JP3612244B2 - 電気駆動弁 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は一般的に電気機械式弁である電気駆動弁に関するもので、特に、冷蔵庫、熱ポンプ、またはエアコン等におけるパルス電気機械式膨張弁として使用するのに適している。
【0002】
【従来の技術】
従来から電気機械式弁は多数の広範囲の流体および気体流の制御用アプリケーションに使用されている。この種の弁にとって望ましい特性は、流体などの漏出が少ないこと、弁の応答時間が早いこと、電力消費が少ないこと、長寿命であること、製造が低コストであること、及び弁全域が高圧力差で開くことができる能力であること等である。
【0003】
最も一般的なタイプの先行技術の電気機械式弁はソレノイドによって駆動されるものである(例えば米国特許第4,459,819号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ソレノイド駆動弁は明確に制限された寿命を有し、かなりの電力を消費することがあり、小型のもの以外は応答が遅く、また弁全域の高い圧力差で開くことができるものでなければ特殊なデザインを必要とする。
【0005】
また、パルス膨張弁は何年にも亙って確実に機能するものでなければならず、非常に安価で、少なくとも300psiの圧力差で開くことができ、また、駆動電圧に素早く応答できなければならず、流体などの漏出があったとしても非常に少なくなければならない。先行技術の電気機械弁でこのような特性を全て合わせ持った弁はない。特にこの理由から、エネルギー節約という利点があるにも関わらず、パルス膨張弁は一般的には使用されていない。
【0006】
本発明は実用的なパルス膨張弁に対して、今までのところ満たされていない条件を満たすもので、本発明はこれらの特質により、一般的なアプリケーションに適したものであるが、特に冷蔵及びエアコン用のパルス膨張弁として適している。
【0007】
本発明の目的は、少しの電力しか消費せず、素早く応答し、弁全域の高い圧力差で容易に開き、安価であり、また事実上無制限の寿命を有する電気駆動弁を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る電気駆動弁の第1の特徴は、弁チャンバは入口と出口を有する密閉された空間(volume)からなり、この空間の内部境界表面の一部は平らな弁座表面であり、上記弁チャンバの内部と外部間との間は出口通路になっており、この出口通路の内端は上記弁座表面の出口穴であり、好ましくはステンレス鋼の平らで柔軟なリードは1つまたは複数の点において上記弁座表面に取付けられ、このリードは上記出口穴に延伸し、そのためこのリードに上記弁座表面から持ち上げるように力を付勢されない限り、このリードは上記出口穴をカバーし密閉しており、電気機械式アクチュエータは上記リードを上記弁座表面から持ち上げ、それによって上記出口穴を開口するためにこのリードに力を付勢するものであり、前記電気機械式アクチュエータは、上記リードの全部または一部との間に間隙を有する磁束用の強磁性通路と、前記間隙に対応し上記リードの先端部分の下にある前記弁座表面内の凹部と、前記凹部内にあり前記弁座表面に対して垂直方向に自由に動くことができる強磁性体と、電性電線のコイルがこの電線を通って流れる電流が前記間隙内に磁界を発生させるように置かれているこの電導性電線のコイルとより構成されているところにある。
【0009】
そのため、本発明の第1の特徴によると、薄い柔軟な鋼鉄リードを使用して収容表面の穴を密封および開封する。圧力によって開かれ、逆圧力によって増大するリードの弾力性によって閉じられる。受動逆止弁である先行技術のリード弁とは異なり、この発明において使用するリードは簡単な電磁アクチュエータによって開かれる。弁を横切る圧力は通常弁を閉じたまま保持する方向にある。このように、電磁アクチュエータが付勢されない限り、弁は圧力とリードの弾性力によって閉じられたまま保持され、電磁アクチュエータの付勢と同時に、小さな強磁性ピストンに作用する磁気力によって弁が開かれる。アクチュエータの電源を切ると、圧力及びリード自体の弾性力に反応して弁が閉じる。
【0010】
基本的な発明は単方向性の弁である。つまり、一方向にのみ流れる。
【0011】
