JP2023170378A - 電気的駆動弁 - Google Patents

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貴浩 櫻井
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【課題】冷媒の押圧力や誤組付による開弁ばねの主弁座面への噛込みを防ぐ。【解決手段】主弁室14及びパイロット弁室22を内部に有すると共に主弁室に冷媒を流入させる流入口15及び主弁室から冷媒を流出させる流出口16を有し流出口の主弁室側端部に設けた主弁座17を備える弁本体13と、主弁座に対し進退動して流出口を開閉する主弁体18と、主弁体を開弁方向に付勢する開弁ばね21と、主弁体を貫通しパイロット弁室と流出口とを選択的に連通させるパイロット通路19と、主弁室とパイロット弁室とを連通させる均圧路20と、パイロット通路のパイロット弁室側の端部に形成したパイロット弁座23と、パイロット弁座に対し進退動してパイロット通路を開閉するパイロット弁体24と、パイロット弁体を駆動する電気的駆動装置31を備えた電気的駆動弁11で、開弁ばねの主弁体に近い側の端部を主弁体に固定した(例えば溝41を形成し嵌め込む)。【選択図】図1

Description

本発明は、電気的駆動弁に係り、特に、パイロット式駆動弁の主弁に備えられる開弁ばねの弁座部への巻き込みを防ぐ弁構造に関する。
ソレノイドや電動機のような電気的な駆動装置を使用して弁の開閉を行う電気的駆動弁が空気調和機や冷蔵装置、冷凍装置など冷媒回路を備えた冷凍サイクル装置に用いられている。
またこのような電気的駆動弁として、駆動装置によりパイロット弁を開閉駆動し、このパイロット弁の開閉に応動して主弁を開閉するようにしたパイロット式駆動弁がある。パイロット式駆動弁では、一般にゼロ差圧でも主弁を確実に開弁させるため、主弁体を開弁方向に付勢するコイルばね(開弁ばね)が主弁室内に備えられる。
また、このような開弁ばねを備えたパイロット式駆動弁を開示するものとして下記特許文献がある。
特開2019-7572号公報
ところで、図5に示すように上記のような従来の駆動弁51では、主弁室14に流れ込む冷媒(符号R1参照)の流体力によって押された開弁ばね21が主弁座面に巻き込まれ、開弁ばね21の噛み込み(主弁体18と主弁座17との間に開弁ばね21が挟み込まれること)が生じることがある。
特に、ヒートポンプサイクル装置では、駆動弁には気液二層の冷媒が流れるため、装置起動時などに冷媒の液相によって開弁ばねが押圧されて噛み込みが生じやすく、このような噛み込みは駆動弁の動作不良や弁漏れの原因となることからその解決が望まれる。
また、上記のような噛み込みの発生は、弁製造時の組立作業に起因する場合もある。すなわち、主弁室14に設置される開弁ばね21は動作上の必要性から或る程度の遊び(弁本体13との間の隙間)がある。このため、図6に示すように弁本体13に開弁ばね21と主弁体18を挿入するときに弁本体13の内部で開弁ばね21が横方向に位置ずれする可能性があり(図6では開弁ばね21が右方へずれて設置された状態を示し、符号C1は弁本体13の中心軸線を示し、符号C2は開弁ばねの中心軸線を示している)、横ずれした状態で開弁ばね21が組み付けられると噛み込みが生じやすくなる。
したがって、本発明の目的は、冷媒の押圧力や誤組付けによる開弁ばねの噛み込みを防ぎ、駆動弁の動作不良や弁漏れが生じることを防止する点にある。
前記課題を解決し目的を達成するため、本発明に係る電気的駆動弁は、主弁室およびパイロット弁室を内部に有するとともに主弁室に冷媒を流入させる流入口および主弁室から冷媒を流出させる流出口を有し流出口の主弁室側の端部に設けられた主弁座を備える弁本体と、流出口の主弁室側の端部に形成した主弁座と、主弁座に対して進退動することにより流出口を開閉する主弁体と、主弁体を開弁方向に付勢する開弁ばねと、主弁体を貫通してパイロット弁室と流出口とを選択的に連通させるパイロット通路と、主弁室とパイロット弁室とを連通させる均圧路と、パイロット通路のパイロット弁室側の端部に形成したパイロット弁座と、パイロット弁座に対して進退動することによりパイロット通路を開閉するパイロット弁体と、パイロット弁体を駆動する電気的駆動装置とを備えた電気的駆動弁であって、開弁ばねの主弁体に近い側の端部を主弁体に固定した。
