JP6442861B2 - 工作機械、及び、解釈実行プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、ワークを加工する工具ユニットが設けられる刃物台を備える工作機械、及び、該工作機械のための解釈実行プログラムに関する。
上記工作機械として、内部記憶装置に記憶されているNC(Numerical Control;数値制御)プログラムを実行してワークを加工するNC旋盤(数値制御旋盤)等が知られている。このNC旋盤として、正面主軸と背面主軸(対向主軸)との間にガイドブッシュが配置された主軸移動型NC旋盤等が知られている。この主軸移動型NC旋盤は、例えば、正面主軸で把持したワークをガイドブッシュで支持して刃物台の正面加工工具で加工し、正面加工後のワークを背面主軸で把持して刃物台の背面加工工具で加工する。加工工具は、刃物台に対して取り付けられる工具ユニットに設けられる。
特許文献1には、5軸横形マシニングセンタでワークを加工するNC工作機械を用いた加工方法が示されている。この加工方法では、NC加工プログラムを作成するためにCAD・CAM装置内で加工曲面を平均傾き角度θだけ仮想的に傾けてワークと工具系との干渉チェックの演算を行っている。従って、NC加工プログラムは、ワークと工具系との干渉チェックの後に作成される。
特許第3116129号公報
NCプログラムを作成するプログラマーは、工具ユニットと他の機械要素との干渉を避けるようにNCプログラムを作成する必要がある。しかし、ワークの軸方向へ移動可能なタレット刃物台に対して旋回可能に取り付けた工具ユニットの正面加工工具によりワークを加工するような場合、NCプログラムの各ステップで干渉をチェックするのは大変な作業となる。
上記のような場合、ガイドブッシュに対して前記軸方向におけるタレット刃物台の位置が所定範囲内にあるときに工具ユニットの旋回範囲をガイドブッシュ側とならない−90°〜+90°に制限することが考えられる。しかし、このように旋回範囲を制限すると、ガイドブッシュと干渉しない範囲内で工具ユニットを−90°よりも小さい旋回位置や+90°よりも大きい旋回位置にしてワークを加工することができない。
また、上記のような場合、NC装置に三次元干渉チェック機能を設けることが考えられる。この三次元干渉チェック機能は、ガイドブッシュや工具ユニットに円筒や直方体等の簡単な形状の三次元データを付与し、これらの三次元データに基づいてNCプログラムの実行によりガイドブッシュと工具ユニットとが干渉するか否かを判断するものである。しかし、三次元干渉チェック機能をNC装置に設けると、工作機械の原価が上がってしまう。
尚、特許文献1に記載の加工方法は、ワークと工具系との干渉をチェックしているだけであり、刃物台に設けられる工具ユニットと他の機械要素との干渉をチェックしていない。また、特許文献1に記載の加工方法は、NC加工プログラムを作成する前に干渉チェックを行っており、NC加工プログラムの実行時に干渉をチェックしている訳ではない。
上述した問題は、タレット刃物台に旋回可能な工具ユニットが取り付けられたNC旋盤に限らず、種々の工作機械について同様に存在する。
本発明は、高価な干渉チェックを行わなくても他の機械要素との干渉を避けながら限界値直前まで旋回可能な工具ユニットを旋回させることが可能な技術を提供する目的を有している。
本発明の工作機械は、ワークを加工する工具ユニットが設けられる刃物台と、
数値制御プログラムに記述される複数のコマンドに従って前記工具ユニットの動作を制御する動作制御手段と、
設定された進入禁止範囲への前記工具ユニットの進入を禁止する移動制限手段とを備え、
前記工具ユニットの少なくとも一部は、前記刃物台に対して旋回可能に設けられ、
前記複数のコマンドには、前記旋回可能な工具ユニットの旋回可能範囲に入っている機械要素との干渉が避けられる前記旋回可能な工具ユニットの旋回位置の限界値を計算して前記進入禁止範囲として設定するための限界値設定コマンドが含まれ、
前記動作制御手段は、前記数値制御プログラムから前記限界値設定コマンドを読み出したとき、前記旋回可能な工具ユニットの旋回位置の限界値を計算して前記進入禁止範囲として設定する、態様を有する。
さらに、本発明は、上述した各手段に対応した機能をコンピューターに実現させる解釈実行プログラム、この解釈実行プログラムを記録したコンピューター読み取り可能な媒体、上述した各手段に対応した工程を含む解釈実行方法、等に適用可能である。
請求項1,に係る発明によれば、高価な干渉チェックを行わなくても他の機械要素との干渉を避けながら限界値直前まで旋回可能な工具ユニットを旋回させることが可能な技術を提供することができる。
請求項2に係る発明では、刃物台が他の機械要素に対して移動可能である場合に限界値直前まで旋回可能な工具ユニットを旋回させる好適な工作機械を提供することができる
請求項3に係る発明では、限界値直前まで旋回可能な工具ユニットを旋回させることが可能な主軸移動型旋盤を提供することができる。
請求項4に係る発明では、旋回可能な工具ユニットと他の機械要素との干渉を避ける好適な主軸移動型旋盤を提供することができる。
工作機械の例を模式的に示す図である。 工作機械の電気回路構成の例を模式的に示すブロック図である。 旋回ユニットの例を示す図である。 (a),(b)は旋回ユニットの動作例を模式的に示す図である。 (a),(b)は旋回ユニットの旋回可能範囲を求める例を模式的に示す図である。 (a)〜(c)はストロークリミット機能の例を模式的に示す図である。 主軸設定コマンド及び主軸設定解除コマンドの構成例を模式的に示す図である。 主軸設定コマンド及び主軸設定解除コマンドによる系統の例を模式的に示す図である。 系統毎に複数のコマンドで記述される数値制御プログラムの例を模式的に示す図である。 限界値設定コマンド実行時の処理例を示すフローチャートである。 変形例に係る工作機械を模式的に示す図である。
以下、本発明の実施形態を説明する。むろん、以下の実施形態は本発明を例示するものに過ぎず、実施形態に示す特徴の全てが発明の解決手段に必須になるとは限らない。
(1)本発明に含まれる技術の概要:
まず、図1〜10を参照して本発明に含まれる技術の概要を説明する。図1等ではNC(数値制御)旋盤1を工作機械の例として示している。尚、図1〜10は模式的に示す図であり、各図は整合していないことがある。