本発明の第2の特徴は、前記特徴1に記載した弁チャンバーは、漏洩防止シールによって上記弁座表面に固定される非強磁性の薄い壁で囲まれた形状のカップによって形成され、上記コイルがこの弁チャンバーの外側にあることにある。
【0012】
本発明の第3の特徴は、両端をそれぞれ支持パイプで連結したステンレス鋼または非鉄磁性部材の超薄チューブと、この支持パイプと超薄チューブ内に圧入した導電性部材と、この支持パイプ及び超薄チューブとこの導電性部材との間に密閉形成した弁チャンバーと、この弁チャンバの外側に設けた逆U字状の強磁性通路とを備え、上記導電性部材の中心部には出口が形成され、この出口の反対側には上記弁チャンバーに連通する入口が形成されており、上記弁チャンバーを構成する上記導電性部材の底面は弁座表面になっており、上記弁座表面と上記出口の間は、細い穴の出口通路により連結してあり、この弁座表面には、リードがネジで固定してあり、このリードは上記出口通路の上記弁座表面上の開口穴に延伸し、かつその先端部に強磁性体からなるピストンが連結してあり、このピストンは、上記導電性部材に形成してある凹部内に上記弁座表面に対して垂直方向に移動自在に挿置され、上記強磁性通路には駆動コイルが巻回され、その逆U字状の一方の脚部の先端面は、上記超薄チューブを介して上記ピストンと対向した位置にあり、上記駆動コイルに電流を流した場合には、上記一方の脚部の先端面からの磁気的吸引力により上記ピストンを移動させ、これにより上記リードをその取付け点を中心として曲げて上記出口通路の開口穴を開口し、上記上記駆動コイルへの付勢電圧を取り除いた場合には、上記リードはそれ自体の弾性力によりまっすぐになって、これにより上記出口通路の出口を閉口することにある。
【0013】
上記強磁性通路の逆U字状の他方の脚部の先端は、上記導電性部材に連結され、この強磁性通路とこの導電性部材とは、上記ピストンとの間隙を介してループ状の磁束用の通路を構成していることが望ましい。
【0014】
このように構成することにより、高圧の流体を入口に供給することができる。
【0015】
本発明の第4の特徴は、入口または出口の通路の圧力のどちらが高い圧力であるかに関わらず機能する二方向性の電磁弁であることにある。すなわちこの電気駆動弁において、弁チャンバは、それぞれ入口または出口のいずれかを有する相互に区分けされた2のクローズした空間であり、これらの空間の内部境界表面の一部はそれぞれ平らな弁座表面であって、この弁座表面には、それぞれ入口穴または出口穴が開口し、かつこの入口穴と出口穴とは連結通路で連通しており、平らで柔軟なリードがそれぞれの上記弁座表面に取付けられ、これらのリードはそれぞれ上記入口穴と出口穴とに延伸し、そのためこれらのリードに上記弁座表面から持ち上げるように力を付勢されない限り、これらのリードはそれぞれ上記入口穴と出口穴とをカバーし密閉しており、電気機械式アクチュエータは、それぞれの上記リードを上記弁座表面から持ち上げ、それによって上記入口穴と出口穴とを開口するためにこれらのリードに力を付勢するものであり、上記電気機械式アクチュエータは、磁束用の強磁性通路と、2の凹部と、2の強磁性体と、電導性電線のコイルとからなり、上記磁束用の強磁性通路はそれぞれの上記リードの全部または一部との間に間隙を有するもので、上記凹部は前記間隙に対応し、それぞれの上記リードの先端部分の下にある前記弁座表面内に形成してあり、それぞれの上記強磁性体は上記凹部内にあり上記弁座表面に対して垂直方向に自由に動くことができるものであり、上記電動性電線のコイルはこの電線を通って流れる電流が前記間隙内に磁界を発生させるように構成してある。
【0016】
本発明の第5の特徴は、前記第1の特徴に記載の電気駆動弁の第1、第2を接続した二方向性の電気駆動弁に関するもので、この第1の電気駆動弁の出口はこの第2の電気駆動弁の出口に通路を介して接続されているところにあり、また、第1の電気駆動弁の入口は第2の電気駆動弁の入口に通路を介して接続されているところにある。
【0017】
このように、第2の特徴の熱ポンプのパルス膨張弁のために必要であるような二方向性弁は、この発明による2つの基本的な弁を背中合わせに接続し、2つの出口または2つの入口のいずれかを通路で接続することによって作られる。二方向性の実施形態では、弁を開くために基本弁の一方のアクチュエータが付勢され、他方の弁が受動的逆止弁として作用する。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0019】