本発明の電気的駆動弁(本願では単に「駆動弁」と言うことがある)では、開弁ばねの主弁体に近い側の端部を主弁体に固定した。このため、開弁ばねが主弁体と主弁座の間に巻き込まれることがなく、開弁ばねの噛み込みを防いで駆動弁の動作不良や弁漏れを防止することが出来る。
また、開弁ばねと主弁体を弁本体に組み込む製造時に、開弁ばねを予め主弁体に固定して一体化した後にこれらを弁本体に挿入することが可能となるから、開弁ばねが主弁体によって位置決めされ、横ずれした状態で主弁室内に設置されることがなくなる。したがって、誤組付け(開弁ばねの不正確な設置)を防ぐことができ、この点からも開弁ばねの噛み込みの発生を防止することが出来る。
主弁体への開弁ばねの固定は、例えば、主弁体の主弁座に近い側の端部の外周面に周方向に延びる嵌合溝を形成し、この嵌合溝に開弁ばねの端部を嵌合させることにより行えば良い。
また、上記嵌合溝を螺子状(螺旋状)の溝としても良い。このような構造によれば、主弁体の端部に開弁ばねをねじ込む(或いは開弁ばねの端部に主弁体をねじ込む)簡便な操作で開弁ばねを主弁体に固定することが出来るとともに、主弁体への開弁ばねの固定強度を高めることが可能となる。
さらに本発明の典型的な態様では、流入口が主弁室の側面部に開口するように形成され、流出口が主弁室の底面部に開口するように形成され、開弁ばねがコイルばねからなり、上端部が主弁体の下端部を取り囲み且つ下端部が流出口の上端部を取り囲むように設置されている。
本発明に係る電気的駆動弁によれば、冷媒の押圧力や誤組付けによる開弁ばねの噛み込みを防ぎ、駆動弁の動作不良や弁漏れが生じることを防止することが出来る。
本発明の他の目的、特徴および利点は、図面に基いて述べる以下の本発明の実施の形態の説明により明らかにする。なお、各図中、同一の符号は、同一又は相当部分を示す。
図1は、本発明の一実施形態に係る電気的駆動弁(電磁弁)の閉弁状態を示す縦断面図である。 図2は、前記実施形態に係る電磁弁の主弁体下部および開弁ばねを拡大して示す縦断面図(図1のA部分の拡大図)である。 図3は、前記実施形態に係る電磁弁の開弁状態を示す縦断面図である。 図4は、前記実施形態に係る電磁弁の変形例を前記図2と同様に拡大して示す縦断面図である。 図5は、従来の電磁弁の開弁状態(開弁ばねの噛み込みが発生した状態)を示す縦断面図である。 図6は、従来の電磁弁において弁本体に開弁ばねと主弁体を組み込む工程(誤組付けがなされた状態)を示す縦断面図である。
図1から図3に示すように、本発明の一実施形態に係る電気的駆動弁11は、冷媒の流路を開閉する弁部12と、弁部12を駆動する電磁アクチュエータ(電気的駆動装置)31とを備え、冷媒流路の開閉を行う主弁をパイロット弁で制御するパイロット式電磁弁である。また当該電磁弁11は、冷媒の流入路と流出路を備えたハウジング部材(図示せず)に装着することによりヒートポンプ式冷暖房システムのような冷凍サイクル装置に組み込むことが可能な所謂カートリッジ式の電磁弁で、非通電時は閉弁状態となるノーマルクローズタイプ(常時閉型)の弁である。
なお、本発明はカートリッジ式の弁に限定されるものではない。また本発明は、ノーマルクローズタイプに限られるものではなく、ノーマルオープンタイプ(常時開型)の弁に対しても同様に適用することが可能である。さらに、各図には上下および左右方向を表す互いに直交する二次元座標を適宜表示してこれらの方向に基いて以下の説明を行うが、本発明並びに本実施形態の電磁弁は様々な向きで使用することが可能であり、各方向は説明の便宜上のものであって本発明の各部構成について何ら限定を加えるものではない。
