JPH11287352A - 四方切換弁 - Google Patents

四方切換弁

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JPH11287352A
JPH11287352A JP9159298A JP9159298A JPH11287352A JP H11287352 A JPH11287352 A JP H11287352A JP 9159298 A JP9159298 A JP 9159298A JP 9159298 A JP9159298 A JP 9159298A JP H11287352 A JPH11287352 A JP H11287352A
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JP
Japan
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valve
iron core
core
sub
movable
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JP9159298A
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Ikuo Takahashi
郁夫 高橋
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Ranco Japan Ltd
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Ranco Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 副弁2のソレノイド25のコイル31への通電は
可動鉄心28の移動時のみとし、可動鉄心28の移動状態を
維持するためのコイル31への通電は不要にする。 【解決手段】 四方切換弁は主弁1および副弁2を有
し、副弁2はソレノイド25を有する。ソレノイド25は、
副弁本体17に一端が固着される筒体26を有し、筒体26の
他端に固定鉄心27を固着し、筒体26内に可動鉄心28を配
置する。可動鉄心28を固定鉄心27から離反する方向へ付
勢する付勢手段30を設ける。筒体26の外周に、通電方向
に対応して、可動鉄心28を固定鉄心27に吸引させる磁
束、および可動鉄心28を固定鉄心27から離反させる磁束
を発生するコイル31を設ける。筒体26の外周に、軸方向
に異極に着磁されて可動鉄心28を固定鉄心27に吸引させ
る磁束Aを発生する永久磁石39を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高圧管と低圧管と
一対の導管との接続を切り換える四方切換弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、四方切換弁は、例えば、冷媒回路
において、冷房回路と暖房回路との切り換えに用いられ
ている。
【0003】この四方切換弁は、図4に示すように、主
弁1および副弁2を有し、主弁1が圧縮機3、コンデン
サー4、膨張弁5およびエバポレータ6によって構成さ
れる冷媒回路に介在され、主弁1によって冷媒回路を流
れる冷媒の方向が切り換えられて、冷房回路と暖房回路
との切り換えが行なわれる。
【0004】主弁1は、円筒状の弁箱7を有し、この弁
箱7の中間部に圧縮機3の出口に連通される高圧管8、
圧縮機3の入口に連通される低圧管9、コンデンサー4
に連通される導管10およびエバポレータ5に連通される
導管11が接続されている。低圧管9および一対の導管1
0,11は弁箱7内に配設される弁座12に接続されるとと
もに、低圧管9を中心として弁箱7の軸方向の両側に一
対の導管10,11が配設されている。
【0005】弁箱7内の両端には連結軸13で一体に連結
された一対のピストン14,15が弁箱7の軸方向に沿って
一体に摺動可能に配置されている。連結軸13には弁座12
