の電力損失と第2モータジェネレータ5の電力損失の合計値を算出する。なお、ステップS16では、第1モータジェネレータ4、第2モータジェネレータ5の動作点がまだ決定していないため、目標モータトルクの前回の制御周期における計算値に基づいて電力損失を算出している。
次いで、ハイブリッドECU32は、目標駆動パワーから目標充放電パワーを減算した値に電力損失を加算することで、目標エンジンパワーを算出する(ステップS17)。
すなわち、ハイブリッドECU32は、ステップS17において、目標駆動パワー、目標充放電パワーおよび電力損失に基づいて、目標エンジンパワーを算出する。ここで、目標エンジンパワーは、車両1の駆動に必要なパワーに、バッテリ21を充電するためのパワーを加算(放電の場合は減算)した値となる。本実施形態では、充電側を負の値として扱っている。このため、ハイブリッドECU32は、目標駆動パワーから目標充放電パワーを減算した値に電力損失(合計値)を加算することで、目標駆動パワーを算出している。
次いで、ハイブリッドECU32は、図4に示す目標エンジン動作点検索マップを参照して、車速(駆動回転速度と速度変換係数との乗算値)とステップS17で算出した目標エンジンパワーとに基づいて、暫定目標エンジン回転速度を算出する(ステップS18)。
ここで、図4の目標エンジン動作点検索マップでは、エンジントルク、エンジン回転速度、エンジンパワーおよび車速の相関が定められている。また、この目標エンジン動作点検索マップでは、燃費が最も優れる最適燃費ラインとして、車速(40km/h、80km/h、120km/hを例示)毎の目標動作点ラインが定められている。この目標エンジン動作点検索マップは、予め実験等により求められ、ハイブリッドECU32のROMに記憶されている。
ハイブリッドECU32は、ステップS18において、目標エンジン動作点検索マップを参照し、エンジン2の動作点が、目標エンジンパワーに応じた等パワーライン上を推移し、かつ、車速に応じた最適燃費ライン上を推移するように、暫定目標エンジン回転速度を決定する。
次に、ハイブリッド車両の制御装置においてハイブリッドECU32が実施する目標エンジン回転速度算出動作について、図5のフローチャートを参照して説明する。なお、図5に示す動作は、ハイブリッドECU32の起動とともに開始され、所定の制御周期で繰り返し実行される。
図5のフローチャートにおいて、ハイブリッドECU32は、各種信号を取込む(ステップS21)。ここでは、ハイブリッドECU32は、エンジン回転速度、またはエンジン回転速度を算出可能なパラメータを読み込む。例えば、ハイブリッドECU32は、エンジンECU33からエンジン回転速度を読み込むか、またはモータECU34から第1モータジェネレータ4および第2モータジェネレータ5の回転速度を読み込む。
次いで、ハイブリッドECU32は、ステップS21で読み込んだ各種パラメータからエンジン回転速度を算出する(ステップS22)。ここでは、ハイブリッドECU32は、次の式(3)に基づいてエンジン回転速度を算出する。
エンジン回転速度=1/(1+k1+k2)×{(1+k2)×Nmg1+k1×Nmg2}...(3)
次いで、ハイブリッドECU32は、エンジン回転速度の変化率制限値を算出する(ステップS23)。ここでは、ハイブリッドECU32は、図6に示すエンジン回転速度変化率制限値マップを参照し、ステップS22で算出したエンジン回転速度に基づいて、エンジン回転速度の変化率制限値を算出する。
図6に示すエンジン回転速度変化率制限値マップにおいて、縦軸はエンジン回転速度の変化率制限値を表し、横軸はエンジン回転速度を表している。このエンジン回転速度変化率制限値マップにおいて、エンジン回転速度が大きいほどエンジン回転速度の変化率制限値が小さくなっている。また、エンジン回転速度の増加側と減少側とで、エンジン回転速度の変化率制限値が異なっている。
ハイブリッドECU32は、このエンジン回転速度変化率制限値マップをバッテリ21の充放電制限値毎に記憶している。図6に示すエンジン回転速度変化率制限値マップは、充放電制限値の異なる複数のマップを説明のために1つに重ねて表したものである。エンジン回転速度変化率制限値マップでは、充放電制限値の絶対値が大きいほどエンジン回転速度の変化率制限値が大きくなるように設定されている。
