JP6442424B2 - ヒートポンプ装置 - Google Patents

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    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B30/00Heat pumps
    • F25B30/02Heat pumps of the compression type

Description

本発明はヒートポンプ装置に関し、詳しくは、全自動洗濯機の乾燥手段などに適用して好適なヒートポンプ装置に関する。
全自動洗濯機の乾燥手段に、ヒートポンプを利用したシステムの一つであるヒートポンプ式の乾燥システムを用いた例として、図6に示す全自動洗濯機の乾燥システム40が知られている(特許文献1)。
この乾燥システム40は、全自動洗濯機の乾燥室52(または洗濯槽)に接続された循環風路30を有し、この循環風路30内に、循環風路30内の空気を加熱する熱交換機としての凝縮器42と、循環風路30内の空気を除湿する熱交換機としての蒸発器41と、凝縮器42と蒸発器41との間に設けられた減圧装置44と、循環風路30外に設けられ冷媒を供給する圧縮機43とを環状に接続して構成されている。
そして、この乾燥システム40において、電磁弁48によって圧縮機停止中の冷媒の遮断を行っている。
このヒートポンプ式の乾燥システム40では、減圧装置44が、毛細管状のキャピラリーチューブ44Aにより構成されている。
特開2014−204883号公報
ところで、上記のヒートポンプ式の乾燥システム40のように膨張手段としてキャピラリーチューブ44Aを採用したヒートポンプ装置には、以下のような問題があった。
すなわち、
1)キャピラリーチューブ44Aでは、ヒートポンプ装置の運転開始時のように負荷が大きいときは冷媒を多く流し、一方負荷が小さい時に冷媒を少なく流すという調整を行うことができない。そのため、乾燥の運転開始から、負荷が比較的小さくなるまでの時間を制御することができない。
2)キャピラリーチューブ44Aは特殊仕様のため、ヒートポンプ装置として最適の製品を提供するための設定を繰り返し行わなければならず、結果として、ヒートポンプ装置が割高となる。
3)キャピラリーチューブ44Aを、例えば全自動洗濯機の乾燥システム40に組み込む場合に、狭い場所での溶接作業あるいはろう付け作業が必要となるため、その接続作業に多大な手間が必要になる。
4)キャピラリーチューブ44Aの接続部では、配管の縮径または拡径が必要となるため、それらの接続部分に高価な配管部材が必要になる。
一方、上記1)の問題を考慮し、システムの運転開始から負荷が比較的小さくなるまでの時間を制御するために、毛細管状のキャピラリーチューブに代えて、電子膨張弁を採用し、この電子膨張弁のステッピングモータの回転数により流路の弁開度を調整することも考えられるが、この場合は、流量や温度条件などにより複雑な制御を行うコントローラが必要となり、システム全体の価格が大幅に上昇するという問題があった。
本発明は、このような実情に鑑み、キャピラリーチューブでは困難とされていた運転開始から負荷が小さくなるまでの時間を短くなるように制御することができ、しかも、運転開始時のように負荷が大きいときは冷媒を多く流し、一方負荷が小さい時に冷媒を少なく流すという調整を行うことができ、加えてキャピラリーチューブを使用する場合に比べてコストダウンに寄与することができ、また接続作業に労を要さず、さらには、高価な配管部材を特に必要としない、ヒートポンプ装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するための本発明に係るヒートポンプ装置は、
凝縮器と、蒸発器と、凝縮器と蒸発器との間に設けられた減圧装置と、冷媒を圧縮する圧縮機と、を環状に接続して構成されるヒートポンプ装置であって、
前記減圧装置として構成されたスライド弁を備え、