図1、図2はこの発明の基本的な一方向性のバルブの実施の形態であり、磁束用の強磁性通路2は軸A−Aを中心にして軸方向に対称的で、密閉された弁チャンバCを形成し、そのためこの弁チャンバ内はクローズされた空間(volume)からなり、この弁チャンバは入口通路3と出口通路4を具備する。この強磁性通路2の中央部は中央支持部21になっている。この弁チャンバCの内部境界表面の一部は平らな弁座表面9になっており、出口通路4の内端の出口穴41はこの弁座表面に開口しており、この出口穴はステンレス鋼の金属リード7によって被覆され遮断されているもので、この遮断状態はコイル1端へ供給透孔Fを通して接続されている端子Tに付勢電圧が印加されない限り継続される。弁座表面9において、強磁性通路2の中央支持部21の先端面に対向する位置には、凹部形状のシリンダ5が形成してあり、このシリンダ内には強磁性体のピストン6が自由に移動できるように収納してある。そして、シリンダ(凹部)5の開口面は金属リード7の先端部が被覆し、中央支持部21の先端面はこのシリンダ5、ピストン6に空隙Vをもって対向している。
【0020】
端子Tに電圧を印加するとコイル1内を電流が流れ、強磁性通路2において矢印にて示す方向に磁界を発生させ、この磁界は強磁性体である強磁性ピストン6に対して図1において右側に向かう磁気的吸引力を作動する。ピストン6はシリンダ5内を自由に移動できるので、このピストン上の磁力がリード7に印加される。そのため、固定用ねじ8によって平たな弁座表面9に取付けられているリード7は、この取付点を中心にして曲がり、それによって出口通路4の内端の出口穴41の遮断を解除する。付勢電圧が取り除かれると、リード7自身の弾性力によりこのリードをまっすぐにして、出口通路4の内端の出口穴41を再び遮断する。
【0021】
図3、図4は、コイル1が弁チャンバの外側にある構成の好ましい第2の実施の態様を示している。この構成は図1、図2に示す実施例の構成から供給透孔Fを省略することができ、それによって費用を削減する。更に、この実施の態様は、ダミーリード12を付加する構成において図1の実施の形態とは異なっている。このダミーリード12の目的は、端子Tにおいてコイル1に電圧が加えられると、能動的リード7によって強磁性ピストン6に印加されるトルクを平衡にさせることである。この実施の態様では、弁チャンバCaは漏出防止シール11によって弁座表面9に固定される非強磁性の薄い壁で囲まれた形状のカップ10によって形成され、この漏出防止シール11は蝋付けまたは溶接された継目であってもよい。
【0022】
また、この実施の態様では、強磁束通路13が2つの部分、即ち弁チャンバCaの完全に外側にある磁束通路13Aの部分と、弁座表面9及びその中で強磁性ピストン6が軸A−Aの方向に自由に往復運動するシリンダ5を含む磁束通路13B部分により構成されている。一方の磁束通路13Aは軸方向に対称的である必要はなく、例えば、図3に示すようなE字形の電気鋼ラミネーションの積み重ねであってよく、この磁束通路13A内にはコイル1が図示するように中央支持部の回りに巻回されている。その他の構成は第1の実施例と実質的に同一であり、同一符号を付している。
【0023】
図5、図6に示す電気駆動弁は図3、4に示す電気駆動弁の変形であって、逆U字状で磁束用の強磁性通路(磁束通路)14の両脚には駆動コイル1が巻回してある。また、導電性部材15は2つの薄い支持パイプ16、16と超薄のステンレス鋼または非鉄磁性部材のチューブ161内に圧入してあり、この導電性部材の中心部には出口42が形成してあり、この出口の反対側には入口31が形成してあり、さらに、この入口に連通した状態で密封状態の弁チャンバCbが形成され、この弁チャンバの底面(図5の左壁面)は弁座表面9になっている。この弁座表面にはステンレス鋼のリード7が固定用ネジ8により固定してあり、このリードの先端部はピストン6に挿入し直接連結してあり、このピストンは導電性部材15に形成してある凹部151内に図5の左右方向に移動自在に挿置してあり、このピストンは磁性部材のチューブ161を介して強磁性通路14の一方(図5の上側)の脚の端面と対向した位置にある。さらに、弁座表面9と出口通路42の間は細い穴の出口通路4により連結してある。
【0024】
