JP2002213636A - 電磁弁 - Google Patents
電磁弁Info
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Abstract
グにより開弁する電磁弁の開弁圧力差の向上を図る。 【解決手段】 電磁弁1は、パイプ部材20内に吸引子
60が固定され、パイプ部材20の外側にコイル32が
巻かれたボビン30が装備される。弁座82を有する弁
本体80はパイプ部材20に固着され、吸引子60を貫
通する弁体90とプランジャ50が一体に取付けられ
る。弁体90は貫通穴94,96を介してプランジャ5
0の頭部に流体が流れるように構成され、プランジャ5
0の外周部に取付けられるシール部材とパイプ部材20
のシール部は、流体の洩れを許容する。
Description
により弁体を弁座に対して離接して弁の開閉を行う電磁
弁に関する。
対して離接させる形式の電磁弁は、例えば特開平9−2
92049号公報に開示されている。上記公報に開示さ
れた電磁弁は、電磁コイルに通電されて、吸引子に磁力
が発生したときに弁体を弁座から引き上げて、開弁操作
を行い通電が遮断されたときに、スプリングのバネ力に
よって弁体を弁座に当接させて閉弁操作を行っている。
コイルに通電したときに弁体を弁座に当接させて閉弁
し、通電を遮断したときにスプリングのバネ力で弁体を
弁座から引き離して開弁操作を行う形成のものも構成さ
れている。この従来の電磁弁において、流体の流れ方向
が正逆、両方向いずれも可能であり、しかもその開弁保
持及び閉弁保持を確実に行う点について配慮がされてい
なかった。本発明は、上述した構成を有する電磁弁にお
いて、弁を操作するプランジャのシールの構造を追加す
ることによって、正逆、両方向の開閉動作を円滑にさせ
る電磁弁を提供するものである。
めに本発明に係る電磁弁は、弁座が形成された弁室を有
する弁本体と、上記弁本体に設けられた上記弁室に連通
する第1及び第2の流体口と、上記弁座に離接される軸
心部に貫通穴を有するパイプ状の弁体と、弁体に連結さ
れるプランジャと、プランジャの外周部に取付けられる
シール部材と、パイプ部材の内部に固定されて弁体を摺
動自在に案内する吸引子と、パイプ部材の外周に装備さ
れる電磁コイルと、プランジャと吸引子の間に配設され
て弁体を開弁方向に付勢する開弁コイルスプリングと、
上記プランジャの外周部に取付けられるシール部材とを
備え、このシール部材によりその外周部とパイプ部材の
内周部との間で流体の洩れを許容することにより、上記
第1の流体口から第2の流体口及びその逆の方向へ所定
流体の流れを可能としたことを特徴とする。
では、上記電磁コイルへの通電により上記所定流体の流
れを遮断することを特徴とする。
い態様では、上記の流体の洩れ量は、上記弁体の軸心部
に設けられる貫通穴を流れる流体の流量よりも少量であ
ることを特徴とする。
イルへの非通電時には、コイルスプリングのバネ力によ
り、弁体が押し上げられ開弁しており、通電時には、プ
ランジャが吸引子に吸引され、弁体が弁座に当接し閉弁
する。
ル用の冷媒が、正方向即ち第1の流体口から第2の流体
口に流れる場合、流体の一部はシール部材の外周部とパ
イプ部材の内周部の間から洩れだし、プランジャの頭部
に流入するが、この流体は、弁体の貫通穴を通って弁座
側へ流出することでプランジャ頭部側の圧力上昇が抑え
られ、確実な開弁保持が可能となる。
材の外周部とパイプ部材の内周部の間から洩れ出し、プ
ランジャの頭部に流入する。この流体は、弁体の貫通穴
を通って第2の流体口へ洩れ出すが、漏れ量は使用され
る例えば冷凍サイクルの機能に支障を生じない程度にシ
ール部材によりシール性が確保される。
の流体口へ流体が流れる場合に、非通電時では、コイル
スプリングのバネ力により、弁体が押し上げられ逆方向
からの流れに対し開弁していて、第2の流体口側から流
れてきた流体は、弁座から弁室を通り第1の流体口側へ
流れる。また、通電時には、閉弁時に第2の流体口側か
ら流れてきた流体は、弁体の貫通穴を通ってプランジャ
側に流れ、第2の流体口側の圧力をプランジャ側に導入
して、背圧とすることで圧力的バランスが保たれ確実な
閉弁が保持されるようになる。この場合、貫通穴を通り
流入した量は、シール部材の外周部とパイプ部材の内周
部の間からプランジャと吸引子間に洩れる量以上となっ