前記スライド弁は、
切り換えスイッチがオンの時に通電し、オフの時に非通電となるソレノイドと、
前記スライド弁の中心軸方向に移動する弁体と、
前記弁体と一体に動くプランジャと、
前記ソレノイドの通電時に前記プランジャを磁力で引き寄せる吸引子と、
前記プランジャと前記吸引子を互いに離間する方向に付勢するコイルバネと、
上流側流路に連通する入口側ポート、および下流側流路に連通する開口面積の異なる2つの出口側ポート
備え
前記中心軸方向において、開口面積が大きい方の前記出口側ポートから視た開口面積が小さい方の前記出口側ポートの位置は、前記プランジャから視た前記吸引子の位置と同方向であり、
前記ソレノイドの非通電時には、前記プランジャと前記吸引子の間の前記磁力の消滅により、前記コイルバネの付勢力によって前記弁体を前記吸引子から離間する方向に移動させて開口面積の大きい方の前記出口側ポートを閉じ、かつ開口面積の小さい方の前記出口側ポートを開くことにより、開口面積の小さい方の前記出口側ポートが、該ヒートポンプ装置の負荷が小さい時の膨張手段として前記入口側ポート連通され、
前記ソレノイドの通電時には、前記吸引子が前記プランジャを前記磁力で引き寄せることで前記弁体を移動させて開口面積の小さい方の前記出口側ポートを閉じ、かつ開口面積の大きい方の前記出口側ポートを開くことにより、開口面積の大きい方の前記出口側ポートが、該ヒートポンプ装置の負荷が大きいの膨張手段として、前記入口側ポート連通されことを特徴としている。
このようなヒートポンプ装置によれば、キャピラリーチューブを使用せずに、開口面積の異なる2つの出口側ポートB,Cの選択により冷媒流量を調整することができる。
本発明に係るヒートポンプ装置によれば、キャピラリーチューブを使用していないことから、キャピラリーチューブを使用した場合に係わる問題が発生しない。また、本発明によれば、開口面積の異なる2つの出口側ポートを備えたスライド弁を用いて流量を大または小となるように調整することができる。また、キャピラリーチューブを使用していないことから、コスト的にも安価となり、さらにはヒートポンプ装置自体をコンパクトにすることができる。
また、本発明に係るヒートポンプ装置によれば、冷媒の大流量と小流量との調整を選択的に行うことができるので、運転開始時のように大きな負荷となる場合に冷媒を多く流すことができ、運転開始から所定時間経過後など、小さな負荷の場合は冷媒を少なく流すことが可能になる。
さらに、本発明では、ON/OFF信号のみで冷媒流量の制御を行うことができるので、複雑なコントローラが不要であり、コスト安に寄与することができる。
図1は本発明の一実施例に係るスライド弁を示した断面図である。 図2は図1に示したスライド弁の弁体アッセンブリの斜視図である。 図3は図2に示した弁体アッセンブリの断面図である。 図4(a)は図1に示したスライド弁における弁体の平面図、図4(b)はその弁体の正面断面図、図4(c)はその弁体の底面図、図4(d)はその弁体と板バネとの関係を示す側面図である。 図5は本発明の一実施例に係るヒートポンプ装置の模式図である。 図6は従来の全自動洗濯機に搭載された乾燥システムの模式図である。
以下、図面を参照しながら本発明の好ましい実施の形態(実施例)に係るヒートポンプ装置について説明する。
先ず、図1〜図4を参照しながら、スライド弁1について説明する。
このスライド弁は、本実施例に係るヒートポンプ装置としての乾燥システムに適用されるものであり、後述するようにヒートポンプ装置の膨張手段として適用される。また図2は、図1のスライド弁1に組み込まれている弁体アッセンブリを示したものである。
本実施例のスライド弁1は、例えば、全自動洗濯機の乾燥システムに組み込まれる二方弁であり、弁体11は電磁石により駆動されるものである。
このスライド弁1は、図1、図2において上下方向垂直に延在する中心軸O−Oを有し、概略、弁本体5、弁体アセンブリ10、ソレノイド18を備えている。