に摺動可能とする弁体16が固着されている。弁体16は、
ピストン14,15の移動に対応して、高圧管8を一対の導
管10,11のうちの一方にかつ低圧管9を一対の導管10,
11のうちの他方に連通させる。
【0006】また、副弁2は、円筒状の副弁本体17を有
し、この副弁本体17には低圧管9に連通される低圧細管
18が接続され、この低圧細管18を中心として副弁本体17
の軸方向の両側には弁箱7の両端に連通される一対の細
管19,20が接続され、副弁本体17内には低圧細管18と細
管19,20とを連通する弁座21,22が形成されている。
【0007】副弁本体17内の一端には弁座21を開閉する
ニードル23が軸方向に移動可能に配設されているととも
に、ニードル23を弁座21に向けて付勢するスプリング24
が配設されている。
【0008】副弁本体17の他端にはソレノイド25が配設
されている。このソレノイド25は、円筒状のチューブ26
を有し、このチューブ26の一端が副弁本体17の他端に固
着され、チューブ26の他端に固定鉄心27が固着され、チ
ューブ26内に弁座22を開閉する可動鉄心28がチューブ26
の軸方向に移動可能に配設されている。固定鉄心27と可
動鉄心28の他端に形成される凹部29との間には可動鉄心
28を弁座22に向けて付勢するスプリング30が配設され、
チューブ26の外周には可動鉄心28を固定鉄心27に吸引す
る磁束を発生するコイル31およびこのコイル31を保持す
るコイルケース32が配設されている。
【0009】そして、コイル31の非通電状態では、スプ
リング30の付勢で可動鉄心28およびニードル23が左方向
に押されて移動し、弁座21が開くとともに弁座22が閉
じ、低圧細管18と細管19とが連通されている。この状態
で、弁箱7内の左端面とピストン14とで形成される空間
に低圧管9が連通され、ピストン14,15とともに弁体16
が左方向に移動し、高圧管8と導管10とが連通されると
ともに、低圧管9と導管11とが連通され、冷房回路が形
成される。
【0010】この冷房回路が形成されている状態で、ソ
レノイド25のコイル31に通電すると、可動鉄心28が固定
鉄心27に吸引されて右方向に移動するとともに、ニード
ル23がスプリング24の付勢によって右方向に移動し、弁
座21が閉じるとともに弁座22が開き、低圧細管18と細管
20とが連通される。これにより、弁箱7内の右端面とピ
ストン15とで形成される空間に低圧管9が連通されてそ
の空間が低圧となり、ピストン14,15とともに弁体16が
右方向に移動し、高圧管8と導管11とが連通されるとと
もに低圧管9と導管10とが連通され、暖房回路が形成さ
れる。
【0011】この暖房回路が形成されている状態で、ソ
レノイド25のコイル31への通電を切ると、可動鉄心28お
よびニードル23がスプリング30の付勢力で左方向に移動
し、前述した冷房回路が形成される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】最近では、電力需要の
増加に伴い、電気器具においても省電力が求められてい
るが、従来の四方切換弁では、暖房回路を維持するの
に、ソレノイド25のコイル31への通電を維持する必要が
あるため、電力消費の点で不経済であるとともに、コイ
ル31の温度上昇を考慮して耐熱性に優れた材料を選択す
る必要がありコスト高になる問題を有している。
【0013】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、ソレノイドのコイルへの通電は可動鉄心の移動時
のみとして、可動鉄心の移動状態を維持するためのコイ
ルへの通電は不要にし、省エネルギ化および低コスト化
を図れる四方切換弁を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の四方切換
弁は、筒状の弁箱を有し、この弁箱の中間部に高圧管、
低圧管および一対の導管が接続され、弁箱内の両端に一
