JP7458637B2 - 電気的駆動弁 - Google Patents

電気的駆動弁 Download PDF

Info

Publication number
JP7458637B2
JP7458637B2 JP2020156247A JP2020156247A JP7458637B2 JP 7458637 B2 JP7458637 B2 JP 7458637B2 JP 2020156247 A JP2020156247 A JP 2020156247A JP 2020156247 A JP2020156247 A JP 2020156247A JP 7458637 B2 JP7458637 B2 JP 7458637B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve seat
valve
outflow pipe
seat member
casing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020156247A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022049938A (ja
Inventor
仁志 木船
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikoki Corp
Original Assignee
Fujikoki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikoki Corp filed Critical Fujikoki Corp
Priority to JP2020156247A priority Critical patent/JP7458637B2/ja
Publication of JP2022049938A publication Critical patent/JP2022049938A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7458637B2 publication Critical patent/JP7458637B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Multiple-Way Valves (AREA)
  • Magnetically Actuated Valves (AREA)

Description

本発明は、電気的駆動弁に係り、特に、三方電磁弁および二方電磁弁に関する。
流体の流れを制御する電気的駆動弁は、今日様々な産業分野や一般家庭用製品に広く使用されている。例えば、空調装置、冷凍庫、冷蔵庫、自動販売機などの冷凍サイクルを備えた装置や、給湯器、全自動洗濯機など各種の機器内で流路を切り換えたり開閉制御を行うため、三方電磁弁や二方電磁弁が備えられている。
また、このような電気的駆動弁の一種である三方電磁弁を開示するものとして下記特許文献がある。なお、以下の説明では典型的な例として電磁弁について述べるが、本発明は例えばモータにより駆動される電動弁等にも適用することが可能であり、本発明は必ずしも電磁弁に限定されるものではない。
特開2009-257475号公報
ところで、上記特許文献1記載の電磁弁は、流入配管13から弁内に流入した流体を2本の流出配管14,15のいずれか一方へ選択的に導出する弁座部材7がブロック状の金属部材により構成されている。このため、弁座部材7の作製に切削加工が必要で加工に時間がかかり、電磁弁の製造コストが上昇する面がある。
具体的には、弁座部材7の作製にあたっては5方向、すなわち、第1連通路7c、第1弁口7fおよび第2連通路7dを形成する上面からと、第2弁口7gおよび第3連通路7eを形成する下面からと、流入配管13と第1流出配管14と第2流出配管15をそれぞれ形成する周面の3方向(左・右および前または後)との合計5方向からドリルによる穴開け加工が必要となる。
さらに製造上の課題だけでなく、電磁弁の小型化、特に高さ寸法を抑えて低背化を図る点において従来の電磁弁には改良の余地がある。
具体的には、例えば業務用の冷蔵ショーケースや冷凍ショーケースなど冷媒回路を備えた各種の冷蔵・冷凍装置が店舗や商業施設において使用されているが、これらの装置では一般に商品を収容するショーケース本体部の底面部または天面部に電磁弁や冷媒配管を含む冷媒回路が配置されている。
このため、冷媒回路を出来るだけ薄くする(高さを抑える)ことができれば、その分商品を収容するショーケース本体部の容量を大きくすることができ、あるいは、ショーケース全体を小型化して省スペース化を実現することも可能となる。
したがって、本発明の目的は、電気的駆動弁の製造工程を簡素化し、製造コストを低減することにある。また、本発明の別の目的は、電気的駆動弁の高さを抑えることを可能とする点にある。
〔第1発明〕
前記課題を解決し目的を達成するため、本願の第1の発明に係る電気的駆動弁(以下、単に「駆動弁」と言うことがある)は、弁室に流入させた流体を2本の流出管(第一流出管および第二流出管)のいずれか一方から選択的に流出させることにより流路の切り換えを可能とする三方弁である。
具体的には、当該駆動弁は、弁室を内部に有する筒状のケーシングと、弁室内に流体を流入させる流入管と、弁室内から流体を流出させる第一流出管と、弁室内から流体を流出させる第二流出管と、第一弁座を備えて第一流出管に連通するように弁室内に配置した第一弁座部材と、第二弁座を備えて第二流出管に連通するように弁室内に配置した第二弁座部材と、第一弁体および第二弁体を備えるとともに前記ケーシングの軸方向に移動可能にケーシング内に配置したピストン部材と、前記ケーシングの軸方向を上下方向とした場合に、ピストン部材を下方へ付勢する付勢部材と、当該付勢部材の付勢力に抗してピストン部材を上方へ移動させる電気的駆動装置とを備える。
また、上記第一弁体は、第一弁座に着座して第一流出管を通じた流体の流出を阻止する閉弁状態と、第一弁座から離間して第一流出管を通じた流体の流出を許容する開弁状態との間で第一弁座に対して進退動可能である。また、上記第二弁体は、第二弁座に着座して第二流出管を通じた流体の流出を阻止する閉弁状態と、第二弁座から離間して第二流出管を通じた流体の流出を許容する開弁状態との間で第二弁座に対して進退動可能である。
さらに上記駆動弁では、上記付勢部材の付勢力によってピストン部材が下方へ変位したときには、第一弁体が第一弁座に着座するとともに第二弁体が第二弁座から離間し、これにより第二流出管を通じて流体が弁室から流出する。一方、上記電気的駆動装置がピストン部材を上方へ変位させたときには、第二弁体が第二弁座に着座するとともに第一弁体が第一弁座から離間し、これにより第一流出管を通じて流体が弁室から流出する。
また、上記第一弁座部材は、弁室内にケーシングの軸方向に直交する方向に延在し且つ上側周壁に上記第一弁座が形成されたパイプ部材であり、上記第二弁座部材は、弁室内にケーシングの軸方向に直交する方向に延在し且つ下側周壁に上記第二弁座が形成されたパイプ部材である。
本願の第1の発明では、弁座部材(第一弁座部材および第二弁座部材)をパイプ部材により構成するから、プレス加工(例えばバルジ成形や絞り加工)により弁座部材を作製することができ、切削加工を不要化することが出来る。したがって、駆動弁の製造工程を簡素化して製造効率を向上させ、製造コストを低減することが可能となる。
また、当該弁座部材をケーシングの軸方向に直交する方向(「水平方向」とも言う)に延びるように配置するから、流体を弁室から排出するため弁座部材に接続される流出管を弁室(ケーシング)に対して水平に(ケーシングの軸方向に直交する方向から)接続することが出来る。したがって、流体を流入させる流入管についても弁室(ケーシング)に対して水平に接続することにより、弁室(ケーシング)に接続されるすべての配管(流入管および流出管)を水平に接続して引き回すことが可能となり、駆動弁の高さ寸法を小さく抑えることが出来る。
なお、本願(上記第1発明および後述の第2発明ならびに各態様)に言う「上下方向」とは、ケーシングの軸方向を意味するものであって、必ずしも鉛直方向を指すものではない。すなわち、本願においては「上」が重力と反対の方向で「下」が重力方向を意味するものではなく、本願ではケーシングの軸方向のうち一方の方向を「上」、他方の方向(「上」と反対方向)を「下」と単に称しているに過ぎない。例えば、後に述べる各実施形態(図1等)の電磁弁は図示した状態で使用する場合には、「上下方向」は鉛直方向に一致し、「下」が重力方向で「上」が重力と反対の方向となるが、当該電磁弁を図示の状態から180°回転させた状態で使用する場合には、「上」が重力方向に、「下」が重力とは反対の方向にそれぞれなるし、90°横に倒した姿勢で使用する場合には、上下方向は鉛直方向に直交する方向となる。また、斜めに傾けた状態で設置する場合には、当該斜め方向が上下方向となる。
〔第1発明の第1態様〕
上記第1の発明では、第1の態様として、第一弁座部材および第二弁座部材を共に、両端が開放されたパイプ部材により構成し、第一弁座部材の一端には第一流出管を接続し、第一弁座部材の他端はケーシングの内周面にろう付けすることにより閉塞するとともに、第二弁座部材の一端には第二流出管を接続し、第二弁座部材の他端はケーシングの内周面にろう付けすることにより閉塞する。両弁座部材(第一弁座部材および第二弁座部材)の他端をケーシングに固定して支持するとともに当該他端から流体が漏れ出ることを防ぐためである。
また、上記第1態様において、第一弁座部材の上側周面に下方へ凹んだ陥凹部を設け、当該陥凹部に第一弁座を備えるとともに、第二弁座部材の下側周面に上方へ凹んだ陥凹部を設け、当該陥凹部に第二弁座を備えることがある。このような構造によれば、駆動弁の高さをさらに小さくすることが出来る。
〔第1発明の第2態様〕
前記第1発明の第2の態様では、第一弁座部材および第二弁座部材を共に、一端が開放され他端が閉塞されたパイプ部材により構成し、第一弁座部材の一端に第一流出管を接続し、第二弁座部材の一端に第二流出管を接続する。
このような態様によれば、両弁座部材(第一弁座部材および第二弁座部材)の他端を駆動弁組立時の加工により閉塞する構造(例えばケーシングの内周面にろう付けする前記第1態様等)と比べて、当該閉塞作業の手間を省くことが出来るとともに、当該他端から流体が漏れ出ることをより確実に防ぐことが出来る。