ステップS23に次いで、ハイブリッドECU32は、図3のステップS18で算出した暫定目標エンジン回転速度を、図5のステップS23で算出した変化率制限値により制限した値を、目標エンジン回転速度として算出する(ステップS24)。
このように、目標エンジン回転速度算出動作では、暫定目標エンジン回転速度に対して、実際のエンジン回転速度に応じた変化率制限値を施している。これにより、目標エンジン回転速度の急変が抑制される。このため、エンジン回転速度を変化させるために第1モータジェネレータ4、第2モータジェネレータ5に要求される電力が、バッテリ充放電制限値を超えてしまうことを抑制できる。
さらに、本実施形態では、ハイブリッドECU32は、暫定目標エンジン回転速度に対して、第1モータジェネレータ4、第2モータジェネレータ5の回転速度に応じた変化率制限値を施すようになっている。
すなわち、ハイブリッドECU32は、エンジン回転速度だけでなく、第1モータジェネレータ4、第2モータジェネレータ5の回転速度も用いて、変化率制限値を設定している。ハイブリッドECU32は、図7に示すエンジン回転速度変化率制限値マップを参照して、変化率制限値を算出する。
図7に示すエンジン回転速度変化率制限値マップにおいて、縦軸はエンジン回転速度の変化率制限値を表している。また、横軸は、第1モータジェネレータ4の回転速度または第2モータジェネレータ5の回転速度を、MG回転速度として表している。このエンジン回転速度変化率制限値マップでは、MG回転速度が大きいほどエンジン回転速度の変化率制限値が小さくなっている。また、MG回転速度の増加側と減少側とで、エンジン回転速度の変化率制限値が異なっている。
ハイブリッドECU32は、このエンジン回転速度変化率制限値マップをバッテリ21の充放電制限値毎に記憶している。図7に示すエンジン回転速度変化率制限値マップは、充放電制限値の異なる複数のマップを説明のために1つに重ねて表したものである。エンジン回転速度変化率制限値マップでは、充放電制限値の絶対値が大きいほどエンジン回転速度の変化率制限値が大きくなるように設定されている。
ここで、バッテリ21の充放電制限値の絶対値は、バッテリ21の温度が適温範囲内のとき、バッテリ21のSOCが所定範囲内のとき、バッテリのSOH(State Of Health:健康状態)が所定値より大きい場合(劣化していない場合)に、大きい値(緩い制限値)に設定される。
バッテリ21の充放電制限値の絶対値は、バッテリ21の温度が適温範囲外のとき、バッテリ21のSOCが所定範囲外のとき、バッテリ21のSOH(State Of Health:健康状態)が所定値より小さい場合(劣化している場合)に、小さい値(厳しい制限値)に設定される。
このように、上述の実施形態では、ハイブリッドECU32は、エンジン回転速度の変化率を制限するための変化率制限値を、エンジン回転速度に基づいて設定している。
上記構成によれば、エンジン回転速度に基づいてエンジン回転速度の変化率制限値を設定するため、エンジン回転速度が大きい場合であっても、バッテリ21の充放電電力が充放電制限値を超えてしまうことがない。この結果、バッテリ21の充放電制限値を超えることなくエンジン回転速度を変化させることができる。
また、上述の実施形態では、ハイブリッドECU32は、エンジン回転速度が大きいほど変化率制限値の絶対値が小さくなるよう、変化率制限値を設定している。
上記構成によれば、エンジン回転速度が大きいほどエンジン回転速度の変化率の絶対値が小さくなるよう変化率制限値を設定しているので、バッテリ21の充放電制限値を超えることなくエンジン回転速度を変化させることができる。
また、上述の実施形態では、ハイブリッドECU32は、エンジン回転速度の変化率を制限するための変化率制限値を、第1モータジェネレータ4、第2モータジェネレータ5の回転速度に基づいて設定している。
上記構成によれば、第1モータジェネレータ4、第2モータジェネレータ5の回転速度に基づいてエンジン回転速度の変化率制限値を設定するため、バッテリ21の充放電制限値を超えることなくエンジン回転速度を変化させることができる。
また、上述の実施形態では、ハイブリッドECU32は、第1モータジェネレータ4、第2モータジェネレータ5の回転速度が大きいほど変化率制限値の絶対値が小さくなるよう、変化率制限値を設定している。
上記構成によれば、第1モータジェネレータ4、第2モータジェネレータ5の回転速度が大きいほどエンジン回転速度の変化率制限値の絶対値が小さくなるよう変化率制限値を設定するため、バッテリ21の充放電制限値を超えることなくエンジン回転速度を変化させることができる。