ている。
を参照しながら、説明する。図1は、本発明に係る一実
施の形態の電磁弁の全体構造を示す断面側面図、図2は
図1のA部の拡大図、図4は図1の実施の形態の分解斜
視図である。全体を符号1で示す電磁弁は、コイルケー
ス10内にボビン30が収容され、ボビン30には、コ
イル32が巻かれている。コイル32にはリード線34
を介して給電される。
形成されており、有底のパイプ部材20が挿入される。
このパイプ部材20は凹部22を有し、コイルケース1
0に固定された係止部材12によりコイルケース10と
パイプ部材20が係止される。
摺動自在に挿入される。プランジャ50はパイプ状のも
ので、穴部にスプリング40が装備される。このスプリ
ング40は、プランジャ50がパイプ部材20の頂部に
当接する際のクッション作用を発生させるためのもので
ある。プランジャ50の下端部には弁体90が取付けら
れる。この弁体90は貫通穴94及び細孔96を有する
パイプ状のもので、先端に弁部92が形成されている。
入され、溝部62を利用してパイプ部材20の内部にカ
シメ加工により固定される。吸引子60は、弁体90を
摺動自在に支持するとともに、プランジャ50との間に
開弁用のコイルスプリング70が配設される。
対して溶接される。パイプ部材20と弁本体80はステ
ンレス材料でつくられ、両者は例えばTIG溶接により
固着される。弁本体80の内部は弁室84となり、弁室
84内に弁口を形成する弁座82が設けられる。弁本体
80には、弁室84に連通する2本の銅パイプ100,
110がそれぞれ第1の流体口及び第2の流体口として
炉中ろう付等の手段により固着される。
と、吸引子60に磁力が発生し、プランジャ50を吸引
子60に向けて吸引する。プランジャ50は、コイルス
プリング70のバネ力に抗して、弁体90を弁本体80
の弁座82に向けて付勢し、閉弁操作を行う。
子60は吸引力を失い、弁体90とプランジャ50は、
コイルスプリング70のバネ力により、パイプ部材20
の頂部へ戻され、開弁操作が行われる。プランジャ50
に装備されたスプリング40は、プランジャ50がパイ
プ部材20の頂部に衝突するのを防止するクッション材
として機能する。
もので、プランジャ50の外周部に設けられるシール構
造の一例を示す。プランジャ50の外周部には、シール
部材200が嵌装され、スナップリング等の固定手段2
10により固定される。このシール部材200は、例え
ば樹脂製材料でつくられ、プランジャ50とパイプ部材
20との間の隙間400で少量の流体が洩れることを許
容するシール性を有する。
施の形態を示す拡大断面図である。図において、シール
部材300は、樹脂製の円盤状の形状を有し、スナップ
リング等の取付部材310によりプランジャ50の外周
部に取付けられる。なお、図中400’は、プランジャ
50とパイプ部材20との間の隙間であり、シール部材
300により、隙間400’を流体が流れることを許容
する程度のシール性を有している。また、図4において
は、図3のシール構造を示している。
明する。まず、所定の流体例えば冷凍サイクルにおける
冷媒が流れていない場合において、電磁コイル32への
非通電時では、コイルスプリング70のバネ力により、
弁体90が押し上げられ正方向、逆方向の流れ共開弁し
ている状態にある。そして、電磁コイル32への通電時
では、プランジャ50が吸引子60に吸引され、弁体9
0が弁座82に当接し閉弁した状態である。
イプ100から矢印Fで示す第2の流体口となるパイプ
110へ流体が流れる場合には、コイル32に通電され
ない状態では、スプリング70のバネ力により、弁体9
0が押し上げられ正方向からの流れに対し弁体90は弁
座82から離れ開弁し、流体はパイプ110側へ流れ
る。パイプ100側の流体の一部は、シール部材300
の外周部とパイプ部材20の内周部の間から洩れ出し、
プランジャ50の頭部側に流入する。この流体は、弁体
90の細孔96と貫通穴94を通って、弁座82側へ流
出することでプランジャ50の頭部側の圧力上昇が抑え
られ、弁体90が閉弁方向に動作することがなく、確実
な開弁保持が可能となる。
プランジャ50が吸引子60に吸引され、弁体90が弁
座82に当接し閉弁する。このとき、パイプ100側の
流体の一部は、シール部材300の外周部とパイプ部材
20の内周部の間から洩れ出し、プランジャ50の頭部
に流入する。この流体は、弁体90の細孔96と貫通穴
94を通って、パイプ110側へ漏れ出すが、漏れ量は
使用される装置例えば冷凍サイクルの機能に支障を生じ
ない程度にシール部材300により、シール性が確保さ
れている。
2の流体口となるパイプ110から矢印Eで示す第1の
流体口となるパイプ100へ流体が流れる場合には、コ
イル32に通電されない状態では、コイルスプリング7
0のバネ力により、弁体90が押し上げられ逆方向から
の流れに対し開弁していて、第2の流体口側から流れて
きた流体は、弁座82から弁室84を通り第1の流体口
側へ流れる。
プランジャ50が吸引子60に吸引され、弁体90が弁
座82に当接し閉弁する。F側から流れてきた流体は、
次の式で示される値 (△P×弁口面積)+コイルバネ70の吸着時の荷重 (但し、△Pは弁部92に加わるF側の圧力とE側の圧
力との差)が吸引力以上となると、弁部92を弁座82
から離す方向に作用し、弁体90が開弁してしまうた
め、弁体90の貫通穴94、細孔96を通しプランジャ
側に第2の流体口側の圧力を導入して、背圧とすること
で圧力的バランスが保たれ閉弁が確実に保持されるよう
になる。この場合、貫通穴、細穴を通り流入した量は、
シール部材300の外周部とパイプ部材20の内周部の
間からプランジャと吸引子間に洩れる量以上となってい
る。
明によれば、プランジャの外周部に設けるシール部材に
より、シール部材の外周部とパイプ部材との間で流体の
洩れを許容することにより、流体の流れを正逆可能と
し、しかもコイルへの通電によりその正逆の両方向の流
れを確実に遮断することができる。
図。
図。
Claims (3)
- 【請求項1】 弁座が形成された弁室を有する弁本体
と、上記弁本体に設けられた上記弁室に連通する第1及
び第2の流体口と、上記弁座に離接される軸心部に貫通
穴を有する弁体と、弁体に連結されるプランジャと、プ
ランジャの外周部に取付けられるシール部材と、パイプ
部材の内部に固定されて弁体を摺動自在に案内する吸引
子と、パイプ部材の外周に装備される電磁コイルと、プ
ランジャと吸引子の間に配設されて弁体を開弁方向に付
勢する開弁コイルスプリングと、 上記プランジャの外周部に取付けられるシール部材とを
備え、このシール部材によりその外周部とパイプ部材の
内周部との間で流体の洩れを許容することにより、上記
第1の流体口から第2の流体口及びその逆の方向へ所定
流体の流れを可能としたことを特徴とする電磁弁。 - 【請求項2】 上記電磁コイルへの通電により上記所定
流体の流れを遮断することを特徴とする請求項1記載の
電磁弁。 - 【請求項3】 上記の流体の洩れ量は、上記弁体の軸心
部に設けられる貫通穴を流れる流体の流量よりも少量で
あることを特徴とする請求項2記載の電磁弁。
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---|---|---|---|
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---|---|---|---|
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002257254A (ja) * | 2001-02-28 | 2002-09-11 | Fuji Koki Corp | 電磁弁 |
JP2007107692A (ja) * | 2005-10-17 | 2007-04-26 | Time Engineering Co Ltd | 電磁弁 |
JP7360723B2 (ja) | 2021-02-04 | 2023-10-13 | 株式会社不二工機 | 電気的駆動弁 |
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2001
- 2001-01-22 JP JP2001012898A patent/JP3957975B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP7360723B2 (ja) | 2021-02-04 | 2023-10-13 | 株式会社不二工機 | 電気的駆動弁 |
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