スライド弁1を構成する弁本体5は、入口側ポート2aを介して上流側流路に連通する入口側継手2に連結され、出口側ポート8および出口側ポート9を介して下流側流路に連通する出口側継手3に連結される弁室6を画定している。弁室6内には出口側継手3の開口端部が差し込まれている弁座7が設けられ、弁座7の弁座面7aには、出口側継手3に連通する出口側ポート8および出口側ポート9が開口するように形成されている。なお、入口側継手2、出口側継手3は、限定されるものではないが、それぞれの軸がスライド弁1の中心軸O−Oに対して直交するように配置され、弁座7の弁座面7aは、中心軸O−Oに対して平行に配置されることが好ましい。
本実施例において、スライド弁1を構成する弁体アセンブリ10は、図2および図3に示されるように、概略、弁体11、板バネ13、連結杆12およびプランジャ15を備える。また、図2および図3に示されるように、スライド弁1の中心軸O−Oが、連結杆12およびプランジャ15の中心を通っている。
弁体アセンブリ10を構成するプランジャ15は、図1において、ソレノイド18にリード線25を介して電流が流れたとき、コイルバネ16の付勢力に抗して移動し、弁体11をスライドさせる部材である。図1において、弁体11が上方にスライドすると、出口側ポート8が開けられ、出口側ポート9が閉じられることで流路が切り換えられる。
プランジャ15には、図1〜図3に示されるように、中心軸O−Oに沿って、上下に貫通する中心孔15aが形成されている。該中心孔15aは、断面円形であり、中間に上から第1段部15bおよび第2段部15cを備え、直径を変化させている。第1段部15bでは、直径を小さくすることで、コイルバネ16の一端部を保持する。なお、コイルバネ16の他端部は、吸引子17に保持される。第2段部15cでは、直径を大きくすることで、連結杆12の基端部12bを収容する。さらに、プランジャ15の中心孔15aの下端部には、中心孔15aを閉じるように開口縁15dが形成され、中心孔15a内に収容された連結杆12の基端部12bに対して開口縁15dを変形させてカシメ固定することで、連結杆12をプランジャ15に装着する。
弁体アセンブリ10を構成する連結杆12は、弁体11を保持する扁平な板状部材であって、基端部12bおよび末端部12cを備えている。連結杆12の末端部12cにおいて断面長円形の貫通孔12aが形成され、この貫通孔12aに弁体11を保持する。貫通孔12aは、連結杆12を含む弁体アセンブリ10がスライド弁1として組み立てられたとき、弁体11の中心軸A−Aがスライド弁1の中心軸O−Oに対して直角を成すように、連結杆12の末端部12cに形成される。貫通孔12aの断面形状は、弁体11の基部11aの断面形状と概略同じであって、本実施例では、貫通孔12aの断面形状は長円形である。貫通孔12aの大きさは、少なくとも、弁体11の基部11aが(図3において左右方向に)出入り可能な大きさに所望の寸法公差の範囲内で設定されればよい。なお、本実施例においては、貫通孔12aの長さ(図3において、貫通孔12aの上下方向の長さ)は、弁体11の長さ(図4(a)において、基部11aの左右の長さ)に対して若干の隙間が存在するように、弁体11の長さより大きく形成されている。このように貫通孔12aの長さを弁体11の長さより若干大きく形成すると、図1において、プランジャ15と一体に形成されている連結杆12が上下方向に移動するとき、先に連結杆12が移動した後、弁体11が移動するように構成することができる。したがって、弁体11の移動(スライド)が円滑に行われる。
弁体アセンブリ10を構成する板バネ13は、基端部13aおよび末端部13bを備え、基端部13aにおいて固定金具14により連結杆12に固定され、末端部13bにおいて、突起13cを介して弁体11の溝部11eの底面11fを押圧する。本実施例では、突起13cの断面形状は、円弧状である。板バネ13は、基端部13aと末端部13bとの間に弾性変形部としての傾斜部13eが形成されている。