上記第1発明および各態様においては、典型的には、第一弁座部材と第二弁座部材を上下に積み重ねるように弁室内に配置する。
〔第1発明の第3態様〕
また、前記第1発明の第3の態様では、第一弁座部材および第二弁座部材を共に、一端が開放され他端が閉塞されたパイプ部材とし、第一弁座部材は、前記開放された一端側に、第一流出管を接続する第一流出管接続部を有するとともに、当該第一流出管接続部より前記他端側の部分を、上下方向の寸法が第一流出管接続部より小さくなるように下側周壁を平坦に且つ当該下側周壁が第一流出管接続部の下端より上方に位置するように形成した低背部とし、第二弁座部材は、前記開放された一端側に、第二流出管を接続する第二流出管接続部を有するとともに、当該第二流出管接続部より前記他端側の部分を、上下方向の寸法が第二流出管接続部より小さくなるように上側周壁を平坦に且つ当該上側周壁が第二流出管接続部の上端より下方に位置するように形成した低背部とし、第一弁座部材の下側周壁と第二弁座部材の上側周壁とを重ね合わせ、第一弁座部材の低背部と第二弁座部材の低背部とが上下に積み重なるように第一弁座部材と第二弁座部材とを配置する。
このような第3の態様によれば、平坦に形成した低背部同士を重ね合わせるように第一弁座部材と第二弁座部材とを配置することで、両弁座部材を安定して弁室内に設置することが出来る。また、低背部同士が重なるように配置することで、駆動弁の高さをさらに低く抑えることも可能となる。
〔第1発明の第4態様〕
前記第1発明の第4の態様に係る駆動弁は、弁室を内部に有する筒状のケーシングと、弁室内に流体を流入させる流入管と、弁室内から流体を流出させる第一流出管と、弁室内から流体を流出させる第二流出管と、第一弁座および第二弁座を備えて第一流出管および第二流出管に連通するように弁室内に配置した弁座部材と、第一弁体および第二弁体を備えるとともにケーシングの軸方向に移動可能にケーシング内に配置したピストン部材と、ケーシングの軸方向を上下方向とした場合に、ピストン部材を下方へ付勢する付勢部材と、付勢部材の付勢力に抗してピストン部材を上方へ移動させる電気的駆動装置とを備える。
そして当該駆動弁では、第一弁体が、第一弁座に着座して第一流出管を通じた流体の流出を阻止する閉弁状態と、第一弁座から離間して第一流出管を通じた流体の流出を許容する開弁状態との間で第一弁座に対して進退動可能であり、第二弁体が、第二弁座に着座して第二流出管を通じた流体の流出を阻止する閉弁状態と、第二弁座から離間して第二流出管を通じた流体の流出を許容する開弁状態との間で第二弁座に対して進退動可能である。
さらに、上記付勢部材の付勢力によってピストン部材が下方へ変位したときには第一弁体が第一弁座に着座するとともに第二弁体が第二弁座から離間することにより第二流出管を通じて流体を弁室から流出させる一方、電気的駆動装置がピストン部材を上方へ変位させたときには第二弁体が第二弁座に着座するとともに第一弁体が第一弁座から離間することにより第一流出管を通じて流体を弁室から流出させる。
また上記弁座部材は、両端が開放されたパイプ部材であり、弁室内でケーシングの軸方向に直交する方向に延在するように配置され、第一流出管が接続される第一流出管接続部を一端に備え、第二流出管が接続される第二流出管接続部を他端に備え、上側周壁に第一弁座を有し、下側周壁に第二弁座を有し、当該弁座部材の内部空間を第一流出管接続部および第一弁座を含む第一弁座室と、第二流出管接続部および第二弁座を含む第二弁座室とに分割する仕切板を備えている。
このような第4の態様によれば、弁座部材を1つの部材で構成することができ、部品点数を削減することが可能となるうえに、2つの弁座部材(第一弁座部材と第二弁座部材)を上下に積み重ねて配置する構造と比べて当該弁座部材が1つで済むことから、駆動弁の高さをより一層低く抑えることが出来る。
上記第4の態様が備える仕切板は、例えば、第二弁座より第一流出管接続部に近い弁座部材の内周面下端部から、第一弁座より第二流出管接続部に近い弁座部材の内周面上端部に向けて斜め上方に立ち上がる平板部材とする。
このような構造によれば、流出管に流入する流体(第一弁座から下方に向け流出管内に流れ込む流体と、第二弁座から上方に向け流出管内に流れ込む流体)が斜めの仕切板に当たり、上下方向から水平方向へと流れの向きを変えやすくなるから、弁内の流体の流れをスムーズにすることが出来る。また、第一流出管と第二流出管を弁座部材に接続するときに、斜めに設置された仕切板の各端部に、両流出管をそれぞれ突き当てて位置決めすることができ、例えば後の実施形態で述べるようにケーシングに両流出管をそれぞれろう付けして固定するときに安定して作業を行うことも可能となる。
また上記仕切板の別の構成として、当該仕切板が、第一弁座の下部空間および第二弁座の上部空間を含む、弁座部材の内部空間の前記弁座部材の長さ方向の中間部を上下に分割するように広がる横板部と、当該横板部の、第一流出管接続部に近い側の端部から下方へ立ち下がる第一縦板部と、当該横板部の、第二流出管接続部に近い側の端部から上方へ立ち上がる第二縦板部とを有するようにしても良い。このような構造によっても、上記斜めに設置する仕切板と同様に、第一流出管を第一縦板部に、第二流出管を第二縦板部にそれぞれ突き当てることにより各流出管を位置決めすることができ、接続作業の安定性を確保することが出来る。
〔第2発明〕
本願の第2の発明に係る電気的駆動弁は、前記第1の発明と同様に弁座部材をパイプ部材により構成する特徴を備えたものであるが、第1の発明と異なり、流路の開閉(遮断および開放)を行う二方弁に係るものである。
具体的には、当該駆動弁は、弁室を内部に有する筒状のケーシングと、弁室内に流体を流入させる流入管と、弁室内から流体を流出させる流出管と、弁座を備えて流出管および流入管のうちのいずれか一方に連通するように弁室内に配置した弁座部材と、弁体を備えるとともにケーシングの軸方向に移動可能にケーシング内に配置したピストン部材と、ケーシングの軸方向を上下方向とした場合に、ピストン部材を下方へ付勢する付勢部材と、付勢部材の付勢力に抗してピストン部材を上方へ移動させる電気的駆動装置とを備える。
また上記弁体は、弁座に着座して流路を遮断する閉弁状態と、弁座から離間して流路を開放する開弁状態との間で弁座に対して進退動可能であり、付勢部材の付勢力によってピストン部材が下方へ変位したときには弁体が弁座に着座することにより流路を遮断する一方、電気的駆動装置がピストン部材を上方へ変位させたときには弁体が弁座から離間することにより流路を開放する。
そして、上記弁座部材を、弁室内にケーシングの軸方向に直交する方向に延在し且つ上側周壁に弁座が形成されたパイプ部材とした。
本願の第2の発明においても、前記第1の発明と同様に弁座部材をパイプ部材により構成するから、前記第1の発明と同様に、駆動弁の製造工程を簡素化して駆動弁の製造効率を向上させ、製造コストを低減することが出来る。また、弁座部材をケーシングの軸方向に直交する方向に配置することで、駆動弁の高さ寸法を小さく抑えることが可能となる。
また、上述した第2の発明に係る駆動弁は、電気的駆動装置を作動させたとき(作動時)に流路を開き(開弁し)、電気的駆動装置を作動させていないとき(非作動時)には流路を閉じている(閉弁している)二方弁であるが(当該二方弁を「常時閉型二方弁」と称する)、逆に、電気的駆動装置の作動時に流路を閉じ(閉弁し)、電気的駆動装置の非作動時には流路を開いている(開弁している)二方弁(当該二方弁を「常時開型二方弁」と称する)を同様に構成することが可能である。
具体的には、当該常時開型二方弁は、弁室を内部に有する筒状のケーシングと、弁室内に流体を流入させる流入管と、弁室内から流体を流出させる流出管と、弁座を備えて流出管および流入管のうちのいずれか一方に連通するように弁室内に配置した弁座部材と、弁体を備えるとともにケーシングの軸方向に移動可能にケーシング内に配置したピストン部材と、ケーシングの軸方向を上下方向とした場合に、ピストン部材を下方へ付勢する付勢部材と、付勢部材の付勢力に抗してピストン部材を上方へ移動させる電気的駆動装置とを備え、弁体は、弁座に着座して流路を遮断する閉弁状態と、弁座から離間して流路を開放する開弁状態との間で弁座に対して進退動可能であり、付勢部材の付勢力によってピストン部材が下方へ変位したときには弁体が弁座から離間することにより流路を開放する一方、電気的駆動装置がピストン部材を上方へ変位させたときには弁体が弁座に着座することにより流路を遮断する電気的駆動弁であって、弁座部材は、弁室内でケーシングの軸方向に直交する方向に延在し且つ下側周壁に弁座が形成されたパイプ部材である。
〔第2発明の第1態様〕
上記第2発明では、第1の態様として、弁座部材が陥凹部を有するものとし、当該陥凹部に弁座を備える。このような構造によれば、駆動弁の高さをより低く抑えることが出来る。陥凹部は、前記常時閉型二方弁では、弁座部材の上側周面に下方へ凹むように形成する。また、前記常時開型二方弁では、陥凹部を、弁座部材の下側周面に上方へ凹むように形成すれば良い。
〔第2発明の第2態様〕
さらに、上記第2発明の第2の態様では、前記常時閉型二方弁において、ケーシングを有底無蓋の筒状部材とし、弁座部材の一端と他端との間の中間部に、下方に突出してケーシングの底に当接する膨出部を備える。弁座部材の支持強度を高めるためである。
〔第2発明の第3態様〕
また、上記第2発明の第3の態様では、前記常時閉型二方弁および前記常時開型二方弁において(第4~第6の態様についても同様)、弁座部材を両端が開放されたパイプ部材とし、当該弁座部材の一端に流出管および前記流入管のうちのいずれか一方を接続し、当該弁座部材の他端をケーシングの内周面にろう付けすることにより閉塞する。
〔第2発明の第4態様〕
また、上記第2発明の第4の態様では、弁座部材を一端が開放され他端が閉塞されたパイプ部材とし、当該一端に流出管および流入管のうちのいずれか一方を接続する。このような態様によれば、前記第1発明の第2態様と同様に、弁座部材の他端をろう付け等により閉塞する手間を省くことが出来るとともに、当該他端から流体が漏れ出ることをより確実に防ぐことが出来る。
〔第2発明の第5態様〕
さらに、上記第2発明の第5の態様では、上述した第2発明の第4態様において、弁座部材の前記他端に、ケーシングの軸方向に直交する方向に突出して流出管および流入管のうちの他方(つまり、弁座部材の一端に流出管を接続した場合には流入管、弁座部材の一端に流入管を接続した場合には流出管)の弁室側端部またはケーシングの内周面に固定可能な突出部を備える。このような態様によれば、当該突出部を流入管または流出管の弁室側端部またはケーシングの内周面に例えばろう付けすることにより、弁座部材をより強固に弁室内に設置することが出来る。
