JP2998920B2 - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

Info

Publication number
JP2998920B2
JP2998920B2 JP580496A JP580496A JP2998920B2 JP 2998920 B2 JP2998920 B2 JP 2998920B2 JP 580496 A JP580496 A JP 580496A JP 580496 A JP580496 A JP 580496A JP 2998920 B2 JP2998920 B2 JP 2998920B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
stator
valve member
magnetic flux
spring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP580496A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09196218A (ja
Inventor
泰博 四村
淳一 中平
春彦 宇野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Hamanakodenso Co Ltd
Original Assignee
Denso Corp
Hamanakodenso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp, Hamanakodenso Co Ltd filed Critical Denso Corp
Priority to JP580496A priority Critical patent/JP2998920B2/ja
Publication of JPH09196218A publication Critical patent/JPH09196218A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2998920B2 publication Critical patent/JP2998920B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetically Actuated Valves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は流体通路を開閉する
電磁弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、スプリングにより弁部材を一
方向に付勢し、電磁駆動部であるコイルに通電すること
によりスプリングの付勢力と反対方向に弁部材を吸引
し、流体通路を開閉する電磁弁が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に電磁弁は、弁部
材および固定子からなる磁気回路からの磁束漏れを極力
防止することにより、吸引力が強く小型化可能な電磁駆
動部を構成することができる。しかしながら、弁部材を
付勢するスプリングは弁部材または固定子に直接接触し
ているか、または非磁性体の介在物を介していたとして
もスプリングは弁部材または固定子と非常に近接した位
置に配設されているため、弁部材または固定子とスプリ
ングとの間における磁束漏れを防止することは困難であ
る。
【0004】このようにスプリングに磁束が漏れると本
来弁部材を吸引するために用いられるべき磁束がスプリ
ングに漏れて吸引力として働かないため、弁部材に働く
吸引力が低下するという問題がある。本発明はこのよう
な問題を解決するためになされたものであり、吸引力の
低下を防止する電磁弁を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
電磁弁によると、付勢手段を覆い、弁部材と付勢手段と
の間あるいは固定子と付勢手段との間における磁束漏れ
を防止する磁束遮断部材を設けることにより、弁部材を
吸引する吸引力の低下を防止することができるので、同
じ電磁駆動部の体格でより大きな吸引力を発生すること
ができる。また、同じ吸引力であれば、電磁駆動部、す
なわち電磁弁の体格を小型化できる。
【0006】さらに、付勢手段の一方の端部を有底筒部
の底部で係止しており、弁部材の固定子との軸方向対向
側に凹部を設け、磁束遮断部材の有底筒部をこの凹部に
収容するとともに磁束遮断部材のフランジ部を弁部材の
固定子との軸方向対向面で係止している。したがって、
有底筒部の軸長を調整することにより弁部材を付勢する
付勢力を調整することができる。また、磁束遮断部材の
弁部材への組付けが容易になる。
【0007】本発明の請求項2記載の電磁弁によると、
固定子を一体に形成することにより、部品点数を増加す
ることなく簡単なプレス絞りにより固定子を成形するこ
とができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す
実施例を図面に基づいて説明する。本発明の電磁弁を油
圧制御弁に用いた一実施例を図1〜図5に示す。図1
は、電磁弁1の中心軸において直交する断面で電磁弁1
を切断した断面図である。電磁弁1の弁ボディ本体10
にシリンダ20がインサート成形されている。弁ボディ
本体10およびシリンダ20は弁ボディを構成してい
る。可動子40およびボール弁50は弁部材を構成して
いる。
【0009】弁ボディ本体10は作動油の流入管11と
スプール12とからなる。流入管11の外周にはOリン
グ61が嵌め込まれ、図示しない作動油供給側と流入管
11との間をシールしている。スプール12の外周には
電磁駆動部としてのコイル60が巻回されている。流入
管11の流入口11aから流入した作動油は弁ボディ本
体10の側方に設けられた流出口10aから電磁弁1の
外部に排出される。
【0010】シリンダ20は、円筒部21および円筒部
21の作動油流入側に設けられたフランジ部22からな
る。円筒部21は可動子40を往復移動可能に支持して
いる。円筒部21の内周壁と弁ボディ本体10の隔壁1
1bとの間には図3に示すように径方向両側に二箇所連
通孔10bが形成されている。連通孔10bは、軸方向
に隔壁11bを挟んで作動油の吸入側と可動子40側の
油圧を調圧するためのものである。
【0011】図1に示すように、固定子30はヨーク部
31とステータ部32とからなり、プレスによる絞り加
工により一体に形成されている。ヨーク部31はコイル
60の外周を覆い、ステータ部32は可動子40に向か
って中央部が凹んでおり、スプール12の内周壁に覆わ
れている。ステータ部32の弁部材側端面には円形状の
凹部32aが設けられている。凹部32aの中央部に貫
通孔32bが形成されている。電磁弁1の内部空間がこ
の貫通孔32bにより大気開放されていることにより、
電磁弁1の内部空間がダンプとして作用することを防止
するので、可動子40の往復移動が妨げられない。
【0012】付勢手段としてのスプリング46の一端は
凹部32aに係止され、スプリング46の他端はカップ
部材43の底部に係止されている。スプリング46がス
テータ部32の凹部32aに係止されることによりスプ
リング46の位置ずれを防止できる。可動子40は円筒
部41と底部42とからなる有底円筒状に形成され、シ
リンダ20の円筒部21に往復移動可能に支持されてい
る。可動子40のステータ32との対向側には円筒状の
凹部40aが形成されている。ボール弁50は底部42