弁体アセンブリ10を構成する弁体11は、シール面11cが弁座7の弁座面7aに面接触しながらスライドし、出口側ポート8および出口側ポート9を開閉し、通路を切り換える部材である。弁体11は、中心軸A−Aを有し、上述したように、連結杆12に保持される。本実施例に係る弁体11は、図4(a)〜(d)に示されるように、断面長円形の基部11a、断面略正方形の突出部11bを備えている。弁体11の基部11aは、平坦な背面11dに、該背面11dに対して段部を形成する溝部11eが形成される。また、弁体11の突出部11bは、基部11aから上方に突出し、その上面は、基部11aの背面11dに対向し、平坦なシール面11cとして形成される。
弁体11は、スライド弁1として組み立てられたとき、図1に示されるように、弁体11の中心軸A−Aがスライド弁1の中心軸O−Oに対して、すなわち、弁座面7aに対して、直角を成すように連結杆12に保持される。弁体11の基部11aの背面11dに形成される段部としての溝部11eの底面11fには、板バネ13の末端部13bに形成される円弧状の突起13cが当接する。それにより、弁体11のシール面11cが、弁座7の弁座面7aに押し付けられる。したがって、弁体11は、出口側ポート8または出口側ポート9のいずれか一方のポートを開閉するとともに、シールする。なお、図1では、出口側ポート8が閉、出口側ポート9が開とされている。
なお、本実施例に係るスライド弁1を、図5に示したように全自動洗濯機の乾燥室52を乾燥させるための乾燥システム70に適用する場合には、図1に示したように、出口側ポート9を開とするモードを、運転開始から所定時間経過後などの負荷変動の少ない運転時に設定し、出口側ポート8を開とするモードを、運転開始時に設定することが好ましい。
なお、弁体11の背面11dに形成される溝部11eは、本実施例では、図4(c)に示されるように、背面11dを左右方向に横切って延在するように形成されているが、これに限定されるものではない。例えば、図4(c)において、溝部11eが左右両端を基部11aにより塞がれている状態、すなわち、断面矩形状の凹部として形成されていてもよい。該凹部は、背面11dに対して段部を成している。本実施例においては、凹部で段部を形成するとき、凹部の長さ(図4(c)において、凹部の左右方向の長さ)は、貫通孔12aの長さと弁体11の長さとの間の差(貫通孔12aと弁体11との間に形成される隙間の長さ)より大きく設定される。このように設定する理由は、以下の通りである。すなわち、本実施例では、上述したように、板バネ13が連結杆12と一体にされており、また、連結杆12とプランジャ15も同様に一体にされている。したがって、プランジャ15が移動を開始した瞬間は、弁体11は停止したままであり、連結杆12のみが貫通孔12aと弁体11との間の隙間分先に移動する。同様に、連結杆12と一体である板バネ13の突起13cは、停止している弁体11の背面11dに形成されている凹部の底面上を移動する。貫通孔12aと弁体11との関係をこのように構成することで、弁体11の移動が円滑に実行され得る。
本実施例では、また、板バネ13の末端部13bは、該末端部13bに形成された突起13cが弁体11の溝部11eの底面11fに当接するように構成される。また、板バネ13の突起13cを除く平坦な末端部13bが弁体11の背面11dの少なくとも一部を覆うように配置されることが好ましい。このように配置することで、例えば、図1に示されるように閉じていた出口側ポート8から弁体11が逆圧で浮き上がったとき、弁体11の背面11dが、該背面11dを覆っている板バネ13の平坦な末端部13bに当接する。それにより、弁体11の回転が妨げられ、弁体11が中心軸A−Aに対して傾斜したり、弁体11がずれたりする度合いが抑えられる。そのため、逆圧が解消されたときには、弁体11は、傾斜状態にロックされること無く、当初の位置、すなわち出口側ポート8を閉じ、これをシールする位置に速やかに戻ることができる。