本技術の工作機械は、ワークW1を加工する工具ユニットTU1が設けられる刃物台10と、NC(数値制御)プログラムP2に記述される複数のコマンドCM1に従って前記工具ユニットTU1の動作を制御する動作制御手段U1と、設定された進入禁止範囲A1への前記工具ユニットTU1の進入を禁止する移動制限手段U2とを備えている。前記複数のコマンドCM1には、前記工具ユニットTU1の移動可能範囲に入っている機械要素E1(例えばガイドブッシュ40)との干渉が避けられる前記工具ユニットTU1の位置の限界値(リミット値)LM1を計算して前記進入禁止範囲A1として設定するための限界値設定コマンドCM2(例えば図9に示すM168コマンド)が含まれている。前記動作制御手段U1は、前記NCプログラムP2から前記限界値設定コマンドCM2を読み出したとき、図10に例示するように前記限界値LM1を計算して前記進入禁止範囲A1として設定する。
また、本技術は、ワークW1を加工する工具ユニットTU1が設けられる刃物台10を備える工作機械のための解釈実行プログラムであって、NCプログラムP2に記述される複数のコマンドCM1に従って前記工具ユニットTU1の動作を制御する動作制御機能と、設定された進入禁止範囲A1への前記工具ユニットTU1の進入を禁止する移動制限機能とをコンピューターに実現させる。前記動作制御機能は、前記NCプログラムP2から前記限界値設定コマンドCM2を読み出したとき、前記限界値LM1を計算して前記進入禁止範囲A1として設定する。
例えば、タレットがZ3軸方向へ移動可能であって、このタレットに取り付けられる工具ユニット(TU2)の旋回部TU2aが図4(a)に示すようにB3軸を中心として旋回可能である場合を想定する。上記限界値設定コマンドCM2が無い場合、工具ユニット(TU2)がガイドブッシュ40に近いときに旋回部TU2aが90°を超えて旋回するとガイドブッシュ40と干渉する可能性がある。この干渉を避けるためにプログラマーがNCプログラムの各ステップで干渉をチェックしようとすると、大変な作業となってしまう。ここで、ガイドブッシュ40に対してZ3軸方向におけるタレットの位置が所定範囲内にあるときに旋回部TU2aの旋回範囲をガイドブッシュ側とならない−90°〜+90°に制限することを想定する。この場合、ガイドブッシュ40と干渉しない範囲内で旋回部TU2aを−90°よりも小さい旋回位置や+90°よりも大きい旋回位置にしてワークW1を加工することができない。また、NC装置に三次元干渉チェック機能を設けることは、大幅なコストアップとなってしまう。
一方、本技術では、NCプログラムP2から限界値設定コマンドCM2が読み出されたとき、機械要素E1との干渉が避けられる工具ユニットTU1の位置の限界値LM1が計算されて進入禁止範囲A1として設定され、この設定された進入禁止範囲A1への工具ユニットTU1の進入が禁止される。従って、本技術は、高価な干渉チェックを行わなくても他の機械要素との干渉を避けながら限界値直前まで工具ユニットを移動させることが可能である。
ここで、上記刃物台には、タレット、くし形刃物台、等が含まれる。図1等に示す刃物台10の概念には、くし形刃物台11、背面加工用刃物台12、及び、タレット13が含まれる。
上記工具ユニットは、少なくとも一部が刃物台に対して移動可能に設けられてもよいし、刃物台に対して移動不能に固定されてもよい。工具ユニットの少なくとも一部が移動可能であることには、工具ユニットの少なくとも一部が旋回可能であることが含まれる。工具ユニットの少なくとも一部が移動可能に設けられる場合の刃物台は、他の機械要素に対して移動可能に設けられてもよいし、他の機械要素に対して移動不能に固定されてもよい。尚、工具ユニットの少なくとも一部が他の機械要素に対して移動可能に設けられることには、工具ユニットの少なくとも一部が刃物台に対して移動可能に設けられることの他、刃物台が他の機械要素に対して移動可能に設けられることにより工具ユニットが他の機械要素に対して近接及び離隔可能に設けられることも含まれる。
上記機械要素には、ワークの軸方向へワークを摺動可能に支持するガイドブッシュ、ワークを解放可能に把持する主軸、等が含まれる。図1等に示す主軸30の概念には、正面主軸31及び背面主軸(対向主軸)32が含まれる。
上記限界値には、工具ユニットの旋回位置、X軸位置(X軸方向における位置)、Y軸位置(Y軸方向における位置)、Z軸位置(Z軸方向における位置)、等が含まれる。尚、X軸方向はX1軸方向、X2軸方向及びX3軸方向を総称し、Y軸方向はY1軸方向、Y2軸方向及びY3軸方向を総称し、Z軸方向はZ1軸方向、Z2軸方向及びZ3軸方向を総称する。
ところで、前記刃物台10が前記機械要素E1に対して移動可能に設けられる場合、前記動作制御手段U1は、前記NCプログラムP2から前記限界値設定コマンドCM2を読み出したとき、前記刃物台10の位置(例えばZ3軸における位置)に基づいて前記限界値LM1を計算して前記進入禁止範囲A1として設定してもよい。この場合、限界値設定コマンド読み出し時に刃物台10の位置に基づいて限界値LM1が計算されて進入禁止範囲A1として設定される。従って、本態様は、刃物台が他の機械要素に対して移動可能である場合に限界値直前まで工具ユニットを移動させるのに好適である。
前記工具ユニットの少なくとも一部が前記刃物台10に対して旋回可能に設けられる場合、前記動作制御手段U1は、前記NCプログラムP2から前記限界値設定コマンドCM2を読み出したとき、前記機械要素E1との干渉が避けられる前記工具ユニット(TU2)の旋回位置の限界値LM1(例えば図10に示すB3−,B3+)を計算して前記進入禁止範囲A1として設定してもよい。この場合、限界値設定コマンド読み出し時に工具ユニット(TU2)の旋回位置の限界値LM1が計算されて進入禁止範囲A1として設定される。尚、工具ユニットの旋回位置の概念には、図3に示す旋回部TU2aの旋回位置が含まれる。
タレット13のZ軸位置を細かく制御すると、機械要素E1と干渉しない工具ユニット(TU2)の旋回角度の限界値が細かく変わってしまう。Z軸上の位置毎に旋回角度の限界値を情報テーブルとして保持しようとすると、大容量のメモリー領域が必要となり、工作機械が高価になってしまう。一方、本技術の上記態様は、旋回角度の限界値LM1が計算されて進入禁止範囲A1として設定されるので、少ないメモリー領域で限界値直前まで工具ユニットを旋回させることが可能となる。