〔第2発明の第6態様〕
さらに、上記第2発明の第6の態様では、前述した第2発明の第4態様において、弁座部材の周壁端部から外方へ張り出してケーシングの外周面に当接するフランジを弁座部材の前記一端に備える。上記第5態様と同様に弁座部材をより強固に弁室内の所定位置に設置できるようにするためである。
本発明は、典型的には後述する実施形態のようにソレノイドによって駆動される電磁弁を対象とするが、前述したようにこれに限定されず、モータによって駆動する電動弁等に対しても適用が可能である。
また、本発明の弁座部材について「弁室内に配置した」あるいは「弁室内でケーシングの軸方向に直交する方向に延在する」とは、必ずしも弁座部材のすべての部分が弁室内に収まっていることを意味するものではなく、例えば後の第10実施形態(図27~図28)のように、一部(例えば端部)が弁室の外に突き出して配置されているような構造も本発明は包含する。
さらに、付勢部材は1つとは限らず、例えば後に述べる第1実施形態等(第二コイルばね15)のように、前述したピストン部材を下方へ付勢する付勢部材(第一付勢部材と称する)のほかに、当該付勢部材とは逆方向、つまり電気的駆動装置によるピストン部材の移動方向にピストン部材を付勢する付勢部材(第二付勢部材と称する)を備えても良い。ただしこの場合、第一付勢部材によるピストン部材の動作を妨げることがないように、第一付勢部材の付勢力より第二付勢部材の付勢力が小さくなるように各付勢部材の付勢力を設定する。
また、本発明に係る駆動弁の用途は特に限定されずに様々であって良く、「流体」には熱媒体(冷媒および熱媒)のほか、各種の液体や気体(ガス)が含まれる。
本発明によれば、電気的駆動弁の製造工程を簡素化して製造コストを低減することが出来るとともに、電気的駆動弁の高さを小さく抑えることが可能となる。
本発明の他の目的、特徴および利点は、図面に基いて述べる以下の本発明の実施の形態の説明により明らかにする。なお、各図中、同一の符号は、同一又は相当部分を示す。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電気的駆動弁(三方電磁弁/ソレノイドへの非通電状態)を示す縦断面図(図2のB-B矢視断面)である。 図2は、前記第1実施形態に係る三方電磁弁(ソレノイドへの非通電状態)を示す縦断面図(図1のA-A矢視断面)である。 図3は、前記第1実施形態に係る三方電磁弁(ソレノイドへの通電状態)を図2と同様に示す縦断面図(図1のA-A矢視断面)である。 図4は、前記第1実施形態に係る三方電磁弁を示す横断面図(図3のC-C矢視断面)である。 図5は前記第1実施形態に係る三方電磁弁が備える第一弁座部材(第二弁座部材も第一弁座部材と同一の形状を有する)を示すもので、(a)は当該弁座部材の正面図、(b)は当該弁座部材の平面図、(c)は当該弁座部材の縦断面図((a)のD1-D1矢視断面)、(d)は当該弁座部材の縦断面図((b)のD-D矢視断面)である。 図6は、本発明の第2の実施形態に係る電気的駆動弁(三方電磁弁/ソレノイドへの非通電状態)を図1と同様に示す縦断面図である。 図7は前記第2実施形態に係る三方電磁弁が備える第一弁座部材(第二弁座部材も第一弁座部材と同一の形状を有する)を示すもので、(a)は当該弁座部材の正面図、(b)は当該弁座部材の平面図、(c)は当該弁座部材の縦断面図((a)のE1-E1矢視断面)、(d)は当該弁座部材の縦断面図((b)のE-E矢視断面)である。 図8は、本発明の第3の実施形態に係る電気的駆動弁(三方電磁弁/ソレノイドへの非通電状態)を図1と同様に示す縦断面図である。 図9は前記第3実施形態に係る三方電磁弁が備える第一弁座部材(第二弁座部材も第一弁座部材と同一の形状を有する)を示すもので、(a)は当該弁座部材の正面図、(b)は当該弁座部材の平面図、(c)は当該弁座部材の縦断面図((a)のF1-F1矢視断面)、(d)は当該弁座部材の右側面図、(e)は当該弁座部材の縦断面図((b)のF-F矢視断面)である。 図10は、本発明の第4の実施形態に係る電気的駆動弁(三方電磁弁/ソレノイドへの非通電状態)を図1と同様に示す縦断面図(図11のH-H矢視断面)である。 図11は、前記第4実施形態に係る三方電磁弁(ソレノイドへの非通電状態)を示す縦断面図(図10のG-G矢視断面)である。 図12は前記第4実施形態に係る三方電磁弁が備える第一弁座部材(第二弁座部材も第一弁座部材と同一の形状を有する)を示すもので、(a)は当該弁座部材の正面図、(b)は当該弁座部材の平面図、(c)は当該弁座部材の縦断面図((a)のJ1-J1矢視断面)、(d)は当該弁座部材の縦断面図((b)のJ-J矢視断面)である。 図13は、本発明の第5の実施形態に係る電気的駆動弁(三方電磁弁/ソレノイドへの非通電状態)を示す縦断面図(図14のL-L矢視断面)である。 図14は、前記第5実施形態に係る三方電磁弁(ソレノイドへの非通電状態)を示す縦断面図(図13のK-K矢視断面)である。 図15は前記第5実施形態に係る三方電磁弁が備える弁座部材を示すもので、(a)は当該弁座部材の正面図、(b)は当該弁座部材の平面図、(c)は当該弁座部材の縦断面図((a)のM1-M1矢視断面)、(d)は当該弁座部材の縦断面図((b)のM-M矢視断面)である。 図16は前記第5実施形態に係る三方電磁弁の弁座部材が備える仕切板を示すもので、(a)は当該仕切板の平面図、(b)は当該仕切板の正面図である。 図17は、本発明の第6の実施形態に係る電気的駆動弁(三方電磁弁/ソレノイドへの非通電状態)を示す縦断面図(図18のP-P矢視断面)である。 図18は、前記第6実施形態に係る三方電磁弁(ソレノイドへの非通電状態)を示す縦断面図(図17のN-N矢視断面)である。 図19は前記第6実施形態に係る三方電磁弁の弁座部材が備える仕切板を示すもので、(a)は当該仕切板の正面図、(b)は当該仕切板の右側面図である。 図20は、本発明の第7の実施形態に係る電気的駆動弁(二方電磁弁/ソレノイドへの非通電状態)を示す縦断面図(図21のR-R矢視断面)である。 図21は、前記第7実施形態に係る二方電磁弁(ソレノイドへの非通電状態)を示す縦断面図(図20のQ-Q矢視断面)である。 図22は、前記第7実施形態に係る二方電磁弁を示す横断面図(図21のS-S矢視断面)である。 図23は、本発明の第8の実施形態に係る電気的駆動弁(二方電磁弁/ソレノイドへの非通電状態)を図20と同様に示す縦断面図である。 図24は、前記第8実施形態に係る二方電磁弁が備える弁座部材を示すもので、(a)は当該弁座部材の正面図、(b)は当該弁座部材の平面図、(c)は当該弁座部材の縦断面図((a)のT1-T1矢視断面)、(d)は当該弁座部材の縦断面図((b)のT-T矢視断面)である。 図25は、本発明の第9の実施形態に係る電気的駆動弁(二方電磁弁/ソレノイドへの非通電状態)を図20と同様に示す縦断面図である。 図26は、前記第9実施形態に係る二方電磁弁が備える弁座部材を示すもので、(a)は当該弁座部材の正面図、(b)は当該弁座部材の平面図、(c)は当該弁座部材の縦断面図((a)のU1-U1矢視断面)、(d)は当該弁座部材の右側面図、(e)は当該弁座部材の縦断面図((b)のU-U矢視断面)である。 図27は、本発明の第10の実施形態に係る電気的駆動弁(二方電磁弁/ソレノイドへの非通電状態)を図20と同様に示す縦断面図である。 図28は、前記第10実施形態に係る二方電磁弁が備える弁座部材を示すもので、(a)は当該弁座部材の正面図、(b)は当該弁座部材の平面図、(c)は当該弁座部材の縦断面図((a)のV1-V1矢視断面)、(d)は当該弁座部材の右側面図、(e)は当該弁座部材の縦断面図((b)のV-V矢視断面)である。 図29は、本発明の第11の実施形態に係る電気的駆動弁(二方電磁弁/ソレノイドへの非通電状態)を示す縦断面図(図30のX-X矢視断面)である。 図30は、前記第11実施形態に係る二方電磁弁(ソレノイドへの非通電状態)を示す縦断面図(図29のW-W矢視断面)である。 図31は、前記第11実施形態に係る二方電磁弁を示す横断面図(図30のY-Y矢視断面)である。 図32は、前記第11実施形態に係る二方電磁弁が備える弁座部材を示すもので、(a)は当該弁座部材の正面図、(b)は当該弁座部材の平面図、(c)は当該弁座部材の右側面図、(d)は当該弁座部材の縦断面図((b)のZ-Z矢視断面)、(e)は当該弁座部材の縦断面図((a)のZ1-Z1矢視断面)である。 図33は、本発明の第12の実施形態に係る電気的駆動弁(二方電磁弁/ソレノイド部への非通電状態)を示す縦断面図(図34のZB-ZB矢視断面)である。 図34は、前記第12実施形態に係る二方電磁弁(ソレノイド部への非通電状態)を示す縦断面図(図33のZA-ZA矢視断面)である。 図35は、前記第12実施形態に係る二方電磁弁が備える弁座部材を示すもので、(a)は当該弁座部材の正面図、(b)は当該弁座部材の底面図、(c)は当該弁座部材の縦断面図((a)のZC-ZC矢視断面)、(d)は当該弁座部材の縦断面図((b)のZD-ZD矢視断面)である。
〔第1実施形態〕
図1から図5に示すように、本発明の第1の実施形態に係る電気的駆動弁は、流入管13を通じて弁室12内に流れ込んだ流体を第一流出管14および第二流出管15のうちのいずれか一方から選択的に流出させる三方電磁弁で、弁室12を内部に備えた円筒状のケーシング11と、流路(流出路)14,15を切り換える弁部31と、弁部31を駆動するソレノイド部21とを有する。なお、各図には上下、左右および前後の各方向を表す互いに直交する二次元座標を示し、以下の説明はこれらの方向に基いて行う(後述の各実施形態についても同様)。
ソレノイド部21は、コイル22と、吸引子(固定鉄心)23と、プランジャ(可動鉄心)24と、プランジャ24を介して次に述べる弁体支持部(第一弁体支持部36および第二弁体支持部37)を下方へ付勢する第一コイルばね(付勢部材)25とを有する。コイル22に電力を供給すると、プランジャ24が吸引子23に引き付けられ、ケーシング11内で上方に移動することにより、弁体支持部36,37(したがってこれらに固定された弁体34,35)が上方に変位する(図3参照)。