本実施形態に係る電磁弁は、弁部12(主弁)として、内部に主弁室14を備えた弁本体13と、主弁室14内に上下動可能に配置した主弁体18と、主弁室14に冷媒を流入させることが可能なように弁本体13の側面(周面)に穿設した流入口15と、主弁室14から冷媒を流出させることが可能なように弁本体13の底部13bを上下方向に貫通するとともに垂直上方に起立して主弁室14内へ突出した上端部を有する流出口16と、流出口16の上端に形成した主弁座17と、主弁座17に対して進退動(上下動)することにより流出口16を開閉する主弁体18と、主弁体18を開弁方向(上方)へ付勢する開弁ばね21と、電磁アクチュエータ31を弁本体13に連結する連結部材38とを有する。
弁本体13は、上面と下面が開放された(開口となった)円筒状の部材で、上面の開口は上記連結部材38によって閉塞され、下面の開口は前記流出口16となっている。また、本実施形態の電磁弁11は前述のようにハウジング部材に装着して使用されるが、弁本体13をハウジング部材の弁装着穴に嵌挿すると、弁本体13の底面の流出口がハウジング部材の弁装着穴の底面に開口した流出路に連通し、これにより当該流出路を通じて主弁室14内の冷媒を流出させることが可能となる。
一方、弁本体13は、上記流入口15として利用可能な複数(本実施形態の場合4つ)の開孔25を周面に備えており、これら4つの開孔25のうちの1つが上記流入口15とされる。具体的には、弁本体13をハウジング部材の弁装着穴に嵌挿すると、4つの開孔25のうちの1つがハウジング部材の弁装着穴の内周面に開口した流入路に連通し、これにより当該開孔25(当該開孔25が流入口15となる)を通じて当該流入路から主弁室14内に冷媒を流入させることが可能となる。
なお、他の3つの開孔25は、ハウジング部材(弁装着穴)の内周面と弁本体13の外周面との間(各開孔25より上部の弁本体外周面および各開孔25より下部の弁本体外周面)に備えたシール部材(Oリング/図示せず)によって密閉され、当該他の3つの開孔25からハウジング部材(弁装着穴)の外部や流出路に冷媒が漏れ出すことはない。
主弁体18はその上部を、弁本体13の上端部に形成したシリンダ部13aによって上下方向に摺動可能に支持されている。また、主弁室14の底面と主弁体18との間には、主弁体18を開弁方向(上方)に付勢する開弁ばね21を備える。この開弁ばね21は、主弁体18の下端部および流出口16の上端部を取り囲むように、主弁室14の底面(弁本体底部13bの上面)と主弁体18の下端部との間に圧縮状態で設置される圧縮コイルばねである。
さらに、周方向に延びる嵌合溝41を主弁体18の下部外周面に形成し、この嵌合溝41内に開弁ばね21の上端部を嵌め込んで固定してある。開弁ばね21の主弁座面への噛み込み、ならびに、開弁ばね21の誤組付けを防ぐためである。
すなわち、このように開弁ばね21の上端部を主弁体18の下端部に固定しておけば、流入口15から主弁室14内に流入する冷媒(図3の符号R1参照)に押されて開弁ばね21が変形(例えば前記図5に示すように開弁ばね21の上部が横方向に変位)し、主弁体18と主弁座17との間に挟み込まれることを防ぐことが出来る。また製造時に、予め主弁体18に開弁ばね21を固定して一体化した後に、これらを弁本体13(主弁室14内)に組み込むことが出来るから、開弁ばね21が正確に位置決めされることとなり(開弁ばね21が固定されている主弁体18は、弁本体13のシリンダ部13aに嵌挿されることで横方向にずれることはない)、開弁ばね21が誤って横ずれした状態で主弁室14内に設置されることを防ぐことが出来る。
主弁体18は、その中心部を上下方向に貫通して主弁室14とパイロット弁室22(後述する)とを連通させるパイロット通路19と、同じく主弁体18を上下方向に貫通して主弁室14とパイロット弁室22とを連通させるがパイロット通路19より径が小さい均圧路20とを有する。なお、主弁室14は、主弁体18と主弁座17の間の空間および流入口15に面した空間であり、パイロット弁室22は、主弁体18の上側に形成されるシリンダ部13a内の空間である。
パイロット弁室22内には、パイロット弁としてパイロット弁座23とパイロット弁体24を備える。具体的には、パイロット弁室22に開口する前記パイロット通路19の上端(主弁体18の上面中心部)にパイロット弁座23を形成し、このパイロット弁座23に対して接離(当接及び離脱)可能にパイロット弁体24を備える。パイロット弁体24は、プランジャ35(後述する)の下端に固定してあり、プランジャ35と一緒に上下動することによりパイロット通路19を開閉する。