尚、上記態様には、工具ユニットの一部のみ(例えば図3に示す旋回部TU2a)が旋回可能に設けられることと、工具ユニットの全体が旋回可能に設けられることと、の両方が含まれる。
本工作機械は、自らの軸方向(Z軸方向)へ移動可能であるとともに該軸方向(Z軸方向)へ挿入されたワークW1を解放可能に把持する主軸30と、該主軸30で把持されるワークW1を前記軸方向(Z軸方向)へ摺動可能に支持するガイドブッシュ40とを備えてもよい。前記機械要素E1は、前記ガイドブッシュ40でもよい。前記動作制御手段U1は、前記NCプログラムP2から前記限界値設定コマンドCM2を読み出したとき、前記ガイドブッシュ40との干渉が避けられる前記工具ユニットTU1の位置の限界値LM1を計算して前記進入禁止範囲A1として設定してもよい。すなわち、限界値設定コマンド読み出し時、ガイドブッシュ40との干渉が避けられる工具ユニットTU1の位置の限界値LM1が計算されて進入禁止範囲A1として設定される。本態様は、簡単な処理で限界値の設定を変えることができるので、主軸移動型旋盤として好適である。
前記複数のコマンドCM1には、前記刃物台10を含む所定系統(例えば図8に示す系統3)における前記軸方向(Z軸方向)への移動の指令対象を前記主軸30に設定する主軸設定コマンドCM3(例えば図9に示すM133コマンド)と、該主軸設定コマンドCM3による設定が解除されるコマンド(主軸設定解除コマンドCM4)とが含まれてもよい。前記動作制御手段U1は、前記NCプログラムP2から前記限界値設定コマンドCM2を読み出したとき、前記所定系統(系統3)における前記軸方向(Z軸方向)への移動の指令対象が前記主軸30に設定されている場合に前記限界値LM1を計算して前記進入禁止範囲A1として設定し、前記主軸設定コマンドCM3による設定が解除されている場合に前記工具ユニットTU1の移動を制限してもよい。刃物台10を含む所定系統(系統3)における軸方向(Z軸方向)への移動の指令対象が主軸30に設定されている場合、前記所定系統における指令によっては刃物台10及び工具ユニットTU1が軸方向(Z3軸方向)へ移動し難い。これらが軸方向へ移動しなければ、工具ユニットTU1の位置の限界値LM1が進入禁止範囲A1として設定されることにより、この設定が変更されるまで適切な限界値LM1が設定されたままとなる。一方、前記主軸設定コマンドによる設定が解除されている場合、前記所定系統における指令によって刃物台10及び工具ユニットTU1が軸方向(Z3軸方向)へ移動する可能性がある。工具ユニットTU1が軸方向へ移動して機械要素E1に近くなれば機械要素E1と干渉する可能性が生じるので、工具ユニットTU1の移動が制限されることにより、工具ユニットTU1と機械要素E1との干渉が避けられる。従って、本態様は、工具ユニットと他の機械要素との干渉を避ける好適な主軸移動型旋盤を提供することができる。
(2)工作機械及び解釈実行プログラムの具体例:
図1は、本技術の工作機械の具体例であるNC旋盤1を模式的に示している。このNC旋盤1は、複数の主軸30(正面主軸31と背面主軸32)、ガイドブッシュ40、複数の刃物台10(くし形刃物台11と背面加工用刃物台12とタレット13)、及び、NC装置70を備えている。
正面主軸31は、Z1軸方向へ挿入された円柱状(棒状)のワークW1を解放可能に把持し、ワークW1の長手方向に沿う回転軸AX1(図8参照)を中心としてワークW1をC1軸周りに回転させる。正面主軸31は、図示しない正面主軸台テーブルに設けられ、Z1軸方向(自らの軸方向)へ移動可能とされている。ガイドブッシュ40は、正面主軸31を貫通した長手状のワークW1をZ1軸方向へ摺動可能に支持し、正面主軸31と同期してC1軸周りに回転駆動される。背面主軸32は、Z2軸方向へ挿入された正面加工後のワークW1を解放可能に把持し、正面主軸の回転軸AX1に沿う回転軸AX2(図8参照)を中心として正面加工後のワークW1をC2軸周りに回転させる。背面主軸32は、図示しない背面主軸台テーブルに設けられ、Z2軸方向(自らの軸方向)及びX2軸方向へ移動可能とされている。
刃物台10は、いずれも、ワークW1を加工する工具ユニットTU1が取り付けられている。工具ユニットTU1は、工具T1を有し、回転ドリルのように回転する工具を有するユニットもあれば、回転不能に固定された工具を有するユニットもある。また、工具ユニットTU1には、刃物台10に対して所定の軸(図1ではB3軸)を中心として旋回可能な工具ユニット(TU2)もあれば、旋回不能に固定されたユニットもある。尚、旋回可能な工具ユニットを旋回ユニットとも呼ぶことにし、図1等では旋回ユニットに設けられた工具に符号T2を付している。
くし形刃物台11は、ワークW1の正面加工と背面加工の両方が可能であり、複数の工具T1がZ1軸方向と直交する方向(図1ではY1軸方向)へ並べられている。くし形刃物台11は、図示しないくし形刃物台テーブルに設けられ、X1軸方向及びY1軸方向へ移動可能とされている。背面加工用刃物台12は、ワークW1の背面加工用の刃物台であり、複数の工具T1がZ2軸方向と直交する方向へ並べられている。背面加工用刃物台12は、図示しない背面加工用刃物台テーブルに設けられ、Y2軸方向へ移動可能とされている。タレット13は、ワークW1の正面加工と背面加工の両方が可能であり、複数の工具ユニットTU1が割り出し軸AX3(図8参照)を中心として放射状に取り付けられている。タレット13は、図示しないタレットテーブルに設けられ、割り出し軸AX3を中心として旋回可能であり、X3軸方向、Y3軸方向及びZ3軸方向へ移動可能とされている。従って、タレット13は、機械要素E1であるガイドブッシュ40に対して移動可能に設けられている。
なお、X1,X2,X3軸方向はX軸という制御軸に沿った同じ向きの方向であり、Y1,Y2,Y3軸方向はY軸という制御軸に沿った同じ方向であり、Z1,Z2,Z3軸方向はZ軸という制御軸に沿った同じ向きの方向である。X軸とY軸とZ軸とは、互いに直交する方向とされている。
NC装置70は、正面主軸31、ガイドブッシュ40、背面主軸32、くし形刃物台11、背面加工用刃物台12、タレット13、等のNC旋盤1の各部の動作を制御する。