弁部31は、ケーシング11の下部内部空間に形成される弁室12の中に配置した2つの弁座部材(第一弁座部材32および第二弁座部材33)と、2つの弁体(第一弁体34および第二弁体35)と、これら2つの弁体34,35を支持する弁体支持部(第一弁体34を支持する第一弁体支持部36および第二弁体35を支持する第二弁体支持部37)と、第一弁体支持部36と第二弁体支持部37とを繋ぐように両弁体支持部36,37の間に介在させた作動棒38と、第二弁体支持部37を上方へ付勢する第二コイルばね17とを有する。
第一弁体支持部36は、前記プランジャ24と一緒に上下動するようにプランジャ24の下端部にプランジャ24と一体に備えてある。
一方、第二弁体支持部37は、第二弁座部材33の下方に配置し、この第二弁体支持部37と前記第一弁体支持部36との間に上下方向に延びる2本の作動棒38を差し挟むように設置する。これらの作動棒38は、第一弁体支持部36と第二弁体支持部37の間隔を一定にするために配置してあり、本実施形態では、作動棒38の上端は第一弁体支持部36に固定し、作動棒38の下端には、第二コイルばね17により上方へ付勢した第二弁体支持部37を当接させてある。
なお、作動棒38を介在させた第一弁体支持部36と第二弁体支持部37は、本発明に言うピストン部材に相当するものである。また、第一弁体支持部36と第二弁体支持部37とを一体化する構造は、第一弁体支持部36と第二弁体支持部37が一体に上下動すれば本発明の目的を達成することは可能であるから、本実施形態に示した構造に限定されるものではない(後述の第12実施形態におけるプランジャ24と弁体支持部104とを一体化する構造についても同様)。
また、上記第二コイルばね17は、上述のように第一弁体支持部36に固定した作動棒38の下端に第二弁体支持部37を当接させることにより第一弁体支持部36と第二弁体支持部37が一定の間隔を保ったまま一体に上下動するようにするとともに、コイル22への通電時に両弁体支持部36,37の上方への移動を円滑にするものであるが、弁体支持部36,37に対する第一コイルばね25による下方への付勢を阻害しないように、当該第二コイルばね17のばね荷重は、第一コイルばね25のばね荷重より小さくなるように設定する。
第一弁座部材32と第二弁座部材33は、共に、両端が開口となった直線状の円筒形状を有する金属製(本願の各実施形態ではステンレス製)のパイプ部材で、ケーシング11を横切るように水平に(ケーシングの軸線A1に直交する方向に延びるように)ケーシング11内に配置したときにケーシング11の内周面(ケーシング11の左側内周面と右側内周面)に隙間なく当接するように両端面43,44(45,46)をケーシング11の内周面に一致する曲面形状としてある。
また、第一弁座部材32の長さ方向の中央部の上側周壁には、上方に開口した第一弁口41aを含んで第一弁体34が着座可能な第一弁座41を形成し、第二弁座部材33の長さ方向の中央部の下側周壁には、下方に開口した第二弁口42aを含んで第二弁体35が着座可能な第二弁座42を形成する。なお、このような形状を有する弁座部材は、切削加工を行うことなく、プレス加工(例えばバルジ成形や絞り加工)により短時間で効率良く作製することが出来る(第2実施形態以降の各実施形態の弁座部材についても同様)。
第一弁座部材32と第二弁座部材33は同一の形状を有するが、第二弁座部材33は第一弁座部材32を上下反転させた状態とし、第一弁座部材32の直下に第二弁座部材33が配置され且つ両弁座部材32,33が互いに平行に上下に積み重なるように弁室12(ケーシング11)内に配置する。また、これらの弁座部材32,33は共に、上下方向に延びる円筒状のケーシング11の中心軸A1を水平に横切るように当該ケーシング11の内部に水平に(左右方向に/言い換えれば径方向に)、ケーシング11の中心軸A1を挟んで対向する内周面(左側の内周面と右側の内周面)の間に架け渡されるように設置する。
各弁座部材32,33の両端面43~46は、ケーシング11の内周面にろう付けすることにより固定し、これにより弁座部材32,33の端部から流体が漏出することを防ぐ。
さらに、第一弁座部材32の一端部(左端部)には、ケーシング11の左側周壁を貫通させて第一流出管14を接続し、同様に第二弁座部材33の一端部(右端部)には、ケーシング11の右側周壁を貫通させて第二流出管15を接続する。また、符号18で示すように各流出管14,15(後に述べる流入管13についても同様)は、ケーシング11の外周面にろう付けすることにより固定する(第2実施形態以降の各実施形態についても同様)。なお、本実施形態や後述する他の実施形態において、弁座部材の一端または両端をケーシング11の内周面にろう付けすることがあるが、これらのろう付け金属は、図示していない。
各弁座部材32,33の両側方(前側と後側)にはケーシング11の内周面との間に空間(隙間)が形成され(図2~図4参照)、この空間を通じて弁室12の上部と下部とが互いに連通している。また、これらの空間(隙間)を前記作動棒38が上下に通っている。
弁室12内に流体を流入させる流入管13はケーシング11の前側に接続してあり、これにより上記弁座部材側方の空間に流体を流入させる。また、ケーシング11の底面は開口となっているが、この底面開口を閉塞するために下蓋16を備える。また、下蓋16と第二弁体支持部37との間には前記第二コイルばね17を配置する。
本実施形態の駆動弁の動作を述べれば次のとおりである。
コイル22に通電されていない状態では、図1および図2に示すように、第一コイルばね25の付勢力によってプランジャ24および弁体支持部36,37が下方に押圧され、第一弁体支持部36の下面に固定された第一弁体34が第一弁座部材32の上面の第一弁座41に着座して第一弁口41aを塞ぐとともに、第二弁体支持部37の上面に固定された第二弁体35が第二弁座部材33の下面の第二弁座42から下方へ離間して第二弁口42aを開口させる。これにより、流入管13を通じて弁室12内に流入した流体は、第二弁座42の第二弁口42aから第二弁座部材33の内部に浸入し、第二流出管15を通って弁外へ排出される。
一方、コイル22に通電されると、図3に示すように、第一コイルばね25の付勢力に抗して吸引子23がプランジャ24を吸着し、弁体支持部36,37が上方へ移動する。これに伴い、第一弁体支持部36の下面に固定された第一弁体34が上方へ移動して第一弁座部材32の上面の第一弁座41を離れて第一弁口41aを開くとともに、第二弁体支持部37の上面に固定された第二弁体35が第二弁座部材33の下面の第二弁座42に着座して第二弁口42aを塞ぐ。これにより、流入管13を通じて弁室12内に流入した流体は、第一弁座41の第一弁口41aから第一弁座部材32の内部に浸入し、第一流出管14を通って弁外へ排出される。このようにして第一流出管14と第二流出管15との間で流路を切り換えることが出来る。
本実施形態の駆動弁では、既に述べたようにパイプ部材を使用することで、弁座部材32,33の作製時に切削加工が不要となる。したがって、弁座部材32,33の作製を簡便化して駆動弁の製造効率を向上させ、製造コストを低減することが出来る。また、駆動弁に接続されるすべての配管(流入管13および流出管14,15)をケーシング11に対して水平に接続することが出来るから、駆動弁の高さh(図1参照)を小さく抑えることができ、流体配管を水平に引き回して流体回路(例えば冷媒回路)を水平に薄く(高さを低く)形成することが可能となる。
〔第2実施形態〕
図6から図7に示すように本発明の第2の実施形態に係る駆動弁は、前記第1実施形態の駆動弁と同様に、円筒状のケーシング11と、流路を切り換える弁部31と、弁部31を駆動するソレノイド部21とを有する三方電磁弁で、パイプ部材からなる2つの弁座部材51,52を備えるものであるが、弁座部材51,52の構造が前記第1実施形態とは異なる。なお、以下の説明では、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付して重複した説明を省略し、相違点を中心に述べる(第3実施形態以降の実施形態についても同様)。
弁室12内に備える弁座部材(第一弁座部材51および第二弁座部材52)は共に、本実施形態では、一端が開放され、他端53,54が閉塞したサック状(又はキャップ状)のパイプ部材である。そして、第一弁座部材51の一端(左端)に第一流出管14を接続し、第二弁座部材52の一端(右端)に第二流出管15を接続する。
また、両弁座部材51,52は、前記第1実施形態と同様に上下に重なるようにケーシング11(弁室12)内に配置し、第一弁座部材51の他端(右端)53はケーシング11の右側内周面に、第二弁座部材52の他端(左端)54はケーシング11の左側内周面にそれぞれ当接させてある。さらに、第一弁座部材51の上側周壁には第一弁座41(第一弁口41a)を、第二弁座部材52の下側周壁には第二弁座42(第二弁口42a)をそれぞれ備える。
なお、上記弁座部材51,52以外の弁部31の構造、例えば、第一弁体34を備えた第一弁体支持部36と第二弁体35を備えた第二弁体支持部37とが作動棒(図示せず)が介在されることで一定の間隔を保って一体化され、これらがソレノイド部21により一体に上下動されて流出路(第一流出管14と第二流出管15)の切り換えが行われる構造等は、前記第1実施形態と同じである(後述の三方弁に関する第3~第6実施形態についても同様)。
本実施形態によれば、弁座部材51,52の他端をろう付け等により閉塞する作業を省くことが出来るとともに、当該他端53,54から流体が漏れ出ることをより確実に防ぐことが可能となる。
〔第3実施形態〕
図8から図9に示すように本発明の第3の実施形態に係る駆動弁は、円筒状のケーシング11と、流路を切り換える弁部31と、弁部31を駆動するソレノイド部21とを有する三方電磁弁で、第2実施形態と同様に一端が開放され他端が閉塞されたサック状のパイプ部材からなる弁座部材61,62を備えるものであるが、各弁座部材61,62の形状が異なる。
具体的には、図9に拡大して示すように第一弁座部材61の一端部(左端部)に、第一流出管14を挿入して接続することが可能な円筒状の流出管接続部63を備える一方、長さ方向の中央部と他端部(右端部)65は、第一弁座41の下方に位置する下側周壁を上方に潰して平坦にした低背部64とする。