対のピストンが弁箱の軸方向に沿って一体に摺動可能に
配置されているとともに、ピストンの移動に対応して高
圧管を一対の導管のうちの一方にかつ低圧管を一対の導
管のうちの他方に連通させる弁体が設けられる主弁と、
副弁本体を有し、この副弁本体に前記低圧管に連通され
る低圧配管および弁箱の両端に連通される一対の接続管
が接続され、副弁本体内に低圧配管と接続管の一方を選
択的に連通させる副弁体が切換移動可能に配置される副
弁と、この副弁の副弁体を移動させるソレノイドとを具
備している四方切換弁において、前記ソレノイドは、前
記副弁の副弁本体に一端が固着される筒状の筒体と、こ
の筒体の他端に固着される固定鉄心と、前記筒体内に軸
方向に移動可能に配置され、その軸方向への移動によっ
て前記副弁体を移動させる可動鉄心と、この可動鉄心を
固定鉄心から離反する方向へ付勢する付勢手段と、前記
筒体の外周に配設され、通電方向に対応して、前記可動
鉄心を固定鉄心に吸引させる磁束、および可動鉄心を固
定鉄心から離反させる磁束を発生するコイルと、前記筒
体の外周に配設され、軸方向に異極に着磁されて前記可
動鉄心を固定鉄心に吸引させる磁束を発生する永久磁石
とを有しているものである。
【0015】副弁のソレノイドの可動鉄心を固定鉄心に
吸引させる磁束を発生する永久磁石を備えることによ
り、付勢手段の付勢によって可動鉄心が固定鉄心から離
反している状態でコイルに通電し、可動鉄心を固定鉄心
に吸引させれば、永久磁石の磁束作用によって吸着状態
を維持する。また、永久磁石の磁束作用によって吸着状
態を維持している状態でコイルに逆方向に通電すれば、
永久磁石の磁束作用を相殺して付勢手段の付勢により可
動鉄心を固定鉄心から離反させる。
【0016】したがって、副弁のソレノイドのコイルへ
の通電は可動鉄心の移動時のみでよく、可動鉄心の移動
状態を維持するためのコイルへの通電を不要とする。
【0017】請求項2記載の四方切換弁は、請求項1記
載の四方切換弁において、永久磁石が発生する磁束によ
って可動鉄心が固定鉄心に吸引される吸引力と付勢手段
の付勢力とは、可動鉄心が固定鉄心から離反している状
態で吸引力より付勢力が大きく、可動鉄心が固定鉄心に
接触している状態で吸引力が付勢力より大きく設定され
ているものである。
【0018】永久磁石が発生する磁束によって可動鉄心
が固定鉄心に吸引される吸引力と付勢手段の付勢力とを
適切に設定することにより、コイルの非通電時において
も可動鉄心の移動状態を確実に維持する。
【0019】請求項3記載の四方切換弁は、請求項1ま
たは2記載の四方切換弁において、ソレノイドは、永久
磁石の軸方向の一端を筒体に対して支持し、永久磁石と
固定鉄心との間の磁路を形成する第1の磁性体と、前記
永久磁石の軸方向の他端を筒体に対して支持し、永久磁
石と可動鉄心との間の磁路を形成する第2の磁性体とを
有しているものである。
【0020】第1の磁性体および第2の磁性体によって
永久磁石の磁束を可動鉄心および固定鉄心に有効に作用
させ、永久磁石の磁束作用による吸着状態を確実に維持
する。
【0021】請求項4記載の四方切換弁は、請求項3記
載の四方切換弁において、第1の磁性体はコイルを保持
するコイルケースであり、第2の磁性体は円板状で中心
部に筒体の外側に嵌合される嵌合孔を有しているもので
ある。
【0022】第1の磁性体としてコイルケースを利用し
たり、第2の磁性体の嵌合孔を筒体の外側に嵌合するこ
とにより、永久磁石の組み付けを容易にし、構成を簡単
にする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の四方切換弁の一実
施の形態を図1ないし図3を参照して説明する。
【0024】なお、図4に示す従来の技術と同一構造に
ついては同一符号を用いて説明する。
【0025】図1において、四方切換弁は、主弁1およ
び副弁2を有し、主弁1が圧縮機3、コンデンサー4、
膨張弁5およびエバポレータ6によって構成される冷媒
回路に介在され、主弁1によって冷媒回路を流れる冷媒