図2に示すNC旋盤1は、NC装置70に、操作パネル80、刃物台駆動部14〜16、ユニット旋回駆動部21,23、工具回転駆動部24〜26、主軸駆動部33,34、等が接続されている。NC装置70は、CPU(Central Processing Unit)71に、ROM(Read Only Memory)72及びRAM(Random Access Memory)73からなる半導体メモリー、図示しない時計回路やインターフェイス(I/F)、等が接続されたコンピューターとされている。ROM72に書き込まれた解釈実行プログラムP1、並びに、RAM73に記憶される限界値LM1及びNCプログラムP2の詳細は、後述する。
操作パネル80は、入力部81及び表示部82を備え、NC装置70のユーザーインターフェイスとして機能する。入力部81は、例えば、オペレーターから操作入力を受け付けるためのボタンやタッチパネルから構成される。表示部82は、例えば、オペレーターから操作入力を受け付けた各種設定の内容やNC旋盤1に関する各種情報を表示するディスプレイで構成される。オペレーターは、操作パネル80や外部コンピューターPC1を用いてNCプログラムP2をRAM73に記憶させることが可能である。
くし形刃物台駆動部14は、NC装置70の制御に従ってくし形刃物台11をX1方向及びY1方向へ移動させる。ユニット旋回駆動部21は、くし形刃物台11に取り付けられた旋回ユニットTU2の旋回部をNC装置70の制御に従って旋回させる。工具回転駆動部24は、前記旋回ユニットTU2を含む工具ユニットTU1の回転工具を回転させる。尚、旋回ユニットを取り付けたくし形刃物台を備える工作機械の具体例は、後述する。
背面加工用刃物台駆動部15は、NC装置70の制御に従って背面加工用刃物台12をY2方向へ移動させる。工具回転駆動部25は、背面加工用刃物台12に設けられた回転工具を回転させる。
タレット駆動部16は、NC装置70の制御に従ってタレット13を旋回させたり、X3方向、Y3方向及びZ3方向へ移動させたりする。ユニット旋回駆動部23は、タレット13に取り付けられた旋回ユニットTU2の旋回部TU2a(図3参照)をNC装置70の制御に従ってB3軸を中心として旋回させる。ユニット旋回部TU2aを旋回させる構造には、例えば、タレット13の旋回位置を割り出すための割り出し駆動軸と同軸上に設けたユニット旋回用駆動軸からの回転駆動力を旋回ユニットTU2の旋回軸TU2d(図3参照)に伝達する構造を用いることができる。工具回転駆動部26は、前記旋回ユニットTU2を含む工具ユニットTU1の回転工具を回転させる。回転工具を回転させる構造には、例えば、タレット13の旋回位置を割り出すための割り出し駆動軸と同軸上に設けた工具回転用駆動軸からの回転駆動力を回転工具用の回転軸(例えば図3に示す回転軸TU2f)に伝達する構造を用いることができる。
正面主軸駆動部33は、NC装置70の制御に従って正面主軸31をC1軸周りに回転させたり、Z1方向へ移動させたりする。背面主軸駆動部34は、NC装置70の制御に従って背面主軸32をC2軸周りに回転させたり、X2方向及びZ2方向へ移動させたりする。
本NC旋盤1は、NCプログラムに記述される複数のコマンドに従って工具ユニットTU1の動作を制御する動作制御手段U1を備える。工具ユニットTU1として、タレット13に取り付けられる旋回ユニットTU2を例にとって動作を説明することにする。
図3は、旋回ユニットの例を示している。図3に示す旋回ユニットTU2は、旋回部TU2a、タレット13への取付部TU2b、旋回軸TU2dが設けられた旋回軸挿入部TU2c、回転軸TU2fが設けられた回転軸挿入部TU2e、複数の回転工具T2、を備えている。取付部TU2bは、タレット13に対して移動不能に固定される。旋回軸挿入部TU2cはタレット13の図示しない旋回軸挿入穴に挿入され、旋回軸TU2dはタレット13の図示しない旋回駆動軸から旋回駆動力を伝達される。旋回軸TU2dが回転することにより、旋回部TU2aが旋回する。回転軸挿入部TU2eは、タレット13の図示しない回転軸挿入穴に挿入され、回転軸TU2fはタレット13の図示しない回転駆動軸から回転駆動力を伝達される。回転軸TU2fが回転することにより、複数の回転工具T2が回転する。
尚、以下の説明において、旋回ユニットTU2の旋回は旋回部TU2aの旋回を意味する。
図4(a)は、B3軸を中心とした旋回角度が0°であってガイドブッシュ40に対して所定の近接位置P1にある旋回ユニットTU2の旋回部TU2aを実線で示している。旋回ユニットTU2は、タレット13とともにZ3軸方向へ移動可能である。図4(a)では、360°旋回してもガイドブッシュ40に接触しない所定の離隔位置P2にあるユニット旋回部TU2aを二点鎖線で示している。また、近接位置P1にあるユニット旋回部TU2aが90°及び−90°に旋回した様子も二点鎖線で示している。尚、NC装置70の内部処理では、−90°を360−90=270°に置き換えている。
近接位置P1にあるユニット旋回部TU2aは、90°を超えて旋回したり−90°を超えて旋回したりすると、ガイドブッシュ40に接触してしまう。従って、ガイドブッシュ40は、旋回ユニットTU2の移動可能範囲に入っている機械要素E1である。旋回ユニットTU2の旋回範囲を−90°〜+90°に制限すれば、近接位置P1以遠において旋回ユニットTU2とガイドブッシュ40とが干渉しないことになる。しかし、図4(b)に示すように旋回ユニットTU2が近接位置P1から少し遠い位置P3にある場合にガイドブッシュ40と干渉しない範囲内で旋回部TU2aをガイドブッシュ側に旋回させてワークを加工することができないことになる。尚、図4(b)は、前記位置P3にある旋回部TU2aが120°及び−120°(内部処理では240°)に旋回した様子を二点鎖線で示している。
タレット13のZ3軸位置を0.1mm単位で制御すると、ガイドブッシュ40と干渉しない旋回ユニットTU2の旋回角度の限界値が細かく変わってしまう。Z3軸上の位置毎に旋回角度の限界値を情報テーブルとして保持しようとすると、多くのメモリー領域が必要となり、機械が高価になってしまう。一方で、NC装置に三次元干渉チェック機能を設けても、機械が高価になってしまう。