また、第二弁座部材62は第一弁座部材61と同一の形状を有するが、上下および左右を反転させた状態で第一弁座部材61の直下に第一弁座部材61と平行且つ水平に弁室12内に配置する。この配置状態に基いて述べれば、第二弁座部材62は、その一端部(右端部)に、第二流出管15を挿入して接続することが可能な円筒状の流出管接続部63を備える一方、長さ方向の中央部と他端部(左端部)は、第二弁座42の上方に位置する上側周壁を下方に潰して平坦にした形状とすることにより第一弁座部材61と同様の低背部64を形成する。
そして、両弁座部材61,62の低背部64同士を上下に積み重ねるように、すなわち第一弁座部材61の平坦な下側周壁(低背部64)と第二弁座部材62の平坦な上側周壁(低背部64)とを重ね合わせるように、両弁座部材61,62を弁室12内に設置する。
本実施形態によれば、前記第2実施形態と同様に弁座部材61,62の他端65を閉塞する作業を省くことができ、当該他端65から流体が漏れ出ることをより確実に防ぐことが出来ることに加えて、低背部64を形成して低背部64同士を重ね合わせる構造とした分、前記第2実施形態の駆動弁より高さを低く抑えることが可能となる。
〔第4実施形態〕
図10から図12に示すように本発明の第4の実施形態に係る駆動弁は、円筒状のケーシング11と、流路を切り換える弁部31と、弁部31を駆動するソレノイド部21とを有する三方電磁弁で、第1実施形態と同様に両端が開放されたパイプ部材からなる弁座部材(第一弁座部材71および第二弁座部材72)を備えたものであるが、弁座部材71,72の形状が異なる。
具体的には、図12に拡大して示すように弁座部材71,72の長さ方向の中央部に凹んで平坦な陥凹部73を形成し、この陥凹部73に弁座(第一弁座41および第二弁座42)を備えた。なお、第一弁座部材71と第二弁座部材72は同一の形状を有するが、第二弁座部材72は第一弁座部材71を上下反転させた状態とする。そして、これらの弁座部材71,72を前記第1実施形態の弁座部材32,33と同様に弁室12内に設置する。
本実施形態によれば、第一弁座部材71の陥凹部73が下方に凹み、第二弁座部材72の陥凹部73が上方に凹んでいる分、前記第1実施形態の駆動弁より高さを低く抑えることが出来る。
〔第5実施形態〕
図13から図16に示すように本発明の第5の実施形態に係る駆動弁は、前記各実施形態と同様に、円筒状のケーシング11と、流路を切り換える弁部31と、弁部31を駆動するソレノイド部21とを有する三方電磁弁であるが、前述した各実施形態とは異なり、1つの弁座部材81を備えたものである。
具体的には、当該弁座部材81は、第1実施形態の弁座部材32,33と同様に両端が開放された直線状のパイプ部材であるが、上側周壁と下側周壁の両方に弁口41a,42aを含む弁座41,42を、すなわち上側周壁には第一弁口41aを含む第一弁座41を、下側周壁には第二弁口42aを含む第二弁座42をそれぞれ形成してある。また、弁座部材81の一端部(左端部)には第一流出管14を接続し(当該部分を第一流出管接続部と称する)、他端部(右端部)には第二流出管15を接続する(当該部分を第二流出管接続部と称する)。
さらに、弁座部材を1つにするために本実施形態では、弁座部材81の内部空間を2つの部屋に、すなわち、前記第一流出管接続部および第一弁座41を含む第一弁座室83と、前記第二流出管接続部および第二弁座42を含む第二弁座室84とに分割する仕切板82を備える。この仕切板82は、弁座部材81の内部の長さ方向中央位置に斜めに設置したときに弁座部材81の内周面に全周が当接して弁座部材81内を仕切ることが出来るように楕円形の平面形状を有する金属板である(図16参照)。
流路の切換え動作は、前記各実施形態と同様で、コイル22への非通電時(図13~図14に示した状態)には、第一コイルばね25の付勢力により弁体支持部36,37が下方に押圧されて第一弁座41に第一弁体34が着座して第一弁口41aを閉塞するとともに、第二弁体35が第二弁座42から離間して第二弁口42aを開放する。これにより、流入管13を通じて弁室12内に流入した流体は、第二弁口42aから第二弁座室84に流入し、第二流出管15を通って弁外へ排出される。
一方、コイル22への通電時には、吸引子23がプランジャ24を引き付け、弁体支持部36,37を上方へ移動させる。これにより、第一弁体34が第一弁座41から離れて第一弁口41aを開放するとともに、第二弁体35が第二弁座42に着座して第二弁口42aを閉塞する。したがって弁室12内の流体は、第一弁口41aから第一弁座室83に流入し、第一流出管14を通って弁外へ排出される。
本実施形態によれば、弁座部材が1つで済むことから、前述した各実施形態の駆動弁に比べて高さをより一層抑えることが可能となる。また、弁座部材を1つの部材で構成することができ、部品点数を削減することが出来る。
さらに、弁座部材81に流入する流体(第一弁座41から下方に向け弁座部材81内に流れ込む流体と、第二弁座42から上方に向け弁座部材81内に流れ込む流体)が斜めの仕切板82に当たり、上下方向から水平方向へと流れの向きを変えやすくなるから、流入管13を通じて弁室12に流入した流体をスムーズに流出管14,15を通じて弁外へ排出することが出来る。
また、第一流出管14と第二流出管15を弁座部材81に接続するときに、斜めに設置された仕切板82の各端部に、各流出管14,15をそれぞれ突き当てて位置決めすることができ、ケーシング11に各流出管14,15をそれぞれろう付けして固定するときに安定して作業を行うことが出来る。
〔第6実施形態〕
図17から図19に示すように本発明の第6の実施形態に係る駆動弁は、前記第5実施形態と同様に弁座部材を1つにしたものであるが、弁座部材91の内部を仕切る仕切板92の形状が異なる。なお、仕切板92以外の部分は、第5実施形態の弁座部材81と同じである。
具体的には、当該仕切板92は、弁座部材91の長さ方向中央部の内部空間(言い換えれば、第一弁座41の下部空間および第二弁座42の上部空間)を上下に分割するように水平に広がる横板部93と、横板部93の右端から上方に立ち上がって第一弁座室83を画成する第一縦板部94と、横板部93の左端から下方へ立ち下がって第二弁座室84を画成する第二縦板部95とからなる。
このような仕切板92を有する弁座部材91を備えた本実施形態によっても、前記第5実施形態の駆動弁と同様の動作により流路を切り換えることが出来る。また、駆動弁の低背化や部品点数の削減を図ることが出来る。さらに、第一流出管14を第二縦板部95に、第二流出管15を第一縦板部94にそれぞれ突き当てることにより各流出管14,15を位置決めすることが出来るから、流出管14,15を接続するときの作業性も良好となる。
〔第7実施形態〕
図20から図22に示すように本発明の第7の実施形態に係る駆動弁は、流路の開閉(開放および遮断)を行う二方電磁弁で、弁室12を内部に有する円筒状のケーシング11と、流路の開閉を行う弁部31と、弁部31を駆動するソレノイド部21とを有する。なお、本実施形態(後述の第8~第11実施形態も同様)の二方弁は、後に述べる動作説明から明らかなように動作時(ソレノイド部21への通電時)にのみ開弁し、非動作時(ソレノイド部21への非通電時)は閉弁状態となっている常時閉型の二方弁である。
ソレノイド部21は、コイル22と、吸引子(固定鉄心)23と、プランジャ(可動鉄心)24と、プランジャ24と一体となった弁体支持部(後述する)104を下方へ付勢するコイルばね(付勢部材)25とを有する。
弁部31は、弁座102を備え弁室12内に配置される弁座部材101と、弁座102に対して進退動する弁体103と、弁体103を支持する弁体支持部104とを備える。弁座部材101は、前記第4実施形態(図12)の第一弁座部材71と同一の形状を有するパイプ部材からなる。すなわち、両端が開放された直線状のパイプ部材で、弁口102aを有する弁座102を上側周壁に備えている。また、弁室12から流体を流出させる流出管114を一端(左端)に接続し、他端(右端)はケーシング11の内周面にろう付けすることにより閉塞してある。流出管114は、ケーシング11の左側周壁を貫通して前記弁座部材101の一端に接続するとともにケーシング11の外周面にろう付けして固定する。
弁体103を支持する弁体支持部104は、前記三方電磁弁に係る各実施形態の第一弁体支持部36と同様に、プランジャ24の下端部に当該プランジャ24と一体に備えてある。さらに、ケーシング11の前側周壁には、弁室12内に流体を流入させる流入管13を固定する(図21参照)。
本実施形態の駆動弁では、次のようにして流路の開閉を行うことが出来る。
コイル22に通電されていないときは、図20および図21に示すように、コイルばね25の付勢力により弁体支持部104が下方に押圧され、弁座102に弁体103が着座して弁口102aを閉塞する。これにより、流入管13と流出管114は連通せずに流路は遮断される。
一方、コイル22に通電されると、吸引子23がプランジャ24を引き付け、弁体支持部104に固定された弁体103が上方へ移動する。これにより弁口102aが開かれ、流入管13を通じて弁室12内に流入した流体は、弁口102aから弁座部材101の内部に浸入し、流出管114を通って弁外へ排出される。
本実施形態の駆動弁では、既に述べた各実施形態と同様に弁座部材101の作製にあたって切削加工が不要で、弁座部材101を簡便に作製して駆動弁の製造効率を向上させ、製造コストを低減することが出来る。また従来、ケーシング11の底面(下面)から下方に延びるように流出管114(又は流入管13)が接続されることがあったが、本実施形態によれば、流入管13と流出管114のいずれもがケーシング11に水平に接続されるから、流体回路を水平に薄く(高さを低く)構成することが可能となる。
〔第8実施形態〕
図23から図24に示すように本発明の第8の実施形態に係る駆動弁は、前記第7実施形態(図20~図22)と同様に流路の開閉を行う二方電磁弁で、円筒状のケーシング11と、流路の開閉を行う弁部31と、弁部31を駆動するソレノイド部21とを有するが、弁座部材121の形状が異なる。
すなわち当該弁座部材121は、一端が開放で他端が閉塞したパイプ部材からなる前記第2実施形態の第一弁座部材51(図7)と同様の形状を有する。ただし、当該実施形態の第一弁座部材51より長さが短く、ケーシング11の内径より短い長さ寸法を有する。なお、弁座部材121の上側周壁には、前記第7実施形態と同様の弁座102を備えている。