の方向が切り換えられて、冷房回路と暖房回路との切り
換えが行なわれる。
【0026】主弁1は、円筒状の弁箱7を有し、この弁
箱7の中間部に圧縮機3の出口に連通される高圧管8、
圧縮機3の入口に連通される低圧管9、コンデンサー4
に連通される導管10およびエバポレータ6に連通される
導管11が接続されている。低圧管9および一対の導管1
0,11は弁箱7内に配設される弁座12に接続されるとと
もに、低圧管9を中心として弁箱7の軸方向の両側に一
対の導管10,11が配設されている。
【0027】弁箱7内の両端には連結軸13で一体に連結
された一対のピストン14,15が弁箱7の軸方向に沿って
一体に摺動可能に配置されている。連結軸13には弁座12
上を摺動可能とする弁体16が固着されている。弁体16
は、ピストン14,15の移動に対応して、高圧管8を一対
の導管10,11のうちの一方にかつ低圧管9を一対の導管
10,11のうちの他方に連通させる。
【0028】また、副弁2は、円筒状の副弁本体17を有
し、この副弁本体17には低圧管9に連通される低圧配管
としての低圧細管18が接続され、この低圧細管18を中心
として副弁本体17の軸方向の両側には弁箱7の両端に連
通される一対の接続管としての細管19,20が接続され、
副弁本体17内には低圧細管18と細管19,20とを連通する
弁座21,22が形成されている。
【0029】副弁本体17内の一端には弁座21を開閉する
副弁体としてのニードル23が軸方向に移動可能に配設さ
れているとともに、ニードル23を弁座21に向けて付勢す
るスプリング24が配設されている。
【0030】副弁本体17の他端にはソレノイド25が配設
されている。このソレノイド25は、例えば非磁性材料に
て形成されている筒体としての円筒状のチューブ26を有
し、このチューブ26の一端が副弁本体17の他端に固着さ
れ、チューブ26の他端に磁性材料にて形成されている固
定鉄心27が固着され、チューブ26内に弁座22を開閉する
磁性材料にて形成されている副弁体としての可動鉄心28
がチューブ26の軸方向に移動可能に配設されている。固
定鉄心27と可動鉄心28の他端に形成される凹部29との間
には可動鉄心28を弁座22に向けて付勢する付勢手段とし
てのスプリング30が配設されている。
【0031】チューブ26の外周には可動鉄心28を固定鉄
心27に吸引する磁束を発生するコイル31およびこのコイ
ル31を保持する第1の磁性体としてのコイルケース32が
配設されている。コイル31の両端のリード線31a はコイ
ルケース32から外部に引き出されている。コイルケース
32は、磁性材料にて形成され、コイル31の周面を覆う周
面部33、コイル31の左端面を覆う端面部34、コイル31お
よび固定鉄心27の端面を覆う端面部35が一体形成されて
いる。端面部34の内周とチューブ26との間には、端面部
34と可動鉄心28との間での漏洩磁束を低減させる空隙部
36が形成されている。
【0032】チューブ26の副弁本体17に近い左端(一
端)近傍の外周には、第2の磁性体37が取り付けられて
いる。この第2の磁性体37は、磁性材料にて円板状に形
成され、中心部にチューブ26の外周に嵌合(接合)され
る嵌合孔38が形成されている。
【0033】チューブ26の外周には、コイルケース32の
端面部34と第2の磁性体37とにそれぞれ支持された永久
磁石39が配置されている。この永久磁石29は、環状に形
成され、永久磁石29とチューブ26の外周との間には永久
磁石29と可動鉄心28との間での漏洩磁束を低減させる空
隙部36が形成されている。
【0034】永久磁石29には、軸方向に異極に着磁さ
れ、すなわち、コイルケース32側がS極、第2の磁性体
37側がN極に着磁され、可動鉄心28を固定鉄心27に吸引
させる磁束Aを発生する。永久磁石29が発生する磁束に
よって可動鉄心28が固定鉄心27に吸引(吸着)される吸
引力とスプリング30の付勢力とは、可動鉄心28が固定鉄