また、主弁体18の上面周縁部を上方へ突出させ、主弁体18が上昇したときに当該周縁部が連結部材38の下面に当接することにより主弁体18が停止するようにしてある。なお、この停止状態(主弁体18が連結部材38の下面に当接した状態)となる開弁(全開)状態では、プランジャ35は吸引子34に吸い付けられた最上位置にあり、プランジャ35の下端のパイロット弁体24と、主弁体18の上面中心部のパイロット弁座23との間には一定の隙間が形成され、パイロット通路19は開放されている。
パイロット弁を駆動する電磁アクチュエータ31は、ボビン32に巻線を施したコイル33と、コイル33の内側に配置した吸引子34と、コイル33により発生される磁力によって吸引子34に引き付けられるプランジャ35とを有する。ボビン32は、中心部に筒状部を備え、この筒状部内に、吸引子34とプランジャ35をスリーブ37に収容された状態で配置してある。スリーブ37は、無底無蓋の(上面及び下面が開放された)筒状部材で、スリーブ37の上面を塞ぐように吸引子34を備え、スリーブ37の下部に収容されたプランジャ35と吸引子34との間にはプランジャ35を下方へ付勢する閉弁ばね(圧縮コイルばね)36を備えてパイロット弁体24を閉弁方向へ付勢している。
上記電磁アクチュエータ31は、スリーブ37および前記連結部材38を介して弁本体13に固定される。より詳しくは、弁本体13の上面開口(シリンダ部13aの上面)を閉塞しパイロット弁室22の天井面を形成する連結部材38は中心孔を有し、この中心孔にスリーブ37の下端部を嵌入し固定してある。
本実施形態に係る電磁弁11の動作を説明すれば次のとおりである。
図1に示す閉弁状態では、パイロット弁体24がパイロット弁座23に着座してパイロット通路19が閉鎖されているため、均圧路20を介して主弁室14と連通しているパイロット弁室22の内部圧力が主弁室14内の圧力と等しくなる一方、主弁室14よりも流出口16内の圧力が低くなっており、この圧力差(正確には、パイロット弁室22と流出口16内の空間との差圧)によって主弁体18が主弁座17に着座し、閉弁状態が維持されている。
ここで、電磁アクチュエータ31内のコイル33に通電するとプランジャ35が吸引子34に吸引されることにより閉弁ばね36の付勢力に抗して上昇し、パイロット弁体24がパイロット弁座23から離れてパイロット通路19が開放される。これにより、均圧路20を通じてパイロット弁室22に導入される冷媒がパイロット通路19を通じて流出口16へ放出され、パイロット弁室22内の圧力が低下する。また、均圧路20よりもパイロット通路19の断面積が大きく、パイロット通路19を通じてパイロット弁室22から流出口16に放出される冷媒量の方が均圧路20を通じて主弁室14からパイロット弁室22内に流入する冷媒量より多いことから、パイロット弁室22内の圧力は主弁室14内の圧力より低く、主弁体18を上方へ引き上げる差圧が主弁体18の上下面に生じる。加えて、開弁ばね21は主弁体18を上方へ引き上げる付勢力を有する。すると、主弁体18が押し上げられて流出口16が開放された開弁状態となり(図3参照)、流入口15から主弁室14内に流れ込んだ冷媒(符号R1参照)は、流出口16を通って排出されることとなる(符号R2参照)。なお、押し上げられた主弁体18は、連結部材38の下面に突き当たって停止されるため、主弁体18の上面中心部のパイロット弁座23がパイロット弁体24の下面に当接してパイロット弁が閉じられることはなく、パイロット通路19は開放されたままで、開弁状態が維持される。
また、上記開弁時に、流入口15から主弁室14内に流入する冷媒(符号R1参照)によって開弁ばね21が押圧されることがあっても、本実施形態の電磁弁11では開弁ばね21の上端部を主弁体18に固定してあるから、開弁ばね21の上部が横方向(特に図3では右方)へ変位することがなく、主弁体18と主弁座17との間に開弁ばね21が挟み込まれるような事態が生じることを防ぐことが出来る。特に、本発明ないし本実施形態では、主弁座に近く噛み込まれやすい、開弁ばね21の上端部を主弁体の下端部(主弁座に近い端部)に固定しているから、開弁ばねの噛み込みを効果的に防ぐことが出来る。