本NC旋盤1は、正面主軸と背面主軸との間にガイドブッシュが配置された主軸移動型旋盤であるので、ガイドブッシュ40がZ軸方向へ移動しない。また、タレット13のZ3軸位置が割り出されるとワークをZ軸方向へ移動させるためには正面主軸31をZ1軸方向へ移動させるのが通常であるため、旋回ユニットTU2とガイドブッシュ40とのZ軸上の位置は変わらないのが通常である。そこで、図9に示すように、NCプログラムP2に記述可能なM168コマンド(限界値設定コマンドCM2)を設け、必要に応じてワークをZ1軸方向へ移動させて旋回ユニットTU2で加工する際に旋回部TU2aを限界値直前までガイドブッシュ側に旋回可能にしている。
まず、図5(a),(b)を参照して、タレット13に取り付けられた旋回ユニットTU2の旋回位置の限界値LM1を求める例を説明する。図5(a),(b)では、ユニット旋回部TU2aを模式的に矩形で示している。ここで、旋回部TU2aの旋回中心に符号B3を付し、Z軸上のタレット13の基準位置に符号Z0を付している。長さWは旋回部TU2aの幅の半分、すなわち、Z軸方向における旋回中心からの最大長さを示し、高さHはZ軸及びB3軸と直交する方向における旋回中心からの最大長さを示し、B軸角度βはZ軸からの旋回角度90°を示している。長さW、高さH及び旋回角度は、例えば図2に示すRAM73に格納される。距離αは、基準位置Z0からのガイドブッシュ40のZ軸位置を示す正の値であり、例えば図2に示すROM72に書き込まれる。距離Zbは、基準位置Z0からの旋回中心のZ軸位置を示す正の値であり、例えば図2に示すRAM73に格納される。
図5(a)に示す状態から図5(b)に示すようにタレット13が基準位置Z0から−Z3側へ距離Zm離れたときのユニット旋回部TU2aの旋回可能な最大角度βを求めることにする。距離Zmは、基準位置Z0からのタレット13のZ軸機械位置に相当する正の値であり、例えば図2に示すRAM73に格納される。旋回部TU2aの旋回半径R、すなわち、旋回中心から旋回部TU2aの最も遠い部分までの距離は、√(H2+W2)で表される。ここで、旋回半径Rを表す線分と高さHを表す線分とのなす角度をθ1、旋回半径Rを表す線分とZ軸とのなす角度をθ2とすると、角度θ1,θ2は、以下の通りとなる。
θ1=ASIN(W/√(H2+W2)) …(1)
θ2=ACOS((Zm+Zb+α)/√(H2+W2)) …(2)
ここで、「ASIN」はアークサインを求める逆三角関数であり、「ACOS」はアークコサインを求める逆三角関数であり、「√」は平方根を求める関数である。上記式(1)のアークサインの引数部分W/√(H2+W2)は、性質上、0よりも大きく1よりも小さくなる。上記式(2)はガイドブッシュ40と旋回ユニットTU2とが干渉することが前提であるため、以下の条件が成り立つときに上記式(2)を用いることにする。
(Zm+Zb+α)/√(H2+W2)<1 …(3)
B3軸を中心とする旋回可能な最大角度β(90°≦β<180°)は、上記式(1),(2)を用いて以下のように表される。
β=180−θ1−θ2
=180−ASIN(W/√(H2+W2))
−ACOS((Zm+Zb+α)/√(H2+W2)) …(4)
最大角度βは、ガイドブッシュ40に対して移動するタレット13のZ軸機械位置Zmに基づいて求められる。Z軸機械位置Zmが小さいときには最大角度βが小さく、Z軸機械位置Zmが大きくなると上記不等式(3)が成立する範囲内で最大角度βが大きくなる。
本NC旋盤1は、NCプログラム実行時にM168コマンドを読み込んだとき、上記式(5)を用いて最大角度β(β>0)を求め、旋回ユニットTU2の進入禁止範囲を設定することにしている。
図6(a)〜(c)は、移動制限手段U2によるストロークリミット機能(移動制限機能)の例を模式的に示している。図6(a)では、Z3軸とX3軸とに刃物台のストロークリミットを設ける例を示している。図6中、Zmin,Zmax,Xmin,Xmaxは機械の制約による刃物台の移動の限界位置を示し、Zminは−Z3方向への移動の限界位置、Zmaxは+Z3方向への移動の限界位置、Xminは−X3方向への移動の限界位置、Xmaxは+X3方向への移動の限界位置、を示している。限界位置Zmin,Zmax,Xmin,Xmaxで囲まれた矩形の外側に付したハッチングは、機械の制約による進入禁止範囲を示している。刃物台の位置の限界値Z−,Z+,X−,X+は、本技術の限界値LM1に相当し、限界位置Zmin,Zmax,Xmin,Xmaxの範囲内でRAM73に格納される。従って、Zmax>Z+>Z−>Zmin、及び、Xmax>X+>X−>Xminの関係が成り立つ。ストロークリミット機能は、工具ユニットを含む刃物台の位置(z,xとする。)が限界値Z−,Z+,X−,X+に設定された進入禁止範囲A1、すなわち、Z−≦z≦Z+且つX−≦x≦X+とならないように動作を制御する機能を意味する。
旋回ユニットTU2の旋回位置にストロークリミット機能(限界値をB3+,B3−とする。)を設ける場合、上記式(4)を用いて求めた最大角度β(β>0)をそのまま限界値B3−とし、360−βを限界値B3+にする。従って、RAM73に格納される限界値B3−,B3+は、タレット13のZ3軸位置に応じて変わる。例えば、β=90°である場合、B3−=90°、B3+=270°となるので、図6(b)に示すようにユニット旋回部TU2aが進入禁止範囲90°〜270°に入らないように旋回部TU2aの旋回が制御される。β=120°であれば、B3−=120°、B3+=240°となるので、図6(c)に示すように旋回部TU2aが進入禁止範囲120°〜240°に入らないように旋回部TU2aの旋回が制御される。
ところで、本NC旋盤1は、移動制御の対象に複数の主軸30とガイドブッシュ40と複数の刃物台10があるので、移動制御が複数の系統に分けられている。図7は、各系統の制御対象を設定するM131コマンド及びM133コマンドの構成例を模式的に示している。図8は、M131コマンド及びM133コマンドにより設定される系統の例を模式的に示している。ここで、M133コマンドは、タレット13を含む系統3(所定系統)におけるZ軸方向への移動の指令対象を正面主軸31に設定する主軸設定コマンドCM3である。M131コマンドは、M133コマンドによる設定が解除される主軸設定解除コマンドCM4である。