心27から離反している状態で吸引力より付勢力が大き
く、可動鉄心28が固定鉄心27に接触している状態で吸引
力が付勢力より大きくなるように設定されている。
【0035】次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0036】図1に示す状態では、副弁2のソレノイド
25のコイル31に通電されていなく、スプリング30の付勢
で可動鉄心28およびニードル23が左方向に押されて移動
し、弁座21が開くとともに弁座22が閉じ、低圧細管18と
細管19とが連通されている。
【0037】可動鉄心28が固定鉄心27から離反している
状態では、永久磁石39の磁束Aは永久磁石39のN極から
第2の磁性体37、可動鉄心28、可動鉄心28と固定鉄心27
との間の間隙、固定鉄心27、コイルケース32を経て永久
磁石39のS極に到達するが、可動鉄心28と固定鉄心27と
の間の間隙により、永久磁石39が発生する磁束Aによっ
て可動鉄心28が固定鉄心27に吸引される吸引力よりスプ
リング30の付勢力が大きく、この可動鉄心28の移動状態
が確実に維持されている。
【0038】そして、この副弁2の切換状態において、
主弁1の弁箱7内の左端面とピストン14とで形成される
空間に低圧管9が連通され、ピストン14,15とともに弁
体16が左方向に移動し、高圧管8と導管10とが連通され
るとともに、低圧管9と導管11とが連通され、冷房回路
が形成されている。
【0039】また、冷房回路が形成されている状態で、
副弁2のソレノイド25のコイル31に通電し、永久磁石30
の磁束Aと同一方向の磁束B(図2参照)を発生させ
る。図2に示すように、コイル31が発生する磁束Bの作
用により、可動鉄心28がスプリング30の付勢に抗して固
定鉄心27へ吸引されて右方向に移動するとともに、ニー
ドル23がスプリング24の付勢によって右方向に移動し、
弁座21が閉じるとともに弁座22が開き、低圧細管18と細
管20とが連通される。移動される可動鉄心28の右端面は
固定鉄心27に接合される。
【0040】磁束Bの作用により可動鉄心28は瞬時に移
動し、その可動鉄心28の移動が完了するのに合わせてコ
イル31への通電が切られる。すなわち、コイル31には瞬
間的にのみ通電される。
【0041】移動する可動鉄心28の右端面が固定鉄心27
に接触すると、永久磁石39の磁束Aは永久磁石39のN極
から第2の磁性体37、可動鉄心28、固定鉄心27、コイル
ケース32を経て永久磁石39のS極に到達し、磁束Aが良
好に流れる磁路が構成され、永久磁石39が発生する磁束
Aによって可動鉄心28が固定鉄心27に吸引(吸着)され
る吸引力がスプリング30の付勢力より大きく、可動鉄心
28の吸着状態が確実に維持される。
【0042】そして、この副弁2の切り換え状態におい
て、主弁1の弁箱7内の右端面とピストン15とで形成さ
れる空間に低圧管18が連通されてその空間が低圧とな
り、ピストン14,15とともに弁体16が右方向に移動し、
高圧管8と導管11とが連通されるとともに低圧管9と導
管10とが連通され、暖房回路が形成される。
【0043】また、図3に示すように、暖房回路が形成
されている状態において、副弁2のソレノイド25のコイ
ル31に前述の開放時とは逆方向に通電し、永久磁石39の
磁束Aとは逆方向の磁束Cを発生させる。コイル31が発
生する磁束Cによって永久磁石39が発生する磁束Aを相
殺し、磁束Cの作用およびスプリング30の付勢により、
可動鉄心28およびニードル23が固定鉄心17から離反する
左方向へ付勢されて移動し、弁座21が開くとともに弁座
22が閉じ、低圧細管18と細管19とが連通されている。
【0044】磁束Cの作用により可動鉄心28は瞬時に移
動し、その可動鉄心28の移動が完了するのに合わせてコ
イル31への通電が切られる。すなわち、コイル31には瞬
間的にのみ通電される。
【0045】可動鉄心28が固定鉄心27から離反すると、
永久磁石31の磁束Aは永久磁石39のN極から第2の磁性