に当接して可動子40とともに往復移動する。ボール弁
50が弁ボディ本体10に形成された弁座10cに着座
することにより、流入口11aと流出口10aとの連通
が遮断される。
【0013】図2に示すように、磁束遮断部材としての
カップ部材43は例えば非磁性体のSUS304から形
成されており、有底筒部としてのカップ部44と、この
カップ部44の開口側から径方向外側に延びたフランジ
部45とから一体に形成されている。カップ部44は可
動子40の凹部40aに収容されており、底部に貫通孔
44aが形成されている。カップ部44の底部はスプリ
ング46の他端を係止できるように形成されていればよ
く、完全に閉口している必要はない。フランジ部45は
円筒部41のステータ側端面41aに係止されている。
カップ部44およびフランジ部45によりスプリング4
6が覆われていることにより可動子40とスプリング4
6とは隔絶されている。
【0014】次に電磁弁1の作動について説明する。 (1) コイル60への通電オフ時、図1に示すようにボー
ル弁50は弁座10cに着座しているので、流入口11
aと流出口10aとの連通は遮断されている。 (2) コイル60への通電をオンすると、コイル60で発
生した磁束がステータ部32、可動子40、シリンダ2
0、ヨーク部31で形成される磁気回路を通過し、円筒
部41とステータ部32との間に形成されるエアギャッ
プにより可動子40がステータ部側に吸引される。図5
に示すように、可動子40がステータ部側に吸引される
とボール弁50は流入口11aから受ける油圧により可
動子40とともに図5の右方向に移動するので、ボール
弁50は弁座10aから離座し流入口11aと流出口1
0aとが連通する。これにより、流入口11aから流出
口10aに向かって作動油が流出する。カップ部材43
のフランジ部45がステータ部32に当接すると、可動
子40およびボール弁50は停止する。
【0015】(3) 図5に示す状態では、非磁性体である
カップ部材43のフランジ部45が磁気スペーサとして
働き円筒部41とステータ部32とが離隔しているの
で、図5に示す状態からコイル60への通電をオフする
と、残留磁束が発生してもスプリング46の付勢力によ
り可動子40は速やかに閉弁側に移動する。次に、図6
〜図8に示す本実施例と比較例1、2および3とを比較
することにより本実施例の効果を説明する。図6〜図8
において、本実施例と実質的に同一構成部分には同一符
号を付す。
【0016】(比較例1)図6に本実施例の比較例1を
示す。固定子を構成するヨーク部71とステータ部72
とは別体に形成されている。環状プレート73は非磁性
体で形成されており、ステータ部72とスプリング46
との間における磁束漏れを防止している。環状プレート
73はスプリング46の付勢力によりステータ部72に
押しつけられているだけなので位置ずれを起こしやすい
という欠点がある。また、環状プレート73は薄板状に
形成されているため変形しやすく、組付け忘れを生じる
こともある。
【0017】(比較例2)本実施例の比較例2を図7に
示す。固定子を構成するヨーク部81とステータ部82
とは一体に形成されている。環状プレート83は非磁性
体で形成されており、環状プレート83の位置ずれを防
止するためステータ部82にガイド82aを設けてい
る。このガイド部82aにより環状プレート83の位置
ずれを防止することはできるが、スプリング46とガイ
ド部82aとが接触するおそれがあるため、ガイド部8
2aとスプリング46との間で磁束漏れが発生し、吸引
力の低下を招くという問題が生じる。
【0018】(比較例3)本実施例の比較例3を図8に
示す。固定子を構成するヨーク部91とステータ部92
とは別体に形成されている。比較例3は弁部材100に
非磁性体で形成された環状プレート102のガイド部1
01を設けたものである。弁部材100にガイド部10
1を設けたことにより環状プレート102の位置ずれを
比較例2と同様に防止することはできるが、やはりスプ
リング46と弁部材100とが接触するおそれがあるた
め、弁部材100とスプリング46との間で磁束漏れが
発生し、吸引力が低下するという問題が生じる。
【0019】本実施例は前述した比較例1、2および3
に比べ、可動子40の凹部40aに収容されたカップ部
材43がスプリング46を覆っていることにより、可動
子40とスプリング46との間で磁束漏れが生じること
を防止することができるので、吸引力の低下を防止でき
る。したがって、電磁駆動部の体格が同じならば、本実
施例の吸引力を比較例1、2および3の吸引力よりも大
きくできるため、弁部材の応答性が向上する。また、吸
引力が同じならば、本実施例の電磁駆動部の体格を比較
例1、2および3よりも小さくできるので、電磁弁の体
格を小型化可能である。
【0020】また、カップ部材43が可動子40の凹部
40aに収容されることにより、カップ部材43の組付
けが容易になるとともにカップ部材43の位置ずれを防
止することができる。可動子40の凹部40aの径方向
および軸方向の寸法はカップ部材43を収容可能であれ
ば良く、厳しい寸法管理は要求されない。さらに、カッ
プ部材43の円筒部の軸長を変更することにより、他部
材を変更することなくスプリング46の付勢力を調整可
能である。
【0021】以上説明した本発明の上記実施例では、カ
ップ部材43にフランジ部45を設けたが、フランジ部
を設けず有底筒部としてのカップ部だけでスプリングを
覆うことにより、スプリングと可動子とを隔絶すること
も可能である。また本実施例では、スプリング46を覆
うカップ部材43を可動子40の凹部40aに収容した
が、ステータ部32に凹部を設け、この凹部に磁束遮断
部材としてのカップ部材を収容してスプリングを覆うこ
とも可能である。
【0022】なお、以上の本発明の実施例においては、
弁部財として可動子40とボール弁50を別体の別部品
として記載したが、一体で同等の機能を持つものであれ
ば同等の作用効果を示すことはいうまでもない。この場
合には、可動子40とボール弁50はともに磁性部材で
あることが必要であり、別体の場合には少なくとも可動
子40のみが磁性部材であればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による電磁弁を示す断面図で
ある。
【図2】本実施例の主要部を示す拡大断面図である。
【図3】図1のIII −III 線断面図である。
【図4】図1のIV方向矢視図である。
【図5】本実施例のコイルへの通電オン時の作動状態を
示す断面図である。
【図6】本実施例の比較例1を示す断面図である。
【図7】本実施例の比較例2を示す断面図である。
【図8】本実施例の比較例3を示す断面図である。
【符号の説明】
1 電磁弁 10 弁ボディ本体(弁ボディ) 10a 流出口(流体通路) 11a 流入口(流体通路) 20 シリンダ(弁ボディ) 30 固定子 40 可動子(弁部材) 40a 凹部 46 スプリング(付勢手段) 50 ボール弁(弁部材) 60 コイル(電磁駆動部) 43 カップ部材(磁束遮断部材) 44 カップ部(有底筒部) 45 フランジ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇野 春彦 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−55038(JP,A) 実開 昭63−56371(JP,U) 実開 平3−17383(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 31/06 305