一方、この開弁状態からコイル33への通電を停止すると、吸引子34の吸引力が消失してプランジャ35が吸引子34から解放されるから、プランジャ35は閉弁ばね36によって下方に押し戻され、パイロット弁体24がパイロット弁座23に着座してパイロット通路19が閉鎖される。すると、均圧路20を通じてパイロット弁室22内に流入する冷媒がパイロット弁室22内に蓄積されてパイロット弁室22内の圧力が高まり、この圧力(正確には、パイロット弁室22と流入口15に面した主弁室14との差圧)によって開弁ばね21の付勢力に抗して主弁体18が押し下げられ、主弁座17に着座して流出口16が閉鎖された閉弁状態(図3参照)となる。
図4は本実施形態の変形例を示すもので、同図に示すように本実施形態では、開弁ばね21を固定するため主弁体18の下端部に形成する前記嵌合溝を螺子状(螺旋状)の溝42としても良い。このような構造によれば、開弁ばね21に主弁体18の下端部をねじ込むだけの簡便な操作で開弁ばね21を主弁体18に固定することが出来る。また、主弁体18への開弁ばね21の固定強度を高めることも可能となる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内で種々の変更を行うことができることは当業者に明らかである。
例えば、本発明は電磁弁に限定されるものではなく、例えばモータを用いて弁体を移動させるアクチュエータを備えた電動弁等の電気的駆動弁にも本発明を適用することが出来る。
C1 弁本体の中心軸線
C2 開弁ばねの中心軸線
11,51 電気的駆動弁(パイロット型電磁弁)
12 弁部
13 弁本体
13a シリンダ部
13b 弁本体底部
14 主弁室
15 流入口
16 流出口
17 主弁座
18 主弁体
19 パイロット通路
20 均圧路
21 開弁ばね
22 パイロット弁室
23 パイロット弁座
24 パイロット弁体
25 開孔
31 電磁アクチュエータ
32 ボビン
33 コイル
34 吸引子
35 プランジャ
36 閉弁ばね
37 スリーブ
38 連結部材
41 嵌合溝
42 螺子状の溝

Claims (4)

  1. 主弁室およびパイロット弁室を内部に有するとともに、前記主弁室に冷媒を流入させる流入口および前記主弁室から前記冷媒を流出させる流出口を有し、前記流出口の主弁室側の端部に設けられた主弁座を備える、弁本体と、
    前記主弁座に対して進退動することにより前記流出口を開閉する主弁体と、
    前記主弁体を開弁方向に付勢する開弁ばねと、
    前記主弁体を貫通して前記パイロット弁室と前記流出口とを選択的に連通させるパイロット通路と、
    前記主弁室と前記パイロット弁室とを連通させる均圧路と、
    前記パイロット通路のパイロット弁室側の端部に形成したパイロット弁座と、
    前記パイロット弁座に対して進退動することにより前記パイロット通路を開閉するパイロット弁体と、
    前記パイロット弁体を駆動する電気的駆動装置と
    を備えた電気的駆動弁であって、
    前記開弁ばねの主弁体に近い側の端部を前記主弁体に固定した
    ことを特徴とする電気的駆動弁。
  2. 前記主弁体の主弁座に近い側の端部の外周面に周方向に延びる嵌合溝を形成し、
    当該嵌合溝に前記開弁ばねの端部を嵌合させた
    請求項1に記載の電気的駆動弁。
  3. 前記嵌合溝は、螺子状の溝である
    請求項2に記載の電気的駆動弁。
  4. 前記流入口は、前記主弁室の側面部に開口するように形成され、
    前記流出口は、前記主弁室の底面部に開口するように形成され、
    前記開弁ばねは、
    コイルばねからなり、
    上端部が前記主弁体の下端部を取り囲み且つ下端部が前記流出口の上端部を取り囲むように設置されている
    請求項1から3のいずれか一項に記載の電気的駆動弁。
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