したがって、前記第2実施形態(図6)の第一弁座部材51と同様に流出管114を接続しつつケーシング11の左側内周面に当接するように弁座部材121を設置すると(ケーシング11の左側内周面に弁座部材121の左端面をろう付け固定する)、ケーシング11の右側内周面と弁座部材121の先端(右端)との間に空間(隙間)Sが形成される。このため、本実施形態では流出管114(弁座部材121の先端)に対向するようにケーシング11の右側周壁に流入管13を接続し、当該空間Sを通じて弁室12内に流体を流入させることが可能である。弁の開閉動作は、前記第7実施形態と同様であるから説明を省略する。
〔第9実施形態〕
図25から図26に示すように本発明の第9の実施形態に係る駆動弁は、流路の開閉を行う二方電磁弁で、前記第8実施形態(図23~図24)と同様に、円筒状のケーシング11と、流路の開閉を行う弁部31と、弁部31を駆動するソレノイド部21とを備え、一端が開放され他端が閉塞したパイプ部材からなる弁座部材131を備えるものであるが、弁座部材131の他端側(閉塞端側)の形状が異なる。
すなわち当該弁座部材131は、閉塞された他端(右端)に、水平方向(右方)に突出して流入管13の先端(ケーシング11の内周面から弁室12内に突出した流入管13の左端)の下端部に当接する突出部132を備えている。そしてこの突出部132を、流入管13の先端下端部にろう付けする。なお、弁座部材131の左端は前記第8実施形態と同様にケーシング11の内周面にろう付けする。
本実施形態によれば、前記第7実施形態と同様に弁座部材131の左右両端が固定されるから、弁座部材131の支持強度を高めることが出来る。しかも、弁座部材131の他端(右端)からの流体の漏出を第7実施形態に比べより確実に防ぐことが可能である。なお、上記突出部132は、その高さが流入管13の直径の半分程度であり、当該突出部132を流入管13の先端に固定しても流入管13を通じた流体の流入が阻害されることはない。
〔第10実施形態〕
図27から図28に示すように本発明の第10の実施形態に係る駆動弁は、流路の開閉を行う二方電磁弁で、前記第8実施形態(図23~図24)と同様に、円筒状のケーシング11と、流路の開閉を行う弁部31と、弁部31を駆動するソレノイド部21とを備え、一端が開放され他端が閉塞したパイプ部材からなる弁座部材141を備えるものであるが、弁座部材141の一端にケーシング11の外周面に固定可能なフランジ部142を備えている。
このフランジ部142は、流出管114を接続する一端部(左端部)に外方(当該弁座部材141の径方向に関し中心軸から遠ざかる方向)へ張り出し、ケーシング11の周壁に穿設した開孔にケーシング11の外側から弁座部材141を差し込んだときに、当該開孔周囲のケーシング11の外周面に当接する。
したがって本実施形態では、他の実施形態と異なり(本実施形態以外の実施形態ではケーシング11の上面または下面から弁座部材を差し入れてケーシング11内に設置する)、ケーシング11の側面から弁座部材141を上記開孔に差し込むようにしてケーシング11に弁座部材141を設置する。そして、弁座部材141の一端部(左端部)をケーシング11の内周面にろう付けして固定するとともに、流出管114を弁座部材141に差し込んだ後、フランジ部142と流出管114とをろう付けして(符号18参照)流出管114と弁座部材141を接続する。
本実施形態では、弁座部材114の支持は一端部のみで、片持ち梁状の支持であるが、フランジ部142を備えることによって支持強度を高めることが出来る。また本実施形態では、ケーシング11が有底無蓋の構造を有する(底面11aが閉塞されている)から、下蓋を取り付ける手間を省くことが出来るとともに、ケーシング11の底面から流体が漏出することをより確実に防ぐことが出来る利点もある。
〔第11実施形態〕
図29から図32に示すように本発明の第11の実施形態に係る駆動弁は、流路の開閉を行う二方電磁弁で、前記第7実施形態(図20~図22)と同様に、円筒状のケーシング11と、流路の開閉を行う弁部31と、弁部31を駆動するソレノイド部21とを備え、両端が開放された直線状のパイプ部材からなる弁座部材151を備えるものであるが、弁座部材151の長さ方向中央部に、下方へ膨らむ膨出部152を形成した。なお、ケーシング11は前記第10実施形態と同様に底11aを有する(底面が閉塞された)筒状部材で、上記膨出部152がケーシング11の底11aに当接するように弁座部材151を設置する。
また、弁座部材151の一端(左端)には流出管114を接続するとともに、ケーシング11の内周面にろう付けする。弁座部材151の他端(右端)は、ケーシング11の内周面にろう付けすることにより開口を塞げば良い。
本実施形態によれば、弁座部材151の両端がケーシング11の周壁に支持され、中間部、すなわち閉弁時に弁体103から力を受ける弁座102の直下がケーシング11の底11aに当接する膨出部152よって支持されるから、弁座部材151をより安定して強固に弁室12内に配置することが可能となる。
〔第12実施形態〕
図33から図35に示すように本発明の第12の実施形態に係る駆動弁は、弁室12を内部に有する円筒状のケーシング11と、流路の開閉を行う弁部31と、弁部31を駆動するソレノイド部21とを有する二方電磁弁であるが、前述の第7~第11実施形態の駆動弁とは逆に、動作時(ソレノイド部21への通電時)にのみ閉弁し、非動作時(ソレノイド部21への非通電時)は開弁状態となっている常時開型の二方弁である。
弁部31は、弁座102を備え弁室12内に配置された弁座部材161と、弁座102に対して進退動する弁体103と、弁座部材161の下方に配置されて弁体103を支持する弁体支持部104とを有する。
弁座部材161は、前記第1実施形態(図1~図5)の第二弁座部材33と同一の形状を有するパイプ部材からなる。すなわち弁座部材161は、両端が開放された直線状のパイプ部材で、弁口102aを有する弁座102を下側周壁に備えている。また、弁座部材161の一端(右端)には弁室12から流体を流出させる流出管114を接続し、他端(左端)はケーシング11の内周面にろう付けして閉塞する。流出管114は、ケーシング11の右側周壁を貫通して前記弁座部材161の一端に接続するとともにケーシング11の外周面にろう付けして固定してある。なお、弁室12内に流体を流入させる流入管13は、ケーシング11の前側周壁に固定してある(図34参照)。
弁体103を支持する弁体支持部104は、前記第1実施形態において作動棒38を介在させて第二弁体支持部37を第一弁体支持部36と一体化したのと同様に、作動棒38(図34参照)を介してプランジャ24と一体化する。具体的には、弁体支持部104を弁座部材161の下方に配置し、弁体支持部104とプランジャ24との間に上下方向に延びる2本の作動棒38を差し挟むように設置する。ここで、作動棒38の上端はプランジャ24の下面に固定し、作動棒38の下端には、第二コイルばね17により上方へ付勢した弁体支持部104を当接させる。なお、本実施形態では、弁体支持部104が本発明(第2発明)に言うピストン部材に相当する。
また、弁体支持部104に対する第一コイルばね25による下方への付勢を阻害しないように、第二コイルばね17のばね荷重を第一コイルばね25のばね荷重より小さくすることは前記第1実施形態等と同様である。
本実施形態に係る駆動弁の動作は、次のとおりである。
コイル22に通電されていないときは、図33および図34に示すように、コイルばね25の付勢力により弁体支持部104が下方に押圧され、弁体103は弁座102から下方へ離れて弁口102aが開放された開弁状態となっている。したがって、流入管13を通じて弁室12内に流入した流体は、弁口102aから弁座部材161の内部に浸入し、流出管114を通って弁外へ排出される。
一方、コイル22に通電されると、吸引子23がプランジャ24を引き付け、弁体支持部104に固定された弁体103が上方へ移動する。これにより、弁体103が弁座102に着座して弁口102aを閉塞し、流入管13と流出管114との間の流路が遮断された閉弁状態となる。
なお、本実施形態では、弁座部材161として両端が開放されたパイプ部材を使用したが、前記第8実施形態(図23~図24)のように、一端が開放され他端が閉塞されたパイプ部材(弁座部材121)を使用しても良い。ただしこの場合、弁座102が下側に配置されるように第8実施形態で示した弁座部材121を上下反転させた状態で設置する(以下同様)。
また、前記第9実施形態(図25~図26)のように、閉塞された端部に突出部132を有する弁座部材131を採用することも可能である。この場合、当該突出部は、ケーシング11の内周面(左側周壁の内面)にろう付けしても良いし、流入管13をケーシングの左側周壁に接続して第9実施形態と同様に流入管13の先端に突出部をろう付けしても良い。
さらに、前記第10実施形態(図27~図28)のように、フランジ部142を備えたパイプ部材(弁座部材141)を上下反転させた状態で使用することも可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内で種々の変更を行うことができることは当業者に明らかである。
例えば、前記各実施形態では弁座部材の形状を円筒形状としたが、四角筒、六角筒などの多角形状の筒状部材で代用することも可能である。また、二方弁に係る第7~第12実施形態の駆動弁は、流体の流れが逆になるように使用すること、つまり、流出管114から流体を流入させて流入管13から流体を流出させるように使用することも出来る。
11 ケーシング
12 弁室
13 流入管
14 第一流出管
15 第二流出管
16 下蓋
17 第二コイルばね
18 ろう付け(ろう付け金属)
21 ソレノイド部
22 コイル
23 吸引子(固定鉄心)
24 プランジャ(可動鉄心)
25 コイルばね(第一コイルばね)
31 弁部
32,51,61,71 第一弁座部材
33,52,62,72 第二弁座部材
34 第一弁体
35 第二弁体
36 第一弁体支持部
37 第二弁体支持部
38 作動棒
41 第一弁座
41a 第一弁口
42 第二弁座
42a 第二弁口
43,44,45,46,53,54,65 弁座部材の端面(端部)
63 流出管接続部
64 低背部
73 陥凹部
81,91,101,111,121,131,141,151,161 弁座部材
82,92 仕切板
83 第一弁座室
84 第二弁座室
93 横板部
94 第一縦板部
95 第二縦板部
102 弁座
102a 弁口
103 弁体
104 弁体支持部
114 流出管
132 突出部
142 フランジ部
152 膨出部