入口31には高圧の流体が供給してあり、駆動コイル1に電流を流すと、強磁性通路14の一方(図5上側)の脚部の先端面からの磁気的吸引力によりピストン6は凹部151内を右方に移動し、リード7を固定ねじ8による取付点を中心にして曲がり、それによって出口通路4の内端の出口開口の遮断を解除する。付勢電圧が取り除かれると、リード7自身の弾性力によりこのリードをまっすぐにして、出口通路4の内端の出口通路4を再び遮断する。この実施の態様ではリード7の先端部はピストン6内に挿入し直接連結してあるため、このリードの開閉動作時に振動がなく安定して作動する。
【0025】
図5に示す実施例において、チューブ161に近接している側のピストン6の外形を、このチューブの内面と同じ曲面の球状にするか、または、このチューブの内面と同じ曲面のシリンダ状にすることは、このピストンの表面が平坦面状である場合に比較して、このピストン6がよりチューブ161の内面に近接して隙間を小さくでき、その結果、巻回してあるコイル1の電力によるこのピストンの作動力が増加するので望ましいことである。さらに、ピストン6の外形は球状である方が、シリンダ状であるときよりも、チューブ161との位置関係において整列させる必要がない点で、さらに望ましい。
【0026】
以上の実施の態様において説明した本願発明の基本的態様はいずれも、出口通路4、出口42に対する圧力が入口通路3、入口31に対する圧力より高い場合は機能しない。何故なら、この場合は電流がコイル1を流れない場合でも、圧力の力でリード7の弁が開かれるからである。
【0027】
ところが、あるアプリケーションでは、例えば熱ポンプ用のパルス膨張弁では、通路を遮断またはこの遮断を解除し、通路のどちらの端が高い圧力であるかに関わらず機能する二方向性の電磁弁が必要である。そこで、図7及び図8は二方向性の弁を実現するための2つの方法を示し、この各々の方法は前述の基本的な態様または好ましい実施の態様による2つの弁を使用する。
【0028】
図7では、図3、図4に示す構成の2つの電気駆動弁VA1とVA2を具備し、それぞれの電気駆動弁の出入口3、3が通路の連結パイプ17によって接続されており、どちらが高圧であるかによって、個々の弁の2つの入口の各々が二方向弁の入口または出口として機能する。一方の電気駆動弁VA1の入口側の方が高い圧力であれば、他方の電気駆動弁VA2を電圧VPで付勢または消勢することによって、一方の弁VA1から他方の駆動弁VA2への流れが各々通過または遮断され、圧力の力によってVA1が開かれる。他方の駆動弁VA2側の方が高い圧力であれば、一方の弁VA1によって他方の弁VA2から一方の弁VA1への流れが制御され、圧力の力によって他方の駆動弁VA2が開かれる。DPDTスイッチ(リレー)18は、左側または右側のいずれが高圧であるかに応じて、右側または左側の電気駆動弁VA1、VA2のいずれかに付勢電圧VPを印加するよう経路を定める。熱ポンプ膨張弁に対するアプリケーションでは、冷房と暖房間の切り替えの際に、スイッチ18の位置が変化するであろう。
【0029】
図8の二方向性の実施形態は図7の場合と同様に機能する。図7のものと異なるのは、個々の弁VA3、VA4の入口4、4が通路の連結パイプ19によって接続されており、二方向弁の入口/出口接続部がVA3とVA4の入口である点である。
【0030】
また、図7、図8に示す二方向弁において、この2つの構成弁、即ち図7の弁VA1,VA2、図8の弁VA3,VA4の一方を作動させ、他方の弁をパッシブ チェック弁として活用する。スイッチ18は所望の流れ方向に応じて駆動するいずれか一方の弁を選択する。しかし、スイッチ18及びスイッチの周辺機器のコストは平行でアクロスした電圧VPにおける2つの構成弁のコイルとの関係により除去され、そのため、この両方の弁は、いずれか一方の流れ方向に向けて同時的に作動される。パッシブ チェック弁のように開いている弁を作動させることは、それが駆動していなくても、余分なことであり、小さなパワーのロスであるが、しかし、コスト、複雑さ、そしてスイッチ18の失敗モードの追加を除去するものである。
【0031】
当業者に自明であろう多くの変形が発明の範囲内で可能である。例えば、能動的リードとダミーリードを平らな鋼鉄ストックの一部品として形成することができるであろうし、あるいは幾つかのダミーリードを使用して適当なばね復帰力を提供することもできるであろう。
【0032】