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体通路を開閉する弁部材と、 前記弁部材が着座することにより前記流体通路を遮断す
    る弁座を有し、前記弁部材を往復移動可能に支持する弁
    ボディと、 前記弁部材を一方向に付勢する付勢手段と、 通電することにより前記付勢手段の付勢方向と反対方向
    に前記弁部材を吸引する電磁駆動部と、 前記弁部材とともに磁気回路を形成する固定子と、 前記付勢手段を覆い、前記弁部材と前記付勢手段との間
    あるいは前記固定子と前記付勢手段との間における磁束
    漏れを防止する非磁性体からなる磁束遮断部材であっ
    て、有底筒部とこの有底筒部の開口側から径方向外側に
    延びるフランジ部とからなり、前記付勢手段の一方の端
    部を前記有底筒部の底部で係止している磁束遮断部材と
    を備え、 前記弁部材の前記固定子との軸方向対向側に凹部を設
    け、前記有底筒部を前記凹部に収容するとともに前記フ
    ランジ部を前記弁部材の前記固定子との軸方向対向面で
    係止する ことを特徴とする電磁弁。
  2. 【請求項2】 前記固定子は一体に形成されていること
    を特徴とする請求項1記載の電磁弁。
JP580496A 1996-01-17 1996-01-17 電磁弁 Expired - Fee Related JP2998920B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP580496A JP2998920B2 (ja) 1996-01-17 1996-01-17 電磁弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP580496A JP2998920B2 (ja) 1996-01-17 1996-01-17 電磁弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09196218A JPH09196218A (ja) 1997-07-29
JP2998920B2 true JP2998920B2 (ja) 2000-01-17