Claims (18)

  1. 弁室を内部に有する筒状のケーシングと、
    前記弁室内に流体を流入させる流入管と、
    前記弁室内から前記流体を流出させる第一流出管と、
    前記弁室内から前記流体を流出させる第二流出管と、
    第一弁座を備え、前記第一流出管に連通するように前記弁室内に配置した第一弁座部材と、
    第二弁座を備え、前記第二流出管に連通するように前記弁室内に配置した第二弁座部材と、
    第一弁体および第二弁体を備えるとともに前記ケーシングの軸方向に移動可能に前記ケーシング内に配置したピストン部材と、
    前記ケーシングの軸方向を上下方向とした場合に、前記ピストン部材を下方へ付勢する付勢部材と、
    前記付勢部材の付勢力に抗して前記ピストン部材を上方へ移動させる電気的駆動装置と
    を備え、
    前記第一弁体は、前記第一弁座に着座して前記第一流出管を通じた前記流体の流出を阻止する閉弁状態と、前記第一弁座から離間して前記第一流出管を通じた前記流体の流出を許容する開弁状態との間で前記第一弁座に対して進退動可能であり、
    前記第二弁体は、前記第二弁座に着座して前記第二流出管を通じた前記流体の流出を阻止する閉弁状態と、前記第二弁座から離間して前記第二流出管を通じた前記流体の流出を許容する開弁状態との間で前記第二弁座に対して進退動可能であり、
    前記付勢部材の付勢力によって前記ピストン部材が下方へ変位したときには前記第一弁体が前記第一弁座に着座するとともに前記第二弁体が前記第二弁座から離間することにより前記第二流出管を通じて前記流体を前記弁室から流出させる一方、前記電気的駆動装置が前記ピストン部材を上方へ変位させたときには前記第二弁体が前記第二弁座に着座するとともに前記第一弁体が前記第一弁座から離間することにより前記第一流出管を通じて前記流体を前記弁室から流出させる電気的駆動弁であって、
    前記第一弁座部材は、前記弁室内で前記ケーシングの軸方向に直交する方向に延在し且つ上側周壁に前記第一弁座が形成されたパイプ部材であり、
    前記第二弁座部材は、前記弁室内で前記ケーシングの軸方向に直交する方向に延在し且つ下側周壁に前記第二弁座が形成されたパイプ部材である
    ことを特徴とする電気的駆動弁。
  2. 前記第一弁座部材および前記第二弁座部材は、共に、両端が開放されたパイプ部材であり、
    前記第一弁座部材の一端には、前記第一流出管が接続され、
    前記第一弁座部材の他端は、前記ケーシングの内周面にろう付けすることにより閉塞され、
    前記第二弁座部材の一端には、前記第二流出管が接続され、
    前記第二弁座部材の他端は、前記ケーシングの内周面にろう付けすることにより閉塞されている
    請求項1に記載の電気的駆動弁。
  3. 前記第一弁座部材は、上側周面に下方へ凹んだ陥凹部を有し、
    当該第一弁座部材の陥凹部に前記第一弁座が備えられ、
    前記第二弁座部材は、下側周面に上方へ凹んだ陥凹部を有し、
    当該第二弁座部材の陥凹部に前記第二弁座が備えられている
    請求項2に記載の電気的駆動弁。
  4. 前記第一弁座部材および前記第二弁座部材は、共に、一端が開放され他端が閉塞されたパイプ部材であり、
    前記第一弁座部材の前記一端に前記第一流出管が接続され、
    前記第二弁座部材の前記一端に前記第二流出管が接続されている
    請求項1に記載の電気的駆動弁。
  5. 前記第一弁座部材と前記第二弁座部材は、上下に積み重ねるように前記弁室内に配置されている
    請求項1から4のいずれか一項に記載の電気的駆動弁。
  6. 前記第一弁座部材および前記第二弁座部材は、共に、一端が開放され他端が閉塞されたパイプ部材であり、
    前記第一弁座部材は、
    前記開放された一端側に、前記第一流出管を接続する第一流出管接続部を有するとともに、
    当該第一流出管接続部より前記他端側の部分を、上下方向の寸法が前記第一流出管接続部より小さくなるように下側周壁を平坦に且つ当該下側周壁が前記第一流出管接続部の下端より上方に位置するように形成した低背部とし、
    前記第二弁座部材は、
    前記開放された一端側に、前記第二流出管を接続する第二流出管接続部を有するとともに、
    当該第二流出管接続部より前記他端側の部分を、上下方向の寸法が前記第二流出管接続部より小さくなるように上側周壁を平坦に且つ当該上側周壁が前記第二流出管接続部の上端より下方に位置するように形成した低背部とし、
    前記第一弁座部材の下側周壁と前記第二弁座部材の上側周壁とを重ね合わせ、前記第一弁座部材の低背部と前記第二弁座部材の低背部とが上下に積み重なるように前記第一弁座部材と前記第二弁座部材とを配置した
    請求項1に記載の電気的駆動弁。
  7. 弁室を内部に有する筒状のケーシングと、
    前記弁室内に流体を流入させる流入管と、
    前記弁室内から前記流体を流出させる第一流出管と、
    前記弁室内から前記流体を流出させる第二流出管と、
    第一弁座と第二弁座を備え、前記第一流出管および前記第二流出管に連通するように前記弁室内に配置した弁座部材と、
    第一弁体および第二弁体を備えるとともに前記ケーシングの軸方向に移動可能に前記ケーシング内に配置したピストン部材と、
    前記ケーシングの軸方向を上下方向とした場合に、前記ピストン部材を下方へ付勢する付勢部材と、
    前記付勢部材の付勢力に抗して前記ピストン部材を上方へ移動させる電気的駆動装置と
    を備え、
    前記第一弁体は、前記第一弁座に着座して前記第一流出管を通じた前記流体の流出を阻止する閉弁状態と、前記第一弁座から離間して前記第一流出管を通じた前記流体の流出を許容する開弁状態との間で前記第一弁座に対して進退動可能であり、
    前記第二弁体は、前記第二弁座に着座して前記第二流出管を通じた前記流体の流出を阻止する閉弁状態と、前記第二弁座から離間して前記第二流出管を通じた前記流体の流出を許容する開弁状態との間で前記第二弁座に対して進退動可能であり、
    前記付勢部材の付勢力によって前記ピストン部材が下方へ変位したときには前記第一弁体が前記第一弁座に着座するとともに前記第二弁体が前記第二弁座から離間することにより前記第二流出管を通じて前記流体を前記弁室から流出させる一方、前記電気的駆動装置が前記ピストン部材を上方へ変位させたときには前記第二弁体が前記第二弁座に着座するとともに前記第一弁体が前記第一弁座から離間することにより前記第一流出管を通じて前記流体を前記弁室から流出させる電気的駆動弁であって、
    前記弁座部材が、
    両端が開放されたパイプ部材であり、
    前記弁室内で前記ケーシングの軸方向に直交する方向に延在するように配置され、
    前記第一流出管が接続される第一流出管接続部を一端に備え、
    前記第二流出管が接続される第二流出管接続部を他端に備え、
    上側周壁に前記第一弁座を有し、
    下側周壁に前記第二弁座を有し、
    当該弁座部材の内部空間を前記第一流出管接続部および前記第一弁座を含む第一弁座室と、前記第二流出管接続部および前記第二弁座を含む第二弁座室とに分割する仕切板を備える
    ことを特徴とする電気的駆動弁。
  8. 前記仕切板が、
    前記第二弁座より前記第一流出管接続部に近い前記弁座部材の内周面下端部から、前記第一弁座より前記第二流出管接続部に近い前記弁座部材の内周面上端部に向けて斜め上方に立ち上がる平板部材である
    請求項7に記載の電気的駆動弁。
  9. 前記仕切板は、
    前記第一弁座の下部空間および前記第二弁座の上部空間を含む、前記弁座部材の内部空間の前記弁座部材の長さ方向の中間部を上下に分割するように広がる横板部と、
    当該横板部の、前記第一流出管接続部に近い側の端部から下方へ立ち下がる第一縦板部と、
    当該横板部の、前記第二流出管接続部に近い側の端部から上方へ立ち上がる第二縦板部と
    を有する
    請求項7に記載の電気的駆動弁。
  10. 弁室を内部に有する筒状のケーシングと、
    前記弁室内に流体を流入させる流入管と、
    前記弁室内から前記流体を流出させる流出管と、
    弁座を備え、前記流出管および前記流入管のうちのいずれか一方に連通するように前記弁室内に配置した弁座部材と、
    弁体を備えるとともに前記ケーシングの軸方向に移動可能に前記ケーシング内に配置したピストン部材と、
    前記ケーシングの軸方向を上下方向とした場合に、前記ピストン部材を下方へ付勢する付勢部材と、
    前記付勢部材の付勢力に抗して前記ピストン部材を上方へ移動させる電気的駆動装置と
    を備え、
    前記弁体は、前記弁座に着座して流路を遮断する閉弁状態と、前記弁座から離間して流路を開放する開弁状態との間で前記弁座に対して進退動可能であり、
    前記付勢部材の付勢力によって前記ピストン部材が下方へ変位したときには前記弁体が前記弁座に着座することにより流路を遮断する一方、前記電気的駆動装置が前記ピストン部材を上方へ変位させたときには前記弁体が前記弁座から離間することにより流路を開放する電気的駆動弁であって、
    前記弁座部材は、前記弁室内で前記ケーシングの軸方向に直交する方向に延在し且つ上側周壁に前記弁座が形成されたパイプ部材である
    ことを特徴とする電気的駆動弁。
  11. 前記弁座部材は、上側周面に下方へ凹んだ陥凹部を有し、
    当該陥凹部に前記弁座が備えられている
    請求項10に記載の電気的駆動弁。
  12. 前記ケーシングは、有底無蓋の筒状部材であり、
    前記弁座部材の一端と他端との間の中間部に、下方に突出して前記ケーシングの底に当接する膨出部を備えた
    請求項10または11に記載の電気的駆動弁。
  13. 弁室を内部に有する筒状のケーシングと、
    前記弁室内に流体を流入させる流入管と、
    前記弁室内から前記流体を流出させる流出管と、
    弁座を備え、前記流出管および前記流入管のうちのいずれか一方に連通するように前記弁室内に配置した弁座部材と、
    弁体を備えるとともに前記ケーシングの軸方向に移動可能に前記ケーシング内に配置したピストン部材と、
    前記ケーシングの軸方向を上下方向とした場合に、前記ピストン部材を下方へ付勢する付勢部材と、
    前記付勢部材の付勢力に抗して前記ピストン部材を上方へ移動させる電気的駆動装置と
    を備え、
    前記弁体は、前記弁座に着座して流路を遮断する閉弁状態と、前記弁座から離間して流路を開放する開弁状態との間で前記弁座に対して進退動可能であり、
    前記付勢部材の付勢力によって前記ピストン部材が下方へ変位したときには前記弁体が前記弁座から離間することにより流路を開放する一方、前記電気的駆動装置が前記ピストン部材を上方へ変位させたときには前記弁体が前記弁座に着座することにより流路を遮断する電気的駆動弁であって、
    前記弁座部材は、前記弁室内で前記ケーシングの軸方向に直交する方向に延在し且つ下側周壁に前記弁座が形成されたパイプ部材である
    ことを特徴とする電気的駆動弁。
  14. 前記弁座部材は、下側周面に上方へ凹んだ陥凹部を有し、
    当該陥凹部に前記弁座が備えられている
    請求項13に記載の電気的駆動弁。
  15. 前記弁座部材は、両端が開放されたパイプ部材であり、
    当該弁座部材の一端には、前記流出管および前記流入管のうちのいずれか一方が接続され、
    当該弁座部材の他端は、前記ケーシングの内周面にろう付けすることにより閉塞されている
    請求項10から14のいずれか一項に記載の電気的駆動弁。
  16. 前記弁座部材は、一端が開放され他端が閉塞されたパイプ部材であり、
    前記一端に前記流出管および前記流入管のうちのいずれか一方が接続されている
    請求項10から14のいずれか一項に記載の電気的駆動弁。
  17. 前記弁座部材の前記他端に、前記ケーシングの軸方向に直交する方向に突出して前記流出管および前記流入管のうちの他方の弁室側端部または前記ケーシングの内周面に固定可能な突出部を備えた
    請求項16に記載の電気的駆動弁。
  18. 前記弁座部材の周壁端部から外方へ張り出して前記ケーシングの外周面に当接するフランジを前記弁座部材の前記一端に備えた
    請求項16に記載の電気的駆動弁。
JP2020156247A 2020-09-17 2020-09-17 電気的駆動弁 Active JP7458637B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020156247A JP7458637B2 (ja) 2020-09-17 2020-09-17 電気的駆動弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020156247A JP7458637B2 (ja) 2020-09-17 2020-09-17 電気的駆動弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022049938A JP2022049938A (ja) 2022-03-30
JP7458637B2 true JP7458637B2 (ja) 2024-04-01