図7に示すM131コマンドが読み込まれると、図8に二点鎖線の囲みで示すM131モードとなる。このM131モードでは、各系統の各軸の指令は、以下の意味となる。
[系統1の場合]
(X指令)くし形刃物台11のX1軸方向への移動を意味する指令
(Y指令)くし形刃物台11のY1軸方向への移動を意味する指令
(Z指令)正面主軸31のZ1軸方向への移動を意味する指令
(C指令)正面主軸31のC1軸周りの移動(回転軸AX1を中心とする回転移動)を意味する指令
[系統2の場合]
(X指令)背面主軸32のX2軸方向への移動を意味する指令
(Y指令)背面加工用刃物台12のY2軸方向への移動を意味する指令
(Z指令)背面主軸32のZ2軸方向への移動を意味する指令
(C指令)背面主軸32のC2軸周りの移動(回転軸AX2を中心とする回転移動)を意味する指令
[系統3の場合]
(X指令)タレット13のX3軸方向への移動を意味する指令
(Y指令)タレット13のY3軸方向への移動を意味する指令
(Z指令)タレット13のZ3軸方向への移動を意味する指令
(C指令)指令不可
また、図7に示すM133コマンドが読み込まれると、図8に実線の囲みで示すM133モードとなる。このM133モードでは、各系統の各軸の指令は、以下の意味となる。
[系統1の場合]
(X指令)くし形刃物台11のX1軸方向への移動を意味する指令
(Y指令)くし形刃物台11のY1軸方向への移動を意味する指令
(Z指令)指令不可
(C指令)指令不可
[系統2の場合]
(X指令)背面主軸32のX2軸方向への移動を意味する指令
(Y指令)背面加工用刃物台12のY2軸方向への移動を意味する指令
(Z指令)背面主軸32のZ2軸方向への移動を意味する指令
(C指令)背面主軸32のC2軸周りの移動を意味する指令
[系統3の場合]
(X指令)タレット13のX3軸方向への移動を意味する指令
(Y指令)タレット13のY3軸方向への移動を意味する指令
(Z指令)正面主軸31のZ1軸方向への移動を意味する指令
(C指令)正面主軸31のC1軸周りの移動を意味する指令
(Z3指令)タレット13のZ3軸方向への移動を意味する指令
以上より、M131モードからM133モードに切り換わると、系統2の指令内容は変わらないが、正面主軸31のZ1軸方向への移動及びC1軸周りの移動を指令する系統が系統1から系統3に変わり、Z指令ではタレット13をZ3軸方向へ移動させることができなくなる。すなわち、M133モードは系統3におけるZ軸方向への移動の指令対象が正面主軸31に設定されていることを意味し、M131モードはM133コマンドによる設定が解除されて系統3におけるZ軸方向への移動の指令対象が正面主軸31でないことを意味する。
尚、上記の例ではZ3指令という特別な指令によってタレット13をZ3軸方向へ移動させることが可能であるが、本技術にはZ3指令が無くてもよい。
図9は、系統毎に複数のコマンドCM1で記述されるNCプログラムP2の例を模式的に示している。図2に示す解釈実行プログラムP1は、NCプログラムP2の各コマンドCM1を解釈して実行する機能をNC装置70に実現させる。この機能には、動作制御機能と移動制限機能が含まれる。図9に示す系統1,3のNCプログラムP2には、初回のM131コマンドの後からワークの正面加工を行って最後のM131コマンドの後でワークを突っ切ることが記述されている。系統2のNCプログラムは、図示を省略しているが、例えば、ワークの背面加工を行って製品の排出及び取り上げを行うことが記述される。
図9中、「x」は0〜9のいずれか一つの数字を表している。例えば、「Oxxxx」は、NCプログラムの頭に記述されるプログラム番号を意味する。主軸設定解除コマンドCM4である「M131」は、系統間の待ち合わせを要する待ち合わせコマンドであり、系統1,3の両方に記述される。M131コマンドが読み込まれると、正面主軸31のZ1軸及びC1軸の位置を系統1で制御することになる。「M3Sxxxx」は、正面主軸31を回転速度xxxx(rpm)で回転させることを意味する。系統1の「T1xxx」はくし形刃物台11の工具のいずれかを選択することを意味し、系統3の「T3xxx」はタレット13の工具のいずれかを選択することを意味する。「G0」は早送りを意味し、系統1の「G0X40.0Y0.0Z-0.5」はくし形刃物台11をX1軸40.0及びY1軸0.0の位置へ早送りし正面主軸31をZ軸-0.5の位置へ早送りすることを意味する。「G1」は直線補間送りを意味する。系統3の「Z-60.0」は、タレット13をZ3軸-60.0の位置に割り出すことを意味する。
主軸設定コマンドCM3である「M133」は、系統間の待ち合わせを要する待ち合わせコマンドであり、系統1,3の両方に記述される。M133コマンドが読み込まれることにより、正面主軸31のZ1軸方向への移動及びC1軸周りの移動を指令する系統が系統1から系統3に変わる。M133モードに設定されると、系統3における指令によってはタレット13及び旋回ユニットTU2がZ3軸方向へ移動し難い。これらがZ3軸方向へ移動しなければ、旋回ユニットTU2の旋回位置の限界値が進入禁止範囲A1として設定されることにより、この設定が変更されるまで適切な限界値LM1が設定されたままとなる。
系統3の「M168」は、ガイドブッシュ40(機械要素E1)との干渉が避けられる旋回ユニットTU2の位置の限界値LM1を計算して進入禁止範囲A1として設定するための限界値設定コマンドCM2である。M168コマンドは、タレット13の旋回ユニットTU2とガイドブッシュ40との干渉を避けて旋回ユニットTU2を限界値直前まで旋回可能にするためのコマンドであるため、M133モードでのみ用いられる。M131モードでM168コマンドがあると、アラームとなってNC旋盤1の動作が停止する。「B120.0」は、タレット13の旋回ユニットTU2をB3軸120.0の旋回位置にすることを意味する。「M99」は、サブプログラムを終了することを意味する。
尚、系統3において工具選択コマンド「T3xxx」が読み込まれると、ユニット旋回部TU2aの進入禁止範囲A1の設定がデフォルト値(B3−=90°、B3+=270°)に戻される。
以下、図10を参照してNC旋盤1の動作を説明する。
図10は、NC装置70で行われるM168コマンド実行時の処理例を示している。このM168コマンド処理は、解釈実行プログラムP1がコンピューター(NC装置70)に実現させる動作制御機能により行われる。従って、M168コマンド処理を行うNC装置70は、各種駆動部14〜16,21,23〜26,33,34とともに動作制御手段U1を構成する。
NCプログラムP2からM168コマンド(限界値設定コマンドCM2)が読み込まれると、NC装置70は、まず、このM168コマンドをM133モードで読み込んだか否かを判断する(ステップS102。以下、「ステップ」の記載を省略。)。図9に示す「M168」が「M133」の前に記述されていると仮定すると、M168コマンドがM131モードで読み込まれることになる。この場合、NC装置70は、表示部82等の出力部からアラームを出力して各種駆動部の動作を停止させ(S104)、M168コマンド処理を終了させる。従って、旋回ユニットTU2の旋回(移動)も制限される。M131モードである場合、系統3における指令によってタレット13及び旋回ユニットTU2がZ3軸方向へ移動する可能性がある。旋回ユニットTU2がZ3軸方向へ移動してガイドブッシュ40に近くなればガイドブッシュ40と干渉する可能性が生じるので、旋回ユニットTU2の移動が制限されることにより、旋回ユニットTU2とガイドブッシュ40との干渉が避けられる。
以下、図5も参照する。図9に示すようにM168コマンドがM133モードで読み込まれる場合、系統3における指令によってはタレット13及び旋回ユニットTU2がZ3軸方向へ移動し難い。これらがZ3軸方向へ移動しなければ、旋回ユニットTU2の旋回位置の限界値が進入禁止範囲A1として設定されることにより、この設定が変更されるまで適切な限界値が設定されたままとなる。この場合、NC装置70は、タレット13のZ軸機械位置Zm(Zm>0)、及び、ガイドブッシュ40のZ軸位置α(α>0)を例えばRAM73又はROM72から取得する(S106)。S108では、ユニット旋回部TU2aにおける幅の半分値(長さW)、該ユニット旋回部TU2aの高さH、及び、B3軸の旋回中心のZ軸位置Zbを例えばRAM73から取得する。S110では、角度θ2を求める上記式(2)のアークサインの引数部分{(Zm+Zb+α)/√(H2+W2)}が1以上であるか否かを判断する。この引数部分が1以上である場合、上記式(2)で角度θ2を求めることができないが、そもそもガイドブッシュ40と旋回ユニットTU2とが干渉しない。そこで、条件成立時、NC装置70は、旋回ユニットTU2におけるB3軸旋回角度の進入禁止範囲の設定を無効にし(S116)、M168コマンド処理を終了させる。この場合、旋回ユニットTU2は、B3軸周りに360°旋回可能となる。
S110で条件不成立時、NC装置70は、上記式(4)を用いてB3軸を中心とする旋回可能な最大角度βを計算する(S112)。最後に、NC装置70は、求めた最大角度βに基づいてガイドブッシュ40との干渉が避けられる旋回ユニットTU2の旋回位置の限界値B3−,B3+を決定し、これらの限界値B3−,B3+をRAM73に格納して(S114)、M168コマンド処理を終了させる。限界値B3−,B3+をRAM73に格納することは、限界値B3−,B3+を進入禁止範囲A1として設定することを意味する。このようにして、NCプログラムP2からM168コマンドが読み出されたとき、系統3におけるZ軸方向への移動の指令対象が正面主軸31に設定されるM133モードである場合に限界値B3−,B3+が計算されて進入禁止範囲A1として設定される。限界値B3−,B3+は、ガイドブッシュ40に対して移動するタレット13のZ軸機械位置Zmに基づいて求められ、Z軸機械位置Zmが小さければ限界値B3−は小さく、Z軸機械位置Zmが大きくなると{(Zm+Zb+α)/√(H2+W2)}<1の範囲内で限界値B3−は大きくなる。
例えば、Z3軸上でタレット13がガイドブッシュ40に近くてβ=90°となれば、図6(b)で示したようにB3−=90°、及び、B3+=270°が設定される。この場合、NC装置70の移動制限手段U2は、RAM73から限界値である90°及び270°を読み出し、進入禁止範囲90°〜270°への旋回ユニットTU2の旋回(進入)を禁止する。また、この状態よりもタレット13がZ3軸上でガイドブッシュ40から離れてβ=120°となれば、図6(c)で示したようにB3−=120°、及び、B3+=240°が設定される。この場合、NC装置70の移動制限手段U2により進入禁止範囲120°〜240°への旋回ユニットTU2の旋回(進入)が禁止される。
尚、系統3におけるZ軸方向への移動の指令対象が正面主軸31に設定されていないM131モードである場合には、アラームにより旋回ユニットTU2の旋回(移動)が制限される。
以上説明したように、進入禁止範囲の設定は、情報テーブルではなく刃物台の位置等に応じた計算値に従って行われる。また、進入禁止範囲の設定のために高価な三次元干渉チェック機能を設ける必要も無い。従って、本技術は、高価な干渉チェックを行わなくても他の機械要素との干渉を避けながら限界値直前まで工具ユニットを移動させることが可能である。
(3)変形例:
本発明は、様々な変形例が考えられる。
例えば、NCプログラムを実行する工作機械は、NC旋盤以外の数値制御工作機械でもよい。
上述した各ステップの順番は、適宜、変更可能である。例えば、S106のタレットのZ軸機械位置Zm及びガイドブッシュのZ軸位置αの取得は、S108の処理後に行われてもよい。
本技術を適用可能な刃物台は、タレット以外にも、くし形刃物台や背面加工用刃物台等でもよい。図11は、変形例に係るNC旋盤(工作機械)1を模式的に示している。このNC旋盤1は、複数の主軸30(正面主軸31と背面主軸32)、ガイドブッシュ40、複数の刃物台10(くし形刃物台11と背面加工用刃物台12)、及び、NC装置70を備えている。本変形例のくし形刃物台11は、X1軸方向及びY1軸方向へ移動可能とされ、工具T2(例えば回転工具)を有する旋回ユニットTU2が取り付けられている。この旋回ユニットTU2の旋回部は、くし形刃物台11に対してY1軸に沿った所定の回転軸を中心として旋回可能とされている。尚、図11では、旋回の制御軸をB軸と表している。くし形刃物台11の移動、及び、旋回ユニットTU2の旋回部の旋回は、図2で示したNC装置70、くし形刃物台駆動部14、及び、ユニット旋回駆動部21と同様の構成要素を用いて制御することができる。
くし形刃物台11に設けられた旋回ユニットTU2の工具T2でワークW1の正面加工を行う場合、くし形刃物台11のX1軸位置に応じてガイドブッシュ40との干渉が避けられる旋回ユニットTU2の旋回位置の限界値が変わる可能性がある。そこで、NC装置70は、くし形刃物台11のX1軸位置に基づいて例えば逆三角関数を用いて旋回ユニットTU2の旋回位置の限界値を計算して進入禁止範囲として設定してもよい。
本技術を適用可能な他の機械要素E1は、ガイドブッシュ40以外にも、主軸等でもよい。例えば、Z2軸方向へ移動しない背面主軸32に把持されたワークの背面加工をタレット13の旋回ユニットTU2の工具T2で行う場合、タレット13のZ3軸位置に応じて背面主軸32との干渉が避けられる旋回ユニットTU2の旋回位置の限界値が変わる可能性がある。そこで、NC装置70は、タレット13のZ3軸位置に基づいて例えば逆三角関数を用いて旋回ユニットTU2の旋回位置の限界値を計算して進入禁止範囲として設定してもよい。
尚、NCプログラムを記述するコマンドに主軸設定コマンドや主軸設定解除コマンドが含まれていなくても、高価な干渉チェック無しに限界値直前まで工具ユニットを移動可能にする効果が得られる。
(4)結び:
以上説明したように、本発明によると、種々の態様により、高価な干渉チェックを行わなくても他の機械要素との干渉を避けながら限界値直前まで工具ユニットを移動させることが可能な技術等を提供することができる。むろん、従属請求項に係る構成要件を有しておらず独立請求項に係る構成要件のみからなる技術でも、上述した基本的な作用、効果が得られる。
また、上述した実施形態及び変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術並びに上述した実施形態及び変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も実施可能である。本発明は、これらの構成等も含まれる。
1…数値制御旋盤(工作機械)、
10…刃物台、11…くし形刃物台、12…背面加工用刃物台、13…タレット、
30…主軸、31…正面主軸、32…背面主軸、40…ガイドブッシュ、
70…数値制御装置、
A1…進入禁止範囲、
CM1…コマンド、CM2…限界値設定コマンド、
CM3…主軸設定コマンド、CM4…主軸設定解除コマンド、
E1…機械要素、
LM1…限界値、P1…解釈実行プログラム、P2…数値制御プログラム、
T1,T2…工具、TU1,TU2…工具ユニット、
U1…動作制御手段、U2…移動制限手段、
W1…ワーク。

Claims (5)

  1. ワークを加工する工具ユニットが設けられる刃物台と、
    数値制御プログラムに記述される複数のコマンドに従って前記工具ユニットの動作を制御する動作制御手段と、
    設定された進入禁止範囲への前記工具ユニットの進入を禁止する移動制限手段とを備え、
    前記工具ユニットの少なくとも一部は、前記刃物台に対して旋回可能に設けられ、
    前記複数のコマンドには、前記旋回可能な工具ユニットの旋回可能範囲に入っている機械要素との干渉が避けられる前記旋回可能な工具ユニットの旋回位置の限界値を計算して前記進入禁止範囲として設定するための限界値設定コマンドが含まれ、
    前記動作制御手段は、前記数値制御プログラムから前記限界値設定コマンドを読み出したとき、前記旋回可能な工具ユニットの旋回位置の限界値を計算して前記進入禁止範囲として設定することを特徴とする工作機械。
  2. 前記刃物台は、前記機械要素に対して移動可能に設けられ、
    前記動作制御手段は、前記数値制御プログラムから前記限界値設定コマンドを読み出したとき、前記刃物台の位置に基づいて前記限界値を計算して前記進入禁止範囲として設定することを特徴とする請求項1に記載の工作機械。
  3. 自らの軸方向へ移動可能であるとともに該軸方向へ挿入されたワークを解放可能に把持する主軸と、
    該主軸で把持されるワークを前記軸方向へ摺動可能に支持するガイドブッシュとを備え、
    前記機械要素は、前記ガイドブッシュであり、
    前記動作制御手段は、前記数値制御プログラムから前記限界値設定コマンドを読み出したとき、前記ガイドブッシュとの干渉が避けられる前記旋回可能な工具ユニットの旋回位置の限界値を計算して前記進入禁止範囲として設定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の工作機械。
  4. 前記複数のコマンドには、前記刃物台を含む所定系統における前記軸方向への移動の指令対象を前記主軸に設定する主軸設定コマンドと、該主軸設定コマンドによる設定が解除されるコマンドとが含まれ、
    前記動作制御手段は、前記数値制御プログラムから前記限界値設定コマンドを読み出したとき、前記所定系統における前記軸方向への移動の指令対象が前記主軸に設定されている場合に前記限界値を計算して前記進入禁止範囲として設定し、前記主軸設定コマンドによる設定が解除されている場合に前記旋回可能な工具ユニットの旋回を制限することを特徴とする請求項3に記載の工作機械。
  5. ワークを加工する工具ユニットが設けられる刃物台であって前記工具ユニットの少なくとも一部が旋回可能に設けられる刃物台を備える工作機械のための解釈実行プログラムであって、
    数値制御プログラムに記述される複数のコマンドに従って前記工具ユニットの動作を制御する動作制御機能と、
    設定された進入禁止範囲への前記工具ユニットの進入を禁止する移動制限機能とをコンピューターに実現させ、
    前記複数のコマンドには、前記旋回可能な工具ユニットの旋回可能範囲に入っている機械要素との干渉が避けられる前記旋回可能な工具ユニットの旋回位置の限界値を計算して前記進入禁止範囲として設定するための限界値設定コマンドが含まれ、
    前記動作制御機能は、前記数値制御プログラムから前記限界値設定コマンドを読み出したとき、前記旋回可能な工具ユニットの旋回位置の限界値を計算して前記進入禁止範囲として設定することを特徴とする解釈実行プログラム。
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