さらに、二方向性弁の別の実施例を図9、図10を参照して説明する。これは、アメリカ特許出願第09/087,115号の二方向性弁の変形である。この駆動弁は従来のものより安く生産かつ設置することが可能である。これは、2本別の単方向の弁を背中合わせにつらねるかわりに1本の単一コイルを使用するからである。
【0033】
図9は弁の断面図、図10は熱ポンプでの関係を説明している。
【0034】
一方または他方どちらかの出入口43はバルブを開放することにより高圧になる。高圧の時はステンレス鋼のリード7は通常、出口穴43を遮断している。つまりリード71は高圧によりまっすぐになる。駆動コイル1に電流を流すと、強磁性ピストン61と強磁性通路22の端面との間の間隙に磁力が加わり、その磁気的吸引力によりピストン61は出口穴43を開く。その時、液体の冷却剤が高圧側の出口通路44を通って弁チャンバCdに入る。部分的に蒸発した冷却剤は出口穴43につながっている通路にそそがれる。低圧側ではリード71は圧力と磁力に応じて開放する。この際、部分的に蒸発した冷却剤は出入口43を通り低圧側に流れる。
【0035】
低圧側で強磁性ピストン61に働きかける磁力は余剰となる。それは、低圧側でのリードは圧力のみに応じて出口穴43を開放する。しかし、その余剰力は不都合な効果にはならないし、単一のコイルが作成可能となる。
【0036】
図10に示してあるように、T1〜T4は検出器、蒸発器、加熱器に使用されるサーミスターである。これらは弁の効率サイクルを調製する。T1とT2は熱モードにて使用される。T3とT4は冷却モードにて使用される。スイッチSは調製するペアを選択する。検出機械装置はT1〜T4の3つを接続するのみに使用するブリッジ回路に使用する。
【0037】
【発明の効果】
本発明に係る電気駆動弁は少しの電力しか消費せず、素早く応答し、弁全域の高い圧力差で容易に開き、安価であり、また事実上無制限の寿命を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】基本的な単方向性弁の横断面図である。この実施の形態は、弁を開くための磁気力を作り出す電流を運ぶコイルが弁チャンバ内部に置かれ、弁が通過させる流体または蒸気に浸漬される。
【図2】図1に示す弁座表面の平面図である。
【図3】単方向性弁の横断面図である。この実施の形態では、弁を開くための磁気力を作り出す電流を運ぶワイヤコイルが弁チャンバの外側にある。
【図4】図3に示した弁座表面の平面図である。
【図5】単方向性弁の横断面図である。
【図6】図5に示す駆動弁の斜視図である。
【図7】二方向性弁を示す断面図であり、発明による2つの単方向性弁の入口が通路によって接続されている。
【図8】二方向性弁を示す断面図であり、発明による2つの単方向性弁の出口が通路によって接続されている。
【図9】図7の別の二方向性弁を示す断面図である。
【図10】図9の二方向性弁の効率サイクルを示したものである。
【符号の説明】
1 電動性電線コイル
2 強磁性通路
3 入口通路
31 入口
4 出口通路
42 出口
5 凹部(シリンダ)
6 強磁性体(ピストン)
7 リード
9 弁座表面
17 通路(連結パイプ)
19 通路(連結パイプ)
C 弁チャンバ
Ca 弁チャンバ
Cb 弁チャンバ
VA1 電気駆動弁
VA2 電気駆動弁
VA3 電気駆動弁
VA4 電気駆動弁

Claims (6)

  1. 弁チャンバは入口と出口を有するクローズされた空間であり、この空間の内部境界表面の一部は平らな弁座表面であり、
    上記弁チャンバの内部と外部との間は出口通路になっており、この出口通路の内端は上記弁座表面の出口穴であり、
    平らで柔軟なリードは1つまたは複数の点において上記弁座表面に取付けられ、このリードは上記出口穴に延伸し、そのためこのリードに上記弁座表面から持ち上げるように力を付勢されない限り、このリードは上記出口穴をカバーし密閉しており、
    電気機械式アクチュエータは上記リードを上記弁座表面から持ち上げ、それによって上記出口穴を開口するためにこのリードに力を付勢するものであり、
    前記電気機械式アクチュエータは、磁束用の強磁性通路と、凹部と、強磁性体と、電導性電線のコイルとからなり、
    上記磁束用の強磁性通路は上記リードの全部または一部との間に間隙を有するもので、