Family

ID=80854145

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020156247A Active JP7458637B2 (ja) 2020-09-17 2020-09-17 電気的駆動弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7458637B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001146982A (ja) 1999-11-19 2001-05-29 Fuji Koki Corp 電磁切換弁
US20020079006A1 (en) 2000-12-21 2002-06-27 Entwistle Richard Thomas Valve, particularly solenoid valve
JP2004144151A (ja) 2002-10-23 2004-05-20 Fuji Koki Corp 流路切換弁
JP2009257475A (ja) 2008-04-17 2009-11-05 Fuji Koki Corp 三方切換弁
JP2014214751A (ja) 2013-04-22 2014-11-17 株式会社鷺宮製作所 弁装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001146982A (ja) 1999-11-19 2001-05-29 Fuji Koki Corp 電磁切換弁
US20020079006A1 (en) 2000-12-21 2002-06-27 Entwistle Richard Thomas Valve, particularly solenoid valve
JP2004144151A (ja) 2002-10-23 2004-05-20 Fuji Koki Corp 流路切換弁
JP2009257475A (ja) 2008-04-17 2009-11-05 Fuji Koki Corp 三方切換弁
JP2014214751A (ja) 2013-04-22 2014-11-17 株式会社鷺宮製作所 弁装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022049938A (ja) 2022-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2333338B1 (en) Valve body for pumps
JP5560276B2 (ja) 流体制御器
CN106545670B (zh) 直动式电磁阀以及将其作为导向阀而具备的四通切换阀
JP5175144B2 (ja) 四方切換弁用弁体
EP2479520B1 (en) Three-way electromagnetic valve
JP5442213B2 (ja) 三方切換弁
JP5145396B2 (ja) 流路切換弁用の弁体
JP2009041636A (ja) 四方切換弁用弁体
JP3602421B2 (ja) 流体切換弁
JP2000046213A (ja) 流路切替弁
JP6461589B2 (ja) 流路切換弁
JP7458637B2 (ja) 電気的駆動弁
JP2003130248A (ja) 流体弁装置
JP2007078119A (ja) 流路切換弁
JP5341433B2 (ja) 三方切換弁
US7537026B2 (en) On-off valve
KR102262070B1 (ko) 전자 밸브
EP1336788B1 (en) Four-way switching valve
JP5593105B2 (ja) 三方電磁弁
JP5570314B2 (ja) 三方電磁弁
JP6678227B2 (ja) 流路切換弁
JP4958966B2 (ja) 切換弁
JP2009287707A (ja) 四方切換弁用弁体
JP3362606B2 (ja) 流路切換弁
JP4500274B2 (ja) 双方向電磁弁、およびこれを備えた双方向電磁弁ブロック

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230315

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240131

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240221

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240312

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7458637

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150