体37、可動鉄心28、可動鉄心28と固定鉄心27との間の間
隙、固定鉄心27、コイルケース32を経て永久磁石39のS
極に到達し、可動鉄心28と固定鉄心27との間の間隙によ
り、永久磁石39が発生する磁束Aによって可動鉄心28が
固定鉄心27に吸引される吸引力よりスプリング30の付勢
力が大きくなり、可動鉄心28の移動状態が確実に維持さ
れる。
【0046】そして、この副弁2の切り換えによつて、
主弁1は図1に示す冷房回路を形成する状態になる。
【0047】以上のように、副弁2のソレノイド25の可
動鉄心28を固定鉄心27に吸引させる磁束Aを発生する永
久磁石39を備えるため、スプリング30の付勢によって可
動鉄心28が固定鉄心27から離反している状態でコイル31
に通電し、可動鉄心28を固定鉄心27に吸引させれば、永
久磁石39の磁束作用によって吸着状態を維持でき、ま
た、永久磁石39の磁束作用によって吸着状態を維持して
いる状態でコイル31に逆方向に通電すれば、永久磁石39
の磁束作用を相殺してスプリング30の付勢により可動鉄
心28を固定鉄心27から離反させることができる。
【0048】したがって、副弁2のソレノイド25のコイ
ル31への通電は可動鉄心28の移動時のみでよく、可動鉄
心28の移動状態を維持するためのコイル31への通電を不
要にでき、省エネルギ化を図れるとともに、コイル31の
温度上昇を考慮しなくてよいので安価な材質の選択を可
能にできる。
【0049】また、永久磁石39が発生する磁束Aによっ
て可動鉄心28が固定鉄心27に吸引される吸引力とスプリ
ング30の付勢力とが、可動鉄心28が固定鉄心27から離反
している状態で吸引力より付勢力が大きく、可動鉄心28
が固定鉄心27に接触している状態で吸引力が付勢力より
大きく設定されているので、コイル31の非通電時におい
ても可動鉄心28の移動状態を確実に維持できる。
【0050】また、第1の磁性体(コイルケース32)お
よび第2の磁性体37によって永久磁石39の磁束Aを可動
鉄心28および固定鉄心27に有効に作用させることがで
き、永久磁石39の磁束作用による吸着状態を確実に維持
できる。
【0051】また、第1の磁性体としてコイルケース32
を利用し、第2の磁性体37の嵌合孔38をチューブ16の外
側に嵌合することにより、永久磁石39を副弁2のソレノ
イド25に容易に組み付けることができるとともに、簡単
に構成できる。
【0052】
【発明の効果】請求項1記載の四方切換弁によれば、副
弁のソレノイドの可動鉄心を固定鉄心に吸引させる磁束
を発生する永久磁石を備えるため、付勢手段の付勢によ
って可動鉄心が固定鉄心から離反している状態でコイル
に通電し、可動鉄心を固定鉄心に吸引させれば、永久磁
石の磁束作用によって吸着状態を維持でき、また、永久
磁石の磁束作用によって吸着状態を維持している状態で
コイルに逆方向に通電すれば、永久磁石の磁束作用を相
殺して付勢手段の付勢により可動鉄心を固定鉄心から離
反させることができる。
【0053】したがって、副弁のソレノイドのコイルへ
の通電は可動鉄心の移動時のみでよく、可動鉄心の移動
状態を維持するためのコイルへの通電を不要にでき、省
エネルギ化を図れるとともに、コイルの温度上昇を考慮
しなくてよいので安価な材質の選択を可能にできる。
【0054】請求項2記載の四方切換弁によれば、請求
項1記載の四方切換弁の効果に加えて、永久磁石が発生
する磁束によって可動鉄心が固定鉄心に吸引される吸引
力と付勢手段の付勢力とが、可動鉄心が固定鉄心から離
反している状態で吸引力より付勢力が大きく、可動鉄心
が固定鉄心に接触している状態で吸引力が付勢力より大
きく設定されているので、コイルの非通電時においても
可動鉄心の移動状態を確実に維持できる。
【0055】請求項3記載の四方切換弁によれば、請求
項1または2記載の四方切換弁の効果に加えて、第1の
磁性体および第2の磁性体によって永久磁石の磁束を可
動鉄心および固定鉄心に有効に作用させることができ、