Family

ID=11621278

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP580496A Expired - Fee Related JP2998920B2 (ja) 1996-01-17 1996-01-17 電磁弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2998920B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108374917B (zh) * 2018-04-25 2024-06-04 绵阳富临精工机械股份有限公司 一种低泄漏流量比例控制阀以及具有该控制阀的油泵电磁阀

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09196218A (ja) 1997-07-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7513272B2 (en) Solenoid valve
JP5429143B2 (ja) 差圧制御弁及び容量可変型圧縮機
JP4232563B2 (ja) 電磁弁
US20060021664A1 (en) Three-port electromagnetic valve
US6029704A (en) Electromagnetic control valve
JP2002195438A (ja) 電磁弁
JP2004360750A (ja) 電磁弁
JP4366835B2 (ja) 電磁弁
JP2004108422A (ja) 電磁弁
JP2003130246A (ja) 電磁弁装置
JP2998920B2 (ja) 電磁弁
JP3947957B2 (ja) 電磁弁
JP2001068335A (ja) 電磁駆動装置およびそれを用いた電磁弁
JP4022855B2 (ja) 電磁弁装置
JP4054932B2 (ja) 流体圧力制御用の電磁弁
JPH0849786A (ja) 電磁弁
JPH06249083A (ja) 電動式アクチュエータ
JPH10169822A (ja) 電磁弁
JP4129213B2 (ja) 電磁アクチュエータ
JP3127320B2 (ja) 電磁弁
JP6855057B2 (ja) 開閉弁及びその製造方法
JP2000049011A (ja) ソレノイド装置
JPH05296363A (ja) ソレノイドバルブ
JP2003318024A (ja) ソレノイド及びソレノイドバルブ
JP2955527B2 (ja) 電磁弁

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees