JP2000227174A - 大容量電磁弁 - Google Patents

大容量電磁弁

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JP2000227174A
JP2000227174A JP11029512A JP2951299A JP2000227174A JP 2000227174 A JP2000227174 A JP 2000227174A JP 11029512 A JP11029512 A JP 11029512A JP 2951299 A JP2951299 A JP 2951299A JP 2000227174 A JP2000227174 A JP 2000227174A
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JP
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valve
passage
valve seat
solenoid valve
assemblies
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JP11029512A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Iwaki
良之 岩城
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DB Seiko Co Ltd
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DB Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プランジャ方式の大容量電磁弁を提供する。 【解決手段】 プランジャ方式の電磁弁構造を有する複
数の弁組立体(500a,500b・・・) を並列に配置し、その
外側に共通の励磁コイル(600) を設けて並列磁気回路を
形成する一方、各弁組立体の弁口通路(71a,71b・・・)
を共通の流入通路(8) び流出通路(9) によって相互に連
通する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は大容量電磁弁に関
し、例えばプランジャ先端に球形弁体を備えた電磁弁に
おいて大容量の流体を循環させ得る構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、空調装置においては冷媒回路の
回路切換等に電磁弁がよく用いられているが、かかる電
磁弁には開弁ストロークが比較的大きな構造のものが採
用される。即ち、この種の電磁弁ではスリーブにプラン
ジャが往復動自在に収容されるとともに、励磁コイルが
外装されており、該励磁コイルへの通電によって吸引子
を励磁し、プランジャを吸着させてプランジャ先端の球
形弁体を弁座から離脱させる一方、励磁コイルへの通電
の遮断によって吸引子を消磁し、プランジャをコイルば
ねの付勢力によって復動させてプランジャ先端の球形弁
体を弁座に着座させることにより、弁作用を行わせるよ
うになっている。
【0003】また、吸引子はスリーブの後端部に嵌合さ
れ、TIG溶接等の手段で固着封止されており、吸引子
の上端部には励磁コイルを覆うハウジングがねじによっ
て固定されている。スリーブの先端側には弁座を有する
弁座基部が嵌合され、ろう付け等の手段で固定封止さ
れ、該弁座基部には冷媒の流入口と流出口を構成するパ
イプが取付けられている。吸引子の先端面及びプランジ
ャの後端面には各々凹部が対向して形成され、両凹部の
間にコイルばねが縮設されてプランジャを付勢するよう
になっている。
【0004】以上のように構成された従来の電磁弁にお
いて、スリーブ外側に固定した励磁コイルに通電する
と、プランジャがコイルばねのばね力に抗して吸引さ
れ、球形弁体が弁座から離脱して流通路が開放される一
方、電磁コイルへの通電を遮断すると、プランジャがコ
イルばねのばね力によって付勢され、球形弁体が弁座に
着座して流通路を閉鎖するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この種の電磁弁におい
て、例えば30kgf/cm2 の比較的高圧の流体を流通
させこれを遮断する場合、弁の容量を表す流量係数Cv
値は0.15位が製品の限界と言われている。より大き
なCv値が必要な場合にはパイロット弁式の電磁弁が採
用されることになる。ところが、パイロット弁式の電磁
弁は構造が複雑で、パイロット弁を用いない直動式に比
較して動作信頼性に問題があった。
【0006】上記と同じ圧力条件で使用するCv値が上
記の2倍となる0.3の電磁弁について、励磁コイルの
大きさを確認してみる。Cv値が2倍になると、弁口面
積が2倍になるので、弁体の吸着力は2倍になり、従っ
て弁体を離間させる励磁コイルの起磁力も2倍必要にな
る。励磁コイルの断面積は導線径の自乗と巻回数の積に
比例する。一方、励磁コイルに供給する電力は一定にす
る必要があり、電圧が同じであれば電流が同じ、従って
励磁コイル巻線の抵抗値は同じであることから、巻回数
は導体径の自乗に比例する。抵抗値一定の条件で励磁コ
イルの起磁力を2倍にするには巻回数が2倍になり、結
局励磁コイルの断面積は導体径の四乗に比例して16倍
となり設計不能であることが分かる。
【0007】上記の理由から、励磁コイルに供給する電
力が一定という条件下では例えばCv値0.3の直動電
磁弁を構成できない。
【0008】本発明の目的は上記の欠点を解消すること
にあり、既存の標準的なプランジャ方式の直動式電磁弁
を利用することによって、新たな生産手段の投資や開発
設計工数を排除して大容量直動式電磁弁を提供すること
にある。
【0009】
【課題解決するための手段】そこで、本発明に係る大容
量電磁弁は、複数の弁組立体からなり、大容量の流体の
流通路を開閉するようにした大容量電磁弁であって、上
記複数の弁組立体の各々がスリーブを含み、該スリーブ
の一端側には弁座が設けられ、上記スリーブ内にはプラ
ンジャが往復動自在に収容され、励磁コイルへの通電時
に吸引子の磁着力によって上記プランジャが吸引されて
上記プランジャ先端の弁体が弁座から離間されるか又は
弁座に着座され、かつ励磁コイルへの非通電時にコイル
ばねの付勢力によって上記プランジャが復動されて上記
弁体が弁座に着座されるか又は弁座から離間されるよう
に構成されている一方、上記複数の弁組立体が相互に並
列に配置され、該複数の弁組立体の外側には並列磁気回
路を構成するように励磁コイルが配置され、上記弁座に
は上記弁体によって開閉される弁口通路が形成され、上
記複数の弁組立体の上記弁口通路の弁座着座側の空間が
共通の流入通路によって相互に連通するように接続さ
れ、上記一対の弁組立体の上記弁口通路の着座反対側が
共通の流出通路によって相互に連通するように接続され
ていることを特徴とする。
【0010】本発明の特徴の1つは既存の標準的なプラ
ンジャ方式の電磁弁構造を有する複数の弁組立体を並列
に配置し、その弁口通路の弁体着座側空間及び弁口通路
の他端を共通の流入通路及び流出通路で相互に連通する
一方、複数の弁組立体の外側に共通の励磁コイルを配置
して複数の弁組立体が並列磁気回路を形成するようにし
た点にある。これにより、既存の標準的な電磁弁の設計
技術が適用できると共に製造設備に大幅な変更を加える
必要がなく、従って安価な大容量直動式電磁弁を製作す
ることができる。また、複数の弁組立体を共通の励磁コ
イルによって駆動させるにようにしたので、並列磁気回
路をなす弁組立体に対して従来の電磁弁の励磁コイルと
同等の電力で大容量直動式電磁弁を動作させることがで
きる。
【0011】弁組立体は弁体が非通電時に弁座に着座
し、通電時に離間する常閉型の構造でもよく、弁体が非
通電時に弁座から離間し、通電時に着座する常開型の構
造でもよい。
【0012】流入通路や流出通路はパイプ等で構成して
もよいが、例えば弁座の基部で複数の弁組立体を連結
し、該弁座基部に本体流入通路や流出通路を形成するよ
うにしてもよい。即ち、複数の弁組立体を1つの弁座基
部によって相互に連結し、該弁座基部に複数の弁組立体
の弁座を各々形成する一方、弁座基部には流入通路及び
/又は流出通路を形成することもできる。
【0013】また、本発明に係る大容量電磁弁はパルス
駆動によるデューティ制御によって流量調整をして膨張
弁として機能させることができる。
【0014】
【作用及び発明の効果】本発明によれば、複数の弁組立
体の弁体着座側空間及び弁口通路の他端を共通の流入通
路及び流出通路で連通する構造としたので、既存の標準
的な電磁弁の設計技術が適用できると共に製造設備に大
幅な変更を加える必要がなく、大容量直動式電磁弁を安
価に製造することができる。
【0015】また、複数の弁組立体に共通した励磁コイ
ルを設け、並列磁気回路を形成させるようにしたので、
従来の電磁弁の励磁コイルと同等の電力で大容量直動式
電磁弁を動作させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す具体例
に基づいて説明する。図1ないし図6は本発明に係る大
容量電磁弁の好ましい実施形態を示す図、図7は従来の
直動式電磁弁の実施例を示す図である。
【0017】まず、本発明の理解を容易にすべく、従来
のこの種の電磁弁の構造を説明する。図7において、電
磁弁は弁組立体(以下、弁ASSYという)500の回
りにハウジング700でカバーした励磁コイル600を
配置し、ハウジング700をねじ800によって弁AS
SY500の吸引子2に固定して構成されている。
【0018】弁ASSY500では筒状をなすスリーブ
1の上半部に吸引子2が挿入されてTIG溶接等の手段
によって固定され、吸引子2の先端面には凹部が形成さ
れている。スリーブ1の下半部にはプランジャ3が往復
動自在に遊嵌され、プランジャ3の後端面には凹部31
が吸引子2の凹部21と対向して形成され、吸引子2と
プランジャ3との間にはその凹部21、31内に収容し
てコイルばね(ばね部材)5が縮設され、又プランジャ
3の先端部には球形弁体4が回動自在に取付られてい
る。
【0019】また、スリーブ1の下端には弁座基部6の
筒状部分が嵌合され、ろう付け等の手段によって固定さ
れ、弁座基部6の底部には球形弁体4と協同して弁機構
を構成する弁座7が形成され、又弁座基部6にはその筒
状部分に冷媒の流入口が形成されて冷媒流入パイプ8が
ろう付け等の手段によって固定され、又弁座基部6の底
部には弁口通路71が弁座7の下方に延びて形成され、
該弁口通路71の外部開口には冷媒流出パイプ9がろう
付け等の手段によって固定されている。
【0020】以上のような電磁弁において、励磁コイル
600にリード線601を介して通電すると、吸引子
2、プランジャ3及びハウジング700が矢印Bに示す
ように磁気回路を構成し、磁束が発生する。磁束が発生
すると、吸引子2が励磁されて吸引子2とプランジャ3
との間に吸引力が発生し、プランジャ3はコイルばね5
のばね力に抗して吸引子2に吸引されて衝合し、弁座7
に着座していた球形弁体4は弁座7から離間し、冷媒が
流入パイプ8から流出パイプ9に流れる。
【0021】次いで、励磁コイル600への通電を遮断
すると、磁束が消失し、従って吸引力が消失するので、
プランジャ3はコイルばね5のばね力によって付勢され
て弁座7に向けて復動し、球形弁体4が弁座7に着座
し、冷媒の流路は遮断される。
【0022】上記説明の通り、球形弁体4が弁座7に着
座している場合、球形弁体4を離間させることができる
のは流量係数Cv値が0.15程度までの大きさのもの
に限定される。
【0023】図1ないし図6は上記従来の問題点を解消
した本発明に係る大容量電磁弁の好適な実施形態を示
す。図において、図7と同一符号は同一又は相当部分を
示す。また、複数の弁ASSYの要素部分を区別する必
要がある場合には各々の符号にa、b・・・を添えて説
明する。
【0024】図1ないし図3は本発明に係る大容量電磁
弁の第1の実施形態を示す。本例では大容量電磁弁は実
質的に同一構造をなす2つの弁組立体(以下、弁ASS
Yという)500a、500bを含んで構成され、両弁
ASSY500a、500bは並列に配置され、両弁A
SSY500a、500bの回りには1つの励磁コイル
600が配置されてハウジング700でカバーされ、ハ
ウジング700がねじ800、800によって弁ASS
Y500a、500bの吸引子2、2に固定され、2つ
の弁ASSY500a、500bが相互に固定されてい
る。
【0025】この2つの弁ASSY500a、500b
には流入パイプ8がその弁座基部6a、6bの筒状部分
にわたって延びてろう付け等の手段で固定され、該流入
パイプ8には流入口が形成されて弁座基部6a、6bの
筒状部分の流入口と合致され、又流入パイプ8の先端は
封止されている。また、2つの弁ASSY500a、5
00bには流出パイプ9がその弁座基部6a、6bの底
部にわたって延びてろう付け等の手段で固定され、該流
出パイプ9には流入口が形成されて弁座基部6a、6b
の弁座7a、7bに連なる弁口通路71a、71bと合
致され、又流出パイプ9の後端は封止されている。
【0026】弁ASSY500a、500bは励磁コイ
ル600について並列磁気回路をなし、励磁コイル60
0にリード線601を介して通電すると、図1の矢印A
及びA’に示すように磁束が発生する。並列磁気回路で
あるから、図7で説明した従来の励磁コイル600と同
等の起磁力で、複数の弁体4a、4bを同時に離間させ
ることができ、一つの弁ASSY500a、500bの
Cv値が0.15であるとすると、Cv値0.3の電磁
弁となる。
【0027】図4は本発明に係る大容量電磁弁の第2の
実施形態を示す。図において図1ないし図3と同一符号
は同一又は相当部分を示す。本例では3つの弁ASSY
500a、500b、500cが直線状に並列に配置さ
れ、励磁コイル600及びハウジング700は3つの弁
ASSY500a、500b、500cを共通に囲むよ
うに外装されており、Cv値が0.45の電磁弁とな
る。
【0028】図5は本発明に係る大容量電磁弁の第3の
実施形態を示す。図において図1ないし図3と同一符号
は同一又は相当部分を示す。本例では3つの弁ASSY
500a、500b、500cが平面からみてみて三角
状に並列配置され、流入パイプ8及び流出パイプ9は弁
座基部筒状部分の流入口及び弁口通路と合致させるため
に、適宜曲げ加工が施されている。
【0029】図6は本発明に係る大容量電磁弁の第4の
実施形態を示す。図において図1ないし図3と同一符号
は同一又は相当部分を示す。本例では4つの弁ASSY
500a、500b、500c、500dが平面からみ
て四角状に並列配置されており、Cv値が0.60の電
磁弁となる。
【0030】上記説明ではCv値が同じ弁ASSYの組
合せで説明したが、Cv値の異なる弁ASSYを複数個
組合せてもよい。
【0031】また、上記説明では現在生産している主要
部品と生産手段を可能な限り流用する方法として、複数
の弁座基部6a、6b・・・に流入パイプ8及び流出パ
イプ9をろう付けして固定する構造を示したが、弁座基
部を一体化して該弁座基部に各弁体着座側の空間に連通
する本体通路又は各弁体着座側からの弁口通路に連通す
る本体通路を形成するようにしてもよい。
【0032】更に、ハウジング700の形状も上記実施
形態に限らず、励磁コイル600の起磁力により、複数
の弁ASSYに対して並列磁気回路が形成されるもので
あればどんな形状でもよい。
【0033】尚、上記の例では弁体が非通電時に着座
し、通電時に離間する常閉型の電磁弁構造を説明した
が、弁体が非通電時に離間し、通電時に着座する常開型
の電磁弁構造でも同様の大容量直動式電磁弁を構成でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る大容量電磁弁の好ましい第1の
実施形態を示す断面図である。
【図2】 図1のS−S線断面図である。
【図3】 図1のT矢視図である。
【図4】 第2の実施形態を示す底面図である。
【図5】 第3の実施形態を示す底面図である。
【図6】 第4の実施形態を示す底面図である。
【図7】 従来の電磁弁の構造例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 スリーブ 2 吸引子 3 プランジャ 4a、4b 球形弁体 5 コイルばね 6a、6b 弁座基部 7a、7b 弁座 71a、71b 弁口通路 8 流入パイプ(流入通路) 9 流出パイプ(流出通路) 500a、500b、500c、500d 弁AS
SY(弁組立体) 600 励磁コイル 700 ハウジング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の弁組立体からなり、大容量の流体
    の流通路を開閉するようにした大容量電磁弁であって、 上記複数の弁組立体の各々がスリーブを含み、該スリー
    ブの一端側には弁座が設けられ、上記スリーブ内にはプ
    ランジャが往復動自在に収容され、励磁コイルへの通電
    時に吸引子の磁着力によって上記プランジャが吸引され
    て上記プランジャ先端の弁体が弁座から離間されるか又
    は弁座に着座され、かつ励磁コイルへの非通電時にコイ
    ルばねの付勢力によって上記プランジャが復動されて上
    記弁体が弁座に着座されるか又は弁座から離間されるよ
    うに構成されている一方、 上記複数の弁組立体が相互に並列に配置され、該複数の
    弁組立体の外側には並列磁気回路を構成するように励磁
    コイルが配置され、上記弁座には上記弁体によって開閉
    される弁口通路が形成され、 上記複数の弁組立体の上記弁口通路の弁座着座側の空間
    が共通の流入通路によって相互に連通するように接続さ
    れ、上記一対の弁組立体の上記弁口通路の着座反対側が
    共通の流出通路によって相互に連通するように接続され
    ていることを特徴とする大容量電磁弁。
  2. 【請求項2】 上記複数の弁組立体が1つの弁座基部に
    よって相互に連結され、該弁座基部に上記複数の弁組立
    体の弁座が各々形成される一方、上記弁座基部には上記
    流入通路及び/又は流出通路が形成されている請求項1
    記載の大容量電磁弁。
  3. 【請求項3】 上記流入通路及び/又は流出通路がパイ
    プで構成されている請求項1記載の大容量電磁弁。
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Cited By (3)

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