永久磁石の磁束作用による吸着状態を確実に維持でき
る。
【0056】請求項4記載の四方切換弁によれば、請求
項3記載の四方切換弁の効果に加えて、第1の磁性体と
してコイルケースを利用し、第2の磁性体の嵌合孔を筒
体の外側に嵌合することにより、永久磁石を副弁のソレ
ノイドに容易に組み付けることができるとともに、簡単
に構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す四方切換弁の断面
図である。
【図2】同上副弁の可動鉄心の吸着状態の断面図であ
る。
【図3】同上副弁の可動鉄心の吸着状態から解除する場
合を説明する断面図である。
【図4】従来の四方切換弁の断面図である。
【符号の説明】
1 主弁 2 副弁 7 弁箱 8 高圧管 9 低圧管 10,11 導管 14,15 ピストン 16 弁体 17 副弁本体 18 低圧配管としての低圧細管 19,20 接続管としての細管 23 副弁体としてのニードル 25 ソレノイド 26 筒体としてのチューブ 27 固定鉄心 28 副弁体としての可動鉄心 30 付勢手段としてのスプリング 31 コイル 32 第1の磁性体としてのコイルケース 37 第2の磁性体 38 嵌合孔 39 永久磁石

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の弁箱を有し、この弁箱の中間部に
    高圧管、低圧管および一対の導管が接続され、弁箱内の
    両端に一対のピストンが弁箱の軸方向に沿って一体に摺
    動可能に配置されているとともに、ピストンの移動に対
    応して高圧管を一対の導管のうちの一方にかつ低圧管を
    一対の導管のうちの他方に連通させる弁体が設けられる
    主弁と、 副弁本体を有し、この副弁本体に前記低圧管に連通され
    る低圧配管および弁箱の両端に連通される一対の接続管
    が接続され、副弁本体内に低圧配管と接続管の一方を選
    択的に連通させる副弁体が切換移動可能に配置される副
    弁と、 この副弁の副弁体を移動させるソレノイドとを具備して
    いる四方切換弁において、 前記ソレノイドは、 前記副弁の副弁本体に一端が固着される筒体と、 この筒体の他端に固着される固定鉄心と、 前記筒体内に軸方向に移動可能に配置され、その軸方向
    への移動によって前記副弁体を移動させる可動鉄心と、 この可動鉄心を固定鉄心から離反する方向へ付勢する付
    勢手段と、 前記筒体の外周に配設され、通電方向に対応して、前記
    可動鉄心を固定鉄心に吸引させる磁束、および可動鉄心
    を固定鉄心から離反させる磁束を発生するコイルと、 前記筒体の外周に配設され、軸方向に異極に着磁されて
    前記可動鉄心を固定鉄心に吸引させる磁束を発生する永
    久磁石とを有していることを特徴とする四方切換弁。
  2. 【請求項2】 永久磁石が発生する磁束によって可動鉄
    心が固定鉄心に吸引される吸引力と付勢手段の付勢力と
    は、可動鉄心が固定鉄心から離反している状態で吸引力
    より付勢力が大きく、可動鉄心が固定鉄心に接触してい
    る状態で吸引力が付勢力より大きく設定されていること
    を特徴とする請求項1記載の四方切換弁。
  3. 【請求項3】 ソレノイドは、 永久磁石の軸方向の一端を筒体に対して支持し、永久磁
    石と固定鉄心との間の磁路を形成する第1の磁性体と、 前記永久磁石の軸方向の他端を筒体に対して支持し、永
    久磁石と可動鉄心との間の磁路を形成する第2の磁性体
    とを有していることを特徴とする請求項1または2記載
    の四方切換弁。
  4. 【請求項4】 第1の磁性体はコイルを保持するコイル
    ケースであり、 第2の磁性体は円板状で中心部に筒体の外側に嵌合され
    る嵌合孔を有していることを特徴とする請求項3記載の
    四方切換弁。
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