最後に、スライド弁1を構成するソレノイド18は、中心に弁体アセンブリ10のプランジャ15を収容することができる空間18aを備えるように、外函19内に電気絶縁性の合成樹脂でモールド成形されている。本実施例では、吸引子17がプランジャチューブ20に挿入され溶接により固定されており、外函19が取り付けビス21により吸引子17に固定される。このとき、プランジャチューブ20内には弁体アセンブリ10のプランジャ15が嵌め込まれており、プランジャ15は、図1において、プランジャチューブ20内を上下方向に移動することができる。また、上述したように、吸引子17とプランジャ15との間には、コイルバネ16が装着される。該コイルバネ16により、吸引子17とプランジャ15とは、互いに離れる方向に付勢されている。
本実施例では、上述したことから理解されるように、吸引子17、プランジャチューブ20、コイルバネ16、弁体アセンブリ10、弁本体5および入口側継手2、出口側継手3は、予め一体にされる。ソレノイド18の空間18a内を該一体化された弁部材(吸引子17やプランジャ15)に挿入することで、スライド弁1として容易に組み立てることができる。
以下、本発明の要部について説明する。
本実施例のスライド弁1は、入口側継手2の入口側ポート2aの開口面積をA、出口側継手3の出口側ポート8の開口面積をB、出口側ポート9の開口面積をCとしたとき、A>B>Cに設定されている。
すなわち、出口側継手3の出口側ポート8の開口面積Bと、出口側ポート9の開口面積Cは、入口側ポート2aの開口面積Aに比べて小さく設定され、さらに出口側ポート9の開口面積Cは、出口側ポート8の開口面積Bに比べて小さく設定されている。
このように開口面積が設定されたスライド弁1は、図5に示した全自動洗濯機の乾燥システム70の膨張手段として好ましく用いることができる。この場合、使用される流体は冷媒である。
スライド弁1では、図1に示した入口側継手2から、冷媒が導入され、出口側ポート8または出口側ポート9のうち弁体11によって閉鎖されていない方の出口側ポートを冷媒が通過することによって、高温・高圧の液冷媒が、蒸発し易い状態に減圧され、低温・低圧で気体・液体混相状態の冷媒となって、出口側継手3から排出される。
なお、図5に示した乾燥システム70において、図6の乾燥システム40と同一要素については同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
乾燥システム70において、冷媒は、圧縮機43を介して凝縮器42へ送出され、その凝縮器42から送出された高温・高圧の液冷媒が、スライド弁1の入口側継手2に供給され、この入口側継手2から出力側継手3に選択的に送出される。出力側ポート8、出力側ポート9のどちらに送出されるかの選択は、スライド弁1の制御スイッチのON,OFFで行われる。
なお、本発明では、スライド弁1の弁体11を駆動させる手段としてマグネットラッチコイルを採用することが好ましい。このような構成であれば、安価で弁体の制御を行うことができる。
このようなスライド弁1が組み込まれた乾燥システム70では、自動洗濯機の乾燥室52内の温度が所定の温度に上昇すると、その状態が温度センサで検知され、スライド弁1を制御する図示しない切り換えスイッチがOFFになる(図1の状態)。
このとき、ソレノイド18に電流が流れておらず、プランジャ15は、コイルバネ16に付勢されて下方に位置している。すなわち、弁体11は、開口面積の大きい出口側ポート8を閉じており、開口面積の小さい出口側ポート9が開いているので、小流量の冷媒が、入口側継手2から出口側ポート9に流れる。よって、運転開始から所定時間経過後など、熱交換量が比較的少なく済む時(負荷が小さくなった時)に好適である。