    上記凹部は前記間隙に対応し上記リードの先端部分の下にある前記弁座表面内に形成してあり、
    上記強磁性体は前記凹部内にあり前記弁座表面に対して垂直方向に自由に動くことができるものであり、
    上記電導性電線のコイルはこの電線を通って流れる電流が前記間隙内に磁界を発生させるものであって、
    上記弁チャンバーは、漏洩防止シールによって上記弁座表面に固定される非強磁性の薄い壁で囲まれた形状のカップによって形成され、
    上記コイルがこの弁チャンバーの外側にある
    ことを特徴とする電気駆動弁。
  2. 両端をそれぞれ支持パイプで連結したステンレス鋼または非鉄磁性部材の超薄チューブと、この支持パイプと超薄チューブ内に圧入した導電性部材と、この支持パイプ及び超薄チューブとこの導電性部材との間に密閉形成した弁チャンバーと、この弁チャンバの外側に設けた逆U字状の強磁性通路とを備え、
    上記導電性部材の中心部には出口が形成され、この出口の反対側には上記弁チャンバーに連通する入口が形成されており、
    上記弁チャンバーを構成する上記導電性部材の底面は弁座表面になっており、
    上記弁座表面と上記出口との間は、細い穴の出口通路により連結してあり、
    上記弁座表面には、リードがネジで固定してあり、このリードは上記出口通路の上記弁座表面上の開口穴に延伸し、かつその先端部に強磁性体からなるピストンが連結してあり、
    上記ピストンは、上記導電性部材に形成してある凹部内に上記弁座表面に対して垂直方向に移動自在に挿置され、
    上記強磁性通路には駆動コイルが巻回され、その逆U字状の一方の脚部の先端面は、上記超薄チューブを介して上記ピストンと対向した位置にあり、
    上記駆動コイルに電流を流した場合には、上記一方の脚部の先端面からの磁気的吸引力により上記ピストンを移動させ、これにより上記リードをその取付け点を中心として曲げて上記出口通路の開口穴を開口し、
    上記上記駆動コイルへの付勢電圧を取り除いた場合には、上記リードはそれ自体の弾性力によりまっすぐになって、これにより上記出口通路の開口穴を閉口する
    ことを特徴とする電気駆動弁。
  3. 請求項において、上記強磁性通路の逆U字状の他方の脚部の先端は上記導電性部材に連結され、この強磁性通路とこの導電性部材とは、上記ピストンとの間隙を介してループ状の磁束用の通路を構成していることを特徴とする電気駆動弁。
  4. 弁チャンバは、それぞれ入口または出口のいずれかを有する相互に区分けされた2のクローズした空間であって、これらの空間の内部境界表面の一部はそれぞれ平らな弁座表面であり、
    上記弁座表面には、それぞれ入口穴または出口穴が開口し、かつこの入口穴と出口穴とは連結通路で連通しており、
    平らで柔軟なリードがそれぞれの上記弁座表面に取付けられ、これらのリードはそれぞれ上記入口穴と出口穴とに延伸し、そのためこれらのリードに上記弁座表面から持ち上げるように力を付勢されない限り、これらのリードはそれぞれ上記入口穴と出口穴とをカバーし密閉しており、
    電気機械式アクチュエータはそれぞれの上記リードを上記弁座表面から持ち上げ、それによって上記入口穴と出口穴とを開口するためにこれらのリードに力を付勢するものであり、
    前記電気機械式アクチュエータは、磁束用の強磁性通路と、2の凹部と、2の強磁性体と、電導性電線のコイルとからなり、
    上記磁束用の強磁性通路はそれぞれの上記リードの全部または一部との間に間隙を有するもので、
    上記凹部は前記間隙に対応し、それぞれの上記リードの先端部分の下にある前記弁座表面内に形成してあり、
    それぞれの上記強磁性体は上記凹部内にあり上記弁座表面に対して垂直方向に自由に動くことができるものであり、
    上記電導性電線のコイルはこの電線を通って流れる電流が前記間隙内に磁界を発生させるものである
    ことを特徴とする電気駆動弁。
  5. 請求項1に記載の第1の電気駆動弁の出口は、請求項1に記載の第2の電気駆動弁の出口に通路を介して接続されていることを特徴とする二方向性の電気駆動弁。
  6. 請求項1に記載の第1の電気駆動弁の入口は、請求項1に記載の第2の電気駆動弁の入口に通路を介して接続されていることを特徴とする二方向性の電気駆動弁。
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