また、上述の実施形態では、ハイブリッドECU32は、変化率制限値を設定するためのエンジン回転速度変化率制限値マップをバッテリ21の充放電制限値毎に有している。そして、ハイブリッドECU32は、充放電制限値に応じてエンジン回転速度変化率制限値マップを変更し、変更後のエンジン回転速度変化率制限値マップに基づいて変化率制限値を設定している。
上記構成によれば、バッテリ21の充放電制限値に応じてエンジン回転速度変化率制限値マップを変更し、そのエンジン回転速度変化率制限値マップに基づいて変化率制限値を設定するため、バッテリ21の充放電制限値を超えることなくエンジン回転速度を変化させることができる。
本発明の実施形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
例えば、本発明は、本実施形態のように4軸式のハイブリッド車両だけでなく、3つの回転要素を有する差動歯車機構と2つの電動機を用いてエンジンの動力を発電機と駆動軸に分割し、発電機で発電した電力を用いて駆動軸に設けた電動機を駆動することにより、エンジンの動力をトルク変換する方式(いわゆる3軸式)のハイブリッド車両にも適用することができる。
また、本発明は、本実施形態のように第1モータジェネレータ4と第2モータジェネレータ5とを備える車両1だけでなく、1つのモータジェネレータを備えるハイブリッド車両にも適用することができる。さらに、本発明は、エンジンと動力伝達機構との間にクラッチ等の断続機構を備える車両にも適用することができる。
1 車両(ハイブリッド車両)
2 エンジン
4 第1モータジェネレータ(モータジェネレータ)
5 第2モータジェネレータ(モータジェネレータ)
7 駆動軸
10 動力伝達機構
32 ハイブリッドECU(制御部)

Claims (3)

  1. 少なくとも3つの回転要素を有し、前記回転要素のいずれかにエンジンの出力軸、第1モータジェネレータのロータ軸、第2モータジェネレータのロータ軸がそれぞれ接続され、前記エンジンと前記第1モータジェネレータと前記第2モータジェネレータとの間で動力を授受させ、前記回転要素のうち前記エンジンの出力軸以外から駆動軸に動力を出力させる動力伝達機構と、
    前記第1モータジェネレータ及び前記第2モータジェネレータにより充放電されるバッテリと、を有するハイブリッド車両の制御装置であって、
    前記エンジンの回転速度の減少速度の変化率を制限するための変化率制限値を設定する制御部を有し、
    前記制御部は前記エンジンの回転速度が大きいほど前記変化率制限値の絶対値が小さくなるよう、前記変化率制限値を設定することを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  2. 少なくとも3つの回転要素を有し、前記回転要素のいずれかにエンジンの出力軸、第1モータジェネレータのロータ軸、第2モータジェネレータのロータ軸がそれぞれ接続され、前記エンジンと前記第1モータジェネレータと前記第2モータジェネレータとの間で動力を授受させ、前記回転要素のうち前記エンジンの出力軸以外から駆動軸に動力を出力させる動力伝達機構と、
    前記第1モータジェネレータ及び前記第2モータジェネレータにより充放電されるバッテリと、を有するハイブリッド車両の制御装置であって、
    前記エンジンの回転速度の減少速度の変化率を制限するための変化率制限値を設定する制御部を有し、
    前記制御部は、前記第1モータジェネレータまたは前記第2モータジェネレータの回転速度が大きいほど前記変化率制限値の絶対値が小さくなるよう、前記変化率制限値を設定することを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  3. 前記制御部は、前記変化率制限値を設定するためのマップを前記バッテリの充放電制限値毎に有しており、
    前記制御部は、前記充放電制限値の絶対値が大きいほど、前記変化率制限値が大きくなるよう、前記マップを変更し、変更後の前記マップに基づいて前記変化率制限値を設定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のハイブリッド車両の制御装置。
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