一方、運転開始時のように乾燥に対する負荷が大きい場合には、先ず、乾燥室52内の温度が低いことを図示しない温度センサが検知して、その検知信号に基いて、スライド弁1の切り換えスイッチがONになる。そして、リード線25を介してソレノイド18に電流が流れる。ソレノイド18に電流が流れると、吸引子17がプランジャ15を引き寄せることで、プランジャ15が駆動され、上方に移動する。それにより、プランジャ15と一体化されている弁体11は、図1において、弁座面7a上を上方にスライドし、出口側ポート8が開けられ、出口側ポート9が閉じられる。この場合、開口面積の大きい出口側ポート8が開いているので、大流量の冷媒が、入口側継手2から出口側ポート8に流れる。
このように開口面積の大きい出口側ポート8が開いているときは、大流量の冷媒が下流側に流れる。このようにして、システムの立ち上げ時の熱交換量を大きくする必要がある場合は大流量の冷媒が下流側に流れる。
このように本発明では、スライド弁1の乾燥システム40を全自動洗濯機の膨張手段として用いることができる。
また、乾燥システム70の非通電時を、例えば、運転開始から所定時間経過後など、比較的、長時間使用される際の使用モードに設定すれば、ヒートポンプ式の乾燥システム70における消費電力が削減され、省エネを図ることができる。
また、本実施例では、キャピラリーチューブを使用しないので、キャピラリーチューブを使用した場合の問題が発生しない。すなわち取付作業も容易であり、さらに高価な配管部材を用意する必要もない。また、気密性を特に注意しなくても接続することが可能である。
以上、本発明に係るヒートポンプ装置を、洗濯機に搭載されたヒートポンプ式の乾燥システムを例にして説明したが、本発明に係るヒートポンプ装置は、冷蔵庫、ショーケース、空気調和機等にも使用することができる。
1 スライド弁
2 入口側継手
2a 入口側ポート
3 出口側継手
8 出口側ポート
9 出口側ポート
30 循環風路
41 蒸発器
42 凝縮器
43 圧縮機
44 減圧装置
52 乾燥室
70 乾燥システム

Claims (1)

  1. 凝縮器と、蒸発器と、凝縮器と蒸発器との間に設けられた減圧装置と、冷媒を圧縮する圧縮機と、を環状に接続して構成されるヒートポンプ装置であって、
    前記減圧装置として構成されたスライド弁を備え、
    前記スライド弁は、
    切り換えスイッチがオンの時に通電し、オフの時に非通電となるソレノイドと、
    前記スライド弁の中心軸方向に移動する弁体と、
    前記弁体と一体に動くプランジャと、
    前記ソレノイドの通電時に前記プランジャを磁力で引き寄せる吸引子と、
    前記プランジャと前記吸引子を互いに離間する方向に付勢するコイルバネと、
    上流側流路に連通する入口側ポート、および下流側流路に連通する開口面積の異なる2つの出口側ポート
    備え
    前記中心軸方向において、開口面積が大きい方の前記出口側ポートから視た開口面積が小さい方の前記出口側ポートの位置は、前記プランジャから視た前記吸引子の位置と同方向であり、
    前記ソレノイドの非通電時には、前記プランジャと前記吸引子の間の前記磁力の消滅により、前記コイルバネの付勢力によって前記弁体を前記吸引子から離間する方向に移動させて開口面積の大きい方の前記出口側ポートを閉じ、かつ開口面積の小さい方の前記出口側ポートを開くことにより、開口面積の小さい方の前記出口側ポートが、該ヒートポンプ装置の負荷が小さい時の膨張手段として前記入口側ポート連通され、
    前記ソレノイドの通電時には、前記吸引子が前記プランジャを前記磁力で引き寄せることで前記弁体を移動させて開口面積の小さい方の前記出口側ポートを閉じ、かつ開口面積の大きい方の前記出口側ポートを開くことにより、開口面積の大きい方の前記出口側ポートが、該ヒートポンプ装置の負荷が大きいの膨張手段として、前記入口側ポート連通されことを特徴とするヒートポンプ装置。
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